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親鸞 上・下巻

親鸞(上) (講談社文庫)親鸞(上) (講談社文庫)
五木 寛之

講談社 2011-10-14
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試験前に鎌倉時代の宗教と人物に、苦悩した記憶はないだろうか。
なにこれ新宗教多過ぎワロタとか
ヤバい、踊り念仏以外は全部一緒にみえるとか
浄土宗と浄土真宗の違いってなによとか。
親鸞は皆様を悩ませた、その「浄土真宗」の祖である。

ちなみに親鸞は浄土宗・法然の弟子だから
浄土宗と浄土真宗は、ほぼ同じ宗派である。
浄土宗を更に深く考えたお!ってつもりだったのに
両者は今では葬式のマナーなどにも細かい違いがあるから
親鸞が聞いたら「なんでやねん」と嘆くやもしれない。

本書はタイトル通り、親鸞の生涯を書いたものだ。

親鸞は貴族の生まれだが、早くに両親を亡くし
9歳で出家し、比叡山の修行僧となる。
比叡山と言えば学府の最高峰であり、天台宗の総本山である。
故に宗教は抹香臭さより、貴人の嗜みであり
海の向こうから来たファッション性の強いものでもあった。

が、武士の政権となったばかりのこの時代は
混沌とした世の中で、天災や重税に苦しむ民こそが
何よりも救いを求めていたのだ。
仏の教えと現実のギャップに苦しみ
比叡山を離れ、民衆へ開こうとした宗教が多く生まれた。

コレが試験前に日本史で苦しんだ理由だと思えば
少々お腹立ちも紛れるのではないか。(笑)

善人は極楽へ、悪人は地獄へ。
現世で苦しむのは前世の業を背負っているからだ。
そんな思想が常識になっていた中
悪人でも「南無阿弥陀仏」と唱えれば
極楽へ行けると説いたのが、浄土宗の法然だ。

親鸞が秀才なら、法然は天才だとされる。
誰も救えぬ教えと、自身の煩悩にも喘いでいた親鸞は
法然の「念仏」への揺るぎない姿勢に惹かれ、弟子入りを乞う。
が、人気赤マル急上昇の浄土宗は、
他宗派から「なにアイツ調子こいて」と目をつけられることになる。

他宗派氏「え、悪いことしても念仏唱えたらOKとかウケるww
     ないわー、絶対ないわー」
浄土宗氏「…そうじゃないんだけど、まぁいいわ」
モブ弟子「浄土さん、あんなこと言わせてイイんすか(怒)」
浄土宗氏「まぁいいんじゃ…」
モブ弟子「お前ら、浄土さんのいう事に間違いとかある訳ないだろ」
他宗派氏「じゃあ念仏唱えたら悪い事していいんだな」
モブ弟子「そうだ!!!」
他宗派氏「はい、言ったー。はい弾圧弾圧」
浄土宗氏「あれっ(´・ω・`)」

こんなアホみたいな流れではないが
結果的に弟子数人が死罪となり
法然と親鸞は都を離れた地へと流される結果となる。
本書の上下巻はここまでの話となる。

親鸞を神格化せず、己の未熟さ故に煩悶するキャラにしたところが
この小説の面白さであると思う。
読者は親鸞の迷いに寄り添うことで
仏というものが何かと言う問いを見つめていけるからだ。

この浄土宗・浄土真宗と言う宗教は、興味深い。
「自分を高めることで仏になれる」という考えを覆し
「んな事しなくても仏のご加護にすがればいいよ!(・∀・)」
と思想は、一足飛びに宗教を民衆向けの物にした。
いわば、人並み外れた才能をもってオーディションに合格し
たゆまぬレッスンでアイドルになった昭和の芸能界に
平成AKBを投入するくらいのインパクトだったと思われる。

この頃の宗教は政治にも結びついていたから
世間に歴史級の影響を与えることは、想像がつくだろう。
本書とは別の話だが、浄土真宗の流れは後世
石山本願寺や一向一揆となって、当時のリーダーたちを悩ませる。

これらは日本の鷹揚な宗教観の基盤にもなっている気がする。
それはまた、明日の「親鸞・激動編」にて。

個人評価:★★★★


そもそも浄土真宗ってなんなのよ、という補足。

「南無阿弥陀仏」とさえ唱えれば、
誰しも浄土に行けるというのが、法然の「浄土宗」だが
法然が天才過ぎてツッコミどころが多いため
凡人向けに噛み砕いたものが、親鸞の「浄土真宗」である。

漢字がずらりと並んだ経典を読みこなした坊さんに
貴族がフムフム成程でおじゃると頷いてたものを
法然は恐るべき能力でそれを計算し
=「南無阿弥陀仏」という答えをはじき出したのだ。

が、「悪いことしても念仏唱えればOK」という輩が出るのは当然で
そこに「いや、この数式はシンプルに見えるけど
実は信心とかそういう要素が、ぎゅうぎゅう詰まってるから」
とアドバイスするのが浄土真宗なのだ。

「阿弥陀仏」は阿弥陀如来のことである。
「~如来」とは悟りの境地へ達した最高峰の人達の事で
他にも薬師如来や釈迦如来がある。
ちなみにそこから「~菩薩」「~王」「~天」と続くのだが
別に上とか下とかいうのではなく
取締役を中心に、総務や経理や広報があるようなものである。
この辺も聖人★おにいさんは結構にキチンと設定が作られている。

阿弥陀如来は極楽を取り仕切る人であり
「みんな幸せになってウチにくるといいのに(溜息)」と
日頃思っているのだという。
これを伝えたのが釈迦であり、また法然や親鸞である。

まぁ細かいことを言うといろいろ違いもあるのだが
雑な説明で却って誤解を招くといけないので、この辺にしとく。
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