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恋文の技術

恋文の技術 (ポプラ文庫)恋文の技術
森見 登美彦/ポプラ社





by G-Tools


タイトルから断じて、ラブレターを書くための
ノウハウがぎっしり詰まっているなどと思ってはいけない。
詰まっているのはモテない系男子の苦悩と
おっぱいへの崇高とも低俗とも判じがたい情熱のみである。

書簡形式の小説。
通常この形は、二人以上の間でやり取りが行われるが
本書は主人公・守田一郎の文面のみで綴られる。
つまり相手の返信を妄想しなくてはならないのだが
然程不自然でない形で表現されているのが、さすが森見氏である。

守田は大学院の研究の為、
京都から能登半島の田舎町へと単身赴任(?)する。
人恋しさにしたためた友人・小松崎への手紙から話は始まる。

その小松崎から、秘めたる恋の悩みを持ちかけられ
お前はなんて阿呆なんだと一喝する守田。
「机上の妄想」を座右の銘とする俺に相談などしたら
どうにかなるものもどうにもならんと助言する。
要は守田も、小松崎と何ら立ち位置は変わらないのである。

そんな小松崎をからかって遊んでいる大塚女史に
手紙で宣戦布告をして返り討ちにあったり
以前に家庭教師をしていた小学生に
叶わぬ恋への激励文を送ってみたり
妹に兄貴の貫録を拡大してみたり縮小してみたり
作家・森見登美彦(!)に恋文の秘伝を督促したり
その返信は小説内では書かれていないのに
守田の喜怒哀楽ぶりから、それが滑稽なほどに伝わるのである。

不思議なものだ、と思う。
既にメールに取って代わった印象のある、この古風な伝達手段には
やはりまだ電子世界では伝えられないものがあるのだ。

文字を書いたり消したり、便箋ごと破り捨てたりすること
曲がったり飛んだり、時には濡れたりする文字
ポストまでの距離 届くまでの時間
そうして返事が来るまで、郵便受けを除くこと

メールに近いものはあっても、それは少しだけ違う。
統一されたフォントで整然と並んだそれではなく
大小様々で歪な自分がそこに居るからこそ
手紙はあたたかくて、ちょっと恥ずかしいものなんだろう。

守田にはそんな「恥ずかしいもの」を送って
そして返事をくれる人が、こんなにもいるのだ。
なのにたった一人だけ、どうしても手紙が書けない。

その人に手紙を書こうと、守田は奮戦する。
真摯な姿を心から応援してやりたいと思うのに
どうしても笑いが止まらない。
迷作・珍作を次々と生み出す守田に
ブゴッと変な溜息が鼻から飛び出す。
守田よ、人を電車内で不審人物にするのはやめたまえ。

そうしてやっと、守田の手紙を最終章で読むことができるのだが
自分はその前の11章のほうが
本当の守田の恋文だったのではないだろうかと思った。

個人評価:★★★★


そういえば手紙を書いていた時期もあったな、と思い出す。

別に電話でもよかったのだろうが
なんとなく手紙で始まったから
そのまま手紙が続いてしまったのかなという感じ。
と言っても、1か月に1~2度くらいのペースであったが。

ロマンチストと思ったか!?はっはっは!幻術だ!!!
いわゆる遠恋というヤツだったので
そう考えると恐ろしくマメじゃないと言える。
(いや一応電話もしたし、足を運んだりもしたけど)
もう物証がないので何を書いたのか忘れたが
万一目にしたら血反吐でるわ。

ま、それが今の伴侶なワケだが。
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