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Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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それから

それから夏目 漱石 2012-09-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools漱石の青春三部作2作目。男女のすれ違いを描いた三四郎はまぁ青春としてもコチラは不倫の話だから、かなりしょっぱい青春だ。が、恐らく漱石作品初のちゃんとした「告白」のシーンがあり、煎餅がザラメ煎餅に変わったくらいの衝撃はある。でも基本しょっぱいんだけど。主人公は高等遊民である。学歴と裕福な家というデッキカードを所持している... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IY8UD8/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/415THeONZSL._SL160_.jpg" border="0" alt="それから" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IY8UD8/haruhon-22/" target="_top">それから</a><br />夏目 漱石 <br /><br /> 2012-09-27<br />売り上げランキング : <br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IY8UD8/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />漱石の青春三部作2作目。<br /><br />男女のすれ違いを描いた<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-937.html" target="_blank">三四郎</a>はまぁ青春としても<br />コチラは不倫の話だから、かなりしょっぱい青春だ。<br />が、恐らく漱石作品初のちゃんとした「告白」のシーンがあり、<br />煎餅がザラメ煎餅に変わったくらいの衝撃はある。<br />でも基本しょっぱいんだけど。<br /><br />主人公は高等遊民である。<br />学歴と裕福な家というデッキカードを所持しているため<br />「何もしない」と言うターンをずっと使える御身分のことである。<br />wikiでは川端康成の「<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-618.html" target="_blank">雪国</a>」の主人公と漱石の「こころ」の先生、<br />そして本作品の主人公が例に挙げられているので<br />四天王的レベルな高等遊民である。多分。<br /><br />さすがの実力者だけあって、読者の心臓をずっとドキドキさせる。<br /><br />主人公は日がな書を読むか紅茶を飲むか、<br />はたまた花を手入れする程度の忙事に日々を過ごしてる。<br />「なぜ働かないのか」と問われれば、<br />「パンを食うことに追われると、美を愛でる感性が鈍る」という。<br />現代ニートの「働いたら負けだと思ってる」が、<br />ジョークじゃなくて明治に実在したのかと思うと衝撃である。<br /><br />そんな折、昔の友人が訪れる。<br />いろいろあって会社を辞めてしまったが、病弱な妻もいることから<br />親兄弟のツテで仕事を紹介してもらえないだろうか、と。<br />友人に彼女を仲介したのは、ほかならぬ主人公だった。<br />が、主人公の胸の内には、彼女の存在が今も在った。<br /><br />どうにかしてやりたいと思うが、主人公は所詮ニートである。<br />更に親からの結婚話も舞い込み<br />承諾せねば縁と金を切られるという崖っぷちに立たされる。<br />芸術云々という詭弁を振りかざすことはできても<br />己にひとりの女性を救う力すら無いことに、彼は気付く──<br /><br />要は延々と思索する主人公の内面を綴っているのだが<br />ホントに主人公視点だけなので、中盤ホントにハラハラする。<br />彼女への気がかりは友人夫婦の不仲への懸念になり、<br />友人への不満となり、自らの想いへの点火となる。<br />その前提が「俺たちはうっすら両想いだった」という話なのだが<br /><strong><span style="font-size:x-large;">ホントに?オマエの中でそうなってるだけじゃなくて?</span></strong>と<br />ずっといたたまれなくてドキドキするのである。<br /><br />別段、二人は付き合ってたとか言うのではないのである。<br />芸術家肌の主人公が、アレコレ思索をひねくり回して<br />彼女と以心伝心であると確信するたび<br />こじらせてるようにしか見えなくて、そわそわするのだ。<br />漱石先生の作品で、こんなにドキバクしたのは初めてである。<br /><br />まあどうやら彼女も、主人公を青春の1ページと想っていたらしく<br />無事に焼けぼっくいに火がつくのだが<br />ソレもなんだか、よろしくない夫婦仲と病苦が手伝って<br />若干ヤケっぱちになっている感もなくはない。<br />なんかもう、恋愛小説と違うトコでずっとザワザワするのである。<br /><br />たまにネットでハーレクイン漫画の広告を見ることがあるんだが<br />決まって相手が富豪だったり社長だったり石油王だったりして<br />プロローグで爆笑してしまう。(笑うトコではない)<br />が今思うと、アレは読者に余計な心配をさせない配慮なのかもしれん。<br /><span style="font-size:x-large;"><strong>主人公の甲斐性がこんなに気になる小説</strong></span>とかもう。<br /><br />が、リアルとも言えるのだ。<br />三四郎のヒロインは、平塚らいてうがモデルになったとも言われる。<br />漱石門下の森田草平は妻子がありながら、<br />彼女と駆け落ちして心中未遂を起こしたとされる。<br />これを書いた森田著「煤煙」が作中にでてくるのだが<br />主人公は二人の衝動が理解できず、興味を持てない。<br /><br />皮肉にも主人公は「煤煙」と近い境遇になる訳だが、<br />恋愛小説としてはしょっぱいこの作品を読むと<br />漱石は決して不倫や心中という愛の形を奨励はしていない。<br />運命などと言う言葉で片づけるには、<br />本人たちは無責任であり、行きつく先は現実的で厳しい。<br /><br />事実、この作品のオチは真っ黒だ。<br />いや真っ赤というべきか。<br />真っ赤に動いている世の中を主人公が歩いていくところで、物語は終わる。<br />「それから」!?「それから」どーなるんだよ!!?<br />という、まさにタイトル通りの結末なのだ。<br /><br />二人が不幸になるとは限らない。<br />ひょっとして、愛が二人を幸福に導くこともありうる。<br />だが少なくともページを閉じて、ほうと夢吐息をつけるような話ではない。<br />起伏の少ない、淡々とした話が多かった漱石作品の中では<br />起承転結の──正確には「起承転」の効いたストーリーであり、<br />悶々と二人の「それから」を憂うことで「結」ぶ。<br /><br />……それにしてもしょっぺぇわ。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネツイまとめ・ハロウィン編<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20161104-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20161104-1.jpg" alt="20161104-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「ねー、最近ハロウィンってよく聞くけどなんなの?」<br />「は…、はろうぃん?」<br />「なんかカボチャがどーとかさー」<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20161104-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20161104-2.jpg" alt="20161104-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「つ、つまりこの日にカボチャを食べて無病息災を願う日本古来の」<br />「…外国のお祭って聞いたけど」<br /><br /><br />最近すっかり定着しましたな、ハロウィン。<br />ウワサではバレンタインを越す経済効果があるとかなんとか。<br /><br />でもこのイベントの入っていき方がよくわからない中年のカナシミ。(苦笑)<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20161104-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20161104-3.jpg" alt="20161104-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「すいませーん、ハロウィンでーす」<br />「あ!ハロウィン来たみたい!」<br />「…集金みたいなモンなのか?」<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20161104-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20161104-4.jpg" alt="20161104-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「Trick or Treat!菓子をくれなきゃイタズラするぜー!!」<br />「ぎゃー!」<br />「カ、カボチャの盗賊…」<br /><br />カボチャ味の菓子とかが出回ってるの見るけど<br />別に近所のガキどもがもらいにくるでもなし<br />そもそもカボチャ食べる日ではない筈なので、困惑する・・。<br /><br /><hr size="1" /><br />そういう声が多いのかどうかは知らないが<br />先日「地味ハロウィン」と言うワードを見つけて笑った。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20161104-5.png" alt="20161104-5.png" border="0" width="414" height="278" /><br />【参考】<a href="http://portal.nifty.com/kiji/161101197952_1.htm" target="_blank" title="地味な仮装限定ハロウィンに300人が集まった">地味な仮装限定ハロウィンに300人が集まった</a>(デイリーポータル記事)<br /><br />ははは、これならヤれそう。むしろやってみてぇ。<br />
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文鳥

文鳥夏目 漱石 2012-09-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools今読んでる本が上下巻でまだ読み切れていないので合間に漱石の短編を再読してみる。よりによってトリ嫌いの自分が文鳥。でもこの話、結構キライじゃないのだ。鈴木三重吉、漱石先生に文鳥を勧める。動物を飼う事を自分のシュミで勧める方もどうかしてるし、安請け合いする方もする方である。なら籠がいりますよと三重吉。なら籠も買うと漱石先生。イ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXJN9O/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/419F7lEtTuL._SL160_.jpg" border="0" alt="文鳥" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXJN9O/haruhon-22/" target="_top">文鳥</a><br />夏目 漱石 <br /><br /> 2012-09-27<br />売り上げランキング : <br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXJN9O/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />今読んでる本が上下巻でまだ読み切れていないので<br />合間に漱石の短編を再読してみる。<br />よりによってトリ嫌いの自分が文鳥。<br />でもこの話、結構キライじゃないのだ。<br /><br />鈴木三重吉、漱石先生に文鳥を勧める。<br />動物を飼う事を自分のシュミで勧める方もどうかしてるし、<br />安請け合いする方もする方である。<br />なら籠がいりますよと三重吉。<br />なら籠も買うと漱石先生。<br /><br />イイものなら20円しますと三重吉。<br />そんなイイのはいらんと漱石先生。<br />先生、書籍代なら20円くらい軽くブッこんでる癖に(※<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-893.html" target="_blank" title="千駄木の漱石">千駄木の漱石</a>より)<br />文鳥諸経費はお安いのでいいらしい。<br />が、三重吉にポンと5円を渡して委託する。<br /><br />現代なら恐らく10万円くらいの価値はあろう。<br />先生の財布の紐、割とユルい。<br />だが季節を過ぎても、三重吉は文鳥を持ってこない。<br />ずっと以前にカニの架空請求的な詐欺があったが、<br />先生、そういうのに騙されやすいタイプっぽい。<br /><br />しかし冬になろうという頃、文鳥は来た。<br />籠を3円で手に入れたと得意の三重吉。<br />ハテ差額の2円はどうしたと読者は思うところだが、漱石先生はツッコまない。<br />三重吉チョロまかし事件は、イキナリ迷宮入りである。<br />文鳥よりよほど先生の方が心配だ。<br /><br />さておき、先生は文鳥のいる生活を手に入れる。<br />しかし文鳥がいるだけで、先生の生活は変わらない。<br />最初は寝坊をしながらも餌や水を変えていた先生だが<br />結局は家人にやってもらったりと、ムラのある世話となる。<br />──そんな人間が動物を飼った末路は、大体決まっている。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-865.html" target="_blank" title="父・夏目漱石">父・夏目漱石</a>にもすこし文鳥の話が出てくる。