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Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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<!-- passive:etc --><div style="text-align:center;margin-bottom:10px;"><iframe src='//assys01.fc2.com/1375' style='width:300px;height:250px;border:none;' scrolling='no'></iframe><!-- FC2管理用 --><img src="//media.fc2.com/counter_img.php?id=1368" width="1" height="1"><!-- FC2管理用 --></div><div style="font-size:8px;">上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。<br />新しい記事を書く事で広告が消せます。</div>
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往古来今

往古来今 (文春文庫 い 94-1)磯﨑 憲一郎 文藝春秋 2015-10-09売り上げランキング : 209400Amazonで詳しく見る by G-Toolsまず帯文句を記す。「過去と現在を自在に行き来する珠玉の5篇 芥川賞作家の飛翔作!」うん、嘘ではない。この作品は、確かに飛翔している。評を書くとき、自分はさらっと(時々熱が入り過ぎてねちっこくなることはさておき)時代・舞台・顛末を書くようにしているのだがコレに関してはどこから手を付けて... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167904713/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51781mIG-jL._SL160_.jpg" border="0" alt="往古来今 (文春文庫 い 94-1)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167904713/haruhon-22/" target="_top">往古来今 (文春文庫 い 94-1)</a><br />磯﨑 憲一郎 <br /><br />文藝春秋 2015-10-09<br />売り上げランキング : 209400<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167904713/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />まず帯文句を記す。<br />「過去と現在を自在に行き来する珠玉の5篇<br /> 芥川賞作家の飛翔作!」<br />うん、嘘ではない。<br />この作品は、確かに飛翔している。<br /><br />評を書くとき、自分はさらっと<br />(時々熱が入り過ぎてねちっこくなることはさておき)<br />時代・舞台・顛末を書くようにしているのだが<br />コレに関してはどこから手を付けていいのか分からない。<br />いやココは落ち着いて5W1Hでまとめてみよう。<br /><br /><strong>「いつ」</strong> 「私」の現在か10代の頃か生まれる前<br /><strong>「だれが」</strong> 「私」・母親・アメリカ人、時々山下清で最後は移民<br /><strong>「どこで」</strong> 「私」の故郷・京都・小さな温泉街 あるいは南極かハワイ<br /><strong>「なにを」</strong> 失恋やら出張やら虹やらペンギンやら家出やら<br /><strong>「なぜ」</strong> もうさっぱり<br /><strong>「どうした」</strong> ホントにどうしたんでしょう…<br /><br />ざっくり言うと50になる男の来し方行く末なのだが、<br />その場面や時代転換が意図的に分けられておらず、<br />会話も「」(かっこ)を用いずに地文で書かれる。<br />帯には5篇と書かれているが、1篇1篇の中で<br />シームレスに無数の話が連なっている。<br /><br />例えるなら、会話中にイキナリ違う話を振ったり、<br />話の主語と述語がズレたりする人というのがいる。<br />恐らく本人の脳内では繋がっているのだが、コチラには分からない。<br />ウチのおかんのことだが。<br />ひょっとしてこれは、それを忠実に表現した作品なのだろうか。<br /><br />例えば、失恋した男の吐露である。<br /><blockquote><p>あの女が私を待っていることが金輪際ないなどと、どうして信じられるものか!<br />砂粒ひとつほどの可能性でも残っているならば、<br />その可能性に賭けるなどとは、神にだって言わせない!!<br />そう言い捨てた時に初めて、母は…略</p></blockquote><br />もし失恋した友人がこんなことを言いだしたら<br />とりあえずその日は、玄関で回れ右して帰るであろう。<br />ショックのあまり本日は日本語を休業されたか、<br />シェイクスピアにでもなられたのだろうと考えることにする。<br /><br />ホントにココを数回読み直して意味が分からず、<br />仕方なく、後は人の話を聞き流す様に読むことにした。<br />多分5篇自体も連作なのだろうが、話同士が「!」で繋がることが無い。<br />ただストーリーと「?」が交互に並んでいく。<br />そしてそのまま読了した。<br /><br />不条理な世界観の小説なら、結構好きだ。<br />が、そーゆーのでもないんである。<br />なんというか、1篇1篇の話はフツーに読めるのだが<br />そこから伝わって来るものがどーでも…、イヤ繊細過ぎて分からない。<br />「草原を吹き抜ける五月の風のようなワインです」<br />と言われたような心地というか。(言われたことないけど)<br /><br />確かに話は微妙に折り重なっており、<br />深い、深い場所にひっそりと何かが隠されていそうなのだ。<br />きっと繊細な人ならば、その宝物をみつけることができるのだろう。<br />自分は物語をガサツに読んで、バキバキに壊してしまったのかもしれない。<br />まあそんな訳で<br /><br />誰か続き頼む。<br /><br />個人評価:★★<br /><hr size="1" /><br />ホネ犬の小屋を作ってやるつもりだったが、<br />仕事が前倒しで超絶忙しいので、ちょっとお休み。<br />そんなクソ忙しい中のできごと。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151130-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-84.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151130-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />以前にもそんなことを言っていたが、<br />じゃあ今日は時間あるから行こうぜホレとかいうと、なぜか行かない。<br />トリセツの複雑な御仁なので、とにかく何ごとも放置。<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151130-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-84.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151130-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />自分はPCのインストラクターをやっているが<br />時節柄スマホも触れないといかんので、ある程度は分かる。<br />自分から触れようとしない相方を、「ほら、怖くないよ…」となだめるお仕事。<br />もう画面がデカいだけで拒絶反応を起こす相方。<br /><br />そんなこんなでやっと決まり、購入手続きにはいるも。<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151130-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-84.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151130-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />店員さんが「よ、よろしければざっと説明しましょうか」と対応してくれる。<br />自分はその間、スイッチをオフして待ってる。<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151130-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-84.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151130-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />予定より大幅に遅れて出勤。<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151130-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-84.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151130-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />最低限の説明は一応したが、余り触る様子が無い。<br />たまに障ると、じーさんの食事ようにゆっくりゆっくり画面と格闘している。<br /><br />ソレなりにネタになるので、また書く。<br /><br /><br />
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シャッター通りの死にぞこない

