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Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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ネギをうえた人

ネギをうえた人―朝鮮民話選金 素雲/岩波書店 by G-Tools実は自分が所蔵していない本なのだが今も脳の片隅で強烈に影響を残している。上でリンクしている画像とは外見が違うので、重版前のものだろう。、水墨画のような絵が描かれたペラペラの薄い本で(※印象で長い間中国の昔話だと思い込んでいて  朝鮮民話だと知ったのはネットで検索ができるようになってから)表紙も中身もすっかり色褪せた、古い本だった。読んだのは小学校... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4001140896/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VNEYpC4zL._SL160_.jpg" border="0" alt="ネギをうえた人―朝鮮民話選 (岩波少年文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4001140896/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">ネギをうえた人―朝鮮民話選</a><br />金 素雲/岩波書店<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />実は自分が所蔵していない本なのだが<br />今も脳の片隅で強烈に影響を残している。<br /><br />上でリンクしている画像とは外見が違うので、重版前のものだろう。、<br />水墨画のような絵が描かれたペラペラの薄い本で<br />(※印象で長い間中国の昔話だと思い込んでいて<br />  朝鮮民話だと知ったのはネットで検索ができるようになってから)<br />表紙も中身もすっかり色褪せた、古い本だった。<br /><br />読んだのは小学校の図書室で、1・2年生くらいの頃だったと思う。<br />月に何度か読書をさせる時間割があり<br />その時に、道徳本コーナーでこのタイトルを見つけた。<br />普段はちゃんと子供らしいシリーズ本を読んでいた筈なんだが<br />何故その一角に引き寄せられたのか、ネギの魔力としかいいようがない。<br /><br />民話集だから他にも話が入っていたが<br />表題の「ネギをうえた人」が強烈過ぎて、あまり覚えていない。<br />ウン十年経った今でも、ハッキリ覚えてるくらいだ。<br />短い話だが、ストーリーを起承転結に分けて説明したい。<br /><br /><strong>起:昔、人はニンゲンとウシの区別がつかなかった</strong><br />(´・ω・`)←多分ホントにこんな顔してた。<br />今なら「掴みはオッケー」と流せるが<br />純粋な子供では、ここで詰まるのも致し方のない事だ。<br />随分と思い悩んだ挙句、そんなこともあるかもしれないと思う事にした。<br />大人の階段を、一歩のぼった。<br /><br /><strong>承:なので人はウシと間違えて、ニンゲンを食べることがよくあった</strong><br />ウッ(´;ω;`)ウッウッ これはキツかった。<br />この年でカニバリズムデビューとは、相当なオマセさんである。<br />ニンゲンとウシの境界線が曖昧な時点で挫折を感じていたのだが<br />このくだりで後戻りが出来なくなった。<br />承なのに既に大ピンチである。<br /><br /><strong>転:兄弟を食べてしまった男は、ニンゲンがウシに見えない国を求め旅立つ。</strong><br />三蔵法師が天竺を、戦艦ヤマトがイスカンダルを<br />マルコがお母さんを求めるように、夢と希望を胸に旅立つ主人公。<br />いや、ニンゲンもウシも分からない時点で不安しかないが<br />少なくともここに幼気な子供が<br />物語の秩序と平穏を求めて待っているのだ。(,,゚Д゚) ガンガレ!<br /><br />はたして男は、ニンゲンとウシの区別がつく国を見いだす。<br />凄いんだかそうでないのかよく分からないが、本当に良かった。<br />解決策は、ネギだったのだ。<br />ネギを食べれば、ニンゲンとウシの区別がつくのだ。<br />ネギすごいよネギ。<br />ネギはさまよえる子供心を救うかに見えた。<br /><br />男は喜び、ネギの種を抱えて凱旋帰国する。<br />だが久しぶりの故郷は、男に冷たかった。<br />親戚一同、男とウシの区別がつかなかったのである。<br />ガ(゚Д゚)━( ゚Д)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(Д゚ )━(゚Д゚)━ン<br />いや一応、男によってネギは後世に伝わるのだが<br />自分のガラスのハートは粉々に砕けた。<br /><br />日本にもカニバリズムの童話がないとは言えないが<br />基本的には鬼となった者の所業であったりするので<br />お国柄の違いというのも、かなり印象的だった。<br />本の結末はここだが、自分の結末はここからだ。<br /><strong>結:以降、すすんでネギを食べるようになった。</strong><br /><br />別に嫌いでもなければ、特に好きと言う事もなかった野菜だが<br />以来ネギが出るとモリモリ食うようになった。<br />ある意味、実際の行動に影響した偉大な本と言える。<br />今では鍋の具でネギが一番好きであり<br />誰も手を出してこないと言う孤高の陣地を築いている。<br /><br />ねぎさいこう。(何の書評だよ)<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />豆腐も好きである。(もはや書評ではない)<br />煮立てて煮立てて、すが入った豆腐が好物である。<br />ネギで豆腐を囲んで、我が食べ頃になるまでは<br />他箸の侵略を許さない構えである。<br /><br />鍋奉行がいると本気で嫌がられるので<br />基本的に鍋は家で食うものだと思っている。<br /><br />自分でも何の話をしているのかと思う。うん。
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聞き屋与平 江戸夜咄草

聞き屋与平 江戸夜咄草宇江佐 真理/集英社 by G-Tools薬種問屋・仁寿堂主人の与平は店を息子に譲って隠居して後、妙な商売を始めた。日暮れの江戸・両国広小路。店が閉まった後に机と腰掛を並べる。商売をするのは、五と十日のつく日だけ。机には「お話、聞きます」とだけ書が垂らしてある。その商売は「聞き屋」。辻占でもなければ、人生相談屋でもない。名前の通り、ただ話を聞くだけの簡単なお仕事です。いや、簡単ではないか... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087464563/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/514Y0giBzDL._SL160_.jpg" border="0" alt="聞き屋与平 江戸夜咄草 (集英社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087464563/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">聞き屋与平 江戸夜咄草</a><br />宇江佐 真理/集英社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />薬種問屋・仁寿堂主人の与平は<br />店を息子に譲って隠居して後、妙な商売を始めた。<br /><br />日暮れの江戸・両国広小路。<br />店が閉まった後に机と腰掛を並べる。<br />商売をするのは、五と十日のつく日だけ。<br />机には「お話、聞きます」とだけ書が垂らしてある。<br /><br />その商売は「聞き屋」。<br />辻占でもなければ、人生相談屋でもない。<br />名前の通り、ただ話を聞くだけの簡単なお仕事です。<br />いや、簡単ではないかもしれないが<br />これはなかなかどうして<br />現代話に置き換えても面白い商売ではないだろうか。<br /><br />人には、相談するとまではいかない程の<br />小さい疑問や不安、愚痴や秘密があるものだ。<br />時には、身近な人だからこそ話せないこともある。<br />まぁ、今はネットや携帯があるから事情も違うが<br />要は「ちょっと聞いてほしいだけ」とか<br />「言ってみたいだけ」なんて小話があったりするということだ。<br /><br />これは与平、商売上手である。<br />五と十のつく日という限定感も小難いではないか。<br />これでお代が5%オフなら完璧だ。(ヨー●ドーかよ)<br />いや、支払いは気持ち次第でいいらしい。<br />一分金を払う客から、甘酒一杯を持ってくる客まで様々なのだ。<br /><br />実際、与平の商売はそれなりに繁盛している。<br />それがどうしたみたいな話から<br />気の重い話から愚痴や与太話まで<br />客が怒ったり笑ったりするのに、与平が無難な相槌を返すと<br />相手は存外せいせいした様子で立ち上がる。<br /><br />これは凄い。<br />人の話に沿って返事をし、また疑問を返すというのは<br />簡単なようでいて存外、コミュ力が試される。<br />知り合いに、人が話をしているのに<br />何時の間にか自分の話にすり替える錬金術師がいる。<br />手管は見事だが、奴には生涯相談ごとはすまいと肝に銘じている。<br /><br />閑話休題。<br />そうして身体の衰えを感じた与平は<br />今日で最後と店仕舞いを決意した日に、意外な客が腰掛に座る。<br />与平はずっと、この者の話を聞く為に<br />この商売を始めたのかもしれない。<br />自分としてはこれは「逆」でもよかったなあと思ったり。<br />オチなので何が逆なのかは説明しない。<br /><br />さて目の前に「聞き屋」があったら<br />自分はどんな話をするだろうと考えるのも、ちょっと楽しい。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />悩みでもなんでもないのだが、自分には<br />「何時か使いたいネタ」がいろいろある。<br />大概は何処で使っていいのか分からんネタばかりである。<br /><br />人に群馬か埼玉に出張にいくという話を聞かされた瞬間<br />もうここで使わねば一生使えないと思った。<br /><br />自分「グンタマ!(゚∀゚)!」<br />相手「ああ、うん、木曜に…」<br />自分「オオグンタマ!(゚∀゚)!」<br />相手「日帰りか泊まりになるかはまだ……」<br />自分「<span style="font-size:x-large;">オオグンタマの貴重な産卵シーン!(゚∀゚)!</span>」<br /><br />相手はムカついたようだったが、至福であった。(傍迷惑な)<br />聞き屋はこんなネタ消化もしてくれるだろうか。<br />いやでも、そんなお約束で生み出されたギャグは<br />真のギャグと言えるのかどうか…(ブツブツ)<br /><br />※ネタはラーメンズの「日本の都道府県」より拝借
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WJ 2013年13号

ONE PIECE699「朝刊」驚愕の新事実としては、ドフラ=ドレスローザ国王か。海賊が国王て。想像以上に七武海への世間の信頼が厚くて驚くわ。そもそも七武海とは、一定のアガリを収めることにより世界政府に公認されている海賊だと記憶する。確かに理屈では双方に利点がなくもないがこれが表向きの「顔」と考える方が自然っぽい。全員ではないにせよ、七武海に「裏」の仕事をさせられるとしたら政府側の利点は非常に大きい。今の時点... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20121231104712c1a.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20121231104712c1a.jpg" alt="wj" border="0" width="110" height="160" /></a></td></tr></table><br /><br />ONE PIECE699「朝刊」<br />驚愕の新事実としては、ドフラ=ドレスローザ国王か。<br />海賊が国王て。<br />想像以上に七武海への世間の信頼が厚くて驚くわ。<br /><br />そもそも七武海とは、一定のアガリを収めることにより<br />世界政府に公認されている海賊だと記憶する。<br />確かに理屈では双方に利点がなくもないが<br />これが表向きの「顔」と考える方が自然っぽい。<br /><br />全員ではないにせよ、七武海に「裏」の仕事をさせられるとしたら<br />政府側の利点は非常に大きい。<br />今の時点では人造悪魔の実がそれと考えられるので<br />「人治を超えた強兵策」が裏の顔?か???<br /><br />何のためにそんなに備えているのか。<br />そもそも七武海を作ったのは天竜人の祖先だという。<br />ならば自然、Dの一族の復活に備えているのかと考えたりする。<br />Dの一族にプルトン・ポセイドン・ウラヌスを<br />「再び」持たせることがないように。<br /><br />ハンコックが自分の背中の烙印を見せたときに<br />「天翔ける竜の蹄」という説明をしている。<br />まあ単に紋章ということも考えられるのだが<br />大昔、天竜人は竜を使ってDの一族を滅したのではないか。<br />ベガパンクは世界政府から<br />竜兵団のようなものを作る指令を受けており<br />その実験場が「ワノ国」ではないのかな。<br /><br />そう考えると人造悪魔の実は非常に重要な案件となる。<br />が、クザンがスモーカーにこれを報告せよと言うのは<br />海軍がこれを知らない可能性が考えられる。<br />世界政府と海軍は一枚岩ではない…、…とか?<br />ドフラ、ひいてはカイドウは<br />世界政府側で暗躍しているということなんだろうか。<br /><br />ドフラが国王まで奉還した理由が非常に気になる。<br />「七武海などいつでも辞めてやる」と公言していたのは<br />逆に不始末を犯しても、疑われないようにするためだったのか。<br />ここでドフラがいい奴だったりしたらどうしよう。<br />今回は泣く準備してないよ。おろおろ。<br /><br />ところでロビンねーさん、美しいからいいけど<br />風呂上りタオル一枚とかちょっとオヤジ入ってないか。<br /><hr size="1" /><br />NARUTO621「柱間とマダラ」<br />九尾にスサノオを纏わせるとな。<br />今の流れだとサスケvsナルト互戦へ持って行きにくそうなので<br />ひょっとしてサスケ&ナルト共闘の流れなんだろか。<br />いかにもその時に使われそうな技に思える。<br /><br />気になるのは柱間の「俺達の兄弟」発言。<br />フツーに考えると、イズナのことか。<br />イタチのように、里を守る自己犠牲で兄に目を渡したなら<br />「トビ」がサスケにした話が真実だと言う事になる。<br />単に柱間がイズナも可愛がってたから兄弟呼ばわりなのか<br />もう少し深い話がありそうな。<br /><br />この時の九尾って、確か野良狐(?)なんだよね。<br />この後これを封印するのに<br />柱間がミトを娶ったって順番でいいのかな。<br /><br />まだ陰陽両方のチャクラを持った状態の九尾を<br />瞳術で操るとか凄すぎるだろマダラ様。<br />十尾とはいえ、六道仙人も自ら人柱力となって封印してたのに。<br />むしろ人柱力がいたと考えた方が自然じゃないだろうか。<br /><br />マダラ自身が人柱という線もなくはないが<br />イズナが使われていた可能性はないだろうか。<br />うん、まあ、扉間のえどてんなんかを使って<br />こうチョイチョイと。(手軽な感じでいうな)<br />だとすれば、柱間がイズナの思いを汲もうとするのも<br />納得できるんだけどな。<br /><br />で、しばらくは柱間とマダラの子供時代か。<br />って柱間様、そんなとこまで話さかのぼるんですか。<br />戦争中なんですけど時間ないんですけど。<br />また柱間がちょっとムカつく子供っぽい。(笑)<br />本人は悪気なさそうだけど。<br /><br />しばらく様子見様子見。<br /><hr size="1" /><br />暗殺教室:えっ、宇宙人じゃないのか。<br />     大丈夫だ殺せんせー、こっちでちゃんと吃驚した。<br />ワールド:今のところイイカンジじゃないでしょーか。うんうん。<br />読み切り:話が全体にごちゃっとしてる印象があるけど<br />     キャラはなかなか面白いなー。<br />エジソン:ははは、イケメンの無駄遣いおもろかった。<br />銀魂:ジ ャ ー ジ wwwww<br />ジョーカー:ああ、なんか悪い方向へ来てる気がする…。<br />      主人公、読み切りの吐血キャラの方がよかったのかな。<br />クロスマネジ:まさかスポーツから恋愛漫画に!?<br />       でも程よい青春具合だ。ガンガレー。<br /><br />この辺で。
  • Date : 2013-02-26 (Tue)
  • Category : WJ
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幕末時そば伝

幕末時そば伝鯨 統一郎/実業之日本社 by G-Toolsええ、毎度バカバカしい書評を一席。さて取りいだしたるはこちらの本、「幕末時そば伝」と来たもんだ。幕末ったら、日本のご時世がごろりとひっくり返って勤王やら佐幕やら攘夷やらで、てんわわんやの時代だってのに「時そば」なんて落語の鉄板ネタが澄ました顔で真ン中に鎮座してるんでございますよ?オマケに帯で有栖川サンが「192ページ10行目で吹き出しました」なンて仰る。い... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408550582/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51qynWt78AL._SL160_.jpg" border="0" alt="幕末時そば伝 (実業之日本社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408550582/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">幕末時そば伝</a><br />鯨 統一郎/実業之日本社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />ええ、毎度バカバカしい書評を一席。<br /><br />さて取りいだしたるはこちらの本、「幕末時そば伝」と来たもんだ。<br />幕末ったら、日本のご時世がごろりとひっくり返って<br />勤王やら佐幕やら攘夷やらで、てんわわんやの時代だってのに<br />「時そば」なんて落語の鉄板ネタが澄ました顔で<br />真ン中に鎮座してるんでございますよ?<br /><br />オマケに帯で有栖川サンが<br />「192ページ10行目で吹き出しました」なンて仰る。<br />いやいやいやいや、そうは桑名の焼き蛤ってね。<br />こう見えても、随分帯には騙されてきたんです。<br />今更そンな、ベタな手に引っ掛かるアタシじゃございませんよ。<br /><br />「ありがとうございましたー。カバーお掛けしますか?」<br /><br />ああいいんですよ、そんなの。<br />馬鹿につけるカバーはないって言うじゃないですか。<br /><br />鬱陶しいので口調を戻そう。<br />くだらない洒落は聞き流してくれていい。<br />という訳で、倒幕と落語の融合本である。<br />200年続いた徳川幕府を転覆させたのは<br />実は坂本龍馬でも西郷隆盛でも桂小五郎でもない。<br />なんと「粗忽長屋」の連中だったのだ。<br /><br />知らなかった…。(´・ω・`)ショック<br /><br />演目は<br />「粗忽長屋」「千早振る」「湯屋番」「長屋の花見」<br />「饅頭怖い」「道具屋」「目黒のさんま」「時そば」。<br />いずれも落語の鉄板ネタで、落語を知らない人でも<br />読めば1つや2つは心当たりがある筈だ。<br /><br />有栖川氏が吹き出したというネタは、有名な「饅頭怖い」で<br />全員で恐いものを言い合うのを<br />一人が情けないと小馬鹿にしたことから<br />そいつが白状した恐いものの「饅頭」を買い集め<br />震え上がらせようとする。<br /><br />だがそいつは口では怖い怖いというものの<br />バクバクと食べるばかりで、全員が騙されたと気付く。<br />本当は何が恐いと聞くと、一杯熱いお茶が恐いと答える。<br />落語はサゲ(オチ)が分かってても楽しめるものだが<br />そういう意味ではこれも<br />お茶が如何にして幕府転覆に繋がるのかが楽しめる。<br /><br />噺家によって色を変える落語ネタだが<br />案外、文字にしても同じことが言えるのかもしれない。<br />文章のテンポがよく、普通に落語としても楽しめる。<br />自分は「長屋の花見」が好きなのだが<br />これを読んで改めて笑ってしまった。<br /><br />まぁ正直なところ、幕末と繋げるにはちと苦しい所もあるが<br />モノが落語だけに、そこはご愛嬌ということなのだろう。<br />それだけに、惜しい。<br />難しいかもしれないが、本気でストーリー組み立てたら<br />これは結構な名作になったような気がする。<br /><br />幕末に蕎麦とかけまして、どちらも南蛮に影響を受けました。<br />はいはい、おあとがおいしくないようで。<br /><br />てんつくてんつく。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />まずいギャグを引き延ばすのもなんだが<br />鴨南蛮や鳥南蛮の「南蛮」はネギのことを指す。<br /><br />そもそも日本に持ち込まれた西洋料理全般が南蛮料理なのだが<br />当時の日本食では、材料や調理法が未知のものだった。<br />油で揚げる調理法をはじめ<br />風味づけに唐辛子等を使うのもひっくるめての名称だ。<br />特に当時の日本にタマネギがなかったため<br />南蛮人がネギをよく代用したことから、「南蛮」=ネギらしい。<br /><br />一応、貿易でタマネギは伝わってきたらしいのだが<br />江戸時代はずっと 観 賞 用 だったらしい。<br />日本人かわいいよ日本人。<br />タマネギ見つめて何か楽しかったんだろうか。
132

