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Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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それから

それから夏目 漱石 2012-09-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools漱石の青春三部作2作目。男女のすれ違いを描いた三四郎はまぁ青春としてもコチラは不倫の話だから、かなりしょっぱい青春だ。が、恐らく漱石作品初のちゃんとした「告白」のシーンがあり、煎餅がザラメ煎餅に変わったくらいの衝撃はある。でも基本しょっぱいんだけど。主人公は高等遊民である。学歴と裕福な家というデッキカードを所持している... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IY8UD8/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/415THeONZSL._SL160_.jpg" border="0" alt="それから" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IY8UD8/haruhon-22/" target="_top">それから</a><br />夏目 漱石 <br /><br /> 2012-09-27<br />売り上げランキング : <br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IY8UD8/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />漱石の青春三部作2作目。<br /><br />男女のすれ違いを描いた<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-937.html" target="_blank">三四郎</a>はまぁ青春としても<br />コチラは不倫の話だから、かなりしょっぱい青春だ。<br />が、恐らく漱石作品初のちゃんとした「告白」のシーンがあり、<br />煎餅がザラメ煎餅に変わったくらいの衝撃はある。<br />でも基本しょっぱいんだけど。<br /><br />主人公は高等遊民である。<br />学歴と裕福な家というデッキカードを所持しているため<br />「何もしない」と言うターンをずっと使える御身分のことである。<br />wikiでは川端康成の「<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-618.html" target="_blank">雪国</a>」の主人公と漱石の「こころ」の先生、<br />そして本作品の主人公が例に挙げられているので<br />四天王的レベルな高等遊民である。多分。<br /><br />さすがの実力者だけあって、読者の心臓をずっとドキドキさせる。<br /><br />主人公は日がな書を読むか紅茶を飲むか、<br />はたまた花を手入れする程度の忙事に日々を過ごしてる。<br />「なぜ働かないのか」と問われれば、<br />「パンを食うことに追われると、美を愛でる感性が鈍る」という。<br />現代ニートの「働いたら負けだと思ってる」が、<br />ジョークじゃなくて明治に実在したのかと思うと衝撃である。<br /><br />そんな折、昔の友人が訪れる。<br />いろいろあって会社を辞めてしまったが、病弱な妻もいることから<br />親兄弟のツテで仕事を紹介してもらえないだろうか、と。<br />友人に彼女を仲介したのは、ほかならぬ主人公だった。<br />が、主人公の胸の内には、彼女の存在が今も在った。<br /><br />どうにかしてやりたいと思うが、主人公は所詮ニートである。<br />更に親からの結婚話も舞い込み<br />承諾せねば縁と金を切られるという崖っぷちに立たされる。<br />芸術云々という詭弁を振りかざすことはできても<br />己にひとりの女性を救う力すら無いことに、彼は気付く──<br /><br />要は延々と思索する主人公の内面を綴っているのだが<br />ホントに主人公視点だけなので、中盤ホントにハラハラする。<br />彼女への気がかりは友人夫婦の不仲への懸念になり、<br />友人への不満となり、自らの想いへの点火となる。<br />その前提が「俺たちはうっすら両想いだった」という話なのだが<br /><strong><span style="font-size:x-large;">ホントに?オマエの中でそうなってるだけじゃなくて?</span></strong>と<br />ずっといたたまれなくてドキドキするのである。<br /><br />別段、二人は付き合ってたとか言うのではないのである。<br />芸術家肌の主人公が、アレコレ思索をひねくり回して<br />彼女と以心伝心であると確信するたび<br />こじらせてるようにしか見えなくて、そわそわするのだ。<br />漱石先生の作品で、こんなにドキバクしたのは初めてである。<br /><br />まあどうやら彼女も、主人公を青春の1ページと想っていたらしく<br />無事に焼けぼっくいに火がつくのだが<br />ソレもなんだか、よろしくない夫婦仲と病苦が手伝って<br />若干ヤケっぱちになっている感もなくはない。<br />なんかもう、恋愛小説と違うトコでずっとザワザワするのである。<br /><br />たまにネットでハーレクイン漫画の広告を見ることがあるんだが<br />決まって相手が富豪だったり社長だったり石油王だったりして<br />プロローグで爆笑してしまう。(笑うトコではない)<br />が今思うと、アレは読者に余計な心配をさせない配慮なのかもしれん。<br /><span style="font-size:x-large;"><strong>主人公の甲斐性がこんなに気になる小説</strong></span>とかもう。<br /><br />が、リアルとも言えるのだ。<br />三四郎のヒロインは、平塚らいてうがモデルになったとも言われる。<br />漱石門下の森田草平は妻子がありながら、<br />彼女と駆け落ちして心中未遂を起こしたとされる。<br />これを書いた森田著「煤煙」が作中にでてくるのだが<br />主人公は二人の衝動が理解できず、興味を持てない。<br /><br />皮肉にも主人公は「煤煙」と近い境遇になる訳だが、<br />恋愛小説としてはしょっぱいこの作品を読むと<br />漱石は決して不倫や心中という愛の形を奨励はしていない。<br />運命などと言う言葉で片づけるには、<br />本人たちは無責任であり、行きつく先は現実的で厳しい。<br /><br />事実、この作品のオチは真っ黒だ。<br />いや真っ赤というべきか。<br />真っ赤に動いている世の中を主人公が歩いていくところで、物語は終わる。<br />「それから」!?「それから」どーなるんだよ!!?<br />という、まさにタイトル通りの結末なのだ。<br /><br />二人が不幸になるとは限らない。<br />ひょっとして、愛が二人を幸福に導くこともありうる。<br />だが少なくともページを閉じて、ほうと夢吐息をつけるような話ではない。<br />起伏の少ない、淡々とした話が多かった漱石作品の中では<br />起承転結の──正確には「起承転」の効いたストーリーであり、<br />悶々と二人の「それから」を憂うことで「結」ぶ。<br /><br />……それにしてもしょっぺぇわ。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネツイまとめ・ハロウィン編<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20161104-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20161104-1.jpg" alt="20161104-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「ねー、最近ハロウィンってよく聞くけどなんなの?」<br />「は…、はろうぃん?」<br />「なんかカボチャがどーとかさー」<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20161104-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20161104-2.jpg" alt="20161104-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「つ、つまりこの日にカボチャを食べて無病息災を願う日本古来の」<br />「…外国のお祭って聞いたけど」<br /><br /><br />最近すっかり定着しましたな、ハロウィン。<br />ウワサではバレンタインを越す経済効果があるとかなんとか。<br /><br />でもこのイベントの入っていき方がよくわからない中年のカナシミ。(苦笑)<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20161104-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20161104-3.jpg" alt="20161104-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「すいませーん、ハロウィンでーす」<br />「あ!ハロウィン来たみたい!」<br />「…集金みたいなモンなのか?」<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20161104-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20161104-4.jpg" alt="20161104-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「Trick or Treat!菓子をくれなきゃイタズラするぜー!!」<br />「ぎゃー!」<br />「カ、カボチャの盗賊…」<br /><br />カボチャ味の菓子とかが出回ってるの見るけど<br />別に近所のガキどもがもらいにくるでもなし<br />そもそもカボチャ食べる日ではない筈なので、困惑する・・。<br /><br /><hr size="1" /><br />そういう声が多いのかどうかは知らないが<br />先日「地味ハロウィン」と言うワードを見つけて笑った。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20161104-5.png" alt="20161104-5.png" border="0" width="414" height="278" /><br />【参考】<a href="http://portal.nifty.com/kiji/161101197952_1.htm" target="_blank" title="地味な仮装限定ハロウィンに300人が集まった">地味な仮装限定ハロウィンに300人が集まった</a>(デイリーポータル記事)<br /><br />ははは、これならヤれそう。むしろやってみてぇ。<br />
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文鳥

文鳥夏目 漱石 2012-09-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools今読んでる本が上下巻でまだ読み切れていないので合間に漱石の短編を再読してみる。よりによってトリ嫌いの自分が文鳥。でもこの話、結構キライじゃないのだ。鈴木三重吉、漱石先生に文鳥を勧める。動物を飼う事を自分のシュミで勧める方もどうかしてるし、安請け合いする方もする方である。なら籠がいりますよと三重吉。なら籠も買うと漱石先生。イ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXJN9O/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/419F7lEtTuL._SL160_.jpg" border="0" alt="文鳥" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXJN9O/haruhon-22/" target="_top">文鳥</a><br />夏目 漱石 <br /><br /> 2012-09-27<br />売り上げランキング : <br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXJN9O/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />今読んでる本が上下巻でまだ読み切れていないので<br />合間に漱石の短編を再読してみる。<br />よりによってトリ嫌いの自分が文鳥。<br />でもこの話、結構キライじゃないのだ。<br /><br />鈴木三重吉、漱石先生に文鳥を勧める。<br />動物を飼う事を自分のシュミで勧める方もどうかしてるし、<br />安請け合いする方もする方である。<br />なら籠がいりますよと三重吉。<br />なら籠も買うと漱石先生。<br /><br />イイものなら20円しますと三重吉。<br />そんなイイのはいらんと漱石先生。<br />先生、書籍代なら20円くらい軽くブッこんでる癖に(※<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-893.html" target="_blank" title="千駄木の漱石">千駄木の漱石</a>より)<br />文鳥諸経費はお安いのでいいらしい。<br />が、三重吉にポンと5円を渡して委託する。<br /><br />現代なら恐らく10万円くらいの価値はあろう。<br />先生の財布の紐、割とユルい。<br />だが季節を過ぎても、三重吉は文鳥を持ってこない。<br />ずっと以前にカニの架空請求的な詐欺があったが、<br />先生、そういうのに騙されやすいタイプっぽい。<br /><br />しかし冬になろうという頃、文鳥は来た。<br />籠を3円で手に入れたと得意の三重吉。<br />ハテ差額の2円はどうしたと読者は思うところだが、漱石先生はツッコまない。<br />三重吉チョロまかし事件は、イキナリ迷宮入りである。<br />文鳥よりよほど先生の方が心配だ。<br /><br />さておき、先生は文鳥のいる生活を手に入れる。<br />しかし文鳥がいるだけで、先生の生活は変わらない。<br />最初は寝坊をしながらも餌や水を変えていた先生だが<br />結局は家人にやってもらったりと、ムラのある世話となる。<br />──そんな人間が動物を飼った末路は、大体決まっている。