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Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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七十歳死亡法案、可決

七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)垣谷 美雨 幻冬舎 2015-02-10売り上げランキング : 78503Amazonで詳しく見る by G-Toolsスゴいタイトルである。その名の通り、日本で70歳以上の高齢者は何らかの方法で死亡させられるという法案が、強行採決で通る。施行は2年後──と言う設定だ。まあ実際にそんな法案が通ることはなかろうが、事実日本の高齢者は全人口の3割に迫る数字にのぼり、財政でも医療や年金が占める率は高い。いわゆ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344423054/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61awsZldDEL._SL160_.jpg" border="0" alt="七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344423054/haruhon-22/" target="_top">七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)</a><br />垣谷 美雨 <br /><br />幻冬舎 2015-02-10<br />売り上げランキング : 78503<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344423054/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />スゴいタイトルである。<br />その名の通り、日本で70歳以上の高齢者は<br />何らかの方法で死亡させられるという法案が、強行採決で通る。<br />施行は2年後──と言う設定だ。<br /><br />まあ実際にそんな法案が通ることはなかろうが、事実<br />日本の高齢者は全人口の3割に迫る数字にのぼり、<br />財政でも医療や年金が占める率は高い。<br />いわゆる「2025年問題」も持ち上がっている。<br />楽観視していい状況ではない事は確かなのだ。<br /><br />当然、賛成派と反対派とで毎日、TVやニュースで討論が繰り返されている。<br />が、主人公である主婦は密かに賛成派だ。<br />ワガママな義母の介護生活に、15年も耐えたのだから。<br /><br />夫は仕事ばかりで、介護どころか話すら聞いてくれない。<br />息子は銀行を辞め、ずっと引きこもりが続いている。<br />娘には家を出てから、距離を置かれている。<br />当の義母は感謝の言葉すら口にしない。<br />昔は 昔はこんなではなかったのに──<br /><br />無論、日本の財政の問題は高齢化社会によるものだけではないし<br />極端と言えば極端なストーリーなのだが、全くのフィクションでもない。<br />身につまされる程には、リアルな距離にある。<br /><br />先日読んだ<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-929.html" target="_blank">犯罪は老人のたしなみ</a>はスウェーデンの話だが<br />日本と違って、寝たきり老人はほぼいないと言われている。<br />なんのことはない。<br />延命だけの治療は基本、行われないからだ。<br />──自力で食べられなくなったとき、それは「死期」ということになる。<br /><br />また介護施設の概念も、日本のそれとは少し違う。<br />うちも大叔母が入っていたが、「集団生活」と言う前提で<br />入居者は管理の下、同じスケジュールで過ごすことになる。<br />大叔母はずっと一人暮らしで、歌や踊りで身を立てていた。<br />なので逆に全員で童謡などを唄わされる時間が大嫌いで<br />「右も左もジジババばっかりでかなんわ!」と憤慨していた。<br /><br />まあ大叔母もがっつり「婆」的な年齢だったので<br />ツッコミを誘う優良なボケではあったのだが<br />その後みるみるボケをかます気力も衰えたのは、胸に痛かった。<br /><br />海外の老人小説は「老人ホーム」と言っても、日本のような閉塞感がない。<br />酒を呑んだり旅行をしたり、時には事件に巻き込まれたり(笑)と<br />賄い付きのアパートメントに暮らしている感覚なのだ。<br />スウェーデンでも介護は「自立の援助」として在る。<br />国の補助があるからこそ、老人たちは「自活」ではなく「自立」に専念できる。<br /><br />福祉大国の名はダテじゃない。<br />「平均寿命」ではなく、「健康寿命」に焦点を当てているのだ。<br /><br />本書の、その部分に大胆な形で切り込んだ部分は賞賛したい。<br />が、家庭介護の解決という範囲に話が留まったのは残念。<br />日本の高齢者社会は多分、もっと別の問題を多々含んでいる。<br />問題小説と言うには、丸く収まりすぎ感がなくもない。<br /><br />ただこの小説には「やり手の首相」が出てくるのだが<br />その首相が発案し、議員を順番で「トークさせる番組」がある。<br />確実にネットでイジられそうな題材だが(笑)、悪くないと思う。<br />目下この国に大事なのは、国民に<br />「選ぶ」のではなく「考える」姿勢を産むことじゃないかとも思う。<br />「イイネ!」や「シェア」の先にまだあるもの。<br /><br />小説だからオチはついているが<br />コレは問題小説と言うより、問題提起小説であろう。<br />そういう意味では本書はとっつきやすく、いい題材だと思う。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />日本のスゴイを賞賛した番組がいくつがある。<br />自分もアレは別にキライではないが<br />逆バージョンもたまにはやればいいと思う。<br /><br />日本では勉強出来ないものを勉強したくて海外へ行く人、<br />日本が及ばない海外の伝統や制度だってあるのだから<br />そこを明らかにしないと公平ではないと、いつも思う。<br /><hr size="1" /><br />ホネツイまとめ。X線?編。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160928-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160928-1.png" alt="20160928-1.png" border="0" width="400" height="286" /></a><br /><br />「んー?」<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160928-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160928-2.png" alt="20160928-2.png" border="0" width="400" height="286" /></a><br /><br />「おお、なるほど」<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160928-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160928-3.png" alt="20160928-3.png" border="0" width="400" height="286" /></a><br /><br />「次はコイツか」<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160928-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160928-4.png" alt="20160928-4.png" border="0" width="400" height="286" /></a><br /><br />「おもしろかったー?」<br />「いや全然」<br /><br />変わんねーもんな、コイツらじゃ。(笑)<br /><br /><br /><hr size="1" /><br /><br />実家で百均に立ち寄った時、みつけたウッドクラフト。<br />ホネにはサイズがちと大きいのだが、コレだけはいいサイズだった。<br /><br />■くるま!<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160928-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160928-5.jpg" alt="20160928-5.jpg" border="0" width="314" height="946" /></a><br /><br />100円ではかなりの完成度。お家のインテリアとかにはよさげ。<br />でもワシのホネは真っ赤なスポーツカー乗るタイプじゃなさげ。<br /><br />…霊柩(強制終了)<br />
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犯罪は老人のたしなみ

犯罪は老人のたしなみ (創元推理文庫)カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ 木村 由利子 東京創元社 2016-09-10売り上げランキング : 44268Amazonで詳しく見る by G-Tools普段翻訳モノをほとんど読まないのだがロウジンスキーとしては見過ごせないタイトルで購入。原題は「Kaffe med rån」、スウェーデン語で直訳すれば「強盗とコーヒー」。すげーな。コーヒーはどうやってロウジンノタシナミに変身したんだろう。舞台はさる老人... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488151051/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/519zafIRV6L._SL160_.jpg" border="0" alt="犯罪は老人のたしなみ (創元推理文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488151051/haruhon-22/" target="_top">犯罪は老人のたしなみ (創元推理文庫)</a><br />カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ 木村 由利子 <br /><br />東京創元社 2016-09-10<br />売り上げランキング : 44268<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488151051/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />普段翻訳モノをほとんど読まないのだが<br />ロウジンスキーとしては見過ごせないタイトルで購入。<br />原題は「Kaffe med rån」、<br />スウェーデン語で直訳すれば「強盗とコーヒー」。<br />すげーな。コーヒーはどうやってロウジンノタシナミに変身したんだろう。<br /><br />舞台はさる老人ホーム。<br />5人の老若、いや老老男女たちは重大な問題について合議していた。<br />オーナーが変わってからというもの、酷い待遇になった。<br />コーヒーは自販機、食事は冷凍モノ、他にもあれこれ規制され、<br />有意義であるべき老後がちっとも楽しくない。<br /><br />世界でも有数の福祉先進国をうたわれる北欧が舞台だと思うと<br />なんだか別の衝撃が身体を突き抜ける。<br />老人小説は読みたいけど、君たちの国だけはやっちゃいけないんじゃ…?<br />しかしこの事が後に、別の衝撃をも生むことになる。<br /><br />自分達の「老後」を充実させるために色々オイタを、<br />否、工夫を凝らしてオーナーと闘いを繰り広げる彼らだったが<br />ステキでナイスなアイディアを思いつく。<br />こんな暮らしをするくらいなら、刑務所の方がよほどマシだ。<br />数年で出てこれるような「犯罪」を犯して刑務所で暮らし、<br />その後はその「戦利品」で楽しく暮らせばいい──<br /><br /><strong><span style="font-size:x-large;">いやもうなにいってんのこのヒトたち。</span></strong><br /><br />ゆとりなの?福祉大国のゆとりなの?<br />通常の老人小説と違うトコで心がザワつくわ。<br />しかも彼らは人を不幸にするような犯罪を好まない。<br />誰も傷つかない、損をしない、罪のない犯罪を目指そうと誓うのだ。<br /><br /><strong><span style="font-size:x-large;">いやもうな(略</span></strong><br /><br />思いついたのは国立美術館の名画。<br />これを誘拐し、身代金をいただくのだ。