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湖賊の風 その2

湖賊の風 (講談社文庫)湖賊の風
高橋 直樹/講談社





by G-Tools


一晩寝かせて、郷土愛を落ち着かせた次第。(そんな程度なのか)
湖賊の風 その1の背景を踏まえた上で、さて本書。

堅田は一枚岩ではない。
船道(ふなと=船乗り)衆と全人(まとうど=商工人)は
互いに相容れぬ者として隔てがある。
それは天台宗・延暦寺に上納金を払う前者と
浄土真宗の寺が束ねる後者の、宗教的な隔てでもある。

その中でも漁師達は、チャリンコと呼ばれ軽んじられている。
主人公・銀鱗(うろくず)は
誰より風を読むことに長けた天性の才をもつ男だが
磯臭い漁師の集落を厭って脱奔し
海賊紛いの船道衆の金品を奪い、銭を稼いでいた。

一方、延暦寺は銀鱗を利用して
蓮如を尊ぶ全人衆ともども船道衆をも潰し
琵琶湖水路の利権までをも奪おうと企む。
次第、堅田衆は協力を余儀なくされる。

どうでもいいが、堅田という地名が
自分の中で放禁レベルのローカルさなので
書いていてどうにも落ち着かないのだが。

この主人公がいい。
人も神仏も信じない銀鱗は、どの勢力図にも属さない。
湖では、風と己の力だけが全てなのだ。
己の力のみで生きること。
これを仏教では「自力」と言う。

対して、神仏の力を信じること
人によって生かされていることを「他力」という。
主人公はまさにこの2つの象徴である。
銀鱗は言う。
「おれは、湖の大将になる」

脳内変換:「琵琶湖王にオレはなるっ!」(どんっっ!)
地元民の悲しさで、琵琶湖が付くとなんでもスケールが下がる。
JRびわ湖線、びわ湖放送、びわ湖虫、びわこ銀行、琵琶湖温泉…
いいシーンだったのに、つい涙腺じゃなくて腹筋が緩んだ。

銀鱗だからこそ、湖が誰のものでもないと理解しているのだ。
利権という視点よりもっと高い場所から
彼は湖そのものを自由にするために、王となろうと言うのだ。
「沖島へ行け!この世の全てをそこに置いてきた…!」
郷土愛が再発しそうなので、この辺で締める。

勇猛な武将の話ではない。
抹香臭い宗教話でもない。
ましてやローカル地域の宣伝話ではない。(←)

だがこの時代に「自由」に生きようとしたその志は
何より猛々しく、また尊い姿と映った。

個人評価:★★★★


書き終わったので、滋賀の話をする。(せんでええ)

都道府県魅力度ランキングというのがある。
2012年の滋賀は、前年度より1ランクアップの37位。
順位から上昇度まで全部地味すぎて、コメントも付けがたいわ。

なんでだよ。滋賀魅力あるよ滋賀。
琵琶湖とか琵琶湖とか、あと琵琶湖とか。
(原因が琵琶湖しかないと分かってるなら言わなくてよかろう…)
ひこにゃんが全国区にのしあがったのは吃驚したが
あれは東の産物であって、西ではないのだもの。(ぎりっ)
※琵琶湖の西と東には、暗くて深い溝がある・笑

滋賀県民あるある。
・修行僧でもないのに、比叡山に遠足で何十回と登った。
 でも琵琶湖は眺めるものであって、泳ぐものでは無い。
・BBCはびわ湖放送だ。
・滋賀は琵琶湖によって東西に分断され
 積雪量によって南北に寸断され、東西よりさらに深い闇がある。
(多府県から見ると目糞鼻糞)
・新聞を開くと、必ず今日の水位をチェックする。
 マイナスが続くとなんだかブルーになる。
・免許を取った初心者の夢は琵琶湖一周。自分も行った。
・砂漠の蜃気楼のごとく、行けども行けども平和堂が出没。
 ※平和堂:滋賀を牛耳るスーパーマーケット組織
・観光スポットを聞かれると狼狽え、名物を聞かれると言葉を失う。
 なので「滋賀いいとこだね」って言われると感激する。

京阪地区の人間に滋賀の悪口を言われると
滋賀作(←滋賀県人であることの謙譲語。多府県は言うな)は
「琵琶湖の水止めるぞ!」と脅すと言われるが、事実である。
自分も何度も言ったから。

無論、そんな権限はないのだが。
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