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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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民王

民王 (文春文庫)民王 (文春文庫)
池井戸 潤

文藝春秋 2013-06-07
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初池井戸作品。
2011年直木賞受賞「下町ロケット」が文庫化される合間に
他作品を読んでみようというココロミ。

昔はこの手の賞にはあまり興味がなかったのだが
「出版社の書評」だと考えるようになって、すんなり手が出るようになった。
「本屋大賞」は本屋さんの書評だ。
無論、合う合わないがあるのは当然という前提だが
それでも人が高評価をした本というのは気になるもので。

ハードカバーは本棚と財源を圧迫するので手が出せないのだが
せめて一作品で判断する事が無いように
文庫化待ちの間に他作品を読んでみるようにしてみる。
だったら圧迫分の差し引き変わんねえだろってツッコミは無しで。
要は百円あったら、百円菓子より十円菓子を十個買いたいのである。

さてあらすじ。
いわゆる「政治小説」というジャンルになるのかと思うが
非常に軽くて読みやすい。
実際の日本政権をかなり模倣してあるが
攻撃性が強くないあたり、万人受けともパンチ不足とも取れるか。

二代連続で、任期を待たずして辞職を決めた総理大臣。
何処かで聞いた話である。
と言うより、ここ最近ずっとそんな政権ばかりなのだが(笑)
取り敢えずこれは阿部→福田政権の流れだと思われる。

福田、じゃない、田辺元総理に相談され、
ならば次の総裁はオレだなと意気込む武藤。
順番的に、彼は麻生元総理を模倣したキャラクターと言う事であり
実際に例の「漢字が読めない」ネタも入っている。
と言ってもキャラ中心のギャグ小説ではなく
「衆議院解散」に焦点を合てているのではないかと思う。

麻生政権は、衆議院解散のタイミングを計るために
作られた内閣だと言われる。
結局はその時期を逸し、自民党から民主党に政権が移動する。
本書では「民政党」「憲民党」と名を変えているが
そのあたりの「if小説」とも言える。

こう書くとお堅い小説のようだが、ここからの設定が凄い。
総理の夢舞台とも言われるサミットを前にして
武藤は愚息の翔と精神が入れ替わってしまうのだ!

オッサンとオバカ大学生のとりかえばや物語。
誰が得するんだというこの設定(笑)を
少しだけネタバレすると、このとりかえばや設定は二人だけでないのだが
個人的には横に広げるより、もう少し深く掘り下げて欲しかった。
お堅いはずの政治小説がぐっと読みやすくなってはいるのだが
エンターテイメントとの割合がキッチリ半分という感じで
ちょっと突き抜けた印象が残らなかったのが少々残念だ。

自分も政治は正直なところ門外漢で、あまり知らない。
「読みやすい政治小説」があるというのは、とてもいい。
学校で習った政治の仕組みは
随分と立派なものだったように記憶しているのだが
一時は政治はゴシップネタばかりで、
遠い知識がますます遠いもののように思われたが。

そういうマスコミへのメッセージも、本書内には含まれている。
「民意を煽る」前に「真意を示せ」という感じだろうか。
ここ数年、池上彰氏の解説番組などに人気があるのは
これも民意の表れではないだろうか。
新聞やニュースで概要が理解できるなら
多分そんな番組の需要は無いと思うのだ。

日本が平和だから政治に関心が薄いというのは
それはそれでめでたい事ではある。
震災後に政治が叩かれるようになったのは
やはりそれだけの危機感が国民に生まれたからだろう。
めでたい事ではないが、大事なことではある。

ベタながらも、批判だけでは終わらず
政治に期待していいと言うことを感じさせる読後感は
なかなかによかった。

どうやらファンの人の評では
「池井戸氏作品では例外」的なものとされているらしいので
あともう1冊何か読んでみようと思う。

個人評価:★★★


あー、直木賞とか芥川賞みたく
半期ごとにベスト本とか決めるのもいいかもなー。

今見てみたら、自分が今年★5つつけててるのが8作品。
中には再読本もあるので、純粋には4作品だが。
一般的には芥川賞は純文学作品対象、
直木賞は大衆文芸作品対象と言われるが
最近は違いもよく分からなくなってきているので
テキトーに決めよう。(テキトーかよ)

個人的文学賞。
上半期後半は、たまたま漱石関係の本を読んだ。
「坊ちゃん」の流れからうらなり漱石の妻を読んだのだが
歳を経てから面白さを再認識したので
★は5つではないが、この流れを受賞させたい。(ホントにテキトーだな!)

個人的大衆賞。
やっぱり浮世女房洒落日記かな。
妻の超然と最後まで支持数が割れたが(誰とだよ)
やっぱりこっちにしとく。
続作があるとは全く書いてないが、是非出て欲しい。

まあこういう判断をするとしたら
それだけ一般の人気作品も読むべきなんだろうけどね。
まあ初開催なので、今回はテキトー選書ってことでw
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