黄金旅風

黄金旅風飯嶋 和一/小学館 by G-Tools序章を読んで吃驚した。なんと徳川家康の名前があるではないか。ど、どどどどどうしたんだ飯嶋氏。重箱の隅からすごいメジャーなオカズに路線変更したのか。(震え声)と思ったら、1章から思いっきり重箱の隅に戻った。ああ、安心した。ε-(´∀`*)ホッ江戸初期、栄華を誇った海外貿易都市・長崎に二人の大馬鹿者が生まれた。「金屋町の放蕩息子」「平戸町の悪童」と並び称されたその二人はやがて... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094033157/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/517LjYbaquL._SL160_.jpg" border="0" alt="黄金旅風 (小学館文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094033157/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">黄金旅風</a><br />飯嶋 和一/小学館<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />序章を読んで吃驚した。<br />なんと徳川家康の名前があるではないか。<br />ど、どどどどどうしたんだ飯嶋氏。<br />重箱の隅からすごいメジャーなオカズに路線変更したのか。(震え声)<br /><br />と思ったら、1章から思いっきり重箱の隅に戻った。<br />ああ、安心した。ε-(´∀`*)ホッ<br /><br /><blockquote><p>江戸初期、栄華を誇った海外貿易都市・長崎に二人の大馬鹿者が生まれた。<br />「金屋町の放蕩息子」「平戸町の悪童」と並び称されたその二人は<br />やがて、権力に蹂躙される長崎の人々の、光り輝く守護神となった。<br />海神に愛でられし者たちの熱き奔流のような生涯。</p></blockquote><br />希釈カルピスのように程よく薄まったあらすじだが<br />毎度ながら飯島氏の話は中身が濃い。<br />要は鎖国に突入する頃の日本の話で<br />その大きな背景であるキリスト教と貿易に迫ったのものである。<br /><br />なので鎖国の知識があった方が読みやすい。<br />鎖という厳めしい字面ではあるが<br />日本は完全な引きこもり国家だった訳ではない。<br />江戸時代初期までは<br />・南蛮貿易(来日した外国人と交易すること)<br />・朱印船貿易(幕府の許可を得た船で出港し交易すること)<br />が行われていた。<br /><br />これが徳川幕府から<br />南蛮貿易→長崎と平戸のみ→出島のみ(最終的にオランダのみ)<br />朱印船貿易→入出港は長崎のみ→指定大名・武家のみに限定<br />     →奉書(老中許可)も必要→ほぼ渡航禁止<br />となった規制状態を鎖国という。<br />実際は鎖国中も、アイヌ・朝鮮・オランダ・琉球との交易が行われている。<br /><br />要するに幕府は<br />①外様大名に不要な富を持たせない<br />②キリスト教を持ち込ませない<br />この条件を満たしていればよかった訳で<br />ポルトガルやスペインと違い<br />禁布教にOKしてくれるオランダはお得意さんだったのだ。<br /><br />むしろ本当に「完全な鎖国」をしていたとしたら<br />経済・文明面で日本は破綻していただろう。<br />そのギリギリラインが幕末だったのだと言える。<br />以上、今回の補足はこんな感じ。<br /><br />「金谷町の放蕩息子」とは<br />長崎代官・末次平蔵の息子である平左衛門のことだ。<br />同時に野心高き貿易商でもあった平蔵が<br />オランダと確執を起こしたのが元で変死を遂げ<br />そりが合わずに勘当同然だった平左衛門が跡目を継ぐ。<br /><br />「平戸町の悪童」とは<br />長崎の火消し組頭・平戸才介のことだ。<br />平左衛門とは共にセミナリオに通い<br />そうして揃って退学させられた悪童仲間である。<br />平左衛門に跡目を継ぐようにすすめたのが、才介だ。<br /><br />二人の目には既に見えていたのだ。<br />徳川という頂点を象る国が信仰を禁じたことで<br />いずれ海の自由をも奪う日が来ることを。<br />彼らに共通していたのは<br />水平線の向こうの果てない世界へと続くこの長崎の港を<br />己たちの手で守るという強い意志だ。<br /><br />平蔵という食前酒に<br />躍動感に満ちた才介の火消しオードブル<br />家光へ代替わりする幕府の流れと長崎奉行の暗躍<br />それに日本や海外事情をたっぷり添えても<br />満漢全席並のフルコースは、まだ半分も食べ終えない。<br /><br />更に二人と同じくセミナリオの卒業生で<br />平田真三郎という鋳物師の挿話が出てくる。<br />もう平左衛門の代官奮闘記だけでもお腹一杯なのに<br />一体ドレがメイン料理なんだよ!<br />ああ畜生!美味いけどさ!!(´~`)モグモグ<br /><br />やっと残り1章というところまで来ても<br />飯嶋氏の過剰接待は止まらない。<br />もうそろそろ和やかにデザートじゃねって時に<br />まさか加藤清正の子孫が出るとか思わないだろ!<br />いや確かに繋がってるけど!美味いけど!(´~`)モグモグ<br /><br />うん、面白いのである。<br />飯嶋氏の本は物凄く面白いのだが<br />歴史本とみるか小説とみるかで、評価は割れるかも知れない。<br />1つの時代を書ききることと<br />1つの話を書ききることは、果たして同義だろうかと。<br /><br />歴史本と見れば、堪らないマニアックな題材の特盛りが<br />ネギ多めでつゆだくだくに入っている。<br />同時にマニアな素材を選んだのだから仕方ないのだが<br />小説としての結末は、膨大なページの割に少々痛快さに欠けてしまう。<br />まぁ、これぞ飯島丼だという納得もあるので<br />別に欠点とも思えないのだが。<br />氏が短編集を出したら是非読んでみたいが<br />今の本の厚みを見ると、出るとは思えない。(笑)<br /><br />あと1冊あるけど、取り敢えず連読はここで一旦ストップ。<br />ちょっと寝かせてから、また読むことにする。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />加藤清正の子孫とは、その子忠廣のまた子供の光正のことで<br />当時12歳くらいだったらしいのだが、遊び心で<br />前田・伊達・島津・上杉・佐竹などの強豪大名に<br />徳川打倒を呼びかける手紙を書いたとされる。<br /><br />諸説紛紛で本当なのか微妙なのはさておき<br />何 そ れ 面 白 そ う 読 み た い 。<br /><br />光正君、無双ゲームのシナリオライターになればよかったのに。
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秋月記

秋月記 (角川文庫)葉室 麟/角川書店 by G-Tools数年前に直木賞を受賞した「蜩ノ記」の作家さんだ。時代小説なこともあり読んでみたいのだが本棚事情で文庫化待ちの状態である。そんな寂しさを紛らわせる為に著書を3冊ほど買った内の一冊が本書である。値段的に厚み的にもフツーに「蜩~」買った方がよくね?とかそういう簡単な解決法は思い浮かばないのである。(キッパリ)買ったのは処女作「乾山晩愁」と2年後の著作「銀漢の賦」と... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/404100067X/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/517Dq6kO6hL._SL160_.jpg" border="0" alt="秋月記 (角川文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/404100067X/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">秋月記 (角川文庫)</a><br />葉室 麟/角川書店<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />数年前に直木賞を受賞した「蜩ノ記」の作家さんだ。<br />時代小説なこともあり読んでみたいのだが<br />本棚事情で文庫化待ちの状態である。<br /><br />そんな寂しさを紛らわせる為に<br />著書を3冊ほど買った内の一冊が本書である。<br />値段的に厚み的にもフツーに「蜩~」買った方がよくね?とか<br />そういう簡単な解決法は思い浮かばないのである。(キッパリ)<br /><br />買ったのは処女作「乾山晩愁」と2年後の著作「銀漢の賦」と<br />さらに2年後に出された本書「秋月記」だ。<br />処女作は、マイナー寄りの題材が歴史的に面白かったが<br />その後は徐々に心情描写の方が深くなり<br />読んで入り込みやすい物語に形を変えていった印象がある。<br /><br />江戸物にありがちな「人情」というとしっくりこない。<br />かといって「武士道」と言うまでには硬くない。<br />竹のようにしなやかな静謐さがあるとでも言えばいいだろうか。<br /><br />筑前・秋月藩が舞台。<br />秋月藩はあの黒田如水の子孫が知行していたもので<br />まあ、福岡藩から独立したチェーン店みたいなものだ。<br />が200年ほどを経て、経営難でまた半ば吸収される形になる。<br />なんだろう。自己破産で行政指導ついた会社みたいな?<br /><br />時代はちょうどその頃の話となる。<br /><br />小四郎は幼い頃に、臆病から妹を助けられなかった記憶がある。<br />それが直接の原因ではないのだが、妹は幼くして病死する。<br />「逃げない男になりたい」<br />その時小四郎の胸に生まれた矜持は<br />最期の時まで彼と共に在り続けることになる。<br /><br />独裁政治に不満が高まる秋月藩にて<br />小四郎は仲間たちと企て、家老を糾弾して失脚させる。<br />それは確かに、正義であった。<br />だがその結果、秋月藩は福岡藩に吸収されることとなる。<br />正しいことが必ずしも最良ではないことを<br />若い小四郎は気づけなかったのである。<br /><br /><blockquote><p>金と言うものは、雨のように天からは降りまへん<br />泥の中に落ちてくるもんだす<br />手を汚さんでとることはできまへん</p></blockquote><br />清濁は併せ呑めないのだ。 <br />「清」は清であり、「濁」をいれた水は決して清ではない。 <br />小四郎は、賄賂を受け取る。<br />家老と同じく、濁の道を選んだのだ。 <br /><br />そうして泥にまみれた手で<br />最後につぶやいた小四郎の言葉が胸を打つ。<br />それは確かに、逃げずに生きてきた者だけが至れる<br />一点の曇りもない「清」であった。<br /><br />処女作から注目されていたのが頷ける作家さんである。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><br />結構前に読んだ本だったのだが<br />今読んでる本にちょっと繋がりがあったので<br />思い出すのにパラパラと読んでみた次第。<br /><hr size="1" /><br />世間の御多分にもれず、花粉症である。<br />今年はまだ症状が出てないのだが<br />趣味もあって、毎年ドラッグストアの花粉症の新グッズを試す。<br /><br />今年は鼻の穴に入れるタイプのマスクを見つけたのだが<br />これ、どうなんだろう。<br />「見えにくい!」って書いてるんだけど<br />それは誰も直視しないだけではないのだろうか。<br />ちなみに下図のように装着するらしい。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/hana.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/hana.gif" alt="hana.gif" border="0" width="163" height="200" /></a><br /><br />何かコレ、いろんな偶然が重なったら<br />鼻から「ぴひょー」とか音が鳴りそうなんだけど。
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【青空文庫】鼻

鼻芥川 竜之介 by G-Tools※お世話になっている書評コミュニティで 青空文庫文学の企画をやっていたのに参加したもの。※この書評には相当な偏見と妄想が入り込んでいます。初めて芥川作品を読んだのは小学校か中学のころで多分「鼻/杜子春」だったと思う。中でも表題の「鼻」が妙に心に残り、何度も読んだ覚えがある。禅智内供という僧侶が、異様に長い鼻を持っているという話だ。とりあえず長い。すごく長い。5~6寸という単位... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IWPVD2/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41A8T36%2B2ZL._SL160_.jpg" border="0" alt="鼻" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IWPVD2/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">鼻</a><br />芥川 竜之介 <br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />※お世話になっている書評コミュニティで<br /> 青空文庫文学の企画をやっていたのに参加したもの。<br />※この書評には相当な偏見と妄想が入り込んでいます。<br /><br />初めて芥川作品を読んだのは小学校か中学のころで<br />多分「鼻/杜子春」だったと思う。<br />中でも表題の「鼻」が妙に心に残り、何度も読んだ覚えがある。<br /><br />禅智内供という僧侶が、異様に長い鼻を持っているという話だ。<br />とりあえず長い。すごく長い。<br />5~6寸という単位は当時では理解できなかったが<br />味噌汁を飲むと鼻が浸かってしまう為<br />弟子が差し向かいで板に鼻を載せて控えていると言うのだから酷い。<br /><br />お鼻係である。<br />学校のように当番制だったのかは書かれていないが<br />毎朝夕これを強いられるなど、明らかに苦行である。<br />腕はダルいし腹は減るし、何より絵面が面白い。<br />会社の上司が明らかにヅラをつけているのに<br />指摘できない物狂おしさに近い。<br /><br />鼻/弟子視点ver.などがあったら<br />内供より余程の葛藤が見られるのではないかと思うが<br />主役は弟子ではなく、あくまで鼻なのだ。(内供じゃないのか)<br /><br />内供も実は、鼻のことを相当に気にしている。<br />耳が長かったとされる劉備玄徳の伝説を聞いても<br />鼻ではないので心が休まらないのである。<br />耳鼻科よりカウンセリングを受けるべき傷心っぷりだが<br />そんな折、鼻の治療法が判明するのだ。<br /><br />それは最先端の高等医療でもなく、霊感商法でもない。<br />鼻を茹でて、踏むだけである。<br />なのに一度の食事に置き換えるだけで痩せるダイエットより胡散臭い。<br />だが、内供はやるのだ。<br />クチコミもない情報のモニターになる内供の心意気、天晴である。<br />しかしやっぱり、主役は鼻なのである。<br /><br />茹でた鼻から、脂が出る。<br />その長さ四分というから、約1センチだ。<br />更に後年のある美容品の登場で<br />自分は「鼻」へあれほど執着した意味を見出すのである。<br /><br />な ん と い う ビ オ レ 鼻 パ ッ ク 。<br />シートにびっしりと並ぶ角栓のイメージ写真に<br />うげげと思いながら目が離せない。<br />身体から排出される汚物に、何故か付きまとう爽快感。<br /><br />本作の結末に、世論では「人は不幸を同情するが<br />不幸から免れた者を妬むという残虐さを持ち合わせる」などという<br />高尚な評価が付いているのだが<br />もう自分には鼻パック文学にしか思えない。<br /><br />ヒトのDNAに組み込まれた深い衝動と因縁を<br />芥川はその目で見抜いていたのではあるまいか。<br />梱包材のプチプチを「さあ潰せ」と渡されたかのように<br />鼻のくだりで気持ち悪くもスッキリ読後感を得てしまうのである。<br /><br />ひょっとしたら鼻パックがこの世に出たのも<br />まわりまわって芥川作品が発端になっているのかも知れない。<br />鼻パック文学、恐るべし。(誰も恐れてない)<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br /><a href="http://www.aozora.gr.jp/" target="_blank" title="青空文庫">青空文庫</a>で無料で読めるので、興味のある人はどうじょ。<br />この言い草では、むしろ興味を削いでいるかもしれないが。<br /><br />昔は「文学」という言葉に色々気圧されていたが<br />大人になってから読むと文学作品は面白い。<br />いずれ今の視点で書評も書いてみたいなーと思ってたので<br />またやるかも知れません。<br /><br />念のため弁明しときますが、芥川作品は好きですから。<br />
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書評加筆修正。

