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Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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慟哭の谷

慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件 (文春文庫)木村 盛武 文藝春秋 2015-04-10売り上げランキング : 360Amazonで詳しく見る by G-Tools三毛別羆事件──日本最大の獣害事件と言われるから100年が経ち、つい最近、特集番組内で再現放送がされた。そちらは都合で外出していて見られなかったのだが、改めてクマー本を1冊手に取った。頑張れ私のオケツ。(そわっ)著者の木村氏は元・林務官(※森林管理局員)であり、幼い... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167905345/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51e2tGM82vL._SL160_.jpg" border="0" alt="慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件 (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167905345/haruhon-22/" target="_top">慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件 (文春文庫)</a><br />木村 盛武 <br /><br />文藝春秋 2015-04-10<br />売り上げランキング : 360<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167905345/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />三毛別羆事件──日本最大の獣害事件と言われる<br />から100年が経ち、つい最近、特集番組内で再現放送がされた。<br />そちらは都合で外出していて見られなかったのだが、<br />改めてクマー本を1冊手に取った。<br />頑張れ私のオケツ。(そわっ)<br /><br />著者の木村氏は元・林務官(※森林管理局員)であり、<br />幼い頃の体験から熊害事件に非常に関心があった。<br />父から聞いた三毛別の羆事件の詳細を明らかにしようとしたものの、<br />当時はちゃんとした資料が残されておらず<br />自ら現地調査をし、当時の住民や遺族らの証言をまとめた。<br /><br />これがを局誌に「獣害史最大の惨劇苫前羆事件」として発表する。<br />(※現場の苫前村三毛別六線沢は、現在は苫前町三渓となっている)<br />この資料が後に、事件の小説やドラマの元になったといっていい。<br />吉村氏の<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-420.html" target="_blank">羆嵐</a>の後記にも、本書の名が書かれている。<br />いわばクマー本の祖なのだ。<br /><br />成程、これを読んで吉村氏の作品は<br />ノンフィクション「小説」なのだということがよく分かった。<br />微妙に名前や詳細に違うところがある。<br />ただそれは「小説」として獣害に無関係そうなところは削ぎ落とし、<br />その生々しさと恐ろしさを引き出した結果なのだろう。<br /><br />例えば最初に食害を受けた太田家は<br />羆嵐では「島川家」となっており、<br />羆に殺された子供が「預かり子」であったことなどには触れていない。<br />「真相」という意味でなら、本書は間違いなく「事実」であり、<br />詳細を知りたい方には非常に参考になるだろう。<br /><br />ただ「小説」でないために図説などが入っており、<br />また恐怖故に起きた笑い話なども挟んでいるので<br />吉村氏作品に感じた息詰まるような緊張感には、やや薄い。<br />個人的には両作品を読んでみることをオススメ。<br /><br />だが何故この「最大の獣害事件」の資料があまりなく、<br />むしろ3番目に被害が大きかったとされる「札幌丘珠事件※」の方が<br />記録が残された経緯なども書いている。<br />(※冬眠から起こされた熊が、飢えから死者3名・重傷者2名を出した<br />  ちなみに2番目は「石狩沼田幌新事件」で死者4名・重傷者3名<br />  「三毛別事件」は死者7名・重傷者3名)<br /><br />クマー本資料としても良書なのだが、<br />木村氏自身の熊体験を書かれているのが、また興味深い。<br />氏は高等学校在籍時、食害された人間を実際に見て、<br />その折、熊が襲われてもおかしくなかった距離に居たという体験を持つ。<br />(どーでもいいけど「食害」っつー字面、ごっつ怖い…)<br /><br />他にも3回ほどクマーと「ニアミス」。<br />仕事柄とはいえ、遭遇率めっちゃ高い。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル<br />本人も非常に恐怖を感じていたと書かれている。<br />今まで読んだクマー本はマタギ・猟師から<br />「熊は怖いものではない」と語られるものが多かったが、<br />ある意味自分達のような「一般人」の視点なので<br />「そうだよね!やっぱクマー怖いよね!!」という共感度が高い。<br /><br />分かっているのだ。<br />頭ではクマーが悪い訳ではない事は。<br />だが「熊は友達さ!怖くないよ!!」と言われても<br />やっぱり怖いモンは怖いのである。<br />だがそのホラー成分故に、クマー本を追いかけてしまう。<br />その記録を追った木村氏のキモチが、なんとなくだが分かってしまう。<br /><br /><a href="http://www.honzuki.jp/book/47669/review/120333/" target="_blank">シャトゥーン ヒグマの森</a>にでてきた<br />「特に腹が減っていなくても食う」という特性は、本書に因るものだろう。<br />さすがは元祖本、他にも生々しいクマー知識を得てしまった。<br /> ●熊は食べる前に、衣服や体毛を剥ぎ取る (グルメなのですね)<br /> ●殺害から食害まで30分もかからない (早食いなのですね)<br /> ●血液はあまり残らない (残さず食べるのですね)<br /> ●食害が酷いのは顔・下腹部・臀部など (グルメ2)<br />いかんオケツそわそわしてきた。<br /><br />またクマーは、音などを鳴らせば近づいてこないという噂がある。<br />有効でないワケではないが、人間と同じで、<br />食事やエサ探しに熱中していると<br />ばったり出くわすまで気が付かない事もあるそうだ。<br />「森のくまさん」状態である。<br /><br />で、うっかり会ってしまったクマーが<br />イヤリングを拾った御礼にランランラと歌うなんてコトはない。<br /><b>問答無用で襲う事もあるらしい。</b><br />うふ♪うっかり屋のクマーさんのててへぺろ♪<br />いやもう照れ隠しにも程があるわ!!<br /><br />駄目…!やっぱり今回も自分のオケツの負け…!