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Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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【日記】2013年読みたい本リスト。

やっぱり駆け込み最終日記。普通なら1年の総評とかなんだろうけどウチは評価ごとに見れるし、今年じゃない本も混じってるので、とりあえず現在目をつけてる本をリストアップしとく。「下町ロケット」池井戸潤 小学館「蜩ノ記」葉室麟 祥伝社「船を編む」三浦しをん 光文社「おとぎ話の忘れ物」小川洋子 ポプラ社「ペンギンの憂鬱」アンドレイ・クルコフ 新潮クレスト・ブックス「君がいない夜のごはん」穂村弘 NHK出版 「時限の... <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20121231104638c12.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20121231104638c12.jpg" alt="dairy" border="0" width="110" height="160" /></a><br /><br />やっぱり駆け込み最終日記。<br /><br />普通なら1年の総評とかなんだろうけど<br />ウチは評価ごとに見れるし、今年じゃない本も混じってるので、<br />とりあえず現在目をつけてる本をリストアップしとく。<br /><br />「下町ロケット」池井戸潤 小学館<br />「蜩ノ記」葉室麟 祥伝社<br />「船を編む」三浦しをん 光文社<br />「おとぎ話の忘れ物」小川洋子 ポプラ社<br />「ペンギンの憂鬱」アンドレイ・クルコフ 新潮クレスト・ブックス<br />「君がいない夜のごはん」穂村弘 NHK出版 <br />「時限の幻」吉川永青 幻冬舎<br />「視界良好」河野泰弘 北大路書房<br />「旅猫リポート」有川浩 文藝春秋 <br />「とっておきのもの とっておきの話」YANASE LIFE 芸神出版社<br />「「悪」と戦う」高橋源一郎 河出書房新社 <br />「ぬばたま一休」朝松健 朝日新聞出版 <br />「泥酔懺悔」朝倉かすみ他 筑摩書房 <br />「洗面器でヤギごはん」石田ゆうすけ 幻冬舎 <br />「夏草のフーガ」ほしおさなえ 幻冬舎 <br />「十二単衣を着た悪魔」内館牧子 幻冬舎<br />「夜毎に石の橋の下で」レオ・ペルッツ 国書刊行会 <br />「びりっかすの神さま」岡田淳 偕成社 <br />「文士の肖像110人」朝日新聞社 <br />「眼球の毛」青来有一 講談社 <br />「時効警察」角川書店 <br /> 原田マハさんの著作いろいろ<br /> 三大奇書のいずれか<br /><br />本当はもう少しあるんだけど、途中で面倒くさくなった。(笑)<br /><br />ほとんどは文庫化待ち。<br />あんまり通販では買わないので、本屋で見つけたら買うカンジなんだけど<br />実際書店でチラ見して、買わないかもしれないので<br />さてさて、来年の今頃にどれくらい読めてるかって言う。<br /><br />kindle購入もちょっと考えたけど<br />通勤時間が細切れなので、ぱっと開いて閉じるという<br />この簡単な動作ができるアナログ本が重宝すんだよね…。<br />自分的に、充電という作業が結構にメンドイ。<br />ま、結局買わないだろうな。きっと。(´・ω・`)<br /><br />という訳で、今度こそ最終投稿。ぽちっとな。
  • Date : 2012-12-31 (Mon)
  • Category : 日常
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国盗り物語 織田信長編

国盗り物語〈3〉織田信長〈前編〉司馬 遼太郎/新潮社 by G-Tools娘・濃姫を嫁がせた道三は「うつけ」と呼ばれる信長を見定めようと会見を申し込む。供の者達が呆れる中、はたして道三だけがその器を見い出す。時の流れの中で信秀が頓死し、道三も戦に倒れる。信長は織田家当主となり道三方についた明智氏が離散した為、光秀は浪人となる。乱世の梟雄に繋がるこの2つの運命は、全く逆の道を行くことになる。信長は家督争いを経て、... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101152063/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61E6XyDJy9L._SL160_.jpg" border="0" alt="国盗り物語〈3〉織田信長〈前編〉 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101152063/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">国盗り物語〈3〉織田信長〈前編〉</a><br />司馬 遼太郎/新潮社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />娘・濃姫を嫁がせた道三は<br />「うつけ」と呼ばれる信長を見定めようと会見を申し込む。<br />供の者達が呆れる中、はたして道三だけがその器を見い出す。<br /><br />時の流れの中で信秀が頓死し、道三も戦に倒れる。<br />信長は織田家当主となり<br />道三方についた明智氏が離散した為、光秀は浪人となる。<br />乱世の梟雄に繋がるこの2つの運命は、全く逆の道を行くことになる。<br /><br />信長は家督争いを経て、有名な桶狭間の戦いで勝利する。<br />ところで信長と言えば、戦上手で連戦連勝のイメージがあるが<br />実は決してそうではないのが、この小説を読むとよく分かる。<br /><br />信長の戦の特徴は、事前に勝てる戦にもっていくことと、<br />決定的な打撃を受ける前に見切りをつけて撤退することにある。<br />故に「逃げる」という戦術を使っても、敗戦はしていない。<br />戦力的に数は多くとも強くはなかった尾張衆を<br />信長は冷静かつ、実質的に使うことに長けていたのだ。<br /><br />一方、光秀は不遇の時代を送っている。<br />史実では光秀のこの時代はいまひとつはっきりしないのだが<br />ここでは朝倉家に身を寄せるも、その志の高さゆえに士官はせず<br />衰退した将軍・義輝の地位を取り戻すために奔走したことになっている。<br />ちなみに著作では義輝が14代将軍になっているが(一般には13代)<br />おそらく10代将軍が再任しているのを数えて、そうなっているのだろう。<br /><br />話の中心はこの二人だが、ここから戦国時代のスター達が続々と現れる。<br />まずは信長の配下に入った秀吉。<br />秀吉はのちに、信長の命で竹中半兵衛をスカウトする。<br />その信長と同盟を結んだ家康。<br />将軍を弑した松永久秀もまた、信長のもとに下る。<br />甲斐の虎と恐れられた信玄は、そのクライマックスで戦国から退場する。<br /><br />また信長の妹・市は政略結婚により浅井長政のもとへ嫁入りし<br />光秀の娘・たまはのちにガラシャ夫人と呼ばれる人物となる。<br />さらに光秀の配下となった斉藤利三は、あの春日局の父となるのだが<br />ここではまた別の話だ。<br />だが小説ではなく、リアルに広がっていく史実の軌跡に<br />読んでいて本当にワクテカが止まらない。<br /><br />戦国の世は、歴史の中に生まれたフィーバータイムのような気がする。<br />道三がはなった賽の目から<br />一瞬の間だけ許された「なんでもアリ」の無双時間だ。<br />それは決して、長くは続かない。<br />タイミングと運を掴んだ者こそが「勝者」となる。<br /><br />だからこそ迅速な判断と行動をもつ信長は時代の寵児であり<br />ひとかどの人物でありながら不遇であった光秀とは、まさに対照的だ。<br />道三の荒々しい部分を引き継いだような信長と<br />その知識人の面を引き継いだかのような光秀。<br />道三の「もうひとつの人生」は運命的に1つになる。<br /><br />光秀はついに、信長の配下となる。<br />「気分屋のワンマン社長」についた「真面目社員」そのものだが(笑)<br />ここで「おべっか社員」の秀吉や家康は上手く世を渡っている。<br />彼らもまた、タイミングを熟知していた勝者だったのだと思う。<br /><br />信長と光秀の関係を語るのによく<br />「金柑頭」というあだ名と、頭蓋骨の盃が言われるが<br />どちらも俗説で、特に前者は司馬先生の創作が元だといわれる。<br />本当に司馬先生は、史実と創作を合わせるのが上手すぎる。(笑)<br /><br />こうして目前に迫った信長の天下統一に<br />光秀の「空気の読まなさ」が、ここぞと発揮される。<br />そう、「本能寺の変」だ。<br />時代が英雄という毒を求めるのは、乱世だけなのだ。<br />すでに統一という動きにまとまりだしていた世情に<br />光秀の決断は既に「毒」でしかなかった。<br /><br />幻のフィーバータイムは、もう終わっていたのだ。<br /><br />本当に、光秀は不遇の人である。<br />司馬先生も相当に同情しているらしく、光秀の描写は多い。<br />「信長が生きていれば」<br />その後の時代も随分と違うものになったともいわれるが<br />それはありそうで、やはりありえない事である気もする。<br /><br />道三が始めた双六は、そのまま道三の手で終わった。<br />だが彼は確かに支配階級を食い破り<br />後に長く続く江戸幕府を生み出す発端を生んだ、蝮であったのだ。<br /><br />歴史とは、本当に面白い。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />明日から実家へ帰るつもりなので<br />ひょっとして今日が最後の更新になるやもしれませぬ。<br /><br />今年始めたばかりではありますが<br />どうぞ来年もよろしくお願い致しまする。<br /><br />とか言って明日も書いてたらごめん。
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国盗り物語 斎藤道三編

国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉司馬 遼太郎/新潮社 by G-Tools「蝮(まむし)の子は、親の腹を破って生まれる」無論、これは迷信だが(※体内で孵化する卵胎生という出産方がそう取られたのだろう)斉藤道三の通り名となった逸話としては、間違いないだろう。彼こそはまさに、中期支配階級を食い破り下剋上という戦国の世を生み出した傑物だったのだから。戦国武将の中でも、この男が好きだ。その影響は間違いなく、司馬先生のこ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101152047/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/511LCOghq2L._SL160_.jpg" border="0" alt="国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101152047/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉</a><br />司馬 遼太郎/新潮社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />「蝮(まむし)の子は、親の腹を破って生まれる」<br /><br />無論、これは迷信だが<br />(※体内で孵化する卵胎生という出産方がそう取られたのだろう)<br />斉藤道三の通り名となった逸話としては、間違いないだろう。<br />彼こそはまさに、中期支配階級を食い破り<br />下剋上という戦国の世を生み出した傑物だったのだから。<br /><br />戦国武将の中でも、この男が好きだ。<br />その影響は間違いなく、司馬先生のこの本を読んだからである。<br />職場で部下だったら迷惑この上ないが(笑)<br />先輩だったらさぞ毎日退屈しないだろう。<br />この男をよく表していると思う一文を要約する。<br /><br /><blockquote><p><i> 歴史が英傑を要求することがある。<br /> 時に、でしかない。なぜなら安定した社会では必要としないからだ。<br /> むしろ秩序の中では、毒でしかない。<br /> が、秩序は常に古びる。<br /> その時毒は、救世の薬物として仰望されるのだ。</i></p></blockquote><br /><br />御所の破れ築地に腰を下ろし、乞食はつぶやく。<br />「国主になりたいものだ」と。<br />それはかつて妙覚寺で法蓮坊と言われた知恵者であり<br />その後は還俗し、松波庄九郎と名乗る者であった。<br /><br />男は一案を企て、京の油大店・奈良屋の入り婿におさまり<br />それどころか店を乗っ取り、山崎と屋号を変える。<br />更に天下を取るなら美濃であると考え、美濃と京の両方に居を構える。<br />衰退した地方武家のわずかな綻びに漬け込み、その後も<br />西村勘九郎、長井新九郎、斎藤秀龍、斎藤道三と<br />その名と身上を転々と変えていく。<br /><br />が、現在はこの「道三一代説」よりも<br />長井姓を名乗るまでは道三の父の道程であるという<br />「親子二代説」が有力だ。<br />だがまぁ、司馬先生に描かれたこの道三こそが<br />蝮という悪名を梟雄にまで押し上げたのは事実だと思うので<br />ここでは著作通りとする。<br /><br />道三は、戦国の天下取りに名を連ねてはいない。<br />天下取りの要所となる前の美濃を碁盤とし<br />その中心、天元に第一手を置いた男である。<br />乱世幕開けのプレリュードだ。<br /><br />道三は美濃の守護大名・土岐氏を狙い<br />正嫡・政頼の弟である頼芸側についた。<br />これにより頼芸は美濃の守護大名となるが<br />最後はその身を道三に追われる。<br /><br />この土岐氏の衰退を前もって察知した<br />有力氏族・明智光継は、明智光秀の父だ。<br />また道三が娶らせた娘からは、濃姫が生まれている。<br /><br />道三の晩年に頭角を現してきたのが、隣国・尾張の織田信秀。<br />言うまでもなく信秀は、織田信長の父である。<br />また京で道三が、若かりし頃の松永久秀と対面するシーンもあり<br />数奇な運命が交錯するさまは、読んでるだけでワクワクする。<br /><br />濃姫と信長の婚姻により織田家と和平を結ぶも、道三は思う。<br />自分は、老いた。<br />もし仏が1つの人生が与えてくれるならば<br />自分は間違いなく天下をとれると言うのに。<br /><br />国盗り物語の道三編は、ここで終わる。<br />後半は信長編となり、このうつけの娘婿と<br />ことさら目をかけている明智光秀という利発な青年の<br />二人が出会うことになる。<br /><br />後半は、以降に。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />全4巻なので、シリーズというほどの長さではないのだが<br />好きな作品の1つであるので書いておく。<br /><br />ちなみに政頼は、頼武の名前のほうが通常らしい。<br />政頼の名は諱(いみな)で(=いわゆる本名)であり<br />字(あざな)(=通り名)が頼武ってワケね。<br />伊達 藤次郎 政宗の「藤次郎」みたいなアレ。<br /><br />十二国記もややこしいと思いつつ、割とすんなり理解できるのは<br />日本にもこういう素地があるからかも知れんね。
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十二国記 その2

風の万里 黎明の空〈上〉十二国記小野 不由美/講談社 by G-Tools後半書評のために、設定に関して追記。この世の頂点である天帝は、まだ誰も見たことがない。ただ天網(てんこう)という基本法のようなものが存在しそれによって王は、兵をもって他国に出兵することを禁じられている。一方、王が自治領で出す基本法を地網(ちこう)という。王が悪政を行うと、麒麟は病に伏す。(=失道)王が省みて善政を敷けば復活する可能性はあ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062551756/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61nxSSTRQqL._SL160_.jpg" border="0" alt="風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062551756/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">風の万里 黎明の空〈上〉十二国記</a><br />小野 不由美/講談社<br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />後半書評のために、設定に関して追記。<br /><br />この世の頂点である天帝は、まだ誰も見たことがない。<br />ただ天網(てんこう)という基本法のようなものが存在し<br />それによって王は、兵をもって他国に出兵することを禁じられている。<br />一方、王が自治領で出す基本法を地網(ちこう)という。<br /><br />王が悪政を行うと、麒麟は病に伏す。(=失道)<br />王が省みて善政を敷けば復活する可能性はあるが、実例は少ない。<br />麒麟が死ねば、王もやがて死ぬ。<br />(※本来なら王族は仙籍に入り、不死身となる)<br />王がその前に位を退けば、麒麟は失道から逃れる。<br /><br />天網を破った王と麒麟がが謎の死を遂げた前例はある。<br /><br />麒麟は蓬山という麒麟専門の山で卵果から生まれ<br />生来備わった資質から、自力で能力を身に着けていく。<br />そうして王を見つけ、運命を共にする。<br />唯一、戴国の泰麒だけが他と違い<br />卵果のまま外の世界へ流され(=胎果)<br />10歳になって蓬山に帰ってきたので、麒麟の自覚が薄い。<br />また金髪ばかりの麒麟の中、唯一黒髪を持つ稀有な「黒麒」でもある。<br /><br />胎果とは逆に、外の世界からこちらへ来たものを「海客」という。<br />仙籍がなくては言葉は通じず、更に帰る手段もない。<br />麒麟だけは外の世界を行き来することが可能。<br /><br />追加設定は以上。<br /><hr size="1" /><br />「風の万里 黎明の空」上・下<br />慶国その後の話。<br />慶国の王として立った陽子だが<br />異世界の文化すら分からぬ身では、執政も理解できない。<br />慶麒とも微妙な距離があり、次第に王宮の中が苦しいものになる。<br />そこで里へ降り、しばらく民の中で暮らすことを決める。<br /><br />一方、芳国では悪政が続き、王と峯麟(芳国の女麒麟)が殺される。<br />娘である祥瓊(しょうけい)は仙籍を剥奪され里に下りるが<br />周囲にも父の悪政から恨みを買う。<br />慶国に年の変わらぬ女王が立ったと聞き、恨めしい気持ちになる。<br /><br />また一方、鈴という少女も海客である。<br />最初は言葉の通じない世界で悲嘆に暮れていたが<br />何とか見習いのような形で仙籍を手に入れるが、毎日が辛い。<br />慶国の王も海客だと聞き、憧れと同情を抱く。<br /><br />慶国には私腹を肥やす官吏に苦しむ民が多くあり<br />それぞれ陽子、祥瓊、鈴は自分のあり方を振り返っていく。<br /><br />「図南の翼」<br />恭国に供王が立つまでの物語。<br />麒麟が王を見つけるために、我こそはと思うものは<br />決められた日に一斉に蓬山に登る。これを「昇山」という。<br /><br />恭国は王の不在が続いている。<br />わずか12歳の娘・珠晶(しゅしょう)は、国を憂い昇山を志す。<br />こまっしゃくれた娘だが、頭がよくて口が立つ。<br />朱民(=自由民族のようなもの)を雇い、険しい蓬山を目指すが<br />その中で、王や人の在り方について考える。<br /><br />偶然知り合った妙に腕の立つ男・利広は<br />ただ興味深そうに珠晶が昇山するのを手助けしてくれるのだが…?<br /><br />「黄昏の岸 暁の天」 上・下<br />戴国に起こった反乱の話。<br />やっと泰王を得た戴国に、王が行方不明になったという噂が走る。<br />王が死ぬと白雉がそれを鳴いて告げる為、死んではいない筈だった。<br /><br />だがやがて泰麒の姿も消える。<br />どうやら泰麒は、誰かに襲われ<br />そのショックで向こうの世界に行ってしまったらしい。<br />さらに白雉が崩御を告げたという報告がされ<br />李将軍は荒廃する戴国を救ってくれるよう、慶国を頼る。<br />だがそれは、天網を破る違法行為となる。<br /><br />泰麒の捜索と戴国の陰謀を巡り、陽子は思う。<br />はたして天網は、何のために存在しているのだろうと。<br /><br />「華胥の幽夢」<br />十二国記の短編集。<br />・冬栄<br />自分の力量に悩む泰麒が、漣国の廉麒を訪ねる話。<br />「黄昏の岸 暁の天」とも少し関連がある。<br />・乗月<br />芳国の王を殺した月渓の話。<br />「風の万里 黎明の空」の祥瓊を里に送った人物でもある。<br />・書簡<br />陽子と、陽子が「月の影 影の海」で得た<br />半獣人の友人・楽俊とやり取りする近況報告の手紙の話。<br />・華胥<br />才国の先王が崩御した時の話。<br />その折の采麟は、今の新しい王に仕えている。<br />・帰山<br />「図南の翼」で出てきた利広の話。<br />実は奏国・宋王の放蕩息子であり<br />バカ殿である雁国・延王とも親しくしているようだ。<br /><br />「魔性の子」<br />泰麒が行方不明になっていた間の話。<br />なので舞台は現世であり、泰麒は高校生になっている。<br /><br />既刊本はこれで以上。<br /><hr size="1" /><br />恐ろしく込み入った設定にも見えるが<br />読んでしまうと案外するりと納得できる。<br />十二も国があるのだから簡単とは言えないが<br />最初さえ何とか飲み込めば、後は漢字のお蔭でなんとなく分かる。<br />国と王の漢字が一緒だったら、もっと簡単なんだろうけどね。<br /><br />次の本が何時出るのかは分からないが<br />自分も結構に忘れかけていたので、復習代わりに書評に残しておく。<br />うん、本当に自分のためだけに書いたワケで。(笑)<br /><br />話の合間に、柳国と巧国の荒廃が近いことと<br />範国はそこそこに治まっているような記述が出てきた。<br />舜国に関しては、ほぼ語られていない。<br />これがそのまま、本当に十二国全部を書くつもりだとしたら<br />(そしてお預けを食らっている期間を考えると…)<br />とても終わるような気がしない。<br /><br />国政の話も含まれていはいるが<br />メインはそれぞれの王と麒麟の関係なので<br />設定の細かさの印象よりは、読み物として楽しい。<br />確かに設定や文字使いまで作りこんでいる印象なので<br />書く方もかなり体力を消耗しそうだが<br />出したからには最後まで書いてほしいのが、読者の本音。<br /><br />がんばれ小野先生…!<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />優待アップグレードでWindows7→8にした。<br />まだ慣れないので微妙に不便。<br />それにしてもスタートボタンを無くすとか、思い切った改造だわ。<br />
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十二国記 その1

