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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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稲穂の海

稲穂の海 (文春文庫)稲穂の海 (文春文庫)
熊谷 達也

文藝春秋 2013-04-10
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熊谷氏の著作はやはり「邂逅(かいこう)の森」が有名なので
いずれ再読して書評をあげたいと思っている。
以降の作品は少々ピンと来なかったのだが
今回の作品がよかったので、こちらを先に書く。

8編の短編集。時代は戦後の昭和で、
著者の故郷・仙台が舞台となっており
幾つかは「お仕事小説」の面も兼ね備えている。

・酔いどれ砲手   捕鯨船の新米砲手が主人公
・稲穂の海     農家の嫡男の話
・梅太郎      昔話の研究をする学者
・屋台「徳兵衛」  高齢で屋台を営む主人
・てんとう虫の遍歴 村で2番目のマイカーを買う事になった家族
・桃子       乳牛を手放す事になった酪農家
・星空を見ていた夜 宇宙人と出会うために山へキャンプへ行く少年3人
・団地の時代    ここだけが平成話。一人暮らしをするために
          公団住宅に入った母の引っ越しを手伝う娘。

お仕事小説というと最近だと
三浦しをんさんの「神去なあなあ日常」が思い浮かぶのだが
実は自分は、ちょっとピンと来なかった。
あの村のモデルがウチのばーちゃん家なのだが
(※小説のモデルとなったのはもっと奥の山間部)
半端に知っていると、微妙な違和感を感じるのかもしれない。

そういう意味で、本書は偏見なく楽しめた。
全著作を拝見した訳ではないので私見だが
「邂逅の~」が凄すぎたのか、以降のライトさを微妙に思っていた。
今回はこれが非常に馴染んで、良い読後感を生み出している。

高度成長期で盛り上がっていた都市部から
少しばかり取り残された感のある土地での
人知れぬ労苦や取るに足らぬ幸福。
方言で語られる台詞が、それを一層遠い場所のように思わせ
昭和と言う舞台を「古き良き時代」へトリップさせる。

そう言う自分だって昭和生まれなのだから
そんな遠い時代ではないし
車や電気で大騒ぎした事はさすがに無い。
が、実家が田舎だから、黒電話がプッシュ式になったとか
砂利道が舗装されてアスファルトになったとか
そういう「近代化」にォオー!!(゚д゚屮)屮と思った経験はある。

なのに今、それを懐かしむ自分がいる。
其処に何かを置いてきたような心持ちさえする。
「昔はよかった」なんて懐古主義なつもりはないが
不便で足りなかったのではなく、違う何かが満ちていたように思う。
そんな想いを、ほっこりと満たしてくれる作品だった。

ちなみにばーちゃん家は、ほんの数年前まで黒電話だった。
おかんが親切でプッシュ式電話に買い替えたのだが
しばらくは「不便だ不便だ」とずっとブツクサ言っていたらしい。
黒電話に満ちていた「何か」が無くなってしまって
ばーちゃんは寂しかったのかもしれないな。

個人評価:★★★★


農業酪農関係のお仕事本なら、
荒川さんの銀の匙と「百姓貴族」は(・∀・)イイ!!。

百姓貴族 (1) (ウィングス・コミックス)百姓貴族 (1) (ウィングス・コミックス)
荒川 弘

新書館 2009-12-11
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その職業の家に生まれたという意識って
熱く燃えるというより、自然にそこにあるものなんだなぁと思う。


お世話になっている書評コミュニティを通じて
自分の拙い書評が雑誌に掲載されることになりました~。

図書新聞という書評雑誌で、自分は後で見本誌が頂けるのですが
本屋では明日の4月20日発売号に掲載予定だそうです。

中身はコチラでも載せました記憶喪失になったぼくが見た世界
内容もそのままなのでお知らせするような事でもないのですが
ちょっと嬉しかったので載せてみました。(∀`*ゞ)エヘヘ
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