(そわそわそわ)<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />先日の里帰りで、おとんにこーゆーモノをもらった。<br /><br /><table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00ANZLOE8/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31V%2BOvmcHaL._SL160_.jpg" border="0" alt="パジコ 新LEDライト (3灯丸型) 101616" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00ANZLOE8/haruhon-22/" target="_top">パジコ 新LEDライト (3灯丸型) 101616</a><br /><br />パジコ <br />売り上げランキング : 61143<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00ANZLOE8/haruhon-22/" 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src="http://blog-imgs-86.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151223-3.jpg" alt="20151223-3.jpg" border="0" width="400" height="381" /></a><br /><br />楽しいカンジにしてみたのだが、何かが違う。<br />そもそも台が小さいので、やっぱり一人の方がいいかもしれない。<br /><br /><br />■光を活用したアイテムを使おう。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151223-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-86.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151223-4.jpg" alt="20151223-4.jpg" border="0" width="400" height="365" /></a><br /><br />あかん。これあかんやつや。(震え声)<br />イヤ変な小細工なんかしない方がいいのかもしんない。<br /><br /><br /><br />■難しく考えないで、シンプルにいこう。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151223-5.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-86.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151223-5.jpg" alt="20151223-5.jpg" border="0" width="400" height="379" /></a><br /><br />クリスマスぼっちやんこれ。(号泣)<br /><br /><br />■という訳で、正解はこれだろうか。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20151223-6.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-86.fc2.com/h/a/r/harubooook/20151223-6.jpg" alt="20151223-6.jpg" border="0" width="399" height="365" /></a><br /><br />光を活用した上に、明るい仕上がりである。(ドヤァ)<br /><br /><br /><br />分かってる。聖なる日にカトちゃんペッってる場合じゃない。<br />もう少し考えてみよう。<br /><br />続く?<br />
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クマにあったらどうするか

クマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 (ちくま文庫)姉崎 等 片山 龍峯 筑摩書房 2014-03-10売り上げランキング : 81936Amazonで詳しく見る by G-Tools数あるマイブームのなかの1つ、クマー本を久しぶりに読む。「クマーにあったらどうするか」。想像だけでオケツがそわそわするので考えたくないが、確かにこの「クマー対策」は諸説紛々で、正解がよく分からない。有名な死んだフリから熊鈴やスプレー、火が有... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480431489/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zpBznoSXL._SL160_.jpg" border="0" alt="クマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 (ちくま文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480431489/haruhon-22/" target="_top">クマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 (ちくま文庫)</a><br />姉崎 等 片山 龍峯 <br /><br />筑摩書房 2014-03-10<br />売り上げランキング : 81936<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480431489/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />数あるマイブームのなかの1つ、クマー本を久しぶりに読む。<br /><br />「クマーにあったらどうするか」。<br />想像だけでオケツがそわそわするので考えたくないが、<br />確かにこの「クマー対策」は諸説紛々で、正解がよく分からない。<br />有名な死んだフリから熊鈴やスプレー、火が有効だとも言われるが<br />全部無効だという話も耳にする。<br /><br />本書は「アイヌ最後の狩人」と呼ばれた姉崎氏の話を<br />インタビュー形式でまとめたものだ。<br />ハンターという視点だけでなく、アイヌの風習や儀式を通して<br />熊という生態をみつめている。<br />コレが非常に面白かった。<br /><br />今までにも<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-579.html" target="_blank">羆撃ち</a>・<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-430.html" target="_blank">熊を殺すと雨が降る</a>・<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-202.html" target="_blank">邂逅の森</a>などの山の民の本を読んだが<br />どれも山に対して、すなわちその頂点に立つ熊に対しても<br />非常な畏敬の念を抱いているという点で共通している。