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ふるさと銀河線 軌道春秋

ふるさと銀河線 軌道春秋 (双葉文庫)ふるさと銀河線 軌道春秋 (双葉文庫)
高田 郁

双葉社 2013-11-14
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みをつくし料理帖の高田さん、初の現代小説。
と言っても、もともとは「軌道春秋」という漫画の原作であったものを
今回小説にしたものであるらしい。

残念ながら漫画の方は拝見していないのだが
「出世花」で小説デビューする10年前に
これだけの高田節が出来上がっていたことがスゴイ。
自分の路線をはっきり見極めていた方なのだな。
今もストーリーに「ぶれ」がないのは、ご本人の気質であろう。

9つの短編集だが、一部連作になっていたりする。
どれも彼女特有の「厳しい現実とふと報われる瞬間」が描かれていて
現代小説でも全く違和感なく、高田節が味わえる。

「お弁当ふたつ」
東京のJR沿線が舞台。
成人病の夫の為に、塩分を控えた弁当を作る妻
それなりに平均的で、幸福な家庭だと信じていたのだが…。
「車窓家族」
関西の私鉄が舞台。
車窓から見える、カーテンが空け放しの老夫婦の部屋。
その毎日の営みに、ふと視線を送る様々な人達。
「ムシヤシナイ」
関西のJR沿線が舞台。
ホーム内にある立ち食い蕎麦を営む老人。
そこへふと、東京にいるはずの孫が訪ねてくる。
「ふるさと銀河線」
北海道にある、市民の一部が使うだけの私鉄。
兄がその運転士をする妹は今年受験で、
クラスメイトが土地を離れる中、地元の高校を受験するつもりだ。
「返信」
おなじくふるさと銀河線が舞台。
3年前に他界した息子が旅で訪れたその場所を
訪れてみる決心をした老夫婦。
「雨を聞く午後」
東京にある私鉄が舞台。
学生時代にその近辺の安アパートに住んでいた男が
バブル崩壊後の日々の中で、ふとその場所を訪れる。
「あなたへの伝言」
東京にある私鉄が舞台。
「雨を聞く午後」と少しばかり繋がっている。
アルコール依存を治療する為、安アパートに一人住む女性。
「晩夏光」
介護をしていた義母も夫も逝き、一人住まいをする老婦人。
関西に住む長男が夫の月忌にふと立ち寄った翌日、
老婦人は微かな違和感に気付く。
「幸福が遠すぎたら」
新潟で酒作りの家業を継いだ女性。
つくば博から、16年前のタイムカプセル郵便が届く。
それは大学時代に共に法学を学んだ友人からの、同窓会の誘いだった。

全ての作品が、電車に繋がるストーリーになっている。
余程の人でない限り、人生の中で電車に乗った事が無い人はいないだろう。
通勤や通学の電車の中で紐解けば
毎日のありふれた車内や車窓の風景にふと、目を凝らしたくなる。
吊革につかまって立っている人や居眠りをする人、駆け降りる人、
ホームで待つ人、そして窓の向こうに見える小さな人陰に
ささやかでひそやかな物語が潜んでいるのではないかと。

どれも心に小さな傷みと温かいものを残す作品なのだが
個人では「ムシヤシナイ」と「晩夏光」がよかった。
年寄りには弱いんだよ。ツボなんだよ。つД`)・゚・。
ああでも、「車窓家族」もよかったなぁ。
有川さんの「阪急電車」の糖度を低くしたカンジ。

高田さんの小説は、甘味よりは自然の味を生かした料理と言うべきか。
切なさも苦味もそのままに、だからこそ含まれる滋養がある。
読後は心の薄皮を一枚剥いだかのように
せわしない毎日の中で、ほっと一息分心が軽くなる。

デトックスな高田節を、どうぞ貴方も召し上がれ。

個人評価:★★★★


実家には、JRと私鉄が通っている。
JRですら風が吹けば止まり、大雨が降れば遅延するハメハメハみたいな路線だが
特に私鉄の私鉄っぷりはすごい。なんせ2両編成だからな!

もうここ最近は乗っていないが、少なくとも学生時代は
トゥルルル…、という発射音が鳴っていても
全力でホームに向かって走っていれば
車掌さんが「早よ早よ!」と手を挙げて待っててくれた。

車内で切符販売もしてたんだぜ。
大きくなったら是非切符売りになりたいと思っていたが
進路を決めるときは思い出しもしなかったのが不思議である。

コレは妹から聞いた話である。
「待ってーーー!」と叫べば電車が待っててくれるのは
まぁそう珍しい事ではなかったが
オバチャンが電車が動き出した瞬間、何やら忘れ物を思い出したらしい。

「止まってーーーーー!」
20131120-1.gif

と叫んだらホントに電車が止まってしまった。挙句、

「 戻 っ て ー ー ー ー ー !」
20131120-1.gif

そのまま電車が後退したということだ。

高田さんに倣って、ココロあたたまる電車話をしてみた。(どうだろう)
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