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はるほん

Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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胡蝶の夢 3

胡蝶の夢〈第3巻〉 (新潮文庫)司馬 遼太郎 新潮社 1983-12売り上げランキング : 126446Amazonで詳しく見る by G-Tools胡蝶の夢 1胡蝶の夢 2しょっぱな閑話だが、司馬史観、というものがある。司馬先生の視点で捉えた歴史観ということだ。その影響の大きさから史実と誤認されるという問題もあるのだが、(よく新選組の沖田が薄命美青年キャラにされるのは、司馬先生が元ネタ)ストーリーはやっぱり面白いので、設定勝ちというと... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101152292/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61PRHR4HK0L._SL160_.jpg" border="0" alt="胡蝶の夢〈第3巻〉 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101152292/haruhon-22/" target="_top">胡蝶の夢〈第3巻〉 (新潮文庫)</a><br />司馬 遼太郎 <br /><br />新潮社 1983-12<br />売り上げランキング : 126446<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101152292/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-622..html" target="_blank">胡蝶の夢 1</a><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-623..html" target="_blank">胡蝶の夢 2</a><br><br>しょっぱな閑話だが、司馬史観、というものがある。<br>司馬先生の視点で捉えた歴史観ということだ。<br><br>その影響の大きさから史実と誤認されるという問題もあるのだが、<br>(よく新選組の沖田が薄命美青年キャラにされるのは、司馬先生が元ネタ)<br>ストーリーはやっぱり面白いので、設定勝ちというところか。<br>この「胡蝶の夢」も、「身分」史観を柱とした作品でもある。<br><br>まぁ確かに先生が若干、徳川に辛辣なきらいはあると思う。(笑)<br>が、幕府がやったからとかではなく、身分というのは<br>2種類以上の人類がいれば生まれてしまう物のような気がする。<br>人が差別を全くしないというのは、多分、恐らく、とても難しい。<br>幕府は無理に身分という概念を押し付けた訳ではなく、<br>元から人にあるものを効果的に利用したと言う意味で、怖いなとは思う。<br><br>以上閑話終わり。<br>黒船は鎖国という閉鎖空間に、大きな穴を穿つ。<br>日本のヒエラルキーを静かに傾かせ、尊王・佐幕という二つの世論に割れていく。<br><br>良順は奥医師(将軍の侍医)となる。<br>寛斎は、蘭方が全く受け入れられない徳島の地で藩医となる。<br>だが徳川家慶・家茂は二代とも脚気(かっけ)で没し、徳島藩主も病死する。<br>この時代は、現代では考えられぬ程に病と死は隣り合わせに在った。<br>人体の仕組みが分かっていない上に、病理が成り立っていなかったからだ。<br><br>積極的に蘭方を取り入れた実父・佐藤泰然をみてきた良順や<br>百姓出身である寛斎は、純粋に人を救いたいが為に医者になった。<br>が、貴賤に関係なく病を治すべきという医師の理想には<br>奥医師や藩医という名誉欲がそれを妨げるという、ギャップがあった。<br><br>現代でこそ医者は花形職業だが、この時代はそうでない。<br>医師免許のようなレベル設定が無いからこそ<br>お抱え医にでもならねば、クチコミにもあがらない。<br>扶持は少ないが武士と同等、もしくはそれ以上の特権が与えられる。<br>この「身分」という餌が、幕府の屋台骨だった。<br><br>この実体のない「身分」に、人は大きく囚われていた。<br>細かな規則に縛られても、それが当たり前だと思うようになる。<br>監禁されても逃げられない被害者の心理に近いかもしれない。<br>武士と一般市民という分け隔ては<br>(※注:現在では士農工商という考えは教科書から外されている)<br>「血筋」という偏見を生み、今も日本に少なからず残る。<br><br>この最大の被害者が、最下層に組み込まれた「部落」だろう。<br>「非人」「穢多」と言われる身分だ。<br>一カ所に住まわされ、不浄の仕事が割り振られる。<br>一般人が罪を犯すと、非人階級に落とされる。<br>非人は金で一般人に戻れるが、穢多は終生穢多だ。<br><br>が、部落は灯心の独占製造権を認められており、<br>納税義務がないので案外裕福だったという説もある。<br>恐らくだが「戻れる身分」と「裕福」という差が<br>部落の中にも微妙な敷居をたてていたのではないか。<br>「協力させない」という絶妙な制度が垣間見える。<br><br>この部落をまとめていた人物が世襲制「弾左衛門」で<br>今回この本で初めて知った。<br>コレが実は新選組にも関わってくるのだが、<br>それは最終評にして、良順たちに話を戻そう。<br><br>開国すべきだと思う。<br>だが幕府を是とする社会は、無意識に体に沁みついている。<br>開国しても幕府が頂点でない世界など、思い描くことが出来ない。<br>「公武合体」派の新選組の近藤と懇意になったこともあり<br>良順は会津に同行し、敗軍の医となる。<br><br>寛斎は官軍の医となる。<br>ただ敵味方の区別なく、治療にあたったと言う。<br>どちらも医師の本文を胸に掲げながら<br>開国・攘夷派の一端になるという運命の皮肉がある。<br><br>だが、伊之助はどちらにも関わらない。<br>佐渡で遠く、日本の情勢を聞いている。<br>その間もただ、もそもそと異国語を反芻している。<br><br>そうして遂に、慶喜が15代将軍となる。<br><br>個人評価:★★★★★<br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-623..html" target="_blank">おかん弁当</a>の威力に打ちのめされた妹は<br>自分で弁当を詰めると言い出す。えらい。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150228-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150228-1.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150228-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150228-2.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150228-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150228-3.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150228-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150228-4.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150228-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150228-5.png" border="0" width="420" /></a><br><br>さてどうなりますやら。<br>
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胡蝶の夢 2

胡蝶の夢 (第2巻) (新潮文庫)司馬 遼太郎 新潮社 1983-11売り上げランキング : 58860Amazonで詳しく見る by G-Tools胡蝶の夢 1続き。伊之助は他が持ち合わせない才で外国語を吸収し、ちんぷんかんぷんなオランダ語授業を難なく通訳していく。ここから伊之助の人生に日が当たったのかというと、そうではない。伊之助は相変わらずKYであり、授業ノートとして必要とされながらもその存在はむしろ周囲に煙たがられる。オランダ医書... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101152284/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61PSQB7970L._SL160_.jpg" border="0" alt="胡蝶の夢 (第2巻) (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101152284/haruhon-22/" target="_top">胡蝶の夢 (第2巻) (新潮文庫)</a><br />司馬 遼太郎 <br /><br />新潮社 1983-11<br />売り上げランキング : 58860<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101152284/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-622..html" target="_blank">胡蝶の夢 1</a>続き。<br><br>伊之助は他が持ち合わせない才で外国語を吸収し、<br>ちんぷんかんぷんなオランダ語授業を難なく通訳していく。<br>ここから伊之助の人生に日が当たったのかというと、そうではない。<br>伊之助は相変わらずKYであり、授業ノートとして必要とされながらも<br>その存在はむしろ周囲に煙たがられる。<br><br>オランダ医書をまるごと覚えるような記憶力がありながら、<br>医師としての素質はまったく持ち合わせていない。<br>伊之助は腹が空いた子供のようにただただ異国語を覚え、<br>いつしか清語やドイツ語、フランス語、英語などにも手を伸ばす。<br>が、まだ蘭語一辺倒だった日本人には、余りに時代を先取りしていた。<br><br>司馬凌海(=伊之助)とは、語学の天才とされる人物だ。<br>通詞(=通訳)の家の生まれであれば、話は簡単だったろうが、<br>鎖国と共にあらゆるものが閉じていた日本で、<br>その性格は何かと問題を起こして退学にされたり<br>また佐渡に戻されたりと、能力と反比例して不遇な人生を送った。<br><br>「しのたまわく…」などと書を暗唱していた時代に<br>大量データをコピーして貼り付けるような能力をもっているのだ。<br>それはさぞ、奇妙奇天烈な人間に見えたことだろう。<br><br>伊之助が本当にサヴァンだったかどうかは分からないが、<br>恐らく彼はapple(英)=appel(蘭)=apfel(独)=pomme(仏)=<br>苹果(中)=りんごを発音付きで「1つのもの」として記憶できたのだ。<br>それが構文となっても、まるっと記憶できる。<br>ある意味、覚えることで語学は可能であるという見本だろう。<br>無論、ケタ外れの記憶力だからこそできる技でもあるが。(笑)<br><br>余談だが昔、相原コージの『コージ苑』で<br>「この八百屋のおばちゃんは物理でノーベル賞を取れる才能を持っている<br> でも八百屋だから一生八百屋」って四コマ漫画があったのを思い出した。<br>体系立てた学問が無かったのは、日本の国民性にもよる。<br>浮世絵や漆器などの伝統工芸が彫師や塗師などに細分化されているのは<br>互いに「お家芸」を盗まれない為といわれる。<br><br>知識というものが独占市場にあったのだ。<br>語学などと言う道も確立されておらず、<br>通詞(通訳)すらも世襲制で、蘭語自体が一子相伝のお家芸だった。<br>「新参者」が参加可能である海外の学問は<br>多くの混乱を生みながらも、一筋の光明でもあった。<br><br>そんな時代に生まれたことは、伊之助の悲劇でもあり天命でもある。<br>20年生まれるのが早ければ、歴史に名すら残らなかったかもしれない。<br>20年遅く生まれていれば、更に名を遺したかもしれない。<br>しかし伊之助はこの時代に生まれ、二人の医師と出会う。<br><br>良順と寛斎は、この国には語学と言う敵だけでなく、<br>身分という因縁の宿敵がいることに気付き始めていた。<br><br>次の評でこの「身分」の話をしたい。(フリーダムな評だなヲイ)<br><br>個人評価:★★★★★<br><br>参考:<a href="http://www.ndl.go.jp/nichiran/s2/s2_3.html" target="_blank" title="江戸時代の日蘭交流/オランダ語の学習">江戸時代の日蘭交流/オランダ語の学習</a><br>   当時の辞書を写真で見ることができる。<br><br>補足:今の医学用語には、伊之助の訳語が多く残っているのだそうだ。<br>ぐぐると蛋白質・窒素・十二指腸などがよくヒットするのだが<br>蛋白質は化学者・川本幸民が訳した説や<br>十二指腸は既に解体新書にあった説もあり、こちらも確証はとれなかった。<br><br>※アップロード後に少し加筆訂正しました<br><hr size="1" /><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-622..html" target="_blank">かわいい弁当</a>はつくれるか。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150226-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150226-1.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150226-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150226-2.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150226-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150226-3.png" border="0" width="420" /></a><br><br>さすがおかん!俺たちにできないことを平然とやってのけるッ!<br>そこにシビれないし、あこがれないッッッッ!!!!<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150226-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150226-4.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150226-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150226-5.png" border="0" width="420" /></a><br><br>でもちゃんと全部食べて帰ってきたようだが(笑)<br>あのツールを使ってほぼ変わらない弁当を作れるおかんすごい。割とマジで。<br><br>しかしこの後、妹はあることを始めるようになる。<br>続く。<br><br>
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胡蝶の夢 1