ここを始めたのが去年の10月末。当初はまだ形を模索している途中だったのであらすじにはほぼ触れないで感想だけ書いていた。今読みなおすと、何言ってんだか分からん。(笑)なので少々あらすじを加筆し、修正してみた。過去記事なのでいちいち読んでいただく必要はないのだがもし興味がある作品があったらどうじょ、ってことで。四畳半神話大系/森見登美彦 2012/11/08永遠の0/百田尚樹 2012/11/07モンスター/百田尚樹 2012/... <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20121231104638c12.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20121231104638c12.jpg" alt="dairy" border="0" width="110" height="160" /></a><br /><br />ここを始めたのが去年の10月末。<br />当初はまだ形を模索している途中だったので<br />あらすじにはほぼ触れないで感想だけ書いていた。<br /><br />今読みなおすと、何言ってんだか分からん。(笑)<br />なので少々あらすじを加筆し、修正してみた。<br />過去記事なのでいちいち読んでいただく必要はないのだが<br />もし興味がある作品があったらどうじょ、ってことで。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-23.html" target="_blank" title="四畳半神話大系">四畳半神話大系</a>/森見登美彦 2012/11/08<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-21.html" target="_blank" title="永遠の0">永遠の0</a>/百田尚樹 2012/11/07<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-20.html" target="_blank" title="モンスター">モンスター</a>/百田尚樹 2012/11/06<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-18.html" target="_blank" title="蝦夷地別件 上中下巻">蝦夷地別件 上中下巻</a>/船戸与一 2012/11/05<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-17.html" target="_blank" title="海国記 上下巻">海国記 上下巻</a>/服部真澄 2012/11/05<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-16.html" target="_blank" title="1Q84">1Q84</a>/村上春樹 2012/11/04<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-15.html" target="_blank" title="のぼうの城">のぼうの城</a>/和田竜 2012/11/04<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-13.html" target="_blank" title="猫鳴り">猫鳴り</a>/沼田まほかる 2012/11/03<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-12.html" target="_blank" title="右岸/左岸 各上下巻">右岸・左岸 各上下巻</a>/辻仁成・江國香織 2012/11/02<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-10.html" target="_blank" title="燃えよ剣">燃えよ剣</a>/司馬遼太郎 2012/11/01<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-9.html" target="_blank" title="芹沢鴨 新撰組局長">芹沢鴨 新撰組局長</a>/峰隆一郎 2012/11/01<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-8.html" target="_blank" title="新撰組血風録">新撰組血風録</a>/司馬遼太郎 2012/10/31<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-6.html" target="_blank" title="謎解きはディナーの後で">謎解きはディナーの後で</a>/東川篤哉 2012/10/31<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-4.html" target="_blank" title="悪魔の経典">悪魔の経典</a>/貴志祐介 2012/10/30<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-2.html" target="_blank" title="キネマの神様">キネマの神様</a>/原田マハ 2012/10/28<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-1.html" target="_blank" title="天地明察">天地明察</a>/冲方丁 2012/10/28<br /><br />自分があんまりネタバレとか気にしない方なので<br />割とあらすじも書いちゃうタイプなんだが<br />(結末に関わる部分だけは書かないようにしてるけど)<br />本屋で表紙の第一印象だけで手に取らなかったりもするので<br />「実は脱いだらすごいんです」的な本は<br />ある程度中身のオススメがあってこそかと思うので。<br /><br />まぁ、まだ模索中には変わりないのだが<br />ひとつよろしくお願いします。<br /><hr size="1" /><br />ぽちぽちと拍手下さる方々、ありがとうございます。<br />すんごい励みになります。<br /><br />
  • Date : 2013-02-21 (Thu)
  • Category : 日常
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雷電本紀

雷電本紀飯嶋 和一/小学館 by G-Toolsむっちりとした肢体が絡み合う。白い餅のような肌は既に汗ばみその肉付きのよい腰を引き寄せようとすると熱い吐息と共に、二人は縺れるように倒れこむ。ぽっちゃり好きにはたまらないこの本。なんせ全ページほぼマッパというサービスっぷり。めくるめく肉弾戦に、身体の芯が熱くなること必至。以上、嘘のようで嘘ではない紹介終わり。始祖鳥記に続いて、個人的飯嶋氏祭わっしょい。ぎゅうぎゅ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094033130/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/515P33EJGJL._SL160_.jpg" border="0" alt="雷電本紀 (小学館文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094033130/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">雷電本紀</a><br />飯嶋 和一/小学館<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />むっちりとした肢体が絡み合う。<br />白い餅のような肌は既に汗ばみ<br />その肉付きのよい腰を引き寄せようとすると<br />熱い吐息と共に、二人は縺れるように倒れこむ。<br /><br />ぽっちゃり好きにはたまらないこの本。<br />なんせ全ページほぼマッパというサービスっぷり。<br />めくるめく肉弾戦に、身体の芯が熱くなること必至。<br /><br />以上、嘘のようで嘘ではない紹介終わり。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-125.html" target="_blank" title="始祖鳥記">始祖鳥記</a>に続いて、個人的飯嶋氏祭わっしょい。<br />ぎゅうぎゅうに字が詰まったページにやっと慣れてきたので<br />この勢いで一気に読んでしまいたい。<br />今回は伝説の関取・雷電の話。<br />ややマニアックなチョイスが、また堪らない。<br /><br />雷電とは江戸時代の相撲取りで<br />36場所中で通算黒星が僅か10と言う未曽有の最強伝説を持ち<br />余りの強さに、彼だけは禁じ手を幾つか決められたと言う。<br />その輝かしい記録の数々は平成の今も<br />現役選手達と並んで上位にあると言うのだから凄い。<br /><br />当時、幾度となく江戸を焼いた火事の中<br />鋳物問屋の主・助五郎は、七尺はあろうかという異形の男を目にする。<br />焼け出された母親達から子供を受け取り、病魔払いをしてやっている。<br />(この辺はちょっと不勉強でよく分からなかったが<br /> 恐らく、四股などが神事にも使われることから<br /> 相撲取りが抱くと子が丈夫になる的なジンクスがあったのだろう)<br />気の弱そうなその顔は、とても出世しそうに見えなかったが<br />助五郎はその風景を心に深く刻んだ。<br /><br />が予想に反して雷電は、江戸の人間を仰天させた。<br />圧倒的な身体と力の差から繰り出される技は<br />藩のお抱え士としてすっかり生温くなった相撲取り達とは<br />余りにも異質で、違いすぎるものだった。<br /><br />そうしてひょんなことから<br />助五郎と雷電は気の置けない間柄となり<br />二人がそれぞれ問屋と相撲取りとなった昔話へと話は移る。<br />助五郎と番頭・麻吉の関係がまたいいのである。<br /><blockquote><p>銭には何の色香もありゃしません。<br />商売なんて結局は辛気臭いもんで<br />銭なんぞに振り回されてりゃ、馬鹿らしくてやっちゃいられない</p></blockquote><br />そういって麻吉は私事で店の金を使う助五郎を<br />心から笑って快諾するのである。<br /><br />本書には、大きいものが溢れている。<br />小山のような巨漢の男達。<br />主人を小童呼ばわりする番頭に、番頭をさん付けする主人。<br />すっぽりおさまりそうな程の赤子を抱く手の平。<br />土俵とも呼べぬみすぼらしい盛土の上で、四股を踏む姿。<br /><br />飢えと死病が入り込み、据えた臭いがあちこちにこもる<br />江戸の町のくだりは読んでいても心が寒々とする。<br />が、雷電がぐいと四股を踏むくだりは<br />人の熱でぎゅうぎゅうと押されている室内のように<br />ほのかな温かさがじんわり伝わってくる。<br /><br />異質な力を目の当たりにして、生気を取り戻していく民の姿が<br />何とも鼻の奥につぅんと来る。<br />だが寸でのところで、涙が出てこない。<br />助五郎は恐らく創作の人物だと思われるので<br />もうちょっと脚色してくれてもいいのよ?(´・ω・`)<br />出そうで出ないくしゃみのような<br />脚色しすぎない飯嶋氏の作風プレイがもどかしい。<br /><br />飯嶋氏作品はあと2冊買ってある。<br />重箱の四隅だけオカズを詰めてあるような<br />前衛的な史実味がクセになる。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />雷電の体格は、今の把瑠都関と同じくらいの体型なんだと。<br />今でも大変な大きさではあるが<br />これが当時小柄だった江戸時代の日本なのだから、相当なものだ。<br /><br />日本人の平均身長は、縄文・弥生で160cm~あったのが徐々に低くなり<br />江戸から明治にかけて150~160cmあたりだったらしい。<br />この時期、日本で肉食の習慣がなかった為。<br />で、明治以降はまた平均身長が伸びて今に至ると。<br /><br />戦国武将で有名な武田信玄や伊達政宗は<br />大体この時代の平均の160cmくらいだったという。<br />有名な北条氏のお抱え忍者の風魔小太郎は<br />2メートル10cm以上あったとかなんとか。<br />って、ジャイアント馬場さん並っすよ!Σ(゚д゚)<br /><br />忍べないだろう、それ。
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WJ 3月4日号

ONE PIECE休載。だけど書く。前回出てきた「血統因子」は、馬の交配のなどで出てくる用語。簡単に言うと、優れた親馬から子供にその資質が遺伝するのだから掛け合わせて行くと超絶優秀な馬が生まれるというもの。記憶違いでなければ、少なくとも公式では悪魔の実の遺伝については言及されていなかったと思うが仮に能力者に子供が出来たと考えると海に嫌われる能力者は、「母親の羊水」ではどうなんだろう。単に十月十日、能力を封... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20121231104712c1a.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20121231104712c1a.jpg" alt="wj" border="0" width="110" height="160" /></a></td></tr></table><br /><br />ONE PIECE休載。だけど書く。<br />前回出てきた「血統因子」は、馬の交配のなどで出てくる用語。<br />簡単に言うと、優れた親馬から子供にその資質が遺伝するのだから<br />掛け合わせて行くと超絶優秀な馬が生まれるというもの。<br /><br />記憶違いでなければ、少なくとも公式では<br />悪魔の実の遺伝については言及されていなかったと思うが<br />仮に能力者に子供が出来たと考えると<br />海に嫌われる能力者は、「母親の羊水」ではどうなんだろう。<br />単に十月十日、能力を封じられるだけで済むのだろうか。<br />能力が消えてしまう、あるいは<br />そもそも能力者に子供が持てないという悲劇も考えられなくはない。<br /><br />が、遺伝したんじゃないかと疑いたくなる存在がある。<br />アラバスタ護衛隊のペルとチャカだ。<br />「代々アラバスタの守護神」というのは<br />その姿が受け継がれていたかのような印象も与えかねない。<br />が、この二人はゾオン系だ。<br />ベガパンクが開発に成功した人造悪魔の実は<br />ゾオン系に限られているのだから、不可能とも言い切れない。<br /><br />マトマトの実のデッケンも子孫を名乗っているが<br />超人系はまだよく分からんので、この場ではちょっと置いとく。<br /><br />ルフィの父・ドラゴンは能力者っぽい描写だが(※不確定)<br />その形質はルフィには受け継がれていない。<br />ゴムゴムの実を食べた場面も、一巻で描かれている。<br />そもそも悪魔の実は「この世界で2つとはない」と作者が断言している。<br />少なくとも死ぬか能力を手放さない限り<br />子供であろうと「遺伝」することはあり得ないのだ。<br /><br />故に「伝達」と書かれている。<br />悪魔の実と言う名称から、「憑依」と考えた方が近いのかもしれない。<br />そもそも悪魔の実がなんで果物の形をしているのかだが<br />単に「塩分」がないものを選んでいるのではないか。<br />悪魔に塩と言えば、祓いの儀式でよく使われる。<br />なら野菜でもよさそうなのだけど、ホラ<br />野菜は調理する時に塩を振られる可能性が高いから!(微妙な理由だなあ)<br /><br />だが近い距離にある果物に憑依するだけでは<br />その辺の果物屋で悪魔の実が大発生してしまいそうだ。<br />本来は何処か、憑依から離れた能力が<br />「帰るべき場所」や「憑依するべき条件」があるんではないだろうか。<br />だがそれに近いものがあれば、騙されて憑依するのかも?<br />なら近ければ、果物でなくてもよさそう???<br /><br />ここからは何の根拠もない思いつきだが(全部そうじゃないか)<br />ゾオン系というのはひょっとして<br />元々「動物」は決まっていないのではないだろうか。<br />その人の体に一番適合するものに変化するというか<br />食べた人によって違うのではないだろうか。<br /><br />だから親子でゾオン系の実を食べれば、同じ系統に変化するのでは…?<br />更に血が濃ければ、先代が死んでいるという条件下で<br />全く同じ能力を受け継ぐことが可能なんじゃないだろか。<br />この辺が血統因子というのに関係してるんかなと。<br /><br />まあその配合を極めれば<br />本当の意味で人工的に悪魔の実が作れるのかもしれませんが。<br />例えばモモの助は竜になりましたが<br />それは彼だから「竜」になったとも<br />ベガパンクが幻獣種までを作り出したとも取れますし。<br /><br />しかし気になるのは、ゾオン系のみが人工生成可らしいこと。<br />ロギアと超人は仕組みが違うのか?<br />でもデッケンは同じ能力の子孫だって言うしなあ。<br />この辺が表紙連載に用いられてる理由なんかね。<br /><hr size="1" /><br />NARUTO。<br />とりま柱間に威厳があったことが立証されたモヨウ。<br />それはそれとしてこの説得にサスケが応じたら<br />まさか1~4代目は全員戦争に参加するんすか?<br />何その妖怪大戦争。<br /><br />四代目ったら、息子のチャクラばっか感知してるバアイじゃないっす。<br />ほらほら、死んだはずのオビトがいますよー。<br />つか生前の対戦で気付かなんだくらいだから<br />今回もやっぱり感知できないのだろうか。<br />大蛇丸が完全に保護者になっているのが、妙に微笑ましい。<br /><br />取り敢えずなんか話が畳まれてきた感。<br />まっとうに考えれば柱間vsマダラと<br />カカシ(四代目?)vsオビトな戦いが予想されるんだが<br />でもそうなると、主人公どうすんのってカンジだよね。<br />ただひたすら強くなったはいいけど<br />何処の事情にも噛んでない立ち位置が心配。<br /><br />ナルトは孤独の中で育ったが故に<br />周囲の人間を全て守りたいという、貪欲なまでの愛情があるんだろう。<br />一部ではそれで十分火影の資質となりえたが<br />二部から構成に厚みが増した分、<br />ナルトにもう少し火影の重みを学んで欲しいのが個人的な本音。<br /><br />サスケを取り返すとか、長門とした約束とか<br />目の前でオビトがトンデモ術を披露しようとしてることが<br />忍社会の矛盾を正さなくてはならないという<br />自分の夢に直結した問題点だとは思ってない気がする。<br /><br />イヤ多分、学んだことになってるんだろうけど<br />なんかミンナ会うなりナルトを好きになって<br />じゃあ信用しようって流れになってる気がしてしまう。<br />「不思議なやつだ」って言われたら、確かに不思議なお人です。<br />いや、そういう問答無用のアイドル要素が<br />火影の資質と言えばそうなのかな…。ううん。<br /><br />自分としては、まだサスケの<br />「イタチに復讐→手のひら返して木の葉に復讐→やっぱやめるかも!」<br />の流れの方が、順を追ってて理解できる。<br />イタチが善人設定ってのは最初から読んでたけど<br />まさか弟を信用してないが故の裏工作とは思わなかったので<br />不憫な子だと言う同情も含んでるのは否めないが。<br /><br />柱間と大蛇丸がやっと落ち着いてサスケの話を聞いてくれた<br />最初の大人だということになるのも不憫。<br />どっちも死人だよ。オヨヨ。<br /><br />妖怪大戦争も一興としてはよいのだが<br />最終的には生きている人間から希望を掴んで欲しいもんです。<br />ナルトもサスケも。<br /><hr size="1" /><br />ワールドトリガー:そういえば前作は終わりから<br />      物凄い壮大になった感じで終わったんだっけ。<br />      今度は最初からちゃんと壮大なのだな。<br />こち亀:なんだかんだとたまに面白いんだよな。<br />ブリーチ:なんかいい話だー。<br />     しかしこれ読んだ後、本編に興味戻せるかな。<br />ハングリージョーカー:あら、随分背景が白くなっちゃって。<br /><br />ここまでー。
  • Date : 2013-02-19 (Tue)
  • Category : WJ
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恋文の技術