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-865.html" target="_blank" title="父・夏目漱石">父・夏目漱石</a>にもすこし文鳥の話が出てくる。<br />姉づてに知ったことではあるが、<br />漱石が涙を零したらしいと伸六氏は書いている。<br />作中で漱石は、そんなことは一切書かない。<br />むしろ「家の者が餌をやらないから」などと<br />言い訳がましい手紙を三重吉に送っている。<br /><br />癇癪持ちの漱石が執筆している間は、家人も寄り付かなかったという。<br />僅かにも、その無聊を慰めたのが文鳥だったのだろう。<br />仕事の合間にちょいちょい文鳥をチラ見する様子が描かれている。<br />トリ嫌いの自分にもその描写が細やかなことは、分かる。<br />昔の女にまで例えるあたり、結構惚れこんでいるとみた。<br /><br />無論、動物を飼うには世話と言う義務があるのが道理だ。<br />だ、漱石はできれば「愛でる」だけを堪能したいのだ。<br />是非はさておいて、上手いと思う。<br />その身勝手さがきちんと書かれているからこそ<br />「エゴ」とその当然の報いと言う図式がよく出ている。<br /><br />そういう意味で、読者の同情を惹くようなくだりはないのだろう。<br />三重吉の返事も通り一遍なものだった。<br />むしろ先生の所為ですよとでも書かれていれば<br />漱石もそうと認めることができたのかもしれない。<br /><br />さらりと読めば酷い話なのだが、<br />そこに先生の謝るに謝れないツンデレもあるような気がして<br />何となくキライになれないのである。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネツイまとめ。<br /><br />■誰得?!俺得!?スポーツジムシリーズ<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160903-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160903-1.jpg" alt="20160903-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「コレでアナタもマッスルボディに!って言われて買ったんだ!」<br />「…結果にコミットしません」<br /><br /><br />コレはちょっと違うのだが、この誰得…シリーズは名前の通り、<br />「こんなモンどないするねん」という玩具が細かに種類分けされたガチャ。<br />なのにめっちゃ欲しくなるというスグレモノ。<br /><br />他にも欲しいシリーズがいくつかある。<br /><br /><br />■結果にコミット その1<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160903-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160903-2.jpg" alt="20160903-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「特訓の成果をみてくれ」<br />「おう」<br /><br /><br />■結果にコミット その2<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160903-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160903-3.jpg" alt="20160903-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「ふんっ」<br />「よし、そのまま持ち上げて…」<br /><br /><br />■結果にコミット その3<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160903-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160903-4.jpg" alt="20160903-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「はいっ」<br />「まぁソレはソレでスゲーけどよ」<br /><br /><br />まあこの身体では結果にコミットするはずもねーんだけど。<br />今回驚いたのは、(何かに捕まった状態で)コイツら逆立ちまでできること。<br /><br />すごすぎ。<br /><br /><br /><hr size="1" /><br />それはそうと、毎年恒例期末仕事の時期が。<br />今回は何を書こうかとぼんやり考える。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160903-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160903-5.png" border="0" width="300" /></a> <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160903-6.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160903-6.png" border="0" width="250" /></a><br /><br />描いて楽しいのはこのドチラかかなー。<br />で、1つに決めた。<br />まだアタリの段階なので汚いけど続く。<br />
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坑夫

坑夫夏目 漱石 2012-09-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools漱石作品の中でも地味な1作かもしれない。本作には島崎藤村が予定していた連載が間に合わず、急きょ漱石が書くことになったという背景がある。それが90回を超える連載になったというのだから代原にしては随分と雄弁である。(笑)また面白いことに、漱石の考えた話ではないのである。漱石のもとに「私の体験を小説にしませんか」と尋ねてきた輩が... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXKUIW/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41Tymk5NsYL._SL160_.jpg" border="0" alt="坑夫" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXKUIW/haruhon-22/" target="_top">坑夫</a><br />夏目 漱石 <br /><br /> 2012-09-27<br />売り上げランキング : <br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXKUIW/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />漱石作品の中でも地味な1作かもしれない。<br />本作には島崎藤村が予定していた連載が間に合わず、<br />急きょ漱石が書くことになったという背景がある。<br />それが90回を超える連載になったというのだから<br />代原にしては随分と雄弁である。(笑)<br /><br />また面白いことに、漱石の考えた話ではないのである。<br />漱石のもとに「私の体験を小説にしませんか」と尋ねてきた輩がおり<br />最初は漱石も断ったものの、前述の理由で<br />炭坑に関わる部分だけチョイスすることにしたという。<br />作家本人に自分の体験売りに行くとか、時代ののどかさを感じるね。<br /><br />主人公の青年は、どうやら家を出てきたらしかった。<br />その経緯は詳しく語られないのだが、どうもそこそこのボンボンで<br />2人の女性と三角関係になり、状況に耐えられずに飛び出してしまったようだ。<br />状況としてはなんとなく、<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-899.html" target="_blank">虞美人草</a>の文学者を思わせないでもない。<br />ちょっと甘ちゃんな苦悩を感じるあたりも。(笑)<br /><br />だが本人は大まじめに、生きるべきか死ぬべきかと悩んでいる。<br />そうしてふらふらしているところを、ある男に声をかけられる。<br />儲かる話があるんだが、どうだと。<br />胡散臭いことこの上ないキャッチセールスである。<br />それが「炭坑」のバイト募集であることは、言うまでもない。<br /><br />炭坑の劣悪な環境を目の当たりにして、<br />ボンボンは死への切望と生きたいという想いの間で揺れる。<br />人はなんのかんの言っても、「生きる」という本能の前に<br />そうそう自由になれないのだ、というこれまた「エゴ」の形の1つを描いている。<br />が先にも書いたように、「元ネタ」から漱石が拾った選択が興味深い。<br /><br />当時の時代背景から見て、「足尾銅山」があると思われる。<br />銅の産出がノっていた明治時代、足尾は日本一の大鉱脈だった。<br />多くの坑夫が駆り出され、劣悪な労働環境と鉱毒を生み、<br />田中正造でも有名な「日本初公害」を引き起こした。<br />漱石が連載を始めた当時は、まさに正造の反対運動の真っ最中だったのだ。<br /><br />つまりは非常な「時事ネタ」だったのだ。<br />提供者が体験を売りに来たのも、この辺が背景かもしれない。<br /><br />漱石が現場取材に行ったという記録はないらしい。<br />多少の参考文献はあったかもしれないが、<br />漱石はほとんどこの物語の主人公と心情を「創作」したわけだ。<br />他人の体験からのみ話を書いたのだとしたら、<br />ココまで文学的にストーリーをおさめたのはすごいと思う。<br /><br />が、社会問題を扱ったと考えると、漱石のマイペースさに苦笑も漏れる。<br />炭坑という環境が労働者の健康を蝕んだというくだりはあるのだが、<br />それはひたすら主人公の生死観を通している。<br />社会的な責任には全く触れていない。<br />個人的にその「元ネタ」が、どんな話だったのか、非常に気になる。<br /><br />だが言い換えれば、小手先で上手く社会派小説にまとめるよりも<br />「人間とは」という己のテーマを突き詰めたかったのだろう。<br />その辺は相変わらず漱石先生だと思うのだが<br />ここにも少しばかり、先生の微妙な変化があるような気がしている。<br /><br />どちらかと言えば「風景描写」のように<br />淡々と起承転結を綴ることが漱石の味でもあったが<br />主人公の感じる「死への恐怖」は、いくらか感傷的ですらある。<br />今まであまり「共感」を感じることのなかった漱石キャラだが<br />少なくとも「生への本能」という分かりやすいテーマから<br />主人公が感じているモノは理解できるのだ。<br /><br />漱石の作品はここから「青春三部作」に繋がる。<br />これまで「情」に訴えることのなかった漱石が<br />どんな風に「青春」を綴るのか、楽しみである。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネツイまとめ。刀編。<br /><br />■刀も買いますた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160817-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160817-1.jpg" alt="20160817-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />元々刀は別の食玩で買って、既に写真遊びもしてるんだがね。<br />まぁちょっとだけよんってコトで、<br /><br /><br />■合わせ技。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160817-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160817-2.jpg" alt="20160817-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「ヅラと浴衣を合わせてみた」<br />「オレもやるオレもやる!」<br /><br />以前に作ったヅラと浴衣。<br />本当はサムライ的な羽織袴をつけさせたいのだがなぁ。<br /><br /><br />■合わせ技。その2。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160817-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160817-3.jpg" alt="20160817-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「こう?こうかな!?」<br />「…コレジャナイ感がすごいな」<br /><br />以前に作ったズラとハッピだと、バカ殿感がすごい。<br /><br /><br />■刀と来れば。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160817-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160817-4.jpg" alt="20160817-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「御命頂戴つかまつる!」<br />「きゃーっ!!」<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160817-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160817-5.jpg" alt="20160817-5.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「残念でしたー!もう切れてますー!」<br />「バターか」<br /><br /><br />切れてるバター的な。(あれ便利だよな)<br />いや丁度この時期、ちょっと腰を痛めましてね。<br />座っても寝ても腰が痛いものだから、いっそはずせたらいいのにとか思って。<br /><br /><hr size="1" /><br />そんな訳で今回は実家に帰るの取りやめにして、近場で夏休み。<br />新しいポケモン求めて、昨日はアキバをぶらぶら。<br />東京駅で1種手に入れたけど、アキバはコイキングだらけで収穫ナシ。<br />いたるところコイだらけ。なんでや。<br /><br />今日もちょっと出かけようかなー。<br /><br /><br />