<br />さあ老人だらけの窃盗団、歩行器に乗っていざゆかん──<br /><br /><strong><span style="font-size:x-large;">(略</span></strong><br /><br />ほぼ老人の座談会だけで計画は決められ、<br />セキュリティやその他諸々は目視だけで確認するというアナログさ。<br />同じ老人小説の<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-734.html" target="_blank">もう過去はいらない</a>や<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-639.html" target="_blank">旅のお供に殺人を</a>のようなドキバクとはまた違う。<br />なんかこのジーサンバーサンを正坐させて並べたくなる衝動に襲われる。<br /><br />そんなもん上手くいくワケないやろ!!<br />ええか人生っちゅうのはキビシイねん!ンな簡単に…<br /><strong><span style="font-size:x-large;">成功してまうんかーーーーーい!┌(`Д´)ノ)゚∀゚)スパーン</span></strong><br /><br />いや、ストーリーが雑な訳ではないのだ。<br />次から次へと彼らを襲う困難は細かに描写されているし<br />それを切り抜ける手腕もキッチリ書かれている。<br />だがその度にシャンパンを開けて乾杯している姿に<br />思わずカクテルグラスを掲げて「なんでやねーーん!」と言いたくなる。<br /><br />多分だが、細かに書かれている事でのテンポの悪さもある。<br />ストーリーとしては映画「人生に乾杯」的な老人犯罪なのだが<br />時代が変わり、アナログさがウリ(?)の老人と<br />テクノロジー社会に微妙な段差ができており<br />そこにスロープを敷いたような「甘さ」も若干なくはない。<br /><br />が、そんな「お嬢さんお坊ちゃん」的なジジババであるのも<br />スウェーデンという福祉大国ならではのキャラかもしれない。<br />国ごとに老人小説を分析したら、案外面白いのかも。<br /><br />そんな訳で、老人小説は翻訳モノも積極的に読みたく思った次第である。<br />老人小説は中年のたしなみ。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />先日実家に帰った時の話。<br /><br />子どもの頃からずっとつきあいのある又従兄弟がいる。<br />親戚と言うより感覚ではトモダチなのだが<br />そやつのオッチャンが夏にガンで亡くなったので<br />今回はそのお悔やみと言う用事もあった。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160921-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160921-1.png" alt="20160921-1.png" border="0" width="435" height="264" /></a><br /><br /><br />オッチャンはホスピスのような病練に入院していたので<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160921-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160921-2.png" alt="20160921-2.png" border="0" width="437" height="287" /></a><br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160921-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160921-3.png" alt="20160921-3.png" border="0" width="436" height="287" /></a><br /><br />オッチャンは生演奏で六甲おろしを熱唱し<br />その夜のうちに亡くなった。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160921-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160921-4.png" alt="20160921-4.png" border="0" width="436" height="271" /></a><br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160921-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160921-5.png" alt="20160921-5.png" border="0" width="433" height="282" /></a><br /><br />無論お返し(?)にワシはばーちゃんの葬儀ネタを披露し<br />互いにゲラゲラ笑っておひらきとなった。<br />関西やなあオモタ。<br /><br />しかし小さい頃からバカ話ばっかりしてたワシらも<br />墓や葬儀の話するようになったんだなと、感慨深い逢瀬でもあった(笑)<br />
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一〇〇年前の女の子

一〇〇年前の女の子 (文春文庫)船曳 由美 文藝春秋 2016-07-08売り上げランキング : 2738Amazonで詳しく見る by G-Tools100年前の女の子──、、ひらたくいえば100歳のばーちゃんである。著者の祖母の「テイ」は米寿を過ぎたあたりから、昔を語ることが多くなったのだそうだ。100年前と言えば、元号は明治である。祖母は明治・大正・昭和、そして平成という4つの時代を生きたことになる。ちいさな「テイ」のささやかな、そして色鮮... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167906635/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51REvzfApfL._SL160_.jpg" border="0" alt="一〇〇年前の女の子 (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167906635/haruhon-22/" target="_top">一〇〇年前の女の子 (文春文庫)</a><br />船曳 由美 <br /><br />文藝春秋 2016-07-08<br />売り上げランキング : 2738<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167906635/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />100年前の女の子──、、ひらたくいえば100歳のばーちゃんである。<br />著者の祖母の「テイ」は米寿を過ぎたあたりから、<br />昔を語ることが多くなったのだそうだ。<br />100年前と言えば、元号は明治である。<br />祖母は明治・大正・昭和、そして平成という4つの時代を生きたことになる。<br /><br />ちいさな「テイ」のささやかな、そして色鮮やかな歳時記が<br />まるでカメラで写し撮ったかのように、細やかに描かれる。<br /><br />実母は出産して間もなく家出をし、その後に養女に貰われたなど<br />幼少のテイの苦労話から始まるのだが、<br />なにより「村の歳時記」の細やかさに心洗われる。<br />テイの村に限らず、おそらく明治にどこにでもあった日本の風景が<br />四季の中にたっぷり溶け込んでいる。<br /><br />群馬の県境にあるこの村では、冬にはからっ風が吹く。<br />まだ春先の寒さの中、子ども達は一里を歩いて小学校に入学する。<br />初めての遠足で、白米の握り飯の弁当をもっていったことが書かれる。<br />テイの家は農業と養蚕をしているが、普段から白米を食べられる訳ではない。<br />米の飯や「ごちそう」を食べられるハレの日であったからこそ、<br />四季折々の祭事は強くテイの心に残ってたのだろう。<br /><br />線路の土手に、汽車のおじさんがキャラメルを投げてくれること。<br />他の村の火事を助けた御礼に、生まれて初めてカステーラを食べたこと。<br />「八十八夜」に茶を摘み、家で呑む今年の茶をつくること。<br />夏が来る前に「井戸替え」をすること。<br />田植えは「早乙女」と呼ばれる女たち活躍の季節であること。<br /><br />そうして息つく間もなく、蚕の世話も始まる。<br />梅雨時期に川でウナギを取って精を付けたら、すぐに暑い夏が来る。<br />七夕、そしてお盆を迎えるために、仏壇をきれいに磨く。<br />秋が来ればお月見に十日夜、<br />瞬く間に正月様を迎える冬が目の前だ。<br /><br />村に回ってくる小間物屋、寒紅売りに富山の薬売り、<br />節分に雛の節句、草餅を作るのに挽く石臼のごーろごろという音<br />そうしてまた、春がやってくる──<br /><br />本書の2/3はテイの幼少時代の話で<br />あとは学生から社会人の頃の話になるのだが、<br />俄然、この前半部分が読んでいて楽しい。<br />特に食べ物の描写が群を抜いて多いのは<br />やはりその時代にそれだけの「心躍るイベント」であったからだろう。<br /><br />1年は目が回るほどに慌ただしく忙しいのに、<br />どこかのどかで、ゆっくりと時間が流れている心地がする。<br />毎日が同じ繰り返しでないことが、逆に豊かさを生むのやもしれない。<br />季節と季節の間にけじめがあること。<br />「特別のごちそう」を食べることで身体を労い、心の景気をつける。<br /><br />ウチのバーチャンなんかも、よく言っていた。<br />昔に食べた物はいまよりずっと美味しかったと。<br />無論、旬や取れたての食べ物の醍醐味があったことも確かだが<br />何よりつましい毎日の中で「とびっきりの日」という思い出が<br />その味を一層色濃く、何時までも褪せないものにしていたのかもしれない。<br /><br />それはモノが豊かにある現代では、多分できないことなのだ。<br />季節と関係の無い「スピード」を求め、<br />24時間365日何もかもが揃っている今の世の中では。<br />ふと、「うらなりキューリ」のことを思い出した。<br /><br />夏にバーチャン家に行くと、出来過ぎたオバケキューリが成っている。<br />ばーちゃんはたまにそれを味噌汁の具にする。<br />ソレが大層うまい。<br />バーチャンにすれば捨ててしまってもいいモノなのだが、<br />自分が好きなものだから、よく作ってくれた。<br /><br />今はその畑も潰され、バーチャンもいない。<br />それは寂しいというより、昔を思い出す味があるという<br />今もどこかやさしい思い出となっている。<br />派手さはないが、この本にはそんな不思議なやさしさがある。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネツイまとめ。作ってみたシリーズ。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-899.html" target="_blank" title="先日の答え">先日の答え</a>はハンモックですた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160722-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160722-1.jpg" alt="20160722-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />背景はタブレット。お手軽簡単。(笑)<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160722-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160722-2.jpg" alt="20160722-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「わーい、オレもオレもー」<br />「だからやm」<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160722-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160722-3.jpg" alt="20160722-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「…ホントに学習しねーな、おめーはよ」<br /><br /><br />ハンモック、ネットで編み方を調べたが、キッチリ書いてるトコが余りない。<br />いっそハム買ってきて、あの網使ったろかと思ったり。(笑)<br />ホネからハンモックの作り方学ぶとかおもわなんだわ…。<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160722-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160722-4.jpg" alt="20160722-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「てるてる坊主つってな、雨を止ませるマジナイだ」<br />「マジか」<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160722-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160722-5.jpg" alt="20160722-5.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「…お前がナニ考えてる分かっちゃったけど、やめろ」<br /><br /><br />コレも首をくくる縛り方を検索。<br />別に作り方は難しいもんじゃないんだけど<br />グイと引っ張るとホントにきゅっと締まって、ちょっとゾーッとした。<br /><br />まさかホネからそんなもん学ぶとは。<br />ホネ、奥深すぎる。<br />