胡蝶の夢〈第1巻〉 (新潮文庫)司馬 遼太郎 新潮社 1983-11売り上げランキング : 22600Amazonで詳しく見る by G-Toolsあいを読んで、読みたくなってしまった関寛斎の物語。が案外文庫になってるモノがなく、司馬先生の4巻セットとなった。んダメよ~~ダメダメ~~んん。(※自分の中のエレキテル)司馬先生の本はつい一気に読んじゃうからさ~~。来週中にやんなきゃいけない仕事があるのにいいぃぃぃと思いつつ、やっぱり一気に... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101152276/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61N5amO9%2BqL._SL160_.jpg" border="0" alt="胡蝶の夢〈第1巻〉 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101152276/haruhon-22/" target="_top">胡蝶の夢〈第1巻〉 (新潮文庫)</a><br />司馬 遼太郎 <br /><br />新潮社 1983-11<br />売り上げランキング : 22600<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101152276/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-619.html" target="_blank">あい</a>を読んで、読みたくなってしまった関寛斎の物語。<br>が案外文庫になってるモノがなく、司馬先生の4巻セットとなった。<br>んダメよ~~ダメダメ~~んん。(※自分の中のエレキテル)<br>司馬先生の本はつい一気に読んじゃうからさ~~。<br>来週中にやんなきゃいけない仕事があるのにいいぃぃぃと思いつつ、<br>やっぱり一気に読んでしまった。<br><br>結論からいうと、関寛斎物語ではない。(どないやねん)<br>本書に語られているのは、「武ではない明治維新」と言うべきだろう。<br>この時代と言えば竜馬に晋作、慶喜に新選組、勝海舟、西郷隆盛、<br>木戸孝允・大隈重信・榎本武揚と、幕末ヒーローなら枚挙に暇がない。<br>が、武力や政ではない時代の激震がこの時、来ていたのだ。<br><br>ストーリーの中心人物は、3人。<br>松本良順、関寛斎、そして司馬凌海だ。<br><br>良順は、新選組ファンの人ならご存知だろう。<br>彼らが京都西本願寺を駐屯地とした際に病人を診るなどし、<br>その後も会津で戦線の軍医として働いた人物だ。<br>寛斎については「あい」の評で述べたが、凌海とは何者なのか?<br><br>舞台は佐渡の島から始まる。<br>伊之助(=凌海)の世界はこの小さな島と、祖父しかない。<br>金山として幕府直轄領であった佐渡は、<br>その辺の田舎よりは学問文芸が盛んな地である。<br>伊之助も幼いころから漢学の素養を身につけた。<br><br>が、この伊之助の学習法は尋常ではない。<br>書を一度読み、それをそのまますっかり覚えてしまうのだ。<br>ならば神童かというと、微妙である。<br>極端なマイペースで、相手への返事や態度がどうにもズレている。<br>身分や体裁を重んじるこの時代特有の空気が、読めていないのだ。<br><br>司馬先生は恐らく伊之助を、サヴァンかアスペルガーとして描いている。<br>参考:<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-487.html" target="_blank">ぼくには数字が風景に見える</a>(サヴァンによる自伝)<br>それが通説なのか司馬史観なのかは<br>微妙な問題だからか、ぐぐってもちょっと確証は取れなかった。<br><br>ともあれ伊之助は蘭学をやりたいと言い出し、<br>祖父のつてで江戸へ出て、良順と出会う事になる。<br>類稀なる記憶力と人並み外れたKYを併せ持つ少年は<br>離島からガチガチの身分社会へと運命を投じる。<br><br>一方良順は、医師・佐藤泰然の次男であるが<br>松本家に養子に入り、蘭方医の道を進む。<br>この頃の日本の医学といえば、漢方医のことだ。<br>天皇や将軍、大名に至るまでお抱え医は漢方医であり、<br>既に「解体新書」が出ていたものの、地位は微妙なところに在った。<br>参考:<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-319.html" target="_blank">冬の鷹</a>(解体新書を訳した杉田玄白らの話)<br><br>しかしこの時代の日本の医学は、超イイ加減なものであった。<br>例えば腹痛を起こした場合、その痛みを取り除けばOKであり<br>その原因や症状の違い、ましてや予防などは蚊帳の外だった。<br>仮に良薬があったとしても、それは医家の秘伝として口外せず<br>医療は共有されるべきものと見なされていなかった。<br>当然だが医師免許のようなものはなく、世襲制だ。<br><br>内科はともかく、外科の技術はほぼ無かったに等しい。<br>そこで現れたのがニューフェイスの蘭学だが、こちらも酷い。<br>蘭書しか手本がないから、ただそれを読んで真似をする。<br>医学理論というものが体系となっておらず、<br>ブツ切りの知識を実践しているという状態だったのだ。<br><br>むしろ後年、日本に来た海外の技術者たちが<br>本を読んだだけでモノ作りができる日本人の妙な器用さに驚いたらしい。<br><br>ともあれ、城勤めを巡る漢方vs蘭方の諍いや<br>机上論だけの蘭方に、良順は鬱屈していた。<br>その折、幕府は幕府で黒船来航などでオロオロしていた。<br>とにかく海軍作らんといかんわってんで<br>オランダから技術者を招き、海軍学校のようなものを立ち上げる。<br><br>良順は、ここに目を付けた。<br><br>技術者の中には、医師もいる。<br>本場の蘭学をこの身体で学びたいと強く願う。<br>これが日本医学の救世主・ポンぺだ。<br>その前にはシーボルトがいるが ※参考:<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-602.html" target="_blank">先生のお庭番</a><br>シーボルトは医学を体系だてて教えるいうことはしなかった。<br>ポンぺは日本で初めて大学のような形で、医学の基礎学科を教えたのだ。<br>後にここへ関寛斎も来る。<br><br>世間は攘夷で沸いている。<br>異国の物は全てけしからんという認識の中で<br>彼らだけが異国を学ぶことに必死になっている。<br>しかし、そこには越えがたい壁があった。<br>そう、「語学」の壁だ。<br><br>なんせ学生たちには、アラビア数字すら初めて見る者もいる。<br>蘭語を勉強した者もいるが、あくまで紙の上の語であり、<br>ポンぺのネイティブのオランダ語をヒアリングするなど、至難の極みだ。<br>しかしここで、とんでもない者が現れる。<br>聞いた音をそっくり真似て、理解してしまう伊之助である。<br><br>1巻は登場人物紹介ということで、おわりにしとうございます。<br><br>個人評価:★★★★★<br><hr size="1" /><br>先日の<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-620.html" target="_blank" title="ランチのアッコちゃん">ランチのアッコちゃん</a>で描こうとしてずれた弁当ネタ。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150225-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150225-1.png" border="0" width="420" /></a><br><br>参考:<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-291.html" target="_blank">妹vsおかんべんとう</a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150225-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150225-2.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150225-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150225-3.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150225-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150225-4.png" border="0" width="420" /></a><br><br>いやうん、今思ってもなかなか可愛いグッズだった。<br>コレさえあればかわいい弁当のてっぺんとれる的な。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150225-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150225-5.png" border="0" width="420" /></a><br><br>意味もなく続く。<br>
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WJ2015年13号

ONE PIECE777 「ゾロVSピーカ」落ち着いて感がると、ヒラヒラの実で地面が動かせるっつーのはズルいっちゃズルいよな。(笑)ある程度厚みを区切らないとスゴいチート能力になっちゃうって言うか。あー、範囲限定で地層を動かしてるって捉え方なんかな。じゃあいいか。(いいんかい)幹部の中で一番にヤられてしまったディアマンテ。(それもベラミーより先に)アレか。「我ら幹部の中でも奴は最弱…」的なアレか。まあでもピーカ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20121231104712c1a.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20121231104712c1a.jpg" alt="wj" border="0" width="110" height="160" /></a></td></tr></table><br><br>ONE PIECE777 「ゾロVSピーカ」<br>落ち着いて感がると、ヒラヒラの実で地面が動かせるっつーのは<br>ズルいっちゃズルいよな。(笑)<br>ある程度厚みを区切らないとスゴいチート能力になっちゃうって言うか。<br>あー、範囲限定で地層を動かしてるって捉え方なんかな。<br>じゃあいいか。(いいんかい)<br><br>幹部の中で一番にヤられてしまったディアマンテ。(それもベラミーより先に)<br>アレか。「我ら幹部の中でも奴は最弱…」的なアレか。<br>まあでもピーカも1週か2週で決着つきそうだけどね。<br>本体にさえマトモにあたれば、ゾロの方が勝機あるっぽいし。<br><br>ゾロが空を飛ぶ宣言。<br>月歩か?と思ったけどそれじゃサンジと被るしな。<br>足技はやっぱ、サンジに花持たせてやんないとねえ。<br>ってことはキングパンチか。残しとけって言ってたし。<br>技名に「王」か「キング」が入る系の大技クル━━━━(゚∀゚)━━━━!!とみた。<br><br>まあいろんな人が大怪我した・しそうな展開ではあるけど<br>最終的にトレーボル逃走して、姫がみんなのケガ治して、<br>悪魔の実やSMILEのちょこっと伏線解説して(※個人的希望)、<br>それがワノ国の繋がる…って予想。<br>(まあココで繋がらなくてもゾウでワノ国編に繋がると思うけど)<br><br>ゾウにはローの仲間がいると言う。<br>そして錦えもんとモモの助も、ゾウを目指していると言う。<br>ゾウに何があるのか?という展開は少なくとも<br>ドレスローザ編の最後に来るだろう。<br>ローと錦えもん親子は、根っこが共通となる目的があるのだ。<br><br>キーワードとしては「カイドウ」が浮かぶ。<br>SMILE工場破壊を目的としてドレスローザに来たローだが<br>それはイコール「コラさんの本懐」だったからだろう。<br>ではそもそもコラさんの本懐とはなんだったのか。<br>個人的なレベルで言えば「弟(ドフラ)を止める」ということになるのではないか。<br><br>ドフラは明らかにカイドウの手足となっている。<br>ドフラが本当にカイドウをリスペクトしてるかどうかは別として、<br>ドフラを止めるために「カイドウを四皇から引きずり落とす」ことが<br>条件になるというセンは考えらるんじゃないか。<br>しかしSMILEはカイドウの事業そのものではないだろう。<br>「何か」をするための手段として工場がある筈だ。<br><br>単純に考えて2つ。<br>①悪魔の実売買による資金調達 ②ゾオン系の兵士増産。<br>または③全く新しいタイプのゾオン系兵士の商売・育成。<br>全部、なのかもしれない。<br>カイドウは「絶対力をもつ帝国」のようなものを作るつもりじゃないだろうか?<br>(※勿論ココまで妄想ですよ)<br><br>言うなればD一族の再建、もしくは<br>「悪意を持ったD一族(改)の新設」かもしれないが、それはとりま置く。<br>ゾウは①駐屯地や軍隊訓練場のようなもの or<br>   ②悪魔の実か能力者を掛けあわせる研究所 <br>ではないかというのが現在の自分の妄想。<br><br>ローの目的としては、コレで大体つじつまが合う。<br>なら錦えもん親子としては、どうか。<br><br>恐らく、カイドウの拠点がワノ国なのだろう。<br>鎖国をしており、つおい侍がいるという意味で条件がいい。<br>(※カイドウ目的の結果そうなったとも考えられる)<br>しかし作中で「ワノ国のカイドウ」というような言い方はされていない。<br>ワノ国は別にカイドウの国ではないと思われる。<br><br>ならば乗っとったのか?<br>ワノ国の将軍は何をしているのか?<br>①将軍自体が傀儡となっている<br>②将軍がすげ替えられた or 追放された<br>③将軍は実は殺され、不在を伏せてコトが運んでいる<br><br>最初は錦えもんが将軍なんじゃないかと疑っていたのだが<br>カン十郎が余りになぁなぁで付き合ってるので(笑)、違うような気もしてきた。<br>が、しかし。<br>モモの助が将軍の縁者という可能性はあるんじゃないかと思ってる。<br><br>いつだかモモの助がルフィとケンカして<br>「拙者はいつか将軍になる男」と言った事がある。<br>尾田先生の設定次第だが、ワノ国が日本と同じシステムだとすれば<br>海賊王や火影のように努力してなれるものではない。<br>当然、将軍の継承権がないと無理だ。<br><br>錦えもんが無礼を承知で親子の演技をしているのか、<br>いわばモモの助が最初から「落胤」的な存在(錦えもんが義父?)などで<br>ワノ国の政変から継承権が浮上したのかワカランが<br>ゾウにはモモの助が将軍を継承するための<br>証明品か必須アイテムのようなものがあるんじゃないか。<br><br>ゾウは「蔵」か「造」のような意味じゃないのかなと。<br><br>仮にニュータイプの兵士を作っている場所だとして<br>どちらにしろシュガーの存在は重要なんじゃないだろうか。<br>そういう意味でも、トレーボルは麦わらや海軍を相手にせず<br>シュガーをつれてココを逃げることが最大の任務じゃないかと。<br>あ、でもシュガーが既にゾウやワノ国で使われてたとしたら<br>今回の失神で全部ダメになってるよな。<br>ならソレは違うか。うーん。<br><br>ワンピース世界の地図の話をしようと思ってたけど<br>まぁソレはまた、本編のストーリー次第で隙間にやろう。<br><hr size="1" /><br>新連載:おー、ロギイ来ましたかー。<br>    読切の印象はアイシールドのヒルマだったけど<br>    今回の印象はなんかカカシっぽいな(笑)。<br>    前に終わったハイファイをコミカルに分かり易くした感じだな。<br>暗殺教室:これはスゴイ…。後で見ると茅野ちゃん、<br>     いろいろ伏線貼ってあったんだな。さすが松井先生。<br>魔法:おお、ホウキがでるとはなかなか王道な魔法なんだな。<br>   ちょっとハリポタ風味か。<br>ヒーロー:ヘタレ主人公の王道ストーリーだなあ。だから面白いのかな。<br>銀魂:エリザベスが頭領みたいになってんよw<br>   にしてもヅラはホントいいキャラだな。<br>食戟:まあ確かに、二人がいなくても店を回せるようにしないと<br>   「実績」にはならんよね。なかなか面白い。<br>カガミガミ:意外にうささんがかわいいぞw<br>学糾法廷:ゴッホ先生が犯人っぽいね。<br>     やっと血の学級会の説明来るか!<br>相撲:辻君は肺疾患もちってとこか。<br>超能力:燃堂小さい頃はヒゲなかったんか…。(なんか意外)<br>ワ―トリ:すごいチート能力だけど、本番向きではなさげだな。<br>ニセコイ:いかにも千棘ルートな感じだな、楽・・・。<br>ブリーチ:やっぱ死神の話になると面白い。ミギーがいるなら左もいるの?<br>     藍染来んじゃねぇかと思ってたけど、これは(・∀・)イイ展開!!<br>卓球:全体の話数からすると試合が長びきすぎかな~~。<br>磯兵衛:コーヒーは江戸時代、ほとんど根付かなかったそうな。<br>    多分出島のオランダ人くらいしか飲んでなかったんだろうね。<br><br>4巻セットの司馬先生の本が、もう少しで読み終わる。<br>けどそろそろ期末仕事の締め切りががががが。<br><br>きょうはここまでーーーーーぃ。
  • Date : 2015-02-24 (Tue)
  • Category : WJ
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ランチのアッコちゃん