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虞美人草

虞美人草夏目 漱石 2012-09-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools「明治文豪にツッコめ」祭、作品としては5つ目。(他、派生読書3冊)それまで「大学の先生様」だった漱石は朝日新聞に入社、職業を「作家」として初の作品となる。新聞の連載として始まった「虞美人草」は、読者の目にどう映ったろう?多分だが、イマイチだったんじゃないかと思うのだ。以前に読んだおじさんはなぜ時代小説が好きかにあったの... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXK5DM/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41wwgMRc-wL._SL160_.jpg" border="0" alt="虞美人草" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXK5DM/haruhon-22/" target="_top">虞美人草</a><br />夏目 漱石 <br /><br /> 2012-09-27<br />売り上げランキング : <br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXK5DM/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />「明治文豪にツッコめ」祭、作品としては5つ目。(他、派生読書3冊)<br /><br />それまで「大学の先生様」だった漱石は朝日新聞に入社、<br />職業を「作家」として初の作品となる。<br />新聞の連載として始まった「虞美人草」は、読者の目にどう映ったろう?<br />多分だが、イマイチだったんじゃないかと思うのだ。<br /><br />以前に読んだ<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-721.html" target="_blank">おじさんはなぜ時代小説が好きか</a>にあったのだが<br />「文学作品」というのは基本、仲間内で見せ合うものであったという。<br />漱石のインテリ風文章は、文学通には恐らくウケが良かったはずだ。<br />また「内輪ネタ」が有効な世界であり、コレまでの作品に<br />実際の漱石の弟子や友人がモデルであったりしたことも<br />一層仲間内で盛り上がるネタになったんじゃないかと思う。<br /><br />しかし新聞連載は、大衆が読者となる。<br />この時代、新聞がどのくらいの家庭層に普及していたかは分からないが、<br />既に「大衆小説」のはしりが生まれていることを思えば<br />一般読者から見た「虞美人草」は、やや難解ではないだろうか。<br />漱石先生が張り切っているだけに。(笑)<br /><br />ざっくりいうと、恋愛小説である。<br />が、<strong><span style="font-size:large;">「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳す</span></strong>という逸話を持つ先生だ。<br />糖度が低いこと健康食品のような恋愛小説と言える。<br />また「恋愛」というより「恋愛に生まれるエゴ」を描きたかったっぽいトコが<br />漱石先生らしくて、個人的にはスゴく面白かったが。<br /><br />2人の男が、京都旅行をする場面から始まる。<br />1人は鬱持ちの哲学者で、妹があるらしい。<br />かたや一度試験に落ちた外交官志望者で、こちらも妹がある。<br />互いに妹をやってもいいつもりでいるようだが、<br />無論そんな簡単な話を、漱石先生が書くハズはない。<br /><br />哲学者の妹は美人で教養もあり、またプライドもあった。<br />飄々として自分の思うようにならない外交官志望の男より、<br />将来有望な文学者の男を婿にしたいと考えていた。<br />第三の男の出現である。<br /><br />が、この第三の男がまた煮え切らない。<br />彼には恩師があり、恩師は自分の娘を貰わせるつもりでいた。<br />哲学者の妹に呼ばれればホイホイとついていきながら、<br />恩師のお声がかかればホイホイと出かけていく。<br />まあこの男がしっかりしていたら、この作品は3行で終わってしまうが。(笑)<br /><br />更に恩師は、京都に来ていた二人の宿近くに住んでいたのだ。<br />そこで哲学者は少しばかり、恩師の娘に興味を惹かれていた。<br />──そう、これは6人の男女が織りなす六画関係なのだ。<br />月9のドラマになりそうなネタながら、いわゆる「キュン死に」することもなく<br />ただイライラする展開が続く。(大笑)<br /><br />ちょうど<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-879.html" target="_blank">草枕</a>の「非人情」の世界と、その後の<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-885.html" target="_blank">二百十日・野分</a>の<br />「格差社会」「エゴ」というペーソスをブレンドして、<br />「恋愛」というポピュラー題材を一滴垂らしたような。<br />職業作家・漱石先生としては最高の方程式だったのかもしれないが、<br />一般読者にはちょっとほろ苦すぎたのではないかと思う。<br /><br />後年、漱石はこの作品をあまり気にいらないと発言したと聞く。<br />勝手な妄想だが、大衆に向けて初めて発した作品に<br />自分の計算違いを痛感した部分もあるんじゃないかと思ったり。<br />「そうか、もっとキュンキュンさせなくてはならんのか…!」とか<br />当然漱石先生は思ったりしない。<br /><br />「虞美人草」では女性側が誰を想っているかはハッキリ分かるのだが、<br />男性側は曖昧な理想と理屈ばかり捏ねていて、キモチが見えない。<br />後にココにツッコんだのが、「こころ」になったと思われる。<br />きっと漱石先生は「そうか!エゴをもっとちゃんと説明すべきだったんだ…!」<br />とか反省したんだと思う。<br />さすが先生、転んでも尋常じゃない起き上がり方。<br /><br />それは「ときめかないメモリアル」。<br />トキメキではなく理屈でストーリーが進んでいくため、<br />いやちょっとマジそんなんでエエの?と言う説得を経て、問題は解決する。<br />だが明らかに第三の文学者男の不始末話なので<br />アンチヒロインである哲学者の妹のオチは、不憫ですらある。<br /><br />ストーリーはイマイチかもしれないが、<br />やはり漱石先生の漢学文章は、読んでいて心地いい。<br />リズムの中に音があり、色があり、一枚の風景画がある。<br />今回いろいろツッコんではいるモノの、やはり<br />先生の文章は真似が出来るものではないと嘆息する。<br /><br />だがこうだからこそ、大文豪なのだろう。<br />彼が目指すのは「大衆」ではなく、あくまで自身の芸術なのだ。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネツイまとめ。作ってみたシリーズ。<br /><br />■読んでみた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160718-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160718-1.jpg" alt="20160718-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「一句。”先日に ヲタクショップで 買いました"」<br />「日記じゃねーか」<br /><br />買ったのは手前の庭園セット。<br />なんかもう最近、こーゆーの見ると気がつくと買ってて困る。<br /><br /><br />■誘ってみた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160718-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160718-2.jpg" alt="20160718-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「磯野、虫取り行こうぜ」<br />「誰が磯野だ」<br />「じゃあ海賊王になろうぜ」<br />「ついでになるモンじゃねーだろ」<br /><br />麦わら帽子と虫取り網を作ってみた。<br />小さい頃はよくこのスタイルで出かけたものだが。(笑)<br /><br /><br />■聞いてみた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160718-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160718-3.jpg" alt="20160718-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「なに作ってんのー」<br />「…邪魔すんな」<br /><br /><br />■手を出してみた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160718-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160718-4.jpg" alt="20160718-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「オレもやるううう」<br />「あっ、馬鹿やめろ」<br /><br /><br />■絡まってみた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160718-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160718-5.jpg" alt="20160718-5.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「…オレたち絡まりやすいから気を付けろって、前も言ったろ」<br /><br /><br />さてナニを作ってるでしょーか。<br />続きはウェブでー。<br />
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二百十日・野分

二百十日・野分 (新潮文庫)夏目 漱石 新潮社 2004-01売り上げランキング : 28274Amazonで詳しく見る by G-Tools敢えて2つの話をセットで。年代的に続けて書かれたことと、題材に似通ったものを使っている事から。・二百十日一般市民と小金持ちの男との阿蘇旅行パンピーの男が華族や金持ちの世界に憤懣やるかたないのを、小金持ちはうんうんと宥めながら頷いている。が、暦の二百十日(=台風が来やすい)で山登りを断念することに... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101010161/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41WMRK0PEJL._SL160_.jpg" border="0" alt="二百十日・野分 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101010161/haruhon-22/" target="_top">二百十日・野分 (新潮文庫)</a><br />夏目 漱石 <br /><br />新潮社 2004-01<br />売り上げランキング : 28274<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101010161/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />敢えて2つの話をセットで。<br />年代的に続けて書かれたことと、<br />題材に似通ったものを使っている事から。<br /><br /><strong>・二百十日</strong><br />一般市民と小金持ちの男との阿蘇旅行<br />パンピーの男が華族や金持ちの世界に憤懣やるかたないのを、<br />小金持ちはうんうんと宥めながら頷いている。<br />が、暦の二百十日(=台風が来やすい)で山登りを断念することになる。<br />二人は再登山と世の革新を誓う。<br /><strong>・野分</strong><br />3人の男をめぐる人生論、というべきか。<br />貧乏な文学士、恵まれた高等遊民、<br />そして生活に喘ぎつつ人格論を説く中年記者。<br />高等遊民はなにくれと文学士の世話をするが、<br />文学士は世間になじむことができず、中年記者の理論に傾倒していく。<br /><br />どちらも貧富格差の交流を描いたものであり、<br />漱石十八番の社会風刺ではあるが、<br />ここにかすかな転換期を見る思いがするのだ。<br /><br />「郵便ポストが赤いのも電信柱が高いのもみんな世間が悪いのよ」<br />だった社会批判が、「個人」にベクトルを向けている気がする。<br />社会が生み出す貧富の差。<br />だがそこで生まれる捻じれた思考は、社会だけが生み出したものだろうか?<br /><br />吾輩猫や坊ちゃん教師のように、ははっと笑えないのである。<br />誰が正しいといえない状況に一瞬、考えてしまう。<br />特に「野分」は難解だ。<br />文学士も大概ゆとりだし、中年記者も現実感がない。<br />高等遊民に至っては、誰もがお前みたくできる訳じゃねぇと言いたくなる。<br /><br />──人間の「エゴ」。<br />が、エゴをやめよなんて御立派が書かれている訳ではない。<br />話に救いがあるわけでも、明快なオチがある訳でもない。<br />ただ風景画のように、漱石先生はエゴを描く。<br />まったく親切ではない。(笑)<br />が、この素っ気なさが逆に読者を掴んだのではないかとも思う。<br /><br />Windowsに比べてMacの説明書が素っ気ないように(笑)、<br />懇切丁寧なガイドより、そんな仕様の方が人を動かす。<br />中身が優れたモノなら尚のこと。<br />そう、iPhoneならね。<br />イヤ、そう、夏目漱石ならね。