シャッター通りの死にぞこない (双葉文庫)福澤 徹三 双葉社 2015-07-16売り上げランキング : 54061Amazonで詳しく見る by G-Tools裏表紙の「老人だらけ」という言葉につられた。や、確かにそれは嘘ではなかったが。主人公は闇金の取り立て屋。店の金を持ち出し、サテ流れ着いたは「子鹿商店街」。「バンビロード」などと小洒落た名前こそついているが、さびれたシャッター通りは看板も店主も古ぼけ、チャーハンは不味いわバーはぼ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575517984/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/511zM59whnL._SL160_.jpg" border="0" alt="シャッター通りの死にぞこない (双葉文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575517984/haruhon-22/" target="_top">シャッター通りの死にぞこない (双葉文庫)</a><br />福澤 徹三 <br /><br />双葉社 2015-07-16<br />売り上げランキング : 54061<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575517984/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />裏表紙の「老人だらけ」という言葉につられた。<br />や、確かにそれは嘘ではなかったが。<br /><br />主人公は闇金の取り立て屋。<br />店の金を持ち出し、サテ流れ着いたは「子鹿商店街」。<br />「バンビロード」などと小洒落た名前こそついているが、<br />さびれたシャッター通りは看板も店主も古ぼけ、<br />チャーハンは不味いわバーはぼったくりだわで、まさに場末だ。<br /><br />洋装店の女がちょっと好みで適当に話をあわせていたら<br />成り行きでイベント会社の社長などと名乗ってしまい、<br />このバンビならぬゾンビロードの「町おこし」をやることに。<br />オマケになんと、盗んだ金が消えてしまった。<br />にっちもさっちもいかない状況に、主人公と町おこしはどうなるのか!?<br /><br />──というストーリーなのだが、<br />色んな意味で個人的に「寸止め小説」と呼びたい。<br />なんというか、感動も寸止め、笑いも寸止め、<br />イキオイも寸止め、オチも寸止めみたいなカンジで<br />なんでこんな勿体ない小説にしてしまったのかと小一時間。<br /><br />いや、設定は結構おもしろいと思うのだ。<br />登場人物が沢山いる割にさらっと頭に入るので<br />キャラの作り方は上手いんだと思う。<br />だが「このキャラいいわー」と思えるほど肩入れするものがない。<br />寸止めである。<br /><br />闇金主人公も悪人のように出て来るものだから、<br />ははあ、ここから善人フラグを立てて読者のハートを鷲掴むのかと思いきや、<br />割とイヤなカンジの男のまんまである。<br />いかにも感動を与えそうなシチュのに、与えない。<br />ある意味、潔いほどの寸止めだ。<br /><br />ギャグも悪くないツッコミがちょいちょいあるのだが、<br />どうも噴き出すまではいかない。<br />むしろ滅茶苦茶フザけたストーリーだったりした方が<br />「なんッッッじゃこりゃあああぁぁ!!」と怒ることも出来るのだが<br />怒るほどのレベルでもないのだ。<br />…なんなんだ、この寸止め感。(´・ω・`)<br /><br />個別に素材だけ見れば結構悪くない筈なのに<br />なんで合計したら平均点を割ってしまうのだろう…?<br />いやなんかボロクソ言ってるみたいで申し訳ないが<br />惜しいなあとホントに思ったので。<br />そう思いながらふと、裏表紙側の帯文句に気がついた。<br /><br /><blockquote><p>「悪フザケあり!ギャグあり!感動の涙、一切なし!<br /> ただただ面白いだけの小説です。<br /> 心に何かが残る読者がしたい人、お断り!」</p></blockquote><br />ちょwwここ一番ワロタwww<br />帯に騙されたことは今まで何度となくあるが、<br />こんなに正直な帯初めて見たわwwww<br /><br />そーかー…。うん、ちゃんとそう書かれてるんじゃ、仕方ないな。<br />って、オチここなのかよ。<br />ちゃんと読んどけばよかった。(笑)<br /><br />個人評価:★★☆←帯の分うっすら星ひとつ<br /><hr size="1" /><br />ホネにホネヌキ。<br /><br />シリーズを買いだすと大変なことになるので<br />手持ちのオモチャを使ってみる。<br />まあ結局ほとんど買うんだろうなとは思ってるけど。<br /><br />■雛人形の道具だけ売ってたのを買ったヤツ。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150930-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150930-5.jpg"border="0" width="400" height="388" /></a><br /><br />雛人形は怖いからキライなんである。(ホネはいいのか)<br /><br />■きゃああああ!わたしのうしろにほねが…!<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151002-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151002-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />よく見てください。鏡の中にちゃんとホネがおるのです。<br />上手いこと撮影しないと自分の手が映ってしまうので<br />存外苦労して撮った一枚。(ものすごくどうでもいい)<br /><br />■雛人形だから、当然コレもある。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151002-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151002-3.jpg"border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />夜の平安京 土塀を壊してまわった。<br />盗んだ牛車で走り出す。<br />自分の存在が何なのかさえ解らず震えてる。<br /><br />ホネですよね(´・ω・`)<br /><br />■でもこんなドリーミーな写真だって。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151002-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151002-4.jpg" border="0" width="500" height="338" /></a><br /><br />いや、ホネですよね(´・ω・`)<br /><br />■コレはまだ修業が必要。<br />  <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151002-5.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151002-5.gif" alt="20151002-5.gif" border="0" width="300" height="330" /></a><br /><br />永遠に続くお掃除アニメ。<br />写真アニメって定点で撮らないとダメなんだよね。<br />もう少しがむばる。(ほかにもっとやることが)<br /><br /><hr size="1" /><br />いま職場のPCに例のWin10アイコンを出す作業やってんだが<br />コレがホント、泣きそうにつらたん…。<br />もう10出てから買えばいいじゃねえかよっていう。<br /><br />明日は間違いなく出勤だが、できれば日曜は休みたい…。<br />もうワシのやすらぎはホネしかない…。(もっとほかにいいものが)<br />
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日本史の謎は「地形」で解ける

日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫)竹村 公太郎 PHP研究所 2013-10-03売り上げランキング : 1109Amazonで詳しく見る by G-Toolsつい先日、おとんが仕事でコチラに来ていたのだがその折に貸してもらった本。タイトル通り、歴史を「地形」という点から見た場合にこれまで考えられてきた歴史とは全く違う事実がみえると言うものでダム建設や河川事業といった分野にいる著者ならではの視点なのだが。う~~~~~~~~む……。(´ε... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569760848/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zgFnd%2B-PL._SL160_.jpg" border="0" alt="日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569760848/haruhon-22/" target="_top">日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫)</a><br />竹村 公太郎 <br /><br />PHP研究所 2013-10-03<br />売り上げランキング : 1109<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569760848/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />つい先日、おとんが仕事でコチラに来ていたのだが<br />その折に貸してもらった本。<br />タイトル通り、歴史を「地形」という点から見た場合に<br />これまで考えられてきた歴史とは全く違う事実がみえると言うもので<br />ダム建設や河川事業といった分野にいる著者ならではの視点なのだが。<br /><br />う~~~~~~~~む……。(´ε`;)<br />各章のタイトルは非常に興味深いのだが、<br />証明がイマイチ弱いというか、読んでいてもやっと感が残る。<br />言葉は悪いが、研究結果をまとめたと言うよりは<br />思いついたことを書き連ねたような印象がある。<br /><br />例えば各章のタイトルはこんなカンジだ。<br /> ・関ヶ原勝利後、なぜ家康はすぐに江戸に戻ったか<br /> ・なぜ信長は比叡山延暦寺を焼打ちしたか<br /> ・なぜ頼朝は鎌倉に幕府を開いたか<br />前後の時間軸からいくつか理由があげられそうなことばかりだが、<br />これを地形という点から見直すという視点は面白い。<br /><br />本書にもやっと感が残るのは多分、<br />「地形で見ると歴史の一般常識はひっくり返るんだぜ!」という姿勢を<br />余りに前面に出し過ぎていることだと思う。<br />例えば「家康がなぜ京都や大阪でなく、江戸に幕府を開いたか」という点を<br />いかにも違う視点から見ているようでいて<br />結局のところ、理由として明確な事は書かれていないように思う。<br /><br />折角治水という視点をもつ専門家なのだから<br />江戸という地形に対して家康の先見の明を詳しく説明するという<br />歴史に従順な章であれば、もっと面白かったろう。<br />なにかにつけて「発見だ!」という姿勢が<br />ずっと読んでいると何となく鼻につくというのが、正直な感想だ。<br /><br />ただ頼朝が鎌倉に幕府を打ち立てた理由が<br />湘南ボーイだったからという考えは面白くてフイタ。<br />オマケに意外にも説得力があるぞ。