ランチのアッコちゃん (双葉文庫)柚木 麻子 双葉社 2015-02-12売り上げランキング : 2158Amazonで詳しく見る by G-Tools柚木さんの文庫新刊、待ってたホイ!5月にドラマ化が決定しているとかで、配役が気になるところ。至極フツーの派遣社員の女性が主人公。が、スーパーキャリアウーマン女史の通称「アッコさん」とひょんなことから1週間ランチを取り換えっこすることに。主人公は毎朝作ったお弁当を提出し、女史が一週間日替わ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575517569/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51cxVDfpIiL._SL160_.jpg" border="0" alt="ランチのアッコちゃん (双葉文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575517569/haruhon-22/" target="_top">ランチのアッコちゃん (双葉文庫)</a><br />柚木 麻子 <br /><br />双葉社 2015-02-12<br />売り上げランキング : 2158<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575517569/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br><br>柚木さんの文庫新刊、待ってたホイ!<br>5月にドラマ化が決定しているとかで、配役が気になるところ。<br><br>至極フツーの派遣社員の女性が主人公。<br>が、スーパーキャリアウーマン女史の通称「アッコさん」と<br>ひょんなことから1週間ランチを取り換えっこすることに。<br>主人公は毎朝作ったお弁当を提出し、<br>女史が一週間日替わりで行きつけているランチを食すのだ。<br><br>短編4話が入っているが、<br>この二人がメインの話は2話だけで、後はモブ役になっている。<br>そういう意味では主役はアッコさんでも弁当でもなく<br>「元気を貰う」ということのアンソロジーと言える。<br><br>健康は勿論のことだが、気持ちの「元気」は大事だ。<br>病は気からなどと言うが、気持ちが後ろ向きになっている期間というのは<br>本当にもったいないと思う。<br>何をしても楽しくなれないし、何を見ても感銘できない。<br>ヘタをすると、意地のように自ら泥沼にハマっていることもままある。<br><br>けれどそれは、逆もまた真なのだ。<br>キモチが1センチ動けば、前を向くきっかけになりうる。<br><br>けれど女史は決して、甘いやさしさだけで手を差し伸べるのではない。<br>恐らく「貰った元気」はあくまで「貰い物」だと知っているのだ。<br>自身が「そうありたい!」と思わない限り<br>風邪をひいて薬を飲むような処方箋にすぎない。<br>「元気」を自分の糧にするのは、あくまで自分自身なのだ。<br><br>だからこそ、アッコさんはカッコイイ。<br>半端なやさしさは、案外あげようと思えばあげられる。<br>厳しいやさしさは、あげるほうにも決意がいる。<br>また厳しいやさしさは、ともすればただの説教になってしまう。<br>貰う方にも、それを受け入れる容量が必要だ。<br><br>だからアッコさんだけでなく、主人公も魅力的なのだ。<br>何かに「元気を貰える」ことは誇っていい。<br>いい友人がいるのはあなたの魅力だし<br>イイコトがあったのはあなたの結果だし<br>辛いことから立ち直れたら、それはあなたの強さなのだ。<br><br>柚木さんはどちらかというと<br>「女性の毒成分」を上手く描く作家さんのイメージだったが<br>これはまさに「毒は薬にもなる」例だろうか。<br>ビタミン小説というアオリも、成程納得である。<br><br>個人評価:★★★★<br><hr size="1" /><br>旅行ネタ補足(?)<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150221-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150221-1.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150221-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150221-2.png" border="0" width="420" /></a><br><br>もう今はすっかり慣れたが、これほど<br>助手席で助けにならない人間がいるだろうか。(いやない)←反語<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150221-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150221-3.png" border="0" width="420" /></a><br><br>まあでもせいぜいショッピングセンター程度のものなので<br>歩いていればいつかは見つかるのである。が。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150221-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150221-4.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150221-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150221-5.png" border="0" width="420" /></a><br><br>捜すのが面倒なのと用事があったのとで(↑程度のこと)<br>てっとりばやく呼び出しを頼んだらしい。<br><br>でも後にもう1回同じことをやりおったので、人の話も聞いてないんだと思う。<br>
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あい

あい―永遠に在り (時代小説文庫)高田 郁 角川春樹事務所 2015-02-14売り上げランキング : 249Amazonで詳しく見る by G-Toolsみをつくし料理帖の高田さんの歴史時代物。関寛斎の妻・あいの生涯を語ったものだが、まずそもそも関寛斎の説明をせねばなるまい。幕末から明治を生きた蘭学医であり、佐藤泰然※に師事している。(※順天堂大始祖。当時に西洋医学の外科手術を行ったことで有名。  ただし麻酔ナシ。麻酔の誕生参考:華岡... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4758438730/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KPKorxNWL._SL160_.jpg" border="0" alt="あい―永遠に在り (時代小説文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4758438730/haruhon-22/" target="_top">あい―永遠に在り (時代小説文庫)</a><br />高田 郁 <br /><br />角川春樹事務所 2015-02-14<br />売り上げランキング : 249<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4758438730/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-516.html" target="_blank">みをつくし料理帖</a>の高田さんの歴史時代物。<br>関寛斎の妻・あいの生涯を語ったものだが、<br>まずそもそも関寛斎の説明をせねばなるまい。<br><br>幕末から明治を生きた蘭学医であり、佐藤泰然※に師事している。<br>(※順天堂大始祖。当時に西洋医学の外科手術を行ったことで有名。<br>  ただし麻酔ナシ。麻酔の誕生参考:<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-408.html" target="_blank">華岡青洲の妻</a>)<br>以降も精力的に、近代医学の普及と庶民の治療に励む。<br>コレだけでもエライお医者様なのだが、このジーサンの凄いところは<br>70才近くになって北海道開拓の人生を始めたことである。<br><br>このジーサンはその頃、「不如帰」で有名な蘆花に会った。<br>蘆花のエッセイ「<a href="http://www.aozora.gr.jp/cards/000279/files/1704_6917.html" target="_blank" title="みみずのたはこと">みみずのたはこと</a>※青空文庫」の中で、<br>「面白い爺さん」と書かれている。<br>蘆花は最初、一時は士分でもあった関寛斎だと知らなかったのだ。<br>寛斎が名や身分を出すことを嫌い、聞かれるまで名乗らなかったからだ。<br><br>だがそのエッセイの中で、寛斎が<br>「婆(=妻)の作った着物しか着たことがない」<br>「婆は自分よりえらかった」と語ったとある。<br>話は戻るが、本書の主人公「あい」に関するデータは<br>おそらくこれくらいしか無いのだ。<br>そこから400ページにわたる「あい」の生涯を語るのだから、凄い。<br><br>本書は「あい」を4章に分けて、時代の変遷を追う。<br>「逢」 あいの子供時代から寛斎と添うまで<br>「藍」 あいが寛斎について、故郷から千葉へ移り住んだ頃<br>「哀」 更に徳島へ移り住んだ頃。時代は江戸から明治へ。<br>「愛」 開拓をするという寛斎について、北海道トマムへ。<br><br>女医であったとか看護師として夫を助けたのではなく、<br>あいはいわゆる「専業主婦」だ。<br>寛斎が単身赴任(?)をしていた時代もあり<br>ただただ献身的な妻としての姿と、<br>12人の子を産んだ母親としての姿が描かれる。<br><br>当然、ほとんどが作者の創作だとは思うが<br>小説の中の1つ1つの料理を作ってみるという高田さんだ。<br>その時代の史料や寛斎の残した著作から<br>そして「婆は自分よりえらかった」という言葉から<br>丹念に「あい」の面影を見つけ、掬い取っていったのだろうと思わせる。<br><br>決して大袈裟に話を盛ったりして、<br>殊更ホームドラマ仕立てになっている訳ではない。<br>けれどそれが、読んでいて心地いい。<br>女性の地位が高くなかったこの時代に<br>こんなにもしなやかで逞しい「花」が咲いていたのかと思わせる。<br>まさに高田さんの本領だろう。<br><br>──しかしここで重大な問題が発生してしまった。<br>関寛斎の物語が読みたくなってしまったのだ。<br><br>うん、知ってる。司馬先生が4巻セットで出してる。<br>いや駄目だ。3巻以上の司馬先生の本は、連休か老後にと決めたじゃないか!<br>2月末から定例の期末仕事も入るって分かってるし!<br>せめて3月末にしろよ!駄目よダメダメ~~~_(:3 」∠)))__(((┐「ε:)_<br>自分の中のエレキテル(何者だ)が騒ぐのに<br>何時の間にかカバンに4巻セットの司馬先生の御本が。(驚愕)<br><br>あいとはまさに、永遠に終わらないものだったのねぃ…(´;ω;`)<br><br>個人評価:★★★★<br><hr size="1" /><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-618.html" target="_blank">鎌倉旅行</a>続き。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150219-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150219-1.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150219-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150219-2.png" border="0" width="420" /></a><br><br>ほっと安堵する相方。<br>だがまだ相方は、おかんの真の恐ろしさを知らなかった。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150219-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150219-3.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150219-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150219-4.png" border="0" width="420" /></a><br><br>お気づきの方もいるだろうが(笑)、「ペースを乱される」は相方の鬼門である。<br>一瞬助かったと思っただけに、この落とし穴はキツかったろう。笑。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150219-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150219-5.png" border="0" width="420" /></a><br><br>や、自分も一応「勝手に決めんなよ…」と忠告はしたが<br>もう何処かで諦めている。だっておかんだもの。<br><br><br>ちなみに相方は帰宅してから<br>「そちらの家族とはもう旅行したくない」と仰っていた。笑笑。<br><br>
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雪国