<br />姉づてに知ったことではあるが、<br />漱石が涙を零したらしいと伸六氏は書いている。<br />作中で漱石は、そんなことは一切書かない。<br />むしろ「家の者が餌をやらないから」などと<br />言い訳がましい手紙を三重吉に送っている。<br /><br />癇癪持ちの漱石が執筆している間は、家人も寄り付かなかったという。<br />僅かにも、その無聊を慰めたのが文鳥だったのだろう。<br />仕事の合間にちょいちょい文鳥をチラ見する様子が描かれている。<br />トリ嫌いの自分にもその描写が細やかなことは、分かる。<br />昔の女にまで例えるあたり、結構惚れこんでいるとみた。<br /><br />無論、動物を飼うには世話と言う義務があるのが道理だ。<br />だ、漱石はできれば「愛でる」だけを堪能したいのだ。<br />是非はさておいて、上手いと思う。<br />その身勝手さがきちんと書かれているからこそ<br />「エゴ」とその当然の報いと言う図式がよく出ている。<br /><br />そういう意味で、読者の同情を惹くようなくだりはないのだろう。<br />三重吉の返事も通り一遍なものだった。<br />むしろ先生の所為ですよとでも書かれていれば<br />漱石もそうと認めることができたのかもしれない。<br /><br />さらりと読めば酷い話なのだが、<br />そこに先生の謝るに謝れないツンデレもあるような気がして<br />何となくキライになれないのである。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネツイまとめ。<br /><br />■誰得?!俺得!?スポーツジムシリーズ<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160903-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160903-1.jpg" alt="20160903-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「コレでアナタもマッスルボディに!って言われて買ったんだ!」<br />「…結果にコミットしません」<br /><br /><br />コレはちょっと違うのだが、この誰得…シリーズは名前の通り、<br />「こんなモンどないするねん」という玩具が細かに種類分けされたガチャ。<br />なのにめっちゃ欲しくなるというスグレモノ。<br /><br />他にも欲しいシリーズがいくつかある。<br /><br /><br />■結果にコミット その1<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160903-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160903-2.jpg" alt="20160903-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「特訓の成果をみてくれ」<br />「おう」<br /><br /><br />■結果にコミット その2<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160903-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160903-3.jpg" alt="20160903-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「ふんっ」<br />「よし、そのまま持ち上げて…」<br /><br /><br />■結果にコミット その3<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160903-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160903-4.jpg" alt="20160903-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「はいっ」<br />「まぁソレはソレでスゲーけどよ」<br /><br /><br />まあこの身体では結果にコミットするはずもねーんだけど。<br />今回驚いたのは、(何かに捕まった状態で)コイツら逆立ちまでできること。<br /><br />すごすぎ。<br /><br /><br /><hr size="1" /><br />それはそうと、毎年恒例期末仕事の時期が。<br />今回は何を書こうかとぼんやり考える。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160903-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160903-5.png" border="0" width="300" /></a> <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160903-6.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160903-6.png" border="0" width="250" /></a><br /><br />描いて楽しいのはこのドチラかかなー。<br />で、1つに決めた。<br />まだアタリの段階なので汚いけど続く。<br />
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坑夫

坑夫夏目 漱石 2012-09-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools漱石作品の中でも地味な1作かもしれない。本作には島崎藤村が予定していた連載が間に合わず、急きょ漱石が書くことになったという背景がある。それが90回を超える連載になったというのだから代原にしては随分と雄弁である。(笑)また面白いことに、漱石の考えた話ではないのである。漱石のもとに「私の体験を小説にしませんか」と尋ねてきた輩が... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXKUIW/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41Tymk5NsYL._SL160_.jpg" border="0" alt="坑夫" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXKUIW/haruhon-22/" target="_top">坑夫</a><br />夏目 漱石 <br /><br /> 2012-09-27<br />売り上げランキング : <br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXKUIW/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />漱石作品の中でも地味な1作かもしれない。<br />本作には島崎藤村が予定していた連載が間に合わず、<br />急きょ漱石が書くことになったという背景がある。<br />それが90回を超える連載になったというのだから<br />代原にしては随分と雄弁である。(笑)<br /><br />また面白いことに、漱石の考えた話ではないのである。<br />漱石のもとに「私の体験を小説にしませんか」と尋ねてきた輩がおり<br />最初は漱石も断ったものの、前述の理由で<br />炭坑に関わる部分だけチョイスすることにしたという。<br />作家本人に自分の体験売りに行くとか、時代ののどかさを感じるね。<br /><br />主人公の青年は、どうやら家を出てきたらしかった。<br />その経緯は詳しく語られないのだが、どうもそこそこのボンボンで<br />2人の女性と三角関係になり、状況に耐えられずに飛び出してしまったようだ。<br />状況としてはなんとなく、<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-899.html" target="_blank">虞美人草</a>の文学者を思わせないでもない。<br />ちょっと甘ちゃんな苦悩を感じるあたりも。(笑)<br /><br />だが本人は大まじめに、生きるべきか死ぬべきかと悩んでいる。<br />そうしてふらふらしているところを、ある男に声をかけられる。<br />儲かる話があるんだが、どうだと。<br />胡散臭いことこの上ないキャッチセールスである。<br />それが「炭坑」のバイト募集であることは、言うまでもない。<br /><br />炭坑の劣悪な環境を目の当たりにして、<br />ボンボンは死への切望と生きたいという想いの間で揺れる。<br />人はなんのかんの言っても、「生きる」という本能の前に<br />そうそう自由になれないのだ、というこれまた「エゴ」の形の1つを描いている。<br />が先にも書いたように、「元ネタ」から漱石が拾った選択が興味深い。<br /><br />当時の時代背景から見て、「足尾銅山」があると思われる。<br />銅の産出がノっていた明治時代、足尾は日本一の大鉱脈だった。<br />多くの坑夫が駆り出され、劣悪な労働環境と鉱毒を生み、<br />田中正造でも有名な「日本初公害」を引き起こした。<br />漱石が連載を始めた当時は、まさに正造の反対運動の真っ最中だったのだ。<br /><br />つまりは非常な「時事ネタ」だったのだ。<br />提供者が体験を売りに来たのも、この辺が背景かもしれない。<br /><br />漱石が現場取材に行ったという記録はないらしい。<br />多少の参考文献はあったかもしれないが、<br />漱石はほとんどこの物語の主人公と心情を「創作」したわけだ。<br />他人の体験からのみ話を書いたのだとしたら、<br />ココまで文学的にストーリーをおさめたのはすごいと思う。<br /><br />が、社会問題を扱ったと考えると、漱石のマイペースさに苦笑も漏れる。<br />炭坑という環境が労働者の健康を蝕んだというくだりはあるのだが、<br />それはひたすら主人公の生死観を通している。<br />社会的な責任には全く触れていない。<br />個人的にその「元ネタ」が、どんな話だったのか、非常に気になる。<br /><br />だが言い換えれば、小手先で上手く社会派小説にまとめるよりも<br />「人間とは」という己のテーマを突き詰めたかったのだろう。<br />その辺は相変わらず漱石先生だと思うのだが<br />ここにも少しばかり、先生の微妙な変化があるような気がしている。<br /><br />どちらかと言えば「風景描写」のように<br />淡々と起承転結を綴ることが漱石の味でもあったが<br />主人公の感じる「死への恐怖」は、いくらか感傷的ですらある。<br />今まであまり「共感」を感じることのなかった漱石キャラだが<br />少なくとも「生への本能」という分かりやすいテーマから<br />主人公が感じているモノは理解できるのだ。<br /><br />漱石の作品はここから「青春三部作」に繋がる。<br />これまで「情」に訴えることのなかった漱石が<br />どんな風に「青春」を綴るのか、楽しみである。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネツイまとめ。刀編。<br /><br />■刀も買いますた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160817-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160817-1.jpg" alt="20160817-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />元々刀は別の食玩で買って、既に写真遊びもしてるんだがね。<br />まぁちょっとだけよんってコトで、<br /><br /><br />■合わせ技。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160817-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160817-2.jpg" alt="20160817-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「ヅラと浴衣を合わせてみた」<br />「オレもやるオレもやる!」<br /><br />以前に作ったヅラと浴衣。<br />本当はサムライ的な羽織袴をつけさせたいのだがなぁ。<br /><br /><br />■合わせ技。その2。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160817-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160817-3.jpg" alt="20160817-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「こう?こうかな!?」<br />「…コレジャナイ感がすごいな」<br /><br />以前に作ったズラとハッピだと、バカ殿感がすごい。<br /><br /><br />■刀と来れば。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160817-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160817-4.jpg" alt="20160817-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「御命頂戴つかまつる!」<br />「きゃーっ!!」<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160817-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160817-5.jpg" alt="20160817-5.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「残念でしたー!もう切れてますー!」<br />「バターか」<br /><br /><br />切れてるバター的な。(あれ便利だよな)<br />いや丁度この時期、ちょっと腰を痛めましてね。<br />座っても寝ても腰が痛いものだから、いっそはずせたらいいのにとか思って。<br /><br /><hr size="1" /><br />そんな訳で今回は実家に帰るの取りやめにして、近場で夏休み。<br />新しいポケモン求めて、昨日はアキバをぶらぶら。<br />東京駅で1種手に入れたけど、アキバはコイキングだらけで収穫ナシ。<br />いたるところコイだらけ。なんでや。<br /><br />今日もちょっと出かけようかなー。<br /><br /><br />
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自転車日記