(笑)<br /><br />一番もやっとしたことだけ書いておく。<br /> ・半蔵門は本当に裏門だったのか<br />という章から、赤穂浪士が幕命で吉良家に討ち入ったのではないかという<br />仮説が展開されている。<br />「半蔵門が正門」という主張は江戸の古地図で<br />「御城」という文字が半蔵門から正しく見えるように書かれているから。らしい。<br /><br />■江戸城配置図(外郭)(Wikipediaより転載)<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150426-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150426-2.png" border="0" width="300" /></a><br /><br />…いや、古地図の文字の方向は<br />正門(表玄関)の方向を頭にして書かれているのが通説だろう。<br />だから民家は全部道路に面して、家主の名前が書かれている。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150426-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150426-1.png" border="0" width="300" /></a><br /><br />自分は赤穂浪士を義の集団と見ていないので<br />ホントに幕命だったら面白いと思ったんだが、<br />あやふやな証明を使っている事で、<br />(材料は地図だけではないものの)全体に信憑性が落ちてしまった。<br /><br />関西に緑地と権力者を結び付けた話や、<br />遷都と盆地の話などは納得して読んだので<br />著者の話は史実解説ネタの方が向いてるんじゃないかな。<br />1章1章が簡潔にまとめてあって読みやすいのだが<br />むしろヲタク的なくらい地形を語った方がいいように思う。<br /><br />続編的な本も借りてあるのだが、さてこちらはどうかなあ。<br /><br />個人評価:★★<br /><hr size="1" /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-661.html" target="_blank" title="犬話">犬話</a>続き。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150426-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150426-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />ホントにね、コップから水をこぼしたようにヨダレが垂れるの(笑)。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150426-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150426-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150426-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150426-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150426-6.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150426-6.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />や、多分ちゃんと衝撃を予想して遊んだら問題ない。<br />アレだけの大型犬と遊んだのが初めてだったので、油断した。(笑)<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150426-7.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150426-7.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />いぬかわいいよいぬ<br />
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世界から猫が消えたなら

世界から猫が消えたなら (小学館文庫 か 13-1)川村 元気 小学館 2014-09-18売り上げランキング : 306Amazonで詳しく見る by G-Tools結構話題になっていたことからあらすじを知り文庫化したら読んでみようと思っていたので購入。脳腫瘍と診断され、余命は長くて半年、早ければ一週間と宣告された30歳のごく平凡な男。余りの衝撃に、やりたいことも思いつかない。茫漠と「死にたくない」と思う男の前に、悪魔が現れる。「世界から1... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094060863/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41aQ%2B%2BFLhPL._SL160_.jpg" border="0" alt="世界から猫が消えたなら (小学館文庫 か 13-1)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094060863/haruhon-22/" target="_top">世界から猫が消えたなら (小学館文庫 か 13-1)</a><br />川村 元気 <br /><br />小学館 2014-09-18<br />売り上げランキング : 306<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094060863/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />結構話題になっていたことからあらすじを知り<br />文庫化したら読んでみようと思っていたので購入。<br /><br />脳腫瘍と診断され、余命は長くて半年、<br />早ければ一週間と宣告された30歳のごく平凡な男。<br />余りの衝撃に、やりたいことも思いつかない。<br />茫漠と「死にたくない」と思う男の前に、悪魔が現れる。<br />「世界から1つ何かを消す代わりに、貴方の命を1日延ばしてあげよう」と。<br /><br />設定は面白いと思う。<br />が、文章がなんとも軽い。<br />演出としての面白さと文章が軽いのは別物と思う。<br />なんかこう、がっつりスキヤキ食べるつもりだったのに<br />箸に刺さるのが麩ばっかっつーか、なんか軽い。<br /><br />まあ映画化も決定してるらしいし<br />色んな年齢層を狙うとこんなカンジになるんかなあと読みすすめる。<br /><br />「消すもの」は自分では選べない。<br />悪魔が指定するものを男が了承すると、翌日それは消える。<br />初日は携帯電話が。<br />次の日は映画が。<br />その次の日には時計が──、──消えてしまう。<br /><br />チョイスは良い。<br />が、その消え方がなんとも中途半端だ。<br />「消える」選択をする男が自分の生きてきた時間を想うのはヨシとして、<br />「消えた」ことによって何が変わったのかは、描かれていない。<br />軽い。なんか軽い。<br /><br />いかにも映画枠に収めるために作られた感がある。<br />そのことも含めて、全体的に「あざとい」と感じてしまう。<br />猫を出せばみんなが「きゃわわ~w」だと思うなよ。<br />いや確かに表紙の猫がデブだったら★1つ増やしたけど。(アカンやん)<br /><br />話が悪いという訳ではないのだ。<br />命の話に、余りに安直に「感動」を狙っているのがどうも気になる。<br />本来、人の命を扱う話にファンタジーを盛り込むのは好きじゃないが、<br />ファンタジーによってしか作れない命の物語もある。<br />だがこの本は、命を語るためのファンタジーだとは思えなかった。<br /><br />「真面目さ」が感じられないと言う方が正しいかもしれない。<br />たまたまだが、自分の身内に癌を抱えている者がおり、<br />余命宣告をされたので、余計にそう感じたのかもしれない。<br />きっとその人は、自分の命を長らえるために<br />世の中から何かを消すなんてことはしないと思うので<br />主人公の男の「不真面目さ」が受け付けなかったのかもしれない。<br /><br />自分もしない。<br />むしろ人が何かを消してでも取り戻したいと思うなら<br />それは「自分にとって大切な人」の命の方じゃないだろうか。<br />それとも今の人は、そうじゃないのか。<br />これは単なるジェネレーションギャップなんだろか。(苦笑)<br /><br />やれやれ、歳は取りたくないのう。( ´Д`)=3<br /><br />個人評価:★★<br /><hr size="1" /><br />そして猫話。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140925-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-48.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140925-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />ペットショップで子猫の内に売れなかったにゃんこだった。<br />おとんがパチンコで勝った金で買ったと言う、由緒正しくない猫である。(笑)<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140925-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-48.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140925-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140925-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-48.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140925-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />他にも初めて電子レンジの音を聞いた時も<br />狂ったように部屋の中を走り回っていた。<br />物凄い気の小さな猫なんだろうかと心配していたんだが<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140925-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-48.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140925-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />自分のひそかな夢はまた猫を飼ったときに<br />一緒にルンバを買って、上に載せることである。<br />