月の影 影の海(上) 十二国記小野 不由美/新潮社 by G-Tools世間様より一足早く休暇に突入。この間にやってみたかったこと。手持ちのシリーズ小説のざっくりまとめ。誰の為でもない、ただの自分の自分による自分のための作業。(笑)正月用の本を何にしようかと迷っていたのだが今年はブログも作ったことだし、この作業に専念。まず手始めに十二国記から。概要:12の国から成る異世界のSF小説。○国恐ろしく細かいので、重要な... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101240523/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51qt85tp4PL._SL160_.jpg" border="0" alt="月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101240523/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">月の影 影の海(上) 十二国記</a><br />小野 不由美/新潮社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />世間様より一足早く休暇に突入。<br />この間にやってみたかったこと。<br />手持ちのシリーズ小説のざっくりまとめ。<br />誰の為でもない、ただの自分の自分による自分のための作業。(笑)<br /><br />正月用の本を何にしようかと迷っていたのだが<br />今年はブログも作ったことだし、この作業に専念。<br />まず手始めに十二国記から。<br /><br />概要:12の国から成る異世界のSF小説。<br /><br />○国<br />恐ろしく細かいので、重要な部分だけ。<br />頂点は天帝。その天啓を経て12の王が選ばれる。<br />慶・奏・範・柳の四大国は、景王・宗王・氾王・劉王<br />雁・巧・才・恭の四州国は、延王・塙王・采王・供王<br />戴・舜・漣・芳の四極国は、泰王・?王・廉王・峯王<br /><br />何故に国と王の漢字を一緒にしなかったと小一時間。(笑)<br />今のところメインは慶・雁・戴の三国。<br /><br />○麒麟<br />天命を遣わすのは麒麟という神獣。(※人の姿にもなる)<br />この世界の中央にある蓬山の卵果より生まれる。<br />(※この世界の人間はすべて卵果から発生するという設定)<br />慈悲の生物であり、血を何よりも恐れる。<br /><br />麒麟は王を選び、善政の元で生き永らえ、悪政の元で命が尽きる。<br />(※麒麟が死ぬと王は死ぬが、王が死んでも麒麟は死なない)<br />同時に王を助ける台輔という役職に就く。<br />(※慶国なら慶麒、泰国であれば泰麒とも呼ぶ<br />  これは男の場合で、女であれば慶麟・泰麟と呼び名が変わる<br />  別に本名もあるため、最初はややこしい)<br /><br />○その他<br />ぐるりと海に囲まれたこの世界の向こうは<br />倭(日本)と崑崙(中国)と繋がっているとされ<br />まれに人間が迷い込むことがあるが<br />逆にこちらの世界から行くことは難しいとされる。<br /><br />ここまでが基本。<br />国と王と麒麟が分かっていれば、とりあえずOK。<br /><hr size="1" /><br />「月の影 影の海」 上・下<br />慶国の王誕生と麒麟の話。<br />女子高生の陽子は、突然現れた男と妖魔に異世界へ連れて行かれる。<br />陽子はその昔、卵果のまま蝕(=天災)で流された「胎果」であり<br />慶麒に選ばれた景王だという。<br />だが慶国は前王の悪政で、荒廃しきっていた。<br /><br />陽子は身を追われ、戦いを覚え<br />人を疑うことを覚え、やがてその中で友を得る。<br />そうして己に与えられた運命を知る。<br /><br />「風の海 迷宮の岸」 上・下<br />泰国の王誕生と麒麟の話。<br />泰麒もまた胎果で、倭からこの世界の蓬山へ戻るも<br />麒麟としての自覚や使命が分からぬままに時を過ごす。<br /><br />戴国は王の不在が続き、急を要している。<br />やっとのことで指令(=妖魔を従える力)を手に入れ<br />麒麟に転変(=変化)した泰麒だが<br />王の立候補者達を見ても、一向に天啓は降りてこない。<br /><br />泰麒はただ別れたくないという理由だけで、ある男を王に選ぶ。<br />だが麒麟には、驚くべき習性があったのだ。<br /><br />「東の海神 西の滄海」<br />雁国の王誕生と麒麟の話。<br />雁国の麒麟もまた胎果であり、倭で見つけた男を王としたが<br />根本的に王という存在を信じられない。<br />そもそも延王は、何を考えているか分からないバカ殿だ。<br /><br />雁麒は、妖魔を従えるという稀有な少年と知り合う。<br />だが時が過ぎ、その少年は雁王に反逆を企てる男の配下になっていた。<br />血を恐れる雁麒を人質に取り、男は反旗を翻す。<br /><br />バカ殿・延王がとった措置とは…。<br /><hr size="1" /><br />ひとまずここで区切ろう。<br /><br />自分が持っているのは、講談社X文庫ホワイトハートのもので<br />タイトルや表紙、キャラ立てなどは<br />見るからにライトノベルっぽさ満載なのだが<br />内容と設定の濃さは十二分に読みごたえがある。<br />十二国記だけに。(←オッサンか)<br /><br />国造りということであれば<br />三国志や水滸伝とは比べるべくもないが<br />「何を持って選ばれるか」という天啓そのものがテーマだと思われる。<br />麒麟という想像上の生物をしっかり設定した上で<br />王との関係に重点を置いたものなので<br />読んで楽しめるSF小説になっている。<br /><br />シリーズが今年、新潮社に引っ越しになった時は<br />新刊が出たのかと騙されそうになった。<br />表紙もタイトルもなんとなく全部似ているので、余計に。<br />む、ひょっとしてそういう効果も狙っているのか?(笑)<br /><br />最後にでた巻の奥付を今見てみたら、2001年だった…。<br />いや、何時までも待つつもりだが<br />さすがに12年は放置プレイも甚だしくないか。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><br />残りは明日にまとめる。
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戦国無常 首獲り

戦国無常 首獲り伊東 潤/講談社 by G-Tools先に薀蓄(うんちく)を記す。首取り(※一般にはこの字面が多いので、こちらとする)とは戦場で打ち取った相手の首を切ることを言う。持ち帰って検分してもらい(=首実検)その評価によって恩賞を得るというのが、戦国時代の査定システムだ。戦では、敵大将や幹部を打ち取ったもの更に一番首(本来は三番まで)をあげた者が評価される。それを証明するのには、首を持っていくのが一番手... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062769972/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51UO4vW2KcL._SL160_.jpg" border="0" alt="戦国無常 首獲り (講談社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062769972/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">戦国無常 首獲り</a><br />伊東 潤/講談社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />先に薀蓄(うんちく)を記す。<br /><br />首取り(※一般にはこの字面が多いので、こちらとする)とは<br />戦場で打ち取った相手の首を切ることを言う。<br />持ち帰って検分してもらい(=首実検)<br />その評価によって恩賞を得るというのが、戦国時代の査定システムだ。<br /><br />戦では、敵大将や幹部を打ち取ったもの<br />更に一番首(本来は三番まで)をあげた者が評価される。<br />それを証明するのには、首を持っていくのが一番手っ取り早い。<br />テレビを見ていると、戦争は全軍入り乱れのような形に見えるが<br />実際は氏族ごとのグループ構成になっており<br />主人が手柄を上げると、配下がその首を検分に持っていく形になっている。<br /><br />なので戦場では、首を持って走っている人間がいたり<br />腰からブラ下げて戦っている人間もいる訳だ。(笑)<br />新撰組の小説で、銃器に変わった時代にも証拠の首を取ろうと<br />もたもたしている兵達を土方が一喝する場面があったが、<br />それくらい「首」は重要なアイテムだったのだ。<br /><br />ちなみに陣に持ち帰るとその首を綺麗に洗って、化粧を施す。<br />(この役は戦に参加しない女性や子供などがやったとも言われる)<br />査定の折に少しでもよく見せる為の細工でもあったが<br />形相の悪い首は縁起が悪いとされていたらしいから<br />首実検への作法でもあったのだろう。<br />もう何が悪くて何が良いのかもわからんが。(笑)<br /><br />だが首にもランクがあり<br />例えば逃げようとした敵を討った「追い首」はランクが下がる。<br />他にも死体から取った「冷え首」も同様だ。<br />また名も無い兵は、持って帰っても幾らにもならない為<br />その場で「捨て首」になったりもする。<br /><br />これだけのランクがあるのだから、当然<br />人が討った首を自分のモノにするのは「奪首」と言って重罪になる。<br /><br />話が長くなったが(本当にな)、この本は<br />「頼まれ首」「間違い首」「要らぬ首」<br />「雑兵首」「もらい首」「拾い首」の六篇の短編集で構成されており<br />首獲りにのみ焦点を合わせたところが、歴史的に面白い。<br /><br />戦国物は、割と雄々しく勇ましい姿が書かれることが多く<br />自分も確かにそれで歴史・時代小説が好きなのだが<br />これを読んで、戦場の現実は<br />実際にこのようなものであったのかも知れないな、と感じた。<br /><br />時代劇などでも、首実検のシーンはまれに見られることがあるが<br />「首取り」をリアルに描いたものは無い気がする。<br />無論、倫理的な意味合いが強いのだろうが<br />ある意味では日本の暗黒部分というか、裏歴史であるのかも知れない。<br /><br />普通の戦国物と比べて読後感は決してよくはないが<br />戦国の裏知識として読むといいのではないだろうか。<br />ただちょっとオチが読めてしまうのが残念。(苦笑)<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />ところで「我こそは~」という名乗りを上げる習慣は<br />この首検分がされるようになって、されなくなったと言われる。<br />でも一番首をあげるのに乗り込んだ武士とか<br />名の通った武士は名乗りはしていたらしい。<br /><br />知らなかったころは妙な習慣だと思ってたが<br />名乗りを上げた人は検分しやすくなるし<br />功労も与えられやすいってワケだよね。納得。<br /><br />それにしても昔の給与システムはシビアだな。<br />基本給や時給じゃなかったワケだからねえ…。<br /><br />
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夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ 文庫版水野敬也/飛鳥新社 by G-Toolsワシ、ガネーシャ。この本の主人公やねん。ホンマはインドの神様なんやけどな。神様やし、イロイロと御利益あるんやけどなんかを始める時に頼られるコトが多いねん。いわゆる起業の神様っちゅーヤツ?せやからこの本も、実は自己啓発本いうヤツや。あ、でもそんな気張らんでエエんやで?ちゃんと小説の形で、気軽に読めるようになっとるから。どんな話かやて?そら神様のやる... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864100829/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Uw2Uig0yL._SL160_.jpg" border="0" alt="夢をかなえるゾウ 文庫版" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864100829/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">夢をかなえるゾウ 文庫版</a><br />水野敬也/飛鳥新社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />ワシ、ガネーシャ。<br />この本の主人公やねん。<br /><br />ホンマはインドの神様なんやけどな。<br />神様やし、イロイロと御利益あるんやけど<br />なんかを始める時に頼られるコトが多いねん。<br />いわゆる起業の神様っちゅーヤツ?<br /><br />せやからこの本も、実は自己啓発本いうヤツや。<br />あ、でもそんな気張らんでエエんやで?<br />ちゃんと小説の形で、気軽に読めるようになっとるから。<br /><br />どんな話かやて?<br />そら神様のやる事いうたら、人の願いを叶えるのに決まってるやんか。<br />ソレがまぁ、「あのコ」も情けない男でなァ。<br />ワシに「自分を変えたい」って泣きつくモンやから<br />しゃーないからしばらく一緒に暮らして、教育したったんよ。<br /><br />まァ、ニュートン君やらビルゲイツ君やら<br />カーネル君やら幸之助君かて、ワシの教育の賜物やしな。<br />「あのコ」かてチョチョイのチョイや。<br />ん?なんも難しいコトやないで。<br />ただワシがいう事を1日1つ、必ず実行するだけや。<br />簡単やろ?<br /><br />「あのコ」あんまオモロないけど、結構ミドコロあるねん。<br />あんみつ買うてくれるしな。<br />あ、シュークリームもおごってもろたな。<br />パチンコの金はなかなかくれへんけど。<br />ソレどころか神様に向かってあのアホは…<br />………、…まぁ、ソレでもミドコロはあるねん。<br /><br />なに?ホンマに自分を変えられるんかて?<br />当たり前やん。ワシ、神様やで?<br />でもな<br />自分、そんなこと言うてる内は2000%無理やわ。<br />は?言うてるコトが分からん?<br /><br />あのな<br />ワシのいう事は簡単やないかもしれんけど、難しい事やないねん。<br />難しいかもしれんけど、簡単な事やねん。<br />ソレに気が付いたら、いつでも自分を変えられる。<br />まだ分からへん?<br />ほな、本を読むしかあらへんなぁ。<br /><br />ここまで読んでくれておおきに。<br />コレも<br />ワシのいう「難しいけど簡単なコト」のひとつやねん。<br /><br />【ガネーシャの課題】<br />とりあえず、読んでみる。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />こってり目の関西弁が楽しかったので、便乗した。(笑)<br />自己啓発には然程興味はなかったのだが<br />こういう形なら読んでもいいと思った。<br /><br />歳をとると(苦笑)、ちょっとした事でイラッとする事が増えてくるが<br />なんというか、ちょっと深呼吸したような心持ちになった。<br />人生はなんたって、オモロイのが一番。<br /><br />来年から頑張れるといいな。(希望かよ)
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完本 日本語のために