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美人薄命

美人薄命 (双葉文庫)深水 黎一郎 双葉社 2016-04-14売り上げランキング : 28750Amazonで詳しく見る by G-Tools表紙からプンプンの老人小説臭を感じて購入。オハツの作家さんだが、略歴を見ると推理小説が有名らしい。うん、成程なというカンジ。冒頭は旧仮名遣いの文章から始まる。閉鎖的な山村のような場所で女は姑の小言と、家事と継子育てに耐えている。夫は女の所に通っているらしく、あまり幸福な結婚生活ではないようだ。オ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575518816/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51k6LLOzZpL._SL160_.jpg" border="0" alt="美人薄命 (双葉文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575518816/haruhon-22/" target="_top">美人薄命 (双葉文庫)</a><br />深水 黎一郎 <br /><br />双葉社 2016-04-14<br />売り上げランキング : 28750<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575518816/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />表紙からプンプンの老人小説臭を感じて購入。<br />オハツの作家さんだが、略歴を見ると推理小説が有名らしい。<br />うん、成程なというカンジ。<br /><br />冒頭は旧仮名遣いの文章から始まる。<br />閉鎖的な山村のような場所で<br />女は姑の小言と、家事と継子育てに耐えている。<br />夫は女の所に通っているらしく、あまり幸福な結婚生活ではないようだ。<br />オマケに彼女は、不幸な事故で視力を失う。<br /><br />だが彼女は、たった1つの思い出を胸に生きていた。<br />戦争という灰色の時代に、<br />かすかな甘さが匂う初恋と言う名の面影を──<br /><br />時代は変わり、主人公は卒論の一環で<br />一人暮らしの高齢者に弁当配達のボランティアをすることになった。<br />無論、面白くもなんともない。<br />バイト代が入る訳でもないし、相手は老人ばかりだ。<br />愛想が悪かったり話が長かったりで、<br />卒業がかかっていなければ1日も早くやめたい。<br /><br />おまけに1軒だけやけに遠い家があり、面倒この上ない。<br />今にも崩れそうなその木造アパートには<br />片目の見えない老婆が、一人つくねんと座っていた──<br /><br />それが冒頭の女であることは、察しが付く。<br />老人小説の味わいはなんといっても、老人のキャラ設定だ。<br />何十年分もの前話ストーリーと経験値。<br />青二才勇者を章ごとに育てる楽しみとは違い、<br />もう育ち切ってゲージが動かないところに魅力がある。(なんだそら)<br /><br />いやもう、このバーサン最高。<br />84歳と言う年齢で20代そこそこの主人公に<br />「わしがあど2つくらい若かったら、ほっとかね」とのたまう。<br />2年前である。82歳である。<br />難易度の高い間違い探しみたいなもんである。<br /><br />更にこの本のタイトルである故事成語を使い<br />ワシもそろそろお迎えが来るやもしれんと溜息を吐く。<br />素晴らしい老人ギャグだ。<br />このギャグをぶっ放すためにだけ、長生きしたいとすらと思った。(真顔)<br /><br />だがこのバーサンには、少しばかり不思議なことがあった。<br />そこで奇妙に生まれた60歳差の関係は<br />彼女の過去や主人公の現在、そして未来を反映していく。<br />舞台設定は満点である。<br />だが惜しむらくは、作者が推理小説作家であることだろうか。<br /><br />コレだけの老人小説設定でありながら、物語は「謎解き」で幕を迎えてしまう。<br />それが安楽椅子探偵のような形だったのも残念。<br />他の著作を拝読していないので恐らくだが<br />何かのシリーズやキャラと遠くリンクした話なのかもしれない。<br />それなら推理小説の形をとっているのも、まま納得ではあるのだが。<br /><br />老人小説と言うジャンルがホントに在る訳ではない。<br />だがヤング(←敢えて古めかし)が主人公でないからこその<br />物語の結末と味わいを、自分は老人小説と呼ぶ。<br />戦争と言う素材を使った分、テーマに重みをつけたのかもしれない。<br />バランスのとれたストーリーではあるのだが<br />老人を調味料としてではなく、メイン食材で使って欲しかった。(個人的に)<br /><br />バーサンが20代の主人公に恋したっていいじゃないか。<br />いや多分したのだ。<br />アパートで大福と茶をすする姿なんか、立派なおうちデートである。(笑)<br />バーサンだから過去のコイバナの成就が幸福とは限らない。<br />そういう意味でありきたりになってしまったのが、ちょっと勿体ない。<br /><br />ベストセラーになった推理小説があるらしいので、そちらもいずれ拝読したい。<br />それはそうとして作者には、<br />本格的老人小説を1冊書いてもらえないものだろうか。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />なんかまあ最近バタバタしているワケだが、<br />仕事に必要なのでちまちまとアニメーション素材を作ったりして<br />細かい作業に時間を盗られるといったカンジで。<br /><br />例えば。<br /><br />■ワードで扇風機を作ります<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160529-1.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160529-1.gif" alt="20160529-1.gif" border="0" width="200" /></a><br /><br />■動かします<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160529-2.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160529-2.gif" alt="20160529-2.gif" border="0" width="200" /></a><br /><br /><br />■どこからともなくねこを用意します<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160529-3.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160529-3.gif" alt="20160529-3.gif" border="0" width="200" /></a><br /><br /><br />■組み合わせます<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160529-4.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160529-4.gif" alt="20160529-4.gif" border="0" width="400" height="289" /></a><br /><br /><br />■組み合わせは自由です。<br /> 「あー、あっついなー」<br /> 「…いろいろと無駄な身体だな」<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160529-5.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160529-5.gif" alt="20160529-5.gif" border="0" width="400" height="400" /></a><br /><br /><br />まあもちろん、最後のは仕事となんらカンケーないがな!<br /><br />
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ねことじいちゃん

ねことじいちゃん (メディアファクトリーのコミックエッセイ)ねこまき(ミューズワーク) KADOKAWA/メディアファクトリー 2015-08-07売り上げランキング : 5916Amazonで詳しく見る by G-Toolsちるらんの新刊を買いに行ったのだが、本屋で思わず衝動買い。猫もジーサンも大好物の自分に、このタイトルが見過ごせるかあっッッ!!タイトルそのままに、ねことじいちゃんの生活。2年前に奥さんが無くなってから、タマ(♂・10歳)とふた... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4040676718/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41wP5XXGnFL._SL160_.jpg" border="0" alt="ねことじいちゃん (メディアファクトリーのコミックエッセイ)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4040676718/haruhon-22/" target="_top">ねことじいちゃん (メディアファクトリーのコミックエッセイ)</a><br />ねこまき(ミューズワーク) <br /><br />KADOKAWA/メディアファクトリー 2015-08-07<br />売り上げランキング : 5916<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4040676718/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-666.html" target="_blank">ちるらん</a>の新刊を買いに行ったのだが、本屋で思わず衝動買い。<br />猫もジーサンも大好物の自分に、このタイトルが見過ごせるかあっッッ!!<br /><br /><br />タイトルそのままに、ねことじいちゃんの生活。<br />2年前に奥さんが無くなってから、<br />タマ(♂・10歳)とふたりで暮らす大吉さん(75歳)。<br /><br />場所はどことは書かれていないが、海が見える坂道の多い、<br />じーちゃんとばーちゃんとねこがたくさん暮らす町。<br />郵便屋さんが配達をしながら、老人たちの安否を確認して<br />軒先や玄関で話し込んでいったりする。<br />淡い絵柄そのままに、ほわほわした空気がページから流れる。<br /><br /><strong><span style="font-size:x-large;">駄目だもう手がプルプルする。</span></strong><br />タマさんがイケメン過ぎる.。<br />まずデブい。(※デブ猫専の高ポイント)<br />ウェストの無いむっちむちのカラダに尖ってないアゴ。<br />丸い背中も饅頭のような尻もタマらん…!<br /><br />カワイイだけじゃない。<br />猫が猫たる所以の「厚かましさ」も兼ね備えている。<br />大吉さんを下僕とし、あまり役に立たないという。<br />散歩も一人で行けないから、ついて行ってやるのだと。<br />なのに留守番を申しつけられたタマが、玄関で大吉さんを睨む。<br />「まさかおいていくんか?」「おいていくん?」「つれてってーや」<br /><br /><strong><span style="font-size:x-large;">_(:3」∠)_ジタバタ_(┐「ε:)_</span></strong>※床を転げまわる図<br />土地のモデルは瀬戸内周辺なのであろうか、<br />タマは関西弁らしき方言を操るのである。<br />めんこいめんこすぎるけしからんめんこすぎる。<br />デブ専ツン好き方言萌えの荒ぶるハートをどうしてくれる…!