<br />たまたまこれを読む前に、手塚治虫の「ブッダ」を読み直していたのだが<br />山の民の考えというのは、仏教の「縁起」にとても近い。<br /><br />「縁起」とは、「全ての存在が因縁によって繋がっている」の意だ。<br />熊を捕り、感謝し、それを山に返す。<br />その循環を壊さぬよう、彼らは些細な迷信や謂われをも順守し、<br />また動物や植物、水や火などそれぞれに精霊のような存在を信じる。<br />仏陀が悟ったとされるピッパラの木の下と、<br />八百万の神々を受け入れる日本と、そして独自の文化を築いた蝦夷地で<br />そこはかとない「繋がり」があったというのは、興味深い。<br /><br />まあ今回は宗教の話ではないのでさておいて、<br />インタビューの中で紹介されるアイヌの風習が、非常に面白い。<br />聞き手も語り手もかなりのアイヌ文化識者であり、<br />文字だけで読むと「?」と感じるところもないでもないのだが<br />お蔭でいいサイトを見つけた。<br /><br /><a href="http://www.frpac.or.jp/manual/" target="_blank">アイヌ文化振興・研究推進機構(アイヌ文化財団)</a><br />風習ごとにPDFが読めるようになっているので、スマホやタブレットに保存できる。<br />今回はイオマンテの項目を閲覧したのだが、コレは他のも読みたい!<br />儀式の詳細が写真付きで書かれており、本書を読むのにとてもいい参考になった。<br /><br />ともあれ「クマにあったらどうするか」だが、<br />最初にも書いた通り、対策に諸説あってハッキリしない。<br />が、大概は熊に近い距離である人ほど<br />「熊は人を襲う動物ではない」と断言されることが多い。<br />要はその人たちは、「熊をよく知っている」のだ。<br /><br />冬眠に入る前の熊。春に目覚めた熊。子連れの熊。<br />山深い場所でひっそりと暮らす熊。里に近い場所で暮らす熊。<br />──そして、1度でも人を襲ってしまった熊。<br />これらを十把一絡げにしてしまうから、熊の像がブレてしまうのだ。<br /><br />山やアイヌの民は、常に彼らを「見て」いた。<br />「共存」するために山や熊のルールを知り、<br />それを守ることを自身たちに課していたのだと思う。<br />「今はね、人間側がルールを守らないでしょう」<br />アイヌ最後の狩人の言葉は、確かにそうだと感じた。<br /><br />熊は、頭のいい動物だ。だから人間のことを<br />「なんだか分からないヤツ」と、警戒しているんだそうだ。<br />それは、そうだろう。<br />ヤツらはたった100年で北海道を別天地に変えてしまったのだ。<br />クマーが「近寄らない方がよさそうだ」と判断するのは正しい。<br /><br />が、一度でも人を襲った熊はアウトだ。<br />「なんでぇ、コイツこんなに弱っちかったのか」と思わせてしまったら<br />もうその熊は人の手に負えない「最恐生物」と化す。<br />故に、クマにであったときは「逃げ」てはいけないらしい。<br />動いたら習性でクマは飛びついてしまうから<br />動かずに、<strong>ガンをとばす</strong>のがよいらしい。<br /><br />だが何かのアクシデントで、既にクマーに飛びつかれた後かも知れない。<br />が、クマーはすぐに噛みついてくることはないのだとか。<br /><strong>そのままじっとして</strong>助かった人もいるらしい。<br />いやでも更なるアクシデントで、もう目の前にぐわっとクマーが口が開いてるやもしれぬ。<br />そんな時は<strong>口の中に手を突っこんで舌を引っ張る</strong>と、<br />クマーが戦意を喪失することもあるらしい。<br /><br />うむうむ成程!よーしわかった!!<br /><strong><span style="font-size:x-large;">無 理 で す 。</span></strong><br />目の前にクマーがいる時点で心が死んでるわ!<br />口の中見えた時点で心が折れるわ!!<br />もうココ読んでるだけでオケツ浮いてるんですけど!!!<br /><br />や、実際クマにあったらどうするかという点は別にしても、<br />クマーの相反する世間一般イメージが、本書でとても腑に落ちた。<br />自分達はクマーをよく知らないから「怖い」のだ。<br />そしてクマーも、よくわからない人間が「怖い」のだ。<br />それは「歩み寄り」ではない、<br />「距離がある」ことで互いを守ることが出来るのだと、自分は思う。<br /><br />熊を含む「自然界と人間の関係」を考えるにも、良書と思う。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />ホネで言うとこんなカンジ。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150930-1.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150930-1.jpg" border="0" width="420" /></a><br /><br />いやドッチもこれアカンやつや。<br />ていうか食べられる前から食後やんていうね。<br />なんでホネで説明するねん、というと現在ハマっているからである。<br /><br /><table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00KWZ73SU/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41AcXzdSwJL._SL160_.jpg" border="0" alt="ポーズスケルトン ヒト (1)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00KWZ73SU/haruhon-22/" target="_top">ポーズスケルトン ヒト (1)</a><br /><br />リーメント 2014-09-19<br />売り上げランキング : 293<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00KWZ73SU/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />名の通り、ポーズを取るガイコツ。<br />自立し、15カ所の関節で結構可動域がある。<br />昔から食玩コレクションはシュミだったんだが、しばらく熱が引いていた。<br />が、これをブリ返してこじらせることに。(笑)<br /><br />■シリーズで小物まで売っててヤバい<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150930-2.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150930-2.jpg"border="0" width="400" height="388" /></a><br /><br />手は広げてるのと掴んでるのとで、アタッチメント交換可能。<br />やっっっっっべぇぇぇぇぇぇぇぇまじ楽しいいいぃぃぃぃぃぃぃ(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ<br />駄目だ!