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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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七回死んだ男

七回死んだ男 (講談社文庫)七回死んだ男
西澤 保彦/講談社文庫





by G-Tools


ミステリーなのだろうか、それともSFなのだろうか。
タイムトラベルというドラえもん・バックトゥザフューチャー級のドリームを
敢えて「つまらないものですが」的に
こじんまりとしたものに見せているところが面白い。

主人公・久太郎(ひさたろう)は、妙な「体質」の持ち主だ。
本人はこれを「反復の落とし穴」と呼んでいる。

それはある日突然、何の前触れもなく訪れる。
例えば3月7日の夜に、何時も通りにベッドに入ったとしよう。
そうして翌朝目覚めると、また3月7日が始まるのだ。
天気も朝ご飯もニュースの内容も一緒、
家族が話している内容もすべて、一言一句違わない。

自分だけが、その反復を認識している。
だから違う行動を起こすことは可能だ。
ここまでならある意味、小説においては常套手段であり
登場人物が正義のヒーローか稀代の悪役にでもなれば
それなりのSF設定の話が進行しそうだ。

が、これが9回繰り返される。
つまりは主観ではもう3月15日になっているというのに
世間ではやっと3月7日が終わるという塩梅だ。
それがたまたま楽しい1日ならいいのだが
何の変哲もない日常や、もしくは最悪な日を
9回リピートすることになる可能性もある。

タイムトラベルと言う素敵な夢を、一気に色褪せさせる設定だ。(笑)
実際、久太郎が「体質」によって受けた恩恵も
判定外の上位ランクの高校に受かったことと
周囲が口をそろえて「老けてる」という印象を持つほど
何やら人生に達観してしまった時間的経験値があるだけだ。

久太郎はその反復を、最初の日を「オリジナル」と呼び
以降を2周目3周目……とし、最後の9日目を「決定版」と呼ぶ。
時間はどうやら基本的に、大きな具象を覆さないように出来ているらしく
多少言動を変えたところで、大きな変更はなされない。
間の7順に多少逸脱した行為をしても
最終的に「オリジナル」と同じ行動を取れば
見本通りの結果が返って来るのだ。

少なくとも、久太郎はそう信じていた
毎年恒例の新年会がある1月2日までは。

久太郎の祖父は成金の資産家で
跡目を決める遺言状を毎年書き換えて、弁護士に渡す。
それを巡って子供達は骨肉の争い
…と言うより、低俗な争いを続けていた。

オリジナルで何事もなく帰宅したはずだったのに
なんと2周目で祖父が殺されてしまうのだ。
かつて無い「変更」に久太郎は驚く。
なんとか道筋を戻そうとするが、何故か上手くいかない。
4週目5週目と、日は過ぎていく。
はたして久太郎は、時間を「戻す」ことが出来るのだろうか?

先日の秋の牢獄でも、11月7日を繰り返す話があったが
全然違う味付けをするとこうなるのか、と面白い。
トンデモ設定に見えながら、よく考えたら
久太郎以外はこの絡繰りに気付けないのだから
時間が足踏みをしていても、自分達には分からない。

ひょっとして「今日」という日だって
5回も6回も繰り返されている時間かもしれないのだ。
よくよく考えてみるといい。
なんだか昨日もその前も、似たような記事を読んだ気がしないだろうか。
植物図鑑月の恋人も、ネタは同じではないのか…?

その通りです。ごめんなさい。(´・ω・`)

まあ自分の反復記事はともかくとして
本書の設定はなかなかに興味深い。
過去や未来に自由に行けると勝手に人類が描いていた壮大な設定が
1日×9回という数字になると
なんだかものすごく行きたくなくなるから不思議だ。

ああでも1日が9回もあったら、相当な数の本読め……。
って!なにその至高の能力!!!!

個人評価:★★★★


まあ後はやっぱ、馬券買うくらいだよね。
一度100円で買ったものが5000円くらいになったことがあったけど
運よく自分はギャンブルにはハマらなかった。

いやうん、お金は欲しいけどさ。
一攫千金って夢があるようで夢がない。
そんなタナボタのお金を手にしたらもう
日常のささやかなネタとか、きっと見えなくなってしまうと思うの。

貧乏人の金に対するツンデレ。
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