<br /><br />漱石先生が英国で神経症を患ったのは有名な話だが、<br />個人主義というハジメテ感覚に心身をすり減らしたと同時に<br />己自身、ひいては日本という国も<br />そうでなくてはならんと目覚める部分があったと聞く。<br />個人主義─すなわち「エゴ」が持つ美醜は<br />漱石先生が追い求めるテーマでもあったのだろう。<br /><br />漱石先生が感銘を受けたくらいなのだから、<br />ましてや日本の文士たちには衝撃だろう。<br />文才・学歴・独創的なセンスと三拍子揃い、<br />誰も思いつかない「エゴ」というオンリーワン文学を作った先生──<br />皆が「兄貴ィィィッ!!!!!」と号泣して、ついていきたくなるのも無理はない。<br /><br />弟子にミョーに我の強い、変なの(笑)が多いのは<br />「エゴ」をテーマにした漱石先生リスペクト故かもなと思ったり。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />漱石先生にかまけてると他の本が読めぬ。(笑)<br />1~2週に1冊のペースでいこう。<br /><hr size="1" /><br />百均でこーゆーモノを買った。<br /><br /><table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00PJN8XBQ/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31V2h5nLbrL._SL160_.jpg" border="0" alt="LED キャンドル ライト パーティー クリスマス インテリア 12個 、 24個 セット (12個入)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00PJN8XBQ/haruhon-22/" target="_top">LED キャンドル ライト パーティー クリスマス インテリア 12個 、 24個 セット (12個入)</a><br /><br />FAmusing <br />売り上げランキング : 30854<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00PJN8XBQ/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />ボタン電池付き・2つで100円。<br />ゆらゆらした灯りがつく面白グッズ。<br />コレを分解して、出来るだけ小さくしてこんな風にしてみた。<br /><br />■かまどの火。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160623-1.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160623-1.gif" alt="20160623-1.gif" border="0" width="254" height="191" /></a><br /><br />暗くしないと灯りが目立たないので<br />ピンボケ気味の写真になってしまい、ちょと失敗。<br /><br /><br />■行燈の火。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160623-2.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160623-2.gif" alt="20160623-2.gif" border="0" width="254" /></a><br /><br />「そこにはガイコツになった姿が…!」<br />「…その話、どこに恐怖すりゃいいんだよ、オレら」<br /><br />小さくするといっても、電池や仕組み上限界があるので<br />なかなか使い方が難しいなあ。<br /><br />これはまた課題。<br /><br /><br />■昔、猫鍋というのがあってだな。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160623-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160623-4.jpg" alt="20160623-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />ホネをぎゅうぎゅうに詰めた骨鍋。(笑)<br />ぬこは可愛かったが、ある種ホラーだな。<br /><br />っていうか食べるとこねぇし。<br /><br /><br />■五右衛門風呂。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160623-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160623-3.jpg" alt="20160623-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />ウチのばーちゃんち、五右衛門風呂だったんだぜ!<br />蒔で炊いて、フタを沈めてつかるのだー。<br />子供の頃は一人では入れんので、大人と一緒に入ってたが。<br /><br />さすがに大変なので、後からガス風呂になったけどね。<br /><br /><br />■ツイッター上でちょっとウケがよかった真面目写真。(笑)<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160623-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160623-5.jpg" alt="20160623-5.jpg" border="0" width="500" height="478" /></a><br /><br /><br /><br />なんかまだ指が痛いんだよな。<br />筋肉痛かと思ってたが、疲労骨折でもしたんだろうか。<br /><br />ホネの為に骨折とかシャレにもならんわ。(大笑)<br />
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草枕

草枕 (新潮文庫)夏目 漱石 新潮社 2005-09売り上げランキング : 21014Amazonで詳しく見る by G-Tools「明治文豪にツッコめ」祭、ええと第3弾かね。「草枕」──旅先の仮宿のことだ。その名の通り、ふらりと熊本の温泉街を訪れた画家の目にしたもの耳にしたものが綴られている。故に文章も風景描写に筆を尽くしており、「写真集のような小説」になっている。そういう意味では「読み辛い」小説であろう。「眺めて楽しむ」小説はなか... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101010099/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/511DTjrqmDL._SL160_.jpg" border="0" alt="草枕 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101010099/haruhon-22/" target="_top">草枕 (新潮文庫)</a><br />夏目 漱石 <br /><br />新潮社 2005-09<br />売り上げランキング : 21014<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101010099/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />「明治文豪にツッコめ」祭、ええと第3弾かね。<br /><br />「草枕」──旅先の仮宿のことだ。<br />その名の通り、ふらりと熊本の温泉街を訪れた画家の<br />目にしたもの耳にしたものが綴られている。<br />故に文章も風景描写に筆を尽くしており、<br />「写真集のような小説」になっている。<br /><br />そういう意味では「読み辛い」小説であろう。<br />「眺めて楽しむ」小説はなかなかに珍しい。<br /><br />画家は絵の題材を捜し求め、ある宿に逗留する。<br />そこには出戻りで「気狂い」と噂される娘がいた。<br />彼女の言動になにかと驚かされながらも、<br />その機知や所作には惹かれるものがある。<br />だが絵にするには、彼女に「何か」が足りないと画家は思う。<br /><br />この画家の芸術観が独特だ。<br />「非人情」──、簡単に言うと固定概念や偏見なく、<br />ものの在りようを見よということである。<br />ふと思う。<br />実はこの主人公は、画家でもなんでもないのではないかと。<br /><br />実際彼は詩作はひりだすものの、作中ではほとんど絵を描かない。<br />なんらかを見いだすために旅をしていることは確かだが、<br />その為に「画家の視点になり切る」ことが肝要なだけではないだろうか。<br />「吾輩は猫である」が猫だからこそ見える人間観察なら<br />これは「吾輩は画家である」と言い換えてもいい。<br /><br />「智に働けば角が立つ 情に棹させば流される。<br /> 意地を通せば窮屈だ 兎角に人の世は住みにくい 」<br />有名な草枕の冒頭文だが、この住みにくい世の中が<br />「非人情」に見ることで変わるやもしれぬ──<br />これは主人公のそんな「自分探し」の旅だったのだと思う。<br /><br />宿屋の娘に足りない「何か」と、主人公が探し求めるものは<br />多分だが同じものなのだろう。<br />多分というのは漱石がそれを積極的に、アピールしていない事による。<br />ここにテーマをつけて煽ることは、「非人情」に反する。<br />ひたすら外側から、漱石はストーリーを綴っている。<br /><br />いずれも鮮烈な冒頭文ではじまる漱石の初期作品。<br />それはキャンバスのど真ん中に突然、原色の絵の具を置いたかのようだ。<br />が、出来上がった絵はいずれも1枚の日常画のようで、話筋は平(たいら)かだ。<br />「決定的瞬間」ではなく、風景画にしててしまうのは<br />漱石文学の特徴だと個人的に思う。<br /><br />この「非人情」という芸術観は、在る物を見るという点で<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-827.html" target="_blank">ノボさん(下)</a>で出てきた子規の「写生」俳句に、何処か似ている。<br />限られた文字数の中で無駄を削ぎ落とし、<br />余分な情を剥ぎ落とし、ありのままを見る視点。<br /><br />だがそれは、人を無視することではない。<br />もし本当にこの「非人情」に子規の芸術観を重ねているのなら<br />これはとても「人間臭い」作品だ。<br />角が立ち、流され、窮屈で住みにくい世の中だからこそ、<br />人は醜くも美しく、また尊い。<br /><br />ラストで人情を垣間見せた娘に<br />「それだ!それだ!それが出れば画なりなますよ」と叫んだ主人公は<br />確かに己の「非人情」を成就し、同時に消失したのではあるまいか。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />何の関係もないけれど。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160609-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160609-3.png" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />果物入れて飲みやすくしてるような<br />甘い野菜ジュース好きじゃないんだけど、コレうんまい。<br /><br />■でも遊んでみる。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160609-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160609-4.png" alt="20160609-4.png" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「もう駄目だ…」<br />「オレたち出るモンねーだろ」<br />まあでもコイツらジュース飲んだらこうなりそうだよね。<br /><br /><br />■すごいしょーもなものを作ってみた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160609-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160609-1.jpg" alt="20160609-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />中に3本だけタバコが入っている。<br />ていうか3本が限界。<br /><br />■こうなる。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160609-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160609-2.png" alt="20160609-2.png" border="0" width="400" height="371" /></a><br /><br />「♪北の~酒場通りには~~ 長い~髪の女が似合う~」<br />「ケンカ売ってんのか」<br /><br /><br />■毎度お馴染みアニメーション<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160609-5.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160609-5.gif" alt="20160609-5.gif" border="0" width="400" /></a><br /><br />「ぷはー」<br />「ミョーなとこから煙吐くなよ…」<br /><br />ふー、ホネで遊ぶと癒されるぜ。<br />
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坊っちゃん