このままでは駄目なオトナになってしまう…!<br /><br />■骨をもう1体買ってしまう(駄目)<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150930-4.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150930-4.jpg" border="0" width="400" height="388" /></a><br /><br />いかん!コレはマジ散財する!!楽し過ぎんだろ!!<br />自重しなくてはじちょう…!<br /><br />■世界は残酷。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150930-3.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150930-3.jpg" border="0" width="400" height="388" /></a><br /><br />2匹揃えてから毎日撮影会が止まらない。<br />日々のストレスをホネで癒すはるほん。<br />ほらだってカルシウムを摂取するといいって(違うわ)<br /><br />という訳で、しばらくホネ遊びが続くと思われ。<br />なまぬるい目でみまもっててください。<br />
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ウエンカムイの爪

ウエンカムイの爪 (集英社文庫)熊谷 達也 集英社 2000-08売り上げランキング : 58774Amazonで詳しく見る by G-Toolsちょっとオヒサのクマー本。しょっぱなに羆嵐・シャトゥーン・デンデラと濃ゆいのを読んだ所為か、随分落ち着いて読めるようになった。(笑)元より熊谷氏作品は「ウヒャーー(lll゚Д゚)!!」を求めて読むモンじゃないけど。撮影旅行中の主人公は、山の中で巨大なヒグマに出くわす。殺られる、と思ったその瞬間なんと... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087472302/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41V1MDDT1BL._SL160_.jpg" border="0" alt="ウエンカムイの爪 (集英社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087472302/haruhon-22/" target="_top">ウエンカムイの爪 (集英社文庫)</a><br />熊谷 達也 <br /><br />集英社 2000-08<br />売り上げランキング : 58774<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087472302/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />ちょっとオヒサのクマー本。<br />しょっぱなに<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-420.html" target="_blank">羆嵐</a>・<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-455.html" target="_blank">シャトゥーン</a>・<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-456.html" target="_blank">デンデラ</a>と濃ゆいのを読んだ所為か、<br />随分落ち着いて読めるようになった。(笑)<br />元より熊谷氏作品は「ウヒャーー(lll゚Д゚)!!」を求めて読むモンじゃないけど。<br /><br />撮影旅行中の主人公は、山の中で巨大なヒグマに出くわす。<br />殺られる、と思ったその瞬間なんと<br />突如現れた一人の女性が、銃も無しに熊を遠ざけてしまう。<br />ずっとそのことが心に引っ掛かっていたが、<br />北海道で熊の追跡調査をする研究所の取材に出かけ、<br />奇しくも彼女と再会することになる──<br /><br />人間ドラマとしては、ちょっと出来過ぎ感もなくはない。(笑)<br />2章で北海道にキャンプに来た大学生サークルが出てくるのだが、コレが酷い。<br />ほろ酔い気分も手伝い、対岸にいるとは言え、<br />「クマさん」と話しかけて、あまつさえ餌をやったり石を投げるのである。<br /><br /><span style="font-size:x-large;"><strong>馬 鹿 な の 死 ぬ の ?</strong></span><br />おクマ様の姿を現実に見てそんな暴挙にでるとか<br />脳内どんだけお花畑満開なの?<br />大事なことだから2回言うけど、馬鹿なの死ぬの?<br />物語上の演出とはいえ、ある意味ココは「ウヒャーーーー(lll゚Д゚)!!!!」だった。<br /><br />まあそういう意味ではベタなストーリーではあるのだが<br />主人公が取材した内容がちょっと興味深かった。<br /><br />「アンブレラ・スピーシーズ」という言葉がある。<br />日本語にすれば「傘種」、食物連鎖の頂点にある動物のことだ。<br />頂点にある動物の生態が安定していれば<br />その生態域の食物連鎖ピラミッドも安定しているということになる。<br />要はヒグマがそこから人里に出ている時点で<br />その生態域には問題があるという考えだ。<br /><br />ヒグマが増えすぎても、ピラミッドは崩れる。<br />かといって絶滅させてしまえば、恐らく他の弊害が出る。<br />しかし一定数で増減してくれなどと、野生動物に頼めるはずもない。<br /><br />甚大な数でなくても、クマが一家族増えれば新しいナワバリが必要になる。<br />だが一口に山森と言っても、木が生えていればイイというものでは無い。<br />人間にとって生産性の高い木を植林した山に放されても、意味はない。<br />果実や種実、やわらかい草花が自生していなくてはならない。<br />それでも、山にだって凶作の年はある。<br /><br />自分はクマーを最「凶」生物だと思ってるが、<br />だからクマが居なくなればいいなんて思ってる訳ではない。<br />かなりの(相当にかなりの)距離を置きながらも、<br />美しい野生動物だと思うし、山の神と崇められたのも理解できる。<br />だが「熊は危険な生物ではありません」という触れ込みもヘンだと思う。<br /><br />恐れていいと思う。<br />「遠くに在りて思ふもの」でいいと思う。<br />自然界の頂点に立つ王者には、それだけの距離が必要だ。<br />少なくとも自分がそう言う場所に訪れる場合は<br />「クマーに逢わない」よう心がけることが王への礼儀と思う。<br /><br />「共存」なんて軽く考えるものでは無いと思う。<br />観光客には「自然がいっぱいで素敵!」と見えても<br />クマーには「不自然」な土地もあるのだ。<br />死んだフリでクマをやりすごそうとしてるのと同じで、<br />人間の理屈が野生に通るとは限らない。<br /><br />小説なら、登場人物が助かればそれでハッピーエンドだが<br />現実問題で考えると溜息が漏れた。<br />そう言う視点で考えさせてくれたと言う意味では、良書だった。