雪国 (新潮文庫 (か-1-1))川端 康成 新潮社 2006-05売り上げランキング : 8423Amazonで詳しく見る by G-Toolsそんな訳で眠れる美女にひき続き読んでみた「雪国」。読後1番に思ったのは、このウンタラ賞受賞というのは文字の向こうに在る「奥行き」への賞賛なのかもしれないという事。簡単に言えば「解の無い議論」ができるもの。テストの題材にしたら幾らでも設問が作れそうなもの。サッパリだと感じる人も居ながら、名作だと太鼓... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101001014/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KYTYHVJ1L._SL160_.jpg" border="0" alt="雪国 (新潮文庫 (か-1-1))" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101001014/haruhon-22/" target="_top">雪国 (新潮文庫 (か-1-1))</a><br />川端 康成 <br /><br />新潮社 2006-05<br />売り上げランキング : 8423<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101001014/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br><br>そんな訳で<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-616.html" target="_blank">眠れる美女</a>にひき続き読んでみた「雪国」。<br>読後1番に思ったのは、このウンタラ賞受賞というのは<br>文字の向こうに在る「奥行き」への賞賛なのかもしれないという事。<br><br>簡単に言えば「解の無い議論」ができるもの。<br>テストの題材にしたら幾らでも設問が作れそうなもの。<br>サッパリだと感じる人も居ながら、名作だと太鼓判を押されるのも頷ける。<br>ゼロでも終われるし、100以上もの意図を見い出すこともできる。<br><br>──トンネルを抜けると、そこはふらんす映画だった。<br><br>働かずとも食っていける高等遊民の主人公。<br>かつて道楽の山登りで訪れた地を、雪の季節に再度訪れる。<br>ある芸妓の女に逢うためだ。<br>北へ向かう汽車の中で、主人公はふと清楚な娘を目にする。<br>男連れだが、その関係はよく分からない───<br><br>この主人公と芸妓、清楚な娘が主な登場人物だ。<br>三角関係と思いきや、それもはっきりしない。<br>そもそも主人公と芸妓の関係も、あからさまには書かれない。<br>生活感や恋愛の熱のようなものが無いままに<br>その様は白い雪に覆われながら、あたかも美しく語られていく。<br><br>そのハッキリしなさが、何時か見た<br>タイトルも忘れたおフランス映画のような印象をうけた。<br>そこはかとなく漂うエロスと、淡々とした思わせぶりな会話。<br>起承転結はゆるやかで、ラストも曖昧に揺れている。<br><br>が、もしもこの舞台が東京だったら、随分と印象は違うだろう。<br>まさに「雪国」であるからこその名作ではないだろうか。<br>ここからは少々のネタバレと、勝手な自分語りである。<br><br>彼らが男女の関係にあったか否かを敢えて語らないのは<br>川端康成の匠の技であろう。<br>現代で言えば、プータロ―(それも妻子持ち)が引きこもってるネカフェ部屋に<br>ギャルが毎晩遊びにきてるようなもので、<br>いやもうそんなん何も無いワケありまへんがなって話だ。<br><br>が、そこに「曖昧さ」という雪化粧を施すことによって<br>それはあたかも男女の垣根を越えた間柄のようにみえる。<br>CM風に言えば「全部、雪のせいだ」なんである。<br>エロ爺ィの川端康成(※主観)だからこそ敢えて<br>男に対等であろうとする女を書きたかったんじゃないだろうか。<br><br>だからこそ「清楚な娘」はこの物語のキーパーソンだ。<br>芸妓が「気ちがい」などと揶揄するのは、<br>印象だが猪突猛進タイプのコなのではないかと思う。<br>そう言う相手が不倫相手だったら、きっと往生するだろう。<br>主人公は娘に惹かれながらも、その危険を察しているようにも思える。<br><br>そう考えると、確かに芸妓は「いい女」なのだ。<br>だから「いい女だよ」と言われて、芸妓は怒ったのではないだろうか。<br>主人公は恐らくそんなつもりで言ったのではなかろうが、<br>「対等であろう」と気を張っていた芸妓には、余りに無神経な言葉だ。<br><br>大地を覆い、すべてを有耶無耶にしてしまう雪国。<br>それは芸妓自身の比喩でもあるんじゃないだろうか。<br>しかしその雪は、最後無残にも溶けてしまう。<br>事故であったか故意であったかは分からないが、娘の死は<br>主人公と芸妓の間柄から曖昧さを奪ってしまうことになるだろう。<br><br>そうして主人公はきっと、妻子のいる東京に帰るだろう。<br>そうしてトンネルを抜け、雪の無い風景をみた途端に<br>そんな事も忘れてしまうのではないか。<br><br>ただそんな気がするだけで、そんな結末は書かれていない。<br>だが川端康成の筆が描いた美しい雪の風景と男女には<br>きっと読んだ数だけ、幾通りもの物語が降り積もる。<br><br>「雪国」はだから「名作」なのだろう。<br><br>個人評価:★★★★<br><hr size="1" /><br>別件の旅行話。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150217-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150217-1.png" border="0" width="420" /></a><br><br>別に行方不明になるほど離れてたワケじゃないんだけど<br>相方曰く、旅行とは集団で為すべきものなんだそうな。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150217-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150217-2.png" border="0" width="420" /></a><br><br>自分が↑のような行動をとった背景を、相方は知ることになる。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150217-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150217-3.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150217-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150217-4.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150217-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150217-5.png" border="0" width="420" /></a><br><br>このバラバラの家族旅行を見て、相方はカルチャーショックを受けたらしい。(笑)<br>コチラも言われてはじめて「へー」と思ったのであるが。<br><br>もうちょっと続く。
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WJ2015年12号

ONE PIECE776 「コロシウムの英雄」表紙連載、なんだそらwwwみんな誤解ってだけかよwwwキュロスvsディアマンテ。ディアマンテ半月殺法(?)より顔芸の方が印象値高かったが(笑)、直接麦わらメンバーじゃない所為か、割とすんなり終わったなー。いやまあ、ドレスローザでの大体の見せ場は終わった感があるのでgdgd畳まれるよりはこの方がいいけど。ピーカ戦もゾロの大技で終了するカンジかな。トレーボルは戦わないと... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20121231104712c1a.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20121231104712c1a.jpg" alt="wj" border="0" width="110" height="160" /></a></td></tr></table><br><br>ONE PIECE776 「コロシウムの英雄」<br>表紙連載、なんだそらwwwみんな誤解ってだけかよwww<br><br>キュロスvsディアマンテ。<br>ディアマンテ半月殺法(?)より顔芸の方が印象値高かったが(笑)、<br>直接麦わらメンバーじゃない所為か、割とすんなり終わったなー。<br>いやまあ、ドレスローザでの大体の見せ場は終わった感があるので<br>gdgd畳まれるよりはこの方がいいけど。<br><br>ピーカ戦もゾロの大技で終了するカンジかな。<br>トレーボルは戦わないと勝手に予想してるので、<br>残る今編の見せ場はやっぱドフラ戦と思われ。<br>後は出来れば、小人族と悪魔の実の関わりがもう少し明かされると尚◎。<br>キュロスの傷治すついでに、こうチョイチョイと。(そんなんでいいのか?)<br><br>今回はキュロスパパかっけーぞー!くらいの感想だったので<br>ランダムにワンピース伏線の話をしてみる。<br>ワンピースを目指す航路の話。<br><br>東海→リバースマウンテン→グランドライン入りという序盤は、<br>出発点は異なれど、すべての海賊が通る航路だ。<br>これ以外に侵入経路はなく、入れば前に進むより他に道はない。<br>どうしたって近道や抜け道のない道というのはある意味、<br>「ふるい」に掛けるような順路なのだと思う。<br><br>東海はその基盤となる「仲間集め」。<br>そしてグランドラインに足を踏み入れ、最初に必要になる「ログポース」。<br>ナミですらこの存在を知らなかったのだから、<br>ココで脱落した者もかなりいたんではないだろうか。<br>ルフィたちは幸運にもクロッカスに出会い、これを手に入れた訳だが<br>この偶然は「必然」にも近いものだったんじゃないだろうか。(後述)<br><br>ウィスキーピークとリトルガーデンを経て、ルフィたちは<br>結果的に「プルトン」と「巨人族」というキーを手中にする。<br>更には空島へ旅立つこととなり、コチラも結果的に<br>嘘つきノーランドとシャンディアの歴史に触れたことから<br>いずれ「小人族」というキーも手にするのだ。<br><br>紆余曲折あって、シャボンティア諸島で「天竜人」の存在を知り、<br>「魚人族」と「ポセイドン」というキーも手に入れる。<br>ログによって多少の航路の違いが出るとは言え、なんという幸運だろう。<br>何よりこの冒険譚は、ルフィが雷で処刑を免れるシーンから始まる。<br>ラッキーを通り越して、なにやら意図的な何かすら感じる。<br><br>このラッキーに満ちたルートを、かつて辿った者がいるんじゃないだろうか。<br>いうまでもなく、ゴールド・ロジャーだ。(※妄想)<br>もしかして、そのずっと前にもいたかもしれない。<br>行く先々の民族たちと絆を繋いだそのオリジナルは<br>ひょっとしたら「ジョイボーイ」だったかもしれない。(※妄想ですよ)<br><br>ログポースなきログとでも言おうか、<br>この航路を辿れる船は、恐らくその世界に唯一無二なのだ。<br>悪魔の実がその時間軸で唯一であるように、<br>「海賊王」──海を自由に行き来できる者──だけの航路なのではないか。<br>夢見がちな妄想だが、そんなことがあってもいい。<br><br>H×Hのグリードアイランド編で<br>自分でアイテムを捕った者だけがクイズが分かるってのがあったが<br>ちょっとそれに近い気がする。<br>ルフィの持つ仲間や軌跡の何かひとつ欠けても、<br>今の状態には辿り着けなかった気がするのだ。<br><br>ラフテルで何かを掴む一歩手前で、ロジャーは己の寿命を知ったのではないか。<br>ならばこの「海賊王の航路」を手放して、<br>誰かに渡さねばならないと悟ったんじゃないだろうか。<br>だから笑って死ねたのではないだろうか。<br><br>そういう意味でクロッカスは、知っていたのではないだろうか。<br>ここにいれば、「次の航路」が始まる日が来るのだと。<br>シャンクスもそうだろうか。<br>いつかロジャー船長の意志が、目の前に現れると知っていたのか。<br>そのロジャーもかつての航海では、「生きていた意思」として<br>多くの者に助けられながら海を渡ったんじゃないだろうか。<br><br>いやまあ、伏線でもなんでもないのだけど<br>ふとそんな事を思ったわけで。<br>次に機会があったらワンピース世界の地図について、<br>ダラダラ語りをしたいような気もするけど、文字にまとめられるだろーか。<br><hr size="1" /><br>新連載:ああ、ハングリージョーカーの人か!<br>    アレ結構嫌いじゃなかったんだけど、なんかこう<br>    いろいろ鉄板過ぎて、途中から話があんまり頭に残らなかった印象。<br>    今回の第一印象は「オレは火影になるってばよ!」だったので(笑)<br>    オリジナル感を出して頑張って欲しい。<br>ヒーロー:常闇くんポイントゲット。(自分の中で)<br>カガミガミ:表紙絵見てると明神とひめのんを見ているようだな。<br>      しかも室内で腐海作れるとか最強美好ちゃんw<br>暗殺教室:殺せんせー、それ主役ちゃう。木の役と一緒や。<br>     ラストに向かって準備されてるっぽいな。楽しみじゃー。<br>食戟:新幹線が止まるから発展するとか甘いコト言ってんじゃねえ(滋賀より)<br>ハイキュー:おお、来週決着つくか!?それともジャンプお家芸に時が止まるか!?(笑)<br>     イヤ、これに関してはそれでも問題ない。毎週おもろい。<br>斉木:ちょwwwかつてこれほど可愛くない動物たちがいやなんだその<br>学糾法廷:だからw忍者である必要性はなにwww<br>     しかしまぁ、やっぱ画力ってデカいよね。<br>     正直謎解きとしてはイマイチなとこ多いんだけど<br>     絵で読ませるっつーか、なんかするっと読めてしまう。<br>銀魂:おお、逃げの小五郎ネタをこう使うか~~。(ヅラは小太郎だが)<br>   なんだかんだと沖田イイ役だよな。上手い。<br>   吉田松陰(陽)は維新の始まり、新(真)選組は維新の終わり。<br>   銀さんはそのまま「もっとマシな方法があったんじゃないか」という<br>   空知先生の歴史観なのかもしれんねえ。<br>ニセコイ:はい!小野寺ちゃんです!(お前には聞いてない)<br>ブリーチ:ユーハバッハッハくらいは分かるけど(←分かってない)<br>   なんとなく悪としてもイマイチ思い入れがないんだよね…。<br>   いや、ストーリーはちゃんと進んでるんだけど。むーう。<br>E-ROBO:書下ろし満載ってwツッコミどころ満載だけど、おつかれさま。<br>磯兵衛:自分もホネ鳴らないのでちょっと憧れるでござる。<br><br>ドレスローザ編までは本誌で読むか<br>それとも銀魂終了まで読むかとかいろいろ考えてながら、<br>ほぼ条件反射で月曜キヨスクで買ってしまうジャンプ…。<br><br>きょうはここまでーーーーーぃ。<br>
  • Date : 2015-02-17 (Tue)
  • Category : WJ
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眠れる美女

