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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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杖下に死す

杖下に死す (文春文庫)杖下に死す
北方 謙三/文藝春秋





by G-Tools


おりきシリーズを読む間は、既読本からご紹介。

北方氏の小説を読むようになったのは、ここ数年のことだ。
ずっとハードボイルド作家というイメージが強くあり
柔軟剤で仕上げたような根性しか持ち合わせぬ自分には
多分合わないだろうと勝手に思っていたのだが
氏の「水滸伝」を読んで衝撃を受けた。

水滸伝も紹介したいので
いずれ長期休暇の折にでも、再読挑戦したい。

本書は「大塩平八郎の乱」を題材にしている。
日本史で必ず出てくるこの史実だが
名前は知ってるのに顔は思い浮かばないと言うか
平八っつぁんとでも呼びたいくらいに親しみがあるのに(無礼な)
詳細は記憶のグレーゾーンにあるのだ。

ところがどっこい、平八っつあんは主人公じゃない。(馴れ馴れしいっての)

米不足が深刻化した大阪へとふらりとやってきた光武は
実は幕府の隠密・村垣家の妾腹である。
そこで大塩格之助という友を得る。
陽明学者・平八郎を父に持つ格之助は、余りに誠実で
父の理想と与力の務めとの間で、何処かおどおどとして見えた。

しばらくして光武は料亭に住み込み
年増の女主人・お勢に食わせてもらうようになり
格之助に剣術の稽古をつけてやったり
小悪人を自称する与力の内山を叩きのめしたりしながら
じっと大阪の町の行く末を見ている。

大阪は、東町奉行・跡部と西町奉行・矢部
このふたつの権勢が絡み合っているかに見えたが
その泥の底には、もっと大きな力が渦巻いている。
たった1日で終焉を遂げたこの乱は
幕府の屋台骨を微かに軋ませ
後に大きな時代の逆流を生み出すことになるのだった。

光武は架空人物だが、他はほぼ史実の人物だ。
北方氏の歴史創作も面白いのだが
光武と格之助の育む友情が清々しい。
若さ故の青さが、何とも言えず眩しいのだ。
それは、本作に20数年後の次作がある所為でもある。

恐らく誰もが最後の数十ページで
大胆なデビューを遂げた光武の変わり様に驚くだろう。
その理由もすべて、次作にある。
こちらは明日に紹介しよう。

氏の書かれたハードボイルド小説の方は
不敬ながら拝読した事がないのだが
漢の生き様を描く歴史小説にそれは
思わず兄貴と呼びたくなる程に発揮されている。

「しなくて後悔する。やって後悔する。
 両方とも、生きていると言う事でございますよ」


兄貴ィィィィィっっっっっっ!!(´;ω;`)

個人評価:★★★★


あ、今日ジャンプか。
祝日と無関係の自分としては、土曜に出るとどうも
脳内カレンダーが狂ってしまうので困る。
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