自転車日記夏目 漱石 2012-09-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools明治文豪にツッコめ祭、今は「坑夫」を読んでいるのだが読み終わるのは少し先になりそうなので、ちょっと短編を読む。漱石がロンドン滞在中の体験らしいが、ホトトギスに掲載されたのは吾輩は猫であるより前である。ぱっと見は漢詩の読み下し文のようだが、よくよく読むとこまめにギャグのジャブとフック入れてくるあたり初期のお茶目で愉快な... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXKCEY/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ow56S8n8L._SL160_.jpg" border="0" alt="自転車日記" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXKCEY/haruhon-22/" target="_top">自転車日記</a><br />夏目 漱石 <br /><br /> 2012-09-27<br />売り上げランキング : <br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXKCEY/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />明治文豪にツッコめ祭、今は「坑夫」を読んでいるのだが<br />読み終わるのは少し先になりそうなので、ちょっと短編を読む。<br /><br />漱石がロンドン滞在中の体験らしいが、<br />ホトトギスに掲載されたのは<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-871.html" target="_blank" title="吾輩は猫である">吾輩は猫である</a>より前である。<br />ぱっと見は漢詩の読み下し文のようだが、<br />よくよく読むとこまめにギャグのジャブとフック入れてくるあたり<br />初期のお茶目で愉快な先生が見え隠れする。<br /><br />その高尚な文章と比べていただくために<br />今回は敢えてネタバレで、現代文要約を書く。<br /><br />================================================<br /><br />1日目。家主のバーサンに言われて、自転車に乗る。キタコレ。<br /><br />もう乗るっつーか落ちるために買う訳ですよ。自転車。<br />先生様が最初はママチャリにしとけとかいうが、<br />日本男児たる者、そんなモン乗れるかっつーの。<br />したらコイツ、チョーボロい自転車すすめるワケ。<br />でもまあどーせ落ちるのに新品もボロもねぇわなってんで、買ったった。<br /><br />またこの自転車っつーのが、マジヤバい。<br />引いたら股に当たるし、押したら道に飛び出すし。マジデンジャラス。<br />もうね、練習とかそんなレベルじゃないの。<br />先生様は早く乗れって言うけど、ハンドル握る以外あと転ぶだけよ。(笑)<br /><br />ヨシじゃあ僕が後ろから押してやるよって言われても、<br />結局押されて、顔からツッコんで転ぶっていうね。<br />ちらほら人が見てっけど、見んなよオレに惚れんなよ。<br />結果、ケーサツにここ馬道だからって追い出されて、<br />帰ったらバーサンがワクテカでどうよって聞いてくる。やかましいわ。<br /><br />2回目。坂道だ。坂道なら自転車勝手に進むんじゃね?オレ天才。<br />先生様がさあ乗れって言うけど、もう乗るっつーか<br />走る自転車様に人間をくっつけとくカンジ?<br /><br />いやもう自転車なめてたわ。<br />家並超えて女生徒群超えて、平地になっても止まんねーの。<br />仕方なく車道から歩道に乗り上げて、塀にぶつかって止まる。<br />またケーサツが出て来て、ははは骨が折れますなとか<br />誰が上手いこと言えと(略)<br /><br />3回目。知人宅にて、最近自転車始めたんだよねとか言っちゃう。<br />オマケに坂道を走るのは爽快ですなとか言っちゃう。<br />御令嬢が、なら一緒に遠乗りでもしませんこととか言い出してオレピンチ。<br />いやデモデモダッテとか自分でもわかんねー言い訳して、2日間凹んだ。<br /><br />4回目。先生様と某貴公子と自転車で出かける。<br />そこへ急に荷車が出てきたから大変だ。<br />ヤバい。このままいけば衝突。右に曲がっても左に曲がっても<br />両君どちらかを犠牲にしてしまう。<br />賢明なオレ氏、自転車から落ちる。<br /><br />両君、じゃあ前を走り給えと言うが、<br />道は分かっても、曲がりやすいほうにしか曲がれないんだっつーの。<br />当然、同じところをグルグル回る訳ですよ。<br />コレはイカンとハンドルを捩じったら急スピンがかかり<br />何故か後ろを走ってた知らない人が転んだ。<br /><br />チョーシこいて「お気の毒ww」とか言っちゃったけど<br />マジ余裕なかったのマジすまん知らない人。<br /><br />5回目。「人間万事塞翁が馬」というが、<br />先日のは「人間万事漱石の自転車」ってやつかね。(うまいこと言ったオレ)<br />よーしパパ張り切って、公園から大通りに出ちゃうぞー。<br />で、またチョーシぶっこいて荷車と馬車の間抜けようとしたら<br />今度は知らない自転車にさーっと割り込まれて、オレ氏また転ぶ。<br />思わず寄り掛かったら馬に自転車蹴られるわで、もうサイアク。<br /><br />なにもうオレ自転車で死ぬの?イギリスまじこええ。<br /><br />================================================<br /><br />もうね、石垣にツッコんでスネ打つわ木にぶつかって爪剥がれるわで、<br />結局転んだだけで乗れねぇの。(笑)<br />オマケに家主のバーサンのデブは馬鹿にしてみてくるし<br />その妹のガリはもっと馬鹿にしてみてくるし、オレますます引きこもる。<br />マジ時間の無駄遣いだったわ。(笑笑)<br /><br /><br />細かい内容は省いてあるが、大体こんなカンジ。<br />家主に気分転換に自転車を進められてやってみるも<br />結局この後、漱石は本格的な神経症を患う。<br /><br />面白おかしく書いてあるが、結果的には漱石はある程度は、<br />自転車を乗りこなせるようになったらしい。<br />が、アラフォーの手習いである。困難を極めたのは確かであろう。<br />また当時の自転車にブレーキがなかったらしいことなど、<br />英国の随筆としても読んで楽しい。<br /><br />現代風に書くとホントにおちゃらけ文なのだが、<br />敢えて格調高く書かれている原作をぜひ読んでいただきたい。<br />漱石先生の凄さが分かる。<br /><br />個人評価:★★★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネツイまとめ。梅雨バージョン。<br /><br />以前に折り紙で傘を作ったのだが<br />いずれちゃんと傘を作りたいと思っている。<br /><br />■出勤前に傘の仕組みを考える。(はよいけ)<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160727-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160727-1.jpg" alt="20160727-1.jpg" border="0" width="400" height="351" /></a><br /><br />金属に穴をあけたり溶接したりする技術があれば<br />そのままの形でミニチュアを作ればいいのだろうが<br />とりあえず今回はボール紙を代用。<br />骨組みを作ったら、後は和紙を貼り付ける。<br /><br /><br />■傘貼りのアルバイト。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160727-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160727-2.jpg" alt="20160727-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「ハロワで見つけたんだ」<br />「ふーん(ツッコむのも面倒くせぇ)」<br />「空き時間で出来るし、浪人中のお侍にも人気だって」<br />「ツッコまねぇからな、絶対」<br /><br /><br />そんな訳で出来た傘で雨アニメ作成。<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160727-3.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160727-3.gif" alt="20160727-3.gif" border="0" width="390" height="390" /></a><br /><br />「よく降るなー」<br />「夏になったら何して遊ぼうかー」<br />「…楽しそうだな、お前は」<br /><br />関東も今週あたり梅雨明けという噂を聞いたが、どうなんだろうね。<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160727-4.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160727-4.gif" alt="20160727-4.gif" border="0" width="390" height="390" /></a><br /><br />今回使ってるのは「Sqirlz Water Reflections」というフリーソフト<br />英語バージョンだが、何となく感覚で使える。<br />雪を降らしたりもできるので、お遊びに最適。<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160727-5.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160727-5.gif" alt="20160727-5.gif" border="0" width="390" /></a><br /><br />「つい見ちゃうよなー」<br />「よねー」<br /><br />雨漏り部分だけ手書き。<br />小さい頃住んでた家、すこし雨漏りしたんだよな。<br />今思えば貴重な体験か。<br /><br />
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虞美人草

虞美人草夏目 漱石 2012-09-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools「明治文豪にツッコめ」祭、作品としては5つ目。(他、派生読書3冊)それまで「大学の先生様」だった漱石は朝日新聞に入社、職業を「作家」として初の作品となる。新聞の連載として始まった「虞美人草」は、読者の目にどう映ったろう?多分だが、イマイチだったんじゃないかと思うのだ。以前に読んだおじさんはなぜ時代小説が好きかにあったの... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXK5DM/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41wwgMRc-wL._SL160_.jpg" border="0" alt="虞美人草" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXK5DM/haruhon-22/" target="_top">虞美人草</a><br />夏目 漱石 <br /><br /> 2012-09-27<br />売り上げランキング : <br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXK5DM/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />「明治文豪にツッコめ」祭、作品としては5つ目。(他、派生読書3冊)<br /><br />それまで「大学の先生様」だった漱石は朝日新聞に入社、<br />職業を「作家」として初の作品となる。<br />新聞の連載として始まった「虞美人草」は、読者の目にどう映ったろう?<br />多分だが、イマイチだったんじゃないかと思うのだ。<br /><br />以前に読んだ<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-721.html" target="_blank">おじさんはなぜ時代小説が好きか</a>にあったのだが<br />「文学作品」というのは基本、仲間内で見せ合うものであったという。<br />漱石のインテリ風文章は、文学通には恐らくウケが良かったはずだ。<br />また「内輪ネタ」が有効な世界であり、コレまでの作品に<br />実際の漱石の弟子や友人がモデルであったりしたことも<br />一層仲間内で盛り上がるネタになったんじゃないかと思う。<br /><br />しかし新聞連載は、大衆が読者となる。<br />この時代、新聞がどのくらいの家庭層に普及していたかは分からないが、<br />既に「大衆小説」のはしりが生まれていることを思えば<br />一般読者から見た「虞美人草」は、やや難解ではないだろうか。<br />漱石先生が張り切っているだけに。(笑)<br /><br />ざっくりいうと、恋愛小説である。<br />が、<strong><span style="font-size:large;">「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳す</span></strong>という逸話を持つ先生だ。<br />糖度が低いこと健康食品のような恋愛小説と言える。<br />また「恋愛」というより「恋愛に生まれるエゴ」を描きたかったっぽいトコが<br />漱石先生らしくて、個人的にはスゴく面白かったが。<br /><br />2人の男が、京都旅行をする場面から始まる。<br />1人は鬱持ちの哲学者で、妹があるらしい。<br />かたや一度試験に落ちた外交官志望者で、こちらも妹がある。<br />互いに妹をやってもいいつもりでいるようだが、<br />無論そんな簡単な話を、漱石先生が書くハズはない。<br /><br />哲学者の妹は美人で教養もあり、またプライドもあった。<br />飄々として自分の思うようにならない外交官志望の男より、<br />将来有望な文学者の男を婿にしたいと考えていた。<br />第三の男の出現である。<br /><br />が、この第三の男がまた煮え切らない。<br />彼には恩師があり、恩師は自分の娘を貰わせるつもりでいた。<br />哲学者の妹に呼ばれればホイホイとついていきながら、<br />恩師のお声がかかればホイホイと出かけていく。