眠れる美女 (新潮文庫)川端 康成 新潮社 1967-11-28売り上げランキング : 97196Amazonで詳しく見る by G-Tools日本人でノーベル文学賞を受賞した川端康成──は、昔に読んで挫折した作家でもある。(笑)あれから随分寝かせたことだし、そろそろ「雪国」でも読んでみるか。しかしその前に1冊読まねばなるまい。「昔に読んで挫折した」本書である。川端康成と言えばエロス、エロスと言えば川端康成である。谷崎潤一郎は自分の中で「... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101001200/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41cgnKfmR4L._SL160_.jpg" border="0" alt="眠れる美女 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101001200/haruhon-22/" target="_top">眠れる美女 (新潮文庫)</a><br />川端 康成 <br /><br />新潮社 1967-11-28<br />売り上げランキング : 97196<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101001200/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br><br>日本人でノーベル文学賞を受賞した川端康成──<br><br>は、昔に読んで挫折した作家でもある。(笑)<br>あれから随分寝かせたことだし、そろそろ「雪国」でも読んでみるか。<br>しかしその前に1冊読まねばなるまい。<br>「昔に読んで挫折した」本書である。<br><br>川端康成と言えばエロス、エロスと言えば川端康成である。<br>谷崎潤一郎は自分の中で「立派な変態」であり、<br>PCで谷崎と打つと、予測変換に「谷崎の変態」が並ぶほどである。<br>「ちょwおまwww」とツッコミたくなる谷崎に対し、<br>なにかこう川端康成はツッコみづらい。<br><br>【参考】谷崎の予測変換<br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150215-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150215-1.png" border="0" width="159" height="173" /></a><br><br><br>オープンスケベとムッツリスケベとでも言おうか、<br>少なくとも昔の自分は、川端康成の薄暗さを受け入れられなかった。<br>若かったのだな、と思う。<br>今、川端康成を読み終えて少なからず、<br>多少は無駄でない齢を食ったのかもしれないと思ったり、する。<br><br>本書は3つの短編からなる。<br><strong>眠れる美女</strong><br>何をしても「絶対に起きない」娘と一夜を共にできるという怪しげな娼家。<br>既に「性的な悪戯が出来ない」齢となった老人だけが客となる。<br>主人公は気まぐれにそこを訪れ、二度三度と足を向けることになる。<br><strong>片腕</strong><br>「片腕を一晩お貸ししてもいいわ」と、言葉通り女の腕を一晩借りた男。<br>男は女に礼を言うと、生きた腕を外套の中に隠して帰宅し、<br>自分のアパァトメントで二人、甘美なひとときを過ごす。<br><strong>散りぬるを</strong><br>生活の面倒を見ていた二人の娘が、下宿先で殺されたのが数年前。<br>小説家はぼんやりと警察の調書の写しを眺め、空想に耽っている。<br>いずれは愛人にしたかもしれぬのに、などと思いながら。<br><br>どれも初老あたりの男と、少女もしくは若い娘とのストーリーであり<br>コレだけでもイエもうお腹いっぱいなんでというところを<br>1つ1つの描写が非常にねちっこく、げっぷが出そうになる。<br>「病んでいる」ような印象と落としどころの分かりにくいオチに<br>当時はそれっきり読みすすめるのをやめてしまった。<br><br>が、その表現の斬新さが今は分かる。<br>女の仕草や肌の柔らかさやすべらかさ、鼻孔を潜る匂いまでも<br>仮名づかいや句読点の細部に染みこませようする文章が<br>「ねちっこい」と感じたのだろう。<br>イイ年した爺が、食い入るように道行く若い娘をみているようで。<br><br>イヤまぁ、今読んでもやっぱりねちっこいとは思うのだが<br>そこに「若さ」という溢れんばかりの眩しさを<br>「老い」という境地からみている図が薄っすらとみえる。<br><br>「何をしても決して目覚めない眠り」とは、麻酔のような現実的なモノではないだろう。<br>事実彼女たちは寝返りをうったり、寝言をつぶやいたりもする。<br>それは「疑似の死」に近いものではないだろうか。<br>彼女達はそこからまだ遠い身でありながら、金を稼ぐために<br>老人たちに浪費して余りある若さと「疑似の死」を見せつけているのではあるまいか。<br><br>「眠れる美女」は今でも分かりにくいオチだと思う。<br>それまで美しい娘ばかりみてきた老人は<br>最後に垢抜けない黒い肌をした娘と添い寝するのだが、<br>その黒い娘は眠ったまま呼吸をしなくなってしまうのだ。<br><br>が、それは最後の「散りぬるを」を読むと<br>美しく眠ったまま死んだ娘と比べて、<br>黒い娘が「老い」に非常な衝撃を残したのが分かる。<br>また「片腕」も一見、非常に現代的な幻想小説に思えるが<br>「若さ」の象徴である腕を手に入れた「老い」という<br>非現実的な幻想ともみえてくる。<br><br>なんにしろ、単なるエロ爺ィに「老い」が見えたのは<br>ほかならぬ自分が齢を食ったからであろう。<br>それでも読後にやや胃酸過多なカンジが残ったのは<br>単に川端節と相性が合わないのかもしれないし、<br>喜ばしいことに自分はまだ「老い」のひよっこなのかもしれない。<br><br>多少前菜には重かった気がしないでもないが<br>次は「雪国」を食したいと思う。<br><br>個人評価:★★★★<br><hr size="1" /><br>相方は果たして、日本に帰ってこれるのか。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150215-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150215-2.png" border="0" width="420" /></a><br><br>まあ結果から言うと、ありきたりのつまらんオチである。(ヲイ)<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150215-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150215-3.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150215-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150215-4.png" border="0" width="420" /></a><br><br>相方はコレを<strong><span style="font-size:x-large;">ポ ケ ッ ト</span></strong>だと思い込んでいたと言えば、オチは知れる。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150215-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150215-5.png" border="0" width="420" /></a><br><br>ゲートもちゃんとチェックしていなかったことから、自分達とも合流できず<br>大変な冒険をしたと思われる。笑。←酷<br>まあ幸いにも、遺失物に届いていたらしい。<br>そもそも単独行動をしていなければ防げたことなのだが<br>今更そこから注意するのも大人げないと思い。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150215-6.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150215-6.png" border="0" width="420" /></a><br><br>相方はこれを最後に海外には行ってない。<br>単に暇がないのか興味が無いのか、<br>なんらかのトラウマがあるのかはワカランが(笑)。<br>
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天平の甍

天平の甍 (新潮文庫)井上 靖 新潮社 1964-03-20売り上げランキング : 14183Amazonで詳しく見る by G-Tools読みやすい小説かというと、どちらかと言えばNOだろう。キャラの感情よりも、淡々とした歴史語りが多いからだ。それも奈良時代という微妙なマイナー圏。主人公も教科書レベルではまず出てこないだろうし、実際に本書を読んでも、隠れた功績や壮大なオチがある訳でもない。が、その日陰の歴史の捉え方が読んだ者に任されると... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101063117/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51DrGktgEbL._SL160_.jpg" border="0" alt="天平の甍 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101063117/haruhon-22/" target="_top">天平の甍 (新潮文庫)</a><br />井上 靖 <br /><br />新潮社 1964-03-20<br />売り上げランキング : 14183<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101063117/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br><br>読みやすい小説かというと、どちらかと言えばNOだろう。<br>キャラの感情よりも、淡々とした歴史語りが多いからだ。<br>それも奈良時代という微妙なマイナー圏。<br>主人公も教科書レベルではまず出てこないだろうし、<br>実際に本書を読んでも、隠れた功績や壮大なオチがある訳でもない。<br><br>が、その日陰の歴史の捉え方が<br>読んだ者に任されると言う点で、深味がある。<br><br>ざっくり言うとこの本は<br>「鑑真、はじめての日本へのおつかいできるかな♪」である。<br>そう、鑑真和尚と言えば、影の薄い奈良時代の中でも<br>太字写真付きで教科書に載っているヒトカドの御仁である。<br>が、主人公は和尚ではない。<br><br>和尚が主役の本なら、それはフツーにかっけー歴史本になる。<br>なんせ鑑真は、5回も「日本へのおつかい」に失敗する。<br>その苦労で目を患い、光を失いながらも<br>6回目でやっと日本での授戒コンサート※を開き、<br>※仏教と言うファンクラブに正式に入会する儀式。日本第1号は聖武天皇。<br>仏教界のアイドルスターとなるのだから。<br><br>主人公は第9次(公式では10次)遣唐使節に乗り込んだ留学僧だ。<br>当時まだ仏教1年生の日本では、<br>「僧になる」という正しいハローワークが確立していなかった。<br>んじゃ坊さん認定できる坊さん連れて来いよっつー流れで<br>5人の留学僧たちが登場する。<br><br>コレがまぁ、色んな意味で粒ぞろい。<br>真面目に考えてるのもいれば、行方不明のまま還俗してしまう者、<br>「そうだ、インド行こう」とかで出奔する輩も出る。<br>ひたすら教典のコピー機になってしまった男もいる。<br>そんな留学仲間を少し引いた立ち位置で見ているのが、普照だ。<br><br>当時の唐では、民が国外に出ることを禁じていた。<br>つまり日本へ行く事は罪なのだ。<br>だが日本としては、高名な鑑真和尚の弟子クラスぐらいには来てほしい。<br>弟子「そんなww犯罪者になってまでンなド田舎行くとかwww」<br>鑑真「ならワシ行くわ」<br>弟子「えっ」<br>鑑真、男前すぎるだろう。かっけぇ。<br><br>しかしくどい様だが、主役は鑑真ではないのだ。<br>奇跡の人のように語られる鑑真に対して<br>留学僧たちはただ無力で、また余りにも人間臭い。<br>しかしそれはそのまま、既に国としての歴史を確立していた大国と<br>国家と言う荒波に立ちすくんでいる小国の姿そのままではあるまいか。<br><br>鑑真が悪いワケではない。むしろ正し過ぎる程に正しい。<br>だがお経コピー機と化した男も正しいのだ。<br>その頃の日本は、コピーすることが国家への道筋だった。<br>しかしその「コピー」は窮地に何も実らせはしなかった。<br><br>5人の留学僧は人、そして国が辿る<br>あらゆる末路であり、同時に希望だろう。<br>鑑真和尚が盲(めし)いた目で日本へ来たのは<br>ある意味でとても示唆的にも思える。<br>彼は唐で完成された自分以上に、何かを取り入れることはないのだ。<br>彼は日本に来ても、最期まで唐文化そのものだったのだ。<br><br>遣唐使はこの後、菅原道真が廃止を提案するまで続く。<br>ずっとハイハイをしていた日本が自分の足で立ち上がるのは<br>本書の200年近く後のことだ。<br>留学僧たちの物語はそのまだずっと序章であり、<br>礎(いしずえ)の1つに過ぎないのだ。<br><br>タイトル通り、物語の最後には甍(いらか)が出てくる。<br>それは時代を超えて、今も唐招提寺金堂に在る。<br>目の見えぬ鑑真の代わりに、<br>千年という時代と変遷する国家を見つめ続けていたのだ。<br>それはちょうど一歩引いて仲間を見ていた、普照のようでもある。<br><br>本書を読んで自分の中に残ったのは鑑真の偉大さでもなく、<br>遣唐使という命がけの功績でもない。<br>名もなきリレー走者たちに紡がれた歴史が今尚、<br>奈良の空の下に在るのだなあと言う不思議な感慨だった。<br><br>個人評価:★★★★<br><br>※帚木蓬生氏の「<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-91.html" target="_blank" title="国銅">国銅</a>」も合わせてオススメ。<br> 本書にちらっと出てくる東大寺の大仏建造についての<br> 民衆視点が書かれている。<br><hr size="1" /><br>旅行と相方話。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150212-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150212-1.png" border="0" width="420" /></a><br><br>先に義父母たちが発つことになっていたのだが<br>相方が「その辺散歩してくるから、出発ゲートで待ってる」と、<br>何処かへ行ってしまった。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150212-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150212-2.png" border="0" width="420" /></a><br><br>折角の旅行なんだから、最後くらい見送ってあげろよと。<br>いちお名誉のために言っとくと、今はこんなことしないだろうけどさ。<br>まあそんなこんなで義父母は機上の人になってしまい、義姉と時間を潰す<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150212-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150212-3.png" border="0" width="420" /></a><br><br>もう搭乗が始まると言うのに、戻ってこない。<br>え。まじで。どーすんのコレ。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150212-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150212-4.png" border="0" width="420" /></a><br><br><s>ワクワク</s>ハラハラドキドキの相方ピンチ。(棒読み)<br>そして続く。<br>
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WJ2015年11号

