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Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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帰ってきたヒトラー 上下巻

帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)ティムール・ヴェルメシュ 森内 薫 河出書房新社 2016-04-23売り上げランキング : 1504Amazonで詳しく見る by G-Toolsドイツで既に映画化されて大ヒットし、この6月に日本でも公開が予定されている。この独特のデザインが目に止まり、半分は興味で購入。いろんな意味でスゲー本だなと思った。タイトル通り、現世に蘇ったヒトラーの話。SFとかオカルト的な理由付けは全くなく、ヒトラーは... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/430946422X/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41o9mm%2BXJ7L._SL160_.jpg" border="0" alt="帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/430946422X/haruhon-22/" target="_top">帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)</a><br />ティムール・ヴェルメシュ 森内 薫 <br /><br />河出書房新社 2016-04-23<br />売り上げランキング : 1504<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/430946422X/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />ドイツで既に映画化されて大ヒットし、<br />この6月に日本でも公開が予定されている。<br />この独特のデザインが目に止まり、半分は興味で購入。<br />いろんな意味でスゲー本だなと思った。<br /><br />タイトル通り、現世に蘇ったヒトラーの話。<br />SFとかオカルト的な理由付けは全くなく、<br />ヒトラーは気がつけば2011年のベルリン、<br />ヒナギクやタンポポが生えた野っぱらに、転がっていたのだ。<br />(映画ではドイツで公開された2014年)<br /><br />が、彼は明晰な頭脳で、自分が未来のドイツに居ることを察し始める。<br />キオスクの主人の好意で店に寝泊まりするが<br />何の因果か、彼はモノマネ芸人として注目され、<br />あれよあれよという間にスターになり、<br />政界進出に手が届く立場にまでのし上がってしまう──<br /><br />ストーリーは単純に面白い。<br />ふとチャップリンの「独裁者」を思い出す。<br />コメディアンであるチャップリンがヒトラーを<br />皮肉とユーモアで風刺した映画だが、コレはその逆だ。<br />ヒトラー本人が芸人となって、ドイツを皮肉る。<br />無論、本人は大真面目なのだが。<br /><br />ドイツの政界人が実名ででてくるあたり、<br />この題材は戦争と言うより、ドイツの政情がターゲットなのだろう。<br />それを踏まえてドイツ人が笑って読んでいるなら、まあいい。<br />日本で「艦これ」や幕末イケメン設定の漫画やゲームが流行るのと<br />多分感覚はそう変わらないんだろうと思う。<br /><br />娯楽としてなら★4つつけてもいい。<br />その点では映画も見てみたいなと思う。<br />だがやはりヒトラーと言う人物を題材にするには<br />それなりに責任と落としどころがあって然るべきな気もする。<br />そういう意味ではライトさが気になる。<br /><br />このストーリーには違う怖さがある。<br />ヒトラーがかつての己を内省することはない。<br />だがそれらが全て、モノマネ芸としてウケてしまうのだ。<br />それもかつてのようなラジオやテレビだけでなく<br />インターネットを通し、まさに「世界」が彼を受け容れてしまう。<br /><br />ヒトラーだけが冷静だ。<br />芸人と誤解されていることも含めて<br />聴衆に受け容れられることの重要性を正しく理解している。<br />彼が現世で再び、あの力を手に入れたらどうなるのか。<br />「受け容れたのは貴方たちではないのか──?」<br />…と、作者がそう思わせたいのかどうかは<br />ライトさの中で曖昧になっているように思える。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-729.html" target="_blank">健康帝国ナチス</a>でも書いたが<br />ヒトラーは確かに、美しい理想をも持っていた。<br />が、だからと言って正義という意味ではない。<br />そういう誘導があってヒトラーを知ることは悪いことではないが、<br />この物語にはそれがいまひとつ感じられない。<br /><br />続編を作ることを考えて曖昧になっているのか?<br />それならそれでまぁいいし、むしろそうなって欲しい。、<br />だが戦争責任を学校で学習しているドイツ人はまだしも<br />世界で公開する映画という点で、微妙なラインである気がした。<br /><br />無論、ここから興味を持って歴史を知る人も出るだろう。<br />「知る」ことは大切だ。<br />天皇を題材にした小説は恐らく出ないであろう日本より<br />ある意味オープンではあるかもしれない。<br />故に評価もちょっとつけがたい。<br /><br />ただ同じ「敗戦国」という70年後という歴史を持つ<br />日本人という個人意見から言えば<br />まだ茶化すには早いんじゃないかと言うのが感想である。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />さてゴールデンウィークですが。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160503-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160503-1.jpg" border="0" width="420" /></a><br /><br />ついでに実家に帰るつもりをしていたので<br />相方には「実家に帰る」しか言ってなかった。<br />別に他意はないのだが、年始にカンボジア行ったとこだったので<br />何となく気が引けたというのもある。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160503-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160503-2.jpg" border="0" width="420" /></a><br /><br />イヤいつも休みでも、ほとんど家にいるんだぜ?<br />以前に有休1週間とって、出かけたのが散髪だけっつーこともあった。<br />だからウチは基本別行動なんだが。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160503-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160503-3.jpg" border="0" width="420" /></a><br /><br />分かってりゃ最初からフツーに報告したのにああああもうめんどうくせえ。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160503-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160503-4.jpg" border="0" width="420" /></a><br /><br />うそつきはどろぬまのはじまり。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160503-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160503-5.jpg" border="0" width="420" /></a><br /><br />ばーちゃんは合碑墓に入ったので<br />(ウチの実家の墓を作らないと決めたので、両親もそこに入る)<br />寺に骨はおさめたが、まだ墓には入っていないのだ。<br /> ※たまに気が変わる人がいるので。何か月かは寺に安置してから納骨する。<br />  ばーちゃんは夏まで安置状態になる。<br /><br />そんな訳で墓参りは夏まで出来ないので、今回はお流れに。<br />イヤ別にバレても構わねーんだけど、もうタイミング悪くて言えない。<br /><br />あああああもううううううめんどくせえええええええ(#゚Д゚)←自業自得<br />
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オリガ・モリソヴナの反語法

オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)米原 万里 集英社 2005-10-20売り上げランキング : 22550Amazonで詳しく見る by G-Tools嘘つきアーニャの真っ赤な真実に続いて、米原さんの著作。米原さんのチェコスロバキアにあったソビエト学校時代の実話を織り交ぜた半フィクション小説。ソ連崩壊後、主人公はロシアの地を踏んだ。──あの頃の夢は、ダンサーになることだった。その夢は破れたけれど、きっかけはかのダンス教師だった。... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087478750/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/318DYPJJ7VL._SL160_.jpg" border="0" alt="オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087478750/haruhon-22/" target="_top">オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)</a><br />米原 万里 <br /><br />集英社 2005-10-20<br />売り上げランキング : 22550<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087478750/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-845.html" target="_blank" title="嘘つきアーニャの真っ赤な真実">嘘つきアーニャの真っ赤な真実</a>に続いて、米原さんの著作。<br />米原さんのチェコスロバキアにあったソビエト学校時代の<br />実話を織り交ぜた半フィクション小説。<br /><br />ソ連崩壊後、主人公はロシアの地を踏んだ。<br />──あの頃の夢は、ダンサーになることだった。<br />その夢は破れたけれど、きっかけはかのダンス教師だった。<br />先生の名は、オリガ・モリソヴナ。<br /><br />先生はとんでもなく古臭く、かつとんでもなく派手なファッションで<br />そしてとんでもなく素晴らしいダンスを踊った。<br />何より、とんでもなく口汚い反語法を使う。<br />「そこの麗しき堕天使!まだ地球の重力にお慣れでないね!」<br />「蝶の舞なんだこれは!まさかカバの日向ぼっこのつもりかい!」<br />「そういうのを去勢豚が××に×××に××(ぴー)」<br /><br />「反語法」──、平たく言うと「イヤミ」なのだが、<br />そのイントネーションと独創性は彼女の個性にもなっていた。<br />その強烈さ故に、審査の厳しいソビエト学校教師を通った事も「謎」だった。<br />またいつも古風なフランス語を話す老女教師が傍らにあり、<br />老女教師の不可解な行動もまた「謎」の1つだった。<br /><br />主人公は1つずつ、謎の欠片を掻き集めていく。<br />それは女教師たちの意外な過去を浮かび上がらせ、<br />ソ連という社会主義国の闇に繋がっていく──<br /><br />全体としてはミステリーだが、<br />そこにありきたりのトリックや、ライトなエンターテイメントは無い。<br />フィクションでありながら、それはノンフィクションの<br />国家の犠牲となった人々の歴史が織り込まれている。<br />Society(社会)と、History(歴史)と、Mystery(謎)。<br /><br />本書は「ラーゲリ小説」とも言われる。<br />※参考:<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-550.html" target="_blank">収容所(ラーゲリ)から来た遺書</a><br />収容所というと日本人のシベリア抑留が浮かぶが、<br />ソ連国内の人間が収容所に入れられることもあった。