<br />まあこの男がしっかりしていたら、この作品は3行で終わってしまうが。(笑)<br /><br />更に恩師は、京都に来ていた二人の宿近くに住んでいたのだ。<br />そこで哲学者は少しばかり、恩師の娘に興味を惹かれていた。<br />──そう、これは6人の男女が織りなす六画関係なのだ。<br />月9のドラマになりそうなネタながら、いわゆる「キュン死に」することもなく<br />ただイライラする展開が続く。(大笑)<br /><br />ちょうど<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-879.html" target="_blank">草枕</a>の「非人情」の世界と、その後の<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-885.html" target="_blank">二百十日・野分</a>の<br />「格差社会」「エゴ」というペーソスをブレンドして、<br />「恋愛」というポピュラー題材を一滴垂らしたような。<br />職業作家・漱石先生としては最高の方程式だったのかもしれないが、<br />一般読者にはちょっとほろ苦すぎたのではないかと思う。<br /><br />後年、漱石はこの作品をあまり気にいらないと発言したと聞く。<br />勝手な妄想だが、大衆に向けて初めて発した作品に<br />自分の計算違いを痛感した部分もあるんじゃないかと思ったり。<br />「そうか、もっとキュンキュンさせなくてはならんのか…!」とか<br />当然漱石先生は思ったりしない。<br /><br />「虞美人草」では女性側が誰を想っているかはハッキリ分かるのだが、<br />男性側は曖昧な理想と理屈ばかり捏ねていて、キモチが見えない。<br />後にココにツッコんだのが、「こころ」になったと思われる。<br />きっと漱石先生は「そうか!エゴをもっとちゃんと説明すべきだったんだ…!」<br />とか反省したんだと思う。<br />さすが先生、転んでも尋常じゃない起き上がり方。<br /><br />それは「ときめかないメモリアル」。<br />トキメキではなく理屈でストーリーが進んでいくため、<br />いやちょっとマジそんなんでエエの?と言う説得を経て、問題は解決する。<br />だが明らかに第三の文学者男の不始末話なので<br />アンチヒロインである哲学者の妹のオチは、不憫ですらある。<br /><br />ストーリーはイマイチかもしれないが、<br />やはり漱石先生の漢学文章は、読んでいて心地いい。<br />リズムの中に音があり、色があり、一枚の風景画がある。<br />今回いろいろツッコんではいるモノの、やはり<br />先生の文章は真似が出来るものではないと嘆息する。<br /><br />だがこうだからこそ、大文豪なのだろう。<br />彼が目指すのは「大衆」ではなく、あくまで自身の芸術なのだ。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネツイまとめ。作ってみたシリーズ。<br /><br />■読んでみた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160718-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160718-1.jpg" alt="20160718-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「一句。”先日に ヲタクショップで 買いました"」<br />「日記じゃねーか」<br /><br />買ったのは手前の庭園セット。<br />なんかもう最近、こーゆーの見ると気がつくと買ってて困る。<br /><br /><br />■誘ってみた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160718-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160718-2.jpg" alt="20160718-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「磯野、虫取り行こうぜ」<br />「誰が磯野だ」<br />「じゃあ海賊王になろうぜ」<br />「ついでになるモンじゃねーだろ」<br /><br />麦わら帽子と虫取り網を作ってみた。<br />小さい頃はよくこのスタイルで出かけたものだが。(笑)<br /><br /><br />■聞いてみた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160718-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160718-3.jpg" alt="20160718-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「なに作ってんのー」<br />「…邪魔すんな」<br /><br /><br />■手を出してみた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160718-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160718-4.jpg" alt="20160718-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「オレもやるううう」<br />「あっ、馬鹿やめろ」<br /><br /><br />■絡まってみた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160718-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160718-5.jpg" alt="20160718-5.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「…オレたち絡まりやすいから気を付けろって、前も言ったろ」<br /><br /><br />さてナニを作ってるでしょーか。<br />続きはウェブでー。<br />
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千駄木の漱石

千駄木の漱石 (ちくま文庫)森 まゆみ 筑摩書房 2016-06-08売り上げランキング : 37229Amazonで詳しく見る by G-Tools漱石文学を読む為の派生読書。小説ではなく、漱石がイギリスから帰国し、千駄木に住んだ数年間のこもごもと著者の雑感を綴ったものである。「漱石史の中の千駄木のみ」という狭さだが、この頃の漱石は吾輩は猫である・坊ちゃん・草枕・二百十日の初期作品を執筆した頃で、自分の漱石祭と一致している。また詳しい... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480433589/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51XT2AU3BmL._SL160_.jpg" border="0" alt="千駄木の漱石 (ちくま文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480433589/haruhon-22/" target="_top">千駄木の漱石 (ちくま文庫)</a><br />森 まゆみ <br /><br />筑摩書房 2016-06-08<br />売り上げランキング : 37229<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480433589/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />漱石文学を読む為の派生読書。<br />小説ではなく、漱石がイギリスから帰国し、<br />千駄木に住んだ数年間のこもごもと著者の雑感を綴ったものである。<br /><br />「漱石史の中の千駄木のみ」という狭さだが、<br />この頃の漱石は<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-870.html" target="_blank">吾輩は猫である</a>・<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-876.html" target="_blank">坊ちゃん</a>・<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-879.html" target="_blank">草枕</a>・<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-885.html" target="_blank">二百十日</a>の<br />初期作品を執筆した頃で、自分の漱石祭と一致している。<br />また詳しい内容ながら堅苦しい人物伝ではなく、<br />漱石にツッコむ感じが非常に的を得ていて面白い。<br /><br />東京都文京区千駄木には、旧漱石宅がある。<br />10年以上前には、なんと森鴎外も住んでいた家である。<br />その間にこの家屋を借りた人物があげられ、<br />場所的にもステイタス面でも、「エリートの住む町」だったことが分かる。<br />家賃は25円。<br /><br />時代の通貨換算は難しい。<br />何を基準にするかで、数千倍とも1万倍とも、その倍ともされる。<br />当時の漱石は大学講師(年棒800円)だけでは生活が追いつかず、<br />高校講師(年棒700円)などのバイトもしていた。<br /><br />が、家庭の事情などから仕送りやら何やらで、出費も多かったらしい。<br />しかも内訳をみると漱石先生、ひと月に本を20円くらい買うという。<br />ほぼ東京での家賃分の本を購入するというのは、相当だ。(笑)<br />夫人がやりくり下手だったこともあるらしいが、<br />金之助(※本名)という名の割に、漱石先生は金に縁遠かったようだ。<br /><br />著者には他に鴎外の著作があり(←こちらも是非読みたい)、<br />ちょいちょいと漱石との接点や比較が出てくる。<br />例えば鴎外が饅頭をのせた茶漬けを食べていた一方、<br />漱石は砂糖をのせたトーストを食していたとか。(ジャムも好物だったとか)<br />キミタチ、甘党も大概にしたまえ。<br /><br />たとえば鴎外が結構に「面食い」だったのに対して、<br />漱石先生は余りそういう事にこだわらなかったことなど、<br />(その代わり漱石はかなり女性蔑視も激しいが)<br />二人の生い立ちや境遇から、成程と思える比較があり<br />漱石の本ながら、鴎外のボンボンな人生が読んでいて楽しい。<br /><br />自分もそろそろ、薄々と気がついてはいたのだが<br />やはり漱石先生はチョット変な御仁である。<br />神経症にかかる繊細なメンタルを持ちながら<br />「吾輩~」の原稿料で、よーしパパ思い切ってパナマ帽買っちゃうぞーと<br />全額ぶっこんだという武勇伝も聞く。<br /><br />家庭内では随分アレな人だったようだが、<br />弟子や友人にはこれでもかとこまめな手紙をしたためる。<br />その数は2500通にものぼるらしい。<br />弟子の作品にも目を通し、感想や評価をこまごまとつける。<br />教職はイヤだったらしいが、「先生」たる熱意もあったのだ。<br />金之助の金は金八先生の金なのだろうか(´・ω・`)<br /><br />デビュー作となった「吾輩~」は特に、<br />千駄木との関わりがこまごまと書かれている。<br />確かに「吾輩~」は、千駄木という町で生まれたのだと思える。<br />一度読んだ方は、コレを読むとさらに面白いかもしれない。<br />また「坊ちゃん」が松山の田舎を愚痴り続けたように<br />漱石は千駄木を豚臭いだの辺鄙だのとケチをつけまくっている。<br /><br />が後年、大家が都合でこの家に住むから引っ越してくれと言われ、<br />漱石は大いにコレを渋るのである。<br />「べっ、別に千駄木が好きなワケじゃないんだからっ!<br /> キライだから敢えて住もうって作家魂なんだからねっっ!<br /> …でもホントは気に入ってるんだから馬鹿ぁぁ!!!」<br />とんだツンデレである。(大笑)<br /><br />恋愛攻略ゲームで言うと(なぜソレで)<br />漱石はツンデレキャラなのかもしれない。<br />世間一般の大文豪という顔の裏に<br />厳しい漱石、やさしい漱石、おちゃらけ漱石、キレる漱石があり<br />切っても切っても顔が出てくる漱石にヤミツキになるのかもしれない。<br />金之助の金は金太郎飴の金か?<br /><br />弟子の小宮なんかはやりこみ過ぎて、廃人になってしまったのかもしれん。<br />(※小宮豊隆。漱石神社の神主と言われる漱石シンパ。笑)<br />作品も同じく「漱石の顔」が見えだすと、ずぶずぶハマってしまうのか。<br />いやもうワタクシメも今回、「ヘンなオジサン」漱石像についトキメキ、<br />今まで興味なかった書簡集や、更なる関連本に手が伸びてしまいそう。<br /><br />金之助の金は課金の金か?<br /><br />個人評価:★★★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネツイまとめ。<br />季節柄、コッチのシリーズを先に上げとく。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160708-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160708-1.jpg" alt="20160708-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「わー、なにコレ面白そう」<br />「七夕の準備だ。おめーも手伝え。<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160708-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160708-2.jpg" alt="20160708-2.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「こーやって折り紙で輪っかを作ってだな・・・」<br />「簡単じゃん。ミα(゚Д゚ )マカセロ!!」<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160708-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160708-3.jpg" alt="20160708-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「ぐごー 💤(=_=)」<br />「…単純作業だからこそメンドクセーんだよな、コレって」<br /><br />ホネサイズの折り紙にしたら、まあ辛いコト辛いコト。(苦笑)<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160708-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160708-4.jpg" alt="20160708-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「コレが網って言ってな」<br />「あ!オレもそれ作るー!!」<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160708-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160708-5.jpg" alt="20160708-5.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「…オレらからまりやすいから気を付けろな」<br /><br /><br />いや七夕飾りなんか作るのウン十年ぶりやで。<br />しかし骨だとこんな作業もたのすぃ。<br /><br />七夕シリーズまだ続く―。<br /><br />
