プロフィール

はるほん

Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

09月 | 2017年10月 | 11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -


twitter
検索フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
-

Trackback

Trackback URL

308

戦争童話集

戦争童話集 (中公文庫)戦争童話集 (中公文庫)
野坂 昭如

中央公論新社 2003-02
売り上げランキング : 113719

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


戦争ものと言えば8月に読むべしなのだろうが
自分の読書は大概、季節感というものがない。
本が旬に値が下がるのであれば多少は反映されるかもしれないが
ま、本に呼ばれた時が一番の食べ頃なんであろ。

野坂氏と言えば「火垂るの墓」が有名だ。
もともと映画も結構に切ない話だが
小説は切ないと言うのとは、また少し違う。
子供に語るような口調ではなく、すばりと現実を突きつけるように
ただ淡々と結末へ話を導いていく。

だが個人的には、そんな淡々とした語り口にこそ
戦争の容赦なさが痛いほどにある気がする。
水木サンの幸福論を読んだときもそう感じた。
「辛かった」「苦しかった」というような語り口ではないことが
彼の戦線体験が悪夢のような現実であったことが慮られる心地がするのだ。

そういう意味では野坂氏は、当時軍隊に居た年齢ではなく
戦争という時代の中で「無力な子供」であった現実がある。
「火垂るの墓」は己で荼毘に付した妹への罪滅ぼしであったとされる。
いずれも「昭和二十年、八月十五日」という冒頭で始まる12話の短編集は
野坂少年が感じた「戦争の容赦なさ」の一片であるのだろう。

・小さい潜水艦に恋したでかすぎるクジラの話
・青いオウムと痩せた男の子の話
・干からびた象と象使いの話
・凧になったお母さん
・年老いた雌狼と女の子の話
・赤とんぼと、あぶら虫
・ソルジャーズ・ファミリー
・ぼくの防空壕
・八月の風船
・馬と兵士
・捕虜と女の子
・焼跡の、お菓子の木     

どれも救いのある話ではない。
否、戦争なのだから救いが無くて当然なのだが、
戦争が文明に当然の過程であったとか
必要悪であるという議論はこの際、関係がない。

それほどに当たり前に日常の中に死があって
生を諦めることに慣れてしまう程、人の心は麻痺していたこと。
戦線のように死を強要されるのではなくとも
生きることを選ぶ方が苦痛であったりしたこと。
生物の基本理念を奪われるなど、本当に悲しい世の中だ。

「戦争を知らない世代」と言われれば、確かにそうだ。
画面で平然と殺人ゲームができてしまう子供たち(※大人含む)は
別に神経や感情に問題があるというのではなく
「これが現実だったら」という想像力に乏しいだけと思う。
子供だけでなく「戦争を知らない」大人も、
本当の意味でその容赦なさを知っている訳ではない。

しかしそんな世代でも、こういう読物や映像から
「自分は平和の中に居るのだ」という安心感は、確かに感じる。
戦争ものを伝える意義は、そこに在ると思う。

最近では「はだしのゲン」の閲覧禁止問題が話題になっていた。
自分も小学生の頃に読んだが
戦争への恐怖と平和の安堵を強く感じたことを覚えているし
今でもそれは根強く残っている。
故に、思う。
「戦争そのものを知らない世代」は作るべきでない。

子供向けというには少々難しい表現はあるものの
高学年くらいであれば十分読めると思う。
来年の八月十五日を待たず、何時でも子供にも大人にも読んでほしい一冊だ。

個人評価:★★★★


etagami9.jpg

昨日仕事終わってから「マン・オブ・スティール」見たんだけど。
要するに「新スーパーマン」ね。

内容はフツーに今までのスーパーマンの焼き直しだが
なんかすごい時代を感じた。
衣装の色が変わったっつーのも頷ける。
今の時代であの真っ青色はあまりに浮く。
まあ堂々たるモジモジ君スーツだっつーコンセプトは変わらんかったが。

肉弾戦のみのヒーローってのも、難しいのな。
スーパーマンが破壊の限りを尽くしているようにしか見えず
戦闘シーンで何度も噴き出しそうになった。
敵の方が明らかにものすごい文明利器を持ってるのに
何でも素手で叩き割るスーパーマンすごすぎる。

あんなヒーロー居たら、悪者とかなんもやる気しなくなるだろ。
相当褒めて育てないと。
関連記事
スポンサーサイト
0

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
0

Trackback

Trackback URL

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Return to Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。