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文明崩壊 (上)

文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)文明崩壊 上:
滅亡と存続の命運を分けるもの

ジャレド ダイアモンド/草思社




by G-Tools


前作の銃・病原菌・鉄が面白かったので
そのうち読もう読もうと思いつつ
何度も言うが翻訳本を読むのが苦手で、なかなか手が出なかった。

相変わらず饒舌な文章である。
うん、ダイアモンド氏がお元気なようで何よりだ。
1つの証明にたっぷり説明がついているのはもう慣れたが
なんとなく、前回の訳者の方が読みやすかった。

前作は
「白人と現地民の格差社会が生まれた歴史的な検証」であったが
今作は
「文明が滅びる要因5つの検証と現代社会への訓示」らしい。
1章から終章までの構成がプロローグで語られてるあたり
なんかもうダイアモンド氏だなあと苦笑した。
そこは目次でいいんではないだろうか。(※目次もある)

氏の説によると、文明崩壊には5つの要因が考えられる。
 ①環境・自然破壊
 ②気候の変動
 ③近隣国からの攻撃
 ④近隣国からの支援減少
 ⑤それらへの対応策    だそうだ。

上巻ではこれを検証するために
・モンタナの農場・イースター島・ポリネシアの島々
・アナサジ族  ・マヤ文明  ・ヴァイキングの入植国
の6つの例示を8章に渡って述べている。
(数が合わないのはダイアモンド・マジック)

前作と同じく、1つ1つの検証は読んでいて楽しく
特にイースター島とヴァイキングの章は興味深かった。
ここでは崩壊の5要素をすべて満たすとされた
ヴァイキング入植国の1つ・グリーンランドの検証を説明に変えよう。
本書の内容より、相当にシンプルにまとめていることをお断りしておく。

ここでのヴァイキングとは、パイレーツオブカリビアンや
ワンピースのような「海賊」ではない。
まあ結局は似たようなこともしているのだが
卓越した航海術で陸地を求め
その土地で交易(※略奪・植民地化を含む)を行ったり
また住み着いて開拓を行う技術集団でもあった。

デンマーク・ノルウェー・スウェーデンに代表されるそれらは
要は自分達の生活を豊かにするために、外海へ乗り出したのだ。
グリーンランドは、国を追放されたヴァイキングが入植したとされる。
その頃は今よりは温暖な気候にあった為
緑地があったことからその名が付けられたらしい。

だが元より北極圏に近いグリーンランドは、豊かな土地とは言えない。
なけなしの木々を伐採し、大量の放牧を始めたことから
土壌浸食が起こり、すべての植物が育つ力を失った。
これが①の環境・自然破壊だ。

更に気候が寒冷期に入り、植物の成長は一層妨げられる。
海面も氷結し、海路が閉ざされる。②の気候変動だ。

個人的に③と④は「近隣国からの影響」でまとめていいかと思う。
当時、北極圏の動物からとれる毛皮や牙には価値があったが
時代の変化により、輸出需要が少なくなる。
更にヨーロッパに黒死病が蔓延したことから輸入に頼れなくなり
鉄器の不足により、ヴァイキングの力は衰える。

最終的にグリーンランドからヴァイキングは去り、イヌイット族が残る。
自国文化を持ち込もうとしたヴァイキングに対して
その国の自然を受け入れた生活を選んだ方が残ったという結果だ。
⑤の対応策と言えるだろう。

文明崩壊が必ず5つの要素に因る訳ではなく
例外もある、と氏が前置きで述べている。
なので本書のタイトルは厳密には
「環境に関する要素を含み、時に気候変動や近隣の敵対集団や
 友好的な交易相手を付随的な要因とする、また常に
 社会的な対応という論点をはらむ崩壊」
なんだそうだ。
笑わせたいのかと思ったが、きっと真剣なのだろう。(笑)

多岐に渡る話題は、知識本としては十分に読みごたえがある。
ポリネシアに結果的に人肉食という習慣をもたらした経緯は
脅威ながらも、説得力がある。
全体に①の環境破壊を主体に置いていることや
人口という対処しがたい問題を掲げている点は
単に研究としてだけではなく
人類が実際に目を向けなくてはならない問題だと身に沁みる。

ただし京極夏彦級の本が2冊なので
心と時間に余裕のある時に読むことをお勧めする。
自分が人から12冊の本を借りたばかりで
これを早く読み終えたいと言う気持ちが強い所為か
前回より文章が饒舌に感じる。

いやでも、100%気の所為とも思えないが。(笑)

個人評価:★★★


イースター島のモアイは、確かに心くすぐられる謎だ。
存在する意味も、製造法も運搬法も何もかもが不明なのだ。

が、その運搬法でモアイが自分で歩いたという説がある。



可能性としてはあり得るんだろうが、絵面的にすごいビビった。
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