完本 日本語のために丸谷 才一/新潮社 by G-Tools今年の秋にお亡くなりになって本屋の一角にコーナーが設けれているのを見るようになった。歴史的仮名遣いで作品を書く方だと言うのは知っていたが恥ずかしながら、これまで著書を手に取ることがなくこれを機会にと購入。いやもう、吃驚した。これは完本として平成になってからまとめられたものだが手掛けられたのは昭和49年の事であるらしい。ざっくり言うと、戦後の新国語改革に... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410116911X/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51mWsqqNlyL._SL160_.jpg" border="0" alt="完本 日本語のために (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410116911X/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">完本 日本語のために</a><br />丸谷 才一/新潮社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />今年の秋にお亡くなりになって<br />本屋の一角にコーナーが設けれているのを見るようになった。<br /><br />歴史的仮名遣いで作品を書く方だと言うのは知っていたが<br />恥ずかしながら、これまで著書を手に取ることがなく<br />これを機会にと購入。いやもう、吃驚した。<br /><br />これは完本として平成になってからまとめられたものだが<br />手掛けられたのは昭和49年の事であるらしい。<br />ざっくり言うと、戦後の新国語改革に関しての批評本なのだが<br />これが面白いくらい斬新で、的を得ている。<br /><br />斬新過ぎて、小見出しを見るとえっと思うのだが<br />読んでいく内に成程と感じ入ってしまい<br />最終的には同意せざるを得ない心持ちになるのである。<br />だがそれは決して不快ではなく、むしろ論破された通快感がある。<br /><br />本書のメインとして、実際に使われている教科書を基にして<br />小中学校で国語教育の改善点をあげているのだが<br />冒頭の1章がいきなり「子供に詩を作らせるな」である。<br />ええっ、と思う間もなく「例文が駄文ばかり」とか<br />「小学生にも文語体を読ませよ」とか<br />過激な改革案がぽんぽんと上げ連ねてある。<br /><br />更に3章も同じ内容ながら、どうやらこちらは<br />10数年後に同じ試みを、もう一度丸谷氏がトライしたものであるらしく<br />少し怒りがおさまっているのか(笑)<br />あらためて改革案が子細に説明されてある。<br />1章の主張はそのままに。「漢字配当表の廃止」「ローマ字はいらん」など<br />内容はさらに過激になっているのだが。<br /><br />ローマ字に関しては、自分の職業柄<br />パソコンを使う前に是非覚えてほしいものなのだが<br />(例:いまでもかな入力を愛用している人や<br />   作家(sakka)と打たず、(saltuka)と打つ人はいる<br />   間違ってはいないが、入力に無駄が出てくる)<br />それ以外は概ね、納得してしまった。<br /><br />以前、サイバラさんの漫画で<br />「今でも国語ってこんな内容なのか、クソつまらん」と言う意見があり<br />そこでは詳細を語っていなかったので深く考えていなかったが<br />成程、こういう事だったのかもしれないと思った。<br />もっとも彼女の場合、フィーリング的な話である可能性もあるが。(笑)<br /><br />自分は昔から国語の授業が好きだったので<br />別に苦痛に思ったことはなかったが<br />言われてみれば、無駄な日本語訓練を積んでいたのかも知れず<br />確かに「つまらない例文」というのは存在していた気がする。<br />それが文部省(今の文部科学省)に定められていては、<br />判断もつかない小学生が可哀想やも知れない。<br /><br />自他共に歴史仮名遣いを推奨している丸谷氏だが<br />その理由を読むよりも、この本の最初の数ページ読むだけで<br />自分たちの脳がするりと内容を把握できることで、意味が分かる。<br />要は日本人で古典という知識があれば<br />わざわざ定められた新仮名遣いに直さなくとも、読めるのである。<br />これは便利不便という実際的な問題はさておき、ちょっとした衝撃だった。<br /><br />丸谷氏の言わんとするところを要約すると<br />国語の授業は多分、ひたすら漢字を覚えて本を読めば事は足りるのだ。<br />自分は読書感想文が重荷だと感じたことはないが<br />その所為で本が嫌いになるくらいなら、書かなくていいと思う。<br />本は好きで読まないと意味がない。<br /><br />最後の章では大学入試問題についても批評がされていて<br />こちらは問題文も載せられていたので理解できたが<br />教科書部分は、ぶ厚くなってもいいから全部掲載して欲しかった。<br />確かに今読むと面白いかもしれない。<br />実家に帰ったらまだ残ってるだろうか。<br />うむ、無性に教科書が読みたい。(笑)<br /><br />家に教科書がある人は、是非手元においてお読み頂きたい。<br />そしてその詳細を教えて欲しい…!<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />歴史的仮名遣いというのでちょっと思い出したのだが<br />日本人は前後の文脈から判断し<br />文字を選択する能力に長けているという言うものだ<br />(日本人に限るのか、外国語に詳しくないので分からないが)<br /><br />例えば「はちをおく」という文章から<br />恐らく大概の方が「鉢」という漢字を思い浮かべる。<br />「八」や「蜂」では文章に「?」が出ることを理解しているからだ。<br />なので「ちようが飛んでゐる」と書かれていれば<br />拗音を用いなくても「蝶」であると推察できる。<br /><br />だがその昔、「゜(半濁音)」「゛(濁音)」がない時代はもっと難解で<br />「いかた」と書かれた店を「筏(いかだ)屋」なのか「鋳型(いかた)屋」なのか<br />自分で状況判断しなくてはならない事になる。<br />日本人はさほど困らなかったらしいが<br />海外から来た宣教師には、その空気を読むのが大変だったらしい。(笑)<br /><br />そこで半濁音や濁音が生まれたという。<br />丸谷氏も似たようなことを述べていたがが<br />日本が諸外国の知識を吸収するために<br />多少日本語の手入れも必要なものになってくるが<br />日本語の持つ美しさと機微はそのままにするべきだと言う主張だ。<br /><br />戦後は本気で、漢字を止めてローマ字表記にしようとか<br />馬鹿な考えが本当にあったと聞くが、冗談じゃない。<br />こんなに面白いモノがなくなったら、本を読む魅力が半減するわ。<br /><br />まあそれでも最近は自分もパソコンに頼るばかりで、<br />筆記漢字能力は衰えつつあるんだけどね。<br />
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WJ 1月22日号

ONE PIECEまたもやカラー表紙。ちゃんと休んでるのかこの人。(笑)本編は、シーザーの手の中の心臓が多分スモーカーでは無いだろうくらいの予想しかないのでここは勝手に悪魔の実に注目したい。悪魔の実に関して、今まで公式となっている設定。A 種類はロギア・パラミシア・ゾオンの三種類B 食べると特殊な能力が身に付き、海(海楼石も同様)が弱点となるC 事前に能力を知ることは不可能D 同時期に同じ能力者が現れることは... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20121231104712c1a.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20121231104712c1a.jpg" alt="wj" border="0" width="110" height="160" /></a></td></tr></table><br /><br />ONE PIECE<br />またもやカラー表紙。ちゃんと休んでるのかこの人。(笑)<br /><br />本編は、シーザーの手の中の心臓が<br />多分スモーカーでは無いだろうくらいの予想しかないので<br />ここは勝手に悪魔の実に注目したい。<br /><br />悪魔の実に関して、今まで公式となっている設定。<br />A 種類はロギア・パラミシア・ゾオンの三種類<br />B 食べると特殊な能力が身に付き、海(海楼石も同様)が弱点となる<br />C 事前に能力を知ることは不可能<br />D 同時期に同じ能力者が現れることはない<br />  また1人が2つ以上の能力を手に入れることは出来ない<br /><br />70巻近い長期連載を考えれば、驚くほど情報が少ない。<br />だがそのお蔭で、以下のような矛盾も「謎」として持ちこたえている。<br />A→ゾオン系やパラミシア系の「無法化」<br />B→川や風呂のような「水が溜まる場所」も弱点となりうる<br />C→「悪魔の実図鑑」の存在<br />D→黒ひげが「2つの能力」を手に入れている<br /><br />ところで自分は、設定はキッチリしてなくてもいいと思っている。<br />長期連載には絶対「穴」がつきものだから<br />その穴を収めるために「設定の穴」というか<br />風通しの良い場所を作っておくのは、対抗策としてアリと考える。<br /><br />Aに対して→人工悪魔の実の登場で、ゾオン系はある意味設定フリーになった<br />     パラミシア系は最初から「何でもアリ」みたいなものだったし。<br />     個人的には「掛け合わせ」というチート技を出さないために<br />     「覇気」という後から設定が出たのではないかと思う。<br />     まあ今後出ちゃう可能性はゼロではないけど。<br />Bに対して→これは正直、今でも訂正した意味が不明。<br />     ただ空島で海楼石の説明が少し出ていたから<br />     そこから「水全般」という定義に変えなくてはならない理由があるのかも。<br />Cに対して→悪魔の実の伝達条件が解明されているなら不可能ではなさげさが<br />     「仕組み」ではなく「伝達」なのがとても気になる。<br />     確かにシーザーが悪魔の実を「伝達」させたシーンが、今章にもあった。<br />     だがこれが「人工」だとすると「本来」はどうなるのかが疑問だが<br />     長くなりそうなので、ひとますここまで。<br />Dに対して→黒ひげの謎は明らかに伏線なので、これはヨシとする。<br />     疑問としては「黒ひげのみの体質」なのか<br />    (それが生まれつきなのか、医療的な改造を持って得たかも)<br />     よのや「D」の名を持つ人間の体質なのかが気になる。<br /><br />パンクハザードの話は、実に興味深い。<br />悪魔の実に「人工」「科学」という設定をつけるつもりなら<br />それは今までの曖昧な設定にすべて理屈を通さなくてはならなくなる。<br />設定という要素が持つ、諸刃の剣だ。<br />作者にそこまでの覚悟と、綿密な設定があるのだろうか。<br /><br />Cの考察にちょっと関係するのだが<br />「人工」を科学と言う意味でなく<br />「養殖」に近い形にするつもりではないかと予想。<br />つまり「同じ環境にしてやれば、同じ植物が育つ」という図式であり<br />ベガバンクはあくまで「環境」を作れるだけで<br />実自体のクローンは作れないのではないか。<br /><br />恐らくゾオン系は<br />パラミシアやロギアの格下だとされていただけに<br />環境を作り易く、また「例外」を作ることも可能ではないのだろうか。<br />幻獣種自体がすべて人工であったり<br />ゾオン系のみ「掛け合わせ」が使える可能性はゼロではない。<br />乱暴な比喩だが、動物の掛け合わせみたいなものではないか。<br /><br />長くなるので、取りあえずこの辺にしとく。<br /><hr size="1" /><br />NARUTO。<br />大まかに着目点は2つ。<br />「オビトとマダラの関係」と「ネジの死」かな。<br /><br />うちは一族は危険だ。<br />主人公を無視して話の中心に割り込む暴挙が半端ない。(笑)<br />もうちょっと頑張れナルト。<br />しっかりしないと、タイトルだけの主人公になっちまうぞ。<br /><br />うちはは「忍世界の現実」の象徴だと思う。<br />視点は常に過去にあり、その考えは非常に閉鎖的だ。<br />一方ナルトは「忍世界の理想」の象徴であり<br />視点は未来にあり、「意外性」の言葉が物語る通り型破りだ。<br />いや、多分そうしたかったんだろうって予想なんだけど。(笑)<br /><br />何が意外って、岸本君が№1じゃなかろうか。<br />普通のセオリーで考えれば当然<br />理想が現実を打破するという少年漫画展開なのだが<br />2つの道は交錯しないまま、全然別に進んでいるように見える。<br />本読みの立場から、本編ではなく<br />ストーリーとしての形の方で毎回ハラハラする。<br /><br />カカシが今まで全く過去を語らなかった為<br />オビトストーリーはナルトの関与できないところにあり<br />サスケはサスケで痺れを切らして<br />自分で勝手に悟って、心の旅に出かけてしまった。<br />イタチは何かをナルトに託そうとしていたようだが<br />結局は自分でスポットライトを浴びて退場した。<br />主 人 公 危 う し 。(立場的に)<br /><br />オビトの言う「平和」は確かに違う。<br />だがそれを阻止するために戦争を起こしている時点で<br />忍連合群はその術中に落ちているし<br />ネジもその犠牲になったとしか思えない。<br />この話のテーマはいったい何であり、何処へ向かうのか?<br /><br />ところでオビトとマダラの関係は<br />サスケが大蛇丸に下った状況と似てる気がする。<br />自分は二部を丸ごと後付けだと考えているので<br />一部でクライマックスになるべき部分が<br />二部で焼きなおされたのではないかと感じた。<br />(だから所々、スケールのちぐはぐさが見えてしまう印象)<br /><br />だとすればオビトは最後にマダラを裏切り<br />自分が十尾の人柱力になるつもりなのではないか。<br />そうして結局力を抑えきれなくなり、暴走する。<br />ってAKIRA結末を予想してるんだけど。(笑)<br /><br />無論そのままだとカカシがオビトをトドメを指して<br />主人公どこ行ったって事になるので<br />サスケが出てきて、なんらか違うことにならないとねえ。<br />最悪のシナリオとしてはナルトがサスケごとオビトを討ち<br />ナルトも一緒に死ぬという図式なんだけど<br />出来たらもう少し心楽しい話を読みたいかな。<br /><br />まあ、最悪を予想しとけば間違いはないだろうって事で。(笑)<br /><hr size="1" /><br />あんまり長くなったので、この辺にしとく。<br /><br />今朝、投稿前の記事が全部消えてしまい<br />もう書くのやめようと思ったんだけど<br />結果的に倍以上の量を書いてしまった…。
  • Date : 2012-12-23 (Sun)
  • Category : WJ
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国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!

国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!吉田 一郎/筑摩書房 by G-Toolsもうすぐ休暇という事で、旅行の計画でも立てる代わりにとりあえずこんな本を読んで気を紛らわせてみる。(行けよ)さて名前の通り、世界各国の雑学本だがハワイやフランスなどというメジャーな観光地ではなく学校で習ったようなそうでないような記憶の重箱の隅にすら存在が危ぶまれるレベルの地球儀に目をくっつけて見なくてはならない小国ばかりである。本書... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480427252/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/510VLm2XlXL._SL160_.jpg" border="0" alt="国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ! (ちくま文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480427252/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!</a><br />吉田 一郎/筑摩書房<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />もうすぐ休暇という事で、旅行の計画でも立てる代わりに<br />とりあえずこんな本を読んで気を紛らわせてみる。(行けよ)<br /><br />さて名前の通り、世界各国の雑学本だが<br />ハワイやフランスなどというメジャーな観光地ではなく<br />学校で習ったようなそうでないような<br />記憶の重箱の隅にすら存在が危ぶまれるレベルの<br />地球儀に目をくっつけて見なくてはならない小国ばかりである。<br /><br />本書は「東アジアにはいくつの国があるか?」というクイズで始まる。<br />日本政府の公式見解では「日本・中国・韓国・モンゴル」の4つであるらしいが<br />台湾政府では「中国(※中華民国)」の1になるらしい。(笑)<br />つまり、お国の事情で答えが変わってしまうのだ。<br /><br />ちなみにサッカーW杯に置き換えると<br />「日本、韓国、北朝鮮、モンゴル、中国、台湾、香港、マカオ」の8か国。<br />スポーツマンシップに乗っ取ると、随分国際色豊かになるから不思議。<br />と言う訳で、今回は書評もクイズ形式にて。<br /><br />~国マニア 初級編<br />①世界最小の国家は何処か。<br /> ヒント:正確には市国。イタリア領土内にある、治外法権国家。<br />②面積は日本の6倍、人口は6万人弱という世界最大の島は?<br /> ヒント:デンマークの自治政府<br />③公式での1人当たりの国民所得のトップはルクセンブルク。<br /> では非公式でそれに肉薄するイギリス海外領土は?<br /> ヒント:船や飛行機が行方不明になる方が有名<br /><br />この辺なら、普通に名前は聞いたことがあるかも知れない。<br />では次に行こう。<br /><br />~国マニア 中級編<br />④イギリス沖合にある、面積207㎡・人口数人という<br /> 公式ではどこも国と認めていない国家は?<br /> ヒント:今年になって元首がお亡くなりになりました<br />⑤法定通貨として、キティちゃん金貨が使える国は?<br /> ヒント:日本ではない。基本はニュージーランド$。<br />⑥アフリカ大陸で、五日間だけ独立を認められた国は?<br /> ヒント:数年前にどなたかがソマリアに行ったとか<br />     実はこっちだったとか話題に。<br /><br />ネットでニュースを見る人なら、結構ご存知かもしれない。<br />解答は検索したら、ほとんど出てくる。<br />上級編はハイレベル過ぎる気もするので<br />書評代わりにちらっとご紹介。<br /><br />個人的に笑った小国家・ナウル共和国。<br />場所は南太平洋、パプアニューギニアやソロモン諸島近辺。<br />面積は東京都くらいで、世界で3番目に小さい国家。<br />公式の首都がないというのは世界唯一らしい。<br />無論自分も知らなかった。<br /><br />何で生計を立てているのかと思いきや、島全体が燐鉱石であるらしい。<br />元はドイツとイギリスの合併会社が統治していたようだが<br />独立してからは資源で一気に豊かになり<br />働いているのは国家議員18人だけと言われるまでになったと言う。<br /><br />が、燐鉱石は限りある資源。<br />それが枯渇すると今度は暴動が起こり<br />大統領官邸にあった1台しかない国際電話機が壊れて<br />「国ごと音信不通」になったという凄い国である。(爆)<br /><br />52か国もの情報が250ページほどの本に収められているだけあって<br />説明は簡潔で分かり易く、また面白い。<br />日本はこんな政情とは無縁だなあと思いつつ読んでいたら<br />あとがきで「大宮市がさいたま市になって、浦和の植民地になってる!」<br />(※この頃は香港で仕事をなさっていたらしい)<br />と書いてあって、思わず笑った。<br /><br />楽しいのでいろいろ書きたいが<br />あんまり書くとネタバレになるのでこの辺で。<br />雑学と歴史の両方が楽しめる良書である。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />あ、今日ジャンプの発売日か。仕事の前に買わねば。<br /><br />そうそう、気付くのが遅れましたが<br />拍手ぽちっと押してくれた方、ありがとうございましたー。
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赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説桜庭 一樹/東京創元社 by G-Tools本屋でよく見るので気になってはいたもののなんとなく最後の一歩が踏み出せなかった作家さん。何故と言われても、多分ただの食わず嫌いみたいなものとしか説明できない。まあでも気になったら一口(一冊)は食べてみるのが礼儀と思い並んでいる本から、比較的合いそうなこの本をチョイス。何故と言われると、これも装飾過多のデコレーションケーキ群から一番シンプルなチーズケーキ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488472028/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51s8eNyiUCL._SL160_.jpg" border="0" alt="赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488472028/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">赤朽葉家の伝説</a><br />桜庭 一樹/東京創元社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />本屋でよく見るので気になってはいたものの<br />なんとなく最後の一歩が踏み出せなかった作家さん。<br />何故と言われても、多分<br />ただの食わず嫌いみたいなものとしか説明できない。<br /><br />まあでも気になったら一口(一冊)は食べてみるのが礼儀と思い<br />並んでいる本から、比較的合いそうなこの本をチョイス。<br />何故と言われると、これも<br />装飾過多のデコレーションケーキ群から<br />一番シンプルなチーズケーキを選んでみた、というところか。(笑)<br /><br />話は3章に分かれており、戦後から平成までの<br />山陰地方にある一族の女三代記という形となっている。<br /><br />1章の主人公は、万葉(まんよう)。<br />サンカ(※民俗学で言う戸籍を持たぬ山の民)に捨てられた少女は<br />物心ついたころから予知能力を持つ。<br />万葉は運命の糸に引かれるように<br />製鉄で財を成した名家・赤朽葉に嫁入りをする事になる。<br /><br />いや、この1章はとても良かった。<br />戦後が地域にもたらした産業景気の中<br />旧家と昭和が持つ古臭い空気、そして<br />万葉とサンカの謎めいた関係に、非常にワクワクした。<br />そして時代と共に、話は次章へと移る。<br /><br />2章の主人公は、万葉の娘・毛毬(けまり)。<br />長男は泪(なみだ)、次女は鞄(かばん)、末子は孤独。<br />……ここいらでちょっと、中二的な名前チョイスが気になりだす。(苦笑)<br />話もガラリと変わって、当時の世相を反映しており<br />毛毬自身もレディースの頭という設定だ。<br />盗んだバイクで走りだしたり、校舎のガラス窓を叩き割ったりはしてないが。<br /><br />その後、彼女は転職(?)するが<br />日本の高度成長期よりも激しい場面転換に、気持ちが付いて行かない。<br />そのまま毛毬の娘・瞳子(とうこ)の3章へ進む。<br /><br />おーーーーーっとぉ!ここでイキナリのミステリー展開だああ!<br />瞳子が祖母・万葉の残した謎に迫る!これは凄い!<br />ボディーブローの嵐!挑戦者、立てなぁぁぁぁい!!<br />と、自分もスポーツ実況中継に切り替わる程の急展開。<br /><br />いや、話はちゃんと繋がっている。<br />が、自分の興味が1章で置いてけぼりのままなのだ。<br />戦後という赤と黒の際どい配色で始まったこの話は<br />平成っ子のライトなフィーリングで締め括られる。<br />「ビューティフルワールド」と。(欧米か)<br /><br />いやある意味、正確に時代を追っているのかも知れない。<br />この50年は政治経済面だけでなく、生活様式や人も激変した時代だ。<br />そういう意味では、確かに正しい。<br />だが1章であれだけたっぷりの素材を見せられた後で<br />最終的に出てきた料理がカップ麺みたいで、少々拍子抜けした。<br />だったら1章だけで最後まで食べたかったなあ、というのが本音。<br /><br />旧家と言うおどろおどろしい場所が風通しよくなったのだと<br />テーマ的に狙っているならそれで構わないのだが<br />どちらかというと、昭和から平成のフォトグラフィーを眺めたようで<br />後に残る物が無かったという印象。<br /><br />過去から未来へという流れを読む事がテーマであったなら<br />1章で固定概念を持ってしまった、自分の読み方が悪かったのであろう。<br />だがその設定が好みだっただけに、少々残念。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />全体的に語彙のチョイスがライトノベルっぽく感じたのだが<br />後で調べたら、桜庭さんはこちら出身だったのだな。<br /><br />「十代向けの読みやすい小説=ライトノベル」という定義は<br />成程なと思うし、それであってると思う。<br />文章が平易という意味でなく<br />内容の盛り方というか傾向が「大人味」でないと言う意味で<br />自分があまり手に取らないだけで、偏見は無いつもりなのだが。<br /><br />まあ乱暴に言い切ってしまうと「中二味」というか(笑)<br />主人公がなにかの世界にどっぷり浸かっていて<br />その世界観ごと読んでいこうという舞台設定に、わざとしてあるのだと思う。<br />良いとか悪いとかは関係なく<br />ただ物語を読んでいけば良いというスタイルは<br />自分でアレコレ考える大人には読み足りないかも知れないが<br />初心者には理解しやすいし、良い入口だと思う。<br /><br />分かり易く書けるというのは、それだけで才能だから<br />ライトノベル出身の作家さんが化けることも、十分有り得る。<br />今まではあまり手に取らなかったのだが<br />発掘と言う意味で、今後も気になったら時々買ってみようかなと思ったり。<br />
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食堂かたつむり 【ネタバレあり】