<br /><br />タマだけではない。大吉さんまでイケている。<br />波平さんから天頂の毛を抜いたようなそのお姿に<br />余りにフィットするステテコ・スタイル。<br />「タマさん」と呼ぶあたりも紳士である。<br />オマケに奥さんの手料理を忍ぶ、自炊できちゃう男子である。<br /><br />タマの台詞は文字になっているものの、<br />恐らく本当に喋っている訳ではない。<br />けれど大吉さんはタマに話しかけるし、タマはそれに応える。<br />それが噛み合う時も噛み合わない時も含めて、<br />互いが生活、そして人生の一部分になっていることが分かる。<br /><br />いやもうとにかくタマさんがタマらん。<br />いただきもののエンドウ豆をすんすんと嗅いで<br />「まちがいなくエンドウ豆ですわ」と報告するドヤ顔とか。<br />ウチもよく洗濯機の排水溝をじーっと監視しては、<br />「今日もちゃんと動いとるで」と満足そうに報告してきたものである。<br /><br />自宅警備員なんだよなぁ、猫って。<br /><br />だからタマさんにとって、大吉さんもまた<br />下僕であり座布団でありエサ出し機であり、<br />また監視してやらねばならない対象なのである。<br />そのエピソードがちょこっと語られた話は、思わず目頭が熱くなった。<br />猫だなあ、って思った。<br /><br />四季を巡る日常の一つ一つが、あたたかくて、愛しい。<br />癒されるのに、苦しい。<br />なんというデブ猫専ロウジンスキーテロ。<br />ふおおおデブ猫をもふりたい!<br />ジーサンのハゲ頭を撫でくりたい!(やめてあげて)<br /><br />変質者になる前に、早く続巻たのむ…!<br /><br />個人評価:★★★★★<br /><hr size="1" /><br />自分の画材はもっぱらワードである。<br />フォトショやなんかも使うが、簡単な絵はコレで描く。<br /><br />ワードには図形を描画する機能がついているが<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160124-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-86.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160124-1.png" alt="20160124-1.png" border="0" width="369" height="98" /></a><br /><br />フツーに書くとこーゆー面白くもなんともない図形が出来る。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160124-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-86.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160124-2.png" alt="20160124-2.png" border="0" width="404" height="258" /></a><br /><br />が、これを変形させてチョメチョメすると、こんなコトもできる。<br />この工夫が面白くてハマった。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160124-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-86.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160124-3.png" alt="20160124-3.png" border="0" width="450" /></a><br /><br /><br />ともあれタマさんがあんまりかわええので、<br />それっぽい猫をワードで描いてみる。<br /><br />■「曲線」で描いただけのもの。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160124-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-86.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160124-4.png" alt="20160124-4.png" border="0" width="360" /></a><br /><br />うーん、なんか線が固いなあ。もっとやわらかいカンジにしたい。<br /><br />■線を変えてみる。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160124-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-86.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160124-5.png" alt="20160124-5.png" border="0" width="395" height="291" /></a><br /><br />うん、ちょっとそれっぽくなったか?<br /><br />■模様を付けてみる。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160124-6.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-86.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160124-6.png" alt="20160124-6.png" border="0" width="428" height="319" /></a><br /><br />色や線が均一になってしまうのが欠点だなあ。<br />この辺、やっぱり手書きやお絵かきソフトにはかなわないのだ。<br /><br />■完成図。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160124-7.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-86.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160124-7.png" alt="20160124-7.png" border="0" width="500" /></a><br /><br />ねこまきさんの絵はもっとかわええので、ぜひ実物をごらんくだしゃあ。<br />
  • Date : 2016-01-24 (Sun)
  • Category : 漫画
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シャッター通りの死にぞこない

シャッター通りの死にぞこない (双葉文庫)福澤 徹三 双葉社 2015-07-16売り上げランキング : 54061Amazonで詳しく見る by G-Tools裏表紙の「老人だらけ」という言葉につられた。や、確かにそれは嘘ではなかったが。主人公は闇金の取り立て屋。店の金を持ち出し、サテ流れ着いたは「子鹿商店街」。「バンビロード」などと小洒落た名前こそついているが、さびれたシャッター通りは看板も店主も古ぼけ、チャーハンは不味いわバーはぼ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575517984/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/511zM59whnL._SL160_.jpg" border="0" alt="シャッター通りの死にぞこない (双葉文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575517984/haruhon-22/" target="_top">シャッター通りの死にぞこない (双葉文庫)</a><br />福澤 徹三 <br /><br />双葉社 2015-07-16<br />売り上げランキング : 54061<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575517984/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />裏表紙の「老人だらけ」という言葉につられた。<br />や、確かにそれは嘘ではなかったが。<br /><br />主人公は闇金の取り立て屋。<br />店の金を持ち出し、サテ流れ着いたは「子鹿商店街」。<br />「バンビロード」などと小洒落た名前こそついているが、<br />さびれたシャッター通りは看板も店主も古ぼけ、<br />チャーハンは不味いわバーはぼったくりだわで、まさに場末だ。<br /><br />洋装店の女がちょっと好みで適当に話をあわせていたら<br />成り行きでイベント会社の社長などと名乗ってしまい、<br />このバンビならぬゾンビロードの「町おこし」をやることに。<br />オマケになんと、盗んだ金が消えてしまった。<br />にっちもさっちもいかない状況に、主人公と町おこしはどうなるのか!?<br /><br />──というストーリーなのだが、<br />色んな意味で個人的に「寸止め小説」と呼びたい。<br />なんというか、感動も寸止め、笑いも寸止め、<br />イキオイも寸止め、オチも寸止めみたいなカンジで<br />なんでこんな勿体ない小説にしてしまったのかと小一時間。<br /><br />いや、設定は結構おもしろいと思うのだ。<br />登場人物が沢山いる割にさらっと頭に入るので<br />キャラの作り方は上手いんだと思う。<br />だが「このキャラいいわー」と思えるほど肩入れするものがない。<br />寸止めである。<br /><br />闇金主人公も悪人のように出て来るものだから、<br />ははあ、ここから善人フラグを立てて読者のハートを鷲掴むのかと思いきや、<br />割とイヤなカンジの男のまんまである。<br />いかにも感動を与えそうなシチュのに、与えない。<br />ある意味、潔いほどの寸止めだ。<br /><br />ギャグも悪くないツッコミがちょいちょいあるのだが、<br />どうも噴き出すまではいかない。<br />むしろ滅茶苦茶フザけたストーリーだったりした方が<br />「なんッッッじゃこりゃあああぁぁ!!」と怒ることも出来るのだが<br />怒るほどのレベルでもないのだ。<br />…なんなんだ、この寸止め感。(´・ω・`)<br /><br />個別に素材だけ見れば結構悪くない筈なのに<br />なんで合計したら平均点を割ってしまうのだろう…?<br />いやなんかボロクソ言ってるみたいで申し訳ないが<br />惜しいなあとホントに思ったので。<br />そう思いながらふと、裏表紙側の帯文句に気がついた。<br /><br /><blockquote><p>「悪フザケあり!ギャグあり!感動の涙、一切なし!<br /> ただただ面白いだけの小説です。<br /> 心に何かが残る読者がしたい人、お断り!」</p></blockquote><br />ちょwwここ一番ワロタwww<br />帯に騙されたことは今まで何度となくあるが、<br />こんなに正直な帯初めて見たわwwww<br /><br />そーかー…。うん、ちゃんとそう書かれてるんじゃ、仕方ないな。<br />って、オチここなのかよ。<br />ちゃんと読んどけばよかった。(笑)<br /><br />個人評価:★★☆←帯の分うっすら星ひとつ<br /><hr size="1" /><br />ホネにホネヌキ。<br /><br />シリーズを買いだすと大変なことになるので<br />手持ちのオモチャを使ってみる。<br />まあ結局ほとんど買うんだろうなとは思ってるけど。<br /><br />■雛人形の道具だけ売ってたのを買ったヤツ。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150930-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150930-5.jpg"border="0" width="400" height="388" /></a><br /><br />雛人形は怖いからキライなんである。(ホネはいいのか)<br /><br />■きゃああああ!わたしのうしろにほねが…!<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151002-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151002-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />よく見てください。鏡の中にちゃんとホネがおるのです。<br />上手いこと撮影しないと自分の手が映ってしまうので<br />存外苦労して撮った一枚。(ものすごくどうでもいい)<br /><br />■雛人形だから、当然コレもある。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151002-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151002-3.jpg"border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />夜の平安京 土塀を壊してまわった。<br />盗んだ牛車で走り出す。<br />自分の存在が何なのかさえ解らず震えてる。<br /><br />ホネですよね(´・ω・`)<br /><br />■でもこんなドリーミーな写真だって。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151002-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151002-4.jpg" border="0" width="500" height="338" /></a><br /><br />いや、ホネですよね(´・ω・`)<br /><br />■コレはまだ修業が必要。<br />  <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151002-5.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151002-5.gif" alt="20151002-5.gif" border="0" width="300" height="330" /></a><br /><br />永遠に続くお掃除アニメ。<br />写真アニメって定点で撮らないとダメなんだよね。<br />もう少しがむばる。(ほかにもっとやることが)<br /><br /><hr size="1" /><br />いま職場のPCに例のWin10アイコンを出す作業やってんだが<br />コレがホント、泣きそうにつらたん…。<br />もう10出てから買えばいいじゃねえかよっていう。<br /><br />明日は間違いなく出勤だが、できれば日曜は休みたい…。<br />もうワシのやすらぎはホネしかない…。(もっとほかにいいものが)<br />
