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キップをなくして

キップをなくして (角川文庫)キップをなくして (角川文庫)
池澤 夏樹

角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-06-25
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「切符をなくしたら、駅から出られないんだよ─────」

有楽町で降りるつもりだったイタルは
気が付かないうちに切符を無くしてしまった。
困っていると目の前に女の子が現れて
「おいで」とスタスタと歩き出した。

彼はその日から、東京駅で暮らす「駅の子」になった。
改札口からは出られない。
でも改札を潜らなければ、電車を乗って何処へでも行ける。
毎日ちゃんと「仕事」さえすれば、あとは甲府駅に焼肉弁当を買いに行ってもいいし
新幹線に乗って名古屋まで行ってもいい。

少しだけネタバレすると、時代は今より少し古い。
suicaですいすい改札を渡る小学生には想像がつかないだろうが
昔は切符はチラシみたいな紙片だったりしたものだ。
扇子を折ったり飛行機を折っている内に、何時の間にか
手から消えてしまうというミステリーもついていた。(それは自業自得と言う)

子供の怪談とは限らない。
自分はつい1ヶ月ほど前、久しぶりに切符を無くすと言う失態をやらかした。
鞄をひっくり返して探した上で、大人として対処する。
すまなそうな顔で有人改札へ行き、この世の終わりみたいな顔で
「切符を無くしました」と白状するのである。
大概の駅員さんは、仕方ねえなと通してくれるので
土下座する勢いでお礼を言うのが大人のマナーである。(どんな)

suicaだからと油断してはいけない。
既に消失歴も3回になる自分が言ってみる。(※内1度は戻ってきた)
一度は定期券入れからsuicaだけが失せるというミステリーも(もういい)

「駅の子」の仲間は他にもいる。
切符の無い子供たちは、自力では駅から出られない。
けれど何時か「その時」が来ると、駅長さんから切符を渡される。
その中で、誰よりも長く「駅の子」である少女がいる。

気になったイタルは、その理由を聞いてみる。
ミンちゃんは静かに答える。
「──────私は、駅で死んだ子だから」

「切符を無くす」という子供にとってはちょっとした大事件を
現実と夢の狭間で上手く活用した冒険小説というのが面白い。
自動改札ではなく、パッチンと切符にハサミを入れられていた時代に
電車と言うアイテムがシステマチックなものでなく
何処かで人間というレールで繋がっている事が感じられるのもいい。

そう言えば子供の頃、ウチの地元沿線では車内で切符販売もしていた為
あの切符の束を取り出してハサミをパチンと入れるのに憧れて
家で車掌セットを自作し、延々と切符に穴を開け続けていたものだ。
子供ではなく、大人だからこそのノスタルジアがある。

しかしこんなに切符や定期を無くしているのに
駅の子に声が掛からなかったのは何故だろう。
やはり年齢制限があるのだろうか。
残念なことである。(いい加減なくすことを卒業しろよ)

ストーリーはちょっと予想がつくものの、なかなかに面白い設定だった。
もう数冊、この著者の作品を読んでみたい。

個人評価:★★★


電車の大冒険と言えば、忘れられないものがある。
ウチのバーチャンは三重県の田舎に住んでいるのだが
電車で行くと3時間以上はたっぷりかかる。

最後は単線のローカル電車に乗るのだが
これが本数が少ない上に、天候などでよく止まる。
たまたま妹と行ったときに、昨日の雨で地盤が緩んでいるとかで
降りる駅の1つ手前で2時間の停車というアナウンスが入った。

皆は慣れたように電車を降りたり待ったりしているが、
こちらは道もよく分からないし、タクシーもなさそうだ。
妹と相談し、線 路 を 一 駅 歩 こ うと言う暴挙に出る。

スタンドバイミーきどりで歩き出したが
実に田舎の一駅を舐めていた。
線路はやがて山へ入り、クマザサの生える場所へ突入。
本気でクマでるんじゃないかとビビったが
もう引き返す事も出来ず、なんだかんだと小一時間は歩く。

やっと民家が見えてきたと歓喜した二人に、最後の難関が訪れた
鉄 橋 で あ る 。
いや鉄橋ったって10メートルちょっとくらい長さなのだが
一応高さもあり、下は川が流れている。
その間には心細い網が張ってあるのみだ。

今さら山に戻るのもイヤだし、何より電車が動き出したら
ドリフみたいなことになってしまう。
仕方がないので、へっぴり腰で鉄橋を渡る。
勇気を出すために汽車の歌を二人で歌う。(多分、阿呆な物質が脳から出てた)

♪汽車汽車しゅっぽしゅっぽ しゅっぽしゅっぽしゅっぽっぽ
 ぼーーくらをのせてしゅっぽしゅっぽしゅっぽっぽ
 はーーやいぞはーーやいぞ 窓の外ーー
 はーーーたけもとーーぶとぶ 家もとぶーーー

イヤもうシャレになんねぇ。オレらが飛ぶわ。
まあ一応無事に着いたにはついたんだが
これが小学生の夏休みの思い出とかそんなんじゃなく
自分の方は二十歳を超えていたからマジ洒落にならん。

鉄橋は電車で超えるのがオススメ。(どんなアドバイスだ)
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