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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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小川未明童話集

小川未明童話集 (新潮文庫)小川未明童話集
小川 未明/新潮文庫





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家にあるのは、上の写真のものではない。
奥付に昭和26年刊行・昭和48年に34判刷とあり
多分古本屋で買ったものだと思われる。

mimei.jpg

周囲の色が違うのは、当然流行の3D仕様とかではない。
10年単位で日当たりの良いところに放置するだけで簡単にできる。
古書というと含蓄があるが、有体に言うと汚い。
本の天部分なんか、醤油漬けしたみたいなことになっている。

買いなおしてもいいのだが、小川未明は昭和36年没したので、
数年前に著作権が切れ、今は青空文庫でも読める。
こういうものをみると、そろそろkindle買おうかなと思ったりする。

以上、ここまで「中身に触れずに書評が書けるか」という
書評サイトの話題によるチャレンジ。
書けないことはないが、本の汚さを延々述べたところで
誰も得をしないどころか、自分の人間性まで薄汚く見られそうなので
この辺で思いとどまろうと思う。

さて、「日本のアンデルセン」と名高い小川未明だが
アンデルセンのような明瞭な起承転結を書いたものとは
自分の中ではやっぱり違うと思うのだ。
小川未明の世界はどちらかというと
子供向けという話から迷走している印象が面白い。

童話は、ちゃんと研究すると多分かなり興味深いと思う。
(※話すと多分めっちゃ長くなるので詳細は省略する)
自分は「太郎シリーズ」と名付けているのだが
かなりの高確率で、じーさんとばーさんがでてきて
出自のわからぬ「●●太郎」が大出世するあの黄金パターン。
多分有名無名を合わせると、ウルトラマン兄弟を軽く超えるであろう。

かぐや姫や夕鶴など、子供に聞かせるには悲しい物語も多い。
これは勝手自論であるが、欧米に比べて
日本は「幸福な夢」という発想が貧しかったのではないかと思う。
統制の厳しい幕府下にあったという影響もあるのだろう。

これが一気に解放されるのが明治時代であり
名作に紛れて結構な珍作が混じっているのが
明治文学の面白さだと、個人的には思っている。
ひょっとしたら草葉の陰で文豪達が
「いやああ!それは発表するつもりじゃなかったって言うか!!」
とムンクのように苦悩している作品もあるのかもしれない。

いつもながら話が長くなったが
アンデルセンなどは「こんなことあったらいいな」という不思議感が
非常にわかりやすく、確かに子供向けだと思うのだが
小川未明の不思議感は、若干怪異に足を突っ込んでおり
子供にどんな読後感を持たせたいのか、ちょっと首をひねる部分がある。

が、自分が小さい頃に読んでいた本を思い出すと
実際、夢や教訓はそれほど頭の中に残る訳ではない。
「ぐりとぐら」のカステラのような、印象値の方が大事なのだ。
そういう意味で、怖さや美しさという印象値において
小川未明作品は確かに童話なんである。

こう思うのは、自分が本を読むより前に
実は小川未明作品に衝撃を受けていたからだ。
自分の小さい頃に、「まんが日本昔ばなし」というアニメがあり
(あれは本当に名作だった。同じのでいいから再放送すればいいのに)
あれだけの作品数の中でも、やっぱりいくつか覚えているものがある。

後年、その一つが小川未明だったと気付いて本当に吃驚した。
「赤い蝋燭と人魚」という話で
真っ赤な蝋燭を塗るシーンが、何故か非常に印象的だった。
本を読んだのはもう何十年も経ってからだったが
確かに小川未明作品は「童話」なのだと心から感じ入った。

怪談話を集めた「小川未明集・幽霊船」もある。
今の感覚からいうとちょっとレトロかもしれないが
童心に却って楽しむのも此れ一興。

小川未明集 幽霊船―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)小川未明集 幽霊船―文豪怪談傑作選
小川 未明 東 雅夫/ちくま文庫





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個人評価:★★★★


「まんが日本昔ばなし」で他にも覚えているものといえば
「三枚のお札」「耳なし芳一」などがある。
うん、やっぱり怖い話の印象値ってでかいのだな。

あとはやっぱり
「囲炉裏の鍋にくべてある、なんだか分からない汁物」だよな。
あれ、なんであんなに旨そうなんだ…。
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