ONE PIECE 休載ワンピースやってないなら買わないでいいかな…と思ったのだが岩代せんせの新連載が始まってたのでつい。なんだかんだとジャンプ卒業を逃している自分。わら。でも今はまぁ、銀魂読むのに買ってる部分もあるので。銀魂528 「ヒーローは遅れてやってくる」てなワケで、今回のみ銀魂感想。1年かかるかそれより長くなるか分からんけど確かに銀魂はストーリーを畳みに掛かってると思う。銀魂の強みは、緩急がつけやすい... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20121231104712c1a.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20121231104712c1a.jpg" alt="wj" border="0" width="110" height="160" /></a></td></tr></table><br><br>ONE PIECE 休載<br>ワンピースやってないなら買わないでいいかな…と思ったのだが<br>岩代せんせの新連載が始まってたのでつい。<br><br>なんだかんだとジャンプ卒業を逃している自分。わら。<br>でも今はまぁ、銀魂読むのに買ってる部分もあるので。<br><hr size="1" /><br>銀魂528 「ヒーローは遅れてやってくる」<br>てなワケで、今回のみ銀魂感想。<br>1年かかるかそれより長くなるか分からんけど<br>確かに銀魂はストーリーを畳みに掛かってると思う。<br><br>銀魂の強みは、緩急がつけやすい構成にしたことだろう。<br>ギャグであり、人情話であり、また歴史(改編)モノでもある。<br>1話読切にも出来れば、数話続くものにもできる。<br>連載には長編ストーリーが不可欠だが、どうしても何処かで中弛みしてしまう。<br>ギャグ漫画は話をブツ切りにできるが。逆にネタ切れという恐れがある。<br><br>この2つの利点を無節操に(笑)融合したのが銀魂だと思う。<br>連載漫画は毎週読まないとワカランなるのが多いが、<br>そこまで頑張らなくてもいいってのが。<br>またこのユルいポリシーも強みだろう。<br>多分おおきいおねいさんのファン層が強いんだろうなとは思うけど<br>接待(?)は半分ほどで、後は斬り捨ててる感じ。<br><br>ギャグだけはPTAも恐れないポリシーがあるようだが(笑笑)<br>この「ちゃらんぽらんだがヤるときゃヤるぜ」と言う姿勢が<br>銀さんというキャラとよく合致しているのだろうなと思う。<br><br>またそのユルさとギャグポリシーで歴史を改編しているからこそ<br>攘夷側と佐幕側の両方の視点を持ち得る。<br>北方氏の黒龍の棺<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-421.html" target="_blank">(上)</a>・<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-423.html" target="_blank">(下)</a>を読んだときに思ったが<br>この2つは融合し得ないものの、融合する道もあったろうと思える。<br><br>新選組は元々幕府リスペクト派な訳ではなく、<br>「天皇制のもとに将軍があるべき」という半端な中立派だったのだ。<br>また一般に新選組に敵対して描かれる長州藩は<br>そもそもは尊皇攘夷派なのだから<br>実はこの2つの志はほぼ同じところにあったのだ。<br><br>史実ではここに「倒幕」という要素が加わったために<br>2つが相容れることはなかった。<br>が、銀魂では茂茂が死んだことにより、<br>この「倒幕」で2つが結び付く可能性を演出した訳だ。<br><br>江戸幕府最後の将軍は15代目の慶喜だが、既に彼は<br>幕府と沈没するつもりではなかったことから<br>将軍と言う職を本当にまっとうしたのは、14代目の家茂が最後であったろう。<br>小説では本当に影の薄い家茂だが、<br>銀魂では人気キャラになったので、ちょと嬉しかった。<br><br>史実の「新」選組は幕府と言う沈没船に乗って沈んでしまったが<br>銀魂の「真」選組は茂茂の代で船は沈んだのだ。<br>だから倒幕と言う新しい船に乗っても、多分問題ないのである。<br>「そんなユルい歴史もあっていいじゃん」ってのが<br>空知せんせの銀魂なんじゃないだろうか。<br><br>桂小五郎(木戸孝允)にあたるヅラを<br>どうやって組み込むんだろうと思っていたが<br>以前に記憶喪失になった将軍とダチんこになったギャグ回が<br>まさかここで生きるとはなぁ。<br>(※本誌のみ読んでるので他にエピソードあったのかも。忘れてたらスマソ)<br><br>本来は近藤・土方・沖田は死に役であり<br>ある意味新選組モノには外せないエピソードだが<br>ココをどう持って行くかが、注目のしどころだ。<br>ストーリーの盛り上げのために誰かが亡くなっても<br>誰も死ななくても、まあどちらも納得は行く。<br>前者と後者の確率は3:7くらいかなあと、今のトコロ様子見。<br><br>そんなマジ話のなかで<br>斉藤とエリザベスのキャラ被りに吹き出したりと忙しい。<br>一体お前の正体なんなんだよエリザベス。(笑)<br>自分は結構このシームレスなシリアスとギャグのつなぎ目が好きだが<br>駄目な人はコレが駄目なんだろか。<br><br>唯一残念なのは、銀魂で芹沢鴨が単体で出なかったことか。<br>(※伊東甲子太郎と合体させたような名前のキャラはでた)<br>空知アレンジで鴨が見たかったがなあ~~。<br><br>ま、何はともあれ今は銀魂がおもしれー。<br><hr size="1" /><br>新連載:おかえりなさい岩代せんせい!<br>    みえるひとが好きだったので、系統としてはこゆの好きだが<br>    ふんだんにサイレン要素が入ってる感じも。<br>    そこそこは続くと思うのだけど、もう1歩突き抜けたカンジが欲しいな!<br>    でも売れたらコダマのもふグッズがでるに3000点。<br>暗殺教室:松井先生も1つの章を短くして、話を切りやすくしてる例かも。<br>     もともと無理して引き延ばす話にはしないとこもいい。<br>ハイキューとヒーローは安定。<br>食戟:なるほど、今度はトツゲキ隣の食堂屋さんか。<br>   コレもなかなかバリエーション工夫してるよな。<br>相撲:お、辻も戦うのか。さすが半裸率100%漫画。<br>ニセコイ:なんだかんだと日本に残ることになりましたーって<br>     オチになりそうなので、広告のつぐみちゃんデレモードの方が気になる。<br>超能力:誰得なんだよこのネタは。<br>読切:ってかプラスの宣伝ね。ホラー部分はいいんだけど<br>    キャラが綺麗すぎてなんかホラーっぽくない感じ?<br>ワ―トリ:そろそろ男のサブキャラの見分けつかんなってきたぞと。<br>学糾法廷:ニンジャッッッッ!!?Σ(゚д゚) <br>ブリーチ:章が長くなっちゃう例の1つでもあるよねえ。<br>磯兵衛:もし掲載順で最後に来た場合、2本続けてやるのか<br>    疑問に思ってたんだけど、よもやコレって…。<br><br>前売り券発売記念とかいうNARUTOポスター入っててワロタ。<br>岸本せんせー、連載長すぎて身体が休めないんじゃないか。笑。<br><br>きょうはここまでーーーーーぃ。
  • Date : 2015-02-10 (Tue)
  • Category : WJ
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ある小さなスズメの記録

ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯 (文春文庫)クレア キップス Clare Kipps 文藝春秋 2015-01-05売り上げランキング : 4878Amazonで詳しく見る by G-Tools分かっているとも。ツッコミはOKだ。ト リ 嫌 い が ト リ の 本 読 む な よ っていう。自分でもレジで購入しながら、何度セルフツッコミをしたか。いやでもシンプルでセンスのいい表紙と帯の配色、また訳者が梨木さんだというのも... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416790280X/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51p51kLvnsL._SL160_.jpg" border="0" alt="ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯 (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416790280X/haruhon-22/" target="_top">ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯 (文春文庫)</a><br />クレア キップス Clare Kipps <br /><br />文藝春秋 2015-01-05<br />売り上げランキング : 4878<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416790280X/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br><br>分かっているとも。ツッコミはOKだ。<br><span style="font-size:x-large;"><strong>ト リ 嫌 い が ト リ の 本 読 む な よ</strong></span> っていう。<br>自分でもレジで購入しながら、何度セルフツッコミをしたか。<br><br>いやでもシンプルでセンスのいい表紙と帯の配色、<br>また訳者が梨木さんだというのもあって、ずっと悶々としていたのだ。<br>ああもう面倒くせぇなコイツ(#゚Д゚)<br>日常目にするような鳥類なら平気だろとか、気軽に思ってはいけない。<br>自分がどれくらいのトリ嫌いかというと、こうだ。<br><br><strong> ・リアルな鳥の写真・造型は見るのも触るのもイヤ<br> ・リアルに描かれたイラストは勿論のこと、インコ漫画レベルでも駄目<br> ・大きいトリより小さいトリが駄目</strong><br>  ※日常目にしないからであり、アフリカ人だったら3歳で世を儚んでる<br><strong> ・トリの描写だけで評価が下がった本がある</strong><br>  ※逆にホラー成分として評価が上がったものもある<br><strong> ・おそらくトリに対しての共感値が著しく低い</strong><br><br>が、クロッキーのような表紙のスズメは、ギリだった。<br>むしろ可愛いような気もする。<br>ひょっとしてイケるんじゃね。<br>なんせトリ好きの人が書き、トリ好きの人が訳したんだし。←???<br><br>以上、そんなLv1のへっぴり勇者が無謀にも挑んだ冒険譚として読んでほしい。<br><br>本書はタイトル通り、スズメの雛を拾った女性の記録だ。<br>目も開かず羽毛もなく、その上身体のハンディキャップを背負ったこの雛は<br>この日から12年の「人生」を神からもたらされることになった。<br>そう、スズメは(一般に)知能が低いと言われる鳥類のそれではなく、<br>実に紳士然たる物腰で、類稀なる音楽的才能とそして<br>愛に満ち足りた生をまさに「謳歌」したのだった。<br><br>───という話だというのは分かっている。<br>が、もうしょっぱなから雛がコワイ。<br>可哀相だとは思っても、恐らく自分なら雛に触ることもできないだろう。<br>あの薄い表皮の下に透けた眼球がリアルに思い出されて<br>早くこのトリに羽毛が生えないかと心臓バクバクさせながら読んだ。<br><br>喜ばしいことに、雛は瀕死状態から脱する。<br>毛も生える。<br>本とは全然別のことに安堵しながら、先を読みすすめる。<br>が、途中でトンでもない事実が発覚した。<br><br>途中に何枚かトリ写真が挿入されているのである。<br>ここでカラーのトリ姿どアップとか出てきたら、試合終了である。<br>が、羽と足にハンデがあるらしいスズメの姿も気にはなる。<br>もう気分はお化け屋敷。<br>薄目でページを捲っては安堵する、まさに最初から最後までクライマックス。<br><br>ちなみに写真は全てモノクロで、被写体は小さくしか映っていない。<br>ギリで可愛い気もした。<br>い、いいいいいけるんじゃね?(へっぴり)<br>このスズメは音楽家であると同時に武闘派でもあると書かれていたが、<br>時代を超えて完全勝利のゴングを打ち鳴らしているとは、よもや知るまい。<br><br>が、こんな自分でも、一緒に暮らす動物に注ぐ想いは理解できる。<br>「動物が私にこう言っている気がする」<br>きっとそれは飼い主である限り、真実に違いないのだ。<br>言語や神経信号が全く異なっていたとしても、<br>受け容れた愛情への純真さは、生あるもの全てに共通すると思う。<br><br>老齢に差し掛かり、スズメは病のために羽毛も抜けていく。<br>正直恐怖感は拭えないが(苦笑)、この辛さは自分にも覚えがある。<br>ちょうどこの本を読んでいた2月5日は、飼っていた猫の命日だった。<br>最期は歯茎が腫れ、毛並もぼさぼさだったが厭う事など有り得ない。<br>ただこんなにも長い歳月、生きてくれたのだと思うだけで。<br><br>「彼の一番美しい写真が残っていないのが悔やまれる」と言う作者の言葉は<br>トリ嫌いでありながらも、よく分かった。<br>けれど仮に、どんなに可愛く撮れた写真が存在していようとも<br>貴女の細やかな愛情をもってスズメの仕草を見ていたカメラには適わない。<br>貴女が言葉を尽くして語る彼の実像こそが、彼の「人生」なのだから。<br><br>故に梨木さんの翻訳も、非常に忠実なものになっているのだと思う。<br>多少戯曲のような言い回しも含めて、<br>作者とスズメの間にあるものを壊したくなかったのだろう。<br>またそれだけに、スズメの生態が非常に興味深い。<br>自分が完読出来たので、多少のトリ嫌いの方でも大丈夫だと思われる。<br><br>ちなみに本書でトリ経験値が1つあがったとか<br>苦手度がさがったとか言う事は、全く無い。(´・ω・`)キッパリ<br>これからもハトがいれば無言で回れ右するし、<br>窓辺でスズメがチュンチュン鳴いてたら窓を閉めるし<br>ヒクイドリが歩いてたら泣いて逃げる。(大抵の人は逃げるであろう)<br><br>けれどこの本は多分、我が家の本棚という止まり木に捕まりながら<br>不思議そうな顔で鎮座していくだろうと、そう思う。<br><br>個人評価:★★★★<br><hr size="1" /><br>猫とトリで思い出した話。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150208-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150208-1.png" border="0" width="420" height="285" /></a><br><br>土曜だったので、相方も一緒に帰ると言う。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150208-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150208-2.png" border="0" width="420" height="285" /></a><br><br>相方が動物を飼っていたとこの時初めて聞いたので、へぇ、と思った。<br>特にトリに思い入れもないようだったし。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150208-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150208-3.png" border="0" width="420" height="285" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150208-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150208-4.png" border="0" width="420" height="285" /></a><br><br>3秒考えてから、噴き出した。<br><span style="font-size:x-large;"><strong>っ て ち ゃ う わ ぼ け ぇ (#゚Д゚)</strong></span><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150208-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150208-5.png" border="0" width="420" height="285" /></a><br><br>10年以上、飯も風呂もトイレも世話したオレの思い出を<br>雑過ぎて可哀想な話と一緒にスンナ。<br><br>別に笑わそうとしたとかいうのではなく、<br>何か言わなくてはとチョイスしたトピックがよりによってコレとか<br>コイツは社会と上手くやってるのか、時々マジで心配である。
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しょうがない人

