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ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)ペンギン・ハイウェイ
森見 登美彦/角川書店





by G-Tools


新刊2冊目読了。
読み終わって、うーんと考えてしまった。

森見氏の作品には二つあると思う。
あの独特の文体で「平凡」を面白く装飾する作品と
逆に平凡な文体で「独特」の世界を語る作品だ。
多少語弊はあるかもしれないが
ここでは前者を「森見氏作品」、後者を「森見さん作品」と呼ぼう。

自分は森見氏作品にハマったクチだが、森見さん作品も読む。
冒頭で「ああ、今回はコッチか」と判断したら
スイッチを切り替えて楽しむ。

今回は非モテ男ではなく、小学生が主人公だ。
アオヤマ君は毎日学校で勉学に励み、更に自分の研究をすすめるために
ウチダ君と水源を求めて歩いたり、イジメっこのスズキ君の行動を観察したり
宇宙の真理について考えたり、動物図鑑を調べたり、チェスをしたり
歯科医のお姉さんのオッパイについて考察したりと(※ただし1日30分まで)
まぁスケジュールがギッシリで、それは多忙な児童なのである。

事件は、空き地に突如出没したペンギン達から始まる。
天から降ったか地から湧いたか、もしくはペットの不法投棄なのか
謎が解けぬまま、ペンギン達は搬送中のトラックから忽然と消えてしまう。
アオヤマ君はペンギンの謎を解き明かすべく
「ペンギン・ハイウェイ」と名付けた新研究にも着手する。

だがお姉さんにオッパイはあるのに、ハマモトさんには無いのも気になるし
相対性理論たるシロモノにも興味がある。
ブラックホールとは何なんだろう。
更にハマモトさんの研究も手伝う羽目になるのだが
最近元気がないお姉さんのオッパイが小さくなるのも心配だ。

子供らしくて、子供らしくない1人称文体。
森見氏作品の非モテ青年が子供になったようでもあり
自分のスイッチは、自動的にそちらに入ってしまった。
多分、これが原因なんだろう。

物語は、まるで絵本か児童文学のように進んでいく。
まるで夏休みの課題図書のように爽やかに。(※オッパイ除く)
さすがに数十ページを残して、何時もと違うと脳が警鐘を鳴らした。
森見氏ではない。
繰り返す。コレは森見氏ではない。

寸での所で森見さんモードにシフトチェンジし、何とか結末を読んだ。
それでも残念ながら、自分の中に疑問は残ってしまった。

森見氏の文体が、好き嫌いの分かれるところだと言うのは理解している。
実際に知人2人にオススメしてみるも
1人は絶賛、1人は「沢山は読めない」という感想だった。
故に「森見氏作品」と「森見さん作品」の2つがあるのも
それはそれで良い事だと自分でも納得していた。

勝手な憶測だが、この本は
森見氏の文体が苦手だった人にとっては
ほろ苦い甘夏のマーマレードのような爽やかな読後感を
森見氏の文体を愛していた人間には
乾燥したミカンを口に放り込んでしまったような軽い失望感を
与えたのではないかと、そんな風に思ったり。

良い悪いで言えば、いい話だ。
最初から森見さんモードで読んでいれば、多分問題はなかった。
チョコとミカンの順番を間違えて食った気持ちである。

森見氏が好きだ。次の新刊も無論買う。
1週間したら感想は変わるかもしれないが、直後の読後感。

個人評価:★★
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