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文明崩壊 (下)

文明崩壊 下: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)文明崩壊 下
滅亡と存続の命運を分けるもの

ジャレド ダイアモンド/草思社




by G-Tools


上巻は少々例示の多さに読書スピードが落ちたのだが
それを受けて問題解決への道を示唆した下巻は、非常にさくさく読めた。

私見だが、イースター島やマヤ文明は心惹かれる分野ではあるが
立証に用いるには少々謎の多過ぎる分野でもある。
読み物としては楽しいのだが
論文という形では、実際氏が見聞した下巻の方が説得力がある。

とは言え、上巻だけ下巻だけという読み方はあまり推奨しない。
前作含めて4巻を読んでこそ、「環境」を
歴史・地質・人類の多方面から捉える観念が読み取れるからだ。

さて内容。
文明が要因に直面したとき、必ずしも崩壊の一途を辿る訳ではない。
それを免れた例示の1つとして、日本の江戸時代があげられている。
前作にも「漢字」文化が扱われており
自国から見れば今回も言いたいことはあるだろうが(笑)
学者という目から見た「機能」の話と取れば、不正解でもない。

むしろありがちなニッポンの精神論に逃げず
論理的にとらえた姿勢は、個人的には評価したい。

そして現在、人口と環境と言う問題を切に抱えている
アフリカ・ドミニカ共和国とハイチ・中国・オーストラリアらの問題指摘、
更に今も国家として成り立っている要素と警鐘を論じている。
一番相応しい例示は中国な気もするのだが
面白かったのでオーストラリアの章を用いる。

オーストラリアはもともと、地形の要因から土壌が貧しい。
ヨーロッパ人達が自国感覚で始めた森林伐採と牧畜は、
その時点で環境破壊のレベルになってしまうのだと言う。
住居可能部分が少ないことから、人口も少ない為
飢えるような経済危機には陥っていないが
オーストラリアは搾取されるばかりの場所だと、氏は言う。

CO2削減の為に、オーストラリアはウシを一掃すればいいとあり
(※げっぷがメタンガスを発生させるのは有名な話で
  実際に野生のラクダが殺処分されている)
1行さらりと書かれているだけで、生物学者ギャグとも思えるが
次の最終章で考えさせられる意見とも映った。

最終章は企業と環境との関係を問うたもので
2つの石油会社を例示にあげた後
工業や林業、海洋業などさまざまな環境投資を比較している。
だが氏は最後に
「その最終的な責任は消費者にある」と締めくくっている。
(いやその後もずっと話が続くので正確には締めではないが・笑)

先ほどのウシの話だ。
「本来適さない場所に動植物を増やす」という行為は
結局のところ、消費者のニーズがある故なのだ。
オーストラリア自国内の話だけではない。
日本のスーパーにも、オーストラリア産の牛肉は並んでいる。
安い牛肉と言うニーズがあるからだ。

人口増加が問題視されているからと言って
当然、人間を一掃する訳にはいかない。
問題は人類が「問題を正しく理解し、受け入れているか」という点になる。
正直なところ、目新しい結論ではない。
この世界で生活を営む限り、誰しもが
怠惰でいる自分に罪悪感を感じているのだし
だからエコバッグやゴミ分別という運動がある。

ただダイアモンド氏の本の面白いところは
一見遠い場所にある学問が
見方次第で身近な問題を考える一端になるというところだ。
自分は歴史物が好きだが
何百年前の出来事が、後世に何らかの影響を与えたり
関連付いているのを見ると、非常に感銘を受ける。

世界はいろんなもので繋がっているのだ、と思う。
氏の本を読んでも、それを思う。

だがまあ、4冊合わせた厚みを見ると
誰かまとめとか作ってくんねーかなと思わなくもない。(笑)

個人評価:★★★★


学生時代、先輩と話してたことを思い出した。
地球というものは実は、ものすごい大きい存在の
「科学・7月号の付録」みたいな水槽の中にあるんじゃね、っての。

「美味く育てると人間が出てきます」とか書いてて
向こうはワクテカで毎日水槽見てるわけ。
いや、ひょっとして天災はその存在が
環境とか人口見て、意図的にやってるのかも。
多分、説明書にそう書いてある。

その説明書に
「育成方法によっては永久的に遊べます」って書いてるか
「人間が最終的に自ら滅亡を選ぶ過程を見るキットです」
って書いてるかは、分かんないんだけどね。(恐)


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