しょうがない人 (中公文庫)平 安寿子 中央公論新社 2015-01-23売り上げランキング : 286458Amazonで詳しく見る by G-Toolsちょっと軽いものが読みたくなったのでこのラクガキみたいな表紙をみて購入(笑)。主人公はどこにでもいるありふれた主婦。サラリーマンの夫と、中学生で難しいお年頃の娘と3人暮らし。親友が経営するサプリメントの会社でパートをしており、今日も今日とて、対人スキルなら百戦錬磨の主婦パートたちを交え... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/412206063X/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51WHpHNpowL._SL160_.jpg" border="0" alt="しょうがない人 (中公文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/412206063X/haruhon-22/" target="_top">しょうがない人 (中公文庫)</a><br />平 安寿子 <br /><br />中央公論新社 2015-01-23<br />売り上げランキング : 286458<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/412206063X/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br><br>ちょっと軽いものが読みたくなったので<br>このラクガキみたいな表紙をみて購入(笑)。<br><br>主人公はどこにでもいるありふれた主婦。<br>サラリーマンの夫と、中学生で難しいお年頃の娘と3人暮らし。<br>親友が経営するサプリメントの会社でパートをしており、<br>今日も今日とて、対人スキルなら百戦錬磨の主婦パートたちを交え<br>世界や夫や嫁姑における傾向と対策について意見を交わしている。<br><br>ざっくり言うと井戸端会議である。<br>主人公は適度な相槌スキルと当たり障りのない存在感オーラで<br>会議内ではもっぱら、聞き役という大役を仰せつかっている。<br>──が、控えめな性格であることと、相手に対するストレスは無関係なのだ。<br><br>過去の栄光に鼻にかけ、何かと駄目だしする従兄弟。<br>自立シテマス感を装っていた姑が倒れたことで噴出する介護問題。<br>べらべらと不倫話を語りだす大学時代の友人。<br>感謝も笑顔も会話もしようとしない娘。<br>商品注文なのか自分語りなのか、延々と電話で語る客。<br><br>どこにでもありそうな、そして確実に面倒くさそうな案件に<br>主人公は毎日、ライフゲージを下げ続けている。<br>結婚前は優良物件だと思っていた夫も、今は若気の至りだと分かる。<br>唯一の味方だと思っていた妹とも遺産問題でヒビがはいり、<br>主人公のライフゲージはレッドゾーンに突入する──<br><br>共感を持って読んだとかではないのに、さくさく読み終えてしまった。<br>なんというか、非常にクダラナイのである。<br>主人公は目の前の案件に対して立ち向かうでもなし、<br>かといって本当の意味でケナゲに耐え忍んでいる訳ではない。<br>自分なりの理由は持っているようだが、ポリシーという程でもない。<br><br>爽快なオチがあるワケでもなく、正直なところ<br>どーゆーテーマでコレを書くに至ったんだろう(´・ω・`)と思わなくもなかったが<br>その底の浅さが逆に気になって読んでしまう。<br>ある意味ではテンプレみたいな「これだから女ってのは(笑)」が<br>テンプレ過ぎて面白いとも言える。<br><br>うん、ひょっとしてこれは「井戸端会議」そのものなのかもしれない。<br>これだけの事例があれば、1つや2つ自分と似た境遇があり、<br>「ホンッッッッット、そーーーーよねぇ!実はアタシもねぇ…」<br>と参戦したいキモチになるのかもしれない。<br>井戸端会議は、最終的な決議を求めるワケではない。<br>「あるある」という同意を得て、永遠に延長されるべき会議なのだ。<br><br>そういう意味では、オチも「スッキリ解決」じゃなくてよいのだ。<br>しょーもナイ人。どーしようもナイ人。<br>しょうがナイ人たちばかり。<br>けれど「何も変わらない」ことを愉しめること、<br>「しょうがないわね」開き直ることは、主婦道の境地なのだ。<br><br>主人公はきっと、いずれ井戸端会議長になれるほど「成長」するだろう。<br>亭主は元気で留守がいいらしいけど<br>主婦はもっと元気で、家に居座らねばならないのだ。<br>ちょっとくらい暴君な方が、家ナイ安全ってモンなんだろう。<br><br>個人評価:★★★<br><hr size="1" /><br>そして続く旅行ネタ。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150207-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150207-1.png" border="0" width="420" height="257" /></a><br><br>どこに行っても青椒肉絲がでてきたが<br>これまたピーマンがシャキシャキでめっさうまかった。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150207-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150207-2.png" border="0" width="420" height="257" /></a><br><br>構いすぎると煩がるので、適度に距離を開ける。安全な車間距離。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150207-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150207-3.png" border="0" width="420" height="257" /></a><br><br>煩がられても心配するハハゴコロだと思っていたら<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150207-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150207-4.png" border="0" width="420" height="257" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150207-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150207-5.png" border="0" width="420" height="257" /></a><br><br>義母に申し訳ないので、一応その後は引き受けたが<br>いまだに納得がいかん。(#゚Д゚)<br><br>食事は↑このコトとピーマンのことしか記憶にねえ。<br>
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塚原卜伝

塚原卜伝 古今無双の剣豪 (日経文芸文庫)小島 英記 日本経済新聞出版社 2014-05-09売り上げランキング : 99457Amazonで詳しく見る by G-Toolsううむ、コレは…。(´ε`;)ウーン…つかはらぼくでん、と読む。「一度も不覚を取らなかった兵法者」として名高いが「剣豪」と言った方が分かり易いだろう。大名某に仕えているというのではなく、自ら剣の道を極めんとした剛の者だ。自分も詳しくは知らない。なんか宮本武蔵が背後から斬りかか... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532280362/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51RGuemrbmL._SL160_.jpg" border="0" alt="塚原卜伝 古今無双の剣豪 (日経文芸文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532280362/haruhon-22/" target="_top">塚原卜伝 古今無双の剣豪 (日経文芸文庫)</a><br />小島 英記 <br /><br />日本経済新聞出版社 2014-05-09<br />売り上げランキング : 99457<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532280362/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br><br>ううむ、コレは…。(´ε`;)ウーン…<br><br>つかはらぼくでん、と読む。<br>「一度も不覚を取らなかった兵法者」として名高いが<br>「剣豪」と言った方が分かり易いだろう。<br>大名某に仕えているというのではなく、<br>自ら剣の道を極めんとした剛の者だ。<br><br>自分も詳しくは知らない。<br>なんか宮本武蔵が背後から斬りかかったのを<br>鍋のフタで止めたとかいう漫画みたいなエピソードなかったっけー<br>と思いながら読み始めたら、冒頭でアッサリ否定されてた。<br>ですよねー。(´・ω・`)<br>そんなん出来たらむしろ主婦の鑑だろっていう。<br><br>まあ読んでなんとなく卜伝のことは分かったのだが、<br>なんつーか剣豪物語を読んだ気がしない。<br>室町から戦国へ変わっていく時代の変遷を追ったというカンジ。<br>余りに史実の詳細をキチンと書きすぎていて<br>主人公の魅力がやや伝わりにくかった印象。残念。<br><br>だが確かにこの時代は分かりにくい。<br>なんせ将軍が全部「義●」で判別つけ難いしな(笑)。<br>また卜伝の時代はメジャー戦国大名の1つ前の時代なので<br>フツーに武将の名前も分かりにくい。<br>で、自分の為にちょっとこの時代をまとめてみた。<br><br><strong><span style="font-size:x-large;">①そもそも室町時代とは何か。</span></strong><br>話を遡ること鎌倉時代。幕府は二度にわたる元寇で統率力を失いつつあり<br>「今がチャンス!」とばかりに立ち上がるゴダイゴっち。(※天皇)<br>が、一人ではなんともならず、足利っちや新田っち、楠木っちに助けてもらう。<br><br>しかし結局ゴダイゴさんのKYな政治に<br>足利っちは(゚⊿゚)イラネとばかりに、他の天皇を擁立してしまう。<br>これが南朝・北朝と呼ばれる2人の天皇を生んでしまう。(=南北朝時代)<br><br>これにケリをつけたのが、3代目の足利義満。<br>その前の2代目が政治の場を京都の室町に移したことから<br>この辺りを室町時代と呼ぶ。<br>が正直なところ、将軍として有能だったのはこの3代目と6代目くらい。<br>「継ぐ」ということ自体にきちんとした決まりがなく、<br>グダグダだった日本社会の過渡期だったのが、この時代だ。<br><br>故に室町時代は、グダグダとした乱や変がてんこもりなのだ。<br><br><span style="font-size:x-large;"><strong>②将軍(15人)</strong></span>数字無(カッコ)は将軍ではないが実権を握ってた人。<br>01尊氏 ご存知創始者。グダグダ2人天皇をおkしちゃった人。<br>02義詮 鎌倉から京都に引っ越し。<br>03義光 南北朝を統一。金閣寺建てた人。ここが頂点。<br>04義持 後継者をクジで決めた人。これマジで。 <br>05義量 早世。その分、4代目の在位期間が長くなった。<br>06義教 くじ引き将軍などと言われるが、実のあった将軍。暗殺された。 <br>07義勝 幼年早世。<br>08義政 色んな事をほったらかして文明人になっちゃった将軍。<br>    銀閣寺建てた人。応仁の乱が起こったのはこの時代。<br>09義尚 トーチャンの分まで頑張ろうとしたが、戦中病死。<br>(義視) 10代目の後見人として暗躍するも、病死。<br>10義稙 がんばるぞーという意気込み空しく、有力大名に座を追われる。<br>11義澄 将軍になるも、10代目が復帰宣言したりして<br>    有耶無耶のうちに座を追われる。<br>    ここで10代目がしばらく再執政するも、最後は病死。<br>(義維) 10代目の子として執政権を握るも、殺される。<br>12義晴 頑張ったんだけど挫折。 <br>13義輝 ものすごく頑張ったんだけど殺される。<br>14義栄 完全なる傀儡将軍。<br>15義昭 信長に器負けして、終了。<br><br>見て分かる通り、ホントにグダグダなんだこの時代。<br><br><span style="font-size:x-large;"><strong>③将軍と三管四職</strong></span><br>足利氏一門の斯波・細川・畠山の3家+4家(赤松・一色・京極・山名)が<br>補佐役を務めていたのだが<br>将軍がグダグダなんだから、そりゃ騒動も起ころうというもの。<br>各自一斉に跡継ぎ問題やら何やらが噴出したのが、かの<strong>応仁の乱</strong>である。<br>それも解決したわけではなく、ただグダグダが続いた。<br><br>こんな状態では天皇や宮家なんぞ二の次になるのは当たり前で、<br>権力と言うものが飽和していた時代と言える。<br>規則を力技でも行き届かせることが、この時代の正義・秩序だったのだろう。<br>だからこそ、下克上の戦国時代が来たのだ。<br><br>本書は卜伝16歳から、天寿を全うするところまでが書かれている。<br>ちょうど将軍が10代目と11代目の間で揺れていた頃から<br>信長が幕府から権威を剥ぎとった時代を生きた。<br>歴史は丁寧に語られてはいるのだが<br>卜伝が時代と別の場所に居るようで、いまいち惹かれるところがなかった。<br><br>が、まぁ自分もあまり得意分野ではない室町時代を<br>見直すいい機会になったので、★1つ追加。<br><br>個人評価:★★★<br><hr size="1" /><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-609.html" target="_blank">前回</a>の続き。<br>次の見学が徒歩1時間ほどの古墳群・遺跡の見学だったので、ここをまるっといただく。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150205-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150205-1.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150205-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150205-2.png" border="0" width="420" /></a><br><br>露店というか、ちょっとした青空土産物屋みたいなもん。<br>駐車場の近くにあったので、バスの客目当てに作られたものだろう。<br>いかにもボラれそう。笑。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150205-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150205-3.png" border="0" width="420" /></a><br><br>あらかじめ相方には「ちょっと値切って買え」と言ってある。<br>こーゆーとこでは向こうには儲けを、コチラにはちょっと値切った感があれば、<br>需要と供給が成り立つので、別に限界まで値切る必要はない。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150205-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150205-4.png" border="0" width="420" /></a><br><br>オバチャンにモテモテの相方を尻目に、自分も職場の土産を買う。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150205-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150205-5.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150205-6.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150205-6.png" border="0" width="420" /></a><br><br>最初から必要の無いモノを買ってるあたり負け負けなのだが<br>「ひとりでできるかな」を達成して気が紛れたらしいので、ヨシとする。<br><br>ツアー客の人と喋ってたら<br>街中でペットボトルのジュースを3倍の値段で買った人もいたので<br>個人でやってそうなトコには注意されたい。<br>
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WJ2015年10号

