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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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押入れのちよ

押入れのちよ (新潮文庫)押入れのちよ
荻原 浩/新潮社





by G-Tools


人から聞いた怪談で、本当に
「背筋が寒くなる」と言うのを体感したことがある。
アレをもう一度体験したくて怪奇本を買い求めるのだが
なかなかソコまでのシロモノには巡りあえない。

それでもそのページを読んで
本を持つ手に何か嫌なものが沁みだしているような
そんな感覚を味わえるとちょっと嬉しい。(ヘンタイか)

「押し入れのちよ」は表題含む9編の怪異短編集。
 ・お母さまのロシアのスープ
 ・コール
 ・押入れのちよ
 ・老猫
 ・殺意のレシピ
 ・介護の鬼
 ・予期せぬ訪問者
 ・木下闇
 ・しんちゃんの自転車
ミスリードを誘う怪異あり
ちょっとほのぼのする怪異あり、くすっとくる怪異ありで
ホラーを求めて購入したのだが、お話としても十分楽しめた。

やはり表題の「押し入れの~」が秀逸で
これだけで一冊書き下ろして欲しいと思ったくらい。
レベルとしては、夜中にトイレに行けないほどではないが
ちょっと押し入れが気になる程度の怪異。(←?)

しかし昼間は楽しんで読んだ話も
夜になって明かりを落とすと、ふと気になったりするのである。
ひょっとして、押し入れにちよがいるのではないかと。
押し入れを開け、ぎゅうぎゅうに詰まった本と段ボールにホッとする。
うむ、我が家の押し入れに死角は無かった。

押し入れに適度な隙間がある人向け。(笑)

個人評価:★★★★



聞いてぞくっとした怪談。書評とは無関係なので反転。

少女は教室に忘れ物をしたことを思い出して、夜の学校に忍び込む。
忘れ物を無事に手にして振り替えると
恐ろしい顔をした女が、入口の戸の前でじっと睨んでいる。

少女は後ろの戸から逃げ出すが
恐ろしい顔の女がものすごいスピードで追いかけてくる。
学校を出るまでに追いつかれると思った少女は
女子トイレに飛び込んで、一番奥の個室の中から鍵をかける。

ひたひたと足音が近づいてくる。
扉の下の隙間から、白い足が見えた。
が、すぐそこに居るというのに、何もしてこない。
どうやら此処には入ってこれないらしい。

少女はしゃがみこんで、目を閉じる。
大丈夫 朝になれば
このまま夜が明ければ、きっと助かる
早く 早く朝になって

長い長い時間が経って、ゆっくりと目を開ける。
窓から差し込む光に、夜が明けたことを知る。
隙間から、あの白い足は見えない。
助かったんだ、とそっと扉を開ける。

少女の目の前には、白い足がだらりと浮いていた。

※トイレの構造を想像してください。
 目の前に足があるということは、顔は…?


映画は視覚・聴覚の刺激=体感だが
本や話は想像という一段を踏んで、感覚が体に入ってくる。
この時間差が生む半リアルが、本を読む醍醐味だと思うんである。
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