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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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珍品堂主人ほか

珍品堂主人 (中公文庫)珍品堂主人 (中公文庫)
井伏 鱒二

中央公論新社 1977-07-10
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国語の教科書などに掲載される文学作品というと
遠い昔の明治文豪的なイメージを抱きがちだが
実は井伏鱒二が逝去したのは、平成5年7月10日である。
つまり一昨日、没後20年を迎えた訳だ。

実は本棚から泉鏡花の本を探していた折
お隣に鱒二が鎮座しているのを見つけた。
どんな話だっけと検索をしたら、たまたまそれが命日だったと知り
念仏代わりに再読することにした。

タイトルそのままに、珍品堂という骨董屋の主人が主役だ。
しょっぱなから余談だが、鱒二の祖父が骨董収集家だったらしい。
(※こちらは「黒い雨」のあとがきに書いていた)
故に鱒二には親しみとこだわりのある題材なのだろう、
程よく力が入った感じとユルさの塩梅がいい。

珍品堂はとその愉快な骨董仲間達は
我こそは目ききとばかりに品物を漁り
光の早さで買うことを決断し、金を工面する。
こーゆーの何処かで見たなあと思ったら、現代のヲタクだ。(笑)
特に若いヲタクより、とうのたったヲタクの方が
金と理性がある分だけ始末に悪い。

痛い痛い。何故だろう猛烈に耳が痛い。(´Д`)イタタ

ともあれ珍品堂もそう思っていたのか
中盤で心機一転を図り、なんと料理屋を開くという。
働いたら負けだと思っていたヲタクが、社会復帰するのだ。
しかし所詮ヲタクのやることなので
上手くいかないのが世の常おおおおお耳が痛いおなかがいたい。

正直なところ、個人的には
井伏鱒二は短編の方が面白いと思う。
特に起伏のないストーリーでもさらりと読ませてしまうあたり
別段長編に問題がある訳ではないのだが
短編の方が、のほほんとした空気のキレがいい。

山椒魚 (新潮文庫)山椒魚 (新潮文庫)
井伏 鱒二

新潮社 1948-01-19
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「山椒魚」は有名だ。
デブって岩屋から出られなくなった山椒魚の話だが
その強がったり弱気になったりするさまが、非常に人間臭い。
そうしてヒネていく山椒魚の岩屋に、カエルが入って来る。
山椒魚は出口を体で塞いで、カエルを同じ境遇に突き落としてしまうのだ。

太宰治は、この話を読んで感銘を受けたと言われる。
その頃まだ太宰は14歳であるが
この話の顛末が太宰自身で語られており、青空文庫で読める。

『井伏鱒二選集』後記『井伏鱒二選集』後記
太宰 治

2012-10-04
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だが太宰は自分の遺書に「井伏さんは悪人です」と書いている。
それが何を意味するかはは今も議論されるところだが

山椒魚は悲しんだ。
  井伏鱒二/山椒魚 冒頭文


自分はこれを読んだとき、直感的にこれを思い出した。

メロスは激怒した。
  太宰治/走れメロス 冒頭文


太宰を作った一片に、井伏鱒二と言う存在がある。
太宰の一見ネクラそうな作品に時折
ふとユーモアを感じるのは、そんな影響もあるんじゃないだろうか。

書評とはちょっと違うが
そんな風に読むと文学作品も面白いのだ、って話。

個人評価:★★★★


余談。
日本の著作権は、作者没後50年後だから
鱒二作品が青空文庫で読めるようになるのは、30年先のことだ。
が、日本の著作権が100年に変わるとかいう話も出ているから
ひょっとして更に先の事になるかもしれない。

音楽はもう少し複雑だ。
作詞者と作曲者それぞれに著作権があるから
ちゃんと権利が切れるのにズレが出てくる。
有名なのが「赤とんぼ」で
曲は権利が切れているが、詞がまだ数年保護対象なのだ。

さらに、CDで販売されている著作権切れの童謡などは
歌手や販売会社に著作権が発生する。
つまりは販売されているものは、基本使えない訳だ。

写真は写真を撮った人に著作権がある訳で
絵は絵を描いた人に著作権がある。
じゃあ著作権のあるものを、自分で描いたら?という
二次創作の話になるとさらにややこしくなる。

まあこの辺は節度という問題だよね。


平成狸合戦ぽんぽこ見終わった。
やっぱええ話や…。つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
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