ONE PIECE775 「ルシアンに愛を込めて 」ままままままマンシェリー姫めっさかわええ!!(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァデレの成分の方が高めのツンデレだが、これも(・∀・)イイ!!ちきしょーレオ!おめー果報者じゃねーか!!リア充爆は(ryはてさて、チユチユの実には「寿命を削って行う復元能力」があると言う。はて、どっかで聞いたような…?(。´・ω・)?イヤそれオペオペの実と似てないか。先週にも書いたが、チユチユとオペオペは本当に繋が... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20121231104712c1a.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20121231104712c1a.jpg" alt="wj" border="0" width="110" height="160" /></a></td></tr></table><br><br>ONE PIECE775 「ルシアンに愛を込めて 」<br>ままままままマンシェリー姫めっさかわええ!!(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ<br>デレの成分の方が高めのツンデレだが、これも(・∀・)イイ!!<br>ちきしょーレオ!おめー果報者じゃねーか!!<br>リア充爆は(ry<br><br>はてさて、チユチユの実には<br>「寿命を削って行う復元能力」があると言う。<br>はて、どっかで聞いたような…?(。´・ω・)?<br>イヤそれオペオペの実と似てないか。<br><br>先週にも書いたが、チユチユとオペオペは本当に繋がっている?のか???<br>正しくはオペオペは「自分の命の引き替えに誰かの永遠の命」であり<br>チユチユは「自分の命の減らして復元」で、<br>ジョーラの説明を聞く分には、生命でないものも復元できるようだ。<br>オペオペ<チユチユの相当な上位変換とも取れる。<br><br>それは妄想としても、ここで気になるのは<br>ドフラが「一度自分は全てを失う」事を視野に入れていることではないか。<br>それだけ計算高い男だといえばそれまでだし、<br>単純に悪役にありがちな「永遠の命」を思いついたとも考えられる。<br>が、ひょっとしてドフラはいずれ<br>カイドウを裏切ることも野望として考えていたのではないか。<br><br>彼は本当に、純粋な「悪」なのか。<br>よもや歪んでいながらも、何かの「正義」があったのか。<br>全部深読みかもしれないが、ますますドレスローザ編の行方が気になる。<br><br>と、ココでフランキーvsセニョールに場面転換。<br>なななななんなんだよお前らッ!<br>互いに所属のサブメンバー地位で超ハードボイルドしやがって!<br>二人とも変態パンツ星人のくせしやがって!<br>馬鹿野郎!惚れてまうやろがぁぁぁぁぁぁぁ!!!<br><br>オマケにセニョールの過去編キタコレどんっっっ!<br>まさか。・゚・(ノД`)・゚・。あの変態に。・゚・(ノД`)・゚・。こんな過去がっっ…!。・゚・(ノД`)・゚・。<br>この格好を続けるってのは、まだルシアンは生きているのか?<br>それとも罪の意識でこの格好を続けているだけなんだろうか。<br>いやもう変態とか言ってゴメンよセニョール。・゚・(ノД`)・゚・。<br><br>アオリ文句に「ギムレットはまだ早い」とあるから<br>レイモンド・チャンドラーのハードボイルドを手本にしているのだな。<br>成程、それでこんなに女にモテモテなのか(笑)。<br>オレは男の美学と愛する女の為に人生を捧げてるんだぜ…的な。<br>ホント、変態とか言って悪かった。・゚・(ノД`)・゚・。<br>セニョール、お前は立派な変態だったよ…!。・゚・(ノД`)・゚・。<br><br>それはそれとして、まだ全員ではないものの<br>ドフラファミリーのメンバーたちの過去がみえてきた。<br>セニョールはファミリーに入った後に結婚したっぽいが<br>それでもある日突然オムツで出勤してきた社員を受けいれるあたり、<br>ドフラの度量の広さ(?)が窺える。<br><br>「真っ当に暮らしたくても、世間がそれを受け容れない」<br>そう言う輩をドフラは「ファミリー」と呼ぶのではないだろうか。<br>ドフラがそう言う窮地に陥ったかというと、ちょっと違う気もするが。<br>それでも元天竜人で、一般市民の中にはなれないと知ったうえで<br>天竜人に返り咲くことも出来ないと思い知った訳だ。<br><br>「行く場所がない」という意味では、彼らに思うところがあるのだろう。<br>ローを受け入れたのもそういう経緯だろうし。<br>それがドフラのやさしさでなかったにしろ、<br>その不条理を知る者しか信じられないという、ひねた価値観はあったかもしれない。<br>だからベラミーを捨て駒にしかしなかったのだ。<br><br>ではドフラにとって、カイドウはどういう存在なのだろう。<br>少なくとも今まで一度も「カイドウさんリスペクト」らしき姿勢は出てこなかった。<br>まだカイドウの正体は明らかになっていないが<br>ひょっとして、魚人に関係があるんだろうかと思ったり。<br>本来なら「水を得ない魚」など脅威も半減しそうだが<br>ここに何かウラがあるんじゃないかなとか。<br><br>まあまあまあ、カイドウ予想はまだ先のこととして<br>もしカイドウが差別を受け続けてきた魚人であったら(※妄想)、<br>ドフラに「通づるもの」はあると思う。<br>だが最終的にドフラはどんな相手も「信用」できないだろう。多分。<br>「己の己による己の為の王国」を作り上げない限り、きっと心の平穏は来ないのだ。<br><br>まあこれは余談だが、同じ環境で育ったはずなのに<br>人を信用できたコラソンやローへの想いも分かる気がする。<br>理解できない対象として恐ろしく、そして憎いのだ。<br>何故だ。<br>それはローが、またルフィが「D」だからという<br>一見理屈の通らない真実が、ドフラの恐怖を呷っているのかもしれない。<br><br>悪魔の実がD一族の科学や文明から生まれたものと仮定して<br>チユチユの能力があれば、本来滅亡しなくて済んだ筈だ。<br>だが多分「壊れても復元すればおk」というのは、人間の発想であり<br>D一族はそういう種族ではないんじゃないかな。<br>もしくは小人族が持ってるってのがミソなんかもしれん。<br><br>まだ分からんけど、D一族の世界では<br>小人や巨人、魚人にそれぞれの「生存理由」があるんじゃないかな。<br>この辺はまだ全然妄想の形にもなってないから様子見としても<br>深いよね、ワンピ。<br><hr size="1" /><br>ヒーロー:常闇くんかっけー!相変わらず梅雨ちゃんもかわええ。<br>     やっぱし動物系キャラいいな、堀越せんせ。<br>食戟:いずれこの3人組ませて、なんか対バトルでもすんのかね。<br>超能力:斉木、なんだかんだカーチャン大好きだよなw<br>暗殺教室:なんか不安になる表紙だな。いや松井せんせはこれも味だが。<br>学糾法廷:マスクの上にマスクて、何処に引っ掛けてるんだよwww<br>     まあ怪しいのは黒田くんか。マスクは花粉症対策?<br>     白鳥ちゃんが体育倉庫で犬飼ってたってオチかね。<br>相撲:生徒で監督(笑)。傍目にはジャーマネ?<br>    フンドシ洗ったりするんだろうか桐仁が。<br>読切:絵はこれでこれで生かせそうだけど、話がイマイチ。<br>    いっそギャグの方がいいんじゃないだろうか。<br>こち亀:ときどき「おお」って思わされるから、こち亀はあなどれん。<br>    だよなー。なんで日本の行事って逆輸出されねーんだろう。<br>読切2:天野せんせ。好きだよね、この系統…。<br>ニセコイ:もともと千棘ちゃん推しじゃないので、割とどうでもいいな。<br>銀魂:あ、まだ近藤さん生きてんだね。蝦夷編とかでんのかな。<br>ワ―トリ:やー、今回の流れおもしれーわー。<br>E-ROBO:なに?マジメに〆て畳むぜ的な?<br>ソルト:・・・。おつかれでした。<br>磯兵衛:読書って人誘うもんなのwww<br><hr size="1" /><br>NARUTO小説版のチラ見せ。<br>読んだ限りではアニナルのオリジナル編みてる感覚と変わらんな。<br><br>別にいっか。(´Д`)<br><br>きょうはここまでーーーーーぃ。
  • Date : 2015-02-03 (Tue)
  • Category : WJ
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少将滋幹の母

少将滋幹の母 (新潮文庫)谷崎 潤一郎 新潮社 1953-10-09売り上げランキング : 135444Amazonで詳しく見る by G-Tools一度読むとなんとなく癖になる。かっぱえびせん谷崎潤一郎。そもそも小説なのかと言うと、小説とは言い切れない。古文と史実を照らし合わせた考察文のような形をとってあり変態度としてもかなり薄味。 ※【参考】 鍵・瘋癲老人日記が、自分の中で平安時代ちょいブームが来てることもありなかなか楽しんで読めた。... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101005095/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/513REBBSTEL._SL160_.jpg" border="0" alt="少将滋幹の母 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101005095/haruhon-22/" target="_top">少将滋幹の母 (新潮文庫)</a><br />谷崎 潤一郎 <br /><br />新潮社 1953-10-09<br />売り上げランキング : 135444<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101005095/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br><br>一度読むとなんとなく癖になる。<br>かっぱえびせん谷崎潤一郎。<br><br>そもそも小説なのかと言うと、小説とは言い切れない。<br>古文と史実を照らし合わせた考察文のような形をとってあり<br>変態度としてもかなり薄味。 ※【参考】 <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-288.html" target="_blank">鍵・瘋癲老人日記</a><br>が、自分の中で平安時代ちょいブームが来てることもあり<br>なかなか楽しんで読めた。<br><br>表題の少将滋幹のおかんは、実はなかなか出てこない。<br>その素性を語るために、平中(=平貞文)から話は始まる。<br>在中(=在原業平)と並び称された平安プレイボーイである。<br>明らかなイケメンである在中と比べると、平中はちょっとお間抜けな部分がある。<br>二人が漫才コンビ組んだら(何故)、恐らく平中がボケ役であろう。<br><br>平中のボケといえばやはり、芥川の<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-508.html" target="_blank" title="好色">好色</a>が最たる例だろう。<br>個人的にもう平中は、残念な変態さんである。<br>その恋愛遍歴の1つが、少将滋幹のおかんなのである。<br>なんと彼女は在中の娘であり、大変な美貌の持ち主であったとか。<br>が、うら若い身で80近いジーサンに嫁いだのだ。<br><br>このジーサンとの間にできたのが滋幹である。<br>迂闊な平中が自慢したことから、彼女の美貌は時平の知るところとなり<br>(※時平:藤原時平。菅原道真を陥れたとされる)<br>彼女はジーサンから時の権力者へ「献上」される。<br>滋幹は突然母を失ったことになるわけだ。<br><br>だがこれで平中は恋の炎が再燃するわ、<br>ジーサンは断ち切れない未練と後悔で悶絶するわで<br>不幸にもその目撃者となった滋幹はキモイ大人たちを横目で見つつ、<br>自分は立派なマザコンになるのである。<br><br>滋幹のおかんはほとんど表舞台に出てこない。<br>が上記の3人は確かに、彼女に運命を持っていかれるのである。<br>通い婚制だった当時は、浮名を馳せるのも男の仕事だ。<br>そこに時の権力者たちを翻弄した女性の存在を<br>まさに表舞台に立たせずに物語を解釈したのは、谷崎の慧眼であろう。<br><br>にしても、平中のスカト○もすごいが、<br>この未練の断ち切れないジーサンも凄まじい。<br>それ見てマザコンになった滋幹もアレである。<br>イヤひょっとして、ソレも谷崎のアレか。<br>同族ナンチャラじゃないが、変態を嗅ぎ分ける変態力たるものが<br>これらを結び付けたのではあるまいか。むむ。<br><br>やはり谷崎は立派な(略<br><br>個人評価:★★★★<br><hr size="1" /><br>とりとめない旅行話。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150201-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150201-1.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150201-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150201-2.png" border="0" width="420" /></a><br><br>まあ自分もツアーそんなに得意じゃないので<br>その辺フラフラしてたら相方に怒られたが、コレはまた別の話に。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150201-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150201-4.png" border="0" width="420" /></a><br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150201-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150201-3.png" border="0" width="420" /></a><br><br>「ひとりでかいがいたくしーできるかな」として傍観してもよかったのだが、<br>状況的に義父や義母が心配するであろう。<br>単純に、ペースを戻してやればよいだけなのだ。<br><br><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150201-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150201-5.png" border="0" width="420" /></a><br><br>たいした話ではないが、続く。<br>
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