プロフィール

はるほん

Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

10月 | 2017年11月 | 12月
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -


twitter
検索フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
-

Trackback

Trackback URL

338

華竜の宮(上)

華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA)華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA)
上田 早夕里

早川書房 2012-11-09
売り上げランキング : 113895

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


先日読んだ短編集・魚舟・獣舟を書いた上田さんの長編。
今回は珍しく、上巻を読んだ時点で書評を上げる。

短編集の表題「魚船・獣舟」の設定が土台になっているのだが
そこからかなり増築された長編なので、短編を読んでもネタバレにはならない。
むしろ短編を読んでからトライしたほうがいいと思う。
ついでに上野の科学博物館に行っとくといいと思う。(は?)

この本を読む前にたまたま科学博物館へ行っているのだが
常設展の中に「シアター360」という映像施設がある。
地球の100万分の1スケールの球体の中に橋が1本渡してあり
そこから全方向の映像を見るのだが、これが迫力があって(・∀・)イイ!!のである。

11月いっぱいまで「マントルと地球の変動-驚異の地球内部-」 をやっているので
これを見ると、本書の導入部分が分かりやすい。
12月には「恐竜の世界-化石から読み解く-」をやるらしいので
また行こうと思っているのは自身の勝手な予定だからいいとして
とりあえず360はチョー面白いのでオススメ。

元設定。
「魚舟」は海に住む民族の移動手段である。
だがそれは木をくりぬいた船でもなければ、反物質を動力源とした光速艇でもない。
海の民は必ず双子で生まれ、その片方は人として生まれ
もう片方は人でない姿で生まれ、後者は海へと放逐される。
これが「魚船」である。

舟は一人で海を生き抜き、片割れが成長したころに戻って来る。
血で繋がった操舵者と船は、ここから共に道を歩む。
無論、舟が生存競争に勝てない場合もあるし、人が幼くして死ぬこともある。
そうして操舵者を失って制御を失った船は「獣船」となり、
海を荒らし人を襲い、独自の進化を遂げていく。

短編はこれを小さくまとめたもので、
面白い設定なのに勿体ないなーと思っていたのだが
上下巻800ページにぶわっと膨らませたのが本書である。
視点もこの海の民たちの慣習ではなく
地球全体の環境へと大きく変わっている。

これがさっきの科学博物館の話と繋がり、
地球の内部構造、いわゆるマントルなどがイメージできると理解しやすい。
スゴく雑に言うと(※本当に雑です)
地球はなかなか煮え切らないゆで卵みたいなもので
殻の下は太古の昔から、白身と黄身が茹だっている最中なのだ。

中ではぐるぐると熱が行ったり来たりしていて、時折殻の外にも影響を及ぼす。
つまりは「地震」や「噴火」のような自然現象だ。
殻が割れたり中身が飛び出したりするようなものでなくても、
ぐっと殻を押し上げるような「地殻変動」だってある。

これが海の中で起これば、当然容積が減った分だけ海面があがる。
規模によっては、これは近年の温暖化による
「極地の氷が解ける」海面上昇より遥かにトンでもないことになり
今より「250メートル」海面があがるのだという。

文系脳なので真偽のほどは分からないが、想像することは出来る。
震災の時に知ったサイトなのだが、FloodMapsというのがある
7大陸それぞれで海面上昇があった場合のシミュレートが出来る。

■日本で60メートルの海面上昇があった場合
 ※ブルーになっているところが水没部分
20131101.gif

数値は0から60mまでしか設定できないのだが
この4倍以上と考えれば、どれだけ恐ろしいことか分かるだろう。
山の多い日本は「列島」ではなく「群島」に姿を変え
平野部の多い大陸はほとんど水没する。
人口を考えると、さらに恐ろしい事となる。

地面が無いのだから、当然農作物はほぼ取れなくなる。
人は海に都市を作ることを余儀なくされる。
当然、「陸」を求めて人類の生存競争が起こる。
その紛争を治めるために、新たな世界機構の仕組みがたちあがる。

結果、一部の限られた「陸上民」と多くの「海上民」ができた。
「陸」は宇宙開発までに手を伸ばしていた現代科学を
ただ「今を生き延びるため」だけに全力を尽くす。
「海」は己の遺伝子を書き換え、海で生きられる身体を手に入れた。
そうして「魚船」は生まれたのだ。

海に沈む日本というと、やはり小松左京の「日本沈没」が有名だ。
アレはアレで面白かったのだが
映画で言うと「パニック映画」みたいなもので、本書とはまた趣が違う。
個人的には本書の方が好みかな。

上巻の序章は2017年の日本が舞台で
地球の構造と未来の懸念がプロローグとなっており
1章から水没した社会での「現在」が語られていく。
「陸」側のストーリーと、「海」側のストーリー。
そして10年前のある計画に触れたところで終了。

棺桶本の予感がする。
上下巻まとめると恐ろしく長くなりそうだったので
とりま設定部分だけこうして別に書いた次第。

個人評価:★★★★★


という訳で続きを早く読みたいので、今日は次回予告だけ。

20131101-2.gif

オカンゲリオン「味噌汁といりこだしの演算」。
使徒を迎え撃つオカンゲリオン!
どっちか使徒なんだか分からんぞ!!
まさにミソクソの状態だ!

そんな中、いりこだしは人類を救う光となるのか!?
若しくは絶望に突き落とす闇となるのか!?

こう不期待!(期待しないようにっていうね)
関連記事
スポンサーサイト
0

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
0

Trackback

Trackback URL

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Return to Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。