<br />政治犯などだ。<br /><br />世界史でも収容所を組織的に建設・運営したのがソ連だという。<br />ソ連初代指導者であるレーニンが発明、<br />スターリンが大いに利用し、ゴルバチョフがこれを廃止するまで、<br />死刑と同義とも言うべき過酷な強制収容所で<br />多くが刑期を待たずに命を失ったという。<br /><br />政治犯だけではない。<br />その妻であるという「罪」で、収容所に送られる。<br />社会主義の国についてまわるダークなイメージは<br />この余りに徹底した統制社会のためだろう。<br />国家の是非はさておき、この社会主義国の土台とその崩壊が<br />「謎」にこれとない最高の舞台となっている。<br /><br />もともと500ページと言う決して薄くないボリュームだが、<br />それにも増して中身が満ち満ちている。<br />内容は決して軽くない。<br />けれど重みこそが、この物語の存在そのものだ。<br />その重みに引き摺られるように、ページを繰る手が止まらなくなる。<br /><br /><blockquote><p><i>「ああ神様!これぞ神様が与えてくださった天分でなくてなんだろう。<br /> 長生きはしてみるもんだ。 こんな才能はじめてお目にかかるよ!<br /> あたしゃ嬉しくて嬉しくて嬉しくて狂い死にしそうだね!」</i></p></blockquote><br /><br />オリガ・モリソヴナお得意の反語法だが、<br />敢えて心からそう言ってやるよ!<br />ああ、こんな本を残してくれたなんて<br />嬉しくて嬉しくて狂い死にしそうだね!!!<br /><br />個人評価:★★★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネにハマる前から、よくよく考えるとホネオモチャ結構持ってた。<br />以前の記事のサルベージ→<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-335.html" target="_blank" title="「恐竜組み立てたった」">「恐竜組み立てたった」</a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160428-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160428-1.jpg" width="400" /></a><br />「いやあぶねーって」<br />「大丈夫大丈夫」<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160428-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160428-2.jpg" width="400" /></a><br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160428-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160428-3.jpg" width="400" /></a><br />「もうオレここでいいわ」<br />「どうせだからてっぺんまで登ろうぜ!」<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160428-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160428-4.jpg" width="400" /></a><br />「とうたーーーつ!!」<br />「おいおい」<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160428-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160428-5.jpg" width="400" /></a><br />「きゃーー!ティラノサウルスーー!!」<br />「ホレ言わんこっちゃない!」<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160428-6.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160428-6.jpg" width="400" /></a><br />「…タベルトコ、ナイ」(ぺっ)<br />「あっ」<br /><br />オマエモナーって話だがな。<br />
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調印の階段

調印の階段 (PHP文芸文庫)〜不屈の外交・重光葵植松 三十里 PHP研究所 2015-07-23売り上げランキング : 147859Amazonで詳しく見る by G-Tools──重光 葵(まもる)。と聞くと誰?となりそうだが、教科書でこんな写真をみたことがないだろうか。大戦後、日本がポツダム宣言を受けいれ無条件降伏の文書に調印したのが、この重光外相だ。第二次世界大戦は日本からみれば1941年12月8日の真珠湾奇襲が始まりであり、1945年8月15日の玉音... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569764185/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51LnuREyALL._SL160_.jpg" border="0" alt="調印の階段 (PHP文芸文庫)〜不屈の外交・重光葵" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569764185/haruhon-22/" target="_top">調印の階段 (PHP文芸文庫)〜不屈の外交・重光葵</a><br />植松 三十里 <br /><br />PHP研究所 2015-07-23<br />売り上げランキング : 147859<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569764185/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />──重光 葵(まもる)。<br />と聞くと誰?となりそうだが、教科書でこんな写真をみたことがないだろうか。<br />大戦後、日本がポツダム宣言を受けいれ<br />無条件降伏の文書に調印したのが、この重光外相だ。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151004-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151004-1.jpg" border="0" width="290" height="225" /></a><br /><br />第二次世界大戦は日本からみれば<br />1941年12月8日の真珠湾奇襲が始まりであり、<br />1945年8月15日の玉音放送が終焉のように思えるが、<br />その布石は日本の韓国併合にある。<br />ということは、遡れば既に日清戦争に端を発するわけだ。<br /><br />大戦よりずっと前にはじまっていた世界の歪みと、<br />終戦後も続いていた日本の戦いを、外交と言う視点から語った物語だ。<br /><br />日清戦争以降、清国内は分裂が進み、<br />各国の利権と国民の不満が渦巻く場所となっていた。<br />その暴動で公使であった重光は、右足を失う。<br />が、既に以前から中国では排日感情が高まっていた。<br />しかし日本も「生命線」とまで言われた満州を手放せない。<br /><br />結果、親日の独立国として「満州国」をでっちあげる。<br />これが有名な「ラストエンペラー」の映画であり、<br />日本は勢いあまって国際連盟を脱退することになる。<br /><br />重光は療養で故郷に戻ったが、復帰後大使としてイギリスへと赴く。<br />ドイツではヒトラーが独裁政治を敷き、英独間では緊張が高まっていた。<br />日本としては、満州の利権さえあればいい。<br />だが世界の中で、これ以上孤立するのはまずい。<br />英国とギリギリの国交を保つことが、重光の狙いだった。<br /><br />だが日本は日独伊の三国同盟を結んでしまい、<br />重光の努力は水泡に帰してしまう。<br />時の首相・近衛文麿はここまでやらかしといて内閣を解散し、<br />あの東條英機が首相に任命される。<br />だが既に開戦は、避けられない事態となってしまっていた──<br /><br />とまぁ、大戦にまつわる世界情勢が分かり易く書かれている。<br />が、恐らくテーマとしてA級戦犯──、<br />国際連盟を脱退した松岡洋右と、独裁だったと言われる東条英機の二人を<br />違う視点で見てみようという意図もあるのだと思う。<br />もどかしいな、と思う。<br /><br />たった70年前のコトであるのに、<br />こういうものを読めば読むほど実像が分からない。<br />戦国や江戸ならそこに浪漫も感じるのだが<br />こと戦争に関しては、その不透明さがもどかしい。<br />とりあえず自分の中では「本当はいい人だった」という話は<br />「それでも戦争を止められない」という意味で心に留めることにしている。<br /><br />重光外相も、A級戦犯として実刑を受けた人物だ。<br />が、彼の話はそこでは終わらない。<br />敗戦という無気力と不安が残された中、<br />尚も外交という剣を手に闘った男だったのだ。<br />戦後、アメリカが直接軍政を行うのではなく<br />日本政府が存続できたのは彼の功績であると言われる。<br /><br />戦争責任という問題は、難しい。<br />今更過去を追求してどうなるものでも無いので、<br />むしろ責任が誰かだけにあるという主張の方が、腹立たしい。<br />「誰も戦争など望んでいなかった」という言い訳なんぞ、何の役にも立たない。<br />仮にまた戦争が起こったら、同じことを言うのか?<br /><br />だが重光は諾々として判決に従い、<br />その後は日本の厳しい現実と未来を思い、強気に外交を振るった。<br />国際連合への復帰にも大きく貢献している。<br />後にロシアとの外交において、北方領土という問題は残されたものの<br />この人物に興味がわいた。<br /><br />「大戦」という出来事の、前後を知る資料としてオススメ。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネ遊びは続くよどこまでも。<br /><br />■押入れの古い地層から、木のオモチャのミニチュアが発見される。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151005-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151005-3.jpg" alt="20151005-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />コイツらよりサイズでかいけど、コレはコレで。<br /><br /><br />■うちかた、よーい<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151005-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151005-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />このコルク鉄砲、正式にはなんていう名前なんだろうな<br /><br /><br />■じゃ、オレ投げるから受けろよ。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151005-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151005-2.jpg" alt="20151005-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />死を覚悟する遊び。<br /><br /><br />■意外にメルヘン。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151005-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151005-4.jpg" alt="20151005-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />色白ですよね(´・ω・`)ホレボレ<br /><br /><br />■「あっ、蚊に食われた」「オレもや」<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151005-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151005-5.jpg" alt="20151005-5.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />蚊やり豚「どこをやねん」<br /><br />蚊に「刺される」「噛まれる」「食われる」って地域差があんだってね。<br />一般は「刺される」らしいけど、自分はやっぱり<br />「食われる」「噛まれる」の方がピンとくるなあ。<br /><br /><br />仕事とホネに追われて、なかなか本が読めんよー。<br />