食堂かたつむり小川 糸/ポプラ社 by G-Tools読んだのは、もう結構に前である。日常系の小説は、何となくは覚えていても何年も経つとオチまで忘れてしまう事が多々あるのだがこの作品は、強烈な印象でもって脳裏に焼き付いている。倫子はインド人の恋人に捨てられた上家財道具の一切を持ち去られ、ショックで声が出なくなる。そうしてなんとなく母のいる実家に戻りなんとなくそこで食堂を開店し1日1組という数で丁寧に客をもてな... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591115011/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41m4pPma3ZL._SL160_.jpg" border="0" alt="食堂かたつむり (ポプラ文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591115011/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">食堂かたつむり</a><br />小川 糸/ポプラ社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />読んだのは、もう結構に前である。<br />日常系の小説は、何となくは覚えていても<br />何年も経つとオチまで忘れてしまう事が多々あるのだが<br />この作品は、強烈な印象でもって脳裏に焼き付いている。<br /><br />倫子はインド人の恋人に捨てられた上<br />家財道具の一切を持ち去られ、ショックで声が出なくなる。<br />そうしてなんとなく母のいる実家に戻り<br />なんとなくそこで食堂を開店し<br />1日1組という数で丁寧に客をもてなすことを決める。<br /><br />言葉の代わりに思いをこめるように<br />倫子はパンを焼き、野菜を煮込み、コーヒーを淹れる。<br />その料理を食べると幸せが訪れるという<br />偶然とも必然ともつかない出来事が続き、商売は軌道に乗っていく。<br />…多分、こんな話なのだと思う。<br /><br />多分というのは、この牧歌的とも思える設定よりも<br />自分の中では倫子の存在感が印象的だったのだ。<br />なんか、スゴいマイペースなコだなぁ、と。<br />この子が会社に居たら、まぁ日常会話くらいはするけど<br />大事な案件とかはちょっと任せたくない気がする。<br /><br />恋人に逃げられた後、倫子は<br />ぬか床を盗られていなかったことに安堵し<br />日常に使いそうな会話を紙にペンで用意して、バスに乗り込む。<br />その冷静さと用意周到さは、少々ホラーですらある。<br />ぬか床は祖母の形見らしいので、いい話といえばいい話なのだが<br />祖母が死んだとき、倫子は一晩その遺体の傍で<br />ドーナツを食べながら一人で夜伽をしたらしい。<br />いや、もっといい感じに書いてあったが、まるっきりホラーだ。<br /><br />その微妙に世間ずれした空気は、文章中にもそこかしこに出てきて<br />きちんとツッコんだら、レポート10数枚分くらいにはなりそうだ。<br />が、取り敢えずさておいて続きを読む。<br /><br />兎にも角にも「食堂かたつむり」はスタートする。<br />自分ならまず、軟体動物の名前を掲げた飯屋には入りたくないが<br />この辺も倫子のマイペースさを物語っている気がする。<br />事前に客の好みや家族構成や将来の夢を聞き<br />倫子がメニューを考えるというスタイルだが<br />予約の時点で将来の夢を聞かれたりしたら、多分もう行かないし(笑)<br />開店時から1日1組と言うスタイルを貫ける辺りも<br />倫子がアイアン・シェフ並みの強気な自信を持っていることが窺える。<br /><br />まぁこれは、後述する本の結末によるものであり<br />初見では、そこまで主人公に偏見を持っていた訳ではない。<br />マイペースだけに、倫子が料理を作る一生懸命さは良く伝わるし<br />メニューはどちらかというと女性受けを狙ったラインナップではあるが<br />ザクロカレーはちょっと食べてみたい気はする。<br />料理本と見れば、料理が旨そうなら大概は問題ないのだ。<br /><br />が、後半でそれが変わる。<br />母と、飼っていた豚の話が中心になるからだ。<br />倫子は母のことを「おかん」と呼ぶ。<br />その違和感が、関西人の感覚をすごい刺激した。<br />コッチへ来てから、関東の人によく言われたが<br />「関西では語尾に全部「やねん」ってつけるんでしょ!」的な<br />法則無視のとってつけた感が気になって仕方がない。<br /><br />この母と豚の末路が多分、ツッコミのクライマックスだと思われる。<br />映画風にいうなら「全米がツッコんだ」級の史上最大のファンタジーだ。<br />だがそれでも、初見ではスルーしていたのである。<br />自分に意外な包容力があったのか、もしくは<br />「おかん」が相当に気になっていたのだろう。(包容力ちっさ!)<br />自分のクライマックスは、結末にあった。<br /><br />数日前の<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-66.html" target="_blank" title="オイアウエ漂流記">オイアウエ漂流記</a>でも書いたが、鳥が苦手である。<br />いっそトラウマレベルと言ってもいい。<br />察しのいい方ならお気づきであろうが<br />この本の結末には鳥の調理シーンが出てくる。<br />それで、自分の中で最大のホラー小説になってしまったのである。<br /><br />だがそれを差し引いても(完全には差し引けてないにしろ)<br />その状況でその行動に出る倫子がまったく理解できないし<br />その結果にも共感できなかった。<br />何より倫子の神経の太さからして<br />恋人に捨てられたショックで声が出なくなる性格ではないと感じた。。<br />彼女はただ「人と喋りたくない」というワガママから<br />声を自ら捨てたとしか思えないのだ。<br /><br />個人の体質で書評を左右するのはどうかと言われるかも知れないが<br />左右どころか、上下前後に揺すぶられ<br />本気で軽い吐き気をもよおした程だったので、我ながら如何ともし難い。<br />著者のファンである人には、心から申し訳ない。<br /><br />個人評価:★★<br /><hr size="1" /><br />鳥の共食いも一因であるのだが<br />それ以前に子供のころ<br />①パンのお使いをした帰りに、カラスに襲われる。<br />②窓を開けていた部屋にツバメが飛び込み、翻弄される。<br />と言う三本立てで鳥嫌いになったのである。<br /><br />動物は好きなのだが、鳥だけは駄目だ。<br />鳥がすごい好きな友人が、インコを口に入れるくらい可愛がっていたが<br />なんかもう本当にホラーは勘弁してほしい。
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厭な小説

厭な小説京極 夏彦/祥伝社 by G-Tools京極氏は、例によって京極堂シリーズでハマり他にもシリーズ物は結構に購読している。まぁ、平たく言うとファンである。が、短編集だけはちょっと警戒している。アレだけブ厚い本を次々に執筆しているからなのか時々、京極氏は何やら遠い世界にいらっしゃる事がある。何を言ってるんだか分からないんである。例えて言うなら、職場の上司が面白くない駄洒落を気に入って、毎日毎日言い続けてる... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396337833/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KnVcCrkYL._SL160_.jpg" border="0" alt="厭な小説 文庫版 (祥伝社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396337833/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">厭な小説</a><br />京極 夏彦/祥伝社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />京極氏は、例によって京極堂シリーズでハマり<br />他にもシリーズ物は結構に購読している。<br />まぁ、平たく言うとファンである。<br /><br />が、短編集だけはちょっと警戒している。<br />アレだけブ厚い本を次々に執筆しているからなのか<br />時々、京極氏は何やら遠い世界にいらっしゃる事がある。<br />何を言ってるんだか分からないんである。<br /><br />例えて言うなら、職場の上司が<br />面白くない駄洒落を気に入って、毎日毎日言い続けてると言うか<br />ああ、うん、本人は多分楽しいんだろうなー<br />イヤでもいい人だし、仕事では頼れる人だしなー…、みたいな。<br /><br />分かりにくい表現でも申し訳ないが、要は<br />京極氏の本業的文章は好きなのだが<br />楽屋的文章は自分的に評価が割れるのだ。<br />今回は短編集のようだったので、恐る恐る確認したのだが<br />文章的には大丈夫だったので、購入した。<br /><br />「厭(いや)な小説」は、タイトル通り<br />厭な怪異を7編収録した短編集だ。<br />と見せかけて、実は話が繋がっているのだが<br />何が厭って、何もかもが厭だ。(笑)<br /><br />こんな出来事が身の回りに起こったら厭だし<br />出来事も大した事じゃなかったり大した事だったりするのだが<br />なんかもうそれが生理的に厭。<br />夜中に読んでても洗濯と掃除をして、風呂に入りたくなる様な厭さ。<br /><br />そんな厭な小説なら読まなければいいのに<br />途中でやめられないのも厭。<br />最後まで読まないとスッキリしない、まさに厭な感じなのだ。<br />そうして最後まで読むのだが<br />結局そのオチにちゃんと理屈がつかないのも厭だ。(大笑)<br /><br />「だから最初から「厭な小説」と言ってるじゃないか」<br />そう京極氏に言われているようで、ますます厭。<br />確かに仰る通りだから厭になる。<br />まごうかたなき、これは「厭な小説」である。<br /><br />だがその不可思議で不条理な本を6章まで読み終えて<br />ふと現実に戻って顔を上げる。<br />極当たり前の日常を見上げて、ほっと安堵する。<br />嗚呼、フツーでよかった。<br /><br />そう、なんだかんだと京極氏の本は、こうして読んでしまうのだ。<br />厭よ厭よも弥生式土器、というヤツだろうか。<br />そんな駄洒落を言う自分も厭過ぎるが。<br /><br />そうして最終章を読んで、ぎゃあと叫ぶ。<br />だから!そういうオチは厭だって言ってるだろ!!<br /><br />個人評価:★★★<br />オチ自体は綺麗にオチている。念の為。<br /><hr size="1" /><br />この手の本はその人の想像力に左右されるものだとは思うが<br />今回は「におい」という言葉の影響力が結構あることに気が付いた。<br /><br />掃除をしても臭いが取れない事があるという経験値がそうさせるのか<br />「臭いが取れない」と文章中で言われると<br />脳が割と高レベルの汚さだと受け入れてしまうのだ。<br />本来、本には全く無関係の知覚であるだけに<br />対処ができないと思ってしまうのだろうか。<br /><br />そういえばずっと昔に「臭いの出るパソコン」って記事を読んだけど<br />普及しなかったところをみると、必要ないんだろうな。<br />脳がこうして勝手に想像してくれるし<br />多分その想像には、どうしたって機械ではかなわないだろうから。<br /><br />ていうか自分のブログ読んでて<br />微妙に臭かったりしたらショックじゃん。
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WJ1月15日号

ONE PIECE先週に引き続き、尾田先生表紙無双。ジャンプ本誌に巻頭カラー…、……元気な人だな。(笑)ま、シーザーは最初から小物臭がしていたのであっさり倒されても別に不思議はない。ドフラの中でも「SADが作れる」ってだけの価値なのだろうし。逆に他に作れる人がいれば不要っつーかそもそも本命はベガバンクの科学力だったんじゃないかね。今回の気になるワードは「ジャック」なる名前かな。ジャックときてジョーカーがいるので... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20121231104712c1a.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20121231104712c1a.jpg" alt="wj" border="0" width="110" height="160" /></a></td></tr></table><br /><br />ONE PIECE<br />先週に引き続き、尾田先生表紙無双。<br />ジャンプ本誌に巻頭カラー…、……元気な人だな。(笑)<br /><br />ま、シーザーは最初から小物臭がしていたので<br />あっさり倒されても別に不思議はない。<br />ドフラの中でも「SADが作れる」ってだけの価値なのだろうし。<br />逆に他に作れる人がいれば不要っつーか<br />そもそも本命はベガバンクの科学力だったんじゃないかね。<br /><br />今回の気になるワードは「ジャック」なる名前かな。<br />ジャックときてジョーカーがいるのであれば<br />あとはクイーンとキングの存在がありそうな気配濃厚。<br />ジョーカーが通り名だから、他も同じく本名ではないだろう。<br />なればすでに既出の人物である可能性もある。<br />故・エースも何か噛んでいるんだろうか。<br /><br />トランプが臭いなあと思ったことはある。<br />数ではなくスート(※トランプのマーク)の方だ。<br />・スペード(エースの元海賊団名)<br />・ハート (ローの海賊団名)<br />・クローバー博士(オハラの図書館長)<br />・ダイヤ (名称としては無いが、ドラゴンのタトゥーがダイヤ型っぽい?)<br /><br />無論、単品だけ並べるとまったく繋がりがないので<br />・スペード=海賊王の血<br />・ハート =考え中。ロー自身の事ではなさげ。<br />・クローバー=過去の歴史<br />・ダイヤ =考え中。ドラゴンの持つ力と関係するのかもしれない。<br />のような、隠喩的なものとして考える。<br />トランプの大富豪(関西では貧民と言ってた気がする)だと<br />4つのスートが揃うと「革命」が起こせるんだよねえ。<br /><br />随分複雑になったワンピースの世界観だが<br />今のところ権力として上位にあるのは<br />・世界政府(海軍・五老星・世界貴族含)<br />・海賊  (四皇)<br />・王下七武海<br />この「裏側」にドフラ(ジョーカー)やジャックと言う人物が関係しているとすると<br />イメージからポーカーゲームを想像してしまう。<br /><br />まあこれは全くの妄想なのだが<br />キング=アラバスタ王国=プルトン<br />クイーン=しらほし=ポセイドン<br />を意味しているのではないかとも考えたり。<br />そうなると裏側では、もうほぼ手札が揃っている訳だ。<br /><br />ならばA(エース)は未だ未登場の「ウラヌス」ではないかと思うのだが<br />この場合エース自身ではなく<br />「海賊王ロジャーから受け継がれたもの」のような隠喩ではあるまいか。<br />「A]がどのカードゲームでもそうであるように<br />裏側からも革命側からも、一番強力な切り札なのではないか。<br /><br />今更ながら、エースの死は確かにすごい事件だったのだ。<br />それに代わるのはルフィの意思か、歴史のうねりか。<br /><br />ま、各回を読んでデタラメに好き勝手を書いてるだけなのだが<br />いつか役に立つかもしれないから、自分メモとして残しておく。<br /><hr size="1" /><br />NARUTO。<br />沢山フラグ立ってるので、気になったことを幾つか。<br /><br />十尾、中国の「混沌」妖怪がモデルっぽいな。<br />本来は目耳鼻口がないのだけど、岸本君アレンジか。<br />耳がすごい人間臭いのが面白いな。<br /><br />十尾は連合軍の攻撃にダメージを受けていた訳ではなく<br />力を溜める際に動きを止めてしまうのか。<br />という事は、隙を作ることは可能ということか。<br /><br />今更肩が外れるとか、チートなんか普通なんか分からんぞナルト。(笑)<br />誰かの手助けが入るフラグっぽいねえ。<br />まだサスケってことはないだろうけど。<br /><br />今回のクライマックス、シカク&いのいちのフラグ。<br />ンマー、十尾を止めるのは確かに無理っぽいけど<br />コレってカカシの神威を使って、オビト&マダラを直接<br />猪鹿蝶コンボ(チョーザは?)お見舞いとか出来ないのかな。<br /><br />あと、マダラの「コントロールが難しくなってくる」は<br />結局十尾が大暴れするフラグっぽいなあ。<br />この辺はサスケが心の旅から戻ってきたら、関わってきそう。<br /><br />箇条書きみたいになっちゃったけど、まあ今回は様子見。<br /><hr size="1" /><br />ブリーチ:おっ、久しぶりに面白いぞー。<br />     なら卯の花烈って名前は偽名なのかね。<br />     え、剣八の「理想の人」ってのはまさか卯の花隊長?<br />     っていうか卯の花隊長はいったい何歳おっと誰か来たようだ。<br />トリコ:食材は殺されても本望なのか…。(笑)<br />超能力:麻生さん、世渡りウマすぎ。(大笑)<br />ニセコイ:なんだ、つぐみちゃんのターンはもう終わりか。<br />JOKER:なんかいまのとこ順調そうだな!<br />    最近始まった連載陣の中じゃ一番先が楽しみ。頑張れー!<br /><br />今日はこの辺でー。
  • Date : 2012-12-18 (Tue)
  • Category : WJ
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オイアウエ漂流記