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もう過去はいらない

もう過去はいらない (創元推理文庫)ダニエル・フリードマン 野口 百合子 東京創元社 2015-08-29売り上げランキング : 18345Amazonで詳しく見る by G-Tools米寿ヒーロー、バック・シャッツが帰ってキタ――(゚∀゚)――!!前作もう年は取れないで大怪我を負ったバックは住み慣れた家を離れ、愛する妻と共に介護施設へ入居する。やっと年相応のジーサンライフが始まるのかと思いきや、歩行はままならないものの、毒の効いたお返事は相変わらず... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448812206X/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Q4V79E4-L._SL160_.jpg" border="0" alt="もう過去はいらない (創元推理文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448812206X/haruhon-22/" target="_top">もう過去はいらない (創元推理文庫)</a><br />ダニエル・フリードマン 野口 百合子 <br /><br />東京創元社 2015-08-29<br />売り上げランキング : 18345<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448812206X/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />米寿ヒーロー、バック・シャッツが帰ってキタ――(゚∀゚)――!!<br /><br />前作<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-564.html" target="_blank">もう年は取れない</a>で大怪我を負ったバックは<br />住み慣れた家を離れ、愛する妻と共に介護施設へ入居する。<br />やっと年相応のジーサンライフが始まるのかと思いきや、<br />歩行はままならないものの、毒の効いたお返事は相変わらず。<br />御愛用の357マグナムも「無鉄砲」もその胸にある。<br /><br />更にその手には「歩行器」が必須となり、大幅にバージョンアップ。<br />戦闘どころか階段の段差すらラスボスになりかねず、<br />もう読者の心臓はドキバク縮みっぱなし。<br />老いと言うパワーダウンが血圧をあげるこのミラクル。<br />餅なんぞ出てきたら、もう<span style="font-size:large;"><strong>試合終了</strong></span>である。<br /><br />そんなバックのもとに訪れた「因縁」の犯罪者。<br />自首して警察の保護を受けるため、手を貸してほしいという。<br />物語は現在から1965年の時間の砂を崩しつつ、<br />バックのユダヤ人というルーツとアメリカの抱える人種問題を<br />その中に浮かび上がらせていく。<br /><br />が、この「因縁」も<span style="font-size:large;"><strong>78歳</strong></span>。<br />大人しく茶飲み友達にでもなればいいものを、<br />互いに熱湯の入ったカップを投げつけかねない、まさに「因縁」なのだ。<br />元より読者の心臓に悪い高齢ヒーローは<br />10歳差という大きなハンデと軽量型歩行器を振り回す。<br />こんなに緊張感のある老人小説がかつてあったろうか…!<br /><br />今巻のみどころは、バックの過去だろう。<br />87歳にして手を焼くそのアウトローっぷりは<br />更に若気も手伝ってもう手が付けられず、「痛快」を通り越している。<br />目には目を。歯には歯を。<br />殺られる前に殺れ。<br />右の頬を殴られたら、左から棍棒でタコ殴りだ。<br /><br />これがもし単なる警察小説であれば、<br />恐らく「ダーティハリー」の二番煎じの域を出ない。<br />だが「収容所を経験したユダヤ人」であるという設定が<br />バック独自の「正義」の基盤となっている。<br />まるで錆びて突き出しながらも建物を支えているネジのように<br />名の通り「老骨」を物語っているのだ。<br /><br />その「錆び」をガリガリと削ってみれば<br />バックの亡き父母と息子への記憶、そして<br />ユダヤの歴史と戒律が固くこびりついている。<br />高齢ヒーローという設定勝ちの痛快劇としても楽しめるが、<br />88年という男の人生劇の発掘としても、老人小説の味わいが十分にある。<br /><br />映画化も楽しみだが、あとがきで次回作が決定していると聞いて大歓喜。<br />どんな話になるだろう?<br />バックのカーチャンだけでも1冊出せそうなくらい強烈だし、亡父や息子も気になる。<br />こんな亭主を持った奥さんも、言いたいことは沢山あろう。(笑)<br />だが心配なのはバックの年齢である。<br /><br />このジジイが暖炉前で「どれ昔話でも」などと、大人しく座っている筈がない。<br />エピソードの分だけ弾丸をぶっ放してすっ転ぶに違いない。<br />歩行器ならまだしも、そのうち点滴をガラガラ引き連れていくか<br />ストレッチャーに乗ったまま町中に飛び出していくやもしれない。<br />やめてぇぇぇ!コッチの心臓がもたない!!<br /><br />イヤでも人の話なんか聞きゃしねーんだよ、このジジイ。<br />きっと次回作でも読者の心臓と呼吸を止め、<br />老人萌えの弾丸をハートに撃ち込んでいくんたぜ…!<br /><br />老人小説の栄えある「ハードジジイ賞」を受賞するだろうと<br />もっぱら自分の中で話題沸騰のオススメ作品。<br />(※ハードババア部門は<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-456.html" target="_blank">デンデラ</a>)<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />しばらくワード絵はお休みで、毎度おなじみのフォトショ作業。<br />今回はコレで行くかなー。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150906-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150906-1.png" border="0" width="300" /></a><br /><br />さて誰でしょうと言いたいところだが<br />この人特長あり過ぎてバレバレな気がする。(笑)<br />だが不思議!着色した途端!!<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150906-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150906-2.png" border="0" width="300" /></a><br /><br /><strong><span style="font-size:x-large;">誰だか分からなくなると言うマジック!</span></strong><br />(それあかんやつや)<br />なんやこのバッハの出来そこないみたいなん…。 orz...<br /><br />なかなかこの仕事に手を付けなかったので、締め切りは1週間後。<br />似るかどうかという以前に、間に合うのかという修羅場。<br />
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ご隠居さん

ご隠居さん (文春文庫)野口 卓 文藝春秋 2015-04-10売り上げランキング : 35014Amazonで詳しく見る by G-Toolsここでも何度も書いたが、老人小説が好きである。そう言うジャンルが確立されている訳ではないのだが。若者が山あり谷ありのアドベンチャー世界を走り、迫りくるミステリーを千切っては投げ千切っては投げ、悪漢をぎゃふんと言わせ、恋の花を咲かせるのもそれはよい。だがそれが老人となることで、いとあはれな趣きを醸... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167903415/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/516q7%2B7opxL._SL160_.jpg" border="0" alt="ご隠居さん (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167903415/haruhon-22/" target="_top">ご隠居さん (文春文庫)</a><br />野口 卓 <br /><br />文藝春秋 2015-04-10<br />売り上げランキング : 35014<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167903415/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />ここでも何度も書いたが、老人小説が好きである。<br />そう言うジャンルが確立されている訳ではないのだが。<br /><br />若者が山あり谷ありのアドベンチャー世界を走り、<br />迫りくるミステリーを千切っては投げ千切っては投げ、<br />悪漢をぎゃふんと言わせ、恋の花を咲かせるのもそれはよい。<br />だがそれが老人となることで、いとあはれな趣きを醸し出す。<br /><br />山野をこけつまろびつよたよたと歩き、<br />ミステリーの伏線を3歩歩いて忘却し、<br />ストーリーと無関係に風前の灯火になってる姿などを読むと<br />フィクションではない胸の痛みと動悸と息切れが止まらない。<br /><br />や、別に老人が右往左往するのを喜んでる訳ではなく、<br />老人でなくては出せないダシがあるってことだ。<br />長年干したスルメ(失礼な)の味は、食べて見なくては分からない。<br />ワビサビ味もあれば、若者に負けぬ気骨ある老人味もある。<br />そういう意味で本書も、また一風違った風味がある。<br /><br />主人公は「鏡磨(と)ぎ」のジーサン。<br />当時の鏡は今のようなガラス製ではなく、金属板に金属メッキをしたものだ。<br />今でいうと包丁やスチール家具に、自分の姿が映るようなもんだろうか。<br />なので品質はそんなには良くなく、また時間の経過で曇ってしまう。<br />この表面を磨ぎ直し、メッキを施してくれるのが「鏡磨ぎ」だ。<br /><br />ジーサンは結構にお得意さんがいる。<br />鏡を磨ぐついでの、よもやま話サービスがウケているらしい。<br />が、たかが鏡研ぎにしては知識が広い。<br />得意客たちはみなその正体を不思議に思っているのだが<br />ジーサンは巧みに話を煙に巻いてしまう。<br /><br /><strong>三猿の人</strong> それでは爺が、ウナギの話でもしましょうかのう<br /><strong>へびジャ蛇じゃ</strong> 得意先の若旦那に、ヘビの話など教授する爺<br /><strong>皿屋敷の真実</strong> 出戻りの娘と語るお菊の真実。<br /><strong>熊胆殺人事件</strong> 熊胆のことまで詳しく知っている爺とは。