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あたっくNo.1

あたっくNo.1 (幻冬舎文庫)樫田 正剛 幻冬舎 2015-08-05売り上げランキング : 182776Amazonで詳しく見る by G-Tools献本で頂いた本。題材とタイトルのギャップが気になって応募。暫く読み進めて、なんかヘンだなと一度本を閉じた。そうしてタイトルを検索して、納得がいった。これは舞台演劇が元になっているのだ。結構に長い上演歴を持つ人気作品で最近ではEXILEがキャスティングされたことから、話題にもなったらしい。成程... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344423712/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51tPu1RtHNL._SL160_.jpg" border="0" alt="あたっくNo.1 (幻冬舎文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344423712/haruhon-22/" target="_top">あたっくNo.1 (幻冬舎文庫)</a><br />樫田 正剛 <br /><br />幻冬舎 2015-08-05<br />売り上げランキング : 182776<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344423712/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />献本で頂いた本。<br />題材とタイトルのギャップが気になって応募。<br />暫く読み進めて、なんかヘンだなと一度本を閉じた。<br />そうしてタイトルを検索して、納得がいった。<br /><br />これは舞台演劇が元になっているのだ。<br />結構に長い上演歴を持つ人気作品で<br />最近ではEXILEがキャスティングされたことから、話題にもなったらしい。<br />成程、それで随分とエンターテイメント要素が盛り込まれているのかと、<br />少し気持ちを切り替えてから、再度読み進める。<br /><br />題材は真珠湾奇襲攻撃。<br />要は潜水艦+航空機攻撃計画なのだが<br />潜水艦には「特殊潜航艇」と呼ばれる極秘武器が搭載されていた。<br />「回天」の源となる人間魚雷だ。<br />しかし乗組員は何処へ行くのか、元より目的すら知らされずに乗艦する。<br /><br />個性豊かで、上下関係のゆるい潜水艦乗りたち。<br />(他の軍部に比べると、潜水艦内は比較的そういう気風であったという)<br />が、華々しい「敵への第一弾」を巡って<br />若者たちは怯え、勇み、諦め、または覚悟を強いられる。<br />「英雄」と「犬死に」の意が、それぞれの胸に落ちる──<br /><br />ストーリー自体は実話である。<br />「九軍神」と呼ばれる真珠湾での戦没者のうち二人を<br />微妙に実名と変えて登場させている。<br />その戦没者を見送った乗組員が書いた手記を元にしているのだが、<br />これが作者の伯父であるらしい。<br /><br />だが本作はあくまで舞台のために書かれた脚本である。<br />手記を書かれたご本人も戦死されており、<br />直接艦内の様子を聞いて書かれたものではない。<br />その辺を踏まえたうえで読めば、<br />笑いあり涙ありの満足度の高い舞台だったろうと思われる。<br /><br />事実自分も、最初は意地になって「泣くもんかい」と読んでいたのだが<br />余りにガンガンと人間ドラマを押してくるので<br />ちょっとほろりと来てしまった。<br />若干悔しいが(笑)、舞台と言う意味では良作だと思うし、<br />もし劇場に足を運ぶ機会があったら、きっとほろりとするだろう。<br /><br />が、もし本作を読んだ・見た人がいるなら<br />よかったね、面白かったね、泣けたねでは終わらず<br />現実の戦争記録にも触れて欲しいと思う。<br />潜航艇に乗り込んだ二人は決してこんな風に<br />仲間からの本音を胸に海へ向かったわけではないだろうから。<br /><br />「死ぬな」「帰ってこい」「こんな戦いは間違っている」<br />それは平和な時代に生きているから、感動の台詞になるのだ。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-21.html" target="_blank">永遠の0</a>の「死にたくない」「家族のもとに帰りたい」と同じで<br />現在の自分達に「分かり易い」悲劇の伝え方となっているだけで<br />決して戦争の救いの無さと一致するものではない。<br /><br />そこを理解して読めば、作品も舞台も楽しめるものだと思う。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><br /><hr size="1" /><br />【余談】<br />・これで潜水艦に興味を持ったのであれば、<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-636.html" taget="_blank">深海の使者</a>などをオススメ。<br /><br />・舞台の動画もちらと見た。EXILEと聞いて乗組員たちが縦一列に並んで<br /> ぐるぐるやってそうなイメージがあったが、ちゃんとお芝居であるようだ。(笑)<br /><br />・本書で誕生日を祝って歌を歌うシーンがあるのだが<br /> 「Happy Birthday to You」を日本語に直訳してあり<br /> その破壊力がスゴイ。試しに脳内再生したら1日止まらなくて困った。<br /><br />・ちなみに正しい(?)日本語訳歌は<br />「♪うれしいな今日は 楽しいな今日は<br />  誕生日おめでとう お歌をうたいましょう」なんだそうだ。全然違う!!<br /><br /><hr size="1" /><br />ふと。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150904-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150904-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150904-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150904-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />子供時代はつまらなかったが(笑)、今になって粗食製の健康を思い知る。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150904-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150904-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150904-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150904-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />他はゆるゆるなのに、なぜか姿勢にだけは物凄く厳しかった。<br />が、何十年も言われていると身につくんだな。これが。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150904-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150904-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />世代ギャグなので分かりにくいが、<br />昔のアメコミアニメは背筋が真っ直ぐのまま飛んだり走ったりするので<br />多分それっぽいと言われたのだと思われ。<br />褒め言葉なのかどうかも微妙だが。(笑)<br /><br />とにかくウン十年後に効果を発揮するおかんの子育て。<br />ライフプラン長過ぎ。<br />
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健康帝国ナチス

文庫 健康帝国ナチス (草思社文庫)ロバート・N. プロクター Robert N. Proctor 草思社 2015-08-04売り上げランキング : 154583Amazonで詳しく見る by G-Toolsサド侯爵夫人・わが友ヒットラーを読んだ際に、三島のあとがきに「ヒットラーは好きではないが、政治的天才であった」と書かれていた。確かに初期のヒットラーの政策は、不況であったドイツ経済や雇用問題を回復させ、一気に国民の信頼と支持を得たと言われる。日本に長く... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794221509/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/510cW-8rdYL._SL160_.jpg" border="0" alt="文庫 健康帝国ナチス (草思社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794221509/haruhon-22/" target="_top">文庫 健康帝国ナチス (草思社文庫)</a><br />ロバート・N. プロクター Robert N. Proctor <br /><br />草思社 2015-08-04<br />売り上げランキング : 154583<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794221509/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-727.html" target="_blank">サド侯爵夫人・わが友ヒットラー</a>を読んだ際に、三島のあとがきに<br />「ヒットラーは好きではないが、政治的天才であった」と書かれていた。<br />確かに初期のヒットラーの政策は、不況であったドイツ経済や<br />雇用問題を回復させ、一気に国民の信頼と支持を得たと言われる。<br />日本に長く続く不況を考えれば、相当な手腕と考えていいだろう。<br /><br />更に「健康」政策が多く打ち出されたことも、あまり知られていない。<br />世界初と言っていい禁煙運動をさきがけたのは、ナチス政権なのだ。<br />ガン予防研究を極め、禁アルコールや自然食推奨をうたい、<br />公衆衛生というものを国家で推し進めた<br />健康ヲタク国家だと聞いたら、意外だろうか?<br /><br />国力を富ませるためには、「健康な国民」が必要不可欠だ。<br />その為には死亡率の高い難病の根本を解き、<br />職業病をはじめとする労働問題を解決し、<br />国家が国民を守らねばならない──などなど。<br /><br />一見、良識ある思想と言えなくもない。<br />事実、タバコや合成着色料や保存料、<br />工業化学薬品等と健康・ガン治療を関連付けて研究したのは<br />ナチス下にあった医療科学の功績と言える。<br />が、それらは「全てを救う」医療ではなかったのだ。<br /><br />ナチスと言えばユダヤ人の大量虐殺が浮かぶが<br />その根底にあったのが「優生政策」、すなわち、<br />「優秀な人種を残し、劣生を排除する」という極端思想であった。<br />「つまりドイツ人が一番ってことさ!」という単純な話ではない。<br />ドイツ人であろうと遺伝の害となるものは排除──<br />つまり安楽死させるという「T4作戦」へと繋がる。<br /><br />医療ではなく、異常な「クリーンエリート国家」を目指した療法だったのだ。<br />ある意味、ブラック企業よりタチが悪い。<br />「利益」などではないただ「理想」のために、<br />障害者をはじめとする「完全でない者」を排除する。<br />ドイツ国民以外の者は、もとよりその範疇にすらない。<br />故にナチズム後遺症として、功績は後世には継がれなかったと著者はいう。<br /><br />著者が何度も「ナチスを奨励するものでは無い」と念を押すのだが<br />言われずともその異常な頑なさは感じとれる。<br />自分も、いかに「健康帝国」であったとして<br />その陰に虐殺や人体実験があったのだと思うと、<br />著者と同じく、「悪にも善があった」とは感じない。