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新選組 幕末の青嵐

新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)新選組 幕末の青嵐
木内 昇/集英社文庫





by G-Tools


昨日の浮世女房洒落日記に続いて、以前に読んだ木内さんの著作もあげておく。

新選組小説は、ごまんとある。
多くは、試衛館の面々が名を挙げようと上京し
よりどころの無い立場から武士という立身を果たし、
幕府の浮沈と運命を共にするという筋書きだ。

新選組は「時代を読むことが出来なかった敗者」とも言える。
だがそこに260年という歴史が1つの終わりを告げた浪漫に重なり、
彼らは後世に語り継がれる物語となった。
それだけに一つの歴史小説とも、武勇とも悲哀とも
様々な視点でもって「新選組」は創作され続けている。

挙句は漫画になったりゲームになったり、
ジャニーズのような美少年集団になったりしている。(笑)
そろそろ歌って踊れる新選組が出ても不思議はないかもしれない。

自分はずっと、新選組小説にあまり興味が持てなかった。
事実京都では、新選組と言う集団は割と隅の方に追いやられている。
だが逆にハマった時に、新選組という思想には同意できないものの
それぞれのキャラクターや舞台設定と言う素材が
非常に日本人好みなのだなと物凄く納得した。

司馬先生の燃えよ剣が、その史実の流れを
止まらぬ激流のように捉えているのに対して
本書はキャラクターの心情を描くことによって
シーンごとにストップモーションをかけ、その一瞬を捉えたかのようだ。

全体が40章ほどに分けてあり、それぞれ視点が違う。
例えば上京までの話であれば
 「暗闇」  土方歳三
 「武州」  佐藤彦五郎
 「試衛館」 沖田総司
 「策謀」  清川八郎
 「浪士組」 近藤勇     …と言った感じだ。

三人称視点の話や誰か一人を主人公にする形とは違い
色んな思惑を内部から見ることによって、
ストーリーより心情が深く味わえるようになっている。
そういう意味では多少ロマンチックな受け取り方ではあるが
これはこれで面白い試みだと思う。

司馬先生の作ったキャラの素地が
影響を与えているなあと言う感慨は否めず
キャラの在り方としては、一般的なものと大差ないのだが
新選組の血生臭い所業の中から心情を推し量ると言うのは
「漢らしさ」が売りの新撰組小説では新鮮だった。

これはこれで面白かったのだが
芹沢鴨の視点が一章しかなかったのと
その傍若無人さがあまり伝わってこなかったのが残念だ。
(芹沢がお気に入りなので、芹沢ポイントに大きく左右される
 評としては甚だしく公正でない)

今の時代にはない矜持を抱いてたからこそ、現代人は彼らに惹かれるのだろう。
彼らが開花することは、あってはならない。
雨に濡れて散ると分かっているから
日本人は彼らの生き方を愛で、それに心を馳せるのだ。
一瞬に咲き誇り、潔く散る桜の花のように。

また彼らの個性と波乱万丈の日々が
幾らでも改編できる余地を残していることも大きいだろう。
料理で言うとカレーみたいなもんだろうか。
幾らでも隠し味をいれて、深みを持たせることが出来る。
多少ヘンなものをいれても、カレーという基本味が大体を飲み込んでくれる。

新選組は日本人の持つワビサビと
二次創作好きというヲタク気質をふんだんに生かした素材だと
関連書を手に取るたびにしみじみ思う。

個人評価:★★★

伝わらないかもしれませんが、新選組は好きなのですよ。ええ。
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