オイアウエ漂流記荻原 浩/新潮社 by G-Tools聞き覚えのある名前だと思っていたら押し入れのちよを書いた人だと、読み始めてから気が付いた。こういう偶然は、勝手に縁を感じて何となく嬉しい。トンガからラウラ島に発ったプロペラ機が悪天候で水上に不時着というアクシデントが起きる。近くの島になんとか上陸するもそこはどうやら、コースを大きく外れた孤島であるらしかった。乗客は以下の通り。接待とプロジェクトの下見を兼ね... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101230366/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61ixkctv-CL._SL160_.jpg" border="0" alt="オイアウエ漂流記 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101230366/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">オイアウエ漂流記</a><br />荻原 浩/新潮社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />聞き覚えのある名前だと思っていたら<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-32.html" target="_blank" title="押し入れのちよ">押し入れのちよ</a>を書いた人だと、読み始めてから気が付いた。<br />こういう偶然は、勝手に縁を感じて何となく嬉しい。<br /><br />トンガからラウラ島に発ったプロペラ機が<br />悪天候で水上に不時着というアクシデントが起きる。<br />近くの島になんとか上陸するも<br />そこはどうやら、コースを大きく外れた孤島であるらしかった。<br />乗客は以下の通り。<br /><br />接待とプロジェクトの下見を兼ねていた日本企業の社員。<br />├ 部長・河原。どんな時もおべんちゃらと部下のこきおろしを忘れない。<br />├ 課長・安田。元ラガーマンだが、河原の下で働くため少々萎縮気味。<br />├ 主任・菅原。日焼けを恐れる妙齢の女性。河原にはへつらわない。<br />├ 平・憲司。当然、自動的に使いっぱの立ち位置になる。<br />└ 野村副社長・接待慣れしすぎている天然。ひらたく言うと馬鹿。<br /><br />そして新婚旅行中の、入籍前の夫婦。<br />├ 夫・薮内。マニュアル人間。人が良く、頼りなさそうに見えるのだが…?<br />└ 妻・早織。早くも夫に愛想を尽かしかけている。<br />     脱出劇の際、自分のポーチだけは持ち出している。<br /><br />更に家族旅行に来ていた老人と孫。<br />├ 老人。ガダルカナル戦線を生き抜いた経歴あり。<br />│   痴呆症が進行しているらしく、時々戦時中に戻る。<br />└ 孫・仁太。小学4年生。夏休みの宿題の絵日記を書きながら<br />     割と孤島生活を楽しんでいたり。<br /><br />後は、唯一日本人以外の乗客であった外人・サイモンと<br />+故人となった機長が持ち込んでいたセントバーナード犬。<br /><br />以上、10人と1匹が登場人物だ。<br />これほど多くの登場人物を扱いながら<br />するりと読めてしまうのは、キャラの立て方が上手いのだろう。<br />一人称視点と三人称視点が混ざっているが、それほど混乱はない。<br />むしろこの書き方でなければ、キャラの面白味が出せないと思われる。<br /><br />逼迫した状況に相反する、悲壮感の無さが面白い。<br />飛行機の中ではアレほど嫌な人物であった部長と副社長が<br />この危機的状況で、不思議と癒しキャラに思えてくる。<br />非常時に常と同じに振る舞うというのは、恐らく相当に難しい。<br />成程、空気を読まない人間は強い。(笑)<br /><br />かなり娯楽風味に仕上げてあるものの<br />水と食料がないという切羽詰まった感はつい読み入ってしまう。<br />煽りに「無人島に持っていくならこの1冊!」とあるだけに<br />そこにでてくるサバイバルの知恵にも、思わずほうほうと感じ入る。<br />何時披露する機会があるかは分からないが<br />人生の小ネタに加えておきたい。(出来ればそんな機会は無い方がいいが)<br /><br />ただ日常ではお目に掛かれないモノなので<br />文字だけで説明されると少々分かりづらかったのが残念。<br />アオリにも「無人島に持っていくならこの本!」とあるくらいなら<br />仁太の絵日記かあとがきで、図解が欲しかったところ。<br /><br />娯楽優先なので、感じ入るところは人によって違うだろうが<br />個人的には鳥や虫を調理したいと思うほどの飢餓というものが<br />自分にもやってくるのだろうかと思った。<br />今のところ、そこまでリアルな飢餓感を感じた本にはお目に掛からない。<br /><br />スプラッタホラーを見ても特になんとも思わないし<br />魚レベルならさばくのにも抵抗はない。<br />が、昔に鳥の共食いを見たことがあり<br />駅や神社の鳩を見ると、歩きながら分解しそうで恐ろしい。<br />(でもケンタッキーは食べるので、鳥嫌いとしては風下に位置する)<br />鳥嫌いを克服できそうな程に飢餓感が伝わる本だったら<br />間違いなく棺桶にでも無人島でも持っていくだろう。<br /><br />娯楽として楽しいだけでなく<br />トンガ近くの南の島で遭難する予定がある方には<br />素晴らしい実用書であるとオススメしておく。(限定か)<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />ところで副操縦士というののは、必須のものなのだろうか。<br />数年前に小さい飛行機に乗ったときは、操縦士1人だった気がするが。<br /><br />その代わり、スチューワデスさんが1人ちゃんといた。<br />立ち居振る舞いはバスガイドさんというか<br />なんかおかんがみんなの面倒みてるみたいだったが。<br /><br />にしても、小さい飛行機ってのは確かにビビる。<br />飛ぶと見せかけて絶対走るに違いないと思ったのに<br />ちゃんと飛んだのですごい感動した。 
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人工疾患 【ネタバレあり】

人工疾患仙川 環/朝日新聞出版 by G-Tools今回は本の内容と違うところで衝撃を受けたのでかなりのネタバレを含むことを先にお断りしておこう。まずは本を検証してみる。表紙はデオキシリボ核酸らしき背景と、子供のシルエット。帯の表には「おとうさん、ぼくの体に何を入れたの?」裏には「こんな体で生きていたくない」煽り文句は「戦慄の医療ミステリー」。なんだろう。この違和感は。本を手に取った瞬間、その内容とオチまでが... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022646748/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51T97Dt%2BzCL._SL160_.jpg" border="0" alt="人工疾患 (朝日文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022646748/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">人工疾患</a><br />仙川 環/朝日新聞出版<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />今回は本の内容と違うところで衝撃を受けたので<br />かなりのネタバレを含むことを先にお断りしておこう。<br /><br />まずは本を検証してみる。<br />表紙はデオキシリボ核酸らしき背景と、子供のシルエット。<br />帯の表には「おとうさん、ぼくの体に何を入れたの?」<br />裏には「こんな体で生きていたくない」<br />煽り文句は「戦慄の医療ミステリー」。<br /><br />なんだろう。この違和感は。<br />本を手に取った瞬間、その内容とオチまでが<br />自分の中に流れ込んでくるような錯覚を感じた。<br />だが、その幻覚を否定する。<br /><br />が、まさか本を売りたい編集者が<br />トランプ裏向けにして勝負するなどあろう筈もない。<br />更に、本の裏に書かれたあらすじを読んでみる。(原文まま)<br /><br /><span style="color:#0066ff"><i> ミステリー作家のさおりが出会った、7歳の少年ユウキ。<br /> その面影に既視感を覚えるさおりだが<br /> 自分の幼少時代を知るかのような彼の言動に疑念を深めていく。<br /> やがてユウキの生い立ちを探り始めたさおりは<br /> あどけない笑顔の裏に隠された悲壮な真実を知ることになり…。</i></span><br /><br />………あれっ。(´・ω・`)<br />なんか3行目に答えが書いてるような気がするけど<br />いやいやいやいや。<br />この疑惑の匂いに真実の果肉を内包した果実の名を、自分は知っている。<br />そんなバナナ、というやつだ。<br /><br />騙されてはならない。<br />彼(編集者)は表装で本読みの購買欲を掻き毟る悪魔だ。<br />つまりこの安易に見せかけた文字列は、すべてミスリードに違いない。<br />成程、彼はやり手であるらしい。(にんまり)<br />そう自分を納得させて、レジへと向かう。<br /><br />さて、序盤を検証してみよう。<br />誰かの手記らしき視点と、さおりの生活視点が交互に描写されている。<br />手記では幼少時代、父の暴力に耐えかねて<br />母と二人暮らしであった旨が書かれている。<br />一方さおりの方は、訪ねてきた母親が<br />ユウキが小さい頃遊んでいたユウ君にそっくりだとアッサリ暴露。<br /><br />…………バナナ?(´・ω・`)<br />いや、序盤で飛ばすところが却ってアヤシイ。<br />300ページほどの薄さでは、早めに話を展開させねばならないのだろう。<br />その割に医療関係では<br />イカをさばいた描写しか出ていないのも気になるが。(医療…?)<br /><br />とにかく中盤を検証してみる。<br />ユウキの面倒を見ていた老女が倒れる。<br />さおりが慌てて身内に連絡を取ると、母親は既になく<br />某病院の「臨床遺伝学講座」に父親がいると言う。<br /><br />臨 床 遺 伝 学 っ て 言 っ た 。(涙)<br />自分ですら遺●子操作というワードを伏せていたのに<br />なんかスゴイあっさりキタコレ。<br />迷う筈のややこしい道順で、さらっと目的地に到達しそうな<br />微妙な達成感と失望が綯い交ぜになる。<br /><br />いや、まだページは残されている。<br />小説には大どんでん返しという技もあるし<br />叙述トリックという可能性もなくはない。<br />来たれオチよ。ひっくり返される準備は何時でも出来ている。<br /><br />そして結末は来た。<br />ラブストーリーより突然に。<br />最後の数ページでアデノシンデアミネーゼが華々しく登場し<br />一気に「医療ミステリー」だと言い張って<br />そのまま華麗に去って行った。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/fd400867.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/fd400867.jpg" alt="fd400867.jpg" border="0" width="133" height="200" /></a><br /><br />…よもやこんなに素直で正直な表装があるとは思わなかった。<br />胸に1本のバナナを残したまま、物語は幕を閉じた。<br /><br />個人評価:★★とバナナ1本。<br /><hr size="1" /><br />まあ一応、ちゃんと書評。<br />文章と構成は、意外性がない以外に別に悪い個所はないのだが<br />ミステリーで意外性がないというのは、割と困った難点であろう。<br /><br />結局はユウキの独白ですべてが解決するという形が<br />読んでいて全然ハラハラ感がなく、面白味に欠ける。<br />せめてさおりが、医療従事者とか医療ルポライターとか<br />もう少しユウキの内部に歩み寄れる立場であるべきなのではないか。<br />自分の原稿のことばかりで、無駄が多い。<br /><br />表装がよろしくないのは確かなのだが<br />出す前になんらか構成チェックのようなものは入らないのだろうかと<br />ちょっと考えてしまった次第。
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ツナグ

ツナグ辻村 深月/新潮社 by G-Toolsゼロ、ハチ、ゼロ、ナナを読んでもう1冊読みたいと思っていたので、辻村さんの本を購入。「使者」と書いてツナグと読む。ネットや人の噂から伝えられ、存在するのかも分からない「たった一度だけ、死者に合わせる」存在の事だ。恐山のイタコのような降霊術ではなく本当に、会いたかったその人に会えるのだ。ただし、この世界から死者に会えるのは生涯一度だけ。死者が既にツナグで生者と会った... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101388814/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51MJVXxsaxL._SL160_.jpg" border="0" alt="ツナグ (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101388814/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">ツナグ</a><br />辻村 深月/新潮社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-47.html" target="_blank" title="ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ">ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ</a>を読んで<br />もう1冊読みたいと思っていたので、辻村さんの本を購入。<br /><br />「使者」と書いてツナグと読む。<br />ネットや人の噂から伝えられ、存在するのかも分からない<br />「たった一度だけ、死者に合わせる」存在の事だ。<br /><br />恐山のイタコのような降霊術ではなく<br />本当に、会いたかったその人に会えるのだ。<br />ただし、この世界から死者に会えるのは生涯一度だけ。<br />死者が既にツナグで生者と会ったことがあれば、会う事は不可。<br />また死者からリクエストすることは出来ない。<br /><br />正直な話、死人が蘇る設定は苦手だ。<br />だがツナグの細かな規則と「生涯たった一度だけ」という条件が<br />この話を半リアリティのあるものにしている。<br />上手い設定だと思う。<br /><br />5つの章に分かれた話はそれぞれ<br />「他人」「親」「友人」「恋人」と会うことをツナグに依頼する。<br />そして最後に「ツナグ自身の正体」で話が結ばれ、展開も分かり易い。<br /><br />3章はツナグの光と闇を示唆しているものの<br />全体的に似た展開なのが、唯一惜しい。<br />だが完全なハッピーエンドではなくしたのは好感。<br />死んで花実が咲くものか、という諺は本当にそうだと思うので<br />無闇に死を大団円に繋げるよう話は、余り好きではない。<br /><br />個人的には二話目の「長男の心得」が心に残った。<br />疑り深く、いけ好かない依頼人なのだが(笑)<br />「たった一度だけ、本当に会いたい人」という条件で<br />親を選ぶ人は、ありそうで実は少ないのではないかと思う。<br /><br />冷酷と言う意味ではなく<br />それこそ生まれた時から傍に在る人間だからであって<br />「親の心子知らず」ではないが<br />死んで尚、そのありがたみには気が付きにくいものだと思う。<br />無論、だからこそ親なのであり<br />自分達は一生涯、親の前では子供でいられるのだが。<br /><br />ツナグに連絡がつくのは、何万分の一の僥倖だ<br />多分自分はクジ運がよくないので(笑)<br />その抽選に当たることは不可能だろう。<br /><br />だからこそ、今大切な人たちとの縁を大事にしようと思う。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />半リアリティがあると書いたのは、きっとこれを読んだら<br />自分ならその「たった一度の機会」に<br />誰に会いたいだろうと考えると思うからだ。<br />クジ運とは関係なく。(笑)<br /><br />自分はまだ両親も健在で<br />近しい知人に亡くなった人もないので<br />取りあえずツナグに聞いてみたい。<br />「人間じゃなくて、昔飼ってた猫でも可っすかね?」<br /><br />離れて暮らしていたため、猫の死に目には会えなかったが<br />虫の知らせか、その3日前に数時間だけ里帰りして<br />まだ辛うじて元気な時を目にできた。<br />十分に可愛がった気持ちもあるが、それでも足りないと思う。<br /><br />所詮そんなもので、きっとどんなに大切にしても<br />後悔という愛情が付きまとうのは当たり前であり、また大事だと思う。<br />だから「死んだ後に勝手に報われる」という<br />オチをつける話が好きではないのだ。<br />だが身勝手なもので、「たった一度」という制約や<br />自分の死後なら、そういう事があってもいいように思う。(笑)<br /><br />彼(※猫)はきっと会ってもどうということはなく<br />好きに寝たり食べたりするだけだろうが<br />ひょっとしたら気まぐれに、<br />遊んでくれとか、膝に乗せてくれと言うかも知れない。<br />それで彼が数時間でも満足したら、良いと思う。<br /><br />何年も経ってからおかんに<br />「アンタの友達は猫だけだったんだねえ」と真顔で言われた。<br />いや、なんかもっと美しい話だったのに<br />なんで自分がぼっちみたいな脳内補完で終了してんだソレ。
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紙魚家崩壊 九つの謎