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六枚のとんかつ+【日記】フーリガン

六枚のとんかつ (講談社文庫)蘇部 健一 講談社 2002-01-16売り上げランキング : 235405Amazonで詳しく見る by G-Tools多分アレだ。この本は自分がどれだけオトナかを測るためのものさし的な本なんじゃないか。ある意味、現代社会で生きていくための修行本ともいえる。ミステリー短編集。が、どれもこれも箇条書きかっつーくらいに伏線が書かれ、無理矢理そういう状況に追い込み、寸分の狂いなくオチに着地する。イケメンやドジっ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062731274/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/21E3VVCF0SL._SL160_.jpg" border="0" alt="六枚のとんかつ (講談社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062731274/haruhon-22/" target="_top">六枚のとんかつ (講談社文庫)</a><br />蘇部 健一 <br /><br />講談社 2002-01-16<br />売り上げランキング : 235405<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062731274/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />多分アレだ。<br />この本は自分がどれだけオトナかを測るための<br />ものさし的な本なんじゃないか。<br />ある意味、現代社会で生きていくための修行本ともいえる。<br /><br />ミステリー短編集。<br />が、どれもこれも箇条書きかっつーくらいに伏線が書かれ、<br />無理矢理そういう状況に追い込み、寸分の狂いなくオチに着地する。<br />イケメンやドジっこ美少女の探偵が出てくる訳でもなく<br />さえない探偵やオッサンやメタボとで<br />そんなもん分からへんワケあるかいっつーようなやりとりの上、<br />事件は見事に解決する。<br /><br />何を求めて読んでいるのか自分でも分からなくなり、<br />思わず途中で本を閉じるか、<br />大きく振りかぶってゴミ箱に放り込もうかとも思うのだが<br />いやいやコレだけの数が入っているのだから<br />案外面白いのが1つや2つや3つあるだろうと読み続ける。<br /><br />だがミステリー達は「引かぬ!媚びぬ!顧みぬ!」とばかりに、<br />最後まで山も谷もなく、分かりきったオチだけがある。<br />ただ不発弾を食らい続けた茫然自失感に、ドヤ顔の背表紙を見やる。<br />───なんだろう、こんな感覚を知っている気がする。<br /><br />課長のオヤジギャグに部長のダジャレ、<br />長い会議やビジネスメールの挨拶文句に天気の話。<br />ウケないことを承知でまき散らされるそれらを、私たちは既に知っている。<br />あの何かを飲み込んだような感覚に、これは似ている。<br /><br />ある意味、「抱腹絶倒」と書かれてくすりとも笑えない本より<br />「くだらないでしょ~、ホラね~」の方が納得は行くかもしれない。<br />ま、世の中にゃこんなミステリーもあるだろうはっはっは的に<br />スマートに受け流せるかどうかを試す書なのやもしれぬ。<br /><br />まあでもBOで買った本だからいいけど<br />定価で買った本だったら、多分一徹返し炸裂してた。<br />ウリャ───(ノ ゚ρ゚)ノ 彡┻┻─────ッ!!!<br /><br />個人評価:★★<br /><hr size="1" /><br />いよいよ明日は日本―ギリシャ戦!<br />前回のコートジボワール戦は惜敗したにも拘らず、<br />渋谷のスクランブル交差点に人が押し寄せたことで話題になったが<br />自分としては日本らしいなあと笑ってしまった。<br />お行儀がいい国民性がこんなトコにも出るのだなと。<br /><br />度を越したサッカーファンのことを「フーリガン」というが<br />過去には世界でトンでもないトラブルが起こっている。<br />コロンビアではオウンゴールをしてしまった選手が<br />帰国後撃ち殺されたというのがある。(※サッカー賭博が原因ともされる)<br /><br />ブラジルでは優勝を信じていた観客がまさかの敗戦に<br />観客席から失神・ショック死・自殺者が相次いでしまった。<br />これをきっかけにブラジルのユニフォームは<br />当時の白を封印し、現在の黄色になったといわれる。<br /><br />ほかにも試合が中止するほどの暴動が起こってしまったとか、<br />浮かれたあまりに看守が囚人を勝手に開放してしまったとか、<br />なんと勝敗がきっかけで戦争が起こったというのまである。<br />無論サッカーだけが原因とは言い切れないものもあるのだが、<br />それくらいサッカーは歴史上、喜怒哀楽の諸刃の剣となったという話だ。<br /><br />勝った喜びに騒ぐのも、負けた腹いせに騒ぐのもフーリガン。<br />だがそれがどちらも渋谷交差点に集結し<br />集団で往来を行き来しただけっつーのがなんとも笑える。<br />や、迷惑をこうむった人がいたら申し訳ないが、<br />個人的には日本人の国民性をしみじみ感じてしまった次第。<br /><br /><iframe width="420" height="315" src="//www.youtube.com/embed/6YDUbkJouxY" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br /><br />お行儀のいいフーリガンなんて<br />多分サッカー史上日本が初めてなんじゃないかな。<br />ま、コレに関してはあんまりいい意見は聞かないので<br />推奨するワケじゃないんだけど<br />「日本人サッカー」が作られてる歴史の途中なんだなあと思ってみてる。<br /><br />とりま明日は日本戦見て、ため込んだビデオも見るんだじぇ!<br />
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聖家族 上下巻

聖家族(上) (新潮文庫)古川 日出男 新潮社 2014-01-29売り上げランキング : 83035Amazonで詳しく見る by G-Tools消費税導入前にぱっと見でぱっと買っちゃった本。これが1冊本だったら、多分途中でそっと置いて立ち去ってたと思う。(何処にだよ)上下巻で買ったという意地だけで読み通したが途中で溜まらずノラガミを買いに走ったという訳だ。(どういう訳さ)先に言っておくと、自分には合わなかった。だがらといって他の人に合... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410130534X/goodpic-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41vJ0qucN%2BL._SL160_.jpg" border="0" alt="聖家族(上) (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410130534X/goodpic-22/" target="_top">聖家族(上) (新潮文庫)</a><br />古川 日出男 <br /><br />新潮社 2014-01-29<br />売り上げランキング : 83035<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410130534X/goodpic-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />消費税導入前にぱっと見でぱっと買っちゃった本。<br />これが1冊本だったら、多分途中でそっと置いて立ち去ってたと思う。(何処にだよ)<br />上下巻で買ったという意地だけで読み通したが<br />途中で溜まらず<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-440.html" target="_blank" title="ノラガミ">ノラガミ</a>を買いに走ったという訳だ。(どういう訳さ)<br /><br />先に言っておくと、自分には合わなかった。<br />だがらといって他の人に合わないという訳では無いだろう。<br />ナンタラのランキングにも入っており、評価は総じて低くはない。<br />頭が悪くて理解できなかった一読者の感想だと聞き流していただきたい。<br /><br />小説と言うよりは、詩を読んだような読後感。<br />舞台が東北だからか、東北弁が唐突に入ってきたりする。<br />基本的には三人称小説なのだが、時折「おまえ」という呼びかけや<br />歴史の過去へ時間軸が飛んだりして、神の目視点小説とも言える。<br />事実を遠まわしに隠喩しながら語りが続く。<br /><br />そう言う形を狙ったと後書きにあるから、意図的にそうされたものだろう。<br />確かにストーリーには非常に壮大な空気を感じるが<br />薄暗いライトの下で前衛劇をずっとみているようでな心地がして<br />この「ハッキリしなさ」が、興味を惹かれる前に辛くなってしまった。<br /><br />東北を舞台に「弟」から話は始まる。<br />彼はどうやら死刑囚であるらしい。<br />彼には面会に来る祖母がいて、手紙をくれる妹がいて<br />そして其処にはいないが、兄がいる。<br /><br />祖母の過去が語られ、この一族は「狗塚(いぬづか)」であることと<br />そして彼らの動物の名前が付けられていることが分かる。<br />祖母らいてう・兄牛一郎・弟羊二郎、そして妹カナリア。<br />弟の回想も入り、妹の回想も入る。らいてうの祖母の回想も入る。<br />何故か遥か昔の異国人の回想も入る。<br />何だか分からないまま、次の章になる。<br /><br />兄弟の旅とその両親の旅が交互に語られる。<br />兄弟たちは季節労働者のような、または武術修行のような旅をしている。<br />両親の旅は旧跡巡りのようでいて、なんとも妖しげだ。<br />最後はカナリアの手紙で〆られるが、兄弟の旅は<br />カナリアが身籠っている嬰児の指示で進むすごろくなのだという。<br />やっぱり分からないまま、下巻へと続く。<br /><br />で、下巻の最初のページで家族の相関図が描かれているのだが<br />ここで狗塚家の正体がネタばれしてあり、思わず( ゚д゚)ポカーン<br /><br />下巻は父親の大学の講義ではじまる。<br />歴史の授業をしているようだが、これも微妙に妖しい。<br />これはすぐ終わり、最後の章へ突入する。<br /><br />今までの話を行きつ戻りつしながら、話は一行に狭まる気配を見せない。<br />むしろ壮大に日本史を遡ったりして、ますます掴みどころが無くなる。<br />で、余りに膨張した話はラストでカナリアの足元にポトリと落ちる。<br />これから、子が生まれるのだ─────。