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二百十日・野分

二百十日・野分 (新潮文庫)夏目 漱石 新潮社 2004-01売り上げランキング : 28274Amazonで詳しく見る by G-Tools敢えて2つの話をセットで。年代的に続けて書かれたことと、題材に似通ったものを使っている事から。・二百十日一般市民と小金持ちの男との阿蘇旅行パンピーの男が華族や金持ちの世界に憤懣やるかたないのを、小金持ちはうんうんと宥めながら頷いている。が、暦の二百十日(=台風が来やすい)で山登りを断念することに... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101010161/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41WMRK0PEJL._SL160_.jpg" border="0" alt="二百十日・野分 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101010161/haruhon-22/" target="_top">二百十日・野分 (新潮文庫)</a><br />夏目 漱石 <br /><br />新潮社 2004-01<br />売り上げランキング : 28274<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101010161/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />敢えて2つの話をセットで。<br />年代的に続けて書かれたことと、<br />題材に似通ったものを使っている事から。<br /><br /><strong>・二百十日</strong><br />一般市民と小金持ちの男との阿蘇旅行<br />パンピーの男が華族や金持ちの世界に憤懣やるかたないのを、<br />小金持ちはうんうんと宥めながら頷いている。<br />が、暦の二百十日(=台風が来やすい)で山登りを断念することになる。<br />二人は再登山と世の革新を誓う。<br /><strong>・野分</strong><br />3人の男をめぐる人生論、というべきか。<br />貧乏な文学士、恵まれた高等遊民、<br />そして生活に喘ぎつつ人格論を説く中年記者。<br />高等遊民はなにくれと文学士の世話をするが、<br />文学士は世間になじむことができず、中年記者の理論に傾倒していく。<br /><br />どちらも貧富格差の交流を描いたものであり、<br />漱石十八番の社会風刺ではあるが、<br />ここにかすかな転換期を見る思いがするのだ。<br /><br />「郵便ポストが赤いのも電信柱が高いのもみんな世間が悪いのよ」<br />だった社会批判が、「個人」にベクトルを向けている気がする。<br />社会が生み出す貧富の差。<br />だがそこで生まれる捻じれた思考は、社会だけが生み出したものだろうか?<br /><br />吾輩猫や坊ちゃん教師のように、ははっと笑えないのである。<br />誰が正しいといえない状況に一瞬、考えてしまう。<br />特に「野分」は難解だ。<br />文学士も大概ゆとりだし、中年記者も現実感がない。<br />高等遊民に至っては、誰もがお前みたくできる訳じゃねぇと言いたくなる。<br /><br />──人間の「エゴ」。<br />が、エゴをやめよなんて御立派が書かれている訳ではない。<br />話に救いがあるわけでも、明快なオチがある訳でもない。<br />ただ風景画のように、漱石先生はエゴを描く。<br />まったく親切ではない。(笑)<br />が、この素っ気なさが逆に読者を掴んだのではないかとも思う。<br /><br />Windowsに比べてMacの説明書が素っ気ないように(笑)、<br />懇切丁寧なガイドより、そんな仕様の方が人を動かす。<br />中身が優れたモノなら尚のこと。<br />そう、iPhoneならね。<br />イヤ、そう、夏目漱石ならね。<br /><br />漱石先生が英国で神経症を患ったのは有名な話だが、<br />個人主義というハジメテ感覚に心身をすり減らしたと同時に<br />己自身、ひいては日本という国も<br />そうでなくてはならんと目覚める部分があったと聞く。<br />個人主義─すなわち「エゴ」が持つ美醜は<br />漱石先生が追い求めるテーマでもあったのだろう。<br /><br />漱石先生が感銘を受けたくらいなのだから、<br />ましてや日本の文士たちには衝撃だろう。<br />文才・学歴・独創的なセンスと三拍子揃い、<br />誰も思いつかない「エゴ」というオンリーワン文学を作った先生──<br />皆が「兄貴ィィィッ!!!!!」と号泣して、ついていきたくなるのも無理はない。<br /><br />弟子にミョーに我の強い、変なの(笑)が多いのは<br />「エゴ」をテーマにした漱石先生リスペクト故かもなと思ったり。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />漱石先生にかまけてると他の本が読めぬ。(笑)<br />1~2週に1冊のペースでいこう。<br /><hr size="1" /><br />百均でこーゆーモノを買った。<br /><br /><table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00PJN8XBQ/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31V2h5nLbrL._SL160_.jpg" border="0" alt="LED キャンドル ライト パーティー クリスマス インテリア 12個 、 24個 セット (12個入)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00PJN8XBQ/haruhon-22/" target="_top">LED キャンドル ライト パーティー クリスマス インテリア 12個 、 24個 セット (12個入)</a><br /><br />FAmusing <br />売り上げランキング : 30854<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00PJN8XBQ/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />ボタン電池付き・2つで100円。<br />ゆらゆらした灯りがつく面白グッズ。<br />コレを分解して、出来るだけ小さくしてこんな風にしてみた。<br /><br />■かまどの火。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160623-1.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160623-1.gif" alt="20160623-1.gif" border="0" width="254" height="191" /></a><br /><br />暗くしないと灯りが目立たないので<br />ピンボケ気味の写真になってしまい、ちょと失敗。<br /><br /><br />■行燈の火。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160623-2.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160623-2.gif" alt="20160623-2.gif" border="0" width="254" /></a><br /><br />「そこにはガイコツになった姿が…!」<br />「…その話、どこに恐怖すりゃいいんだよ、オレら」<br /><br />小さくするといっても、電池や仕組み上限界があるので<br />なかなか使い方が難しいなあ。<br /><br />これはまた課題。<br /><br /><br />■昔、猫鍋というのがあってだな。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160623-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160623-4.jpg" alt="20160623-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />ホネをぎゅうぎゅうに詰めた骨鍋。(笑)<br />ぬこは可愛かったが、ある種ホラーだな。<br /><br />っていうか食べるとこねぇし。<br /><br /><br />■五右衛門風呂。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160623-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160623-3.jpg" alt="20160623-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />ウチのばーちゃんち、五右衛門風呂だったんだぜ!<br />蒔で炊いて、フタを沈めてつかるのだー。<br />子供の頃は一人では入れんので、大人と一緒に入ってたが。<br /><br />さすがに大変なので、後からガス風呂になったけどね。<br /><br /><br />■ツイッター上でちょっとウケがよかった真面目写真。(笑)<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160623-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160623-5.jpg" alt="20160623-5.jpg" border="0" width="500" height="478" /></a><br /><br /><br /><br />なんかまだ指が痛いんだよな。<br />筋肉痛かと思ってたが、疲労骨折でもしたんだろうか。<br /><br />ホネの為に骨折とかシャレにもならんわ。(大笑)<br />
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草枕

草枕 (新潮文庫)夏目 漱石 新潮社 2005-09売り上げランキング : 21014Amazonで詳しく見る by G-Tools「明治文豪にツッコめ」祭、ええと第3弾かね。「草枕」──旅先の仮宿のことだ。その名の通り、ふらりと熊本の温泉街を訪れた画家の目にしたもの耳にしたものが綴られている。故に文章も風景描写に筆を尽くしており、「写真集のような小説」になっている。そういう意味では「読み辛い」小説であろう。「眺めて楽しむ」小説はなか... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101010099/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/511DTjrqmDL._SL160_.jpg" border="0" alt="草枕 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101010099/haruhon-22/" target="_top">草枕 (新潮文庫)</a><br />夏目 漱石 <br /><br />新潮社 2005-09<br />売り上げランキング : 21014<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101010099/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />「明治文豪にツッコめ」祭、ええと第3弾かね。<br /><br />「草枕」──旅先の仮宿のことだ。<br />その名の通り、ふらりと熊本の温泉街を訪れた画家の<br />目にしたもの耳にしたものが綴られている。<br />故に文章も風景描写に筆を尽くしており、<br />「写真集のような小説」になっている。<br /><br />そういう意味では「読み辛い」小説であろう。<br />「眺めて楽しむ」小説はなかなかに珍しい。<br /><br />画家は絵の題材を捜し求め、ある宿に逗留する。<br />そこには出戻りで「気狂い」と噂される娘がいた。<br />彼女の言動になにかと驚かされながらも、<br />その機知や所作には惹かれるものがある。<br />だが絵にするには、彼女に「何か」が足りないと画家は思う。<br /><br />この画家の芸術観が独特だ。<br />「非人情」──、簡単に言うと固定概念や偏見なく、<br />ものの在りようを見よということである。<br />ふと思う。<br />実はこの主人公は、画家でもなんでもないのではないかと。<br /><br />実際彼は詩作はひりだすものの、作中ではほとんど絵を描かない。<br />なんらかを見いだすために旅をしていることは確かだが、<br />その為に「画家の視点になり切る」ことが肝要なだけではないだろうか。<br />「吾輩は猫である」が猫だからこそ見える人間観察なら<br />これは「吾輩は画家である」と言い換えてもいい。<br /><br />「智に働けば角が立つ 情に棹させば流される。<br /> 意地を通せば窮屈だ 兎角に人の世は住みにくい 」<br />有名な草枕の冒頭文だが、この住みにくい世の中が<br />「非人情」に見ることで変わるやもしれぬ──<br />これは主人公のそんな「自分探し」の旅だったのだと思う。<br /><br />宿屋の娘に足りない「何か」と、主人公が探し求めるものは<br />多分だが同じものなのだろう。<br />多分というのは漱石がそれを積極的に、アピールしていない事による。<br />ここにテーマをつけて煽ることは、「非人情」に反する。<br />ひたすら外側から、漱石はストーリーを綴っている。<br /><br />いずれも鮮烈な冒頭文ではじまる漱石の初期作品。