紙魚家崩壊 九つの謎北村 薫/講談社 by G-Tools表題通りに9つの短編集だがつくづくミステリーって何でもアリだなと思わせる大小様々・雑多種々・悲喜交々な謎が詰め込まれている。今回は個別感想。「溶けていく」…ホラーミステリー風。一番よかったかも。        二次創作ヲタクの末路と言う意味でも怖い。(笑)「紙魚家崩壊」「死と密室」 …2話とも同じ設定。探偵物ミステリー風。        本読みにはある意味... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062765950/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51xena3j9-L._SL160_.jpg" border="0" alt="紙魚家崩壊 九つの謎 (講談社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062765950/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">紙魚家崩壊 九つの謎</a><br />北村 薫/講談社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />表題通りに9つの短編集だが<br />つくづくミステリーって何でもアリだなと思わせる<br />大小様々・雑多種々・悲喜交々な謎が詰め込まれている。<br /><br />今回は個別感想。<br /><br />「溶けていく」…ホラーミステリー風。一番よかったかも。<br />        二次創作ヲタクの末路と言う意味でも怖い。(笑)<br />「紙魚家崩壊」<br />「死と密室」 …2話とも同じ設定。探偵物ミステリー風。<br />        本読みにはある意味怖い話かも。<br />「白い朝」  …ちょっといい話風ミステリー。<br />        ホントにミステリーって幅広いと思った。<br />「サイコロ、コロコロ」<br />「おにぎり、ぎりぎり」…2話とも同じ設定。ミステリーパロディとでも言うべきか。<br />        特に2つ目は鮮やかに推理がハズれる所が快い。<br />「蝶」    …ファンタジー風?か?<br />        謎はないのだけれど、妙に心に残った。<br />「俺の席」  …現代ミステリーとしての正統派。<br />        多少理不尽なところが逆にいい。<br />「新釈おとぎばなし」…火曜サスペンス風ミステリー。(笑)<br />        すでに太宰治がやったネタではあるが<br />        かちかち山のパロディに一味加えてある。<br /><br />いろんな味が楽しめると言えば聞こえはいいが<br />あまりに1つ1つの作品の印象が違うので<br />全体としてはまとまりの無さも感じられる。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />書評が短くまとまってしまったので<br />「ミステリー」という分野に関してちょっと考えてみる。<br /><br />基本的には、「ミステリー」=「推理」という意味なのだろうが<br />一般的には推理小説とミステリーは別物だとされる。<br />英単語としては「不思議・神秘」などの語彙であるためか、最近は<br />「謎さえあれば何でも可」みたいジャンルになっている印象を受ける。<br /><br />実際「怪奇ミステリー」とか「サスペンスミステリー」以外にも<br />「医学ミステリー」「歴史ミステリー」などの<br />合体感満載なジャンルもよく見る。<br /><br />つい最近、最寄り駅に向かう時に<br />道端に男物のズボンが落ちているのに出くわした。(実話)<br />本であれば恐らく、もうここでミステリーという帯がついてしまう。<br /><br />①「洗濯物が飛んできた」という当たり前の思考をまず理論的に否定し<br /> ズボンには名前も書いてなければ、メーカーも不明、DNA鑑定も不可。<br /> だがなぜかボタン部分が無く、現場には落ちていない。<br /> と言う証拠と伏線を連ね、持ち主と理由が最後に解き明かされれば「本格派推理小説」だ<br /><br />②それを解決するのが探偵であれば「探偵小説」。<br /><br />ただしこれにはちょっとした時代背景がある。<br />当然探偵にあたるキャラがいなければ話は進まない訳だから<br />探偵役はプロにしろアマチュアにしろ、必ず出てくる。<br />故に昔は「探偵小説」と一括りになっていたらしい。<br /><br />が、戦後に探偵の「偵」の字が、常用漢字から外れてしまい<br />「探てい」という不格好な字を用いないために<br />「推理小説」というジャンルが新たに立ったらしい。<br /><br />再び「偵」の字は使われるようになったのだが<br />その頃には「推理」というジャンルに当てはまらない作品の為に<br />英語の「ミステリー」と言う言葉が定着しつつあったので<br />この世界はさらに混乱を極めることになる。<br /><br />「推理に当てはまらない」とはどういう事か。<br /><br />③ズボンの持ち主は、実は自分である。<br /> 昨日酔っぱらって、ここで脱いで帰宅してしまったのだ。(どんだけ)<br /> この事実を隠すために、回収することにする。<br /> だが回収したズボンのポケットから、見慣れないメモが出てくる。<br /> と、謎は最初から解けているが、別に何らかの謎が存在すれば<br /> 「現代ミステリー小説」の資格が十分にある。<br /><br />④実はズボンだけを残して、中身の人間が居なくなるという<br /> 最近各地で起きている消失事件であれば(どんだけ×2)<br /> ホラーミステリーである。<br /> 多分犯人は、幼い頃の心の傷からズボンに異常な嫌悪感を抱く狂人。<br /><br />⑤ズボンの落ちていた地点には、高層マンションが建っている。<br /> その25階に3年間監禁されている女が、助けを求めるために<br /> 必死のパッチで放ったのがこのズボンであれば、サスペンスミステリーである。<br /> 場合によっては社会派ミステリか、警察小説にもなりうる。<br /><br />⑥単に洗濯物が落ちていただけで<br /> それでキレイに話のオチがついたら、日常ミステリである。<br /><br />⑦洗濯物から視点が移り、エクアドルのバナナ農園や<br /> たまたま有給をとっていたサラリーマンの視点へと移動し<br /> また洗濯物の話に戻ってきたら、伊坂幸太郎かもしれない。<br /><br />⑧「落ちているズボンなんか存在しないんだ<br />  天使がこの世に落ちてこないのと同じ理由でね」<br /> などと言い出したら、村上春樹かも知れない。<br /><br />⑨「外でズボン脱ぐとか、ワイルドだろぉ?」なら某芸人かも知れないが<br /> そうでなければ、おまわりさんこっちです。<br /><br />まあ要は、ミステリを定義づけるのは難しいって話だ。<br />(お前、ものすごくヒマなのか)
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病が語る日本史

病が語る日本史酒井 シヅ/講談社 by G-Tools「医史」とは、医学を歴史的に研究し現代医学に反映させる学問であるらしい。関連書や出土品からその病気を読み解くことを「古病理学」といい酒井さんはその方面の第一人者でもある。ドラマ「JINー仁ー」の医学監修をされたことでも有名だ。小説ではないが、非常に面白い学問だ。例えば武田信玄が戦の帰路途中に亡くなったのはガンか結核を患っていたからだとされるが酒井さんは、おそ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061598864/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41zYnr64QcL._SL160_.jpg" border="0" alt="病が語る日本史 (講談社学術文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061598864/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">病が語る日本史</a><br />酒井 シヅ/講談社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />「医史」とは、医学を歴史的に研究し<br />現代医学に反映させる学問であるらしい。<br />関連書や出土品からその病気を読み解くことを「古病理学」といい<br />酒井さんはその方面の第一人者でもある。<br />ドラマ「JINー仁ー」の医学監修をされたことでも有名だ。<br /><br />小説ではないが、非常に面白い学問だ。<br />例えば武田信玄が戦の帰路途中に亡くなったのは<br />ガンか結核を患っていたからだとされるが<br />酒井さんは、おそらく胃癌だろうと語る。<br />侍医の記録にある信玄の痛みから、そう推察できるのだそうだ。<br /><br />多くの症例を列挙しているために<br />1つ1つに細かな分析は載せられていないのが残念だが<br />その時代に手の施しようのなかった病が<br />数百年の時を経て紐解かれるというのが<br />何となく読んでいて、不思議な感慨に囚われる。<br /><br />源氏物語のモデル(の一人)とも言われる藤原道長が<br />糖尿病だったとは今回初めて知ったが<br />艶やかな恋絵巻の世界の光源氏が<br />「♪僕には夢があるー そしてー 持病があるーぅ」<br />と脳内で歌いだし、随分オッサンなイメージになってしまった。<br /><br />だがこの頃は医術的ものでなく<br />加持祈祷などで「憑き物を払う」ことが「治療」であったのだ。<br />滑稽とも思えるが、ウィルスという目に見えない病因なぞ<br />その時代からすれば正体不明の怨霊と変わりはない。<br />医学の発展は本当に近年のことなのだと、読んでいるとしみじみと感じられる。<br /><br />知識本としても面白かった。<br />西洋医術が入る前は、東洋医術が基盤になっていたため<br />病は悪い気(風)や虫が起こすという考えがあり、今でも<br />「破傷風」や「中風」という病名が残っており<br />「疳の虫」「虫歯」「虫下し」という言葉となって現存する。<br /><br />また江戸小説を読むとよく出てくる<br />「おこり(=マラリヤ)」や「疝気」「癪」(どちらも今は病名としてはない)<br />などの時代背景もよくわかる。<br />「目病み」がよく出てくるのも、この時代には<br />眼病にほとんど治療法が無かった事実が元になっているのだろう。<br /><br />当時はやんごとなき方々でも、脚気や赤痢を患っている。<br />衛生と栄養がほぼ病因なのだろう。<br />不老不死の薬とやらが歴史作品にはよく出るが<br />その時代に除菌シートとカロリーメイトでも持っていけば<br />結構な褒美がもらえたかもしれない。(笑)<br /><br />だがドラッグストアで薬を買ってくれば<br />大概の症状が治められる現代人は<br />昔から見れば、不老不死と大差ないのではないだろうか。<br />改めて医療の発達をありがたく思う反面<br />不老不死という不可侵の神の領域に<br />人はどこまで挑んでいいのだろうと多少不安にも思う。<br /><br />多岐に渡る雑学本のようで楽しめたが<br />古病理学という観点でもう少し読みたかった感が残る。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />医療の変化というのは、なんかスゲェと感じる反面<br />目の前で起こるとなんかショックだ。<br /><br />自分が小さい頃は、風邪は滋養を取って休むものであり<br />食欲がなくても食えと言われた気がするが<br />今は食欲がなければ<br />ポカリスエットなどの水分を取るだけでも可らしく<br />科学とは何の関係もなく衝撃を受けた。<br /><br />おかんに怒られながら(病気なのに)<br />食った飯は一体…。(オマケにさほど旨くないとか)<br />
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隣のアボリジニ 小さな町に暮らす先住民

隣のアボリジニ 小さな町に暮らす先住民上橋 菜穂子/筑摩書房 by G-Tools上橋さんの著作では他に「獣の奏者」を読んだが非常に読みやすく、理解しやすい文章が印象深かった。進撃の巨人でも述べたがSFの設定は、諸刃の剣だ。作りこんであれば面白いモノになるのだがややこしすぎると今度はなかなか読み進めなくなってしまう。斯く言う自分はカタカナの名前を覚えるのが苦手で海外SFは、「はて、コチラさんは誰じゃったかのう…」と... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480427279/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/616Rp8-t0FL._SL160_.jpg" border="0" alt="隣のアボリジニ 小さな町に暮らす先住民 (ちくま文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480427279/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">隣のアボリジニ 小さな町に暮らす先住民</a><br />上橋 菜穂子/筑摩書房<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />上橋さんの著作では他に「獣の奏者」を読んだが<br />非常に読みやすく、理解しやすい文章が印象深かった。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-57.html" target="_blank" title="進撃の巨人">進撃の巨人</a>でも述べたが<br />SFの設定は、諸刃の剣だ。<br />作りこんであれば面白いモノになるのだが<br />ややこしすぎると今度はなかなか読み進めなくなってしまう。<br />斯く言う自分はカタカナの名前を覚えるのが苦手で<br />海外SFは、「はて、コチラさんは誰じゃったかのう…」と<br />ページの中で軽い痴呆症を起こすことがよくある。<br /><br />今回は「獣の奏者」の話ではないので<br />そちらはまたいずれご紹介するとして<br />「隣のアボリジニ」は小説ではなく<br />上橋さんのもう1つの顔、人類文化学者としての<br />フィールドワークの記録である。<br /><br />人類文化学と聞くと身構えてしまいそうだが<br />その説明・選ぶ表現や語彙は易しく噛み砕いてあり<br />それでいて全体の構成はしっかりしている。<br />また押しつけがましくない物言いも<br />著者の人柄が出ているようで、何となく微笑ましい。<br /><br />アボリジニは、オーストラリア大陸の先住民だ。<br />先住民というとアナログな自然生活が思い浮かびそうだが<br />現在大陸に居住しているアボリジニ達はほぼ混血で<br />外見も生活様式も、白人と変わらなくなっていると言う。<br />著者はそこへ数年滞在し、アボリジニ達と生活と共にした。<br /><br />最初に、まず軽いカウンターが入る。<br />「日本人なら蕎麦をすするという当たり前の行為が<br /> 海外の友人には鳥肌が立つほど嫌悪するものだった」<br />つまり民族文化は、「間違い」ではなく「違い」だということだ。<br />成程、とそれを胸に読み進める。<br /><br />白人の中で暮らすアボリジニの現在から<br />民族が抱える「闇」が見えてくる。<br />アボリジニが給付金で暮らせる「平等」な世界で<br />彼らは民族のプライドを失っていく。<br />だがそこには、もっと大きくて深い<br />「歴史の闇」という背景があるのだ。<br /><br />ふむふむ、と人をその気にさせておいて(?)<br />終章で「現地の言葉=真実と言う訳ではない」と結ぶあたり<br />人類文化学の講義のようで、興味深い問題提起だ。<br /><br />思うに、文化というモノは<br />個々の育成に結構な影響があるんではないかと思う。<br />学歴や偏差値と言う意味でない。<br />生活様式や宗教、民族の歴史など<br />「これは自分の信じていいものだ」という拠り所がないと<br />未来を信じる気力のような物を失ってしまうのではなかろうか。<br /><br />母なる精霊の声を聴きながら<br />境界線のない自然の中で生きてきたアボリジニ達が<br />己の母言語すら忘れながら<br />番地に区切られた住宅街の中で生活をしている。<br />生きていくためだと割り切りながら、何処かで<br />彼らの中には切り捨てられない民族の血が流れている。<br /><br />和洋折衷雑多なイベントをこなす日本だが<br />それはそれで新しい文化となって、自分たちを作っているのかもしれない。<br />だがカレンダーに書かれた暦や季節の行事もまた<br />長い間日本人の心を支えていたのかと思うと<br />本を読んだのとは別の感慨が心に湧いた。<br /><br />ま、自分は祝日関係ない仕事なんだけど。(なんだソリャ)<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />オーストラリアと言えば、最近<br />ios6の地図を「命に関わるから使用しないように」と<br />警察から告知があったってニュースがあったなぁ。<br /><br />まあ日本はガンダム駅とかで笑ってたけど<br />広さ的にレベルが違うからねぇ。(笑)
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WJ 1月8日号