恋文の技術森見 登美彦/ポプラ社 by G-Toolsタイトルから断じて、ラブレターを書くためのノウハウがぎっしり詰まっているなどと思ってはいけない。詰まっているのはモテない系男子の苦悩とおっぱいへの崇高とも低俗とも判じがたい情熱のみである。書簡形式の小説。通常この形は、二人以上の間でやり取りが行われるが本書は主人公・守田一郎の文面のみで綴られる。つまり相手の返信を妄想しなくてはならないのだが然程不自然でない... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591124215/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/517XXPyHX4L._SL160_.jpg" border="0" alt="恋文の技術 (ポプラ文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591124215/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">恋文の技術</a><br />森見 登美彦/ポプラ社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />タイトルから断じて、ラブレターを書くための<br />ノウハウがぎっしり詰まっているなどと思ってはいけない。<br />詰まっているのはモテない系男子の苦悩と<br />おっぱいへの崇高とも低俗とも判じがたい情熱のみである。<br /><br />書簡形式の小説。<br />通常この形は、二人以上の間でやり取りが行われるが<br />本書は主人公・守田一郎の文面のみで綴られる。<br />つまり相手の返信を妄想しなくてはならないのだが<br />然程不自然でない形で表現されているのが、さすが森見氏である。<br /><br />守田は大学院の研究の為、<br />京都から能登半島の田舎町へと単身赴任(?)する。<br />人恋しさにしたためた友人・小松崎への手紙から話は始まる。<br /><br />その小松崎から、秘めたる恋の悩みを持ちかけられ<br />お前はなんて阿呆なんだと一喝する守田。<br />「机上の妄想」を座右の銘とする俺に相談などしたら<br />どうにかなるものもどうにもならんと助言する。<br />要は守田も、小松崎と何ら立ち位置は変わらないのである。<br /><br />そんな小松崎をからかって遊んでいる大塚女史に<br />手紙で宣戦布告をして返り討ちにあったり<br />以前に家庭教師をしていた小学生に<br />叶わぬ恋への激励文を送ってみたり<br />妹に兄貴の貫録を拡大してみたり縮小してみたり<br />作家・森見登美彦(!)に恋文の秘伝を督促したり<br />その返信は小説内では書かれていないのに<br />守田の喜怒哀楽ぶりから、それが滑稽なほどに伝わるのである。<br /><br />不思議なものだ、と思う。<br />既にメールに取って代わった印象のある、この古風な伝達手段には<br />やはりまだ電子世界では伝えられないものがあるのだ。<br /><br />文字を書いたり消したり、便箋ごと破り捨てたりすること<br />曲がったり飛んだり、時には濡れたりする文字<br />ポストまでの距離 届くまでの時間<br />そうして返事が来るまで、郵便受けを除くこと<br /><br />メールに近いものはあっても、それは少しだけ違う。<br />統一されたフォントで整然と並んだそれではなく<br />大小様々で歪な自分がそこに居るからこそ<br />手紙はあたたかくて、ちょっと恥ずかしいものなんだろう。<br /><br />守田にはそんな「恥ずかしいもの」を送って<br />そして返事をくれる人が、こんなにもいるのだ。<br />なのにたった一人だけ、どうしても手紙が書けない。<br /><br />その人に手紙を書こうと、守田は奮戦する。<br />真摯な姿を心から応援してやりたいと思うのに<br />どうしても笑いが止まらない。<br />迷作・珍作を次々と生み出す守田に<br />ブゴッと変な溜息が鼻から飛び出す。<br />守田よ、人を電車内で不審人物にするのはやめたまえ。<br /><br />そうしてやっと、守田の手紙を最終章で読むことができるのだが<br />自分はその前の11章のほうが<br />本当の守田の恋文だったのではないだろうかと思った。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />そういえば手紙を書いていた時期もあったな、と思い出す。<br /><br />別に電話でもよかったのだろうが<br />なんとなく手紙で始まったから<br />そのまま手紙が続いてしまったのかなという感じ。<br />と言っても、1か月に1~2度くらいのペースであったが。<br /><br />ロマンチストと思ったか!?はっはっは!幻術だ!!!<br />いわゆる遠恋というヤツだったので<br />そう考えると恐ろしくマメじゃないと言える。<br />(いや一応電話もしたし、足を運んだりもしたけど)<br />もう物証がないので何を書いたのか忘れたが<br />万一目にしたら血反吐でるわ。<br /><br />ま、それが今の伴侶なワケだが。
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始祖鳥記

始祖鳥記飯嶋 和一/小学館 by G-Tools日本には、ライト兄弟やジョージ・ケイリーより早くに空を飛んだ人物がいると言う。残念ながら非公式ではあるのだが。その男は、幸吉という。幼い頃に父を亡くし、次男であった彼は傘屋へ奉公に出され同時に弟も、表具師※の家へ養子にやられる。(※掛け軸や屏風などの家財内装具を作る職人のこと)だが後に、その器用さと内に秘めた危うさに表具師は幸吉も一緒に引き取ることを決める。幸吉の... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094033114/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51H1D0KG5JL._SL160_.jpg" border="0" alt="始祖鳥記 (小学館文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094033114/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">始祖鳥記</a><br />飯嶋 和一/小学館<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />日本には、ライト兄弟やジョージ・ケイリーより早くに<br />空を飛んだ人物がいると言う。<br />残念ながら非公式ではあるのだが。<br /><br />その男は、幸吉という。<br />幼い頃に父を亡くし、次男であった彼は傘屋へ奉公に出され<br />同時に弟も、表具師※の家へ養子にやられる。<br />(※掛け軸や屏風などの家財内装具を作る職人のこと)<br />だが後に、その器用さと内に秘めた危うさに<br />表具師は幸吉も一緒に引き取ることを決める。<br /><br />幸吉の目は、いつも空に向けられていた。<br />海辺の町の子供たちの遊具である凧を自作し<br />誰よりも高く、眼にも見えないほどに高く揚げる。<br />そうして鳥の羽を見て、じっと何かを考えているようだった。<br /><br />そうしていつしか、町には妙な噂が立つ。<br />夜な夜な巨大な怪鳥が現れ<br />「イツマデイツマデ」と啼いて舞うのだと言う。<br />天明の飢饉が起こった頃のことであり<br />御政道を批判するものに違いないと民は喝采を叫ぶが<br />人心を惑わす者として、捕り方達が動き出す。<br /><br />全体は三部構成で、幸吉の幼少から青年期が一部になる。<br />ほうほうと思って読んでいると、二部からがらっと話が変わり<br />下総行徳の地廻り塩問屋・伊兵衛の決意から始まる。<br /><br />補足。<br />時代背景が見えないとちょっと二部は読み辛い。<br />当時、幕府は物価の値段を安定させるために<br />直販を禁じ、必ず指定問屋を通して売買をさせていた。<br />こうして西から江戸に入る塩を「下り塩」<br />対して地元で作られたものを「地廻り塩」と呼ぶ。<br /><br />塩の品質は最悪で、遠方に運ぶほど目減りがするのだが<br />どの国もこれを買うより仕方がない。<br />国の保護下で安い塩を売る「下り塩」に<br />「地廻り塩」は押され気味で、生活苦に喘ぐ者もいる。<br />伊兵衛は高品質の塩を精製し、対抗することを思いつく。<br /><br />幸い塩は必須であることから、万一の不足に備えて<br />御用船という江戸の承認を受けて、運ぶことが許されている。<br />だがその廻船はほぼ指定問屋が抑えており<br />西からの危険な航路を渡れるフリーの廻船は、そう無い。<br />だが下り塩を仕入れるのでは、本末転倒だ。<br />以上補足。<br /><br />船さえ見つかれば、と言う思いで伊兵衛は西へ発つのだが<br />この2部だけで1冊書けるじゃない、というくらい内容が濃い。<br />何でこの流れ?と思ってしまうのだが<br />幸吉は人心を惑わせた罪で、所払い(=追放)され<br />幼馴染の乗る廻船に乗り込むことで繋がる。<br />そうして三部は、更に後年の幸吉に話が戻る。<br /><br />話は歴史に沿って丁寧に作られており、文章力も高い。<br />漢字率の高い文章が、改行少な目でがっつり入ってるので<br />1ページに物凄い読みごたえがある。<br /><br />誰しも小さい頃に夢見た事があるだろう。 <br />空を飛ぶことは、荒唐無稽で、幼くて <br />それでいて人間の深い場所に在る、叶わぬ願いだ。 <br />幸吉の見た叶わぬ夢は<br />違う形で人の夢の輪郭線を浮かび上がらせた。<br /><br />人は海で漂流すると<br />果てしなく続く青の色に、何時しか精神に異常来たすらしい。<br />だから海の男たちは、赤を好む。<br />己の魂に命を吹き込む為、曖昧な境界線しかない青の中に<br />鮮やかなその色を目に見ようとする。<br />幸吉の夢は、ちょうどその赤であったのだろう。<br /><br />幸吉が叶わぬ夢の果てに見たものを、どうぞその目でご覧あれ。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />ところで、今でも自分はたまーに空飛ぶ夢みる。<br />それも小さい頃見たのより高度があがってんだコレ。<br />現実みてないってことなのかしらん…。(´・ω・`)<br /><br />冒険系夢で一番記憶に残ってるのは<br />自分の歯が全部抜けてしまい<br />拾おうとしたら、何者かに追いかけられて敵前逃亡。<br />かくして全ての歯を取り戻すために、勇者は旅に出る…!<br /><br />「入れ歯クエスト」と名付けているのだが<br />こんなに心躍らない冒険もそうないと思う。
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葉桜の季節に君を想うということ

葉桜の季節に君を想うということ歌野 晶午/文藝春秋 by G-Tools殺戮にいたる病と同じく、書評の書きにくい本である。己を高める修行でもしているのか、自分。自分もやっぱり、見事に引っ掛かった。それはもう天晴なほどの騙されっぷりで「歌野氏に騙された・オブ・ザ・イヤー」という賞があったら…ってネタは昨日使ったな。(笑)ややピュア恋愛小説風のタイトルだが 主人公・成瀬将虎はちょっとハードボイルド風の男だ。 のっけ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167733013/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41sFDgS0kDL._SL160_.jpg" border="0" alt="葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167733013/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">葉桜の季節に君を想うということ</a><br />歌野 晶午/文藝春秋<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-123.html" target="_blank" title="殺戮にいたる病">殺戮にいたる病</a>と同じく、書評の書きにくい本である。<br />己を高める修行でもしているのか、自分。<br /><br />自分もやっぱり、見事に引っ掛かった。<br />それはもう天晴なほどの騙されっぷりで<br />「歌野氏に騙された・オブ・ザ・イヤー」という賞があったら…<br />ってネタは昨日使ったな。(笑)<br /><br />ややピュア恋愛小説風のタイトルだが <br />主人公・成瀬将虎はちょっとハードボイルド風の男だ。 <br />のっけからラブホで援助交際をしたかと思うと <br />キヨシという弟分をはべらせていたり <br />飛び込み自殺をしようとしたさくらと付き合ったり <br />てめぇリア充だからって調子こいてんじゃねぇぞ的な <br />少々いけ好かない第一印象を抱きかねない。 <br /><br />が、おそらく結末を知ったとき <br />大方の人間が将虎を崇拝してしまうのではないだろうか。 <br />「殺戮…」はどこまで語るべきか迷って <br />少々文章が短くなってしまったのだが <br />これは長くなりましてよ!覚悟なさい!おほほほ!(誰だよ) <br /><br />「ミステリ」と「推理小説」の違いがよく言われるが <br />そのうちの1つとして「ミステリ」は <br />「なんでもあり」要素を含んでいると思われる。 <br />「現実には無理なこと」、つまりは幽霊や超常現象という <br />不確定要素がトリックになっていてもオッケーな点だ。 <br /><br />対して時間や場所という確定要素トリックのみを駆使したものが <br />「推理小説」と呼ばれるのではないだろうか。 <br />無論、双子は現実にあるものだから使用可だし <br />20年間土蔵に閉じ込められてたとかも <br />まあ出来ると言えば出来るので、範疇内としていいだろう。 <br /><br />本書は、そういう意味では推理小説になる。 <br />ストーリー自体には、無理も矛盾もない。 <br />まあ、読者を騙すための「無理」が小説の外側に存在するので <br />完全に推理小説という枠に入れるのは微妙だが <br />無理の幅が小さいほど、 結末の衝撃は大きい。<br /><br />「葉桜の季節に君を想うこと」はページ数もかなりあり<br />話をやや冗長気味で複雑にしているあたり<br />ややトリックにも「仕掛けた」感がある。<br />特に巻末で引っ掛かった箇所が解説されている辺りが、腹が立つ。(笑)<br />ストーリーの構成と言う点では <br />俄然、「殺戮にいたる病」の方に軍配があがる。 <br /><br />だが自分の中で印象に残ったのは本書の方で <br />後から買った本も歌野氏の方が多い。 <br />常識の崩壊感が「葉桜…」の方が大きかった所為もあるが <br />読後にも、ストーリーが続いていく「奥行」があったからだ。 <br /><br />「殺戮にいたる病」が「5」で「葉桜の季節」が「4」なのは構成上の配点だ。<br />前者は完璧な幕引きがされている。<br />だからこその向こう側を見る必要がないというか<br />トリック以外の読後感はほとんどない。 <br />後者はラストに将虎の未来という余韻があり<br />読み終えてタイトルの意味が分かるという、後味もいい。<br /><br />この手の本は、「吊り橋の上の錯覚の恋」だが<br />殺戮さんは吊り橋を渡り終えた途端、ああ錯覚だったのかと思うが<br />葉桜さんはちょっとした思い出になったとでも言おうか。<br />完璧な作品が名作とは限らない。 <br />結局はその本が、心に何を残したかだろう。 <br /><br />それも含めて採点しろよ、って言われると<br />まあ確かにそうですよね。すいません。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />ここでも本に★の評価をつけているが<br />「5」は文句のつけようのない完全なもので<br />「4」は少しばかり気になることがあったという事だが<br />妄想の余地があるという意味では<br />「4」の方が二度美味しく楽しんでいるかもしれない。<br /><br />そういう意味では、「3」とか「2」は<br />更にツッコミが付随するのだから、4倍くらい楽しいかもしれん。<br /><br />それを超えて別次元にあるのが「1」である。<br />これも楽しめたら、本読みの悟りの境地に至れるのだろうがなぁ。
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殺戮にいたる病

殺戮にいたる病我孫子 武丸/講談社 by G-Tools絶対騙されると有名な本なので、御存知の人も多いだろう。故に書評としては物凄い書きにくい作品である。(笑)ちなみに自分は、見事に引っ掛かった。それはもう天晴なほどの騙されっぷりである。「我孫子氏に騙された・オブ・ザ・イヤー」という賞があったら相当上位にノミネートする自信がある。まさかネタバレ無がネタバレ無だったなんて。いや確かに、ネタバレ無でネタバレ無とかヘンだなあと... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062633760/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ZFXH5NEPL._SL160_.jpg" border="0" alt="殺戮にいたる病 (講談社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062633760/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">殺戮にいたる病</a><br />我孫子 武丸/講談社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />絶対騙されると有名な本なので、御存知の人も多いだろう。<br />故に書評としては物凄い書きにくい作品である。(笑)<br /><br />ちなみに自分は、見事に引っ掛かった。<br />それはもう天晴なほどの騙されっぷりである。<br />「我孫子氏に騙された・オブ・ザ・イヤー」という賞があったら<br />相当上位にノミネートする自信がある。<br /><br />まさか<span style="color:#ffffff">ネタバレ無</span>が<span style="color:#ffffff">ネタバレ無</span>だったなんて。<br />いや確かに、<span style="color:#ffffff">ネタバレ無</span>で<span style="color:#ffffff">ネタバレ無</span>とかヘンだなあと思ってたんだ。<br />でも<span style="color:#ffffff">ネタバレ無</span>ってやっぱり<span style="color:#ffffff">ネタバレ無</span>だって<span style="color:#ffffff">ネタバレ無</span>じゃない!<br />もうコレはアレだろ!<span style="color:#ffffff">ネタバレはしませんよーー</span>だってことだ!!<br /><br />こんなにネタバレ言っちゃって大丈夫か自分。<br />読んでる人にふざけんなって殴られそうだ。<br /><br />取り敢えずおふざけはこの辺にして(笑)<br />本の内容は、現在進行中で行きずりの女性を殺害する犯人の視点と<br />密かに疑惑の目を向ける母親の視点と<br />真相を突き止めようとする被害者家族側の三視点からなる。<br />更にエスカレートしていく犯行を経て<br />ラストでついにその視点が融合する。<br /><br />本当に最後の数行まで絡繰りが分からず<br />それを理解した瞬間、茫然とする。<br />悪い意味ではない。<br />揺れる吊り橋では錯覚の恋愛が生まれるというが <br />崩壊した読後感は、その本に惚れさせてしまうのかもしれない。<br />嗚呼、面白い本を読ませてくれてありがとう神様。<br /><br />この手の小説はネタが分かった上で再読すると、面白い。<br />トリックというものは、少々理屈で成り立っている事も多いが<br />これに関しては、そういうものがない。<br />純粋に騙されたことに、改めて感心する。<br /><br />なんせ、犯人は最初から分かっているのだ。<br />本の裏表紙にも書いてある。<br />だが「ストレートで殴るからな!」と言われて<br />本当にストレートで攻撃され、避けきれないのだから凄い。<br />敢えて言うなら、このトリックは<br />自分の頭の中に仕掛けられているからだ<br /><br />大体人間は、人を疑うことはしても<br />自分を疑うということはしないのだ。<br />本にイチャモンはつけても、自分にはつけない。(笑)<br />ある意味、この手の小説は<br />そんな本読みへの大いなる警告かとも思ったり。<br />ま、こんな警告なら大歓迎だが。<br /><br />別に「騙されないぞ!」と意気込む必要はない。<br />このトリックで読者を唖然とさせるために<br />著者は映画・アニメ化の可能性を諦める訳だから(読めば意味は分かる)<br />ここは空気を読んで騙されるべきである。<br /><br />それにしても書評が書きにくい。(´・ω・`)<br />でも敢えてこの手の本を、明日もう1冊書く。<br /><br />個人評価:★★★★★<br /><hr size="1" /><br />ところでこの本はグロ部分があるので<br />読めない人も多いらしいので、苦手な人はご注意。<br />自分も別にグロ大好き!って訳じゃないんだけど<br />映画とか小説ではあんまり気にならない。<br /><br />でも一度だけ、「ハンニバル」で<br />レクター博士が脳味噌食う場面を映画館で見たときに<br />一瞬、薄い吐き気を感じたことがある。<br />お話の中では読んだことあるけど<br />本当にああいうので吐き気が起こるってのが、自分で凄い感動。<br /><br />で、気になって調べてみたら<br />「吐く」と言う行動は脳の嘔吐中枢というところが司ってて<br />偏桃体から指令がでるらしい。<br />偏桃体は、人の情動からの反応を処理するところ。らしい。<br /><br />いろんなとこを見たので出典は忘れたけど<br />ちょっと納得したのが<br />すごい恐怖や不安を感じると、偏桃体が咄嗟に防御するらしいんだが<br />特に体内に何かを入れると言う事は危険に直結する為<br />「変なものを食べる」ということが、嘔吐に直結するんだと。<br /><br />あー!だから「食べる」というシーンを見て<br />うげげって思ったのか!!と個人的にスッキリした。<br />テレビ放映ではカットされてたみたいだけど(←結局見る)<br />やっぱ生理的嫌悪を感じた意見が多数あったのかねえ。<br /><br />人間の身体ってスゴイ。
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魔界転生 下