<br /><br />が、<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-722.html" target="_blank">日本原爆開発秘録</a>に「ヒットラーは原爆に興味がなかった」という下りがある。<br />事実、原爆研究はされていたという調べはあり、<br />連合軍が研究所を破壊したという事実もあるのだが、少し意外だった。<br />確かにヒットラーは「強い国家」を作ることに腐心していたが<br />その為に「強い兵器」を作るという発想ではなかった、ということが。<br /><br />国民を国家の私物と過信した思考。<br />「オレのユートピアは全員のユートピア」というジャイアン思考が、<br />最初はよくとも、永く続くはずはない。<br />だがその「完璧」というネジを1本掛け違えていたら<br />もしかしてヒットラーには違う運命もあったのではないだろうか──<br />歴史にIFが無いのは承知だが、ふとそんな事を考えてしまった。<br /><br />ナチスは「悪」であった。<br />それは事実だ。<br />が、世間の一側面だけを捕えていると<br />意外な事実を見た時に、必要以上に「善」にみえてしまうことがある。<br />そういう意味で著者の誘導に従って本書を読むのは、悪くないと思う。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><br />【参考】<br />序章<br />第1章・2章 ガン研究と予防運動<br />第3賞 遺伝・民族的理論<br />第4章 職業病<br />第5章 食品・身体政策<br />第6章 タバコ撲滅運動<br />第7章 総括<br /><br />※全体としてなかなか興味深い内容だったが<br />やや例示が多くて冗長さも否めないあたり。<br /><a href="http://www.honzuki.jp/book/203278/review/93898/" target="_blank">文明崩壊</a>のダイヤモンド氏の論文に似ている気がする(笑)。<br />いやうん、面白かったけど。<br /><br /><hr size="1" /><br />帰省 実家編。<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-728.html" target="_blank">カギがねぇ!</a>つづき。<br />一応自分なりに画策はしたのである。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150829-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150829-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150829-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150829-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />自分が外で万一のことがあったら、<br />多分1日くらい身元不明になると思う。マジで。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150829-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150829-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />そうこうしてる内に地元についたが、充電が心もとなくなる。<br />が、帰省していたのが幸いしたか、充電器はカバンにある。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150829-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150829-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150829-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150829-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />もうホントにアホかとバカかと。<br /><br />この後、やっと地元の営業所に電話が通じるも<br />荷物が到着するのが2時間後くらいだと言われる。<br />折り返し電話をしてもらい、結局タクシーで営業所まで行って受け取る。<br />部屋の前でぼけーっと待ってたら、間違いなく不審者扱いだしな。<br /><br />もうとにかく疲れた…。疲れたよぱとらっしゅ…。<br />
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日本原爆開発秘録

日本原爆開発秘録 (新潮文庫)保阪 正康 新潮社 2015-04-30売り上げランキング : 134335Amazonで詳しく見る by G-Tools原爆を作り出したのは、周知の通りアメリカである。大戦中、5万人の科学者と20億ドルの潤沢な資金を使った「マンハッタン計画」により、この最恐兵器は世に生まれてしまった。しかし原爆の元となる「核分裂反応」の理論を完成したのはドイツだ。「物凄いエネルギーを生む理論」それが大戦中、兵器に転用されたの... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101333734/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51qAZ1L30zL._SL160_.jpg" border="0" alt="日本原爆開発秘録 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101333734/haruhon-22/" target="_top">日本原爆開発秘録 (新潮文庫)</a><br />保阪 正康 <br /><br />新潮社 2015-04-30<br />売り上げランキング : 134335<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101333734/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />原爆を作り出したのは、周知の通りアメリカである。<br />大戦中、5万人の科学者と20億ドルの潤沢な資金を使った<br />「マンハッタン計画」により、この最恐兵器は世に生まれてしまった。<br /><br />しかし原爆の元となる「核分裂反応」の理論を完成したのはドイツだ。<br />「物凄いエネルギーを生む理論」<br />それが大戦中、兵器に転用されたのは当然の流れだろう。<br />が、不幸中の幸いとでも言うべきか、<br />ヒットラーが原爆を力を手中にすることはなかった。<br /><br />ナチのホロコーストにより、<br />ユダヤ人をはじめとする優秀な科学者たちは亡命、<br />このマンハッタン計画に名を連ねることになるのだが<br />本書ではまた別の話となる。<br /><br />驚くことに、日本も極秘裏に原爆を開発しようとしていたらしい。<br />「日本 原爆」でぐぐると「日本への原子爆弾投下」と「日本の原子爆弾開発 」<br />という真逆の検索結果が並ぶ。<br />本書はその記録や関係者の証言を元に<br />陸海軍・科学者がこの開発を携わっていたかをまとめたものだ。<br /><br />日本にも「物凄いエネルギーを生む理論」は伝わっていた。<br />そこでどうやら文系脳だったらしい陸軍が(笑)<br />理論上できると言うなら作れるんだろう、<br />いや作れ作らんかいと科学者たちをせっつく。<br /><br />しかし日本ではウランが取れない。<br />(※当時、人形峠でウランは発見されていなかった)<br />そもそも敗戦色の濃い中、物資も窮乏していた日本に<br />ウランを精製して濃縮する技術も<br />核施設が作れるような財源もある筈がない。<br /><br />公費で研究が出来るというメリットもあり、<br />科学者たちは言われるがままに研究を続ける。<br />が内心では、「この大戦中に原爆を作ることは不可能」とみていた。<br />故に1945年8月6日、彼らは愕然とした。<br />「不可能」が敵国によって、広島の町を焼き尽くしたのだから。<br /><br />当時の関係者に取材が出来たというのはすごいと思うが、<br />陸軍という加害者と科学者という被害者のような<br />そんなストーリーになっているようで、気になった。<br />いわゆる「陸軍悪玉論」のストーリーが<br />「陸軍以外は悪くない」と主張しているようで。<br /><br />アメリカが投下したことに関しては筆者も<br />戦争を終わらせるという目的以外に、成果を披露したかったのだろうと<br />結構深く切り込んだ意見を述べている。<br />また終章では原子力発電の危険性についても明言しているのだが<br />科学者たちについてはあまりツッコんでいないように思う。<br /><br />だがこの原爆開発のことを初めて知った時、本当に恐いと思った。<br />一歩間違えば、日本が原爆を投下した国になったかもしれないのだ。<br />資源がなかったとか、現実問題無理だったと言う話ではなく<br />日本もまたアメリカと同じく「戦争を終わらせる手段」として、<br />この兵器を使うことも躊躇わなかったのだという点だ。<br /><br />確かに、彼らは原爆を作れなかった。<br />「公費で研究が出来たから」「研究生を兵としてとられないため」など<br />あとから理由をつけることは幾らでもできる。<br />戦後なら、誰でも正義が語れる。<br />だがその時は、気付けないのだ。<br /><br />手を汚さなかったから責任がないのだろうか?<br />戦争は銃や剣を持った者だけが殺人者だろうか?<br />陸軍が戦局を悪くしたのだという悪玉論は<br />アメリカが戦争を終わらせる為に原爆を落としたという正義論と<br />そんなに変わらないように感じるのは自分だけか。<br /><br />コッチが悪くてアッチは悪くないなどという道理が通ったら<br />戦争なんてものは未来永劫無くならないだろうなと思う。<br />顛末を知るには良書だと思うが<br />今一つテーマがしっかり伝わってこなかった印象。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />ブログもほったらかして出発したので事後報告ですが<br />1週間里帰ってましたー。<br />そもそも相方側の新盆で帰ったのだが、そちらはまあ滞りなく終了。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150820-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-79.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150820-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />まあ朝っぱらから新幹線の指定に乗り遅れたとかもやらかしたんだが<br />たいしたことではなかった(?)ので割愛。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150820-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-79.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150820-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />夏野菜のみ肉も入ってないただのカレー。(笑)<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150820-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-79.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150820-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150820-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-79.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150820-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />またラッキョウうまかったんだコレが。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150820-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-79.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150820-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />まあワシ、義母がいらしたころから<br />「座っててね!」と言われると「はーい」と座ってた人だったからな。<br /><br />次から実家ネタ。<br />