ONE PIECEうおお、表紙スゴイな。ドレが誰かじっくり見てみたけど、端っこの方はモブだよね?とりあえずパンダマンだけは分かった。ロビン姉さん、中に1枚着忘れたんだろうか。パンクハザード編も、やっと畳みにかかってきたモヨウ。今回のポイントはヴェルゴがローにむけて放った台詞「お前はジョーカーの過去を知らない」だろうか。内部事情に興味のなさそうなスモーカーも知っているほどドフラの過去は、海軍では周知の事実で... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20121231104712c1a.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20121231104712c1a.jpg" alt="wj" border="0" width="110" height="160" /></a></td></tr></table><br /><br />ONE PIECE<br />うおお、表紙スゴイな。<br />ドレが誰かじっくり見てみたけど、端っこの方はモブだよね?<br />とりあえずパンダマンだけは分かった。<br />ロビン姉さん、中に1枚着忘れたんだろうか。<br /><br />パンクハザード編も、やっと畳みにかかってきたモヨウ。<br />今回のポイントはヴェルゴがローにむけて放った台詞<br />「お前はジョーカーの過去を知らない」だろうか。<br /><br />内部事情に興味のなさそうなスモーカーも知っているほど<br />ドフラの過去は、海軍では周知の事実であるらしい。<br />これも普通に考えると、ローがSADを始末しても<br />結局はドフラの地位に影響が出るものではないという事か。<br /><br />ドフラはただの海賊から、七武海になりあがった男ではないらしい。<br />大参謀つるとの親しさをみると、海軍に大きなコネがあるのかも知れない。<br />モモノスケが気を失いかけたときに<br />ドフラっぽい影が語りかけたのも気になるトコロ。<br />考えられるセンとしては、<br />①錦えもん親子orモモノスケ自身と面識がある。<br />②人造悪魔の実に、ドフラの能力が関係している(根拠不足)<br /><br />どうやらモモノスケは何かに怒って<br />錦えもんの本から飛び出した様子であったので<br /> ①-a 錦えもんの実子ではないというような積み木くずし事情<br />    よもやドフラの息子とか、それは出木過ぎか。<br /> ①-b ワノクニで人造悪魔の実絡みで何かあり<br />    逃げ出した錦えもんを不甲斐なく思ってる<br />のような話が用意されているのではないかと。<br /><br />考えること多過ぎて困る。<br />なんにしろタイトル通りに、話がワンピース(一繋がり)<br />になる日が楽しみである。<br /><hr size="1" /><br />NARUTO<br />くだらないところに引っかかってしまった。<br />石灰と水でコンクリ的な事を言ってるのまでは分かったけど<br />あれって乾燥させて凝固するんだっけ…?<br /><br />カルシウムとH2Oの化学式的な話ではなかったか。<br />だからむしろ乾燥すると劣化するのでは。<br />いや、専門じゃないから勘違いかも知れない。<br /><br />いきなり猿飛一族が勢揃いして戸惑った。<br />火ノ国だから火遁使いとか、霧隠れだから水遁使いとか<br />そういう設定でしたっけこの漫画。<br />何の為に近距離・中距離・遠距離部隊に分けたんだと小一時間。<br />ていうか熔遁って血継限界じゃなかったっけ。<br />物凄い沢山いるんだけどOKなの?<br />オビトの術が5分ってのはドコ情報よ。ドコ情報よー。<br /><br />アラ探ししたいワケじゃないんだけど<br />どうしても気になるんだ!!<br />自分としてはこの漫画をずっと真面目に読んできたつもりなのに<br />二部からいろんな設定が「ま、そゆコトだから」と<br />なあなあで流されてる気がして、悔しいんだってばよ!<br /><br />忍大戦はそろそろオナカ一杯になってきたので<br />孫とばあちゃんの心の旅がみたいです。(サスケと大蛇丸のことらしい)<br /><hr size="1" /><br />H×H<br />あっさりクルタ族の悲劇終わっちゃったけど<br />ここが映画伏線になるのかね。<br /><br />どうやら映画は、クラピカが目を奪われるという<br />冨樫氏の裏設定が話になるらしい。<br />うおー、なんか映画でやるには勿体ないくらい<br />面白そうなネタだなあ。<br />かといって停滞気味の原作でやられたら<br />それはそれでビミョウかも知れないが。(笑)<br /><br />「我々から何も奪うな」のくだりは<br />幻影旅団がかかわっていると言うより<br />流星街の方が強くイメージされるなぁ。<br /><hr size="1" /><br />暗殺教室:E組でなかったら、E組にどう接していたか?<br />     この辺、結構深い意味がありそうだ。<br />     梅雨時の殺せんせー→(  ∵  )<br />ニセコイ:つぐみちゃんの話なら喜んで読もう。<br /><br />全体的に面白くはあったのだけど<br />クライマックス手前って感じが多かったかな。<br />と言う訳で感想はここまで。<br /><hr size="1" /><br />賃貸の更新をしたら、サービスで水回りのクリーニングをしてもらえる事に。<br />助かるけど、朝から業者さんが居て落ち着かないー。<br />(隣でジャンプ読んでる方も大概だと思うが)<br /><br />そもそも掃除に入ってもらうために<br />最低限の掃除をしておかなくてはならないのが本末転倒。<br />
  • Date : 2012-12-11 (Tue)
  • Category : WJ
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横道世之介

横道世之介吉田 修一/文藝春秋 by G-Toolsタイトル買いである。(笑)タイトルが人名そのままというのは偉人伝かギャグ漫画くらいしか心当たりがない。だが横道世之介と言う名に聞き覚えはないし語感的にはマルデダメオとかヤルキナシオの方が近い気がする。だが世之介の名は、父が偉人にあやかって付けたのだ。「理想の生き方を貫いた男の名だ」と言って。はたしてそれは、「好色一代男」の世之介のことである。うん、まぁ、理想... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167665050/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51jMRreAz5L._SL160_.jpg" border="0" alt="横道世之介 (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167665050/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">横道世之介</a><br />吉田 修一/文藝春秋<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />タイトル買いである。(笑)<br /><br />タイトルが人名そのままというのは<br />偉人伝かギャグ漫画くらいしか心当たりがない。<br />だが横道世之介と言う名に聞き覚えはないし<br />語感的にはマルデダメオとかヤルキナシオの方が近い気がする。<br /><br />だが世之介の名は、父が偉人にあやかって付けたのだ。<br />「理想の生き方を貫いた男の名だ」と言って。<br />はたしてそれは、「好色一代男」の世之介のことである。<br />うん、まぁ、理想っちゃ理想かもしれないが。(笑)<br /><br />時はバブル時代。<br />大学進学の為、九州の片田舎から東京に上京した世之介。<br />特に目を引くイケメンでもなければ<br />天才的頭脳をもつ若者でもない。<br />夢に向かって進む熱い志がある訳でもなく<br />講義をサボり、バイトに勤しみ、追試も受ける。<br />要するに、何処にでもいるフツーの大学生なのである。<br /><br />なので話も、すごくフツーだ。<br />二回生になるまでの世之介の1年間の生活を、ただ淡々と読む事になる。<br />魅力的な女性達も、同性愛者の男性も出てくるものの<br />一向に世之介がモテる気配もなく<br />三角関係どころか直線の一端にもなれないでいる。<br />何だコリャと思いつつ、ページを読む手が止まらないのだ。<br /><br />芸能人に、好感度ランキングというものがある。<br />人気と言うのは皮肉なもので<br />熱狂的なファンがあれば、当然アンチも発生する。<br />例外もなくはないが、何時もあれを見ると<br />「好かれている」と言うより<br />「嫌われない」ことの方がポイントが高い気がする。<br /><br />そういう意味で、世之介はポイントが高い。<br />まるっきりの善人でもないが素直で<br />孝行息子ではないが親に悪態をつく子供ではなく<br />友達思いな訳でもないが、自然体だ。<br />空気のような、と言えば聞こえはいいが、屁のような人物だ。<br /><br />そんな世之介が、一度だけ殴り合いの喧嘩をするシーンがある。<br />本人も相当に慣れないことをしたのだろう、<br />読んでる側は腹筋が崩壊寸前で大変だった。<br />そうして何となく、世之介の周囲の人間達の気持ちが分かる気がした。<br /><br />この本には、あとがきが無い。<br />ぷつりと終わってしまうその読後感に<br />世之介の可も無く不可も無い生活を<br />このまま4年分読んでもよかった気持ちになるのだ。<br /><br />そうして誰か世之介を知っている人がいれば<br />「アイツ、ああだったよな」という話を肴に<br />一晩語りたいような気持ちになる。<br /><br />女たらしの井原版世之介とは違うが、なかなかに人たらしな男。<br />それが、世之介である。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />これも映画になるんだねえ。<br />ちらっと予告見てみたけど、結構イメージ通り。<br /><br />しかしどこがクライマックスになるんだろう。(笑)<br />でもちょっと温かい終わり方にはなりそう。
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インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実

インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実真梨幸子/徳間書店 by G-Tools「殺人鬼フジコの衝動」の次作。前作をこちらで書いてないので、そちらも紹介。作品は「はしがき」から始まる。そこには、フジコという女性について全てを語るとある。フジコは一家惨殺事件の生き残りでありまた十数人を殺害し、死刑になった殺人鬼でもある。これを書いた女性は既に亡く迷った末、「私」が代わりに世に出そうと決心したのだと。そのフジ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198936242/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/516ERJQi%2B-L._SL160_.jpg" border="0" alt="インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実 (徳間文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198936242/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実</a><br />真梨幸子/徳間書店<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />「殺人鬼フジコの衝動」の次作。<br />前作をこちらで書いてないので、そちらも紹介。<br /><br />作品は「はしがき」から始まる。<br />そこには、フジコという女性について全てを語るとある。<br />フジコは一家惨殺事件の生き残りであり<br />また十数人を殺害し、死刑になった殺人鬼でもある。<br />これを書いた女性は既に亡く<br />迷った末、「私」が代わりに世に出そうと決心したのだと。<br /><br />そのフジコが11歳で凄惨な惨殺現場で発見されて以来<br />犯した殺人遍歴を綴ったものが「殺人鬼フジコの衝動」だ。<br />だがその「あとがき」には<br />その結末は捻じ曲げられており、真実ではないと語られている。<br /><br />更にその「あとがき」の後にも、まだ続きがある。<br />帯にも書かれている通り「最後まで」読まなくては<br />この本の持つ意図は分からないのだ。<br /><br />ここまでが、前作である。<br /><br />そして今回の「殺人鬼フジコの真実」は<br />男女5人を殺して無罪となった男・下田健太に焦点が当てられる。<br />雑誌社のインタビューに応じるという男の母親は<br />実は、生き残ったフジコを引き取った叔母・茂子だったのだ。<br /><br />そこには前作で語られなかった真実と<br />「私」のもうひとつの正体が語られる。<br /><br />以前に読んだ「<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-4.html" target="_blank" title="悪の経典">悪の経典</a>」でサイコパスという言葉が出てきたが<br />フジコもそうだと考えてよいだろう。<br />が、ただ漠然と人として何かが間違っているという蓮見(※悪の経典)より<br />その経緯と心の在り様が描写されているフジコの方が<br />なんとも不気味で恐ろしい。<br /><br />次作は恐らく、例の北九州一家監禁殺人を題材にしており<br />生々しい殺人の描写や<br />殺人鬼とそれを取り巻く環境の異常さが醸し出されているのだが<br />前作の衝撃は超えない。<br />フジコに比べて、小物感が拭えないのである。<br /><br />自分の思い込みかもしれないが<br />一度オチをつけてしまった話は<br />余程上手くやらねば、再度オチをつけるのは不可能である。<br />ストーリー構成や文章の表現は評価したいが<br />やはり次作を出したのは、蛇足だったのではないかと思う。<br /><br />と言いつつ、まあ自分も実際買ってしまった訳だが。(笑)<br />それだけ前作で描かれたフジコの人生は<br />「反吐が出るような殺人鬼」に徹していた。<br />倫理的には兎も角、彼女はそのタイトルに恥じぬキャラであり<br />彼女が死んだ時点で、その物語は幕を引いたのだ。<br /><br />故に、次作は残念分を差し引いた。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />昨日書いた「進撃の巨人」の公式トレーラーを見てしまった。<br />うん、なんだかんだ言って見ちゃいそうな気がする。(笑)<br /><br />いやだって面白いんだもん。<br /><hr size="1" /><br />明日あげるつもりで下書きしてたら、うっかり投下。<br />まあいいか…。
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進撃の巨人(9)

進撃の巨人(9)諫山 創/講談社 by G-Tools個人的新刊が待ち遠しいベスト3に入る漫画。既に有名になり、御存知の方も多いと思うのでさらっと紹介。『巨人』という生物が存在する異世界が舞台。エレンと義姉のミカサは、幼い頃に目の前で母を巨人に食われ医師であった父も消息不明になった。後に二人は、巨人を調査・捕獲する『調査団』に入団する。エレンは入隊後、巨人に変身できる事実に気付き『人間兵器』として周囲に期待・畏怖... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063847764/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51xM1bowrHL._SL160_.jpg" border="0" alt="進撃の巨人(9) (講談社コミックス)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063847764/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">進撃の巨人(9)</a><br />諫山 創/講談社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />個人的新刊が待ち遠しいベスト3に入る漫画。<br />既に有名になり、御存知の方も多いと思うのでさらっと紹介。<br /><br />『巨人』という生物が存在する異世界が舞台。<br />エレンと義姉のミカサは、幼い頃に目の前で母を巨人に食われ<br />医師であった父も消息不明になった。<br />後に二人は、巨人を調査・捕獲する『調査団』に入団する。<br /><br />エレンは入隊後、巨人に変身できる事実に気付き<br />『人間兵器』として周囲に期待・畏怖されるが、巨人の駆逐を決心する。<br />己の正体を知る父を探しながら<br />二人の前に、巨人の意外な事実が明らかになっていく<br /><br />SFという独自の世界観を持つ作品全体にいえるコトだが<br />「面白い漫画は初期設定がとっつきにくい」と言う<br />ありがちなハードルが、これにはない。<br />『町』『巨人』『武器』を理解すれば8割方OKで<br />最近の漫画にしては、比較的シンプルな方だと思われる。<br /><br />敢えて難を言うなら、正直なところ<br />絵は抜群に上手いというワケではない.<br />それが捕食シーンの気持ち悪さに一枚噛んでいるのも確かだが。<br />だが「大成されて面白い漫画」というよりは<br />「この作品が化けるかどうか」という期待の上で<br />人気があるんだろうと思っている。<br /><br />その上で映画化とアニメが早々に決まったのは、少々残念に感じる。<br />メディア人気の煽りの方が先行し<br />否応なく一発屋の道を歩まされそうで心配だ。<br />杞憂だとよいのだが。(笑)<br /><br />自分の偏見の上での漫画ポイントだが<br />・安定した世界観がある。(それが独自だと更に+ポイント)<br />・画力がある(高ければ当然+ポイント)<br />・遊び部分の使い分けができる<br />1つ目と2つ目は、まあ漫画なら当然と言えば当然なのだが<br />最後のができる人は、頭のいい人だと思うのだ<br /><br />シリアス漫画で突然オヤヂギャグをぶっ放されたり<br />ギャグ漫画でも身内受けなものばかりでは<br />読んでる方は理解できないし、気持ちがついていかない。<br />要は本人が楽しみながら、ファンも楽しませることが出来るかという話だが<br />諌山氏はなかなか遊び心のある御仁のように思える。<br /><br />グロが駄目な人は無理かもしれないが<br />個人的に絶賛中の漫画である。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />以下、スクロールすると8巻ネタバレあり。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />
  • Date : 2012-12-08 (Sat)
  • Category : 漫画
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幽霊人命救助隊

幽霊人命救助隊高野 和明/文藝春秋 by G-Tools最近薄めの本ばかりだったのでちょっと厚い本が読みたくなって購入。ゆっくり読むつもりが、面白くて早々に読み終えてしまった。もったいないorz裕一。19歳。2003年に絞首自殺。美晴。24歳。1986年に飛び降り自殺。市川。43歳。1988年に服毒自殺。八木。68歳。1979年に短銃自殺。(※年齢は全て逝去時)神が目の前に降りてきて、4人に告げる。7週間の期限内に100人の自殺を阻止するこ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167717263/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VzMWTShbL._SL160_.jpg" border="0" alt="幽霊人命救助隊 (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167717263/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">幽霊人命救助隊</a><br />高野 和明/文藝春秋<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />最近薄めの本ばかりだったので<br />ちょっと厚い本が読みたくなって購入。<br />ゆっくり読むつもりが、面白くて早々に読み終えてしまった。<br />もったいないorz<br /><br />裕一。19歳。2003年に絞首自殺。<br />美晴。24歳。1986年に飛び降り自殺。<br />市川。43歳。1988年に服毒自殺。<br />八木。68歳。1979年に短銃自殺。(※年齢は全て逝去時)<br />神が目の前に降りてきて、4人に告げる。<br />7週間の期限内に100人の自殺を阻止することが出来たら<br />お前たちを天国に行かせてやろう、と。<br /><br />タイトルもそのまま過ぎてベタ凄いが<br />自殺と言うヘビィな題材に神までついてて、中身まで凄い。<br />昭和の戦前・団塊・新人類と平成っ子の<br />ジェネレーションギャップから軽く始まるも<br />所々が現実的で辛辣で、ふと胸の奥が切なくなる。<br /><br />少し気になって調べてみた。<br />自殺の理由は一番が健康上の問題で<br />後は経済・生活問題、家庭問題、勤務問題が続く。<br />その背景としてバブルからの景気悪化、<br />情報や産業社会の大変革や<br />ストレスからの鬱病などがあげられている。<br />その全てが、きちんと話の中に組み込まれている。<br /><br />初刊は2004年発行。<br />消費者金融などは法が改正されている部分もあるが<br />概ね、現代に通ずる。<br />2012年現在、年間自殺者数は<br />14年連続3万人を超えていると言う。<br /><br />ヘビィな話だ。<br />だがそれでもぐいぐい惹きつけられてしまうのは<br />この話が社会への警告本という「上から目線」ではないからだろう。<br />主人公達は既に死者であり<br />己で奪った命の重みは、もう取り返しがつかないのだから。<br /><br />神に与えられた救助道具のメガホンを持って<br />4人は自殺者に、懸命に語りかける。<br />生きろ、と。<br />死ぬな、と。<br />余りにストレートな「応援」に、なんだか泣き笑いたくなる。<br />きっと彼らも、そんな些細な「応援」があれば<br />「赤信号」を渡らなくても良かっただろうに。<br /><br /><i> 楽しい事ばかりじゃないのに<br />  辛い事のほうが多いのに<br />   生きていてくれて本当にありがとう</i><br /><br />裕一の台詞に、思わず目頭が熱くなった。<br />人間は、生きているだけで大仕事だ。<br />大変なことがあって、当然だ。<br />だったらきっと、幸せな事だってある筈だ。<br /><br />誰でもない貴方にも、生きていてくれてありがとう。<br /><br />個人評価:★★★★
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聖☆おにいさん(8)