<br />ポポポポポ( ゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)ポカーン…<br /><br />いやうん、なんか「イイ感じ」であるのは理解できるのだ。<br />グネグネと曲がった道が、何かの岐路に辿り着いたかのような印象はある。<br />なんつーか、音階とか諧調とか分かんなくても音楽の壮大さってのは分かる。<br />それをまだるっこしい説明で聞かされた感じというか<br />哲学家の描いたラブレターを読んだと言うか<br />カラオケで虎舞竜の「ロード」を最終楽章まで聞かされたというか<br />とにかく起伏のないリリカルな描写がずーーーっと続くわけ。<br /><br />好きな人は好きなのかもしれない。<br />が、自分は駄目だった。<br />美味そうな匂いだけしてゴハンが食べれないみたいっつーか<br />「うん、ほら、わかるでしょう、ねえ」みたいな思わせぶりな台詞だけで<br />オチのない話を聞いたような、疲労感だけが残った。<br /><br />この感覚って何処かで味わったなあと思ったら<br />桜庭さんの<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-70.html" target="_blank" title="赤朽葉家の伝説">赤朽葉家の伝説</a>かもしれない。<br />本書は盛り上がりを期待してたら音楽が終わってしまったと言う感じだったが<br />「赤朽葉家…」の方は静けさを期待してたのに、えらい派手な事になってしまい<br />どちらも読後に、同じような呆然感を味わった。(笑)<br /><br />文体や構成は嫌いなものではなかったと思うが<br />残念ながら話に入れなかったのが辛かった。<br />…それが上下巻だったので余計に。(笑)<br /><br />個人評価:★★<br /><hr size="1" /><br />やっとこさ<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-439.html" target="_blank" title="自分ホラー話">自分ホラー話</a>の続き。<br />ちなみにこの頃はまだ猫を飼っていなかったので、<br />犯人は猫ではない。<br />幼稚園の頃から一人で寝ているので、他の人がいるということもない。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140409-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140409-1.png" border="0" width="420"></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140409-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140409-2.png" border="0" width="420"></a><br /><br />頬に何かが当たるような感触があった。<br />トントンと肩を叩かれて振り向きざまに<br />指で頬を突かれるって、まさか<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140409-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140409-3.png" border="0" width="420"></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140409-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140409-4.png" border="0" width="420"></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140409-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140409-5.png" border="0" width="420"></a><br /><br />いや、金縛り自体が半覚醒状態と言われるから<br />そういう意味ではホントかどうかは立証できないが<br />自分がそう感じたのはマジである。<br /><br />怖い話の間にコレを入れると笑われた後に怒られる。<br />なんでじゃ。<br />
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グランド・フィナーレ

グランド・フィナーレ (講談社文庫)阿部 和重 講談社 2007-07-14売り上げランキング : 261769Amazonで詳しく見る by G-Toolsうーん、難しい本である。★2つとしたのは悪いと言う意味ではなく理解出来ない部分を★として差し引いた結果であり、本の所為なのか、自分の理解力の所為なのかも判断出来ない。132回芥川賞受賞作とあるが、読んだ人の評価はかなり割れるのではないかと思う。さらっと読んだら、恐らく「???」というのが... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062757753/goodpic-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41f1eiW9sJL._SL160_.jpg" border="0" alt="グランド・フィナーレ (講談社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062757753/goodpic-22/" target="_top">グランド・フィナーレ (講談社文庫)</a><br />阿部 和重 <br /><br />講談社 2007-07-14<br />売り上げランキング : 261769<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062757753/goodpic-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />うーん、難しい本である。<br />★2つとしたのは悪いと言う意味ではなく<br />理解出来ない部分を★として差し引いた結果であり、<br />本の所為なのか、自分の理解力の所為なのかも判断出来ない。<br /><br />132回芥川賞受賞作とあるが、<br />読んだ人の評価はかなり割れるのではないかと思う。<br />さらっと読んだら、恐らく「???」というのが第一印象であろう。<br />自分も高橋源一郎氏のあとがきで<br />「好きな訳でもないけど繰り返し読んでいる」という一文が無かったら<br />フツーに「???」で終わってしまったやもしれない。<br /><br />4つの短編集だが、それも連作になっているようないないような<br />ビミョーなつくりで断言はできない。<br />ただ「神町」と言う場所が舞台になっていることはわかる。<br />「グランドフィナーレ」とは「終局」の意なので<br />連作だとすれば、この最初の話を結末と見るべきなのだろう。<br /><br />ちなみに今回は、本の内容を考えるメモ書きなので<br />結構ネタバレになっていることをご了承いただきたい。<br /><br /><strong>グランド・フィナーレ</strong><br />離婚され、子供に逢う権利すらも剥奪された無職の男。<br />どうやら読んでいる内に、ロリの気があることが推察される。<br />子供への愛情もあり、理性もあることは感じられるのだが<br />何やら不安定な印象も最後まで抜けない。<br />ラストは改心したような空気もあるのだが…。<br /><strong>馬小屋の乙女</strong><br />馬小屋の乙女と言えば、当然マリアだ。<br />ならばこれは「始まりの物語」という意味なのだろうか。<br />一話目とは無関係な男が神町で降り、<br />陰謀に巻き込まれたっぽい話?のようだが???<br /><strong>新宿 ヨドバシカメラ</strong><br />もうこれに関してはサッパリ。(笑)<br />「地名には意味と因縁がある」と言う意味を<br />4話目に繋げたい意図があるような気もしなくもないが<br />とにかく1行の文章のだけなら意味は分かるのだが<br />次の行との意味が繋がらなくて、読んでいて頭が痛くなる。<br /><strong>20世紀</strong><br />神町を取材調査していた男の話。<br />これがどうも一話目の主人公の男のような気がするのだが<br />やっぱりよく分からない。(苦笑)<br />「神町」という場所の存在意義と彼のロリの源泉(?)<br />が書いてあるような気もするのだが、なるほど分からん。<br /><br />どうやら阿部氏の作品に「シンセミア」「ニッポニア・ニッポン」というのがあり<br />これがすべて神町と言う場所で繋がっているらしい。<br />その作品を読めば多少分かるのかもしれないが<br />少なくとも自分は「よし読もう!」という気になれなかった。<br />何となくだが、全部読んでもスッキリとは分からんのだろうなという気がする。<br /><br />議論するには面白い作品かも知れない。<br />事実、高橋源一郎氏は大学の講座の課題図書としてこれを選書し<br />そこで学生と「ヘンな本」として論議したと言う内容が<br />あとがきとなっていたのである。<br />まぁ、そのあとがき読んでもスッキリとは理解出来んかったけどね。<br /><br />阿部氏の他作品を読んだ事が無いので、エラそうなことは言えないのだが<br />この本にテーマがあるとしたら、テーマすら虚像のような気がする。<br />鍵付きの箱を苦労して開けてみたら、中身が空っぽだったみたいな。<br /><br />駄目男を扱った作品というのは、結構に在る。<br />いずれもそれらが改心することは少ない。<br />駄目なまま読者に笑いか同情を煽るか、<br />最後までイライラさせるかのどちらかというパターンのように思う。<br />故に本書も、はっきりと結末は書いていないのかもしれない。<br /><br />それでいて読む側は、本にどうしても感動を求めてしまう。<br />駄目男に、何処かで改心を望んでしまうのだ。<br />けれど本当にそんな美談になったら、読後に深くは残らないと思う。<br />自分の読書体験からすると「心残り」があった方が<br />不思議とずっと心に残ったりするのだ。<br /><br />「分からない」ことも1つの心残りだろう。<br />何やらこの本には「破綻した分からなさ」よりも<br />「意図した分からなさ」があるような印象がある。<br />隠された意図への好奇心より、読んでいて疲れを感じてしまった。<br />本書がどうというより、自分に合わなかっただけなのかもしれないが。<br /><br />芥川賞ってどーゆー基準で決めてんだろ。(´・ω・`)<br /><br />個人評価:★★<br /><hr size="1" /><br />ちょっと今時間が無いので、以前に書いたラクガキ。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140322-1.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140322-1.gif" alt="20140322-1.gif" border="0" width="500" /></a><br /><br />哲学的ほのぼの4コマ漫画「ぼのぼの」。<br />これも好きだー。<br />シンプルに見えるけど、これの図形を晒すとこんな事に。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140322-2.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140322-2.gif" alt="20140322-2.gif" border="0" width="500" height="364" /></a><br /><br />じんましんがでそうな図になる。(笑)<br />こうなるともう何描いてるかわからんね。<br />