<br /><br />個人評価:★★★<br /><hr size="1" /><br />何のカンケーもなくバーチャン話。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150311-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150311-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-367.html" target="_blank">台所太平記</a>の評の中で書いたことがあるが、<br />ばーちゃんはオジサンの家でずっと住み込みをしており、<br />オジサンが超和食党で、パンを食べることが無かった。<br />ので、時々買い物でこっそりパンを買って食べたりしていたらしい。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150311-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150311-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150311-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150311-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150311-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150311-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><strong><span style="font-size:x-large;">生</span></strong>でそのまま食ったので、当然年寄りの歯が敵う訳もなく<br />ばーちゃんは四苦八苦したが、食べることができなかったらしく。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20150311-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-75.fc2.com/h/a/r/harubooook/20150311-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />あんまり悔しかったのか、後日電話がかかってきた。<br />うん、こーゆー夢って破れると、凄いショックだよな。(笑)<br />その後何十年も同じコト言ってたからな、ばーちゃん。<br /><br />ホントはクマー繋がりでばーちゃんの田舎話書こうと思ったんだけど<br />長くなりそうなのでまた次に。
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羆撃ち

羆撃ち (小学館文庫)久保 俊治 小学館 2012-02-03売り上げランキング : 3039Amazonで詳しく見る by G-Toolsしばらくぶりにクマー本。著者の久保氏は日本で唯一、否、世界でも稀有であろう羆猟師であり、日本国内だけでなく、なんとアメリカに渡ってハンターの学校に入学したという面白い経歴の持ち主でもある。数ある職種の中でも、スペシャルな自伝と言っていいだろう。先に、良書だったと言っておく。が、例によって中身と多分... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094086919/haruhon-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51lOz6MnumL._SL160_.jpg" border="0" alt="羆撃ち (小学館文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094086919/haruhon-22/" target="_top">羆撃ち (小学館文庫)</a><br />久保 俊治 <br /><br />小学館 2012-02-03<br />売り上げランキング : 3039<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094086919/haruhon-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />しばらくぶりにクマー本。<br />著者の久保氏は日本で唯一、否、世界でも稀有であろう羆猟師であり、<br />日本国内だけでなく、なんとアメリカに渡って<br />ハンターの学校に入学したという面白い経歴の持ち主でもある。<br />数ある職種の中でも、スペシャルな自伝と言っていいだろう。<br /><br />先に、良書だったと言っておく。<br />が、例によって中身と多分関係ない感慨が残ったので<br />決して本書を貶めるものではないと断っておいて<br />感じたことをつらつらと書いていく。<br /><br />この本を読みながら自分が思い出したのは、「天人五衰」と言う言葉だ。<br />仏教用語で、天界の者の死の直前に現れる兆しのことを言い、<br />京極氏の「魍魎の匣」にも出てくる言葉だ。<br />久保氏はご健在であるから失礼な例えになってしまうのだが、<br />「神が人の世に堕ちた」話を読んだような気がしたのだ。<br /><br />久保氏の御尊父は、趣味で猟をされていたらしい。<br />それに同行するうちに久保氏は<br />「猟で食っていきたい」と思うようになり<br />20歳で必要な免許などを取得した翌年には、<br />一人で山に入り、ヒグマの親子を仕留めたという。<br /><br />クマは通常、数人でグループを組んで仕留めることが多いと聞く。<br />熊谷氏の<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-202.html" target="_blank" title="邂逅の森">邂逅の森</a>にもムカイマッテ・ブッパ・勢子などの役割分担があった。<br />が、久保氏は飛び道具こそは所持しているものの<br />命を張っていることに関してはクマと対等であり、<br />またその覚悟もあるのだと、単独での猟をポリシーにしている。<br /><br />その猟の描写が余りに鮮明鮮烈で、息を呑む。<br /><br />猟には、どんな痕跡も見逃さない観察眼が不可欠となる。<br />足跡や爪痕の上に積もった雪の微かな陰影をも見逃さず<br />動物の習性を考慮し、匂いや鳥の声や空気の騒めき、<br />何より目に映らない気配を読み、五感を張りつめねばならない。<br /><br />その視界に映るものを描いた描写がまるで<br />コンマ送りのスローモーションを見るように、目に飛び込む。<br />きっとそこは静寂な雪山である筈なのに、<br />自然の中とはこんなに煩(うるさ)かっただろうかと思えるほどに、<br />読者にまでクマの小さな痕跡が、ビリビリと伝わってくる。<br /><br />ライフルの衝撃で膨らんだように見えるらしいクマの最期の瞬間に<br />思わずほっと息を吐く。<br />そうしてクマが息絶える姿の描写で、雪山の静けさが戻ってくる。<br />聞こえる筈の無い雪の音を読み、やっとそれを思い出すような。<br /><br />人ではない、なにかのようだ。