魔界転生 下山田 風太郎/角川書店 by G-Toolsタイトルは下巻になっているが、映画の話。自分が見たのは沢田研二主演のもの。後に他の俳優さんがやっているのがあると知ったがもう十分満足したので、他は見ていない。小説が映画化されることはよくある。自分はたまにしか見ないのだが「映画化」=「時間枠におさめる技量」なイメージがあってどうしても話をはしょっている印象を受ける。映画の「魔界転生」はリメイク作品となっ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041356709/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/515kq2Ae2QL._SL160_.jpg" border="0" alt="魔界転生 下 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041356709/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">魔界転生 下</a><br />山田 風太郎/角川書店<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />タイトルは下巻になっているが、映画の話。<br /><br />自分が見たのは沢田研二主演のもの。<br />後に他の俳優さんがやっているのがあると知ったが<br />もう十分満足したので、他は見ていない。<br /><br />小説が映画化されることはよくある。<br />自分はたまにしか見ないのだが<br />「映画化」=「時間枠におさめる技量」なイメージがあって<br />どうしても話をはしょっている印象を受ける。<br /><br />映画の「魔界転生」はリメイク作品となっており<br />柳生十兵衛中心ではなく<br />柳生十兵衛vs天草四郎という形に焦点が当ててあり<br />悪役のキャラが立っているのが非常にいい。<br /><br />島原の乱で、天草四郎は斬首される。<br />己を助けなかった神に絶望し、悪魔に魂を売ることを決意する。<br />こうして天草四郎は蘇る。<br />同じく此の世に無念を残した死者を探し、復活させる。<br />小説での森宗意軒や由井正雪という裏方を削除し<br />天草四郎を大ボスに書き換えた訳だ。<br /><br />転生衆も4人に絞ってある。<br />細川ガラシャ(キリシタンの道を貫いて殉死したことで有名<br />       映画では夫の忠興に見捨てられて死んだことになっている)<br />宮本武蔵  (柳生親子と戦えなかった無念を持つ)<br />宝蔵院胤瞬 (宝蔵院流の槍の使い手。武道と俗念の狭間で自殺)<br />霧丸    (十兵衛子飼いの忍者で、完全なオリジナルキャラ<br />       若さ故に死を恐れ、天草四郎に仲間に引き込まれる)<br />スッキリして分かりやすいのもいいが<br />特にガラシャ夫人というセレクトが、個人的に(・∀・)イイ!!<br /><br />目的は幕府転覆。<br />ガラシャを側室として送り込んで将軍の心を惑わせる。<br />天草四郎はキリシタンのリーダー性を発揮し<br />たくみに農民たちを誘導し、江戸へ終結させようとする。<br />十代には見えないが(笑)、ジュリー天草四郎はハマり役だ。<br /><br />転生衆を阻止しようと立ち上がる柳生親子。<br />だが父・但馬守は胤瞬と相討ちとなり<br />才ある息子との対決を望む心残りを見透かされ<br />逆に転生衆となってしまう。<br /><br />そうして柳生十兵衛と転生衆は<br />炎に包まれた江戸城天守閣で最後の対峙をするのだが<br />この当時はCGという技術がまだなかった為<br />モノホンの炎で撮影しているらしい。<br />イヤこれマジなのか。すごい炎なんですけど。(゚д゚;)<br /><br />小説とも結末は全く違う。<br />沢田研二という当時の人気スター出演に<br />天草四郎をピックアップする算段もあったのかも知れないが<br />(※原作ではあくまで転生衆の一人であり、途中退場する)<br />お話としても非常に面白い。<br /><br />映画としての技術はやはり古い部分もあるが<br />今でもお気に入りの作品なんである。<br /><br />ラストは次作があるかのような終わり方なのだが<br />さすがにジュリーも60歳で10代の役はねえ。<br />なんていうか、うん、ちょっとぽっちゃりされてるし…。(控えめな表現)<br />それでも映画の評価は★★★★!<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />沢田研二主演の映画なら、「太陽を盗んだ男」もかなり好きだ。<br />冴えない理科教師が、自分のアパートで<br />原子爆弾を手作りしてしまうという凄い設定。<br /><br />ギャグのようにも思えるが、結構にシリアスな話。<br />終わった後も妄想を掻き立てられるようなラストがいい。<br />こっちの評価は★★★★★でもいいな!<br /><br />おお、今はDVDになって出てるんだね。<br />ちょっと借りてこようかなー。
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魔界転生 上

魔界転生 上山田 風太郎/角川書店 by G-Tools自分には珍しく、映画を見てから読んだ本。大概は本を先に読んで、結局実写はみないとか見ることがあっても原作の肩を持つことが殆どなのだがこれに関しては、映画の方がいいと思った。なので映画との比較書評になることを、先にお断りしておく。最近はいろんな時代の武将を戦わせるような時代考証無双なゲームが多くあるがある意味、その小説版と考えていいかも知れない。時代小説... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041356717/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51qszBNWbnL._SL160_.jpg" border="0" alt="魔界転生 上 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041356717/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">魔界転生 上</a><br />山田 風太郎/角川書店<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />自分には珍しく、映画を見てから読んだ本。<br />大概は本を先に読んで、結局実写はみないとか<br />見ることがあっても原作の肩を持つことが殆どなのだが<br />これに関しては、映画の方がいいと思った。<br />なので映画との比較書評になることを、先にお断りしておく。<br /><br />最近はいろんな時代の武将を戦わせるような<br />時代考証無双なゲームが多くあるが<br />ある意味、その小説版と考えていいかも知れない。<br />時代小説というよりは、感覚的にSFに近い気がする。<br /><br />話は宮本武蔵の視点から始まる。<br />島原の乱後、荒木又右衛門(日本三大仇討で有名な1人)と<br />天草四郎(年若い不遇のキリシタン大名として有名)が<br />女体の体から蘇るのを見てしまう。<br /><br />はたしてこれは森宗意軒(島原の乱に関わった人物の一人)と<br />由井正雪(家光の死後、幕府転覆を諮った事で有名)の<br />行った転生忍法術であった。<br />術に耐えうるだけの強靭な肉体と精神があるものは<br />愛する女と交わることにより、その身体を突き破り<br />その姿で再び此の世に生まれることが出来るのだ。<br /><br />忍法なんですかそれ。(´・ω・`)<br />「エイリアン」の前日譚にあたる「プロメテウス」に<br />主人公の腹からエイリアンが出てくるシーンを思い出す。<br />のっけからスゴイが、一応制約はある。<br />転生術には森宗意軒の指が必要なため、10回が限度なのだ。<br /><br />足の指は駄目なんですかと聞きたくなるが<br />そこまで森宗意軒に無茶をさせなくてもいいだろうという<br />半分は風太郎氏のやさしさなのかもしれない。<br />あと半分は、そんなに書けるか!という叫びかもしれない。<br /><br />そうして前述の宮本武蔵に加え<br />柳生如雲斎(剣豪。尾張柳生の祖として有名)<br />宝蔵院胤舜(宝蔵院流槍術の完成者。有名ではないかも)<br />田宮坊太郎(田宮は居合の流派。坊太郎は確か戯曲の主人公で<br />      実在の人物ではなかったような。モデルはいるらしい)<br />柳生但馬守(剣豪。柳生流の祖。柳生十兵衛の父)<br />の7人を転生衆と呼ぶ。<br /><br />目的は病床にある家光の死後<br />紀州の徳川頼宣に天下を取らせることである。<br />残り3本の指の内、1本はその頼宣に<br />もう1本は森宗意軒自身に用い<br />残る1本で、柳生十兵衛を仲間に引き入れるつもりなのだ。<br /><br />それに立ち向かうのが、十兵衛と彼が率いる柳生十人衆。<br />帯にも「ホラー・笑い・エロ・暴力・人情 全部入り!」とあり<br />小説なのに映画でもみているかのように<br />エンターテイメント要素に富んでいる。<br />彦摩呂さんなら、エンターテイメントのてんこ盛りやあ!とでも仰るか。<br /><br />柳生十兵衛の活躍忌憚として十分面白いのだが、<br />個人的には是非、映画も一緒に見て欲しい。<br />リメイクが秀逸なのだ。<br />と言うか、個人的に柳生熱があまりない所為もあり<br />映画の方が好みだった。(また偏見です。すいません)<br /><br />自分が初めて柳生という名前を知ったのは<br />知る人ぞ知る「子連れ狼」のドラマだ。(歳が知れる)<br />幼稚園から帰ってくると、丁度それをやっていた。<br />最終回で、柳生烈堂が大五郎を抱きしめて<br />「孫よ!」という場面があり<br />ただチャンバラを追っていた子供を、疑問符の底に突き落とした。<br /><br />事情が分かった今ではいいシーンだったと思うのだが<br />兎に角、拝一刀(主人公のオッサン)を殺した時点で<br />自分の中では柳生は「ナシ」になってしまったのだ。<br />三つ子の魂とは恐ろしい。<br />だが本作を読んで映画の登場人物が<br />バラエティに富んでた意味もやっと理解できたので、読んでよかった。<br /><br />なんだか長くなってしまったので<br />明日に映画の方の「魔界転生」の話をしたい。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />おかんが子供にチャンネル権を譲らない人だったので<br />割と一緒のものをよく見ていた。<br />外で遊んで返って来ると、相撲中継を見るのが常だった。<br /><br />その頃は何とも思わなかったが<br />今思うと結構にかわいそうな子供である。<br /><br />この頃と前後して放映されていたと記憶しているのだが<br />「猿の惑星」TVシリーズも大好きな番組のひとつだった。<br />もうホントに何度も何度も何度も見ているから<br />何才くらいで中身をちゃんと把握したのか覚えてないが<br />細かい話筋は分からなくても<br />面白いものは子供が見ても面白いんである。<br /><br />「子連れ狼」も大人になってから一部見直してみたが<br />拝一刀が敵の攻撃を防ぐために<br />大五郎を投げるというスゴイ必殺技があって<br />思わず声をあげて笑ってしまった。<br /><br />いやまあ、乳母車から弾丸出るくらいだから<br />子供くらい飛び出してもいいのか。(いいわけあるか)
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北斗の拳

北斗の拳全15巻セット原 哲夫 武論尊/集英社 by G-Tools「二千年の歴史を刻み受け継がれてきた、恐るべき暗殺拳があった その名を北斗神拳!  天空に連なる七つの星の下、一子相伝の北斗神拳を巡って悲劇は繰り返される」※ご存知の方は例のナレーションで脳内再生してください古き良き時代のジャンプの傑作。同時に今も引き継がれる「引き伸ばし」という宝刀の残念感をまざまざと知らしめる作品の1つ。一部はケンシロウが、三... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/408617913X/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61LJeku0oqL._SL160_.jpg" border="0" alt="北斗の拳全15巻セット (集英社文庫―コミック版)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/408617913X/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">北斗の拳全15巻セット</a><br />原 哲夫 武論尊/集英社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />「二千年の歴史を刻み受け継がれてきた、恐るべき暗殺拳があった<br /> その名を北斗神拳!<br />  天空に連なる七つの星の下、一子相伝の北斗神拳を巡って悲劇は繰り返される」<br />※ご存知の方は例のナレーションで脳内再生してください<br /><br />古き良き時代のジャンプの傑作。<br />同時に今も引き継がれる「引き伸ばし」という宝刀の<br />残念感をまざまざと知らしめる作品の1つ。<br /><br />一部はケンシロウが、三角関係のもつれから<br />南斗のシンに復讐する話にはじまり<br />ドサ回りをして各地の悪党をやっつける。<br />オレ様長兄と病弱次兄、中二な三兄と<br />兄弟喧嘩ってレベルじゃねえぞ的な家督争いを経て<br />ケンシロウは北斗の伝承者となる。<br /><br />二部では天帝という頂点的存在が出てきたばかりか<br />北斗に宗家と分家があるという衝撃が読者を貫く。<br />じゃあ別に一子相伝じゃなくてイイジャナイ!<br />北斗ラオウ拳とか北斗ジャギ拳とか<br />どんどんチェーン店作ればよかったジャナイ!!(ラーメン屋か)<br /><br />いや、でもさすがこの時代の漫画は<br />設定自体はちゃんと作りこんであるのだ。<br />バットが突然イケメンになって出てきたのは<br />いまだ本作における永遠の謎であるが<br />リンの存在はちゃんと二部の設定で生かされている。<br />ただラオウの最期が見事過ぎて<br />二部はやっぱり付け足し感が否めない。<br /><br />敵と書いて友と読む。<br />漢と書いて男と読む。<br />故・丸谷先生がみたら、ちょっとそこに座りなさいと<br />小一時間は国語指導をしてもらえそうだが<br />あたたたたたたたたたた×∞」なんてものから<br />雑魚キャラの「ひでぶ!」まで名言になったのだから<br />やはり名作だったのだと思う。<br /><br />昔見たときは、ただただ北斗神拳の無敵っぷりに圧倒され<br />ラオウの最期に痺れたものだったが<br />大人になってから完全版を読み直してみると<br />かなり面白かった。ギャグ的な意味で。<br /><br />核戦争による世紀末という悲惨な状況の割に<br />雑魚キャラ達にはあまりにも悲壮感がない。<br />物資不足の世で、毎朝モヒカンをセットしているのかと思うと<br />むしろその馬鹿っぽさが微笑ましい。<br />女だ女だと口にする割に、それっぽいシーンは皆無なので<br />案外オクテだったのかもしれない。<br /><br />またケンシロウが非常にいいキャラをしている。<br />愛に生きている割に雑魚に対しても全力で戦うし、結構口が悪い。<br />そうかと思うとユリアとの新婚シーン(?)で<br />仏像を彫ったりしているので<br />やっぱり相当オクテなのかも知れない。<br /><br />バイクは普及しているようなのに、馬にまたがるラオウも素敵だ。<br />きっと動物好きなのだろう。<br />だが最終章で子供が登場することから、オクテは克服しているらしい。<br />うん、さすが長兄である。(何が?)<br /><br />今の少年漫画ならあり得ない程<br />男達の生き様はストイックで漢であり、そして濃い。<br />読了後、自分まで胸筋と眉が<br />1センチくらい厚くなるような心持ちになる。<br />俺に墓標は要らぬと嘯きたくなる。<br />無論気の所為なので、墓地のご購入は計画的に。(何の話か)<br /><br />友人がこれを現役高校生に読んでもらったところ<br />ちょっと濃ゆさに消化できなかったらしい。<br />そんな世相を反映してか、数年前に<br />「地球は核の炎に包まれ…、……なかったァ!」という設定で<br />「DD北斗の拳」というギャグアニメをやってたのだが<br />確かに全員、世紀末じゃなかったら生活力低そうで<br />面白さより切なさが先に立ったわ。<br /><br />これが春には本当にアニメになるらしい。<br />どうしよう。切ないけどちょっと見たいじゃないか。<br /><br />個人評価:★★★★★<br />=================================<br />別にすごいハマっていた訳でもないのだが<br />結果的にOVAも全部見てしまい<br />数年前に出たPS3「北斗無双」まで購入してクリアしてしまった。<br /><br />本ではないものの、このゲームも結構にオススメ。<br />一部設定なので話が分かりやすいし<br />コーエーさんらしいアレンジがまた笑える。<br /><br />うん、十分ハマってたと考えていいよな。
  • Date : 2013-02-12 (Tue)
  • Category : 漫画
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WJ 2月25日号