<br /><strong>椿の秘密</strong> 妾らしい美女が語る不思議な打ち明け話。<br /><strong>庭蟹は、ちと</strong> ついに爺の正体が語られるッ!!<br /><br />タイトルで分かる人は分かるだろうが、落語ネタが多用されている。<br />落語ネタ小説としては以前、<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-133.html" target="_blank">幕末時そば伝</a>を読んだことがあるが<br />ある意味、アレの真面目バージョンと言えるか。<br />故にある意味ではライトな内容ではあるのだが<br />江戸文化がこまごまご書かれているあたり、読んでいて面白い。<br /><br />鏡磨ぎと言う職業を選んだのが、またいい。<br />元手が然程かからないため、老人が多かったんだそうだ。<br />とは言え結構な力仕事なので、「高齢者」と言う意味の老人ではなく<br />「リタイヤ組」という意味の老人だと思われる。<br />「ご隠居さん」というタイトルに、相応しい題材だ。<br /><br />コレはちょっとネタバレになってしまうのだが<br />鏡磨ぎは加賀からの出稼ぎ業であることも多かったのだとか。<br />メッキに使う金属が、北陸の方で産出されていたからだ。<br />ストーリーに関わる大きなネタバレではないのだが、<br />知っているとちょっと結末で「ほうほう」と思える。<br /><br />あと、鏡の拵えにレベルが上から7段階あるのは<br />今回本書で初めて知った。<br />うむうむ、これは為になった。φ(`д´)メモメモ...<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-535.html" target="_blank">数えずの井戸</a>で番町皿屋敷は多くの派生バージョンがあると書いたが<br />「皿屋敷の~」でその背景が語られている。コレも面白い。<br />鏡磨ぎサービスのよもやま話がウリの爺だが<br />読者にも時代小説ならではのアレコレを語ってくれる。<br />老人ならではのさりげな「語り部」小説だ。<br /><br />時代物なら鉄板の人情味に<br />滑稽噺から江戸グルメに捕物、不思議怪異までついてオトクである。<br />それだけにオチが割とキチンとついてしまったのが<br />ちょっと物足りない気がしないでもないが<br />最後にびしっと年の功でキメるのも、また老人小説の味わいなる1つであろう。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />スマホのバカゲーを時々やるのが、最近シュミになりつつ。<br /><br /> <a href="https://itunes.apple.com/jp/app/id997636428" target="_blank">■なまこれ~イケメンmeetsなまこ~</a><br /><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150717-1.png" border="0" width="350" /><br /><br />遊び方は簡単に言うとコレ。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150717-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150717-2.jpg" border="0" width="250" /></a><br /><br />なんかしらん、ナマコを献上するとナマコ王子の謎が解けるらしい。<br />一見モブみたいな王子に全然興味はないが<br />なんでナマコなんかは気になるじゃないか。<br />そんな気軽なキモチでDLしてみる。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150717-0.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150717-0.jpg" alt="20150717-0.jpg" border="0" width="225" /></a><br /><br /><strong><span style="font-size:x-large;">もう帰りたいキモチでイッパイです。</span></strong><br />なんだよナマコの話って。<br />しかしそもそもコチラからは一切発言ができず、<br />ひたすらナマコを取るしかできないのがまたムカつく。<br /><br />■ナマコ猟の様子<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150717-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150717-5.jpg" border="0" width="225" height="364" /></a><br /><br />…いや、ナマコって言うより…、いやいやいやいや。<br /><br />■ナマコには種類があり、ランクがある<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150717-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150717-4.jpg" border="0" width="221" height="298" /></a><br /><br />マナマコとかトゲクリイロナマコとかジャノメナマコとか<br />イロイロ名前付いてんだけど、<span style="font-size:x-large;"><strong>どうみてもうん…</strong></span>(自重)<br />これが100とか200とか300とか大漁で獲れ、ナマコ王子に献上する。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150717-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150717-3.jpg" border="0" width="224" height="315" /></a><br /><br /><strong><span style="font-size:x-large;">なにコイツしゃらくせぇ。(#゚Д゚)</span></strong><br />てかオマエ別にナマコ玄人っぽくないじゃん。<br />ナマコTシャツとかナマコポスター貼ってる様子もないし<br />ナマコフィギュアくらい部屋に置いとけよ!(ヲタクか)<br /><br />ていうかナマコ王子の身体や服がイイ加減ですごい気になる…!<br />バカゲーとはいえ、もう少しディティールに凝ってもいいんじゃね?<br />どーゆーストーリーになってるのか知らんが<br />コイツとラブラブになるのは凄く抵抗があるぞ。<br /><br />続く。
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百 (新潮文庫)色川 武大 新潮社 1990-01-29売り上げランキング : 32638Amazonで詳しく見る by G-Tools阿佐田哲也と言った方が通りがよいのだろうか。「麻雀放浪記」の著者である。映画は全編ではないが見た覚えがある。なかなか面白かった記憶があるが、本は初読だ。小説家で雀士という異色の経歴ではなく、「家族」を見つめていた視点を語った私小説となる。★★★ → ★ → ★★★★ → ★★ → ★★★感想をひとくちで語るとこんなカンジだろう... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101270031/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51UYBUB5GUL._SL160_.jpg" border="0" alt="百 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101270031/haruhon-22/" target="_top">百 (新潮文庫)</a><br />色川 武大 <br /><br />新潮社 1990-01-29<br />売り上げランキング : 32638<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101270031/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />阿佐田哲也と言った方が通りがよいのだろうか。<br /><br />「麻雀放浪記」の著者である。<br />映画は全編ではないが見た覚えがある。<br />なかなか面白かった記憶があるが、本は初読だ。<br />小説家で雀士という異色の経歴ではなく、<br />「家族」を見つめていた視点を語った私小説となる。<br /><br />★★★ → ★ → ★★★★ → ★★ → ★★★<br />感想をひとくちで語るとこんなカンジだろうか。<br />途中で挫折本になるかと思うくらいページが進まなかったり、<br />かと思うと一気に終盤まで読んでしまったりと、<br />何とも掴みどころのない作品だ。<br /><br />4つの章に分けられているが、<br />子供時代から順を追って語られている訳ではない。<br />と言うよりは、最終章を語るためにどうしても<br />話をあちこちしなければならなかったという印象。<br /><br />母親は生活のために外に出て働いていたようで<br />作者の視点はもっぱら弟と父親に注がれている。<br />これが何処まで事実を描いているのか不明だが、<br />母親のことはあまり眼中になかったようだ。<br />兄として真っ当に弟を見守っている視点と、<br />異様なほどに父親を観察している視点が、つらつらと続く。<br /><br />著者の父親は軍人恩給で生活をしていた「無職」であり、<br />また絵に描いたような「明治男」であったという。<br />著者は歳をとってから生まれた子供で、その所為か常に<br />「この人はもうすぐ死ぬのだから」というフィルター越しに<br />頑固一徹な父の言動をみる癖がついている。<br /><br />が、本人自身も不登校や睡眠障害を抱えていたようで<br />ストーリーを通して、どうにも安定感がない。<br />ぐっと読者を引き寄せたかと思うと、全く分からない描写が続いたりする。<br />また大人になってからも達観している部分と<br />脆い部分が混ぜこぜになっていて、イライラさせられたりする。<br /><br />しかしそれだけに、思いの丈を綴った文章であることが分かる。<br />最後の章で「ああ、この事を告白したかったのか」と分かると<br />何だか小さい子どもが怒られるのを待っている姿を<br />目の前にしているかのような、そんな心持ちになる。<br /><br />癖のあるジーサンは、本当に大変なのだ。(笑)<br />自分の家族も、ジーサンのことで度々呼び出されたことがあるから<br />著者の母親や弟の言っていることも、よくわかる。<br />そして距離を置いているからこそ、<br />著者自身が父に感傷的な気持ちを持つのだということも。<br /><br />それでいいと思うのだ。<br />距離が生むやさしさというのは、確かにある。<br />でもそれは嘘と言う意味ではない。<br />例えそれが100%でなかったとしても<br />10%でも20%でも距離が近づくなら、それでいいと思う。<br /><br />またこの著者の父親の老いてうらぶれた様が<br />老人小説としてもしみじみとあはれ深い。<br />決して万人向けの内容ではないが<br />著者がそのままの言葉で綴る家族を巡る「輪廻」は<br />どこかしらはっとするものを含んでいる。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />これを読んでちょっと思い出したのが、<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-464.html" target="_blank">シズコさん</a>だ。<br />親との距離を測りかねていた佐野洋子さんのエッセイだが<br />コチラもオススメである。<br /><hr size="1" /><br />はからずもジーサン話が続くことに。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150411-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150411-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />これで体を悪くしなかったのだから、超人的に体が丈夫だった。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150411-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150411-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150411-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150411-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />ジーサンの家へ行くのは全然構わなかったが、<br />この役ドコロは子供心になんとなくイヤだった。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150411-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150411-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150411-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150411-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />持続はしないが、取り敢えずその日は呑むのをやめる。<br />孫の力とは恐ろしい。<br /><br />自分が受験生だったときは、<br />「ははははるほんが合格するまで(←吃音があった)<br /> じじじじじーちゃんは酒やめるさかいな!」<br />と、ホントに断酒した。(合格したらまた呑みだした・笑)<br /><br />孫の力とは恐ろしい…。<br />
