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Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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地下室の手記

地下室の手記 (新潮文庫)地下室の手記
ドストエフスキー 江川 卓/新潮文庫





by G-Tools


ゴゴゴゴゴ…。(※ジョジョの効果音ではありません)
今っ!封印の扉をっっ!開く時が来たっっっ!←
ちゃっかり蔵書の中にありながら
ずっとこのいかめしいオッサンと目を合わせないようにしてきたのだが
満を持して、遂に年貢の納め時となったか…。くくく…。(お前が払うんだよ)

すでにドストエフスキーの素晴らしさをご存知の方は
敢えてこれを読む必要はない。
「ロシア文学ってハードルが高そう」と思われる方向けに
低俗な感じでバリバリに噛み砕いてみた次第である。

本書を今風に変換するとこうなると思う。
第1章「オレがこんなになったのは、どう考えてもおまえらが悪い」

1:ネクラコフ・ヒキコモリスキー
 20年くらい引きこもってるけどなんか質問ある?

2:>1 ソースはよ
3:ネクラコフ・ヒキコモリスキー
 40歳。♂。ブサメン。学歴はいい。
 元役人だけど、今はもう働いたら負けだと思ってる。


4:うわぁ…、引くわ。
5:ネクラコフ・ヒキコモリスキー
 いや、聞いてくれ。自分を正当化するためにスレ立てしたんじゃないんだ
 はたしておまえらは自分を正当化できるのか?
 オレはただそれを聞きたいんだ。

6:働いてもいないヤツが、何を正当化できるんだよw
 つーかどうやって生活してるんだ
7:ネクラコフ・ヒキコモリスキー
 遺産が入ったから、仕事辞めたんだ。
 勤勉だの労働だの言ってるけど
 おまえらだって金があったら働かないだろ。普通だ。


8:普通じゃねーーーーよwww
 >1みたいな人間ばっかりだったら、社会が崩壊するわ
9:ネクラコフ・ヒキコモリスキー
 そうだ。まさにオレはその為に引きこもってるんだ
 オレはこんな社会の奴隷になる気はない。
 おまえらが奴隷であることを正当化してるのが、さっぱり理解出来ん。

10:は…?
11:ネクラコフ・ヒキコモリスキー
 いいか、おまえらはな、正論にみえるものに納得させられてるだけなんだよ。
 まぁそれに気づけるってのも、ある意味不幸だけどな。
 だが社会が崩壊したとき、笑うのはオレだぜ?
 例えば2×2が4じゃないって理論が証明されて見ろよ?
 おまえら、何を信じていいか分かんなくなるだろ?オレは平気だけどな。


12:2×2は4ですが何か?
13:ネクラコフ・ヒキコモリスキー
 ンな事は分かってるよ。物の例えだ。
 要は基盤を社会じゃなく、自分に置けるかっつー話だ。


14:ネクラコフ・ヒキコモリスキー
 芸術品なんて、特に最悪だな。
 あれこそ自身の主張であるべきなのに
 分かったような顔してる連中の目で成り立ってるんだぜ?
 結局は社会と折り合いをつけてんだよ。
15:ネクラコフ・ヒキコモリスキー
 …おい?誰かいないのか?
16:ネクラコフ・ヒキコモリスキー
 ……まぁいい。勝手に喋らせてもらう。


このように一章は、主人公が地下室という閉鎖された世界で
社会への批判を独白するシーンのみである。
一見、だめだもうこいつなんとかしないと的な思考に思えるのだが
時折おやと思う程鋭い風刺が入っていたりして
男が非常に頭のいい人間であることが察せられる。

当時のロシアの政情に共感を寄せるのは難しいが
むしろ数年前に総ツッコミを受けていた日本と重ねた方が
雰囲気が分かりやすいのではないだろうか。
主人公はネットから、届かない批判をしている訳だ。

が、これを100年以上前に書かれたことを思うと
恐らく非常に斬新で、薄気味悪い主人公であった筈だ。
共感しえない筈の異国の歴史の中に
妙に現代に通ずるようなキャラクターを作り出したのは
ドストエフスキーの先見の明であろうか。

主人公はこの後、自分がいかにしてこの境遇に陥ったかという
第二章「オレは友達が少ない」を語る。
相変わらず無茶苦茶な論理を振りかざしているのだが
ふとこの男の境遇は、全く自分と無縁だろうかと考えさせるものがある。
政情が不安定な時代や、思春期という微妙な年頃
いわゆる中二な隙間に非常にフィットするものがあるのではないか。

捉え方が未熟なのは、ドストエフスキー初心者と思ってご容赦されたい。
だが明治文学を読むのに近い親近感もあったので
もう少し訓練すれば、「カラマーゾフの兄弟」や
「罪と罰」のような長編作品が読める日が来るかもしれない。
という希望的観測な野望が持てた。(随分とあやふやな…)

まだもう一冊「永遠の夫」が本棚に鎮座しており
いかめしいオッサンがこちらを睨んでいるので
近いうちに対戦しようと思う。(と言いつつ目を反らす)

個人評価:★★★


「おはよう忍者隊ガッチャマン」が次で最終回と聞いて
ちょっと悲しい春の朝…。
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