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私という猫 ~呼び声~

私という猫 ~呼び声~ (バーズコミックス スペシャル)私という猫 ~呼び声~ (バーズコミックス スペシャル)
イシデ 電

幻冬舎 2013-06-24
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なんとなく表紙を見て、あ、と思った。

例えば飼い猫と野良猫では、顔つきが違う。
正確には「目つき」だろうか。
人間を彼らの生活の「一部」とするか「異物」とするかで
あの硝子のような眼が伝えてくるものは、微妙に違う。

そんな印象が、この漫画を見たときにあった。
ゴロゴロと喉を鳴らしてすり寄って来るような可愛さではない
人間をスルー、というか、キツい現実を突きつけられそうな
────そこまでハッキリとではないが───、漠然と、
危険信号のようなものを感じた気がした。

ちょっと奇妙な導入で始まり
「さかりの季節」を前にした雌猫たち3匹が出てくる。
すすんで人間に甘え、美味しい餌を食べるミーさん。(チンチラか?)
既に身重で、人間にも猫にもクールな美しっぽ。
ほどほどに野良のスタンスを築いている主人公。

主人公は周囲の猫たちに「おばさん」と呼ばれている。
歳は書いていないものの、それでも10歳にはなっていないだろう。
野良の寿命から考えるとそんなものだろうが
それでも子を産む気であるところに、胸を突かれる。

理屈ではない、動物としての本能なのだ。
誰に教えられるわけでもなく、彼女たちは子を産み
またその子も、猫と言う種族を繋ぐために生まれてくるのだ。

ミーさんを見て、思い出した。
街中で、あきらかにチンチラっぽい風貌をした野良猫が
ゴミを漁っているのをみたことがある。
何かの事故で帰れなくなってしまった可能性もなくはないが
やっぱり一番に考えてしまうのは捨て猫で、胸が潰れそうな思いがした。

ミーさんは生まれも育ちも野良猫っぽいが
ひょっとして、お母様が高貴な飼い猫だったのかもしれない。
お母様が無条件に人に寄せる信頼をみて
ミーさんは人間好きになったのかもしれない。

もういやなのよ 道にあるものほじくりかえすの
美味しくないし臭いし、お腹痛くしちゃうことだってある


「美味しくて安全なものをくれる人間」は、猫にとって
自分を守ってくれるお母さんにだってなりうる。
人間は危険だと分かっていても
違う本能が、猫と人間の距離を曖昧なものにしてしまう。
すり寄る猫に餌を与える人間
猫を苛めようとする人間
目的をもって、猫を捕まえようとする人間

そうしてある日。主人公は人間に捕まえられる。

自分達は人間だから、人間の言い分が多分理解できる。
だからこそ、どうしようもないジレンマがある。
檻の中で暴れまわる主人公の描写が、すごい。

地面がこわれた
風が壁になった
空も壁になった

気持ち悪い、気持ち悪いと混乱する様が伝わる。

飼い猫であれば、キャリーバックなどにも次第に慣れるだろうし
ウチの猫も明らかに容量不足の段ボール箱が好きであったが
彼らの本能が最初からそこにある訳ではない。
人間が猫を愛でられるのは、ひとえに彼らの適応力のお蔭なのだ。

主人公は「無事」に戻って来る。
だがそこからの話は、ひたすら壮絶だ。
野良猫には当たり前の世界なのだろうが
書いたら「絶対読まない」人も居そうなので書かない。

実はこの本はWEB漫画で、ネットでも読める。
 ~イシデ電 Web漫画置き場(仮)~
本のラストは少し変えてある。
前作は既に絶版となっているのだが、本書の反響がよければ
ひょっとして再版されて、更に完結編も出るかもしれないので
期待と応援を込めて本の方をご紹介したい。

個人評価:★★★★★


ウチの飼い猫はオスだったが、やっぱり去勢手術はした。
単なる人間側の理屈だとは分かっているが
万一子供が出来ても、ウチでは飼う責任能力がないからだ。

アレは、辛かった。

病院で手術をしてもらって家に帰ってきたら
麻酔が切れきる前に、猫が目を覚ましてしまった。
目の瞳孔を左右で互い違いにして
真っ直ぐ歩けないのに、こっちに寄って来る。

普段滅多に泣かない猫だったのに
その時だけはニャーニャー泣いて、
「なあ、オレどうしたん?何があったん?」という風に
一生懸命訴えているのをみて、涙が出た。

捨て猫を作るくらいなら、そういう措置はアリだとは思う。
けれど動物の本能を奪ったという罪は
飼い主はちゃんと背負ってなくてはいけないと思う。
けれど野良は、その見返りである愛情すら受け取れない。

野良猫に餌やってた時期もあった。
その猫が何処かで子供産んだらしくて、
家までワザワザ見せに来てくれちゃったんだよね。
(でも全然懐かなくて、近づくとめっちゃイヤそうな顔する・苦笑)
アレも辛かった。
アパートだったから動物飼えないし
結局餌やるのをやめて、次第に足が遠のくようにしか出来んかった。

中途半端なことしてすまんかった、と
いまでも野良猫を見ると、思う。
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  • Date : 2013-06-28 (Fri)
  • Category : 漫画
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