<br />それはキャンバスのど真ん中に突然、原色の絵の具を置いたかのようだ。<br />が、出来上がった絵はいずれも1枚の日常画のようで、話筋は平(たいら)かだ。<br />「決定的瞬間」ではなく、風景画にしててしまうのは<br />漱石文学の特徴だと個人的に思う。<br /><br />この「非人情」という芸術観は、在る物を見るという点で<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-827.html" target="_blank">ノボさん(下)</a>で出てきた子規の「写生」俳句に、何処か似ている。<br />限られた文字数の中で無駄を削ぎ落とし、<br />余分な情を剥ぎ落とし、ありのままを見る視点。<br /><br />だがそれは、人を無視することではない。<br />もし本当にこの「非人情」に子規の芸術観を重ねているのなら<br />これはとても「人間臭い」作品だ。<br />角が立ち、流され、窮屈で住みにくい世の中だからこそ、<br />人は醜くも美しく、また尊い。<br /><br />ラストで人情を垣間見せた娘に<br />「それだ!それだ!それが出れば画なりなますよ」と叫んだ主人公は<br />確かに己の「非人情」を成就し、同時に消失したのではあるまいか。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />何の関係もないけれど。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160609-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160609-3.png" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />果物入れて飲みやすくしてるような<br />甘い野菜ジュース好きじゃないんだけど、コレうんまい。<br /><br />■でも遊んでみる。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160609-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160609-4.png" alt="20160609-4.png" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />「もう駄目だ…」<br />「オレたち出るモンねーだろ」<br />まあでもコイツらジュース飲んだらこうなりそうだよね。<br /><br /><br />■すごいしょーもなものを作ってみた。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160609-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160609-1.jpg" alt="20160609-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />中に3本だけタバコが入っている。<br />ていうか3本が限界。<br /><br />■こうなる。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160609-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160609-2.png" alt="20160609-2.png" border="0" width="400" height="371" /></a><br /><br />「♪北の~酒場通りには~~ 長い~髪の女が似合う~」<br />「ケンカ売ってんのか」<br /><br /><br />■毎度お馴染みアニメーション<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160609-5.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160609-5.gif" alt="20160609-5.gif" border="0" width="400" /></a><br /><br />「ぷはー」<br />「ミョーなとこから煙吐くなよ…」<br /><br />ふー、ホネで遊ぶと癒されるぜ。<br />
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坊っちゃん

坊っちゃん夏目 漱石 2012-09-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Toolsご存知、漱石の代表作の1つ。チャキチャキの江戸っ子である主人公が、四国の片田舎で新任教師生活を送る青春小説。漱石が実際に、松山に赴任していたことが下地とされる。が、四国を舞台に繰り広げられるハートフルストーリーではない。夕日に向かって走り出したりもしないし、涙は心の汗だ的な金八先生な展開も皆無である。学園モノというよ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXJVVO/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41odHp-nXjL._SL160_.jpg" border="0" alt="坊っちゃん" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXJVVO/haruhon-22/" target="_top">坊っちゃん</a><br />夏目 漱石 <br /><br /> 2012-09-27<br />売り上げランキング : <br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXJVVO/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />ご存知、漱石の代表作の1つ。<br />チャキチャキの江戸っ子である主人公が、<br />四国の片田舎で新任教師生活を送る青春小説。<br />漱石が実際に、松山に赴任していたことが下地とされる。<br /><br />が、四国を舞台に繰り広げられるハートフルストーリーではない。<br />夕日に向かって走り出したりもしないし、<br />涙は心の汗だ的な金八先生な展開も皆無である。<br />学園モノというよりはお仕事小説に近いか──、<br />いやむしろ「働きたくないでござる」物語やもしれない。<br /><br />「親譲りの無鉄砲」と自称する主人公はその通り、<br />先を考えずに教師となり、いやいや片田舎へ赴任する。<br />赴任先の教師たちに心の中であだ名をつけ、<br />学歴と上下関係、外面で固められた社会関係と<br />何もない田舎暮らしを小馬鹿にしている。<br /><br />確かに坊ちゃんは「アレ」な人だ。<br />今の世ならネットで「今年入ってきた新入社員がヤバい」とか<br />「これだからゆとりは」と叩かれそうなキャラではある。<br />が、恐らくその中には「ナニそいつ面白すぎるww」<br />「いいぞもっとやれ」的な反応も同じくらいに出てくるはずだ。<br /><br />スーパーヒーロー的なそれではない。<br />小市民的ヒーローの小さなそれなのだ。<br />上司にへつらわない。<br />友人と真っ向から対立する。<br />イヤなモノはイヤだという。<br />けれど好きなものは好きだ。<br /><br />ソレだけのことだ。<br />けれどソレだけのことが、出来ない。<br />「無鉄砲」は損をすると、頭で分かっているからだ。<br /><br />そもそも漱石自身も、教職がイヤだったと聞く。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-870.html" target="_blank">吾輩は猫である</a>にもそんな下りが出てくる。<br />漱石にとっての「青春」が「スパッと仕事を辞める」ことだったとしたら<br />本作品はまごうことなき「青春小説」だ。(笑)<br />そのみみっちさが、否、だからこそ社会人の心に刺さる。<br /><br />「吾輩は猫である」を読んだときも思ったが、<br />「坊ちゃん」もある意味、映像不可な物語だ。<br />出来ないという意味ではない。<br />だがきっと、然程面白く感じないだろうと思うのだ。<br />この小市民的ヒーローたちは文字通り、<br />「自分が文字の中で作る」からこそ、生き生きと輝くのだ。<br /><br />教職を蹴ったその後、ばあやにずっと<br />「いつか坊ちゃんは大物になられます」という<br />パないプレッシャーを毎日聞きながら過ごしたのかと想像すると<br />これまた小市民的ヒーローの器の大きさが知れるというモノだ。<br />彼の転職先の「街鉄」はその数年後、いわゆる「都電」の公営事業となる。<br />公営…、…ん?<br /><br /><span style="font-size:x-large;">なんだよお前勝ち組かよ( `д´) ケッ!</span><br /><br /><table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416725624X/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41S-fXKej7L._SL160_.jpg" border="0" alt="うらなり (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416725624X/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">うらなり (文春文庫)</a><br />小林 信彦 <br /><br />文藝春秋 2009-11-10<br />売り上げランキング : 288940<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416725624X/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br />この物語の派生バージョンに<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-211.html" target="_blank">うらなり</a>がある。<br />「坊ちゃん」に出てくる気弱な君子・うらなり君サイドストーリーだが<br />合わせて読むと楽しいのでオススメ。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />相方の実像がついに出る。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160601-1.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160601-1.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br />一番使える機能としては、自動的に毎日の歩数が記録される。<br />移動速度で判断しているらしく、電車などの乗り物移動は省かれる。<br />が、やはり無料アプリである所為か、生活環境によって<br />めっちゃ正確という人もいれば、やや誤差がある人もいたり、<br />またはかなり誤差があって使えないと言う人も。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160601-2.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160601-2.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br />自分はまあまあ使えるか?と思ったのだが<br />相方の記録でよく分からなくなる。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160601-3.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160601-3.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br />ばかなまだすかうたーのすうちがあがるだと…?<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160601-4.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160601-4.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br />確かに休日は屋内の3点間くらいしか移動してない。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160601-5.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160601-5.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br /><br />家では座ってるか横になってるかしか見たことがないので<br />どうにも信じられない。<br /><br />まあそういう意味では、ヤツが働いてるとこも見たことがないので<br />ちゃんと社会人してるのかすら、自分の中では信じがたいのだが。<br />
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『吾輩は猫である』殺人事件