聖☆おにいさん(8) 中村 光/講談社 by G-Toolsはっはっは。今回は笑った。中村さんの本は「荒川アンダーザブリッジ」の方も買っているがどちらもアタリ巻とハズレ巻が交互に来るような気がしてならないのは自分だけか。連載を2つ同時進行というのは確かに凄いがゆっくりでいいので、クオリティを保ってほしい。この漫画を読むと何時も思うのだが日本以外でこんなネタをやったらちょっと危険が危ないのではないだろうか。(笑)ネ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063871681/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VJHwCqM3L._SL160_.jpg" border="0" alt="聖☆おにいさん(8) (モーニング KC)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063871681/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">聖☆おにいさん(8) </a><br />中村 光/講談社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />はっはっは。今回は笑った。<br /><br />中村さんの本は「荒川アンダーザブリッジ」の方も買っているが<br />どちらもアタリ巻とハズレ巻が<br />交互に来るような気がしてならないのは自分だけか。<br />連載を2つ同時進行というのは確かに凄いが<br />ゆっくりでいいので、クオリティを保ってほしい。<br /><br />この漫画を読むと何時も思うのだが<br />日本以外でこんなネタをやったら<br />ちょっと危険が危ないのではないだろうか。(笑)<br /><br />ネットヲタクの神の子・イエスと<br />カリスマ主婦な悟りの人・ブッダが<br />立川の安アパートで送るゆるゆるバカンス。<br />その神話や教えの現代変換と<br />我ら俗物と神仏の格差ギャグは<br />ちょっと常人には思いつかないレベルだ。<br /><br />日本が特別な宗教を持たない民族な所為もあるだろうが<br />それでも神仏をギャグ漫画にするという大胆な発想が<br />「まぁいっか」とユルく容認されているのは<br />漫画のネタが、日本の季節イベントに<br />正しく絡めてあるのも一因のように思われる。<br /><br />実際、季節の風物詩が<br />イエスかブッダのどちらかの範囲にあり<br />「コレは君のとこのお祭りだろう?」とあるのを見ると<br />改めて日本が和洋折衷雑多なイベントをこなしていると分かる。<br /><br />それでもクリスマスは<br />雨が夜更け過ぎに雪に変わる日だったり<br />恋人がサンタクロースだったりそうじゃなかった日だったり<br />ブッダの誕生日に至っては、知らない人も多いのでないか。<br />盆やバレンタインも然り、だ。<br /><br />とは言え、暦や慶弔だけに理由を見出す訳ではなく<br />何よりこの殺伐とした世の中に<br />神も仏もいるというのが、なんとも良い話ではないか。<br />善意と慈悲に溢れた二人の漫才は<br />M-1(もうないけど)予選通過は無理かもしれないが<br />問答無用で癒されてしまうのだ。さすが神。<br /><br />今回のヒットは<br />「同居人を斬新なルームランプだと思うことにした」イエス。<br />電車の中で思わずヘンな咳が出た。<br /><br />今日も日本は平和です。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />見るかどうかは決めてないが<br />ノイタミ枠すっ飛ばして、いきなり映画ってのもすごいな。<br /><br />やはり神だからか。<br />
  • Date : 2012-12-06 (Thu)
  • Category : 漫画
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レインツリーの国

レインツリーの国有川 浩/新潮社 by G-Tools有川さんの作品と初めて出会ったのは「ストーリーセラー」の短編集だ。基本、恋愛物の話にはあまり食指の動かない自分がとても印象に残った話だったので、その名前を覚えた。他にも数冊読んだが後に「図書館戦争」の原作者で「大人のラノベ作家」と自称していると知り成程なぁと納得した。恋愛小説というのは、ほぼ誰もが共感して読める万人向けの便利ツールであるが自分としては「ソレ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101276315/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31OG23f0zzL._SL160_.jpg" border="0" alt="レインツリーの国 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101276315/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">レインツリーの国</a><br />有川 浩/新潮社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />有川さんの作品と初めて出会ったのは<br />「ストーリーセラー」の短編集だ。<br />基本、恋愛物の話にはあまり食指の動かない自分が<br />とても印象に残った話だったので、その名前を覚えた。<br /><br />他にも数冊読んだが<br />後に「図書館戦争」の原作者で<br />「大人のラノベ作家」と自称していると知り<br />成程なぁと納得した。<br /><br />恋愛小説というのは、ほぼ誰もが共感して読める<br />万人向けの便利ツールであるが<br />自分としては「ソレ」だけだとどうも読み足りない。<br />お菓子をゴハンの代わりにするような感覚がある。<br /><br />有川さんの小説は甘さだけでなく<br />病気と言う苦味を少々加えたり<br />自衛隊(笑)という意外なスパイスを加えることで<br />ちょっとオシャレなカフェ飯くらいの「食べた感」を提供する。<br />大人のラノベとは、そういうテイストを意味するのではないか。<br /><br />本作の始まりは、「学生時代に読んだ本」だ。<br />大好きだったのに、ずっと納得のいかなかった結末。<br />それが10年の歳月とネットを通して<br />初めて「ひとみ」と名乗る女性と共有できた「伸」。<br />食パン咥えて激走し、曲がり角で正面衝突するかのようなシチュだが<br />だが無論、そのまま終わらないのが「大人のラノベ」だ。<br /><br />そうしてメールを交わす内、二人で会うことになる。<br />が、ひとみと伸の間に文字通り「障害」が立ちはだかる。<br />そこはネタバレになるので伏せたまま話を進めるが<br />正直なところ、恋愛要素部分は惹かれなかった。<br />が、その「障害」が、自分の周囲に実際あるものだったので<br />ちょっと考えさせられた。<br /><br />読後感想以外のところで引っ掛かった感じは<br />ストーリーテラーをを思い出した。<br />自分に無関係でなかったら、するっと読み流していたかも知れない。<br />ラノベを自称されるだけあって、タッチは軽いのだが<br />それが胸に刺さったときは結構に角度が鋭い。<br /><br />成程、大人のラノベである。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />有川さんつながりで、ストーリーテラーの話も少し。<br />短編集とは別に完全版のような本が出たらしいが<br />自分は短編集で満足したので、そちらは読んでいない。<br /><br />こちらも恋愛小説だが、一風変わった設定で<br />女性が「考えると脳が壊れていく」という奇病にかかっている。<br />だが彼女の小説を書く才能を、男性は心から愛しているのだ。<br /><br />きっとこれを読んだ人は、少なからずこう思うだろう。<br />この病にかかったら、自分はどうするだろうと。<br />けれど同時に、そうなったとしても<br />何も変えられないだろうとも思ったりする。<br /><br />だがそんな悲劇に酔ってるところを、医者に<br />「病状は進行してません。頑張ってますね」<br />とか言われたら、ちょっとショックである。(笑)
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傍聞き

傍聞き長岡 弘樹/双葉社 by G-Tools「傍(かたえ)聞き」というちょっと日常では珍しい言葉に目を留めて購入。意味は「近くでなんとなく話を聞く」とか「小耳にはさむ」のようなもの。最近はツイッターやFBというものがある為そんな会話が何時の間にかネットに晒されたりするので小耳とかそんなレベルじゃなくなる事もあるが。中身は「迷走」「傍聞き」「899」「迷い箱」の短編4作。一編目以外は「これはどういう意味だろう」と... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575514535/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51q4YVJA48L._SL160_.jpg" border="0" alt="傍聞き (双葉文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575514535/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">傍聞き</a><br />長岡 弘樹/双葉社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />「傍(かたえ)聞き」という<br />ちょっと日常では珍しい言葉に目を留めて購入。<br /><br />意味は「近くでなんとなく話を聞く」とか<br />「小耳にはさむ」のようなもの。<br />最近はツイッターやFBというものがある為<br />そんな会話が何時の間にかネットに晒されたりするので<br />小耳とかそんなレベルじゃなくなる事もあるが。<br /><br />中身は「迷走」「傍聞き」「899」「迷い箱」の短編4作。<br />一編目以外は「これはどういう意味だろう」と<br />ちょっと興味をそそられるタイトルが並んでいる。<br />「899」は消防署内で使われる符牒であり<br />「迷い箱」は捨てるのを迷った時に、一旦退避させる箱らしいので<br />最近なら断捨離の本なんかで使われているかもしれない。<br /><br />ところで話の内容より、他の事が気になってしまった。<br />日本推理作家協会(何する所なんだろう)短編部門受賞とあり<br />分類としてはミステリーであるらしい。<br />「推理小説とミステリの違い」論争は<br />此処でやらなくとも各所でなされているので触れないが<br />自分の感覚では、これをミステリと言われると「?」となる。<br /><br />確かに「謎」はあり、それは「解決」されるのだが<br />その定義で行くと、ある種の恋愛小説でもミステリに入ってしまう。<br />確かに警察や消防という機関が出てくるので<br />事件性がないとは言えないのだが、定義が広すぎて微妙だ。<br /><br />先に難癖をつけてしまったが、話は良い。<br />タイトルがほぼ話を表しているにもかかわらず<br />先が読めなくて引き込まれる。<br />その話の後味の良さは、どちらかと言えば人情話に近い印象を受けた。<br />特に最後の「迷い箱」は、多少回りくどいものの<br />意味が分かって、心の中がふとあたたかくなる。<br /><br />「ミステリー」が人気タグなのは分かるが、どうもピンと来ない。<br />ある意味最大の謎は、ミステリーというジャンルか。(笑)<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />数年前「252生存者あり」という映画があったが<br />この作品の「899」と同じ意味である。<br />映画は東京消防庁が舞台だが<br />地方によって符牒が違うのだろうか。<br />なんかソレ、不便じゃなくね?<br /><br />ところで鉄道会社の「線路に人がたち入った為遅れる」は<br />車内で起こったトラブルの隠語だと聞いたが、本当なのだろうか。<br />東京に来てから、東京人はどんだけ線路好きなんだと思ってたが<br />それなら納得がいく。<br /><br />ちなみに地元では「風(または雨雪)の為」と<br />カメハメハ大王みたいな理由で電車が遅れるが<br />本当なので別段、疑ったことはない。<br />
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赫眼

赫眼三津田 信三/光文社 by G-Tools怪奇小説短編集。三津田氏作品を全部読んだ訳ではないがまるで本人視点かと思われるような小説家を主人公にしたものを何作か読んだ。表現として、グロテスクな気味悪さはない。ただ日常にありそうな題材を使ってあたかも実体験の怪談を聞いているかのような訥々と表現される語り口が良い。表題の「赫眼」は、表紙で見ての通り日本人形のような少女が怪異という鉄板モノだが作品の中で惨劇が起き... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334746454/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51qbmuD90UL._SL160_.jpg" border="0" alt="赫眼 (光文社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334746454/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">赫眼</a><br />三津田 信三/光文社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />怪奇小説短編集。<br /><br />三津田氏作品を全部読んだ訳ではないが<br />まるで本人視点かと思われるような<br />小説家を主人公にしたものを何作か読んだ。<br /><br />表現として、グロテスクな気味悪さはない。<br />ただ日常にありそうな題材を使って<br />あたかも実体験の怪談を聞いているかのような<br />訥々と表現される語り口が良い。<br /><br />表題の「赫眼」は、表紙で見ての通り<br />日本人形のような少女が怪異という鉄板モノだが<br />作品の中で惨劇が起きる訳ではない。<br />主人公はその怪異を「怖くて見れなかった」のだ。<br />ただ其処から発せられる怖気にあてられ、高熱を出して寝込んでしまう。<br /><br />以前に「<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-32.html" target="_blank" title="押し入れのちよ">押し入れのちよ</a>」でも書いたが<br />本当に文字だけでぞくりとさせるのは至難の業だ。<br />だが「息を詰めて読む」とでも言おうか<br />物音がしたらびくりとしてしまうような<br />ある種の緊張感を生み出す作品は、良質のホラー小説と言える。<br /><br />更に読み終わった後、夜も更けてから<br />その題材がちょっと気になるようであれば極上である。<br />三津田氏の題材選びとして、「家」がよく使われる印象がある。<br />本来、逃げ道のゴールであるはずの「家」が<br />恐怖の巣食う場所であるとしたら、確かに恐ろしい。<br /><br />大概の本にも言えることではあるが<br />特に怪奇物は、作者の心理作戦が大いに影響すると思う。<br />短編の中に「合わせ鏡の地獄」があるが<br />これはもう、大概の方が経験があるのではないだろうか。<br />斯く言う自分も、小さいころに母の三面鏡を覗き込んだ覚えがある。<br />その時は気付かなかったが、もしも「その数」を数えていたら…?<br /><br />後頭部のハゲを確認したいのに、<br />そこでわずかな躊躇を感じたら<br />それはもう三津田氏の作戦勝ちである。<br />いや、自分にはハゲはないが。(´・ω・`)<br /><br />実際これを読んでいて<br />誰もいない筈の隣の部屋から「がたん」と音がして<br />ちょっとギョッとしてしまったのは内緒だ。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />大概ホラー映画や小説も<br />寝る時には綺麗に忘れてるという便利な頭なのだが<br />生涯二度だけ寝る時にまで影響したものがある。<br /><br />地元の聞き込み調査で見せられた遺体写真と<br />日本版ホラー映画「リング」だ。<br />前者はともかく、後者は経験がなかったので衝撃だった。<br />怖いというのはこういう事かと実感。<br /><br />テレビ見てるのにテレビから出てくるとか反則だろアレ。
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WJ 1月1日号

以前他所でやっていた雑感を、こちらで続行。看板漫画中心・その他面白かったモノだけ。書評ではない上、一部ネタバレ含みますので興味のない人やコミックス派の方はお読みにならないようお願い致します。コチラで書くのは初なので、個人偏見を加筆しつつ今週号感想。●ONE PIECE多少引き伸ばし感は否めないものの恐らく作者の中で結末が決まっていると思われるので話運びにも安定感があり、少年漫画らしくて好きです。さて今回のギ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20121231104712c1a.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20121231104712c1a.jpg" alt="wj" border="0" width="110" height="160" /></a></td></tr></table><br /><br />以前他所でやっていた雑感を、こちらで続行。<br />看板漫画中心・その他面白かったモノだけ。<br /><br />書評ではない上、一部ネタバレ含みますので<br />興味のない人やコミックス派の方は<br />お読みにならないようお願い致します。<br /><br /><hr size="1" /><br />コチラで書くのは初なので、個人偏見を加筆しつつ今週号感想。<br /><br />●ONE PIECE<br />多少引き伸ばし感は否めないものの<br />恐らく作者の中で結末が決まっていると思われるので<br />話運びにも安定感があり、少年漫画らしくて好きです。<br /><br />さて今回のギモン。<br />武装色って武器を強化させることも出来るのか?<br />能力で変化させた肉体や武器って意味だろうか。<br /><br />前号でSADについて、人工悪魔の実というワードが出てきた訳ですが<br />成程確かに、シャボンティ諸島からその伏線は貼られていた。<br />(※ドフラミンゴの「時代はスマイル!」と言う台詞)<br />と言うコトは悪魔の実は本来、自然産物である事が決定的なのか。<br />今も何かの植物に実を結び続けているのか<br />数に限りある資源なのか。<br /><br />人工の利点として考えられるのは、この辺りか。<br />・事前に能力が判明できる<br />・2つ以上の能力を身に着けられる<br />・海に対する弱点がない<br />つーかこれらの利点がなければ、人工の意味が余り無いと言うか。<br /><br />巨人兵研究といい人工悪魔の実といい<br />海軍本部は度を超えた軍事力拡大を狙っているモヨウ。<br />それは完全なる正義(逆を変えせば只の支配だが)を目的としているのか<br />もしくは海軍には既に<br />それだけの力を持って倒すべき敵が見えているのか。<br /><br />ベガバンクはそれを知って、開発を進めていたのか。<br />その失踪の理由も気になる。<br /><br />今ンとこ個人的に気になってるのは<br />「モモノスケが本当に錦えもんの子か」ってコト。<br /><hr size="1" /><br />NARUTO。<br />一部は少年漫画らしくて好きだったのだが<br />二部からどうにも大きい器に小さいモノが入っているというか<br />引き伸ばしの為に結末が変わった印象があり、多少諦め気味。<br />ただコレをどうやってまとめるのかは興味深い。<br /><br />戦闘の様子がイマイチ分かりにくいけど<br />要は十尾めっちゃ強えわー、かなわんわーってことでOK?<br />こんな妖怪大戦争に連合軍来ても邪魔じゃないの。<br />集まるより逃げた方がいいよみんな。(´・ω・`)<br /><br />思い出したように火影になりたがる主人公も<br />30過ぎて中二病が治っていないオビトもよく分かりません。<br />(死んでも治ってないマダラとか尚更)<br />ただオビトはなんとなく最期に<br />「ナルト、お前に託した」とか言い出しそうな気配がする。<br />受け継がれる意志とは丸投げの事なのか。<br /><br />ところでいのは猪鹿蝶より<br />ヒナタと組んだ方が戦闘力上がりそうなんですけど。(笑)<br /><hr size="1" /><br />H×H<br />若干雑だけど背景描いてある!!うおおお!<br /><br />映画の為の描き下ろしでクラピカ話かー。<br />ま、確かにクルタ族の件も謎ではあったので<br />全然本編に関係ないネタじゃなくてよかったけど。<br /><br />こうしてみると、クラピカがゴンと友達になったのは<br />元の性格が近いからなのかもな。<br />この性格がああなったってのは<br />やはり相当な悲劇だったのだな。クルタ族の滅亡は。<br /><br />しかしコミックスと劇場版で懐が温かくなったら<br />富樫先生はまたしばらく本誌には帰還されないのではと<br />ちょっと心配になったり。(苦笑)<br /><br /><hr size="1" /><br />暗殺教室:最近の期待株。<br />    「Dを一つ失うところから女は始まる」って、何それ深い。(笑)<br />キルコさん:キルコちゃんの絵柄が今一つ馴染まない…。<br />    でもケルベロスくんはいいぞ。なんか。<br />斉木楠雄:やっぱ霊能力は単品じゃ弱いな。<br />    やっぱ主役は斉木なんだなと実感した回でした。<br />ブリーチ:マユリ様出てくると和むw<br />    んー、岩鷲の連れてるヤツらってひょっとして<br />    銀城と月島と…、……あと一人誰だっけか。<br />JOKER:期待期待。面白いな。<br />ソーマ:グルメとエロがどこまで融合できるか楽しみですな。<br />ハイキュー:こちらも期待株.<br /><br /><br />後は割愛。<br />
  • Date : 2012-12-04 (Tue)
  • Category : WJ
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