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キャットフード

キャットフード (講談社文庫)森川 智喜 講談社 2013-09-13売り上げランキング : 30363Amazonで詳しく見る by G-Toolsねこだまし本。(訳:猫だと思って買ったのに騙された本)や、確かに猫いっぱい出てくるし設定も面白かったし、おまけに妖怪成分も入ってるのになんだろう、この満ち足りない感は。「ここのタコヤキ美味しいんだよ!」と言われて銀●こを差し出された時のキモチに似てる。確かに外はカリッと中はふわっと美味しいけ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062776545/goodpic-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41mcAj67uZL._SL160_.jpg" border="0" alt="キャットフード (講談社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062776545/goodpic-22/" target="_top">キャットフード (講談社文庫)</a><br />森川 智喜 <br /><br />講談社 2013-09-13<br />売り上げランキング : 30363<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062776545/goodpic-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />ねこだまし本。(訳:猫だと思って買ったのに騙された本)<br />や、確かに猫いっぱい出てくるし<br />設定も面白かったし、おまけに妖怪成分も入ってるのに<br />なんだろう、この満ち足りない感は。<br /><br />「ここのタコヤキ美味しいんだよ!」と言われて<br />銀●こを差し出された時のキモチに似てる。<br />確かに外はカリッと中はふわっと美味しいけど<br />揚げたタコヤキは既にタコヤキじゃねぇんだ!!!!<br />そんなキモチ。(どんなキモチ)<br /><br />話は、宮沢賢治「注文の多い料理店」の文章から始まり<br />場面は一転して猫の集会の様子となる。<br />人間は知る由もないが、猫にはちゃんと文明社会があるという設定。<br />もちろん人語も喋るし、司法や商業も存在するし<br />中には会社を興して、ヒトカドの猫になる者もいる。<br /><br />そんな中、「ヒトカドの猫」にならんとする美人猫が起業する。<br />実は彼女は、猫の中でも稀有な「化け猫」なのだ。<br />その優秀な頭脳で猫のグルメ嗜好に目をつけ<br />(猫)食品業界の革命を起こす新商品を思いつく。<br />人肉を使ったキャットフードだ。<br /><br />……マニア向け商品の会社なのか?<br />ぜってー大トロとか、松坂牛A5の肉の方が美味しいと思うぞ。<br />それもせっせと働く猫とか考えられない。<br />猫はな、仕事大好き国家の日本にいながらにして<br />ハメハメハ国民みたいに風が吹いたら遅刻して<br />雨が降ったらオヤスミみたいなトコロがいいんだってば。<br /><br />話を戻そう。<br />ついに優秀な化け猫を集めた「プルート・ミート・カンパニー」が立ち上がるが<br />このヘッドハンティングを蹴った男、いや猫がいる。<br />彼はそんなものにはさらさら興味がなく<br />人間に化けてその生活を楽しむ方が、よほど面白い。<br /><br />今回もある高校生に化け、夏休みのバカンス旅行に出かけたが<br />なんとそこに彼女の人肉キャットフードの工場が!<br />このままでは、彼も友人も全員ミンチになってしまう!<br />しかし猫には、猫を殺してはならないという絶対の法律があるのだ。<br />これを利用して、猫たちを混乱させられるかもしれない。<br /><br />しかし美人猫もさる者で、なんと自分の飼い主を味方につけるのだ。<br />自称名探偵の飼い主は、あっさり猫の企みに手を貸すと約束する<br />猫vs猫+人間という前代未聞の推理戦!<br />ワクワクドキドキもふもふアドベンチャー!!!<br /><br />はーーーい、ストップストップーー。(ダレダレ)<br />いや、このストーリーやオチが不味いという訳ではないのだ。<br />どうやらこれは著者のデビュー作で<br />ここに出てくる飼い主探偵が後にシリーズものになるようなので<br />無論、これですべてを判断はできないと分かっている。<br /><br />化け猫の「彼」の一人称小説に、他化け猫の三人称視点が混じるのだが<br />全然猫の物語を読んでいる気がしないのだ。<br />猫が人間に化けられる上に、全員がキッチリ人語を扱ったら<br />それはもうフツーの人間主体の小説じゃないか。<br />だったら猫じゃなくて狐やタヌキでも一緒だ。<br /><br />語尾に「にゃん」をつけろとか、そんなアナログな事は言わないが<br />自分はワクワクドキドキもふもふアドベンチャーを期待した訳ではなく<br />もふもふもふもふアドベンチャーであって欲しかったのだ。(´・ω・`)キッパリ<br />唯一、化け猫たちが人間と会話をはずませようとして<br />ひなたぼっこの話題を持ち出すところだけは和んだが。<br /><br />猫社会の設定がお伽噺のようにライトなのに<br />人肉キャットフードという設定が妙に浮いてヘビーだ。<br />全体的に惜しい作品だった。<br />タコヤキの中にチーズや梅干し入れても美味しいけど<br />やっぱタコは入れといて欲しいっていうか。<br /><br />繰り返す!銀だ●のタコヤキはタコヤキではない!(どこ繰り返してんだ)<br /><br />個人評価:★★<br /><hr size="1" /><br />今回はウチの故猫がモデルw<br />不細工な猫が好きだが、ウチの猫は美人だったんだじょ。(←親バカ)<br />あ、いや♂だからイケメンか。(←大バカ)<br /><br />何で不細工猫が好きなのかと言うと<br />猫って自分がカワイイって事を知ってると思うの。<br />特に目をくりっとさせてる時なんか特に。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/etagami12-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-60.fc2.com/h/a/r/harubooook/etagami12-1.jpg" alt="etagami12-1.jpg" border="0" width="400" /></a><br /><br />でもふとした瞬間、それを忘れて不細工になってる時がある。<br />(自分の中では「面倒臭い顔」として愛でている)<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/etagami12-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-60.fc2.com/h/a/r/harubooook/etagami12-2.jpg" alt="etagami12-2.jpg" border="0" width="400" /></a><br /><br />ふと我に返る瞬間。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/etagami12-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-60.fc2.com/h/a/r/harubooook/etagami12-3.jpg" alt="etagami12-3.jpg" border="0" width="400" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/etagami12-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-60.fc2.com/h/a/r/harubooook/etagami12-4.jpg" alt="etagami12-4.jpg" border="0" width="400" /></a><br /><br />もう不細工な猫めっちゃ好きやあああああああ!!!!(ごろんごろん)
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植物図鑑

植物図鑑有川 浩/幻冬舎文庫 by G-Tools善戦むなしく惜敗致しました。←?基本的に、恋愛小説が得意でない。読めるものもあるので、偏見はないつもりなのだが自分ではそう思っているだけで、やっぱり偏見なのかもしれない。偏見があると本を読むのにも支障があるので何とか克服したいとは思っているのだが。以前にレインツリーの国でも書いたのだがストーリーセラーという短編集で有川さんを知り珍しく心に残った恋愛話だったので... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344419685/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/614mE9bCFFL._SL160_.jpg" border="0" alt="植物図鑑 (幻冬舎文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344419685/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">植物図鑑</a><br />有川 浩/幻冬舎文庫<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />善戦むなしく惜敗致しました。←?<br /><br />基本的に、恋愛小説が得意でない。<br />読めるものもあるので、偏見はないつもりなのだが<br />自分ではそう思っているだけで、やっぱり偏見なのかもしれない。<br />偏見があると本を読むのにも支障があるので<br />何とか克服したいとは思っているのだが。<br /><br />以前に<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-54.html" target="_blank" title="レインツリーの国">レインツリーの国</a>でも書いたのだが<br />ストーリーセラーという短編集で有川さんを知り<br />珍しく心に残った恋愛話だったので、その名を覚えた。