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日本怪奇小説傑作集1

日本怪奇小説傑作集1 (創元推理文庫)日本怪奇小説傑作集1 (創元推理文庫)
紀田 順一郎 東 雅夫

東京創元社 2005-07-08
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「恐怖は人類のもっとも古い感情だ」とも言われるらしい。
何となく分かる気がする。
本や映画は笑いや悲しみ、感動や希望や絶望
時には胸キュンと様々な感情を引き起こすが
なかでもこの「恐怖」には、妙なリアルさがあると思う。

だから自分はコレ系が好きなのだが
逆に凄く苦手だと言う人がいるのも納得できる。
故にある意味、その当たりハズレも
リアルさがあるかないかで判断はしやすい。

本書は作品集なので当然、当たりハズレもあるものだが
日本文学集と題してもおかしくない級のラインナップは
ハズレと言うものが無い一方、
これは当たりなんだろーかと言う微妙さというか、
怪奇そのものを考える奥深さがある。

突然だが、明治文学は興味深い。
なんというか、臭いものにデオドラントスプレーを振るのではなく
むしろ俺の匂いを嗅げ的な真っ直ぐさというか
型にはまらない自由奔放さがあるような気がするのだ。
なので「怪奇」も作家ごとにバラエティに富んでいて
ひとつひとつが非常に個性的だ。

・茶碗の中/小泉八雲
 実は未完作品。小泉八雲の短編を基にした
「怪談」と言う映画があるので、話としてはそちらの方が面白いかも。
・海異記/泉鏡花
 ホラー部分は最後だけ。やや妖怪ものか?
 そこまでの導入がちょっと長いが、オチはなかなか正統派。
・蛇/夏目漱石 ★
 怪奇よりも漱石の筆に感心する一品。
 蛇の話なのに、蛇と言う単語が1度しか出ない。
・蛇/森鴎外
 何だろうこれ。鴎外先生フリーダムだ。
 空気読まないホラーみたいでちょっとウケた。
・悪魔の舌/村山槐多 ★★★
 これは確かに怪奇小説!
 若干グロ寄りだけど面白いっす。
・人面疽/谷崎潤一郎 ★★★
 ホラー要素と明治浪漫が融合してて、個人的には一番好きかな。
 これは映像化しても面白いかも。
・黄夫人の手/大泉黒岩
 確かに怪異なんだけど、
 全体的に話が長過ぎて、怖くなくなってしまった感。 
・妙な話/芥川龍之介 ★★
「世にも奇妙な物語」になりそうな話。
 妄想の余地がふんだんにあるのがいい。
・盡頭子/内田百閒
 不条理ホラー、かなあ。オチが唐突でちょっと笑える。
・蟇の血/田中貢太郎
 サスペンスホラーだね。これは。
・後の日の童子/室生犀星 ★★
 幻想ホラー?情緒もあって好きだなあ、これ。
・木曾の旅人/岡本綺堂
 安定の岡本綺堂。
 でも綺堂ならもっと面白いのあるのに…。(そわっ)
・鏡地獄/江戸川乱歩 ★★★
 さすがの江戸川乱歩。まさに怪奇。題材がいい。
・銀簪/大佛次郎 ★★
 いいねえ、正統派の日本の怪談だねえ。
・慰霊歌/川端康成 ★
 怪奇にもエロを忘れない川端康成の矜持を見た。
・難船小僧/夢野久作
 エスオーエスボーイと読むらしい。
 タイトルだけではなく、西洋風の匂いが一味違う。
・化物屋敷/佐藤春夫
 怪談実話とかの番組でやってそうなネタだなあ。(笑)

★が多い方が、個人的に面白かった作品。
ほとんどは青空文庫で読めるので、興味があればどうぞ。

日本の怪談というと、やはり四谷怪談や
番町皿屋敷のような怨念系が有名だし、今のホラー映画にも多い。
が、これだけの作品群の中でそれに近いものは「銀の簪」だけで
怪奇小説にも個性を見せようとする文豪達の心意気は、
今読んでも新しいものがある。

100年近く前の作品でありながら
前衛的ともいえる怪奇小説の在り方が楽しめる一冊である。

個人評価:★★★


ホラー映画も割とよく見るんだけど
海外と日本のホラーって、完全に別ジャンルの気がする。

日本のホラーはいわゆる「心霊モノ」というか、オカルト?
やっぱりこれは霊的なものや祟りを畏れ敬うという
国民的なものが影響してるのかもしれない。
自分が日本人だからかもしれないが、
やっぱコッチの方が怖えええええぇぇって思う。

海外のは最近、ほとんどスプラッタ的なものになっていて
心理的に怖いんじゃなくて、本能的に怖いって言うか。
例外として「エクソシスト」なんかがあるけど
最終的にはこちらもゾンビ映画にいきつくというか
向こうは人も霊もアグレッシブだよねえ…。
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