ONE PIECE。とりあえず気になるのはやっぱり・人造悪魔の実のリスク・錦えもん親子とカイドウの関わり かなあ。本物の悪魔の実ですら弱点があるのだから、リスクもあるだろう。今のところヒントは少ないがモモの助が突然人間になったり、竜になったりするのも無関係ではないような気が。ただこちらはベガパンク本舗の失敗作(?)なのでSADと同じとは言いきれないが。最も気になるのは、カイドウの名前に親子が異常なほどに驚いて... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20121231104712c1a.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20121231104712c1a.jpg" alt="wj" border="0" width="110" height="160" /></a></td></tr></table><br /><br />ONE PIECE。<br />とりあえず気になるのはやっぱり<br />・人造悪魔の実のリスク<br />・錦えもん親子とカイドウの関わり かなあ。<br /><br />本物の悪魔の実ですら弱点があるのだから、リスクもあるだろう。<br />今のところヒントは少ないが<br />モモの助が突然人間になったり、竜になったりするのも<br />無関係ではないような気が。<br />ただこちらはベガパンク本舗の失敗作(?)なので<br />SADと同じとは言いきれないが。<br /><br />最も気になるのは、カイドウの名前に<br />親子が異常なほどに驚いている点だ。<br />「カイドウのことは知っているが<br /> 四皇だとは知らなかった」的な反応に見える。<br />敵として大物だったことに驚愕しているのか<br />もしくは、味方とまではいかなくとも<br />カイドウを悪い人間だと認識していなかった可能性もある?かも?<br /><br />例えば、カイドウはワノ国の執政者<br />もしくはかなりの有力人物だったりとか。<br />表向きワノ国は鎖国国家ということだが<br />「外から受け入れない」のではなく<br />「中から出さない」ようにしているんではないだろうか。<br /><br />錦えもんが竜を「親の仇同然」だと言っていたことから<br />ワノ国にも竜がいると考えてよさそうだ。<br />ひょっとして、沢山いる可能性もあるのかもしれない。<br />実はワノ国は既に、とんでもない国家に変貌しつつあるのでは。<br /><br />あと「血統因子」と言う言葉が出てきたが<br />馬の交配なんかにこれに近い話がある。<br />来週はワンピ休載みたいなので<br />ちょっとこの辺のこと考えてみたいなあ。<br /><hr size="1" /><br />NARUTO。<br />はっはっは。<br />いやもう、なんか笑ってしまった。<br /><br />初代、こんなに威厳なかったのに<br />なんでマダラに敵視されておったのか理解出来ん。<br />またなんか「実はミトに惚れていたマダラ」とか<br />衝撃の理由が出てきたりしたらどうしよう。<br />万一そんなことになったら、オビトと合わせて<br />そんなことで戦争起こすなと小一時間正座させたい。<br /><br />ていうかもう「愛」て言い過ぎ。<br />これも愛。あれも愛。たぶん愛。きっと愛。<br />ちょっと変。(´・ω・`)<br /><br />写輪眼はそういう体質だってことでいいと思うの。<br />そこで愛とかいう理由をつけると<br />じゃあ白眼はどうよって聞きたくなるじゃない。<br />でもまあ、これで一応<br />「親友を殺す」とか「近しい者の死を体験する」とか<br />あやふやだった開眼理由にケリがついた訳ですね。<br /><br />そんなすごい大発見を、うちは一族でもないのに<br />知ってる二代目様の対処が適当過ぎる。<br />「間違った思想」を分かりやすくしたいのは分かるのだが<br />ストーリー構成全体の複雑さの割に<br />レベルが低く設定されてるなあ、と思ったり。<br /><br />失礼な感想だとは分かっているのだが<br />自分はこの漫画を読み始めたとき、本当に面白いと思ったのだ。<br />リアルとファンタジー部分を同居させた<br />漫画界の歴史に残る名作になるんじゃないかと思ってた。<br />自分の好みが合わないだけかもしれないが<br />読む度に今も悔しいと思ってしまう。<br /><br />1部のころから、大蛇丸とイタチは結構に贔屓キャラだった。<br />だからこそ、えどてんでイタチが生き返ったのも<br />今回大蛇丸がすごいマトモな意見を述べている(笑)のも、残念だ。<br />自分は別に贔屓キャラだからといって<br />受ける人気キャラになって欲しいとは思わない。<br /><br />特に大蛇丸は悪役として<br />「なんとなく」木の葉崩しをしたというのが気に入っていたので<br />実は立派な火影の素質があったとか言われると、ちょっと困る。(笑)<br />だがその「気まぐれ」故にサスケの成長に手を貸したなら<br />自分としては、一番ぐっと来る。<br /><br />見苦しい意見かもしれないが<br />「べっ、別になんだかんだ言って<br /> 期待して読んでる訳じゃないんだからねっっっ!!」<br />というツンデレだと思って読んでいただければ幸い。<br /><hr size="1" /><br />ブリーチと銀魂がないけど告知してたか?と思ってたら<br />インフルエンザで休載だったのだな。<br />それで「むこうみず君」とやらが載ってたのか。納得。<br /><br />暗殺教室:殺せんせーの過去になにやら関係がありそうな。<br />     この姿は元からのものではない?<br />超能力:意外にもバレンタインネタにのっかってるのがコレだけとか。<br />新連載:おかえりなさい!葦原先生!<br /><br />今日はここまでー。
  • Date : 2013-02-11 (Mon)
  • Category : WJ
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独り群せず

独り群せず北方 謙三/文藝春秋 by G-Tools杖下に死すの続編となる。タイトルからハードボイルドで躊躇うかもしれないがハードボイルドと歴史小説の融合は炊き立てご飯と明太子級のベストマッチである。本当に北方氏の書くオッサンはカッコイイ。若くてイケメンでカッコイイとかはそんなものは有史以来の常識だからどうでもいい。オッサンなのにカッコイイから、一大事なのである。さて本筋。大塩平八郎の乱より20数年後。光武は料... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167419114/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51lPmfS00ML._SL160_.jpg" border="0" alt="独り群せず (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167419114/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">独り群せず</a><br />北方 謙三/文藝春秋<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-116.html" target="_blank" title="杖下に死す">杖下に死す</a>の続編となる。<br /><br />タイトルからハードボイルドで躊躇うかもしれないが<br />ハードボイルドと歴史小説の融合は<br />炊き立てご飯と明太子級のベストマッチである。<br /><br />本当に北方氏の書くオッサンはカッコイイ。<br />若くてイケメンでカッコイイとかは<br />そんなものは有史以来の常識だからどうでもいい。<br />オッサンなのにカッコイイから、一大事なのである。<br /><br />さて本筋。<br /><br />大塩平八郎の乱より20数年後。<br />光武は料亭「三願」を養子の直治に譲り、そろそろ隠居を考えている。<br />10歳の孫の利助も、いずれ光武や父と同じく料理人になるという。<br /><br />三願の女主人・お勢はもういない。<br />友と呼んだ仙蔵も逝った。<br />光武も武士の名を捨てた。<br />格之助が自害し果てたあの頃を知るのはもう<br />そこで手柄を立てた内山だけだ。<br /><br />光武は移り住んだ「三願別荘」で<br />一日三組だけと決めて、ひっそりと料理人の余生を歩む。<br />修行として利助が通ってくるし<br />内山も何くれと足を運び、光武の料理を肴に酒を酌み交わす。<br /><br />時代は、維新へと向かっていた。<br /><br />最初から次作を見込んでいたのかどうか分からないが<br />前作から読むと、20数年の時を経て<br />人は変わり、また変わらぬ部分もあるのだと感じ入る。<br />前作の光武と格之助との眩しい友情とはまた違う<br />内山との馴れ合いの関係が、ふと微笑ましい。<br /><br />更にお得な幕末サービスがついている。<br />そう、新撰組と絡めてあるのだ。<br />近年、個人的新撰組祭を開催している脳内としては<br />このサービスは2倍嬉しかった。<br />さらに芹沢鴨推しなので、彼が出るだけで倍率は倍。更に倍。<br />(※ダークホースなので倍率が高い)<br /><br />ちなみに北方氏の「黒龍の棺」は新撰組・土方の話だ。<br />キャラが違うので別話とも言えるが<br />セットで読めば三種食べられるひつまぶしのようで<br />これもまた美味し。<br /><br />新撰組の話ではないので、本書に戻ろう。<br />光武は人の命を奪う刃を捨て<br />動植物へ最期の命を吹き込む刃へと持ち替えた。<br />しかし2冊を振り返ってみれば<br />不思議と格之進と内山の生き様が酷く心に残る。<br /><br />それは光武の刃は最初から<br />人に魂を与えるものだったからではないかと、ふと思う。<br />そんな光武の料理は素材を選びながらも<br />それが持つ味わいを深めるようなものばかりだ。<br /><br />兄貴の酒盗で一杯やりたい。 <br />いえ、酒じゃなくてゴハンの方で。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />ジャンプは土曜発売でしたが、また明日にでも感想書きます。<br />読んでいただいている方、ありがとうございます。
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杖下に死す

杖下に死す北方 謙三/文藝春秋 by G-Toolsおりきシリーズを読む間は、既読本からご紹介。北方氏の小説を読むようになったのは、ここ数年のことだ。ずっとハードボイルド作家というイメージが強くあり柔軟剤で仕上げたような根性しか持ち合わせぬ自分には多分合わないだろうと勝手に思っていたのだが氏の「水滸伝」を読んで衝撃を受けた。水滸伝も紹介したいのでいずれ長期休暇の折にでも、再読挑戦したい。本書は「大塩平八郎の乱... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167419106/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51XQkLpN-aL._SL160_.jpg" border="0" alt="杖下に死す (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167419106/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">杖下に死す</a><br />北方 謙三/文藝春秋<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />おりきシリーズを読む間は、既読本からご紹介。<br /><br />北方氏の小説を読むようになったのは、ここ数年のことだ。<br />ずっとハードボイルド作家というイメージが強くあり<br />柔軟剤で仕上げたような根性しか持ち合わせぬ自分には<br />多分合わないだろうと勝手に思っていたのだが<br />氏の「水滸伝」を読んで衝撃を受けた。<br /><br />水滸伝も紹介したいので<br />いずれ長期休暇の折にでも、再読挑戦したい。<br /><br />本書は「大塩平八郎の乱」を題材にしている。<br />日本史で必ず出てくるこの史実だが<br />名前は知ってるのに顔は思い浮かばないと言うか<br />平八っつぁんとでも呼びたいくらいに親しみがあるのに(無礼な)<br />詳細は記憶のグレーゾーンにあるのだ。<br /><br />ところがどっこい、平八っつあんは主人公じゃない。(馴れ馴れしいっての)<br /><br />米不足が深刻化した大阪へとふらりとやってきた光武は<br />実は幕府の隠密・村垣家の妾腹である。<br />そこで大塩格之助という友を得る。<br />陽明学者・平八郎を父に持つ格之助は、余りに誠実で<br />父の理想と与力の務めとの間で、何処かおどおどとして見えた。<br /><br />しばらくして光武は料亭に住み込み<br />年増の女主人・お勢に食わせてもらうようになり<br />格之助に剣術の稽古をつけてやったり<br />小悪人を自称する与力の内山を叩きのめしたりしながら<br />じっと大阪の町の行く末を見ている。<br /><br />大阪は、東町奉行・跡部と西町奉行・矢部<br />このふたつの権勢が絡み合っているかに見えたが<br />その泥の底には、もっと大きな力が渦巻いている。<br />たった1日で終焉を遂げたこの乱は<br />幕府の屋台骨を微かに軋ませ<br />後に大きな時代の逆流を生み出すことになるのだった。<br /><br />光武は架空人物だが、他はほぼ史実の人物だ。<br />北方氏の歴史創作も面白いのだが<br />光武と格之助の育む友情が清々しい。<br />若さ故の青さが、何とも言えず眩しいのだ。<br />それは、本作に20数年後の次作がある所為でもある。<br /><br />恐らく誰もが最後の数十ページで<br />大胆なデビューを遂げた光武の変わり様に驚くだろう。<br />その理由もすべて、次作にある。<br />こちらは明日に紹介しよう。<br /><br />氏の書かれたハードボイルド小説の方は<br />不敬ながら拝読した事がないのだが<br />漢の生き様を描く歴史小説にそれは<br />思わず兄貴と呼びたくなる程に発揮されている。<br /><br /><blockquote><p>「しなくて後悔する。やって後悔する。<br /> 両方とも、生きていると言う事でございますよ」</p></blockquote><br />兄貴ィィィィィっっっっっっ!!(´;ω;`)<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />あ、今日ジャンプか。<br />祝日と無関係の自分としては、土曜に出るとどうも<br />脳内カレンダーが狂ってしまうので困る。
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立場茶屋おりきシリーズ

さくら舞う―立場茶屋おりき今井 絵美子/角川春樹事務所 by G-Tools今も黒八をかけた利休色の童子格子に枯れ草色の昼夜帯をだらりと締め、何処から見ても粋で婀娜っぽい。人から借りた本なのだが何ともはや、江戸風情が心地よい。品川宿門前町にある立場茶屋・おりきは腕のいい料理と女主人が評判の旅籠(=旅館)である。江戸時代は公認の宿場町が定められているのだが宿場と宿場の距離があれば当然、中間地点に宿泊地が必要とな... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4758432619/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ZCVK8D31L._SL160_.jpg" border="0" alt="さくら舞う―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 (時代小説文庫))" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4758432619/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">さくら舞う―立場茶屋おりき</a><br />今井 絵美子/角川春樹事務所<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><blockquote><p>今も黒八をかけた利休色の童子格子に<br />枯れ草色の昼夜帯をだらりと締め、何処から見ても粋で婀娜っぽい。</p></blockquote><br />人から借りた本なのだが<br />何ともはや、江戸風情が心地よい。<br /><br />品川宿門前町にある立場茶屋・おりきは<br />腕のいい料理と女主人が評判の旅籠(=旅館)である。<br />江戸時代は公認の宿場町が定められているのだが<br />宿場と宿場の距離があれば当然、中間地点に宿泊地が必要となる。<br />その休息所や宿を「立場茶屋」と呼ぶ。<br /><br />別に違法な訳ではない。<br />ただ幕府としては公認の宿場町がメインであるから<br />ある程度は規制があったらしいが。<br /><br />「おりき」の屋号は先代の名なのだが<br />今は二代目・雪乃がその名前と看板を背負っている。<br />小股の切れ上がった品物(=美人)で、柔術に少々覚えがある。<br />元は武家の出なのだが、先代に命を助けられたと言う。<br />いわゆる江戸人情もので、全12巻。<br />まだ読了していないのだが、十分良書だと思うのでご紹介。<br /><br />江戸物は今までにも割と読んだが<br />文体などは熟(こな)れているかそうでないかぐらいで<br />全体的にそう差はないと思っていたが<br />ちょっと硬派で、それでいて江戸風味を強く残した文体が<br />読んでいてピリリと小気味よい。<br /><br />江戸言葉は、なかなかに難しい。<br />確かにそれっぽくなるのだが、がっつり過ぎると読み疲れてしまう。<br />ていうか、「てやんでぃっ!」って文字で書くと間抜けだもの。(´・ω・`)<br />まあ本書にも「置きゃあがれ!」が出てはくるが(笑)<br />「お」が「置」の漢字になっている辺りが心憎い。<br /><br />他にも「頓痴気(とんちき)」とか「女ご(おなご)」とか<br />「御馳(ごち)になる」「堕(だ)らしねぇ」とか<br />随所に間抜けさを引き締める心遣いが見られる。つーか、<br />漢 字 が 並 ん で る だ け で 楽 し い 。<br />(↑本読みにありがちな贔屓ポイント)<br /><br /><blockquote><p>茶菓や一膳飯では足りず、肴一皿で二刻ばかりも<br />ぐだ咄で現を抜かす喰抜けもいる</p></blockquote><br />もうあと2、3歩で漢文になりそうだよコリャ。(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ<br /><br />「鉄火肌」なんて、今じゃ死語に近い言葉も嬉しい。<br />十三夜や二十六夜(にいざよい)なんて<br />(※当時は十五夜以外にも月を愛でる行事があった<br />  江戸の倹約精神から徐々に廃れたらしい)<br />なんとも粋だねぇ。いなせだねぇ。(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァだねぇ。←台無し<br /><br />江戸に人情なんて漬物級の常備菜だが<br />今回は文体というオカズでゴハンがすすむ。<br />最後まで読むのが楽しみである。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />江戸言葉とは、江戸で発達した言語という意味で<br />参勤交代や他地方からの移住などで生み出された言葉のこと。<br /><br />べらんめえ調が印象的だが<br />どちらかと言うと職人よりで、商人には商人言葉があるし<br />吉原なら花魁言葉(あちき・ありんす・~しなんせなど)がある。<br />要するにごった煮で出来た方言だ。<br /><br />いわゆる標準語というのは、日本では筆記に重点を置いているので<br />アクセントからいうと、ほとんどの人間が方言を喋っていると何かで読んだ。<br />今は関西のお笑い芸人が全国区で知られているので<br />関西弁もそれなりの地位を得ているが<br />20年くらい前に東京に遊びに来た時は<br />電車の中で喋っているだけですごい異質な目で見られた記憶がある。<br /><br />聞えよがしに「関西弁って下品だよな」と言われた時は<br />もう二度とこんなとこ来るかと思ったが<br />今現在住んでいるんだから、人生はわからんもんだ。<br />西に帰ったら帰ったで<br />関東っぽい言葉がでると友人に「嫌な感じ」と言われるから<br />まあどっちもどっちなんだけど。<br /><br />ちなみにテレビ画面の下に出る「テロップ」は<br />関西人がテレビに進出した頃に<br />早口とイントネーションで何を言ってるのか分からないので<br />多用されるようになったと聞くが、本当かね。
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水の舳先