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野火

野火 (新潮文庫)大岡 昇平 新潮社 1954-05-12売り上げランキング : 263Amazonで詳しく見る by G-Tools現在公開されている「野火」の原作。戦争文学の金字塔ともされる作品だが、「戦争」がテーマかと言われると少し違うかもしれない。──太平洋戦争末期、既に日本は物資・食糧・兵員の全てにおいて困窮していた。主人公はフィリピンの戦線にあったが肺病を患い、幾つか芋を渡されただけで隊を追われる。しかし病院は既に受け入れ態... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101065039/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/510PUbaAPnL._SL160_.jpg" border="0" alt="野火 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101065039/haruhon-22/" target="_top">野火 (新潮文庫)</a><br />大岡 昇平 <br /><br />新潮社 1954-05-12<br />売り上げランキング : 263<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101065039/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />現在公開されている「野火」の原作。<br />戦争文学の金字塔ともされる作品だが、<br />「戦争」がテーマかと言われると少し違うかもしれない。<br /><br />──太平洋戦争末期、<br />既に日本は物資・食糧・兵員の全てにおいて困窮していた。<br />主人公はフィリピンの戦線にあったが<br />肺病を患い、幾つか芋を渡されただけで隊を追われる。<br />しかし病院は既に受け入れ態勢になく、<br />主人公を初め傷病兵たちは病院の敷地の外に座り込み、<br />曖昧な生と確実な死の狭間で日を過ごす。<br /><br />敵襲を受け、主人公は島内を彷徨い歩く。<br />戦況、というより主人公の思考が1人称でずっと語られる。<br />自分の生死、同朋の生死、敵の生死。<br />飢えと食糧、疲労と渇き。<br />死。飢え。死。飢え。死。<br /><br />哲学的とも言える彼の思考は、読者も気づかぬ程<br />呼吸をするようにタガが外れたり、カチリと元に戻ったりする。<br />究極のストレスと飢えという状況が<br />彼の脳を雨が染みこむように浸していく。<br /><br />作品の大きなテーマとして、神という存在と<br />カニバリズムという衝撃的な所業がある。<br />が、決してゴシップ的な題材の扱い方ではない。<br />先の大戦で日本が出した戦没者の半分以上が餓死だったとも言われる。<br />作戦のみが先行され、兵や兵站が軽視された結果とも。<br /><br />人を食べてはいけない。<br />それは当たり前に当たり前すぎる倫理であり、人としてのプライドでもある。<br />が、芋6個で追い出されて自決を唆され、<br />歪んだ国家の歪んだ螺子でしかなかった彼らに<br />はたして人としてのプライドが保てただろうか。<br /><br />主人公の理性はもはや故郷や家族では繋ぎとめられず、<br />ただ神を想うのだ。<br />それは宗教や信仰というものとは違う。<br />己を人間として見てくれるものは、戦争という世界にはいない。<br />神しかいないのだ。<br />また己を赦してくれるものも、神しかいないのだ。<br /><br />そこに宗教臭は微塵もない。<br />死を覚悟するほどの飢えに似た、死を覚悟した「神頼み」だ。<br />神を信じる心というのは、突き詰めれば良心の存在なのだと思う。<br />彼は人間に絶望し、理性を手放しながらも<br />人間でありたいと咆哮していたのではなかろうか。<br /><br />これを狂気と呼べるだろうか。<br />彼らからすれば、飽食の今の時代こそ狂気やもしれない。<br />後に残るものは「戦争はいけない」という当たり前のそれではない。<br /><br />「私は最期まで人間でありたい」<br />そう、思う。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />ついでといっちゃなんだが、<br />水木しげる先生の戦争体験本を1冊読んでほしい。<br /><br />今までも凄い人だなあと思っていたが<br />先生は前線に在っても尚「人間」だったのだなと感心しきり。<br />むしろ人は人間を極めると妖怪になるんかも。(笑)<br /><hr size="1" /><br />今年は記録的猛暑が続く夏だが。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150806-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150806-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />基本的にエアコン要らず。<br />なので実家にいた時は、部屋に扇風機すらおいてなかった。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150806-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150806-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150806-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150806-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150806-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150806-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />あとにも先にも、おとんをあんなに動転させたのは<br />アレが初めてであった。(笑)<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150806-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150806-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />夏に帰ると今もおとんが<br />「扇風機もってけ」「クーラーのある部屋で寝ろ」というので<br />余程怖かったのであろう。(笑)<br /><br />でも自分が暑いと感じる夏はマジ異常だと思うので<br />皆様も今年は暑さ対策ちゃんとしたほうがいいよ。<br /><br />今までにも一度だけ「これはマジヤバい」と感じた夏があり<br />その時はトランクス履くと涼しいことを発見。(まだ今年はそこまででない)<br />自分的に猛暑はアイスノンとトランクスあれば憂いなし。<br />
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黒い雨

黒い雨 (新潮文庫)井伏 鱒二 新潮社 1970-06-25売り上げランキング : 820Amazonで詳しく見る by G-Tools原子爆弾投下後は、炸裂時のさまざまな物質と多量の放射能を含んだ「黒い雨」が降る。重油のような粘り気のあるこの雨は爆心地では1時間以上も降り続いたという──原爆小説の代表作として知られる井伏鱒二のこの作品は実際に被ばくした重松静馬氏の日記を元に書かれている。こちらは2001年に出版され、読んでみたいのだが値段... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101034060/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51WO7mQXg9L._SL160_.jpg" border="0" alt="黒い雨 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101034060/haruhon-22/" target="_top">黒い雨 (新潮文庫)</a><br />井伏 鱒二 <br /><br />新潮社 1970-06-25<br />売り上げランキング : 820<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101034060/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />原子爆弾投下後は、炸裂時のさまざまな物質と<br />多量の放射能を含んだ「黒い雨」が降る。<br />重油のような粘り気のあるこの雨は<br />爆心地では1時間以上も降り続いたという──<br /><br />原爆小説の代表作として知られる井伏鱒二のこの作品は<br />実際に被ばくした重松静馬氏の日記を元に書かれている。<br />こちらは2001年に出版され、読んでみたいのだが<br />値段が4~5倍に上がっており、ちょっと手が出ない。<br /><br /><table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480818189/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51D34KNKNQL._SL160_.jpg" border="0" alt="重松日記" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480818189/haruhon-22/" target="_top">重松日記</a><br />重松 静馬 <br /><br />筑摩書房 2001-05<br />売り上げランキング : 605211<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480818189/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />井伏が重松氏の日記を「リライト」していることには<br />様々な世論があるらしいが、原作を目にしていないので何とも言えない。<br />ただこうして爆撃と直後の様子を克明に描いた記録が読めることは<br />「戦争を知らない世代」には貴重である。<br /><br /><br /><br />終戦から数年、重松は姪のことで心を悩ませていた。<br />縁談が降っては、駄目になってしまうのだ。<br />姪が原爆病だ、という噂のために。<br />重松は爆心地から比較的近い場所で負傷し、原爆病を患った。<br />だが姪は10キロ以上離れた場所にいたのだ。<br /><br />そのことを立証するためにも、重松は当時書きつけた記録を<br />改めて「清書」することを決める。<br />墨をしたためた筆先からあの日の凄惨な風景が蘇る。<br /><br />家族を、家を、そして逃げる場所を探して、黒い雨の中<br />重松は力の入らない身体を叱咤して、市内をひたすら歩く。<br />一瞬で周囲をつんざいた閃光と、全てをなぎ倒した爆風の後には<br />轟々と燃え上がる炎と、見るも無残な死屍が累々と折り重なる。<br />読んでいる文字の間からも、腐臭が立ち込める。<br /><br />そんな中で重松は妻、姪とも落ち合う。<br />後日親戚や姪の両親も尋ねて来て、無事を喜ぶ。<br />他集落からも、人探しや救護の人員がかけつける。<br />が、それらが現代の読者たちの胸を突く。<br />言わずもがな、この爆撃で受けた「傷」は8月6日で終わらないからだ。<br /><br />ストーリーとしては完成されていないかもしれない、と思う。<br />だが戦争という問題は、未だ完結を迎えてない。<br />ならばこれは正しい。<br /><br />別の感慨になるかもしれないが、<br />この小説がほぼ重松氏の日記から抜粋したものだとしたら<br />戦争への個人的な思いが描かれていないことが気になる。<br />「記録」に徹して書かれたものだったのか、その余裕がなかったのか。<br /><br />それとも<br /><br />憤りをぶつけることが躊躇われたが故の結果だったのか。<br />余りにやり場のない感情が、淡々とした「記録」にしか成り得なかったのか。<br />克明な記録と、それを埋める場所がないぽっかりとした穴が<br />読後も胸の奥に深く根ざす。<br />だから、正しいと思う。<br /><br />私達は戦争を知らない。<br />だが生まれた時から、戦争を否定しても罰されない環境にある。<br />戦争体験者たちが埋められなかったその穴を<br />知り、考え、未来へ繋ぐことが出来る。