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輝く夜

輝く夜 (講談社文庫)輝く夜 (講談社文庫)
百田 尚樹

講談社 2010-11-12
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百田氏の本は全部読んでもいいかなという気になっているので
手に取ってみた著作4冊目。
短編集だと言う事を知らずに読んだのだが、吃驚した。

なんか一言でいうと
永 遠 の 0 み た い な 作 品 を 書 い た 
オ ッ サ ン が 少 女 漫 画 も 描 け る の か と。

内容は勿論、漫画ではなく小説なのだが
いやなんかもう、器用な人だ百田氏。ホントに。

5つの短編集。
「魔法の万年筆」
 よりによってクリスマス・イブにリストラされ、貯金も尽きた女性。
 ホームレス風の男に施しをしたことから、万年筆を手に入れる。
「猫」
 クリスマス・イブに残業することになった派遣社員の女性。
 憧れの社長にお礼の食事に誘われるも、家猫が気になってOKできない。
「ケーキ」
 入院中の女性。余命わずかで、薄幸の人生を送ってきた。
 クリスマス・イブの夜に「人並みの幸せが欲しかった」と祈る。
「タクシー」
 クリスマス・イブの夜に、タクシーでくだをまく女性。
 酔いが過ぎて、若い頃の苦い思い出を語りだす。
「サンタクロース」
 親子5人の家でのクリスマス・イブ。
 夫に難しい年頃の長男の話をするうちに、
 自分がクリスチャンになった経緯を話し始める妻。

百田氏と言えば、零戦なり整形なりスズメバチの生態なり
キッチリ調べたうえでそれを小説に生かすという印象があったのだが
「ライトな読物」もさらりと書いてしまうと言う、別の一面に驚かされた。
名前を伏せて読んでいたら、百田氏作品とは分からないかもしれない。

全編通してイブに起こった奇跡がテーマだが
そのスケールが、女性週刊誌や朝のTV番組でやってそうな
「今日の貴女はお昼にうどんを食べると吉!」的な規模ではない。
出来過ぎなカンジがして恥ずかしい気もするのだが
(この読後感がなんとなく少女漫画に似ている)
それも聖夜と言う舞台のお蔭で、「そんなこともあっていい」になる。

その構成というか心理作戦と言おうものが
あ、やっぱり百田氏の作品かもと思わせるところがなくもない。
無論、いい意味で。
クリスマス版「世に奇妙」なんかになりそうだと思えるのも
元放送作家たる手腕故かもしれない。

恋愛に絡めた要素はあるものの、メインは「奇跡」の方なので
恋愛小説というよりは「クリスマスの物語」な風合いに仕上がっている。
脂っこいトリと甘ったるいケーキも食わねばならない日に
この上、他人のリア充なんか読んでられっか!という症状も出にくい。
(どういう判断基準だ)
食後に馥郁たる茶をすするような、あたたかな気持ちで読める。

「奇跡の万年筆」を読んで思い出した。
まだ関西にいた頃だが、ホームレス風の人に突然握手を求められたことがある。
垢にまみれた真黒な手を差し出され
さすがに「すいません、急いでます」と頭を下げて逃げ出した。

まあ普通にその対処で間違ってないとは思うのだが
握手したらひょっとして、万年筆を貰えたのだろうかなどと思ったり。
や、そんな下心があれば花咲じじいの悪いおじーさんのように
奇跡は起こらないのだろうと思うが。

それでもただイベントと化している「クリスマス」に
神と言う存在をふと思い出させる一冊であった。

個人評価:★★★★


おかん続き。

【前回のあらすじ】
そのものナスの衣をまといて、琵琶湖のほとりに降り立つべし
失われし大地との絆を結び、ついに人々を紫の清浄の地へ導かん
20131115-0.gif

前回を読んでください。

20131115-0.gif

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琵琶の海にたゆたうナスを見送る少女おかん。
婆曰く、この時点で鼻が曲がるような臭さであったらしい。

20131115-0.gif

20131115-0.gif

ちなみにおかんはクリスマスが誕生日である。
ヤツもまた奇跡と言えば奇跡であろう。
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