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キネマの神様

キネマの神様 (文春文庫)キネマの神様
原田 マハ/文藝春秋






by G-Tools


歩(あゆみ)は長年勤めていた会社を、家族に内緒で辞めた。
それは奇しくも父の入院と重なり
父が管理していたマンションを代理で管理する。
そこで映画好きの父がチラシに書きつけていた、映画評をみつける。
歩美もその影響を受けて、映画が好きだった。

その内歩は、売れない映画雑誌に再就職を決める。
が、父は既にやらかしていたのだ。
ギャンブルで借金を重ね、どうにもならない状態に陥った。
父を立ち直らせるために
その映画評を会社のブログに連載させることに決める。

父の映画評はウケた。
だがその人気の中、真っ向から否定する人物が現れた。
調子に乗りかけていた父も、躍起になって「彼」に応戦する。
そのバトルもまた、さらに閲覧者の注目を浴びた。
だが「彼」はふとネットに現れなくなり…。

奇をてらうようなストーリーではない。
原田さんは素材選びが上手なのだと思う。
大事な素材を扱っているからこそ
それを壊さぬように包むように作られた話は
いい意味で「ベタ」な作品で、暖かな読後感を残す。

なんだか陳腐な書評になってしまうのだが
最後10ページくらいボロ泣きしてしまったので
そこがいいんだ!と心からフォローしておく。

おそらくこの話の最後に出てくる映画は
かの有名な「ニュー・シネマ・パラダイス」なんだろう。
この小説の読後感も、あの映画をみた後に似ている。

あの映画も、決して円満解決ハッピーエンドではない。
だが悲しさも寂しさも含め、人生を振り返った時に
思いを馳せる何かが残っていること自体が
まるっと幸せなんだと、そう思えるのだ。
それは卒業式の残す、晴れやかな寂しさにも似ている。

「父」の描写が少し、自分のじーさんに重なる。
若い頃は、呑むわ打つわでホントに手の付けられない人で
アル中病院に入院させたら、脱走して自力で戻ってきて
病院側から「もう来んな」と言われたお人だ。(笑)

破天荒な人というのは、本気でムカつくのだけれど
その素直さというか素朴さが本物なので
どうしても嫌いになれないという部分があるんである。
なので個人的には「父」がもっと横柄でもいいのだが
話のウォーミングさにはジャストフィットしてるとも思う。
この「ベタさ」が本当に絶妙なのだ。

個人評価:★★★★
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