<br /><br />はだしのゲンなどの閲覧禁止問題などを読むと<br />「見たくない・読ませたくない」という言い分も分かる。<br />特に映像・画像関係は大人になった自分が今見ても、非常に衝撃がある。<br />だが画像や映像でなくとも、戦争を語ったものはある。<br />遺体や裂傷でなくとも、戦争が生んだ貧しさや犠牲、権力や狂気は<br />語り継いでいくべき負の遺産ではないだろうか。<br /><br />なにより恐ろしい結末は、「忘れ去られた」物語となることだ。<br />戦後70年という節目であり、8月という時期でなくともいい。<br />「知るべきだ」と思ったときに、知ってほしいと思う。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><br />【参考 原爆の威力】<br />爆発時の中心地の温度は100万度以上、周辺の温度は3000度を超えた。<br />瞬間数十万気圧の力を生み、爆風は秒速440mに達した。<br />※台風は秒速32.7m以上で台風と呼ばれる<br />爆心地から半径1.2㎞以内は(無遮蔽の状態で)致命的熱傷に至る。<br /><br />が、これは70年前の威力であり、今現在の威力と世界の核保有数を考えると恐ろしい。<br /><br /><hr size="1" /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-713.html" target="_blank">前回</a>の続き。ぬこは花火を見られない。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150802-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150802-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150802-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150802-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150802-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150802-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150802-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150802-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />怖がっている様子はないが、とにかく音が気になるらしい。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150802-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-80.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150802-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><br />夏らしい話。(大概にせぇよ)<br /><br />
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蚤と爆弾

蚤と爆弾 (文春文庫)吉村 昭 文藝春秋 2015-04-10売り上げランキング : 37772Amazonで詳しく見る by G-Tools吉村作品をすべて読んだわけではないが今まで読んだ作品とは少々毛色が違うように感じた。公正な歴史ドキュメンタリーとなるよう多面な視点から時間軸を淡々と語っていくスタイルだったのが主人公とは言わぬまでも、ほぼ一人の男の行動を追っている。しかも男の名を、偽名に変えている。この歴史を文章にするにあたっての... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167903482/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zgGYXfqVL._SL160_.jpg" border="0" alt="蚤と爆弾 (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167903482/haruhon-22/" target="_top">蚤と爆弾 (文春文庫)</a><br />吉村 昭 <br /><br />文藝春秋 2015-04-10<br />売り上げランキング : 37772<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167903482/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />吉村作品をすべて読んだわけではないが<br />今まで読んだ作品とは少々毛色が違うように感じた。<br /><br />公正な歴史ドキュメンタリーとなるよう<br />多面な視点から時間軸を淡々と語っていくスタイルだったのが<br />主人公とは言わぬまでも、ほぼ一人の男の行動を追っている。<br />しかも男の名を、偽名に変えている。<br />この歴史を文章にするにあたっての、吉村氏の配慮と言うことだろう。<br /><br />第二次世界大戦中、大日本帝国陸軍には<br />関東軍防疫給水部本部と呼ばれる部署があった。<br />関東軍とは満州に駐屯していた陸軍部のことであり、<br />読んで字の如く、現地での給水を確保する為の部隊である。<br /><br />が、別名731部隊と言えばご存知の方もいるだろう。<br />極秘に細菌兵器※を開発し、実用の段階までこぎつけたと言われる。<br />(※現代では「生体兵器」の呼称が一般のようだが、本書通りとする)<br />その検証のため、生きた捕虜に凄惨な生体実験を行った──<br />──という話が、今も真実か嘘かと議論される。<br />たった70年昔のことなのに、深い闇中に残されたままの「暗件」だ。<br /><br />これが疑問視されるのは、当時の科学力で考えると<br />細菌兵器は作る側にも相当なリスクがある点と、<br />「数人の罹病」は可能でも、「蔓延」させるとなると困難である点だ。<br />が、恐らく「生体実験」というイレギュラーな要素が<br />「ひょっとして」と思わせるものを含んでいるのだろう。<br /><br />本書に出てくる曽根次郎(恐らく石井四郎がモデル)は<br />爆風や熱で死滅してしまう細菌を、蚤に仲介させるアイディアを思いつく。<br />ははっと嗤ってしまいそうになるが、マジである。<br />実験を重ね、エリート中のエリート蚤を育てるのだ。<br />ははははっと嗤ってしまいそうになるが、コレもマジである。<br /><br />当時、風船爆弾という作戦が遂行され<br />日本からアメリカ本土に風船で爆弾を飛ばすと言う<br />奇抜と言うかなんというかアレなものだった。<br />ちなみにいくつかはちゃんとアメリカ本土に到達したらしいが、<br />この話の怖いところは、既に物資も兵員も尽きていた日本が、<br />狂気と思えるほどになりふり構わない状態になっていたということである。<br /><br />当然だが、細菌・化学兵器は国際法で禁じられている。<br />が、それにもかかわらず「炭疽菌事件」や「サリン事件」が起こった。<br />これらが「貧者の核兵器」と異名を持つと聞き、成程と思った。<br /><br />細菌兵器は、ある意味コストパフォーマンスがいい。<br />十分な鉄や燃料を保有していなかった日本にとって、<br />国際法という禁忌を犯してでも、垂涎の武器ではあったろう。<br />戦争は、価値観を狂わせる。<br />勝者を思い上がらせ、敗者を心貧しい「外道」に引き摺りこむ。<br /><br />正直なところ、本書が史実かどうかは分からない。<br />歴史は証拠が無ければ、幾らでも捻じ曲がる。<br />ただ個人的には、「狂気」があったことは真実だと思っている。<br />仮にこれらが真実でなかったとして、追い詰められた日本が<br />敵を「人間ではない」と思うようになっていたことは。<br /><br />日本だけではない。<br />原爆にしろホロコーストにしろベトナムの枯葉剤にせよ<br />全てはその狂気が引き起こしたのだと思う。<br />そういう意味でこの件も「まったくの出鱈目」とは言いきれない。<br />そんな理性があったなら、そもそも戦争など起こらない。<br /><br />近年、お隣の某国をやり玉に挙げたり<br />日本をスバラシイ国だと持ち上げる風潮が高まっているが<br />日本は「狂気から我に返った」だけであり、非の打ち所がない国な訳ではない。<br />罪を認識しなくなったら、人間は終了してしまう。<br />この「暗件」を敢えて肯定側とした作品としたのは<br />吉村氏が日本人に「人間」で在って欲しいと思ったからではないか。<br /><br />真実か否かという問いかけではない。<br />ただドキュメンタリーと言う淡々とした語りによって<br />吉村作品は読む者に「考える」時間をくれる。<br /><hr size="1" /><br />そういえばハゲ話の途中だったことを思い出し。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150613-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150613-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150613-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150613-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />不治の病の方じゃなくて、円形脱毛症。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-676.html" target="_blank"><strong>せんせーが治ると言ってくれた</strong></a>んだからどっしり構えてればいいのに<br />↑むしろこの所為か?笑 ずっと機嫌悪かった。<br /><br />割と本気でうざかった。笑<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150613-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150613-3.png" border="0" width="420" /></a><br /> ※注:自分は小さい頃から今も炭酸が飲めない。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150613-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150613-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150613-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150613-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />ハゲ心理は乙女よりフクザツという話。<br />
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暗号解読(上・下)