坊っちゃん夏目 漱石 2012-09-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Toolsご存知、漱石の代表作の1つ。チャキチャキの江戸っ子である主人公が、四国の片田舎で新任教師生活を送る青春小説。漱石が実際に、松山に赴任していたことが下地とされる。が、四国を舞台に繰り広げられるハートフルストーリーではない。夕日に向かって走り出したりもしないし、涙は心の汗だ的な金八先生な展開も皆無である。学園モノというよ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXJVVO/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41odHp-nXjL._SL160_.jpg" border="0" alt="坊っちゃん" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXJVVO/haruhon-22/" target="_top">坊っちゃん</a><br />夏目 漱石 <br /><br /> 2012-09-27<br />売り上げランキング : <br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXJVVO/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />ご存知、漱石の代表作の1つ。<br />チャキチャキの江戸っ子である主人公が、<br />四国の片田舎で新任教師生活を送る青春小説。<br />漱石が実際に、松山に赴任していたことが下地とされる。<br /><br />が、四国を舞台に繰り広げられるハートフルストーリーではない。<br />夕日に向かって走り出したりもしないし、<br />涙は心の汗だ的な金八先生な展開も皆無である。<br />学園モノというよりはお仕事小説に近いか──、<br />いやむしろ「働きたくないでござる」物語やもしれない。<br /><br />「親譲りの無鉄砲」と自称する主人公はその通り、<br />先を考えずに教師となり、いやいや片田舎へ赴任する。<br />赴任先の教師たちに心の中であだ名をつけ、<br />学歴と上下関係、外面で固められた社会関係と<br />何もない田舎暮らしを小馬鹿にしている。<br /><br />確かに坊ちゃんは「アレ」な人だ。<br />今の世ならネットで「今年入ってきた新入社員がヤバい」とか<br />「これだからゆとりは」と叩かれそうなキャラではある。<br />が、恐らくその中には「ナニそいつ面白すぎるww」<br />「いいぞもっとやれ」的な反応も同じくらいに出てくるはずだ。<br /><br />スーパーヒーロー的なそれではない。<br />小市民的ヒーローの小さなそれなのだ。<br />上司にへつらわない。<br />友人と真っ向から対立する。<br />イヤなモノはイヤだという。<br />けれど好きなものは好きだ。<br /><br />ソレだけのことだ。<br />けれどソレだけのことが、出来ない。<br />「無鉄砲」は損をすると、頭で分かっているからだ。<br /><br />そもそも漱石自身も、教職がイヤだったと聞く。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-870.html" target="_blank">吾輩は猫である</a>にもそんな下りが出てくる。<br />漱石にとっての「青春」が「スパッと仕事を辞める」ことだったとしたら<br />本作品はまごうことなき「青春小説」だ。(笑)<br />そのみみっちさが、否、だからこそ社会人の心に刺さる。<br /><br />「吾輩は猫である」を読んだときも思ったが、<br />「坊ちゃん」もある意味、映像不可な物語だ。<br />出来ないという意味ではない。<br />だがきっと、然程面白く感じないだろうと思うのだ。<br />この小市民的ヒーローたちは文字通り、<br />「自分が文字の中で作る」からこそ、生き生きと輝くのだ。<br /><br />教職を蹴ったその後、ばあやにずっと<br />「いつか坊ちゃんは大物になられます」という<br />パないプレッシャーを毎日聞きながら過ごしたのかと想像すると<br />これまた小市民的ヒーローの器の大きさが知れるというモノだ。<br />彼の転職先の「街鉄」はその数年後、いわゆる「都電」の公営事業となる。<br />公営…、…ん?<br /><br /><span style="font-size:x-large;">なんだよお前勝ち組かよ( `д´) ケッ!</span><br /><br /><table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416725624X/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41S-fXKej7L._SL160_.jpg" border="0" alt="うらなり (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416725624X/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">うらなり (文春文庫)</a><br />小林 信彦 <br /><br />文藝春秋 2009-11-10<br />売り上げランキング : 288940<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416725624X/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br />この物語の派生バージョンに<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-211.html" target="_blank">うらなり</a>がある。<br />「坊ちゃん」に出てくる気弱な君子・うらなり君サイドストーリーだが<br />合わせて読むと楽しいのでオススメ。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />相方の実像がついに出る。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160601-1.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160601-1.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br />一番使える機能としては、自動的に毎日の歩数が記録される。<br />移動速度で判断しているらしく、電車などの乗り物移動は省かれる。<br />が、やはり無料アプリである所為か、生活環境によって<br />めっちゃ正確という人もいれば、やや誤差がある人もいたり、<br />またはかなり誤差があって使えないと言う人も。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160601-2.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160601-2.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br />自分はまあまあ使えるか?と思ったのだが<br />相方の記録でよく分からなくなる。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160601-3.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160601-3.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br />ばかなまだすかうたーのすうちがあがるだと…?<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160601-4.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160601-4.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br />確かに休日は屋内の3点間くらいしか移動してない。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160601-5.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160601-5.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br /><br />家では座ってるか横になってるかしか見たことがないので<br />どうにも信じられない。<br /><br />まあそういう意味では、ヤツが働いてるとこも見たことがないので<br />ちゃんと社会人してるのかすら、自分の中では信じがたいのだが。<br />
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吾輩は猫である

吾輩は猫である夏目 漱石 2012-09-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools先日父・夏目漱石を読み、「明治の大文豪・夏目漱石にツッコめ祭」をやってみる。まずは「吾輩は猫である」から。もしも日本文学界に「冒頭賞」なるモノが存在するなら恐らく、この作品が受賞するのではないか。「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」という一文は作品は未読だという人にも今日、鮮烈な印象を残している。ご存知、漱石のデ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXLHZ2/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51HMbSR%2B4zL._SL160_.jpg" border="0" alt="吾輩は猫である" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXLHZ2/haruhon-22/" target="_top">吾輩は猫である</a><br />夏目 漱石 <br /><br /> 2012-09-27<br />売り上げランキング : <br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXLHZ2/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />先日<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-865.html" target="_blank">父・夏目漱石</a>を読み、<br />「明治の大文豪・夏目漱石にツッコめ祭」をやってみる。<br />まずは「吾輩は猫である」から。<br /><br />もしも日本文学界に「冒頭賞」なるモノが存在するなら恐らく、<br />この作品が受賞するのではないか。<br />「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」という一文は<br />作品は未読だという人にも今日、鮮烈な印象を残している。<br /><br />ご存知、漱石のデビュー長編小説であり、<br />苦沙弥先生宅で買われることになった野良猫が<br />先生の頑固珍妙な行動や家族とのコント、<br />珍客万来の日常を虎視眈々、否、猫視眈々と見つめ<br />猫から目線で人間のザマをあげつらねたものである。<br /><br />起承転結に分ければ、冒頭一文の「起」から延々と「承」が続き<br />「転」のないまま最後の最後に「結」がつく。<br />要はストーリーというものが無い。<br />が、当時これを掲載した「ホトトギス」はバカ売れし、<br />読切が急きょ連載になり、漱石を人気作家へと押し上げた。<br /><br />自分がコレを読んだのは遥か昔、中学生の頃で<br />漢文に申し訳程度に平仮名を入れたような難解さと面白味に<br />同時に打ちのめされた覚えがある。<br />だが漢学の素養+英語教師という高すぎる頭脳を駆使して書かれた<br />これはライトノベルと言っていい。<br /><br />「ゆるふわ」でない「かたおも」路線。<br />猫が発する啓蒙思想と言う無意味さにおいて<br />このユルい堅さとふんわりした重みは絶妙だ。<br />難解であれば難解であるほど、その発信源がぬこだという<br />ギャップに萌え萌えして読めばよいのだから。<br /><br />が、そこに「猫好き」の片鱗が見られないことが、また面白い<br />「硝子戸の中」によると夏目家では猫を数回飼ったようだが、<br />本作品のモデルは初代で、実際に名前が付けられなかったという。<br />それで不便がないのだから、漱石にとっては<br />生きた猫も招き猫の置物も、そう変わらなかったのだろう。<br /><br />漱石が作品を書くきっかけとなったのは、神経症だという。<br />見かねた高浜虚子が、息抜きにでもと執筆を勧めたらしい。<br />作品と同じく、この頃には三女までが生まれているから<br />恐らく猫も夏目家に居候していたのではあるまいか。<br /><br />これも恐らくだが、二人(?)の仲は親密ではなかったろう。<br />が、猫は存外自分のことを構わない人間がキライではない。<br />無論、遊んで欲しい時だけ遊んでくれたら、もっとキライではなくなるのだが、<br />小さい子が3人もいる家庭であることを思えば<br />漱石に対する猫の内申書は、そう悪くなかったのではあるまいか。<br /><br />何も生み出さない猫と言う高等遊民。<br />物言わぬ存在ながら、ふと気づけば<br />やくたいもないコチラの日常をじっと見ていたり、ぷいと顔を背けたりする。<br />ある意味、「猫タソきゃわわ~w」でない漱石だからこそ<br />「む、コイツなにやら腹で考えておるのではあるまいか」<br />などと疑惑の目を向けていたのではなかろうか。<br /><br />また当時の漱石はひょっとして<br />「人間らしさ」を題材にする余裕がなかったのかもしれない。<br />英国で荒んだ心には、人の醜さばかりが思いやられる。<br />なら悪口雑言を書いてしまえ。<br />なぁに、ワシが言ったんじゃない。<br />猫が腹でそう思ってるんだから、悪口にもなりゃせんさ──<br /><br />──と漱石が考えたかどうかは知らないが、<br />作品は次第、人間の登場人物も増えていき、<br />人間同士の会話も多くなっていく。<br />ストーリー性のない小説に漱石が飽きてきたか、<br />お猫様の孤高に至るには、人間には難しいと思ったのやもしれぬ。<br />大きな意味でのペットセラピーと言うべきか。<br /><br />なんにしろ、この作品も「コレがオレなんじゃぁぁぁ!」という<br />頭隠さず尻丸出しの文豪味がにじみ出た作品なのだ。<br />その片鱗が見えただけでも、再読した甲斐はあった。<br /><br />作品順なら次は「坊ちゃん」だ。<br />こちらはオトナになってから一度読む機会があったのだが<br />まあ良い機会なのでまとめてみる。