水の舳先玄侑 宗久/新潮社 by G-Tools実は先にこちらの方を読んだ。平成13年上半期の芥川受賞作だそうだ。中陰の花玄侑 宗久/文藝春秋 by G-Toolsそうしてなんとも判断がつかず、もう1冊本書を読んだ。どちらも僧侶が主人公で、著者自身が僧侶でもある。「水の舳先」は、重病患者達が湯治にやってくる温泉宿泊施設が舞台だ。館長がそこの目玉として妙な印を組んだ観音像を建てたのに玄山が開眼供養を頼まれたことから、話は始ま... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410116651X/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51G45F9WV3L._SL160_.jpg" border="0" alt="水の舳先 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410116651X/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">水の舳先</a><br />玄侑 宗久/新潮社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />実は先にこちらの方を読んだ。<br />平成13年上半期の芥川受賞作だそうだ。<br /><br /><table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167692015/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/612M28ZJTAL._SL160_.jpg" border="0" alt="中陰の花 (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167692015/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">中陰の花</a><br />玄侑 宗久/文藝春秋<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />そうしてなんとも判断がつかず、もう1冊本書を読んだ。<br />どちらも僧侶が主人公で、著者自身が僧侶でもある。<br /><br />「水の舳先」は、重病患者達が湯治にやってくる温泉宿泊施設が舞台だ。<br />館長がそこの目玉として妙な印を組んだ観音像を建てたのに<br />玄山が開眼供養を頼まれたことから、話は始まっている。<br /><br />ガン患者である久美子や達成<br />無農薬製品以外は口にしない宏子<br />患者ではないが施設に通い、気まぐれに一句詠むミネオなど<br />なかなかに魅力的なキャラが揃っている。<br />特に久美子はキリスト教徒という設定になっており<br />著者のもつ現代の宗教観がふうわりと織り交ぜられているのだが<br />これがなんとも判断が付けがたいのだ。<br /><br />恐らく、著者に説法などを伺ったら<br />非常に面白くて分かりやすい話をしていただけるだろうと思う。<br />「中陰の花」の引用になってしまうが<br />仏教の質量不滅の法則を、コップの水に例えられている。<br /><br />水が蒸発しても、無くなった訳ではなく空中に漂っている状態を<br />中有(=この世とあの世の中間)と考え<br />それはどんどんと広がり、小さくなっていく。<br />極微(ごくみ)という仏教の最小単位まで小さくなると<br />素粒子と同じ大きさになると言う。<br /><br />そこまでの小ささになると、それはもはや物質ではなく<br />エネルギーとして捉えられる。<br />それは成仏であり、また違うものへと形を変えた輪廻とも取れる。<br />手元にへぇへぇボタンがあったら(もう古いなこれも)<br />30回は連打しそうなほどに興味深いと思った。<br /><br />「水の舳先」に出てくるキリスト教との対比も<br />神の子・イエスの教えを絶対とするそれと違い<br />例えば懺悔で「神に赦しを乞う」と言う考えは仏教にはないし<br />「己の業(ごう)とした上で悟る」ことが答えといえば答えになる。<br />立川のアパートで同居することが可能なのかどうか<br />改めて考えるほどに、両者は似て非なるものだ。<br />(※詳しくは<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-55.html" target="_blank" title="聖人・おにいさん">聖人・おにいさん</a>を参照のこと)<br /><br />現代的で、非常に興味深い宗教論なのだが<br />小説で読むと、なんともあやふやで掴みがたいのだ。<br />「おおお!」という感嘆の語尾で、「おぉぉ…?」に変わると言うか<br />鼻孔まできたクシャミがそこで消えると言うか<br />止まったエスカレーターを歩いているような踏み外し感と言うか<br />なんかもう、すごい寸止めを喰らった気がしてならない。<br /><br />いや、これが正しいのかもしれない。<br />小説を2冊読んだ程度で悟れたら世話はない。<br />少なくとも、本の帯や表紙に煽られまくり<br />読んだ後もやいやい言っている自分には<br />悟りなど死ぬまで至れない気がするので<br />こういう本を見ると、つい手を出してしまうのだ。<br /><br />これも僧侶の布教活動の一端なのやもしれない。<br />知りたくば「続きはWEBで」ならぬ<br />「結末は死後で」ということになるのだろう。<br /><br />だが自分の「なんちゃって悟り」追求の道は続く。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />自分は幼稚園だけ、仏教関係の私立幼稚園に行った。<br />別に深い考えはなく、抽選で当たっただけである。<br /><br />その時と小学校6年間もずっと同じクラスだった人間がいて<br />自分はそのまま公立中学校へ行ったが<br />そちらは同じ系列の仏教私立中学と高校へ進んだ。<br />家が寺だからだ。<br /><br />その後、友人から彼の話を耳にしたが<br />友人と1・2位を争うくらい成績が悪かったらしい。<br />彼曰く<br />「俺はどうせ坊主になるから成績は関係ない」<br /><br />悟り>>>>越えられない壁>>>>成績、らしい。<br />悟りスゲェ。
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さいはての彼女

さいはての彼女原田 マハ/角川書店 by G-Tools2013年に読みたい本リストの作家さんの一人。まだ著作は拝読していないものが殆どだが一気に大人買いして読むよりも本屋でご縁があった時に、少しずつ読もうと思っている。旅を題材にした短編4編。「さいはての彼女」 バリバリのキャリアウーマンの涼香。 ゆっくりと沖縄のバカンスへ行く筈が 何故か秘書が手配した切符は、北海道の女満別行き。 行きがかり上、ナギというハーレ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041006422/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/5104P4BjdwL._SL160_.jpg" border="0" alt="さいはての彼女 (角川文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041006422/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">さいはての彼女</a><br />原田 マハ/角川書店<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-81.html" target="_blank" title="2013年に読みたい本リスト">2013年に読みたい本リスト</a>の作家さんの一人。<br />まだ著作は拝読していないものが殆どだが<br />一気に大人買いして読むよりも<br />本屋でご縁があった時に、少しずつ読もうと思っている。<br /><br />旅を題材にした短編4編。<br /><br />「さいはての彼女」<br /> バリバリのキャリアウーマンの涼香。<br /> ゆっくりと沖縄のバカンスへ行く筈が<br /> 何故か秘書が手配した切符は、北海道の女満別行き。<br /> 行きがかり上、ナギというハーレー乗りの女性と行動を共にする<br /><br />「旅をあきらめた友と、その母への手紙」<br /> 恋も仕事も順調だったはずの喜美は、一人旅をしている。<br /> いつも一緒に旅行をしていてたナガラが<br /> 直前にキャンセルになったからだ。<br /><br />「冬空のクレーン」<br /> 開発会社で課長補佐を務める志保は<br /> 職場の諍いが元で、有休を取って釧路へ向かった。<br /> 何の予定もない先に、タンチョウヅルの生息地があると知る。<br /> その自然の美しさに、志保は思わず目を奪われる。<br /><br />「風を止めないで」<br /> 1話で出てきたナギの母親・道代の話。<br /> ハーレーで事故に合い、夫を失って8年になる。<br /> ナギはその血を受け継いで、1年に3回はツーリングに出ていく。<br /> 何時も道代は、その姿を心から送り出せないでいる。<br /><br />1話から3話まで似たような話っぽいとか<br />仕事に懊悩するキャリアウーマンとかありがちだろとか<br />触りだけでオチが読めそうとか思われるだろうが<br />うん、まぁ、大体その通りだ。(←)<br />が、それがいいのだ。<br /><br />実際のところ、主人公達の境遇は何一つ変わらない。<br />けれど、「その瞬間」がよく分かるに違いない。<br />明日も頑張ろう。<br />明日は頑張れそう。<br />明日は、きっと大丈夫。<br />ほんの1センチ、心が動く瞬間だ。<br /><br />いや、それはたった数ミリかもしれない。<br />けれど物差しが示すその距離と違って、心が動く距離は大きい。<br />立ち止まっていた何かが前を向く。<br />ちなみに「ダイエットは明日から」の格言は<br />これと全く逆のものなのでご注意いただきたい。<br /><br />そうして心が小さく動いたことを、人は案外大事に覚えている。<br />淹れてもらったコーヒーが美味しかったことかも知れないし<br />すれ違った老夫婦が仲良さげであったことかもしれない。<br />もしくは友人や家族の言葉かもしれない。<br />マハさんの話は、そんな小さな心の揺れ幅を思い出させる。<br /><br />3話の釧路は自分も車で行ったことがあり<br />他の動物は見たが、ツルは知らなかった。<br />志保のようにフロントで聞けば、教えてもらえただろうに。<br />うん、今度からそうしよう。<br /><br />一人では気が付かないことが多いから<br />世界にはこんなに沢山人がいるのだろう。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />1話と4話のハーレーにもちょっと思い出がある。<br />友人達とアメリカのノースダコタ州に行ったとき<br />たまたま「スタージス」という<br />ハーレーダビットソン愛好者の祭典が催されていた。<br /><br />日本でもたまに見るけど、その比じゃない。<br />洋画なら100%チンピラ役みたいなのが<br />ハゲもヒゲもタトゥーも裸ジャケットも全部つけて<br />今ならいかついハーレーまでお得なセット。<br />それが1000台以上並んでいる。<br />カルピス原液一気飲みしたような眩暈に襲われた。<br /><br />でもそんな強面でアイス食べてたり<br />動物園入ってきゃっきゃしてたり<br />チワワとタンデムしたりするんだから、けしからん。<br />おい、やめろ。和むじゃないか。<br /><br />そんときは単にそのギャップが面白かったんだが<br />この本読んで、成程ハーレー乗りってのは<br />何やら独特の連帯感をもっているんだなと思った。<br />あの人達には、すげー楽しいイベントだったに違いない。<br /><br />とにかくマシンに傷つけちゃいけないとビビってたけど<br />きっとカスタムしたのとか沢山あったんだろうなあ。<br />ハーレー乗りばっかり目が行ったけど<br />万一次に見ることがあったら、マシンの方を見るかもしれない。<br /><br />まあ多分一般人には分かんないだろうし<br />英語で自慢されても全然わかんないんだけどね。
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WJ 2月18日号

ONE PIECE。今回のG5とのココロのふれあいはいずれ海軍と麦わら海賊団が敵対したときに何らかの協力体制が敷かれる伏線のような気がする。無論、仲間にはならないだろうが一飯の恩義を返すという「言い訳」くらいにはなりそうだ。さて今回気になるのも、ローの言動であろう。やはりあっさりワノ国という訳にはいかないようでグリーンビットという島(?)を挟むようだ。流れからすると、カイドウの本拠地か関連のある場所なのだろ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20121231104712c1a.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20121231104712c1a.jpg" alt="wj" border="0" width="110" height="160" /></a></td></tr></table><br /><br />ONE PIECE。<br />今回のG5とのココロのふれあいは<br />いずれ海軍と麦わら海賊団が敵対したときに<br />何らかの協力体制が敷かれる伏線のような気がする。<br /><br />無論、仲間にはならないだろうが<br />一飯の恩義を返すという「言い訳」くらいにはなりそうだ。<br /><br />さて今回気になるのも、ローの言動であろう。<br />やはりあっさりワノ国という訳にはいかないようで<br />グリーンビットという島(?)を挟むようだ。<br />流れからすると、カイドウの本拠地か関連のある場所なのだろうか。<br /><br />ここで横槍をいれるかと思われたドフラが<br />「空の道」が途切れたことにより、どうやら追跡が不可能であるらしい。<br />単なる状況妄想でしかないが、ドフラは<br />六式「剃」などの能力だけで空中を走っているのではなさげ。<br /><br />では「空の道」とは何か?<br />①ドフラの能力によって作り出された空路?<br />②もともと存在するもので、ドフラには見える・もしくは使用できる?<br />しかし「途切れた」とあることから<br />①であれば、ドフラの力で修復できるのではないか。<br /> ※作るのに時間がかかるという可能性もある。<br />②であれば、ドフラも道を把握していないことにもなる。<br /> もしくは時間や状況で道が変わってしまうか<br /> 単純に物理的に壊すこともできるのかも知れない。<br /><br />が、ドフラが「悪運」という言葉を用いていることから<br />例えばローが意図的に壊したなら、この言い方はしないような気がする。<br />故に②の方が、形としては近いのではないか。<br /><br />なんとなく思い出すのが、空島の「ミルキーロード」だ。<br />こちらの世界では多分もっと稀薄なもので<br />ひょっとして見えない飛び石のような物なのかもしれないが<br />パンクハザードに入る前に、ナミがミルキーロードを作る場面があった。<br />ナミが周囲の「角質の粒子」をいじった所為で<br />ドフラが認識している「道」に異常が生じたんじゃないかなあ。<br /><br />ここまで書いて確認に61巻を読み返したら、595話でアプーが空走ってた…。<br />どうやら②は伏線にあったようだ。<br />なんだー、と思いつつ、その前のドレークのコマでビックリ。<br />今のケヒヒ表紙連載って、ドレークのいる島が舞台なんか!<br />気が付かなくてフツーに読んでたよ畜生!!<br />ならここがグリーンビットなんか!?<br /><br />最後に気になるローの脅迫。<br />「七武海などいつでもやめてやる」と豪語していたドフラに<br />これだけ効果があるというのが不思議だ。<br />ただのハッタリであったのか<br />それともこの2年で大きく状況が変わったのか。<br /><br />来週号も楽しみだ。<br /><hr size="1" /><br />NARUTO。<br />ええと、ええと、ええと…。<br />取り敢えずよかったところを言いましょう。<br /><br />・大蛇丸の肩が戻ってたとこ。(1週間気になって夜も全く眠れた)←?<br />・見開きのサスケと木ノ葉の里。<br /> ナルトが2部で帰還したシーンと対比してるんでしょう。<br />「変わってない」と「変わった」と2人の印象は真逆なんですね。<br />・安易にタイムスリップなどが出なかったこと。<br /> これだけは本当にほっとした。<br />・屍鬼封尽を作者自ら封尽。(笑)<br /> いずれこの縛りは解けるだろうとは思ってたし<br /> きちんと理由づけされているのでヨシとします。(だから何様)<br /><br />非常に気になる部分。<br />・里に簡単に入り込んだらしい4人。木の葉、セコムしてますか?<br />・うずまき一族の能面堂って。(笑)<br /> クシナ引っ越して里に来たのに。嫁入り道具なのか?<br />・サスケに呪印仙力を入れてゼツが押しでてくるっていうのは<br /> どういうトコロテンなの…?<br /> これにちゃんと理由付けがあるなら、ナルトが戦場で<br /> なんとなくゼツを見破ったのも、もう少し綺麗におさまったのでは。<br /><br />どうにもうずまき一族に意味を持たせたいのだろうが<br />それはやっぱり無理がある…。<br />途中からサラブレッドになったんだしねえ。<br /><br />個人的には、えどてん考案者の二代目様に色々聞きたいが<br />やはり大蛇丸と三代目が気になるかなあ。<br />せめて大蛇丸にもなんらかの絆があり<br />サスケに何か伝わるものがあればいいなと思うんだが。<br />(大蛇丸は自分の中でも贔屓キャラ。なつもり)<br /><br />七班とは、そしてカカシ先生とはなんだったのか。(笑)<br /><hr size="1" /><br />新連載:これ来たんだ…。へええええ。<br />超能力:ちょ、ちょっ!斉木が超絶可愛いんだが!!<br />ブリーチ:おおお、卯の花隊長死亡フラグか?<br />     どうやら刺しては癒しているという方向か。ドS。<br />暗殺教室:兄弟ネタwwサザエ殺せんせーが地味にウケるww<br />食戟:前回は女の子の裸体ギリギリだったのが、関取…。<br />   これもある意味ギリギリか。<br />クロスマネジ:このゴーリーの子、いいなあ。<br />伊達先輩:最後まで惜しかったな。お疲れ様。<br /><br />これにて!<br />あ、拍手くれた人どうもありがとうございます。_(_^_)_
  • Date : 2013-02-05 (Tue)
  • Category : WJ
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文明崩壊 (下)

文明崩壊 下 滅亡と存続の命運を分けるものジャレド ダイアモンド/草思社 by G-Tools上巻は少々例示の多さに読書スピードが落ちたのだがそれを受けて問題解決への道を示唆した下巻は、非常にさくさく読めた。私見だが、イースター島やマヤ文明は心惹かれる分野ではあるが立証に用いるには少々謎の多過ぎる分野でもある。読み物としては楽しいのだが論文という形では、実際氏が見聞した下巻の方が説得力がある。とは言え、上巻だけ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794219407/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51OYt6BkuUL._SL160_.jpg" border="0" alt="文明崩壊 下: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794219407/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">文明崩壊 下<br /> 滅亡と存続の命運を分けるもの</a><br />ジャレド ダイアモンド/草思社<br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-110.html" target="_blank" title="上巻">上巻</a>は少々例示の多さに読書スピードが落ちたのだが<br />それを受けて問題解決への道を示唆した下巻は、非常にさくさく読めた。<br /><br />私見だが、イースター島やマヤ文明は心惹かれる分野ではあるが<br />立証に用いるには少々謎の多過ぎる分野でもある。<br />読み物としては楽しいのだが<br />論文という形では、実際氏が見聞した下巻の方が説得力がある。<br /><br />とは言え、上巻だけ下巻だけという読み方はあまり推奨しない。<br />前作含めて4巻を読んでこそ、「環境」を<br />歴史・地質・人類の多方面から捉える観念が読み取れるからだ。<br /><br />さて内容。<br />文明が要因に直面したとき、必ずしも崩壊の一途を辿る訳ではない。<br />それを免れた例示の1つとして、日本の江戸時代があげられている。<br />前作にも「漢字」文化が扱われており<br />自国から見れば今回も言いたいことはあるだろうが(笑)<br />学者という目から見た「機能」の話と取れば、不正解でもない。<br /><br />むしろありがちなニッポンの精神論に逃げず<br />論理的にとらえた姿勢は、個人的には評価したい。<br /><br />そして現在、人口と環境と言う問題を切に抱えている<br />アフリカ・ドミニカ共和国とハイチ・中国・オーストラリアらの問題指摘、<br />更に今も国家として成り立っている要素と警鐘を論じている。<br />一番相応しい例示は中国な気もするのだが<br />面白かったのでオーストラリアの章を用いる。<br /><br />オーストラリアはもともと、地形の要因から土壌が貧しい。<br />ヨーロッパ人達が自国感覚で始めた森林伐採と牧畜は、<br />その時点で環境破壊のレベルになってしまうのだと言う。<br />住居可能部分が少ないことから、人口も少ない為<br />飢えるような経済危機には陥っていないが<br />オーストラリアは搾取されるばかりの場所だと、氏は言う。<br /><br />CO2削減の為に、オーストラリアはウシを一掃すればいいとあり<br />(※げっぷがメタンガスを発生させるのは有名な話で<br />  実際に野生のラクダが殺処分されている)<br />1行さらりと書かれているだけで、生物学者ギャグとも思えるが<br />次の最終章で考えさせられる意見とも映った。<br /><br />最終章は企業と環境との関係を問うたもので<br />2つの石油会社を例示にあげた後<br />工業や林業、海洋業などさまざまな環境投資を比較している。<br />だが氏は最後に<br />「その最終的な責任は消費者にある」と締めくくっている。<br />(いやその後もずっと話が続くので正確には締めではないが・笑)<br /><br />先ほどのウシの話だ。<br />「本来適さない場所に動植物を増やす」という行為は<br />結局のところ、消費者のニーズがある故なのだ。<br />オーストラリア自国内の話だけではない。<br />日本のスーパーにも、オーストラリア産の牛肉は並んでいる。<br />安い牛肉と言うニーズがあるからだ。<br /><br />人口増加が問題視されているからと言って<br />当然、人間を一掃する訳にはいかない。<br />問題は人類が「問題を正しく理解し、受け入れているか」という点になる。<br />正直なところ、目新しい結論ではない。<br />この世界で生活を営む限り、誰しもが<br />怠惰でいる自分に罪悪感を感じているのだし<br />だからエコバッグやゴミ分別という運動がある。<br /><br />ただダイアモンド氏の本の面白いところは<br />一見遠い場所にある学問が<br />見方次第で身近な問題を考える一端になるというところだ。<br />自分は歴史物が好きだが<br />何百年前の出来事が、後世に何らかの影響を与えたり<br />関連付いているのを見ると、非常に感銘を受ける。<br /><br />世界はいろんなもので繋がっているのだ、と思う。<br />氏の本を読んでも、それを思う。<br /><br />だがまあ、4冊合わせた厚みを見ると<br />誰かまとめとか作ってくんねーかなと思わなくもない。(笑)<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />学生時代、先輩と話してたことを思い出した。<br />地球というものは実は、ものすごい大きい存在の<br />「科学・7月号の付録」みたいな水槽の中にあるんじゃね、っての。<br /><br />「美味く育てると人間が出てきます」とか書いてて<br />向こうはワクテカで毎日水槽見てるわけ。<br />いや、ひょっとして天災はその存在が<br />環境とか人口見て、意図的にやってるのかも。<br />多分、説明書にそう書いてある。<br /><br />その説明書に<br />「育成方法によっては永久的に遊べます」って書いてるか<br />「人間が最終的に自ら滅亡を選ぶ過程を見るキットです」<br />って書いてるかは、分かんないんだけどね。(恐)<br /><br /><br />
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文明崩壊 (上)