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旅のお供に殺人を

旅のお供に殺人を (創元推理文庫)コリン・ホルト・ソーヤー 中村 有希 東京創元社 2015-02-13売り上げランキング : 22864Amazonで詳しく見る by G-Tools献本でいただいた本。──なので、《海の上のカムデン騒動記》シリーズの最終巻だけ読むと言うファンの方には非常に失礼な読み方をしてしまったことをお詫び。だだだだって老人がわんさか出るって聞いちゃったから!(必死)老人スキーの抗いがたい衝動をお許しください…。高級老人... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488203094/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61pF-zV6HBL._SL160_.jpg" border="0" alt="旅のお供に殺人を (創元推理文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488203094/haruhon-22/" target="_top">旅のお供に殺人を (創元推理文庫)</a><br />コリン・ホルト・ソーヤー 中村 有希 <br /><br />東京創元社 2015-02-13<br />売り上げランキング : 22864<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488203094/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />献本でいただいた本。<br /><br />──なので、《海の上のカムデン騒動記》シリーズの<br />最終巻だけ読むと言うファンの方には<br />非常に失礼な読み方をしてしまったことをお詫び。<br />だだだだって老人がわんさか出るって聞いちゃったから!(必死)<br />老人スキーの抗いがたい衝動をお許しください…。<br /><br />高級老人ホーム「海の上のカムデン」。<br />本来なら快適に保たれた豪奢な室内で、<br />優雅に退屈を潰しながらも、何ごともない余生を過ごすのが<br />上流階級の「正しい老後」なのだろうが<br />どうやらここはそうではないらしい。<br /><br />主人公は凸凹コンビのばーちゃん二人。<br />体格も正反対ながら、性格も真逆。<br />好奇心をアクセル全開で踏むばーちゃんと、<br />ゆったりどっしりとソレにブレーキをかけるばーちゃん。<br />いや失礼、二人のお気にいり警部に倣って、レディと呼ばねばなりますまい。<br /><br />このレディの溢れんばかりのバイタリティが<br />厄介ごとを呼ぶのかはたまた引き寄せてしまうのか、<br />彼女たちに限っては「退屈を潰す」ような暇はなさそうだ。<br />語学旅行と出かけた一泊二日のメキシコ旅行で、<br />恐ろしい殺人事件が起こってしまうのだから!<br /><br />とはいえ、ミステリーはお味噌汁みたいなモンで<br />なんというかストーリーを潤す(?)為にあるのだろう。<br />メインディッシュは二人のレディに負けじ劣らぬ、<br />カムデンの爺婆…、否、紳士淑女たちのキャラだろう。<br /><br />そりゃ子供でも躾けるのは大変だというのに<br />もはや人生の酸いも甘いも噛み抜いてスルメのようになった彼らは<br />退くことも媚びることも省みることも必要ない。<br />年功序列でトップレベルに達してしまった<br />「♪ありのままのわたしでいいの~」に我ら若造が敵う訳もないっ…!<br /><br />が、年功序列で悲しみや苦しみも沢山経験した年齢だからこそ<br />「晩年」に人生を謳歌する姿は、こちらが見ても清々しい。<br />死など達観して常に新しいことにチャレンジし、<br />また体力の衰えもモノともせずに好奇心を振り回し、<br />時にはイケメンにむふむふしている姿など、<br />ちょっとシワがいっただけで(失礼!)、女子高生のごとき初々しさだ。<br /><br />ラストではハリウッド顔負けのアクションシーン(?)もあり、<br />イヤもう読んでる方がヒヤッヒヤ。ばーーーーーちゃーーーん!<br />やめてやめて!貴女の前にコッチの心臓が止まるから!!<br />(このヒヤヒヤ感が老人本の味でもあるんだが)<br />しかしこのアクセル踏む方のばーちゃんの<br />ビミョーに話を聞かないカンジ、何処かで知ってる…。<br />ウチのおか…<br /><br />イ、イヤきっと、ばーちゃんの三歩進んで二歩下がらない感じが<br />シリーズを読めばチャーミングに見えてくるのに違いない。<br />とにかく、お年寄りが元気というのが、いい。<br />ヨレヨレとしぼんだジーサンにはまだ(まだ?)手が出ないわって方に<br />オススメできる安心なジジババ本じゃないだろうか。<br /><br />そしていつか貴方も老人スキーの世界へ!<br />逆R60のワビサビは、ハマると癖になる禁断の味!<br />老人スキーの門戸はいつでも開いておりますぞ…!【宣伝】<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-638.html" target="_blank">阿呆ファイナルファンタジー</a>は続くよどこまでも。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150322-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150322-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150322-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150322-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />しかしもうワシらの体力ゲージは1ケタ。<br />1時間以上は猶に経過しているので、前駅に戻る方がアブナイ。<br />ならば──、進むしかないのだ。前に。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150322-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150322-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />※危険ですからよい子は絶対真似しないでね!<br />※しないだろフツー。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150322-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150322-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150322-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150322-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />ジャンピング厳禁地帯でなんちゅー歌をうたっとったのか。<br />で、鉄橋の外観をぐぐって捜したのでご覧いただこう。<br /><br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br /><br /> ■ ここをあるきました。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150322-6.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150322-6.jpg" border="0" width="420" /></a><br /><br />…おわかりいただけるだろうか。<br /><span style="font-size:x-large;"><strong>ホントに橋だけで柵もなんもねーんだコレが。</strong></span>(爆)<br />左手の鬱蒼としたのが山な。<br /><br />さ、次で終わるぞー。<br />
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オジいサン

オジいサン (中公文庫)京極 夏彦 中央公論新社 2015-02-21売り上げランキング : 5159Amazonで詳しく見る by G-Toolsいやもうフイタ。余りに不審者なことになりそうだったので、途中から外で読むのをやめて、家で読んだくらい。京極氏の著作に厭な小説というのがある。とにかく厭な話を厭なカンジで厭に締めくくるという厭な小説だがコレは何の変哲もない爺の爺たる生活を爺のテンポで語ると言うひたすら爺な小説である。そっと頁... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122060788/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51FqI6VyGvL._SL160_.jpg" border="0" alt="オジいサン (中公文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122060788/haruhon-22/" target="_top">オジいサン (中公文庫)</a><br />京極 夏彦 <br /><br />中央公論新社 2015-02-21<br />売り上げランキング : 5159<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122060788/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />いやもうフイタ。<br />余りに不審者なことになりそうだったので、<br />途中から外で読むのをやめて、家で読んだくらい。<br /><br />京極氏の著作に<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-68.html" target="_blank" title="厭な小説">厭な小説</a>というのがある。<br />とにかく厭な話を厭なカンジで厭に締めくくるという厭な小説だが<br />コレは何の変哲もない爺の爺たる生活を<br />爺のテンポで語ると言うひたすら爺な小説である。<br />そっと頁を捲るとインク臭ではなく、加齢臭がしそうな一品だ。<br /><br />僕達は(=自分だけが)こんな小説を待ってた・・・!<br /><br />「七十二年六箇月と1日 午前5時47分~6時35分」<br />というタイトルから始まる7日間の爺ライフ。<br />時間は章ごとにアトランダムだが、<br />どれも小一時間ほどの経過に過ぎない。<br />のだが、長い。<br /><br />ページ数がある訳ではない。<br />一人暮らしの72才の爺らしく、のっそり起きたりまったりしたり<br />ゆっくり飯を食べたり片付けたりしているだけなのだが<br />爺が時計を見ると5分くらいしか経っていなかったりする。<br />さりとて腹が空く訳でもなく、テレビをぼーっと見るのも好きではないので、<br />爺はとにかく丁寧に作業をこなし丁寧に物事を考えて時間を過ごすよう心掛けている。<br /><br />日曜日は地デジと電球と田中電機についてあれこれ考え、<br />月曜日は燃えるゴミを出して今日が何曜日だったかということと<br />携帯というものの必要性と語幹について考え<br />火曜日はカセットテープが燃えるゴミなのか燃えないゴミなのかの<br />回答に辿り着けずまた捨てそびれ<br />水曜日はスーパーに買い出しに出かけ、ソーセージの試食と<br />冷蔵庫内のしなびたキャベツとの行く末に思い悩み…<br /><br />♪ともだちよ これが私の一週間の 仕事です<br />テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャ<br />テュリャテュリャテュリャテュリャリャーーーーー♪<br />てな具合だが、そこに行くまでもいろんな思考と<br />爺の生活スケジュールが入り込み、時間はぐねぐねと曲がりくねっている。