<br />久保氏の近所の犬たちは、彼を見ると萎縮してしまうのだそうだ。<br />風呂に入って新しい衣服を身につけても、同じだそうだ。<br />また猟期が終わって街に戻ると、数日でいろんな音が五月蠅くなるという。<br />たまに頼まれて人と一緒にクマを駆除することもあるが、<br />その矜持の違いから嫌な思いをするのだとか。<br /><br />物語でよく、偏屈なオッサンが山暮らしをしていたりするが(笑)<br />驚異的に自然に近い状態で生きていると、<br />本当に世界を見る目が変わるのかもしれない。<br />そう思う程に、久保氏の視点を通した「猟」は<br />人知を隔てた何者かの所業のように思えた。<br /><br />本書は大きくわけると<br />①猟師として自立 ②渡米 ③その後 の三部構成となっている。<br />この渡米の辺りからその「何者か」が<br />少しずつ「人」へと変化していくように、自分は感じた。<br /><br />ハンタースクールの話は経験として面白いし、<br />帰国後の「無二の相棒」である猟犬の話は胸を打つ。<br />だが久保氏が冒頭で「野生とは思えないクマが出没するようになった」<br />と書いていたのと同じく、<br />天人が現世で生きていくことを選んで羽を捨てたような<br />どこか物寂しい感慨が胸に残った。<br /><br />無論、自分はクマーと対決なんぞとてもできないし<br />現在67才にして現役の羆撃ちというのだから、恐れ入る。<br />その後「情熱大陸」でドキュメンタリーをやっていたのだと知って取材を見たが<br />いよいよクマとの対決となった時はカメラには入らせず、<br />仕留めた熊の画も映さないという、<br />久保氏の羆撃ちとしての畏敬も十分に感じられるものだった。<br /><br />だがきっと若い頃の彼は刹那、<br />我々の認識を遥かに凌駕した存在だったのだと、そう思う。<br />番組を見た人は、是非本書も読んでほしい。<br /><br />天人のごときその世界を、文字から感じて欲しいと願う。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />おかんがクマーと対決した話。(笑)<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20141204-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20141204-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20141204-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20141204-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />妹は自分と違って結構コワイ夢を見る。<br />でもあとで聞くと、どうしても笑いにしかならねぇ。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20141204-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20141204-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20141204-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20141204-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />手をがっちり組み、張り合っていたそうである。(笑)<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20141204-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/20141204-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />先日読んだ<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-570.html" target="_blank" title="なぜ脳は、ヘンな夢を見るのか?">なぜ脳は、ヘンな夢を見るのか?</a>からすると<br />これもなんかの危機へのシミュレーションのハズなのだが<br />クマーに対してなのかおかんに対してなのか、悩むトコロである。<br />
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デンデラ

デンデラ (新潮文庫)佐藤 友哉 新潮社 2011-04-26売り上げランキング : 299612Amazonで詳しく見る by G-Toolsクマー本祭わっしょいで3冊目。1冊目 羆嵐2冊目 シャトゥーン ヒグマの森それにしてもクマー本の表装って、余りに似過ぎてないか。【クマー本類似証明写真】どうです。こうして見るとりらっ●まも恐ろしいでしょう。(被害妄想進行中)さぁさぁさぁ、この本は凄いぞ。凄過ぎてクマーの恐怖を忘れたくらい。なんとクマー... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101345538/goodpic-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41jrKR1avnL._SL160_.jpg" border="0" alt="デンデラ (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101345538/goodpic-22/" target="_top">デンデラ (新潮文庫)</a><br />佐藤 友哉 <br /><br />新潮社 2011-04-26<br />売り上げランキング : 299612<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101345538/goodpic-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />クマー本祭わっしょいで3冊目。<br />1冊目 <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-420.html" target="_blank">羆嵐</a><br />2冊目 <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-455.html" target="_blank">シャトゥーン ヒグマの森</a><br />それにしてもクマー本の表装って、余りに似過ぎてないか。<br /><br />【クマー本類似証明写真】<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140228.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140228.jpg" alt="20140228.jpg" border="0" width="450" /></a><br /><br />どうです。こうして見るとりらっ●まも恐ろしいでしょう。(被害妄想進行中)<br /><br />さぁさぁさぁ、この本は凄いぞ。凄過ぎてクマーの恐怖を忘れたくらい。