<br />以降も著作を数冊拝読して、恋愛以外の部分は面白かったのだが<br />肝心の恋愛部分がなかなか呑み込めない。<br /><br />OLのさやかはある日、イツキという行き倒れの青年を拾い<br />家事の一切を任せる契約で一緒に暮らすことになる。<br />イツキは炊事洗濯掃除を一切をこなし<br />なんと道端に生えている野草で食事を賄ってしまう。<br />オマケにイケメンで紳士的な上<br />女心をドキリとさせる天然のタラシ物質を兼ね備え<br /><br /><span style="font-size:x-large;">そんな男おるかい。(゚Д゚#)</span><br /><br />い、いや、この偏見がいけないんだよな。うん。<br />多分、絶滅危惧種かなんかに指定されていて<br />一般人にはあまり目に触れることがないのだろう。うん。<br />聞いたことはある気がする。<br />イケメンとやらの歯は常に白く輝き、排泄もしないとかいう<br />(↑偏見通り越してUMAになってんだろ)<br /><br />一方、さやかはセオリー通り(?)<br />家事は出来ないが、素直で可愛らしい女子である。<br />イツキと一緒に野草摘みに出かけ<br />自転車の後ろに乗ったり、川に落ちたり、花冠を編んだり<br />冷えたイツキの手を一生懸命に温めて<br />自分の大胆な行動に顔を真っ赤にしたりと<br /><br /><span style="font-size:x-large;">がふっ<span style="color:#ff0000">`;:゙;`;・</span>(゚Д゚||| )</span> (吐血)<br /><br />乙女心に胸をときめかせるくだりだと言うのは理解してる。<br />なのに本を抱えたまま、そわっそわしてる自分がいる。<br />娘と彼氏がイチャついてるシーンに出くわした<br />オヤジのような心持で居たたまれない。<br />いやもうどうしたらいいのだ。本気で。<br /><br />そんな男女が一つ屋根の下に暮らしたら、当然出るものが出る。<br />そう、恋だ。←どんな言い草だ<br />それまでも十分糖度高めだったのに<br />抑えていた(らしい)二人の恋心はもう止まらない。<br />「私達、付き合ったばかりなんですw」パワーは半端無く<br />枯れ果てた年寄りの腹にボディーブローを叩き続けた。<br /><br />だが当然、「大人のラノベ」を自称する有川さんの物語が<br />そんなアンコの蜂蜜漬けみたいな状態で終わる筈はない。<br />甘さを引き立てる為の、「塩」がちょっと投入される。<br />が、もう自分の口の中は砂糖でジャリジャリで<br />そんな微妙な味わいを感じることが出来なかった。<br /><br />善戦するも、敗北。orz...<br />やっぱり自分には向かないらしい。<br /><br />個人評価:★★<br />ファンの人にはごめんなさい。<br />野草料理の知識としては面白かったです、と<br />フォローだか何だか分からない言い訳をしとく。<br /><hr size="1" /><br />恋愛モノが全く駄目な訳ではない。<br />なんつーかそれが主体じゃなくて、第二要素ならほぼ大丈夫。<br />むしろ要素皆無だったりで<br />「あー、この二人お似合いなのに」なんて思えるくらいだと<br />なんかすごく応援したくなる。<br /><br />多分、女の子の方が素っ気ないくらいの方が<br />自分的に安心して読めるのかも知れない。<br />女の子が泣いたり怒ったり喚いたりしてると<br />読んでてあばばばばばばってなるってゆーか。<br />おかんがよくキレる人だったので<br />感情爆発させるような女性はちょい苦手。<br /><br />そういえば芥川龍之介作品に「あばばばば」ってあったな<br />いや、そっちはなんの関係もないんだけどね。
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公開処刑人 森のくまさん【ネタバレ少々】

公開処刑人 森のくまさん堀内 公太郎/宝島社by G-Tools2012年の「このミステリーがすごい!大賞」の隠し玉作品。 そもそも「このミス」受賞作品を読んでないのに なぜ裏道から入るかな、自分。 童謡になぞらえたタイトルと 血糊さえ無ければ絵本にもなりそうな表紙。 帯文句は「童謡を歌いながらアイツがやってくる!」。 いかにも意外性を狙ってますという宣言が潔かったので購入。 さて本筋。 買春・レイプ・ストーカー・いじめ... <table cellpadding="5" border="0"><tbody><tr><td valign="top"><a target="_blank" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800200768/haruhon-22/ref=nosim/"><img border="0" alt="公開処刑人 森のくまさん (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ciovsAxpL._SL160_.jpg" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a target="_blank" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800200768/haruhon-22/ref=nosim/">公開処刑人 森のくまさん</a><br/>堀内 公太郎/宝島社<br/><br/><br/><br/><br/><br/><br/><font size="-2">by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools</a></font></font></td></tr></tbody></table><br /><br />2012年の「このミステリーがすごい!大賞」の隠し玉作品。 <br />そもそも「このミス」受賞作品を読んでないのに <br />なぜ裏道から入るかな、自分。 <br /><br />童謡になぞらえたタイトルと <br />血糊さえ無ければ絵本にもなりそうな表紙。 <br />帯文句は「童謡を歌いながらアイツがやってくる!」。 <br />いかにも意外性を狙ってますという宣言が潔かったので購入。 <br /><br />さて本筋。 <br />買春・レイプ・ストーカー・いじめ・たかりなど <br />公にはされない事件や悪人を処刑する「森のくまさん」。 <br />某掲示板に実名と共に晒された告発に <br />処刑を終えた「お知らせ」を書き込むという大胆不敵さに <br />ネットでは「神」ともいえる存在だ。 <br /><br />なんだろう。 <br />うっすらオチが見えた気がしたが、幻覚か。 <br /><br />無論、警察の面目は丸潰れだ。 <br />捜査1課の健介の疲れた様子を、恋人・ひよりも心配している <br />健介の妹・菜々美の恋人・正則はT大生で <br />将来警察官僚になる夢があり、健介に憧れている。 <br /><br />一方、いじめから自殺を図る少女に、ある存在が語りかける。<br />「そいつを殺してやればいい」<br />「たとえ法律を犯そうとも、それが世の中の為になるなら<br /> 喜んで汚れ役になる」<br /><br />「森のくまさん」が某少年漫画の<br />ノートに悪人の名前を書き込む人と完全一致している事といい<br />本当に歌いながら処刑する無駄に高いエンターテイメント技術も<br />掲示板にクソ野郎だクソ判決だと書き込むお茶目さも<br />ハッキリ言って、品がない。<br /><br />悪人には、悪人の品格が必要だ。<br />出てきた瞬間のされることが決定しているチンピラレベルから<br />時には主人公を圧倒するほどの<br />完璧な知性を備えた大物でなければならない事もある。<br />正直「森のくまさん」は出てきた時から<br />最後に悪事が露見して、中二を開花させるタイプだなと<br />と思いつつ読んでいたので、ある意味裏切られなかったのだが。<br /><br />読みやすいかどうかで言えば、読みやすい作品だった。<br />伏線を回収し、引き付けたものと違う結末を出すことを<br />ミステリーのセオリーと言うのなら<br />多分ほぼクリアしているのではないかと思われる。<br />が、意外性を看板にしたタイトルに比べ<br />登場人物達の魅力が負けているように感じた。<br /><br />まあタイトルにどんな期待するかはそれぞれなので<br />あくまで勝手な自分主観なのだが<br />意外性に意外性を重ねると、実はフツーになるのかも知れない。<br /><br />個人評価:★★<br /><hr size="1" /><br />「森のくまさん」はアメリカの童謡で<br />現在知られているのは、内容も大幅に変えて和訳されたものである。<br /><br />日本では逃げろと言う割に追いかけてきて<br />イヤリングを落としたドジっ娘と一緒に歌うという<br />なんだかよく分からない世界になっているが<br />原曲ではちゃんとクマに襲われて逃げているのだ。<br />ちゃんと現実見ろ、日本人。(笑)<br /><br />小さい頃、熊の生々しい特番を見た所為で<br />自分の中では熊はまごうことなき猛獣であり<br />プーさんやりらっくまですら油断できない存在だ。<br />いや、中の人はオッサンらしいけど。<br /><br />なのに北海道でクマ牧場に行ったとき、<br />あまりにサービス精神旺盛でフレンドリーな熊達に<br />その信念が崩れそうになった。<br />だってそんな両手ぶんぶん振られたら<br />餌とか無我夢中で買い与えちまうじゃないか馬鹿ぁ!!<br /><br />アイツらも絶対後ろにチャックついてる。(震え声)
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天使の歌声

