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秋月記

秋月記 (角川文庫)秋月記 (角川文庫)
葉室 麟/角川書店





by G-Tools


数年前に直木賞を受賞した「蜩ノ記」の作家さんだ。
時代小説なこともあり読んでみたいのだが
本棚事情で文庫化待ちの状態である。

そんな寂しさを紛らわせる為に
著書を3冊ほど買った内の一冊が本書である。
値段的に厚み的にもフツーに「蜩~」買った方がよくね?とか
そういう簡単な解決法は思い浮かばないのである。(キッパリ)

買ったのは処女作「乾山晩愁」と2年後の著作「銀漢の賦」と
さらに2年後に出された本書「秋月記」だ。
処女作は、マイナー寄りの題材が歴史的に面白かったが
その後は徐々に心情描写の方が深くなり
読んで入り込みやすい物語に形を変えていった印象がある。

江戸物にありがちな「人情」というとしっくりこない。
かといって「武士道」と言うまでには硬くない。
竹のようにしなやかな静謐さがあるとでも言えばいいだろうか。

筑前・秋月藩が舞台。
秋月藩はあの黒田如水の子孫が知行していたもので
まあ、福岡藩から独立したチェーン店みたいなものだ。
が200年ほどを経て、経営難でまた半ば吸収される形になる。
なんだろう。自己破産で行政指導ついた会社みたいな?

時代はちょうどその頃の話となる。

小四郎は幼い頃に、臆病から妹を助けられなかった記憶がある。
それが直接の原因ではないのだが、妹は幼くして病死する。
「逃げない男になりたい」
その時小四郎の胸に生まれた矜持は
最期の時まで彼と共に在り続けることになる。

独裁政治に不満が高まる秋月藩にて
小四郎は仲間たちと企て、家老を糾弾して失脚させる。
それは確かに、正義であった。
だがその結果、秋月藩は福岡藩に吸収されることとなる。
正しいことが必ずしも最良ではないことを
若い小四郎は気づけなかったのである。

金と言うものは、雨のように天からは降りまへん
泥の中に落ちてくるもんだす
手を汚さんでとることはできまへん


清濁は併せ呑めないのだ。
「清」は清であり、「濁」をいれた水は決して清ではない。
小四郎は、賄賂を受け取る。
家老と同じく、濁の道を選んだのだ。

そうして泥にまみれた手で
最後につぶやいた小四郎の言葉が胸を打つ。
それは確かに、逃げずに生きてきた者だけが至れる
一点の曇りもない「清」であった。

処女作から注目されていたのが頷ける作家さんである。

個人評価:★★★★

結構前に読んだ本だったのだが
今読んでる本にちょっと繋がりがあったので
思い出すのにパラパラと読んでみた次第。


世間の御多分にもれず、花粉症である。
今年はまだ症状が出てないのだが
趣味もあって、毎年ドラッグストアの花粉症の新グッズを試す。

今年は鼻の穴に入れるタイプのマスクを見つけたのだが
これ、どうなんだろう。
「見えにくい!」って書いてるんだけど
それは誰も直視しないだけではないのだろうか。
ちなみに下図のように装着するらしい。

hana.gif

何かコレ、いろんな偶然が重なったら
鼻から「ぴひょー」とか音が鳴りそうなんだけど。
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