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独り群せず

独り群せず (文春文庫)独り群せず
北方 謙三/文藝春秋





by G-Tools


杖下に死すの続編となる。

タイトルからハードボイルドで躊躇うかもしれないが
ハードボイルドと歴史小説の融合は
炊き立てご飯と明太子級のベストマッチである。

本当に北方氏の書くオッサンはカッコイイ。
若くてイケメンでカッコイイとかは
そんなものは有史以来の常識だからどうでもいい。
オッサンなのにカッコイイから、一大事なのである。

さて本筋。

大塩平八郎の乱より20数年後。
光武は料亭「三願」を養子の直治に譲り、そろそろ隠居を考えている。
10歳の孫の利助も、いずれ光武や父と同じく料理人になるという。

三願の女主人・お勢はもういない。
友と呼んだ仙蔵も逝った。
光武も武士の名を捨てた。
格之助が自害し果てたあの頃を知るのはもう
そこで手柄を立てた内山だけだ。

光武は移り住んだ「三願別荘」で
一日三組だけと決めて、ひっそりと料理人の余生を歩む。
修行として利助が通ってくるし
内山も何くれと足を運び、光武の料理を肴に酒を酌み交わす。

時代は、維新へと向かっていた。

最初から次作を見込んでいたのかどうか分からないが
前作から読むと、20数年の時を経て
人は変わり、また変わらぬ部分もあるのだと感じ入る。
前作の光武と格之助との眩しい友情とはまた違う
内山との馴れ合いの関係が、ふと微笑ましい。

更にお得な幕末サービスがついている。
そう、新撰組と絡めてあるのだ。
近年、個人的新撰組祭を開催している脳内としては
このサービスは2倍嬉しかった。
さらに芹沢鴨推しなので、彼が出るだけで倍率は倍。更に倍。
(※ダークホースなので倍率が高い)

ちなみに北方氏の「黒龍の棺」は新撰組・土方の話だ。
キャラが違うので別話とも言えるが
セットで読めば三種食べられるひつまぶしのようで
これもまた美味し。

新撰組の話ではないので、本書に戻ろう。
光武は人の命を奪う刃を捨て
動植物へ最期の命を吹き込む刃へと持ち替えた。
しかし2冊を振り返ってみれば
不思議と格之進と内山の生き様が酷く心に残る。

それは光武の刃は最初から
人に魂を与えるものだったからではないかと、ふと思う。
そんな光武の料理は素材を選びながらも
それが持つ味わいを深めるようなものばかりだ。

兄貴の酒盗で一杯やりたい。
いえ、酒じゃなくてゴハンの方で。

個人評価:★★★★


ジャンプは土曜発売でしたが、また明日にでも感想書きます。
読んでいただいている方、ありがとうございます。
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