『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫)奥泉 光 河出書房新社 2016-04-05売り上げランキング : 199985Amazonで詳しく見る by G-Tools「明治の大文豪にツッコめ祭」2回目にして番外編。少々本編のネタバレになってしまうが、主人公の「吾輩」は最後、水瓶に落ちて溺死するという非業の死を遂げる。が、それは奇想天外な物語の始まりであったのだ────「吾輩」は生きていた。生まれた時よりなお暗い場所で目を覚まし、気が付けば故郷... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309414478/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/513jt-f042L._SL160_.jpg" border="0" alt="『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309414478/haruhon-22/" target="_top">『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫)</a><br />奥泉 光 <br /><br />河出書房新社 2016-04-05<br />売り上げランキング : 199985<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309414478/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />「明治の大文豪にツッコめ祭」2回目にして番外編。<br /><br />少々本編のネタバレになってしまうが、<br />主人公の「吾輩」は最後、水瓶に落ちて溺死するという非業の死を遂げる。<br />が、それは奇想天外な物語の始まりであったのだ──<br /><br />──「吾輩」は生きていた。<br />生まれた時よりなお暗い場所で目を覚まし、<br />気が付けば故郷を遥か離れた上海の町にいた。<br />皆目見当もつかぬまま新・野良生活を送っていた吾輩はある日、<br />落ちていた日本新聞の見出しに衝撃を受ける。<br /><br />『珍野苦沙弥氏、殺害さる』<br />なんと、我が主人の訃報である。<br />それも「吾輩」が溺死した同夜に亡くなったと言うではないか。<br />否 「吾輩」はここに居るのだから死んではいない。<br />一体、あの夜になにが起こったのか?<br /><br />そこに颯爽と現れたのは、あのホームズとワトソン──の飼い猫たちだ。<br />「吾輩」が教師の影響を受けているがごとく、<br />ふたりも「探偵と助手」のノウハウを心得ているのだ。<br />そこに上海の野良猫仲間たちも介入し、<br />猫たちは全力を挙げ、苦沙弥先生殺害事件を鋭意捜査する──。<br /><br />いやはや、これはスゴい。<br />確かに本編にはちらほら「ん?この設定ヘンじゃね?」と思うトコロが出てくる。<br />本編のツッコミとしてすごく同意したものを書いておく。<br /><strong> ・「泥棒陰士」と寒月君が似ていることについて、誰もツッコんでいない<br /> ・ストーリー後半にまったく他猫がでてこない<br /> ・日露戦争のさなかであるのに、苦沙弥先生は全くノータッチ</strong><br />まあフツーに考えて、漱石くんめんどうくさかったのね、と<br />なまあたたかく微笑んでしまえる程度のギモンなのだが<br />これらをミステリのネタにするというのがスゴい。<br /><br />本書の軽妙洒脱な漱石文の模倣も、素晴らしい。<br />が、漢学という根っこがある故の漱石文のリズムとはやはり微妙に違う。<br />また本書はミステリとツッコミで構成されてるだけに内容がみっちみちだが、<br />本家はもっとグダグダしている。(笑)<br />本編はあくまで「吾輩」のストーリーの無いゆるふわ日常であり、<br />ああも内容の無いストーリーをインテリジェンスに書いた漱石の<br />壮大なお茶目さも、逆にスゴい<br /><br />またホームズ(猫)が出てくるのも頓狂な設定のように見えて、<br />実はコナン・ドイルと漱石は同時代の作家である。<br />(ただ10年くらいは作品を出した年代に差があるので、<br /> 猫の寿命に影響せぬかは少々気がかりだが・笑)<br />上海と言う舞台も、日清戦争後に各国の利権が渦巻いていた場所と思えば<br />各国の猫たちが登場するのに、おあつらえ向きの設定となっている。<br /><br />時代と本編を生かした設定は非常に楽しかったのだが、<br />ミステリ部分がこんなにフクザツになるとは予想外だった。<br />いや確かに本編の寒月君(※寺田虎彦がモデルと言われる)は<br />本編では理系というよりただのヘンな人なのだが、<br />本書では現代でも実現不可能な実験を成功させ、<br />バリバリの理系として、ミステリ部分に大きく貢献している。<br /><br />いや、ミステリのカラクリ自体は良いのだが、<br />「吾輩は猫である」の後日譚という設定なのに<br />また謎を含んだ結末──いわゆるリドルストーリーで<br />締めてしまうというのは、ちと尻の座り心地が悪い気がした。<br />演出ではあるのだろうが、個人的にはこれらがキレイに片付いていたら<br />迷いなく★5つつけていたのだが。<br /><br />が、本編をここまでつぶさに読みこんでいる点で<br />まさに「明治の大文豪にツッコめ祭」に相応しい本である。(笑)<br />「吾輩は猫である」の漢文っぽさになかなか手が出ないという方は<br />本書を読むと、意外にも本編の「ユルさ」が見えて楽しいのではないだろうか。<br /><br />「夢十夜」がネタとして使われているので<br />こちらも一読しておくことをオススメ。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />普段ネタバレはしない派なのだが、<br />今回は例外的にちょっとネタバレなども書いてみる。<br /><br /><span style="color:#FFFFFF">端的に言うと、これはタイムスリップものである。<br />何とあの有名な冒頭から「吾輩」は<br />タイプスリップで苦沙弥先生宅に舞い込んできでいたのだ。<br />同時に先生の殺害にも、タイムスリップが端を発している──<br /><br />うん、これ自体はとても面白かったのだが、<br />上であげた「秀逸なツッコミ」とキッチリ絡んでいなかったのが<br />個人的に残念であった。<br /><br />・「泥棒陰士」と寒月君が似ていることについて、誰もツッコんでいない<br />これなら泥棒陰士くんは寒月君でよい。<br />まわりまわって最後に、未来の寒月君が稀代の発明をした「罪」を<br />贖って過去のケーサツに自首したとかさ。<br />書面上での罪状は「山芋泥棒」であるが。<br /><br />・ストーリー後半にまったく他猫がでてこない<br />これは明らかに漱石先生が途中から<br />猫視点であることにメンドクサくなったか、話が作りにくくなったのだろうが(笑)<br />本書は本書で、「タイムスリップによる記憶喪失」を使い過ぎた感がある。<br /><br />「吾輩は猫である」の後日譚でありながら<br />本書には夏目某の「吾輩は猫である」が出てくる。<br />タイムパラドックスにより、「吾輩」が溺死した世界は<br />回避されたと思えなくもない。<br /><br />が、苦沙弥先生殺害事件に関しては<br />まだ回避されたともされていないとも、ハッキリしないオチがつく。<br />ハリウッドなら続編が待たれる結末なのだが<br />「作品の結末を追う」話で、コレは肩すかしをくらった感。<br /><br />文豪作品に直接手を入れることを避けたのやもしれないが、<br />タイムパラドックスを使うなら、割り切ってしまってもよかったのでは。<br /><br />・日露戦争のさなかであるのに、苦沙弥先生は全くノータッチ<br />苦沙弥先生の家に集まるゆかいな仲間たち──<br />迷亭・寒月・東風・独仙・鈴木に多々良といった面々が<br />実は世界を股にかける(?)連中だったというのが本書である。<br />モリアチー教授まで苦沙弥先生殺害を目論むあたり<br />苦沙弥先生は何者なりや──、と思うのは当然である。<br /><br />が、結局コレが最後まで明かされない。<br />恐らくは「秘密を知った者」とされているのだろうが<br />なにかこう、ハッキリしない。<br />「夢十夜」という漱石の中では珍しい幻想作品を用いたのも<br />曖昧にする功を奏したとも、余計にも思える。<br /><br />あくまで原作を崩さないというスタンスなのかは分からないが<br />上にも書いたように、本編を読み込んだ内容は秀逸。<br />文体も設定も非常に良かっただけに<br />本書は本書として「吾輩は猫である」のパロディとして<br />独立して欲しかったな、というのが個人的な総評。</span><br /><hr size="1" /><br /><table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309750214/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51T2CttFdKL._SL160_.jpg" border="0" alt="谷崎潤一郎文学の着物を見る: 耽美・華麗・悪魔主義 (らんぷの本)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309750214/haruhon-22/" target="_top">谷崎潤一郎文学の着物を見る: 耽美・華麗・悪魔主義 (らんぷの本)</a><br />大野 らふ 中村 圭子 <br /><br />河出書房新社 2016-03-29<br />売り上げランキング : 8736<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309750214/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />弥生美術館でやっている「谷崎潤一郎文学の着物を見る」展に行ってきた。<br />いやー、モノホンはすごいね!圧巻!<br /><br />写真撮影とかは禁止なのでレポはできないけど<br />まだ未読の谷崎本を買ったので、<br />評をあげるときにちょろっと書こうかなと。<br /><br />ついでに東京名物と名高いもんじゃを食べに行ったのだが<br />(同時にがっかり名物としても名高いらしいが)<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160523-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160523-1.png" alt="20160523-1.png" border="0" width="434" height="297" /></a><br /><br />確かにちゃんと作ると、ソレなりにウマい。<br />コゲが出来るまで待つと香ばしくなり、<br />トッピング次第でそこそこ食べ応えもでるのだが、<br />どうも存在意義がよく分からない。<br /><br />東京の人に聞いても「家では食べない」どころか<br />「食べたことない」人もザラにいるのだが<br />名所とされるところには、何十件の店がひしめいている。<br /><br />関西人としてはやはりお好み焼きが念頭にあるため<br />薄くした上にコゲるまで食べ物にならず、<br />更にぐちょぐちょにして食すという<br />なにやら禅のような哲学のような存在意義がワカランのである。<br /><br />何者なのだおまえは…(もぐもぐ)<br />
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吾輩は猫である

吾輩は猫である夏目 漱石 2012-09-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools先日父・夏目漱石を読み、「明治の大文豪・夏目漱石にツッコめ祭」をやってみる。まずは「吾輩は猫である」から。もしも日本文学界に「冒頭賞」なるモノが存在するなら恐らく、この作品が受賞するのではないか。「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」という一文は作品は未読だという人にも今日、鮮烈な印象を残している。ご存知、漱石のデ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXLHZ2/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51HMbSR%2B4zL._SL160_.jpg" border="0" alt="吾輩は猫である" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXLHZ2/haruhon-22/" target="_top">吾輩は猫である</a><br />夏目 漱石 <br /><br /> 2012-09-27<br />売り上げランキング : <br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009IXLHZ2/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />先日<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-865.html" target="_blank">父・夏目漱石</a>を読み、<br />「明治の大文豪・夏目漱石にツッコめ祭」をやってみる。<br />まずは「吾輩は猫である」から。<br /><br />もしも日本文学界に「冒頭賞」なるモノが存在するなら恐らく、<br />この作品が受賞するのではないか。<br />「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」という一文は<br />作品は未読だという人にも今日、鮮烈な印象を残している。<br /><br />ご存知、漱石のデビュー長編小説であり、<br />苦沙弥先生宅で買われることになった野良猫が<br />先生の頑固珍妙な行動や家族とのコント、<br />珍客万来の日常を虎視眈々、否、猫視眈々と見つめ<br />猫から目線で人間のザマをあげつらねたものである。<br /><br />起承転結に分ければ、冒頭一文の「起」から延々と「承」が続き<br />「転」のないまま最後の最後に「結」がつく。<br />要はストーリーというものが無い。<br />が、当時これを掲載した「ホトトギス」はバカ売れし、<br />読切が急きょ連載になり、漱石を人気作家へと押し上げた。<br /><br />自分がコレを読んだのは遥か昔、中学生の頃で<br />漢文に申し訳程度に平仮名を入れたような難解さと面白味に<br />同時に打ちのめされた覚えがある。<br />だが漢学の素養+英語教師という高すぎる頭脳を駆使して書かれた<br />これはライトノベルと言っていい。<br /><br />「ゆるふわ」でない「かたおも」路線。<br />猫が発する啓蒙思想と言う無意味さにおいて<br />このユルい堅さとふんわりした重みは絶妙だ。<br />難解であれば難解であるほど、その発信源がぬこだという<br />ギャップに萌え萌えして読めばよいのだから。<br /><br />が、そこに「猫好き」の片鱗が見られないことが、また面白い<br />「硝子戸の中」によると夏目家では猫を数回飼ったようだが、<br />本作品のモデルは初代で、実際に名前が付けられなかったという。<br />それで不便がないのだから、漱石にとっては<br />生きた猫も招き猫の置物も、そう変わらなかったのだろう。<br /><br />漱石が作品を書くきっかけとなったのは、神経症だという。<br />見かねた高浜虚子が、息抜きにでもと執筆を勧めたらしい。<br />作品と同じく、この頃には三女までが生まれているから<br />恐らく猫も夏目家に居候していたのではあるまいか。<br /><br />これも恐らくだが、二人(?)の仲は親密ではなかったろう。<br />が、猫は存外自分のことを構わない人間がキライではない。<br />無論、遊んで欲しい時だけ遊んでくれたら、もっとキライではなくなるのだが、<br />小さい子が3人もいる家庭であることを思えば<br />漱石に対する猫の内申書は、そう悪くなかったのではあるまいか。