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />先日ツイッターで「文庫川柳」なるハッシュタグが回っていたので<br />本棚に余りある文庫を漁ってみた。<br /><br />■オジいサン 命売ります グッド・バイ<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160520-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160520-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />何となく本棚にある通りに並べてみたが<br />どうやら右から並べて読ませていたツイートが多かったので<br />ココから修正して追加。<br /><br /><br />■フェルマーの 最終定理 ちんぷんかん<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160520-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160520-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />や、本は凄く分かりやすいんだよ。<br /><br /><br />■ハンニバル 熊にあったら どうするか<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160520-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160520-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />ハンニバルが名前なワケじゃないけど<br />いくらレクター博士でも…、いやあのオッサン無敵やからな。<br /><br /><br />■妖怪に なりたい魔王 人間失格<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160520-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160520-5.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />うん、結局貴様は誰なんだと。<br /><br /><br />■弥勒の掌(て) 小銭を数える 三蔵法師<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160520-6.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160520-6.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br /><br />言葉の意味はよくワカランが、文庫川柳楽しいってハナシw<br /><br />
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白痴

白痴 (新潮文庫)坂口 安吾 新潮社 1949-01-03売り上げランキング : 259283Amazonで詳しく見る by G-Tools肝臓先生に続き、坂口安吾。自分が持っているのは新潮文庫の古い版で1作は肝臓先生の短編とカブっている。いずこへ「女を所有」したことから、人生の純潔と貞節を考える「私」白痴隣家の妻である白痴の女を押入れに隠す男戦争という現実の中、女を美しいとも醜いとも思う母の上京家と疎遠にしていた男の母が上京してくること... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101024014/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/412iWORYAPL._SL160_.jpg" border="0" alt="白痴 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101024014/haruhon-22/" target="_top">白痴 (新潮文庫)</a><br />坂口 安吾 <br /><br />新潮社 1949-01-03<br />売り上げランキング : 259283<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101024014/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-834.html" target="_blank">肝臓先生</a>に続き、坂口安吾。<br />自分が持っているのは新潮文庫の古い版で<br />1作は肝臓先生の短編とカブっている。<br /><br /><strong>いずこへ</strong><br />「女を所有」したことから、人生の純潔と貞節を考える「私」<br /><strong>白痴</strong><br />隣家の妻である白痴の女を押入れに隠す男<br />戦争という現実の中、女を美しいとも醜いとも思う<br /><strong>母の上京</strong><br />家と疎遠にしていた男の母が上京してくることに<br />男は戦後のどさくさに紛れ、どうしようもなく生きていた<br /><strong>外套と青空</strong><br />愛人を持たずにはいられない女と、その夫と知り合った男<br /><strong>私は海をだきしめていたい</strong><br />貞操観念のない不感症の女と暮らす男<br /><strong>戦争と一人の女</strong><br />女は日本が戦争に負ければいいと思っていた<br /><strong>青鬼の褌を洗う女</strong><br />妾になるよう母に育てられた女は、空襲で母を失った。<br /><br />正直、ストーリーは似たり寄ったりの内容なのだが、<br />それだけに安吾の「筋を通した駄目」が繰り返され、<br />不思議とその生き方と思考を考えることになる。<br />文章的技巧よりも安吾と言う魅力を読ませるものであり、<br />それだけにハマるとクセになるのも頷ける。<br /><br />個人的に心に残った「戦争と一人の女」。<br />正確には本書のこれは、「続 戦争と一人の女」である。<br />原作はGHQの検閲で大幅に改稿され<br />安吾は「続~」と言うタイトルで女性視点編を書いた。<br />既に現在は原作も復活しているが、古くからある短編集には、<br />タイトルはそのままで「続」が載っているものも結構あるらしい。<br /><br />原作も読んだが、自分は「続」の方が好きだ。<br />安吾作品の男性キャラは、恐らくそのまま安吾を投影しているのであろうが、<br />独特の美学が魅力である反面、面倒くさいと言えば面倒くさい。(笑)<br />その点、女性キャラは安吾好みに「難しいことは考えない」ため<br />いっそ清々しい分かりやすさがある。<br /><br />──戦争と空襲で、日本が焼け野原になればいい<br />日本がアメリカに侵略されたら、<br />男は酷い目にあうだろうが、女は身体で生きていける<br />女は男が死んで一人になっても、多分生きていけると目算している<br />その身勝手さが、戦争と言う重苦しさの中で<br />なぜか希望にも似た強さにも思え、爽快さすら感じる。<br /><br /><blockquote><p>みんな夢かもしれないが、戦争は特別あやしい<br />見足りない取り返しのつかない夢だった</p></blockquote><br />ドキリとする。<br />安吾は当たり前に、戦争を悪いことなどと説教はしない。<br />どこかでお前たちは戦争に高揚し、<br />その悲しみに陶酔し、その結末も吹っ飛べばいいさと言う<br />束の間の快楽主義ではなかったかと指摘する。<br /><br />堕落したキャラばかりが出てくる、出鱈目な世界。<br />1行たりとも御立派な講釈を垂れている訳でもないのに、<br />どこかしら真実を突いているようで、その一文を見つめてしまう。<br />お前が言うな、と言いたいところだが<br />安吾は最初から「偉大な落伍者を目指す」と言い放っている。(「いずこへ」より)<br />まったくグウの音も出ない。(笑)<br /><br />太宰が芸人路線なら、<br />辛口、というより苦味エッセイスト路線の坂口安吾。<br />苦過ぎて書いてる本人も被弾してるところが<br />これまた「駄目」作家の味である。<br /><br />「駄目から目線」。<br />自分の中の安吾像は、コレに決まった。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />萩旅行こぼれネタ。<br />遊覧船に乗ってメシも食ったので、帰ることにする。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160513-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160513-1.png" border="0" width="420" /></a><br />じゃけんにしているのではナイ。多分。←ヲイ<br />いつも旅行のたんびに数日ネオチするほど寝込むので<br />とにかく体力のあるうちに帰宅して欲しいのである。<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160513-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160513-2.png" border="0" width="420" /></a><br />じっとしてればいいモノを。<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160513-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160513-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><br />余りに人がいないので、ワシらは考えた。<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160513-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160513-4.png" border="0" width="420" /></a><br />みんなヲタク仲間だから。<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160513-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160513-5.png" alt="20160513-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160513-6.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160513-6.png" border="0" width="420" /></a><br />昭和風な喫茶店で、誰もお客いなかった。<br />マスターが昼飯中だった。お邪魔してすんませんでした。<br /><br /><br />冷たい飲み物を飲んで、慌ただしく駅に戻る。<br />ホントになにしに出たんだか。(笑)<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160513-7.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160513-7.png" border="0" width="420" /></a><br />しっかり者のAだが、ときおりオモロイことをやらかす<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160513-8.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160513-8.png" border="0" width="420" /></a><br />出発直前に気付いてよかったよ…。<br /><br /><br />【オマケ】幕末ISHIN号<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160513-9.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160513-9.png" alt="20160513-9.png" border="0" width="401" height="201" /></a><br /><br />乗り逃したおかげでコレに乗れた!<br />いやうん、中はフツーの電車だけど。<br />帰りに車庫に戻るSLも見れたし、満足!<br /><br />まあそんなこんなで、大きなトラブルはなく楽しい旅行ですた。<br />こんなグループ旅行が気兼ねなく楽しめる友人たちには<br />いつも感謝感謝である。<br />
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肝臓先生