<br />なんと<strong><span style="font-size:x-large;">クマーと50人の老婆が闘う</span></strong>のだ。<br />更にこれが近年、映画化されてると言うからものすごい。<br />もうババーの安否が気になって、クマ怖がってる場合じゃない。<br />クマー本というよりババー本かもしれない。<br /><br />話の元ネタは「楢山節考」。<br />口減らしのため、70を超えた老人を山に捨てると言う話だ。<br />原作ではハッキリと老婆の死は書かれていない。<br />遠ざかる息子たちの眼に、雪に埋もれながら念仏を唱えていた老人たちは<br />その後、どうなったのだろうか────?<br /><br />なんと<strong>老婆の老婆による老婆の為の国を建国</strong>していたのだ!!<br />百歳の長を筆頭に、平均年齢82を超える彼女達は<br />つましい住処をこさえ、山で乏しい食糧を採取しながら、<br />自分達を捨てた村に復讐するために、日々槍の稽古をしているのだ…!<br /><br />………、……、………エッ?(゚д゚) <br /><br />いや、ホントに最初のページにババー50人のリストがあり<br />フルネームと年齢が書かれている。<br />AKB48ならぬAKB(あきらかにばばー)50!<br />センターは主人公・斉藤カユ(70)。<br />この中では(恐らく)ぴっちぴちの若さ故、小娘扱いされている。<br /><br />一体何時の時代なのか、何故バリバリの標準語なのか、<br />そして互いをフルネームで呼び合うハードボイルドさは何。<br />色々ツッコみたいことはあるが、設定がスゴ過ぎてそんな事はどうでもいい。<br />クマー小説だから当然クマがでてくるのだが<br />もう心はババー50人の介護に回っていて、恐怖を感じない。<br /><br />時折クマ視点が入っているのも、この小説の変わったところだ。<br />とはいえ、何もかも変わっているので然程気にならない。<br />ゴルゴや北斗の拳、jojoの系列に入れたいほどのハードボイルドだ。<br />これ以上は語るまい。<br />熱きババーたちの決意と友情と勇姿、その結末に括目せよ…!<br /><br />で、あまりに小説が凄かったので映画も見てしまった。<br /><br /><table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005YS9QC6/goodpic-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51P7dIN%2BnSL._SL160_.jpg" border="0" alt="デンデラ [DVD]" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005YS9QC6/goodpic-22/" target="_top">デンデラ [DVD]</a><br /><br />アミューズソフトエンタテインメント 2012-02-03<br />売り上げランキング : 27070<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005YS9QC6/goodpic-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />凄いわコレ。浅丘ルリ子に倍賞美津子、<br />山本陽子に草笛光子と大御所女優のオンパレード。<br />キャストの出演料が高かったのか、クマーがかなり貧相。(笑)<br />クマが出る度に噴き出しそうになる。`;:゙`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ<br />昔「グリズリー」って映画があったけど<br />アレは多分、本物のクマの記録映像を組み合わせてたんだな。<br /><br />ちなみに「デンデラ」とは、柳田翁の「遠野物語」に出てくる言葉だ。<br />明治近年まで「姥捨て」に近いものがあったとされ、<br />そこは此岸と彼岸の狭間のような世界とも、翁は述べる。<br /><br />荒唐無稽なストーリーとも思えるのだが<br />当時の男尊女卑の下にあった女性の一生は、本当に痛ましい。<br />何も出来ぬまま息絶えることも自然の摂理であり<br />また厳冬を超えて芽吹くのも、これまた摂理だと思うと深い。<br /><br />真面目に語らせるだけの素地もあるんだけど、<br />ただただ「このババー力が凄い!」のスゴ本。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><br />※全体のノリで敢えてババーという表現を使う事をお詫びします。<br /> 普段は老人スキーなので、無論そんなことは言いません。<br /><hr size="1" /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-455.html" target="_blank" title="クマー">クマー</a>続き。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140428-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140428-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140428-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140428-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140428-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140428-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />イヤほんとマジで。キャッチすんだよココのクマー。<br />正確には叩き落として食うんだけど、本当に頭イイのな。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140428-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140428-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140428-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140428-5.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />クマ本評は終わりだけど、この話はまだ続く。<br />
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シャトゥーン ヒグマの森