文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるものジャレド ダイアモンド/草思社 by G-Tools前作の銃・病原菌・鉄が面白かったのでそのうち読もう読もうと思いつつ何度も言うが翻訳本を読むのが苦手で、なかなか手が出なかった。相変わらず饒舌な文章である。うん、ダイアモンド氏がお元気なようで何よりだ。1つの証明にたっぷり説明がついているのはもう慣れたがなんとなく、前回の訳者の方が読みやすかった。前作は「白人と現地民の格... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794219393/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51SWfxwmtaL._SL160_.jpg" border="0" alt="文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794219393/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">文明崩壊 上:<br /> 滅亡と存続の命運を分けるもの</a><br />ジャレド ダイアモンド/草思社<br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />前作の<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-86.html" target="_blank" title="銃・病原菌・鉄">銃・病原菌・鉄</a>が面白かったので<br />そのうち読もう読もうと思いつつ<br />何度も言うが翻訳本を読むのが苦手で、なかなか手が出なかった。<br /><br />相変わらず饒舌な文章である。<br />うん、ダイアモンド氏がお元気なようで何よりだ。<br />1つの証明にたっぷり説明がついているのはもう慣れたが<br />なんとなく、前回の訳者の方が読みやすかった。<br /><br />前作は<br />「白人と現地民の格差社会が生まれた歴史的な検証」であったが<br />今作は<br />「文明が滅びる要因5つの検証と現代社会への訓示」らしい。<br />1章から終章までの構成がプロローグで語られてるあたり<br />なんかもうダイアモンド氏だなあと苦笑した。<br />そこは目次でいいんではないだろうか。(※目次もある)<br /><br />氏の説によると、文明崩壊には5つの要因が考えられる。<br /> ①環境・自然破壊<br /> ②気候の変動<br /> ③近隣国からの攻撃<br /> ④近隣国からの支援減少<br /> ⑤それらへの対応策    だそうだ。<br /><br />上巻ではこれを検証するために<br />・モンタナの農場・イースター島・ポリネシアの島々<br />・アナサジ族  ・マヤ文明  ・ヴァイキングの入植国<br />の6つの例示を8章に渡って述べている。<br />(数が合わないのはダイアモンド・マジック)<br /><br />前作と同じく、1つ1つの検証は読んでいて楽しく<br />特にイースター島とヴァイキングの章は興味深かった。<br />ここでは崩壊の5要素をすべて満たすとされた<br />ヴァイキング入植国の1つ・グリーンランドの検証を説明に変えよう。<br />本書の内容より、相当にシンプルにまとめていることをお断りしておく。<br /><br />ここでのヴァイキングとは、パイレーツオブカリビアンや<br />ワンピースのような「海賊」ではない。<br />まあ結局は似たようなこともしているのだが<br />卓越した航海術で陸地を求め<br />その土地で交易(※略奪・植民地化を含む)を行ったり<br />また住み着いて開拓を行う技術集団でもあった。<br /><br />デンマーク・ノルウェー・スウェーデンに代表されるそれらは<br />要は自分達の生活を豊かにするために、外海へ乗り出したのだ。<br />グリーンランドは、国を追放されたヴァイキングが入植したとされる。<br />その頃は今よりは温暖な気候にあった為<br />緑地があったことからその名が付けられたらしい。<br /><br />だが元より北極圏に近いグリーンランドは、豊かな土地とは言えない。<br />なけなしの木々を伐採し、大量の放牧を始めたことから<br />土壌浸食が起こり、すべての植物が育つ力を失った。<br />これが①の環境・自然破壊だ。<br /><br />更に気候が寒冷期に入り、植物の成長は一層妨げられる。<br />海面も氷結し、海路が閉ざされる。②の気候変動だ。<br /><br />個人的に③と④は「近隣国からの影響」でまとめていいかと思う。<br />当時、北極圏の動物からとれる毛皮や牙には価値があったが<br />時代の変化により、輸出需要が少なくなる。<br />更にヨーロッパに黒死病が蔓延したことから輸入に頼れなくなり<br />鉄器の不足により、ヴァイキングの力は衰える。<br /><br />最終的にグリーンランドからヴァイキングは去り、イヌイット族が残る。<br />自国文化を持ち込もうとしたヴァイキングに対して<br />その国の自然を受け入れた生活を選んだ方が残ったという結果だ。<br />⑤の対応策と言えるだろう。<br /><br />文明崩壊が必ず5つの要素に因る訳ではなく<br />例外もある、と氏が前置きで述べている。<br />なので本書のタイトルは厳密には<br />「環境に関する要素を含み、時に気候変動や近隣の敵対集団や<br /> 友好的な交易相手を付随的な要因とする、また常に<br /> 社会的な対応という論点をはらむ崩壊」<br />なんだそうだ。<br />笑わせたいのかと思ったが、きっと真剣なのだろう。(笑)<br /><br />多岐に渡る話題は、知識本としては十分に読みごたえがある。<br />ポリネシアに結果的に人肉食という習慣をもたらした経緯は<br />脅威ながらも、説得力がある。<br />全体に①の環境破壊を主体に置いていることや<br />人口という対処しがたい問題を掲げている点は<br />単に研究としてだけではなく<br />人類が実際に目を向けなくてはならない問題だと身に沁みる。<br /><br />ただし京極夏彦級の本が2冊なので<br />心と時間に余裕のある時に読むことをお勧めする。<br />自分が人から12冊の本を借りたばかりで<br />これを早く読み終えたいと言う気持ちが強い所為か<br />前回より文章が饒舌に感じる。<br /><br />いやでも、100%気の所為とも思えないが。(笑)<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />イースター島のモアイは、確かに心くすぐられる謎だ。<br />存在する意味も、製造法も運搬法も何もかもが不明なのだ。<br /><br />が、その運搬法でモアイが自分で歩いたという説がある。<br /><br /><iframe width="560" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/yvvES47OdmY" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br /><br />可能性としてはあり得るんだろうが、絵面的にすごいビビった。<br />
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本当はちがうんだ日記

本当はちがうんだ日記穂村 弘/集英社 by G-Tools2013年に読みたい本リストの中の作家さんの1人。本屋でたまたま見かけて1ページ読んだ瞬間死に物狂いでもう1冊著書を探し、熱い抱擁でレジへと連れ去った。嗚呼、これが一目惚れたるものなのか。我が腹筋を貫く甘く痺れるような衝撃は。まあ、早く言えば本屋で立ち読みをして吹き出してしまったんである。(´・ω・`)小説ではない。穂村氏は歌人である傍ら、評論家・エッセイスト・... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087463532/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Krs7MJ%2B6L._SL160_.jpg" border="0" alt="本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087463532/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">本当はちがうんだ日記</a><br />穂村 弘/集英社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-81.html" target="_blank" title="2013年に読みたい本リスト">2013年に読みたい本リスト</a>の中の作家さんの1人。<br />本屋でたまたま見かけて1ページ読んだ瞬間<br />死に物狂いでもう1冊著書を探し、熱い抱擁でレジへと連れ去った。<br />嗚呼、これが一目惚れたるものなのか。<br />我が腹筋を貫く甘く痺れるような衝撃は。<br /><br />まあ、早く言えば<br />本屋で立ち読みをして吹き出してしまったんである。(´・ω・`)<br /><br />小説ではない。<br />穂村氏は歌人である傍ら、評論家・エッセイスト・翻訳家などの<br />多岐の分野で活躍をされている。(と、見返しに書いてあった)<br />本書はエッセイ集だが、<br />三十一文字というツイッターの1/4以下の文字数が土俵だからか<br />その言葉選びは勿論のこと、シンプルで深い着目点が秀逸だ。<br /><br />本屋にて自分を不審者にさせた一説は<br />「私はエスプレッソが好きだ」というダンディな冒頭で始まる。<br /><br />だが氏は一口啜り、カップを置く。<br />苦くて苦くて、地獄の汁のように感じられると言う。<br />だが氏はエスプレッソが好きなのだ。<br />その理由は、素敵な飲み物だからである。<br />恐らく自身がエスプレッソにつりあう素敵レベルに達していないから<br />本来素敵な筈のエスプレッソが地獄汁になるのだと言う。<br /><br />何たる片思いだろう。<br />読んでいても、胸筋と腹筋が切なくて割れそうだ。<br />オマケに氏の声は、近くで喋っていても<br />遠くから聞こえるようだと評されるらしい。<br />至近距離からこだまが聞こえるなんて、切なさで明日が見えない。<br /><br />一笑に付してしまいそうで、「そんな馬鹿な」とは思えない。<br />「人生あるある」とも言える奇妙なシンクロ感。<br />エスプレッソではないが、自分も小さい頃から炭酸が飲めず<br />飲み会などで陽気にビールで乾杯をすると<br />炭酸が抜けるまでグラスを持った地蔵と化す。<br /><br />今は少々耐性が育ったものの、自分の熱意も空しく<br />半分ほどで「げふっ」と聞き苦しいげっぷが出るので<br />そのあたりでそっとグラスを置くようにしている。<br />「美味そうにビールを飲み干してプハッ」の流れは<br />氏の言葉を借りれば、自分には「素敵レベル」高位にある。<br /><br />思うに、この手の才能がある人は<br />マルチタスクで、目玉と脳が別に起動しているのだと思う。<br />「?」を感じた瞬間、脳は再起動して惰性メモリをクリアし、<br />まっさらな状態で、己を俯瞰(ふかん)で見下ろすことが出来るのだ。<br /><br />だから大人が見落としそうな「あるある」を<br />子供のように指摘し、言葉を見つけられるのだろう。<br />実際、いろんな局面でビクビクと怯えている穂村氏は<br />生まれたての小鹿のようだ。<br /><br />素敵レベルアップに邁進する穂村氏だが<br />冷めていくエスプレッソに憧憬の視線を送り続ける<br />そんな氏で永遠にあって欲しい。(応援…?)<br /><br />個人評価:★★★★★<br /><hr size="1" /><br />一緒に買った「整形前夜」も読み終えてしまった。<br />笑いだけでなく、素朴なエッセイや本の評論も入っている。<br /><br /><table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062772310/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51aFIeKFROL._SL160_.jpg" border="0" alt="整形前夜 (講談社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062772310/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">整形前夜</a><br />穂村 弘/講談社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />本当なのかどうか、リモコンが見当たらない時の為に<br />穂村氏のお婆さんが残した無茶苦茶な知恵袋の話があるのだが<br />ついでに自分のバーチャンを思い出した。<br /><br />婆 「目覚ましなんかなくても起きる方法がある<br />   バーチャンはずっとそうしてる」<br />自分「ほほう」<br />婆 「6時に起きたい時は、枕をポンポンって6回叩くんや<br />   不思議とこの時間にぱちって目ぇ覚める」<br /><br />習慣による体内時計じゃないかと聞いてみたが<br />違う時間でもこれで起きられると言う。<br /><br />自分「6時半に起きたい時はどうするねん」<br />婆 「ポンポンって6回叩いてから<br />   <span style="color:#ff0000"><span style="font-size:x-large;">かるーーーくパフッて叩くんや</span></span>」<br /><br />ものっそいアバウトな精密機械過ぎて、煎茶ふいた。
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へび女房

へび女房蜂谷 涼/文藝春秋 by G-Toolsまんが日本昔話に出てきそうなタイトルだが中身はがっつり歴史小説4編。倒幕後、維新と西洋化の波に飲み込まれていく時代に生きる女性達に焦点を当てている。「へび女房」甲斐性のない元旗本の夫を見限り、きちは生活の為テキ屋に乗り込み、半皮(=蝮の皮)を売る商いを始める。やがて元開拓使次官・黒田清隆や、外務官・ジャンドル将軍にも贔屓にされる程に商売は軌道に乗ったがそんな折、... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167760029/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/513unm7I1KL._SL160_.jpg" border="0" alt="へび女房 (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167760029/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">へび女房</a><br />蜂谷 涼/文藝春秋<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />まんが日本昔話に出てきそうなタイトルだが<br />中身はがっつり歴史小説4編。<br />倒幕後、維新と西洋化の波に飲み込まれていく時代に<br />生きる女性達に焦点を当てている。<br /><br />「へび女房」<br />甲斐性のない元旗本の夫を見限り、きちは生活の為<br />テキ屋に乗り込み、半皮(=蝮の皮)を売る商いを始める。<br />やがて元開拓使次官・黒田清隆や、外務官・ジャンドル将軍にも<br />贔屓にされる程に商売は軌道に乗ったが<br />そんな折、息子が女郎を身受けしたいと言い出す。<br /><br />「きしりかなしき」<br />松平春嶽の落胤である糸子は、柳橋の芸者の身から<br />ル・ジャンドル将軍の妻となるが<br />まだ当時は西洋人との婚姻には、人々の誹謗と中傷の目があった。<br />その身の立場故に一人目の子を奪われ、二人目の子も亡くした。<br />だが実は糸子は、ある秘密を伴って輿入れしたのだった。<br /><br />「雷獣」<br />芸者の小せんは、酒の席の諍いで<br />妻をも殺したと言われる気難しい黒田清隆に歯向かってしまう。<br />だが後日、その場にも同席した榎本武揚に<br />黒田の嫁になってくれと頭を下げられる。<br />しかし小せんの胸には何時も、その榎本の存在こそがあったのだ。<br /><br />「うらみ葛の葉」<br />夫のエルウィン・フォン・ベルツ医師に頼まれ<br />花は文部大臣・森有孔の妻・常子を訪ねる。<br />常子は先日、金髪の赤ん坊を産んだばかりだった。<br />一言も喋らない常子が気がかりで、心優しい花は通い詰める。<br />ある日ふと、常子が開拓学校時代の思い出をぽつりと漏らす。<br /><br />全ての話が、遠い場所でリンクしているのが面白い。<br />しかし何より、全てが一新したと言われる時代に<br />封建の世の偏見が色濃く共通している。<br />薩摩・長州藩士への蔑視。<br />西洋への偏見と差別。<br />家という枷。<br />そして「女」という鎖。<br /><br />明治時代は戦国や幕末とはまた違う、日本の混沌期だ。<br />都市部は西洋風の建築や洋装で艶やかであったものの<br />人権や平等にはまだ理解がない。<br />女性の躍進が注目されるのとは裏腹に<br />古の鎖が女性を縛っていたことも事実なのだ。<br /><br />近代へ向かうこの時代は<br />現実と夢の狭間にあるような、浪漫的なものがある。<br />話の派手さは無いが、明と暗、または白と黒<br />日常と倒錯、絶望と希望のような相反するものが共存している。<br />この辺が明治文学にも繋がるのかも知れないが。<br /><br />正式に外国人との結婚が許可されたとはいえ<br />女性の意志がままならぬこの時代には<br />確かにこんな事があったのかもしれない。<br /><br />表題「へび女房」きちだけは著者の創作の人物であろうが<br />出来ればかかあ天下の創始者であれと、思わず願ってしまうのだ。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />今朝は丸刈りニュースがテレビを占めているが<br />明治時代は散髪断刀令というのがあった。<br /><br />要は「チョンマゲとか刀とかやめちゃいなよYOU!」って法令だが<br />女性に関しては逆に禁止令が出されてたんだと。<br />「女のコはロングだろ、常識的に考えて」ってことらしい。<br /><br />まーそう考えたら、今は女の人も<br />坊主になる自由が与えられてるんだなあと思いつつニュースを見てた。<br />多分問題はそこじゃないんだろうけどさ。
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