暗号解読〈上〉 (新潮文庫)サイモン シン 青木 薫 新潮社 2007-06-28売り上げランキング : 1818Amazonで詳しく見る by G-Tools前の記事で映画をみたあと、ソッコー本書を読み始めた。映画は面白かったのだが、エニグマがどんだけ複雑なのかという事とそれを破るというスゴさを、もうちょっと知りたくなったので。本書は上下巻に分けて暗号の歴史と現在を語ったものだが、サイエンスライターである著者の説明が、カンシンするほど... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410215972X/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41Br4tbu4aL._SL160_.jpg" border="0" alt="暗号解読〈上〉 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410215972X/haruhon-22/" target="_top">暗号解読〈上〉 (新潮文庫)</a><br />サイモン シン 青木 薫 <br /><br />新潮社 2007-06-28<br />売り上げランキング : 1818<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410215972X/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-642.html" target="_blank">前の記事</a>で映画をみたあと、ソッコー本書を読み始めた。<br />映画は面白かったのだが、エニグマがどんだけ複雑なのかという事と<br />それを破るというスゴさを、もうちょっと知りたくなったので。<br />本書は上下巻に分けて暗号の歴史と現在を語ったものだが、<br />サイエンスライターである著者の説明が、カンシンするほどに上手い。<br /><br />情報はまず当たり前に、「隠して運ぶ」という初歩的な方法から始まり、<br />次第に「読むのに困難」という過程を経て、暗号となった。<br />例えばAをBに、BをCにズラして文章を書くとしよう。<br />この場合は1文字ズラすことが、「暗号のカギ」となる。<br />つまり暗号解読とは、「カギを見破る」ことなのだ。<br /><br />暗号作成は見破られる度に、複雑さを増していく。<br />しかし文章には文法というモノがあるが故に、何処かにカギが隠れている。<br />そのカギを探す手腕。<br />そしてその手腕を超える暗号の誕生。<br />暗号の欠点と進化が目まぐるしく頂点を争う。<br /><br />著者曰く、第一次世界大戦は化学者の争いであり、<br />第二次世界大戦は物理学者の争いだった。<br />その次期戦争が起こるとしたら、数学者の争いになるという。<br />言い得て妙だと思う。<br />既に先の大戦でも、情報戦が大きく雌雄を決した。<br />暗号に複雑さを課すと、文系脳の理解が及ばない世界の話になる。<br /><br />しかし著者は我ら文系脳を見捨てない。<br />ほら、何となく分かるだろう?という絶妙な説明で<br />難解な数式を噛み砕いてくれるのだ。<br />おお。おおお。おおおおお。なんとなくわかったきがする…!(※わかってません)<br /><strong>「言葉の意味はよくワカランがとにかくスゴイ自信だ」</strong><br />とはまさにこのことか。(※言いません)<br /><br />映画に出てきた「エニグマ」も、図解付きで説明してくれる。<br />この頃既に複雑化した暗号は、「暗号機」という専用機を生み出していた。<br />「HELLO」と打つと「PABUT」などとイミフな文字の羅列を生む。<br />が、それはエニグマ内部の部品の位置が「カギ」となっており<br />それ知っていれば、ちゃんと「HELLO」の文字列に再変換できるのだ。<br /><br />ただし部品組み換えによって生まれるカギは一京以上あるとされ、<br />その上毎日更新される。<br />「カギ」が分かっていても、解読に時間がかかり過ぎるのだ。<br />ナチスが「絶対に解読不能」と誇ったのも無理はない。<br />──が、その大量の計算をやってしまえばいいのだ。<br /><br />こうして暗号は、コンピュータの歴史へと繋がっていく。<br /><br />この本の構成が、またよく出来ている。<br />上巻は暗号は秘密裏に動いていた存在だったが、<br />下巻で暗号は「セキュリティ」という任務を負う。<br />つまり現代では、読者自身が暗号を使うのだ。<br />解読の手腕から守られる立場で読むことになる。<br /><br />コンピュータの世界だから、その仕組みは完全に数学の世界だ。<br />MOD関数は、エクセルでビンゴゲームを作るのに使ったことはあるが、<br />桁が違う。発想が全然違う。<br />ここに素数と言う今も美しい謎を含む数字を使って、<br />絶対堅固な暗号の城壁が築きあげられたのだ。<br /><br />しかし著者はよく分かっている。<br />文系脳が数字で攻めると本を放り出してしまう事を。<br />数字を使わずに、ね、何となく分かるだろうと例えを出す。<br />う、うん。うん。うすらぼんやりわかるきがしま…す…。<br />逆に薄らぼんやりだがそのスゴさが分かるのだから、マジ凄ぇ。<br /><br />しかし暗号の歴史は、常に破れることで潰えた。<br />いつかこの素数の砦も、破れる日が来る可能性があるのだ。<br />その未来に備えて、量子暗号が控えている。<br />量子論という理系様最大の印籠におびえる文系脳を、<br />やっぱり著者は最後まで見捨てない。<br /><br />いやでもなんとなく、うすらうすらぼんやりとは分かるのだ。<br />言葉の意味は分からんが、文系脳でコレだけ楽しめたのだから<br />へのつっぱりはいらんだろう。<br />うすらぼんやり★を5つ灯してみる。<br /><br />個人評価:★★★★★<br /><hr size="1" /><br />ところでエニグマの解読には<br />フランスがドイツから暗号機そのものを入手したことが大きい。<br />それがポーランドで相当に解析が進んだのだが<br />最後はやはり手に負えず、イギリスに渡ったのだ。<br /><br />このエニグマ入手を描いたU-571という映画があるが<br />多分史実とは無関係である。(笑)<br />めっちゃアメリカ映画やったもん。<br /><br /><table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B006YKTHQS/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51BwmAIWNVL._SL160_.jpg" border="0" alt="U-571 [Blu-ray]" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B006YKTHQS/haruhon-22/" target="_top">U-571 [Blu-ray]</a><br /><br />角川書店 2012-03-16<br />売り上げランキング : 6909<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B006YKTHQS/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />しかし今度は、日本の暗号の本が読みたくなった。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-636.html" target="_blank">深海の使者</a>に書かれていたのだが<br />なんとフツーの電話を通して薩摩弁で会話するという<br />すんごい暗号もあったらしい。<br />(しかし米軍では民族語を使い、成功した例もある)<br /><br />日本は陸軍の暗号はなかなかのレベルだったらしいが<br />チョイチョイお間抜けなエピソードがあるようだ。<br />ネットでいくつかは読んだのだが、まとめた本が読みたい。<br /><br />どうやらプチ暗号ブームが到来したようで、震撼してる。<br /><hr size="1" /><br />本書を読んだときのこぼれ話。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150328-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150328-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150328-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150328-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150328-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150328-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />互いに本を買って読むので、互いの蔵書をよく把握していない。<br />が、相方に至っては自分の蔵書もイマイチ把握していない。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150328-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150328-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />自分が本書にアタリを付けていたこともあり<br />サイモン・シンの名前を出したところ、ビンゴだった。<br />で、無事発見したのだが。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150328-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150328-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />見てみたらサイモン・シンの本が全部あったので<br />また今後読んでみる。
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世界の[宗教と戦争]講座

世界の[宗教と戦争]講座 (徳間文庫)井沢元彦 徳間書店 2011-10-07売り上げランキング : 118869Amazonで詳しく見る by G-Tools宗教本が好きである。別に宗教かぶれしている訳ではないが、国家や民族の歴史を見る際宗教の影響というものは馬鹿に出来ないウェイトを占め、成程なぁと唸らされる事が多々あるのだ。本書はユダヤ・キリスト・イスラム・仏教・神道・儒教が章で分けられている。スターリンのことを「…という悪いやつがい... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/419893441X/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zDFEqyQlL._SL160_.jpg" border="0" alt="<決定版>世界の[宗教と戦争]講座 (徳間文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/419893441X/haruhon-22/" target="_top"><決定版>世界の[宗教と戦争]講座 (徳間文庫)</a><br />井沢元彦 <br /><br />徳間書店 2011-10-07<br />売り上げランキング : 118869<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/419893441X/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />宗教本が好きである。<br />別に宗教かぶれしている訳ではないが、<br />国家や民族の歴史を見る際<br />宗教の影響というものは馬鹿に出来ないウェイトを占め、<br />成程なぁと唸らされる事が多々あるのだ。<br /><br />本書はユダヤ・キリスト・イスラム・仏教・神道・儒教が章で分けられている。<br />スターリンのことを「…という悪いやつがいて」などと<br />平易な表現(笑)に終始してあり、非常に分かり易い。<br />「それはどうかなー」と感じる部分も無くはなかったが<br />全体的には各宗教の特徴と歴史が比較でき、良書と思う。<br /><br />どの章も面白かったので迷うところだが、日本の宗教を取り上げよう。<br />日本の代表的な宗教は、仏教とされる。<br />が、ブッダが起こした仏教とはかなり違う。<br />そもそも日本には神道が生活に浸透している上で<br />テトリスのように上手く隙間に組み込んだものだからだ。<br /><br />ここが日本人の面白いところだ。<br />そもそも唯一神と多神教では考え方がまるで違うのだが<br />多神教はある意味、「いい加減さ」を受け入れることでもある。<br />日本人と言えば真面目で几帳面というイメージがあるが<br />これを読んでいると、すげーアバウトな民族だなとすら思った。<br /><br />八百万の神という例えがあるが、<br />ホントに日本人は神様がどんだけいようが構わないし<br />「格」というものをさほど重視しない。<br />大社に祀られた神様も、便所の神様も等しく神様なのである。<br />多分「八百万」の中にキリストを入れちゃうくらいの鷹揚さなのだ。<br /><br />日本人がそこそこ信じているものがあるとしたら、「霊」だろう。<br />「ケガレ」や「呪い」があり、それと折り合いをつけるために<br />神社詣でや寺参り、葬式やお祓いと言ったものが今でも在る。<br />「縁起担ぎ」もその一端だろう。<br />これらと大きく矛盾を訴えないものが、日本にとって「良い宗教」なのだと思う。<br /><br />そういう意味では、日本人が唯一神と仲良くやっていくことは難しいだろう。<br />言い方を変えれば「神様は全て神様」という純粋な信仰心なのだが、<br />それは同時に無神経さと言い換えてもいい。<br />故に日本には、めっちゃやさしくて寛大な神様が必要なのだ。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-249.html" target="_blank">親鸞</a>に浄土宗・浄土真宗のことを書いたことがあるが<br />民衆を救うために究極まで教えを圧縮したため<br />この時点でもう「仏教」とはかなり違うものになっている。