肝臓先生 (角川文庫)坂口 安吾 角川書店 1997-12売り上げランキング : 515176Amazonで詳しく見る by G-Tools坂口安吾はその昔、何かの物語で出て来たのが初顔合わせ。美少女キャラが「坂口安吾の世界みたい」的な台詞を言ったのでそーゆ―系のフリフリレースの作家なのかと思った。が、全然違った。(笑)安吾は「無頼派」に代表される作家だ。Google先生よると「戦後の混乱期に,反俗・反権威・反道徳的言動で 時代を象徴するこ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041100186/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41%2BJgf1mzSL._SL160_.jpg" border="0" alt="肝臓先生 (角川文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041100186/haruhon-22/" target="_top">肝臓先生 (角川文庫)</a><br />坂口 安吾 <br /><br />角川書店 1997-12<br />売り上げランキング : 515176<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041100186/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />坂口安吾はその昔、何かの物語で出て来たのが初顔合わせ。<br />美少女キャラが「坂口安吾の世界みたい」的な台詞を言ったので<br />そーゆ―系のフリフリレースの作家なのかと思った。<br />が、全然違った。(笑)<br /><br />安吾は「無頼派」に代表される作家だ。<br />Google先生よると<br />「戦後の混乱期に,反俗・反権威・反道徳的言動で<br /> 時代を象徴することになった一群の作家たちをいう」<br />という、マコトに分かりにくい解説がついている。<br /><br />「新戯作派」とも呼ばれるというから、コチラの方が分かりやすいかもしれない。<br />~派というジャンル分けは小難しいので、自分なりの解釈だが<br />「積極的に読者サービスをする作家」ではないだろうかと思う。<br />太宰もこの「無頼派(新戯作派)」に入っている。<br />ひらたくいうと「お笑い芸人仲間」である。<br /><br />自分が安吾の文章を読んで一番に思ったのが<br />「え、いま太宰読んでるんだっけ?」である。<br />文体が似ているとかそういう意味ではなく、<br />お笑い精神に通ずる何かが似通っているのだ。<br />実際、二人が同じ派に分類されていると知り、非常に納得した。<br /><br />とりあえず中身の5篇の紹介。<br /><strong>魔の退屈</strong> 安吾の軽い紹介文のようなもの。<br /><strong>私は海をだきしめていたい</strong><br />安吾の恋愛観のようなもの。「魔の~」と合わせて、安吾という作家の序文である印象。<br /><strong>ジロリの女</strong> 三船という男(恐らく安吾)が<br />      3人の女に心惹かれ、マゴコロをつくす駄目物語。<br /><strong>行雲流水</strong> 昔話風。遊女の生き方と和尚。<br /><strong>肝臓先生</strong> 流行性肝炎と戦った佐藤精一医師の<br />     実話を元にしたフィクション。<br /><br />文章が凄く上手いかというと、ちょっと違うかもしれない。<br />多少語り口にクセがあるのだが<br />それが演劇の口上でも聞いているかのようで、ノリがいい。<br />独特のリズムがまさに癖になるとでも言おうか、<br />ある意味、自分の芸風を確立している作家ではないだろうか。<br /><br />そのベースは「駄目男」である。<br />駄目がウリなのは町田康作品にも近いが、味付けは違う。<br />町田氏がソフトな駄目ならこちらはハードな駄目というか、<br />額縁に「駄目」と書いて床の間に飾っていそうなほど<br />なにか1本芯を通した男気がある。<br /><br />「我駄目、故に我在り」とでもいうような自虐さが<br />どこか太宰を彷彿とさせる。<br />が、太宰がネガティブの使い手だとしたら<br />こちらはポジティブな「駄目」の使い手かもしれない。<br />駄目男の話ながら、何か「しかたねェなぁコイツ」と思わせてしまう。<br /><br />「作家先生」という一段高い場所から<br />自ら降りて来て、読者に気安く「よっ!」なんて肩を叩いてしまう。<br />それが「無頼派」なのではないかと思う。<br />太宰なんかはそれが過ぎて「頑張れよ!」と<br />読者から肩を叩かれそうなカンジだが、それも太宰の味だろう。<br /><br />純文学のように、物語の中に答えがあるのではなく、<br />読んだ読者の中に、思い思いの答えがある。<br />だからこそ太宰を初めとして、彼らは今も<br />読者に愛されけなされ続けて、やはり愛されていくのだろう。<br /><br />坂口安吾、なかなか面白い。<br />2冊ほど積んでいるので、また読んでみよう。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネ遊び。<br /><br />■ヅラを作ってみた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160313-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-90.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160313-1.jpg" alt="20160313-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「じゃ、毛先揃えてもらおうかな」<br />「はぁ…」<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160313-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-90.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160313-2.jpg" alt="20160313-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「最近、景気どうですか」<br />「いやもう、何時落ち武者になるかってヒヤヒヤだよ。ははは」<br />(…なってないの?)<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160313-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-90.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160313-3.jpg" alt="20160313-3.jpg" border="0" width="400" /></a><br /><br />「あー、さっぱりした。頭が軽くなったよ」<br />(なってねぇし)<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160313-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-90.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160313-4.jpg" alt="20160313-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />腰のモノがないので、適当に代用品でホネ侍。<br />いやいくらなんでもテキトー過ぎたか。<br /><br /><br />【オマケ】ウン年前のタワムレが出てきた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160313-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-90.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160313-5.jpg" alt="20160313-5.jpg" border="0" width="400" height="400" /></a><br /><br />アイロンプリントの余りで制作して、<br />そのまま行方不明になってたのが出てきた。<br /><br />5~6年前かなと思ってたんだけど<br />つかこのスタンダード過ぎるマスク、もっと前なんじゃね?<br />ワシ何年前からこうなの?<br />バカなの死ぬの?でも死んでも治らないの?<br />
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津軽

津軽 (新潮文庫)太宰 治 新潮社 2004-06売り上げランキング : 16683Amazonで詳しく見る by G-Tools最近読んだ本の何かでその地名が出てきたのと、等伯に出てきた近衛前久という登場人物の名をどっかで聞いたなとうろ覚えしていたのが、ふと繋がった。ああ、太宰の「津軽」だ。そんな訳で、本棚からこれを取り出してみた。太宰は津軽の人間だ。大学進学で上京するまでは県内に居たものの、太宰の言葉を借りれば、家と親せき以外の... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101006040/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51H1XMBB7AL._SL160_.jpg" border="0" alt="津軽 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101006040/haruhon-22/" target="_top">津軽 (新潮文庫)</a><br />太宰 治 <br /><br />新潮社 2004-06<br />売り上げランキング : 16683<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101006040/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />最近読んだ本の何かでその地名が出てきたのと、<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-755.html" target="_blank">等伯</a>に出てきた近衛前久という登場人物の名を<br />どっかで聞いたなとうろ覚えしていたのが、ふと繋がった。<br />ああ、太宰の「津軽」だ。<br />そんな訳で、本棚からこれを取り出してみた。<br /><br />太宰は津軽の人間だ。<br />大学進学で上京するまでは県内に居たものの、<br />太宰の言葉を借りれば、家と親せき以外の津軽の地をよく知らないという。<br />恐らく当時の太宰は、心身共に一番安定していたのだろう。<br />ふと、故郷の旅行記をしたためようと旅に出る。<br /><br />青森駅からぐるっと津軽半島をまわル、なかなか壮大なコースだ。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-84.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151017-1.png" border="0" width="420" /><br /><br />ねぷた祭を見るついでに、青森から下北半島を回るコースなら<br />昔行ったことがあるが、いつか太宰コースも行けるとよいな。<br /><br />イヤこの太宰作品、ホントに面白いのだ。<br />太宰の自虐ネタとツッコミが冴えてて、思わずぶはっとなる。<br />青森ご当地を紹介しつつも<br />ワタクシこの地で痛々しい中二時代を送りましてねなんて<br />さり気に自分の作品を紛れ込ませる芸人の腕が光る。<br /><br />久方の帰郷に、乞食のごとく食い物を勧められては困ると<br />スマートに人々の歓待を断るイメトレを積んできたモノの<br />それが満を持して発揮されることもなく、<br />1人ツッコミをするもののあはれも絶妙だ。<br /><br />いや、熱狂的に太宰をもてなす人は1人でてくる。<br />酔った勢いで太宰をこれでもかこれでもかと<br />追い詰めるように歓待し、結果太宰は逃げるように辞去する。<br />このくだりが思わず吹き出すほどにオモロイのだが<br />太宰は「これぞ津軽の愛情表現」と、一人頷いているのだ。<br /><br />どっかんと笑いを取ったと思わせて、<br />いい塩梅に風土と郷土愛で「エエ話」を効かせる。<br />テレビ番組なら、ここでしっとりしたBGMがフェードインで流れるだろう。<br />上手い。さすが芸人。<br />だざい散歩とか旅番組持たせたら、イイ線行くに違いない。<br /><br />が、これは起承転結を計算された小説ではない。<br />太宰の「津軽たん萌え」な郷土愛だ。<br />自分も滋賀推し事業(個人経営)の一端にあるから分かる。<br />どこを磨いても光らないド田舎という石は<br />自分の偏見と思い出で研磨してやるより他はない。<br /><br />だがそれはメジャー県やほどほど県にはない、<br />「誰も磨いてくれないどマイナー県」だからこその砥石なのだ。<br />だからこそ輝きは無限であり、また夢幻である。<br />恐らく太宰も「津軽かわいいよ津軽」とは叫ぶものの、<br />「じゃあオススメってなに?」と言われたら<br />泣いて逃げたくなるんですよね分かります。(涙)<br /><br />ガイドブックに載っているような、万人向けのものでは無いのだ。<br />だから土地の悪口も言うし、人に分からない話もする。<br />が、それは産土(うぶすな)という、己のルーツに繋がっている。<br />太宰が心身ともに安定していた時期だからこそ、書けたのだろうと思う。<br /><br /><blockquote><p>私は虚飾を行わなかった。読者をだましはしなかった。</p></blockquote><br /><br />その通り、決して大々的な感動巨編ではない。<br />だがきっと、太宰にとっての一区切りだったのだ。<br />面白おかしく書いた土地ツンデレの文章に<br />緩やかに張られた太宰の根を見ることができる。<br />それが読んでいて、心地いい。<br /><br />ここは鼻歌を歌いながらスキップを踏んでいるような<br />はっちゃけた太宰で筆をおくべきだろう。<br /><br /><blockquote><p>元気で行こう。絶望するな。では、失敬。</p></blockquote><br /><br /><strong>お ま え が い う な 。 (笑)</strong><br /><br />個人評価:★★★★★<br /><hr size="1" /><br />てなわけで、ホネの愛らしいスナップ写真を数枚。<br /><br />■ちょっと男子―。ちゃんと掃除しなさいよー。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151017-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-84.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151017-2.jpg" alt="20151017-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />特にホネの性別を決めている訳ではない。<br />決めても仕方ないであろう。(笑)<br /><br /><br /><br />■不法投棄か、死体遺棄か?<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151017-3.jpeg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-84.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151017-3.jpeg" alt="20151017-3.jpeg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />燃えるか燃えないかっていうと萌えるゴミ。(個人的に)<br /><br /><br /><br />■♪そして~~輝く<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151017-4.jpeg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-84.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151017-4.jpeg" alt="20151017-4.jpeg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />稲ホネと松ホネ。B(one)'z<br /><br /><br /><br />遊んでいる内に、コイツらに家を作ってやりたくなった。<br />今現在、ドールハウス職人さんたちのサイトなどを物色中。<br />で、とりあえずこんな手軽でナイスなものを発見。<br /><br /><br /><br />■なんということでしょう。(ビフォーアフター風に)<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151017-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-84.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151017-5.jpg" alt="20151017-5.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br /><a href="http://kitasite.net/b/2013/04/30/10390/" target="_blank">KITAJIMAのお絵かき研究所</a>さんからDL。<br />写真だけなら十分なクオリティなのだが、家作成は面白そうなのでやってみたい。<br /><br />ちょっとずつがむばる。(もっと他のことを頑張れ)<br />