天使の歌声北川 歩実/東京創元社 by G-Tools本屋で手に取って、最初の数行を読んでみる。なんとなく違和感があって、買わずに家で確認してみるとちゃっかり本棚に同じ本があった。(笑)危なかった。何が危ないって、数行読んだ時点で「持ってる」と確信できないくらいほぼ印象に残っていなかったことだ。何故それだけ記憶になかったのか、確かめるのに再読。6つの推理短編集。話は繋がっていないが、共通しているのは脱サラ後、... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488453023/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51p3tQ7LI2L._SL160_.jpg" border="0" alt="天使の歌声 (創元推理文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488453023/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">天使の歌声</a><br />北川 歩実/東京創元社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />本屋で手に取って、最初の数行を読んでみる。<br />なんとなく違和感があって、買わずに家で確認してみると<br />ちゃっかり本棚に同じ本があった。(笑)<br /><br />危なかった。<br />何が危ないって、数行読んだ時点で「持ってる」と確信できないくらい<br />ほぼ印象に残っていなかったことだ。<br />何故それだけ記憶になかったのか、確かめるのに再読。<br /><br />6つの推理短編集。<br />話は繋がっていないが、共通しているのは<br />脱サラ後、探偵事務所に再就職した嶺原という男が謎解きをする。<br />転職の理由も語られず、キャラの説明もほぼ無い。<br />つまりは探偵小説(キャラありきのストーリーという意味で)ではなく<br />事件自体をメインとする推理小説という事になるのだろうか。<br /><br />デスクワークを主として雇われるも<br />実際は人手不足で調査員も兼ねているいう説明なのだが<br />ガンガン依頼主の元へ出向いている。<br />調査と言っても、証拠集めをしているようなシーンはほぼ皆無で<br />証言を聞いているうちに、するりと確信をつくような形で事件を解決する。<br />出張はしているが、いわゆる安楽椅子探偵に近い。<br /><br />再読して、すっかり忘却していた理由が分かった気がする。<br />有体に言うと、楽しくない。<br />設定やトリックが良くないという意味ではなく<br />なんだか推理小説を読んだ気がしないのである。<br /><br />「絆の向こう側」という臓器移植と家族の関係を書いたそれは<br />ちょっとした医療ミステリーとしてもいける設定だ。<br />更に表題の「天使の歌声」では<br />言葉は喋れないのに自然に近い音を発声する少年が<br />インコを通じてのみ言葉を真似るという不思議な設定が出てくる。<br /><br />が、短編というページ数に収める為なのか<br />それともこの作者の技法なのか<br />登場人物のキャラに関しては何故かほぼ触れられない。<br />ただ証言の中で動いているだけで、印象が薄い。<br />お蔭で短かい話だと言うのに、人物関係が分からなくなってしまう。<br /><br />おまけに証言のみで話が進むので<br />こちらが一緒に推理をするゆとりが与えられない。<br />下手をすると嶺原が依頼主に状況を聞いてる内に、そのまま解決してしまう。<br />オチ自体にはどんでん返しもあるのだが、それも証言によるものなので<br />こちらは本当に「読んでるだけ」なのだ。<br /><br />いやまぁ、読書は確かに受け身であるものなのだが<br />これほど抑揚なく推理小説を読んだのも、ちょっと珍しい。<br />話を覚えていなかった理由は、どうやらこれであったらしい。<br /><br />著作をこれしか読んでいないので評価し難いが<br />気になって調べてみたところ<br />著者が完全な覆面作家で全く情報が無く<br />本の見返しにも略歴は載せられていない。<br />著作にキャラが見えないのは、本人がキャラを隠しているからなのか?(笑)<br /><br />他にも医療ミステリーを含んだ作品があるようで<br />ラインナップはとても気になるのだが<br />次の本を手に取るかはちょっと迷うところ。<br /><br />個人評価:★★<br /><hr size="1" /><br />調べたついでに。<br />覆面作家には覆面作家の理由があるらしい。<br /><br />・実は知名度のある作家であり、既作品から先入観を持たれないため<br />・インパクトを与える為<br />・副業禁止などの社会的都合上、プロフィールが出せない<br />・プライバシーの都合上、プロフィールが出せない<br />・出版社員は規定で自社から原稿料が払われない為の措置<br /><br />などなど、他にもあるようだがこんな感じ。<br />たまたまさっきネットのニュースを見ていたら<br />今回の芥川賞候補に覆面作家さんがいるとか。<br />こういう方々は、授与しても式典は欠席する程の徹底ぶりらしい。<br /><br />人の口に戸は立てられぬと言うが、案外立つもんなんだねえ。<br />まあこちらとしては、本さえ面白ければいいんだけど。<br />
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食堂かたつむり 【ネタバレあり】

食堂かたつむり小川 糸/ポプラ社 by G-Tools読んだのは、もう結構に前である。日常系の小説は、何となくは覚えていても何年も経つとオチまで忘れてしまう事が多々あるのだがこの作品は、強烈な印象でもって脳裏に焼き付いている。倫子はインド人の恋人に捨てられた上家財道具の一切を持ち去られ、ショックで声が出なくなる。そうしてなんとなく母のいる実家に戻りなんとなくそこで食堂を開店し1日1組という数で丁寧に客をもてな... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591115011/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41m4pPma3ZL._SL160_.jpg" border="0" alt="食堂かたつむり (ポプラ文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591115011/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">食堂かたつむり</a><br />小川 糸/ポプラ社<br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />読んだのは、もう結構に前である。<br />日常系の小説は、何となくは覚えていても<br />何年も経つとオチまで忘れてしまう事が多々あるのだが<br />この作品は、強烈な印象でもって脳裏に焼き付いている。<br /><br />倫子はインド人の恋人に捨てられた上<br />家財道具の一切を持ち去られ、ショックで声が出なくなる。<br />そうしてなんとなく母のいる実家に戻り<br />なんとなくそこで食堂を開店し<br />1日1組という数で丁寧に客をもてなすことを決める。<br /><br />言葉の代わりに思いをこめるように<br />倫子はパンを焼き、野菜を煮込み、コーヒーを淹れる。<br />その料理を食べると幸せが訪れるという<br />偶然とも必然ともつかない出来事が続き、商売は軌道に乗っていく。<br />…多分、こんな話なのだと思う。<br /><br />多分というのは、この牧歌的とも思える設定よりも<br />自分の中では倫子の存在感が印象的だったのだ。<br />なんか、スゴいマイペースなコだなぁ、と。<br />この子が会社に居たら、まぁ日常会話くらいはするけど<br />大事な案件とかはちょっと任せたくない気がする。<br /><br />恋人に逃げられた後、倫子は<br />ぬか床を盗られていなかったことに安堵し<br />日常に使いそうな会話を紙にペンで用意して、バスに乗り込む。<br />その冷静さと用意周到さは、少々ホラーですらある。<br />ぬか床は祖母の形見らしいので、いい話といえばいい話なのだが<br />祖母が死んだとき、倫子は一晩その遺体の傍で<br />ドーナツを食べながら一人で夜伽をしたらしい。<br />いや、もっといい感じに書いてあったが、まるっきりホラーだ。<br /><br />その微妙に世間ずれした空気は、文章中にもそこかしこに出てきて<br />きちんとツッコんだら、レポート10数枚分くらいにはなりそうだ。<br />が、取り敢えずさておいて続きを読む。<br /><br />兎にも角にも「食堂かたつむり」はスタートする。<br />自分ならまず、軟体動物の名前を掲げた飯屋には入りたくないが<br />この辺も倫子のマイペースさを物語っている気がする。<br />事前に客の好みや家族構成や将来の夢を聞き<br />倫子がメニューを考えるというスタイルだが<br />予約の時点で将来の夢を聞かれたりしたら、多分もう行かないし(笑)<br />開店時から1日1組と言うスタイルを貫ける辺りも<br />倫子がアイアン・シェフ並みの強気な自信を持っていることが窺える。<br /><br />まぁこれは、後述する本の結末によるものであり<br />初見では、そこまで主人公に偏見を持っていた訳ではない。<br />マイペースだけに、倫子が料理を作る一生懸命さは良く伝わるし<br />メニューはどちらかというと女性受けを狙ったラインナップではあるが<br />ザクロカレーはちょっと食べてみたい気はする。<br />料理本と見れば、料理が旨そうなら大概は問題ないのだ。<br /><br />が、後半でそれが変わる。<br />母と、飼っていた豚の話が中心になるからだ。<br />倫子は母のことを「おかん」と呼ぶ。<br />その違和感が、関西人の感覚をすごい刺激した。<br />コッチへ来てから、関東の人によく言われたが<br />「関西では語尾に全部「やねん」ってつけるんでしょ!」的な<br />法則無視のとってつけた感が気になって仕方がない。<br /><br />この母と豚の末路が多分、ツッコミのクライマックスだと思われる。<br />映画風にいうなら「全米がツッコんだ」級の史上最大のファンタジーだ。<br />だがそれでも、初見ではスルーしていたのである。<br />自分に意外な包容力があったのか、もしくは<br />「おかん」が相当に気になっていたのだろう。(包容力ちっさ!)<br />自分のクライマックスは、結末にあった。<br /><br />数日前の<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-66.html" target="_blank" title="オイアウエ漂流記">オイアウエ漂流記</a>でも書いたが、鳥が苦手である。<br />いっそトラウマレベルと言ってもいい。<br />察しのいい方ならお気づきであろうが<br />この本の結末には鳥の調理シーンが出てくる。<br />それで、自分の中で最大のホラー小説になってしまったのである。<br /><br />だがそれを差し引いても(完全には差し引けてないにしろ)<br />その状況でその行動に出る倫子がまったく理解できないし<br />その結果にも共感できなかった。<br />何より倫子の神経の太さからして<br />恋人に捨てられたショックで声が出なくなる性格ではないと感じた。。<br />彼女はただ「人と喋りたくない」というワガママから<br />声を自ら捨てたとしか思えないのだ。<br /><br />個人の体質で書評を左右するのはどうかと言われるかも知れないが<br />左右どころか、上下前後に揺すぶられ<br />本気で軽い吐き気をもよおした程だったので、我ながら如何ともし難い。<br />著者のファンである人には、心から申し訳ない。<br /><br />個人評価:★★<br /><hr size="1" /><br />鳥の共食いも一因であるのだが<br />それ以前に子供のころ<br />①パンのお使いをした帰りに、カラスに襲われる。<br />②窓を開けていた部屋にツバメが飛び込み、翻弄される。<br />と言う三本立てで鳥嫌いになったのである。<br /><br />動物は好きなのだが、鳥だけは駄目だ。<br />鳥がすごい好きな友人が、インコを口に入れるくらい可愛がっていたが<br />なんかもう本当にホラーは勘弁してほしい。
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