<br />※芥川の<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-506.html" target="_blank">神神の微笑</a>がコレを面白くツッコんでいる<br />なんと「南無阿弥陀仏」と唱えるだけの簡単なお仕事なのだ。<br /><br />よくよく考えれば「阿弥陀様」だけを信じる唯一神の筈だが<br />この阿弥陀様はとにかくやさしいのである。<br />仮に10月に仮装パーティに参加して12月にクリパを楽しんでも、<br />真心を込めて拝めば、「うむ」と赦してくれるのである。<br />すごく日本人向きなのが分かる。<br />こんなアバウトさは、多分世界でも稀有なのではないか。<br /><br />だがそれだけに、神という存在をかけて戦争や<br />テロを起こす心情が理解できないという部分が、日本人にはある。<br />著者は韓国が儒教国であることを例にとっており、<br />日本が「ゆるす」度量を美徳とするところに食い違いがある、と言う。<br />さすがにこれは宗教観だけで片付けていい問題ではないが、<br />「己の常識が正ではない」という観点には、成程と思うところがある。<br /><br />全部は書ききれないが、他の宗教の章も面白かった。<br />ユダヤ・キリスト・イスラムは実は同じ神を崇めていることや<br />旧ソ連とアメリカは何故相容れなかったのか、<br />イスラムのスンニ派とシーア派の歴史、<br />ユダヤ人差別をヴァチカンが黙認していた理由など<br />歴史的にも時事的にもなかなか興味を惹かれる項目が並んでいる。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><br />補足:<br />本書で知ったオモシロ仏教知識。<br />戦時中、日本の13の宗派で合同法要をする話が持ち上がったが<br />1つとして共通のお経が無く、結局立ち消えになったのだとか。<br />それでも宗教的な対立が起こらないのだから<br />日本人のアバウトさは結構「神」レベルなのかもしんない。<br /><br /><hr size="1" /><br />阿呆<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-636.html" target="_blank">ファイナルファンタジー</a>、まだまだコンティニュー。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150319-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150319-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />両脇にはクマザサがもっさり生い茂っている。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150319-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150319-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />この頃すでに熊は最「凶」生物だと思っていたので、チョーこええぇ。<br />死んだフリじゃなく、マジで死ねる自信ある。<br />しかし二人とも体力的に限界で、前駅まで戻る気力もなかった。<br />つーか最悪の場合電車が来る。(笑)<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150319-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150319-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />が。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150319-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150319-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150319-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150319-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />──そうして鬱蒼と草木の茂る山へ、我々は足を踏み入れた。<br />この時になって車掌さんがケゲンな顔をしていた理由が分かった。(遅)<br /><br />続く。<br />
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深海の使者

深海の使者 (文春文庫)吉村 昭 文藝春秋 2011-03-10売り上げランキング : 56827Amazonで詳しく見る by G-Toolsフィリピン沖で戦艦「武蔵」が発見されたニュースが賑わっているが、2年前にも旧日本軍の遺物が発見されている。伊号第四百──、または伊400型とも言われる。「ゼロ戦」や「戦艦大和」は当時の技術として非常に優れていたことから有名だ。しかし大空と大洋の下、海底で密かに蠢いていた兵器があった。旧日本海軍の「潜水... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167169495/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51EEgSHcfqL._SL160_.jpg" border="0" alt="深海の使者 (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167169495/haruhon-22/" target="_top">深海の使者 (文春文庫)</a><br />吉村 昭 <br /><br />文藝春秋 2011-03-10<br />売り上げランキング : 56827<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167169495/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />フィリピン沖で戦艦「武蔵」が発見されたニュースが賑わっているが、<br />2年前にも旧日本軍の遺物が発見されている。<br />伊号第四百──、または伊400型とも言われる。<br /><br />「ゼロ戦」や「戦艦大和」は<br />当時の技術として非常に優れていたことから有名だ。<br />しかし大空と大洋の下、海底で密かに蠢いていた兵器があった。<br />旧日本海軍の「潜水艦」である。<br /><br />第二次世界大戦で潜水艦と言えば<br />映画にもなったことからドイツのUボートなどが思い浮かぶが<br />ところがぎっちょん、日本にもスゴイのがあったのだ。<br />なんと日本からドイツを往復したと言う。<br /><br />この大戦では、日本は日独伊三国で同盟を結んでいた。<br />同盟つったって、日本はヨーロッパから遥か極東にある。<br />今みたいにメールやスカイプがある訳でなし、<br />そもそも連合国軍を敵にしている四面楚歌な状態では<br />空路や海路でホイホイ出かけていくことも出来ない。<br /><br />そこで物資輸送や人材派遣、情報交換など<br />同盟関係を密にするために潜水艦が使われたのだ。<br />ドキュメンタリーだけに密度が濃い。そして漢字量が凄い。<br /><strong>第一南遣隊司令部は第十海軍特別根拠地隊司令部に命じて<br />第百一海軍工作部と緊急合同会議を指示し<br />先任参謀山崎貞直大祭化参謀と機関参謀蓮沼進機関大尉が<br />第百一海軍工作物事務室に電話連絡…</strong>ってお経か!(#゚Д゚)<br /><br />いやいや、本当に凄いのだ。<br />この頃の潜水艦は、「潜水も出来る」戦艦という意味であり、<br />「深海をずっと進む」仕様になってないのだ。<br />更に機密を携えてドイツを目指す隠密行動だから、<br />普段は海洋上を進み、敵機を発見したら潜水する。<br /><br />これが半年近く続く。<br />今の自衛隊の潜水艦は水や酸素も電気分解で作れるようになっており<br />長期間潜水を続けることも可能らしいが、当時は本当に「密室」だった。<br />100人以上にのぼる乗組員たちが十数時間も密室に籠り<br />酸素不足に耐える下りは読んでいても肺が苦しい。<br /><br />また極端に水を制限された生活をするため<br />飲料水の問題だけえなく、身体のヨゴレも凄まじいのだとか。<br />なんかもう、読んでいても臭い。(笑)<br />が、五度の派遣のうち往復できたのは、たった一機だけだった。<br />まさに死線を潜った作戦だったのだ。<br /><br />吉村氏のドキュメンタリー作品は、ある意味ではオチが無い。<br />淡々と並べられた史実と結末が、何処へ辿り着くかは読者次第だ。<br />自分が味わったのは、「ああ、もう少しだったのに」と<br />無意識に応援してしまう日本人の性(さが)とでも言うべきものだ。<br />一瞬考えて、怖いなと思う。<br /><br />愛国心という程でなくとも、人は多少なり自国を是としてしまう。<br />サッカー観戦でも、そしておそらく戦争でも。<br />原爆が落とされるまで日本が足掻いてしまったことも、<br />きっとこういう「当たり前」のものが根幹にあるのだろう。<br />そういうことを「怖い」と感じた。<br /><br />戦艦発見のニュースにしても、色んなものを削ぎ落として、<br />「世紀の大発見」と呷ることは少々違和感を感じてしまう。<br />自分も戦艦や戦闘機なんぞ見るとうっかりかっけぇとか思ってしまうが<br />発見されたそれらは、浪漫である前に「殺人兵器」だったのだから。<br /><br />今回戦艦関係をぐぐってると、某ゲームの記事がわんさか出てきた。<br />ヲタク大国として(笑)平和になった日本もそれはそれで結構なのだが、<br />根底にある歴史や犠牲もきちんと知って欲しいなと思った。<br />(本当のヲタクはちゃんとその辺も承知していると思うが)<br /><br />個人評価:★★★★<br /><br />補足:<br />冒頭で書いた伊400型潜水艦は、世界唯一の潜水型空母だ。<br />敗戦色の濃かった日本が作ったとは思えない斬新なもので、<br />終戦時にはアメリカ本土に攻撃を仕掛けるために既に出航していたという。<br />その技術に驚愕し、漏洩を懸念したアメリカが艦を没収、<br />ハワイ沖に沈めたと言うのが通説だ。<br /><br />どうあれ日本の戦局が変わることはなかったろうが、<br />ポツダム宣言の受諾があと数日遅かったら、<br />日本本土が受ける傷跡は、もっと悲惨になっていたかもしれない。<br /><hr size="1" /><br />阿呆な<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-634.html" target="_blank">ファイナルファンタジー</a>続き。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150318-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150318-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150318-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150318-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />無論、途中にコンビニや自販機なんて気の利いたモノはない。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150318-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150318-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />田舎の1駅は、結構長い。(教訓)<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150318-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150318-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150318-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150318-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />まじ山。ばり山。チョー山。<br /><br />で、まだ続くのかよっていう。
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