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文芸的な、余りに文芸的な

文芸的な、余りに文芸的な芥川 竜之介 2012-09-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools今日は河童の日である。♪かっぱっぱー るんぱっぱーかーっぱ黄桜 かっぱっぱーってCMソングがあったけど、ソッチは関係ない。(なら書くな)芥川龍之介の命日「河童忌」だ。太宰の桜桃忌、梶井の檸檬忌、藤沢周平の寒梅忌という文学忌の中、河童忌というのは思い切ったネーミングである。(笑)ならこれでも読みなおそうかと... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IWNIEQ/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51yPae3GyzL._SL160_.jpg" border="0" alt="文芸的な、余りに文芸的な" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IWNIEQ/haruhon-22/" target="_top">文芸的な、余りに文芸的な</a><br />芥川 竜之介 <br /><br /> 2012-09-27<br />売り上げランキング : <br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IWNIEQ/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />今日は河童の日である。<br />♪かっぱっぱー るんぱっぱーかーっぱ黄桜 かっぱっぱー<br />ってCMソングがあったけど、ソッチは関係ない。(なら書くな)<br /><br />芥川龍之介の命日「河童忌」だ。<br />太宰の桜桃忌、梶井の檸檬忌、藤沢周平の寒梅忌という文学忌の中、<br />河童忌というのは思い切ったネーミングである。(笑)<br />ならこれでも読みなおそうかと思ったのだが<br /><br /><table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101025061/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51OGKsqFX4L._SL160_.jpg" border="0" alt="河童・或阿呆の一生 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101025061/haruhon-22/" target="_top">河童・或阿呆の一生 (新潮文庫)</a><br />芥川 龍之介 <br /><br />新潮社 1968-12-15<br />売り上げランキング : 9075<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101025061/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />自分は芥川作品が好きだが正直なところ、後期の作品は読み辛い。<br />と言っても死の直前、1~2年くらいの間の作品のことなのだが<br />聡明な文章とたがの外れた話筋が不協和音を奏でているようで、苦しい。<br />一説には統合失調症であったと言われ、命を絶った遠因とされる。<br /><br />芥川は「物語が書けない」とよく言われる。<br />確かに古典のような原作を改編したものが多く、<br />短編を多く生み出しているが、長編作品は残されていない。<br />実際、自分のような芥川スキーが読んでも<br />中編以上の作品はなにかキレの悪さを感じる。<br /><br />本作品は、芥川・谷崎潤一郎との論争文と言われる。<br />「話筋の無い小説はありやなしや」とでも言う内容で<br />谷崎が話筋があってこそ小説だと主張したらしいのに、<br />芥川はそうとは限らないと主張する。<br />が、論争文にしては随分と話があちこちに飛んでいる。<br />というより、芥川自身が己の道を模索していたように思う。<br /><br />そもそも話筋の無い小説とは何か。<br />芥川の説明では散文や詩のようなものが近いと言っているが<br />彼は詩人になりたいわけではないのだ。<br />例えに美術などを用いているので余計に分かりにくいのだが<br />自分の解釈では芥川は「魂に訴えるもの」に惹かれているように思う。<br /><br />詩歌は確かに、話筋では無く言葉で読者を惹きつける。<br />彼はそれを小説で表現できないだろうかと言っている。ように思う。<br />まるで絵画のように、一目ではっと何かを与えるような。<br />文字を読んで目が覚めるような小説、とはいったい何だろう?<br /><br />これも全く、自分の解釈である。<br />例えば「吾輩は猫である。名前はまだない。」<br />「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」のような冒頭文は<br />それに近いものがあるのではないかと思う。<br />が当然、印象の強い文章だけで小説は進められない。<br />あとはやはり「話筋」で紡がれていくのが小説だ。<br /><br />なら芥川はいったい、何処へ行きたかったのだろう?<br />「リアル」という意味が近いかもしれない。<br />話筋と言う調律ではなく、心のヒダに直接入り込んでいくもの。<br />芥川の古典改編はどれも、元ネタから行間を読み<br />キャラの心情に迫ろうとしたものが多い印象がある。<br /><br />「書かれていないものを描きたい」<br />だが小説である以上は、文字という制約に縛られる。<br />現代ならひょっとして芥川の目的地は、<br />アニメーターか映画監督にでも相当するのかもしれない、と思ったりする。<br />だが芥川は、それを文字で表現したかったのだ。<br /><br />本作品には、続編がある。<br />「続・文芸的な、余りに文芸的な」はもう少し短い。<br />そこにはこんな叫びが書かれている。<br /><blockquote><p>僕は時々かう考へてゐる。<br />――僕の書いた文章はたとひ僕が生まれなかつたにしても、<br />誰かきつと書いたに違ひない。</p></blockquote><br /><br />本当に「物語」が書けなかったのかどうかは結局のトコロ分からないが、<br />文豪であるが故の葛藤があったのは確かだと思う。<br />今や彼の代名詞となった「芥川賞」は、確かに今もその懊悩を引き継ぎ、<br />多様な世界観に焦点があてられるのではないかと思う。<br />まだ誰も見たことが無い、絵画のように鮮烈な作品が生まれるようにと。<br /><br />故に、賛否両論あってこそのあの賞だと思う。<br />「ほら、僕が言おうとしていたのはこういう作品なんですよ」<br />と芥川が微笑めるように、無名・新人小説家たちは毎年そこを目指す。<br />そう考えると、今まであまり興味のなかった受賞作品というのも、<br />ちゃんと意味があるのかもしれないと思えるようになった。<br />自分は文庫派なので、どちらにしろ旬の時期には読めないが。(笑)<br /><br />本屋の売り上げが落ちる時期に<br />イベントとして芥川・直木賞が作られたとも聞くが<br />河童忌の前に受賞作品が発表になるというのも、<br />考えようによってはコニクイ演出である。<br />──今年の受賞作品を、芥川は彼岸で目にしたのだろうか。<br /><br />芥川「芸人が小説書くとか、現代はすげーなー」<br />太宰「芸人路線ならオレが最初なのに…」<br />とか何とか言ってるかもしんない。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><br />【参考・今までの芥川作品評リスト】<br />    <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-505.html" target="_blank">さまよえる猶太人 その1</a> <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-505.html" target="_blank">その2</a><br />    <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-506.html" target="_blank">神神の微笑 </a> <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-507.html" target="_blank">芋粥</a> <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-508.html" target="_blank">好色</a> <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-510.html" target="_blank">蜘蛛の糸・杜子春</a><br />    <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-511.html" target="_blank">藪の中</a> <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-513.html" target="_blank">俊寛</a> <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-512.html" target="_blank">六の君の姫君</a> <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-515.html" target="_blank">羅生門</a><br />    <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-170.html" target="_blank">桃太郎</a> <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-130.html" target="_blank">鼻</a><br /><br /><hr size="1" /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-708.html" target="_blank">仁義なきチャンネル権争い</a>。続き。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150724-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150724-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150724-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150724-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150724-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150724-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150724-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150724-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><strong><span style="font-size:large;">史 上 最 悪 に 大 人 げ な い 戦 い だ っ た 。</span></strong><br />ホントに。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150724-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150724-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />ちなみに現在実家では、おとん・おかん・妹分としてテレビが3台ある。(笑)<br />うん。あんなしょーもない争いを防ぐためなら、必要経費だと思う。<br />
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