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フランケンシュタイン

フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))
メアリ・シェリー 森下 弓子

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原作寄りのフランケンシュタイン映画は、多分3本。
1910年のトーキー映画のそれ。
1931年の白黒映画。(これは続編「フランケンシュタインの花嫁」もある)
そして1994年にローバト・デ・ニーロが演じたものだ。

どれも悪くない作品なのだが
原作と比べるとなにか違和感を感じてしまう。
それだけこのモンスターが抱えるものは複雑であり
ドラキュラや狼男を加えて西洋三大モンスターと言われる中で
自分がこの存在に一番惹かれる由縁でもある。

「フランケンシュタイン」は、この存在の名前ではない。
が、名無しの権兵衛では扱いに困るのか
後世では勝手に、これを作った科学者の名があてられている。
しかし名前がないことが彼の悲哀でもあるのだから
そう呼ばれる事で既に、作品の持つ意味が改編されてしまっている。

ここでは原作に倣って、敢えて「怪物」と呼ぼう。

原作と3本の映画ではっきり違うのは、
この怪物が生まれる過程ともいうべきものだ。
1910年版はものすごく曖昧で、何やら薬品の入った容器と鍵付きの部屋から
手品からハトがでたような感じで登場する。
1931年版は落雷によるエネルギーで、怪物が生まれる。
1994年版は、電気ウナギだ。

一方原作では、電気エネルギーに触れられているが
錬金術のことなどもチラ見せされており、はっきりとその部分は描写されない。
まぁ映画と言うものは見せ場を作るために
手が加えられるのも当たり前のことなのだが
もし原作者メアリー・シェリーが、人間を作ると言う部分を
禁忌として表現したかったのだとしたら
これも随分と改編されていることになる。

大概にして「フランケンシュタイン」という作品は
怪物の持つ悲哀がウリなのであるが
やはり原作がピカイチなのかというと、それも微妙だ。
原作の怪物は、ものすごい喋るのである。(笑)
歴史などを例にとり、器用に美辞麗句も操り
芸術家や政治家も顔負けの弁論術で、己の孤独を語る。

しかしこの基盤があるからこそ、3作もの映画が作られたのだとも思う。
1910年版はなかなか味があるのだが
それだけの技術もない為に、少々学芸会みたいなことになっており
ややフランケンシュタイン博士が救われることが
ラストに繋がってしまっている。

実は1931年版も同じスタイルなので
「怪物として生まれながらも、人間としての尊厳を欲す」
という部分がイマイチ作られていない。
そういう意味なら、1994年版が一番原作に近い。

が、個人では1931年版が印象深い。
この怪物は原作のように、高潔な魂を持ってはいない。
ただ生きる為に糧を探し、風雨を凌ぎ、人を求めたが故に
少しばかり「歪んで」いる。

ふと思うのだ。
怪物は、育児放棄を受ける幼子とも似ている。
生まれ落ちた存在をまるっきり否定され、
知識も己の醜さも、自力で知らなければならなかったのだから。
神に作られたものでない故に、神の加護を受けることが出来ない怪物は
「歪んで」しまうのが自然ではいだろうか。

原作で高い知能を持つ怪物ですら
伴侶を欲しがるというただ一点において
生みの科学者と同じ過ちを犯しているのだから。

人の命を操ることは、現代ですら決着のつかない問題だ。
原作だけでなく、多くの映画作品も見たうえで
怪物の正体を考えてみるのも一興ではないだろうか。

個人評価:★★★★


真顔でそんな書評を書きながら、自分が次に見たいのはコレ。

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ここでまたwikiが笑わせてくれた。

東宝と米国のベネディクト・プロが製作し、
1965年(昭和40年)8月8日に公開した怪獣映画である。
総天然色(カラー)、90分。同時上映は『海の若大将』。


加山雄三と同時上映。(爆笑)東宝さんパネェっす。
ちなみにフランケンシュタインは体長20メートルあるらしい。

なんかもう原作とかどうでもいいから、すごく見たい。
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