<br />が、やっぱり5分くらいしか経っていない。<br /><br />そのタイムラグが思わず吹き出すほどにオモロイのだが<br />時折はっとさせられる。<br />年を取ると昔のことがつい昨日のように思われるのに、1日は長くなる。<br />子どもの頃は未来があんなに遠く、そして1日は短かったのに。<br />人生におけるタイムパラドックスの理由が、ふと臓腑に落ちる心地がする。<br /><br />無論、最近の70代はまだまだ老いとは言えないが、<br />本書の爺は進んで年波に逆らわぬように生きている。<br />だが時折噴出してしまう爺扱いへのやるかたない思いを、<br />真面目に憤ったり反省したり納得したりと、忙しい。<br />だがやっぱり5分くらいしか経っていない。<br /><br />たまに1日が10時間くらい増えればいいなんて思う時もあるが<br />時間は生涯を平均して平等なのかもしれない。<br />いつか自分も時間を持て余すことがあるのだろうかと<br />ちょっとしんみりした気持ちにもなる。<br />渋味とギャグをちりばめた塩梅も丁度いい。まさに年の功小説。<br /><br />ネットも交通も出前も「早い」ことに価値を置かれる現在。<br />爺視点のゆっくりしたメトロノームで世界を見るのも一興だ。<br /><br />♪月曜日にお風呂をたいて 火曜日はお風呂に入り<br /> テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャ<br /> テュリャテュリャテュリャテュリャリャーーーーー♪<br /><br />個人評価:★★★★★<br /><hr size="1" /><br />そう言えば、ウチの大叔母も生涯独身で一人暮らしだった。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150308-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150308-1.png" border="0" width="420" height="256" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150308-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150308-2.png" border="0" width="420" height="256" /></a><br /><br />基本几帳面なので「足の踏み場がない」というようなことはなかったが、<br />棚や壁に至っては「隙間が無い」という状態であった。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150308-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150308-3.png" border="0" width="420" height="256" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150308-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150308-4.png" border="0" width="420" height="256" /></a><br /><br />何十センチという長さだったらしい。<br />そんなになるんかジャガイモ。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150308-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150308-5.png" border="0" width="420" height="256" /></a><br /><br />そう言うばーちゃんも入院時には、冷凍庫から昭和の肉が出てきたので<br />ドッチもドッチって気がするがね。<br />
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眠れる美女

眠れる美女 (新潮文庫)川端 康成 新潮社 1967-11-28売り上げランキング : 97196Amazonで詳しく見る by G-Tools日本人でノーベル文学賞を受賞した川端康成──は、昔に読んで挫折した作家でもある。(笑)あれから随分寝かせたことだし、そろそろ「雪国」でも読んでみるか。しかしその前に1冊読まねばなるまい。「昔に読んで挫折した」本書である。川端康成と言えばエロス、エロスと言えば川端康成である。谷崎潤一郎は自分の中で「... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101001200/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41cgnKfmR4L._SL160_.jpg" border="0" alt="眠れる美女 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101001200/haruhon-22/" target="_top">眠れる美女 (新潮文庫)</a><br />川端 康成 <br /><br />新潮社 1967-11-28<br />売り上げランキング : 97196<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101001200/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />日本人でノーベル文学賞を受賞した川端康成──<br /><br />は、昔に読んで挫折した作家でもある。(笑)<br />あれから随分寝かせたことだし、そろそろ「雪国」でも読んでみるか。<br />しかしその前に1冊読まねばなるまい。<br />「昔に読んで挫折した」本書である。<br /><br />川端康成と言えばエロス、エロスと言えば川端康成である。<br />谷崎潤一郎は自分の中で「立派な変態」であり、<br />PCで谷崎と打つと、予測変換に「谷崎の変態」が並ぶほどである。<br />「ちょwおまwww」とツッコミたくなる谷崎に対し、<br />なにかこう川端康成はツッコみづらい。<br /><br />【参考】谷崎の予測変換<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150215-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150215-1.png" border="0" width="159" height="173" /></a><br /><br /><br />オープンスケベとムッツリスケベとでも言おうか、<br />少なくとも昔の自分は、川端康成の薄暗さを受け入れられなかった。<br />若かったのだな、と思う。<br />今、川端康成を読み終えて少なからず、<br />多少は無駄でない齢を食ったのかもしれないと思ったり、する。<br /><br />本書は3つの短編からなる。<br /><strong>眠れる美女</strong><br />何をしても「絶対に起きない」娘と一夜を共にできるという怪しげな娼家。<br />既に「性的な悪戯が出来ない」齢となった老人だけが客となる。<br />主人公は気まぐれにそこを訪れ、二度三度と足を向けることになる。<br /><strong>片腕</strong><br />「片腕を一晩お貸ししてもいいわ」と、言葉通り女の腕を一晩借りた男。<br />男は女に礼を言うと、生きた腕を外套の中に隠して帰宅し、<br />自分のアパァトメントで二人、甘美なひとときを過ごす。<br /><strong>散りぬるを</strong><br />生活の面倒を見ていた二人の娘が、下宿先で殺されたのが数年前。<br />小説家はぼんやりと警察の調書の写しを眺め、空想に耽っている。<br />いずれは愛人にしたかもしれぬのに、などと思いながら。<br /><br />どれも初老あたりの男と、少女もしくは若い娘とのストーリーであり<br />コレだけでもイエもうお腹いっぱいなんでというところを<br />1つ1つの描写が非常にねちっこく、げっぷが出そうになる。<br />「病んでいる」ような印象と落としどころの分かりにくいオチに<br />当時はそれっきり読みすすめるのをやめてしまった。<br /><br />が、その表現の斬新さが今は分かる。<br />女の仕草や肌の柔らかさやすべらかさ、鼻孔を潜る匂いまでも<br />仮名づかいや句読点の細部に染みこませようする文章が<br />「ねちっこい」と感じたのだろう。<br />イイ年した爺が、食い入るように道行く若い娘をみているようで。<br /><br />イヤまぁ、今読んでもやっぱりねちっこいとは思うのだが<br />そこに「若さ」という溢れんばかりの眩しさを<br />「老い」という境地からみている図が薄っすらとみえる。<br /><br />「何をしても決して目覚めない眠り」とは、麻酔のような現実的なモノではないだろう。<br />事実彼女たちは寝返りをうったり、寝言をつぶやいたりもする。<br />それは「疑似の死」に近いものではないだろうか。<br />彼女達はそこからまだ遠い身でありながら、金を稼ぐために<br />老人たちに浪費して余りある若さと「疑似の死」を見せつけているのではあるまいか。<br /><br />「眠れる美女」は今でも分かりにくいオチだと思う。<br />それまで美しい娘ばかりみてきた老人は<br />最後に垢抜けない黒い肌をした娘と添い寝するのだが、<br />その黒い娘は眠ったまま呼吸をしなくなってしまうのだ。<br /><br />が、それは最後の「散りぬるを」を読むと<br />美しく眠ったまま死んだ娘と比べて、<br />黒い娘が「老い」に非常な衝撃を残したのが分かる。<br />また「片腕」も一見、非常に現代的な幻想小説に思えるが<br />「若さ」の象徴である腕を手に入れた「老い」という<br />非現実的な幻想ともみえてくる。<br /><br />なんにしろ、単なるエロ爺ィに「老い」が見えたのは<br />ほかならぬ自分が齢を食ったからであろう。<br />それでも読後にやや胃酸過多なカンジが残ったのは<br />単に川端節と相性が合わないのかもしれないし、<br />喜ばしいことに自分はまだ「老い」のひよっこなのかもしれない。<br /><br />多少前菜には重かった気がしないでもないが<br />次は「雪国」を食したいと思う。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />相方は果たして、日本に帰ってこれるのか。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150215-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150215-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />まあ結果から言うと、ありきたりのつまらんオチである。(ヲイ)<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150215-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150215-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150215-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150215-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />相方はコレを<strong><span style="font-size:x-large;">ポ ケ ッ ト</span></strong>だと思い込んでいたと言えば、オチは知れる。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150215-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150215-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />ゲートもちゃんとチェックしていなかったことから、自分達とも合流できず<br />大変な冒険をしたと思われる。笑。←酷<br />まあ幸いにも、遺失物に届いていたらしい。<br />そもそも単独行動をしていなければ防げたことなのだが<br />今更そこから注意するのも大人げないと思い。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150215-6.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150215-6.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />相方はこれを最後に海外には行ってない。<br />単に暇がないのか興味が無いのか、<br />なんらかのトラウマがあるのかはワカランが(笑)。<br />
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