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うらなり

うらなり (文春文庫)うらなり (文春文庫)
小林 信彦

文藝春秋 2009-11-10
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うりなりとは、有名なモブである。

あの夏目漱石の「坊ちゃん」に出演、
このインパクトある渾名でデビューし
マドンナとのスキャンダル疑惑を匂わせつつ
主役の晴れ舞台まで演出したのに
そのままうすらぼんやりと消えるという、モブの中のモブである。

そのうらなりを主役としたスピンオフが、本書である。
うらなり視点の後日談、というより後年談となる。
むむむ、彼のキング・オブ・モブの地位は如何なるのか!?

まずは原作について少し。
「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている」
の冒頭で有名な、漱石の青春小説とされるが、
それは教師と子供の間で繰り広げられる青春ではない。
坊っちゃんの坊っちゃんによる、坊ちゃんのみ有効な青春である。

生徒にナメられては怒り奮闘し
教師同士の派閥争いに首を突っ込んでは憤慨し
最終的には気に入らない相手を叩きのめし
すたこらさっさと教師生活を後にする。
本人には相当に痛快な、青春の一幕となったであろう。

この派閥争いに関わってくるのが、うらなりだ。
それも中心に居る訳ではなく、
野に咲く花の様にそっと佇んでいるだけである。
が、「坊ちゃん」は何くれとこの男を気にかけ
左遷されるうらなりに、義憤すら感じるのである。

これは学生の頃までに一度読み済ませておき
物のわかった歳あたりで再読をお勧めしたい。
恐らく初読では、例の冒頭文を真に受けてしまうのだが
この歳あたりになると「坊っちゃん」が
ちょっとアレな人だったのではないだろーかと言う疑惑が拭えない。

うらなりは特に「坊ちゃん」と親交があった訳ではない。
瞬間湯沸かし器みたいな彼と反対に、うらなりは事なかれ主義で
声を荒げたり、人に反発する事がない。
それを坊っちゃんは「聖人君子のよう」だと、勝手に肩入れするのである。

原作では語られないうらなりの心情では
読者が勝手に推測するしかないが
それは小さな親切とも、大きなお世話とも取れるのである。
前者であれば「坊ちゃん」はまごうことなき青春小説✨キラッであるし
後者であれば「坊ちゃん」は恐らく
思い出すと「ぎゃーー!」と叫びだしたくなる青春小説(笑)となる。

が、「うらなり」本書は坊ちゃんではなく
「山嵐」と呼ばれていた、まさに派閥争いの中心人物が
東京でうらなりと再会するシーンから始まる。
原作を知らなくても二人の会話で概要は掴めるのだが
読んでおけば、うらなりのうらなりさが一層に味わい深い。

こういう類の作品は、敢えて
「ええっ、うらなりってこんな奴だったのか!」と
意外性を追求する手は幾らでもある。
が、うらなりは主役と言う立ち位置になっても
三歩下がって二歩下がる勢いでうらなりなのである。

だが「坊ちゃん」の全キャラの中で
彼は唯一、他の登場人物達に逢う可能性が高いのではないかと
勝手にそんなことを考える。
少なくとも主人公は、赤シャツと「やあ」と会える間柄ではないし
片田舎での教師生活を懐かしむキャラとも思えない。

うらなりは昔からずっと今でも
会っても会わなくても構わないし
時間通りに行っても待たせてもドッチでもいいし
ついでにカッコ悪い話を打ち明ける気になったりしても
誰の負担にもならない、素敵なモブなんである。

他のキャラ達の自己満足を助け、
ストーリーの為に都合よく偶然を重ねるモブ。
だからこそ、うらなりはいつか「五分刈り」とも出会い
一方的な会話に遠慮がちに相槌を打つ日が
来るのではないだろうかと思えたりするのだ。

個人評価:★★★


そういや昨日、ばーちゃんネタ書いてて思い出したけど
以前に知らないバーサンから間違い電話がかかってきた事がある。

婆 「●●さんですかいの」
自分「違いますよ」(※愛想よく)
婆 「いつもの注文をしたいんですじゃが」

うん、大丈夫。話を聞かないばーちゃんなら慣れてる。
もう一度トライしてみようね。

自分「えーと、どちらにおかけですか?」
婆 「配達お願いしますですじゃ」
自分「……あのですね、何番におかけですかね?」
婆 「配達はできませんかのう」

ていうか、配達も注文も無理なんだよね。
心と会話のキャッチボール、大暴投。

自分「あの、他に家の人はいませんか?」(←気になって不親切にできない)
婆 「なんじゃったら△△さんに送ってもらってもええんじゃが」

なんだか知らないが、ウチをなんかの注文所だと信じ込んでる。
余りのピュアさに自分も信じたくなってきたが
承りました詐欺はしたくない。

自分「えっとですね、ウチは店じゃなくってですねー」
婆 「ついでにのど飴も注文したいんですじゃが」

注 文 増 え た 。 (涙)
ヤバい。ウチのバーチャンより上位レベルだった。
とにかくもう一度電話しなおしてくださいと繰り返して、電話切った。

それからかかってこなかったが
あのバーサンはのど飴をゲットできたのだろうか…。 ...( = =)トオイメ
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