<br /><br />何も生み出さない猫と言う高等遊民。<br />物言わぬ存在ながら、ふと気づけば<br />やくたいもないコチラの日常をじっと見ていたり、ぷいと顔を背けたりする。<br />ある意味、「猫タソきゃわわ~w」でない漱石だからこそ<br />「む、コイツなにやら腹で考えておるのではあるまいか」<br />などと疑惑の目を向けていたのではなかろうか。<br /><br />また当時の漱石はひょっとして<br />「人間らしさ」を題材にする余裕がなかったのかもしれない。<br />英国で荒んだ心には、人の醜さばかりが思いやられる。<br />なら悪口雑言を書いてしまえ。<br />なぁに、ワシが言ったんじゃない。<br />猫が腹でそう思ってるんだから、悪口にもなりゃせんさ──<br /><br />──と漱石が考えたかどうかは知らないが、<br />作品は次第、人間の登場人物も増えていき、<br />人間同士の会話も多くなっていく。<br />ストーリー性のない小説に漱石が飽きてきたか、<br />お猫様の孤高に至るには、人間には難しいと思ったのやもしれぬ。<br />大きな意味でのペットセラピーと言うべきか。<br /><br />なんにしろ、この作品も「コレがオレなんじゃぁぁぁ!」という<br />頭隠さず尻丸出しの文豪味がにじみ出た作品なのだ。<br />その片鱗が見えただけでも、再読した甲斐はあった。<br /><br />作品順なら次は「坊ちゃん」だ。<br />こちらはオトナになってから一度読む機会があったのだが<br />まあ良い機会なのでまとめてみる。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />先日ツイッターで「文庫川柳」なるハッシュタグが回っていたので<br />本棚に余りある文庫を漁ってみた。<br /><br />■オジいサン 命売ります グッド・バイ<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160520-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160520-1.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />何となく本棚にある通りに並べてみたが<br />どうやら右から並べて読ませていたツイートが多かったので<br />ココから修正して追加。<br /><br /><br />■フェルマーの 最終定理 ちんぷんかん<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160520-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160520-3.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />や、本は凄く分かりやすいんだよ。<br /><br /><br />■ハンニバル 熊にあったら どうするか<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160520-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160520-4.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />ハンニバルが名前なワケじゃないけど<br />いくらレクター博士でも…、いやあのオッサン無敵やからな。<br /><br /><br />■妖怪に なりたい魔王 人間失格<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160520-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160520-5.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />うん、結局貴様は誰なんだと。<br /><br /><br />■弥勒の掌(て) 小銭を数える 三蔵法師<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160520-6.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160520-6.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br /><br />言葉の意味はよくワカランが、文庫川柳楽しいってハナシw<br /><br />
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父・夏目漱石

父・夏目漱石 (文春文庫)夏目 伸六 文藝春秋 2016-04-08売り上げランキング : 17004Amazonで詳しく見る by G-Tools今年は夏目漱石没後100年にあたる。と言う訳で、個人的に漱石文学を読むつもりでいる。全部ではないが、学生時代に幾つか作品をつまみ食いをしている。自分が文学作品が好きなのは、ほぼ私小説と言っていいほどに作家色が出ており執筆者なのにキャラが濃いという面白さによる。が、その頃は漱石先生の隙が見つけら... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167906015/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51dSg5pmFGL._SL160_.jpg" border="0" alt="父・夏目漱石 (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167906015/haruhon-22/" target="_top">父・夏目漱石 (文春文庫)</a><br />夏目 伸六 <br /><br />文藝春秋 2016-04-08<br />売り上げランキング : 17004<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167906015/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />今年は夏目漱石没後100年にあたる。<br />と言う訳で、個人的に漱石文学を読むつもりでいる。<br /><br />全部ではないが、学生時代に幾つか作品をつまみ食いをしている。<br />自分が文学作品が好きなのは、<br />ほぼ私小説と言っていいほどに作家色が出ており<br />執筆者なのにキャラが濃いという面白さによる。<br />が、その頃は漱石先生の隙が見つけられないでいた。<br /><br />そうして自分が歳を食ってから、戦法を変えてみた。<br />漱石の人となりが読めそうな作品で、外堀から攻めるのである。<br /> 【参考】 <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-243.html" target="_blank">漱石の妻</a> ノボさん<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-827.html" target="_blank">上</a>・<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-827.html" target="_blank">下</a><br /><br />前置きが長くなったが、本書は漱石の次男・伸六氏の漱石語りである。<br />漱石の生い立ちとして知られていることがほほとんどだが、<br />「父親」であった漱石像が、なんとなく感慨深い。<br /><br />漱石は伸六氏が9つの時に他界しており、<br />記憶の中の漱石が少なかったこともあるのだろう。<br />伸六氏は子供の頃、癇癪持ちの父親に対して<br />「いつ怒られるか」という不安をもって接していたのが、<br />後に漱石作品を読むうち、親しみを感じるようになったと言うのも面白い。<br /><br />確かに漱石は作品の中に自身を重ねているのだ。<br />次に読むときは、生い立ちから発表順に読むのもよいな、<br />などと考えながら、ページを捲る。<br /><br />漱石は時折日記を付けていたらしいが、<br />子供に関する記述はかなり断片的で<br />伸六氏の注釈がないと、少々意味が分からないものもある。<br />癇癪から子ども達に暴力があったのは事実のようだが、<br />それでも自分の想像より、漱石は「父親」であろうとしたように感じた。<br /><br />漱石は物心つく前に養子に出され、<br />またそこから夏目の家に戻されたり、また養子家に戻ったりと<br />「父親」をあまり慕わしく思えない環境で育った。<br />がんぜない我が子を面白く、また可愛らしいと思う一方で<br />子ども特有の不条理を受け止められなかったのやもしれない。<br /><br />伸六氏もそのことを十分理解しているようで、<br />漱石の神経症や母や子ども達、弟子たちの悲喜こもごもを<br />ふふっと笑えるような語り口でまとめている。<br />子だからこそ言える遠慮のない語りに<br />何やら清々しい温かみすら感じるような気がする。<br /><br />それでも母親の「悪妻説」には一言物申しているので、<br />やはりこの件は腹に据えかねたのだろう。<br />「悪妻説」の根源とも言われる小宮豊隆は<br />「漱石神社の神主」と揶揄されるほどのシンパだったから<br />漱石がそれだけ文学界を揺るがした存在だったとも言える。<br />(ところで「漱石神社 神主」で検索したら<br /> Google先生が迷いなく小宮を一番に検出しててワロタ)<br /><br />漱石文学の内面を読みたい者としては、非常に良い資料となった。<br />私生活からみると、確かに漱石は作品に自身を重ねている。<br />ここはやはり、生い立ちから発表順に読むのがよいかもしれない。<br />なら当然、「吾輩は猫である」からだ。<br /><br />そんな訳で近々、「明治の大文豪にツッコめ祭」をやってみたい。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />萩旅行3日目。山口県日本海側の青海島へ。<br />まだ風が結構強く、1周コースは欠便だったので半周くらいのコースへ。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160511-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160511-1.png" border="0" width="420" /></a><br />例によって車2人とバス5人の現地集合だが<br />ここでやっと7人で遊覧船に乗るという快挙。<br />さすがグループ旅行。←?<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160511-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160511-2.png" border="0" width="420" /></a><br />ちょうど自分達の前で船が満員になってしまい<br />あらたな船に乗ることに。<br /><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160511-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160511-3.png" border="0" width="420" /></a><br />誰か隣同士で座ってきゃっきゃしろよ。(笑)<br />いやそんなヤツいたら、今までみたいなことになってない。(笑笑)<br /><br /><br />■似たような写真が多いので、数枚に割愛。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160511-6.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160511-6.png" alt="20160511-6.png" border="0" width="401" height="401" /></a><br />いやでも天気は良かったので、すげー気持ちよかったよ!<br />途中で寝るくらい。(あかんやん)<br /><br />旅の間に寝ると、誰かがすぐ写真撮って<br />LINEにあげやがるから油断ならん。(やられたらしい)<br /><br />その後、なんと7人で揃って昼食。(普通ですよ)<br />なにこの奇蹟。(普通ですよ)<br /><br /><br />■海鮮なゴハン。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160511-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160511-4.jpg" alt="20160511-4.jpg" border="0" width="400" height="292" /></a><br /><br />ワシは鯵丼をチョイスしたが、全体的にウニ人気。あとフグ。<br /><br />■全員がなまあたたかいおかあさん<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160511-7.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160511-7.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />前日食べたウニ丼からは、付け合わせの野菜や海藻類を全て取り外していたが<br />もうわんぱくでもいい。生きていてくれたら。<br /><br /><br />■青海島といえばイカ!(※まだ動いていた)<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20160511-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/h/a/r/harubooook/20160511-5.png" alt="20160511-5.png" border="0" width="400" height="250" /></a><br />いけすから生イカの刺身を作ってくれる。<br />頭とゲソ部分はあとで天ぷらや塩焼きに調理してくれる。<br /><br />コレがスゴイ。<br />来て直ぐに食べると弾力のあるイカが楽しめるが、<br />数分経つと身の透明さが失われてきて、<br />歯ごたえもイカ特有のクニクニしたものになってくる。<br /><br />青島来たらぜひお試しあれ。<br /><br /><br />後どうでもいいネタを描いておしまいにする。<br />(全部どーでもいいネタだけど)<br />
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