シャトゥーン ヒグマの森 (宝島SUGOI文庫) (宝島社文庫)増田 俊也 宝島社 2009-06-05売り上げランキング : 67989Amazonで詳しく見る by G-Tools羆嵐に続く、個人的クマー祭第2弾。コレがどの本屋に行っても置いてなくて、Amaz●nでポチる。ついでにもう1冊クマー小説をポチってしまった。現在の履歴がクマーと怨霊だらけで、絶賛ヤなカンジである。しかしこのクマの持つ「恐ろしさ」はなんだろう。自分が小さい頃から最「恐」生物... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796669035/goodpic-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51QeBNVd9XL._SL160_.jpg" border="0" alt="シャトゥーン ヒグマの森 (宝島SUGOI文庫) (宝島社文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796669035/goodpic-22/" target="_top">シャトゥーン ヒグマの森 (宝島SUGOI文庫) (宝島社文庫)</a><br />増田 俊也 <br /><br />宝島社 2009-06-05<br />売り上げランキング : 67989<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796669035/goodpic-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-420.html" target="_blank" title="羆嵐">羆嵐</a>に続く、個人的クマー祭第2弾。<br />コレがどの本屋に行っても置いてなくて、Amaz●nでポチる。<br />ついでにもう1冊クマー小説をポチってしまった。<br />現在の履歴がクマーと怨霊だらけで、絶賛ヤなカンジである。<br /><br />しかしこのクマの持つ「恐ろしさ」はなんだろう。<br />自分が小さい頃から最「恐」生物のイメージを持っていることもあるが<br />オカルトやスプラッタのような「歪んだ怖さ」ではなく<br />純粋と言えるほどの「力」にただ圧倒される。<br />たかが文字を追っているだけなのに、マジでオケツがムズムズする。<br /><br />「羆嵐」は大正時代の話だったが、本書は現代の話だ。<br />舞台はやはり北海道。<br />マイナス40度を超える事も珍しくない広大な天塩研究林と、敷地内に住む鳥類学者。<br />その日はたまたま妹と9歳になる姪を呼び<br />女性研究者とその恋人の婚約・懐妊祝いをする予定だった。<br /><br />妹は友人の車で兄の研究小屋に送ってもらうのだが<br />途中で遺体を発見し、驚いた拍子に車もスリップ事故を起こしてしまう。<br />3人で徒歩で森に分け入りながら、妹は遺体の損傷を思い出す。<br />─────あれは、ヒグマではないか。<br />冬眠に入り損ねた熊、「穴持たず(シャトゥーン)」がいるのでは────?<br /><br />おおおおおオケツかゆくなってくる。(|||゚Д゚)<br /><br />小屋には兄と恋人たち以外にも、見知らぬ客がいた。<br />客はバードショットと言われる散弾銃を所持しており、<br />同行者がこの近くでクマに襲われ、此処へ逃げ込んだという。<br />……どうみても密猟者だ。<br />自然動物保護に関しては人一倍厳しい兄に、何故こんな知り合いが?<br /><br />自然にこだわる兄の小屋は、電気・通信系統の機器類が一切無い。<br />身を守るものは調理用の包丁や、枝を刈る斧程度しかない。<br />恋人たちは知り合いに送ってもらったので、<br />約束の6日後にしか迎えは来ない。<br />小屋の外は真の闇と、氷点下の白銀の世界だけが広がっている────。<br /><br />イヤアァァァァァァァァァァァァァァァァ(|||゚Д゚)ァァァァァァァァァァァァ!!!!!!<br /><br />さりげにじわじわと無理ゲーへと誘われる緊迫感がもうね。<br />陸の孤島に複数の人間って、これはどう見ても13日の金曜日パターン。<br />如何にもチームワークを乱しそうな、胡散臭い密猟者。<br />「これが終わったら、俺たち結婚するんだ…」ってカップル。<br />いやあああもうううううフラグ立ちまくりじゃないかぁぁぁぁ。<br /><br />密猟者と動物学者が登場人物になっている事で、<br />武器<<<<<<<<<熊という図式がこれでもかって説明される。<br />ライフルでも死なない頑丈な身体。バスをも持ち上げる筋力。<br />人間を遥かに凌ぐ脚力。そして巨躯に見合わぬ知性。<br />本読みながら、もう駄目ぽ…orzってなってる自分が居る。<br /><br />「羆嵐」と違ってこちらはフィクションなのだが、それだけに容赦がない。<br />知識として知ってはいたが、「熊が好んで餌を生きたまま食う」は<br />マジ、尻を落ち着けて読んでいられない。<br />ああもうなんかあたまいたいおなかいたいおしりかゆい。<br />半分ほど読んだところで、気持ちを落ち着かせるために外に出ることに。<br /><br />ドトールで玉子サンド食べながら読む。(←この辺が無神経)<br /><br />本書で知りたくなかったが知ってしまった情報。<br />クマ、<strong>腹 減 っ て な く て も 何 と な く 食 う </strong>んだって。<br />なんだよその女子高生かOLみたいな食べ方はよ!<br />ダイエットに年中失敗してるオバチャンみたいな生態はよ!!<br />なにもう煎餅感覚なの?イヤぁぁ、自分で言ってて怖いいぃぃぃ(|||゚Д゚)<br /><br />そしてやっぱり13日の金曜日的に、1人ずつ減っていく人員。<br />半壊した小屋でギリギリまでクマに襲撃され、<br />妹は娘とケガで動けない友人を抱え、脱出を試みる。<br />ひぃぃぃいいいいいい、やっぱりぃぃぃぃぃぃぃ。゚(゚´Д`゚)゚。<br /><br />や、洋画とかだとこーゆーシーンで<br />「なんでソコで危険に飛び込んじゃうんだよ!!」って思うことあるけど<br />もうクマーに関しては仕方ないと思える。<br />そこに居ても地獄。外に出ても地獄。捕まれば生き地獄。<br />ふおおおお、想像しただけでお尻がお尻がお尻が。<br /><br />この戦いの主人公となる妹が、またパネェ。<br />和製シガニー・ウィーバー(byエイリアン)もかくやである。<br />ラストはもう怖いのかスゴいのか分からん。<br />ヒグマの迫力の前に、すべてのツッコミ力を失ってしまう。<br />本でこんなに息が詰まる程キンチョーしたのは初めだ。<br /><br />余りの緊張を強いられたので、今回は星評価にて。<br /><br />心臓ばくばく度    :★★<br />オシリのソワソワ感  :★★★★★★★<br />人間ってこんなに脆いの:★★★★<br />腹空いてないのに食うな:★★★★★<br />兄もちょっとヘン   :★<br />けれど自然と言う世界において人間の横柄さはうんぬん(真顔)<br />           :★★★★★★★★★★<br />クマー!!!!(|||゚Д゚) :★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />クマーと言えば思い出す。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140427-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140427-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140427-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140427-2.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />ふらっとはいったので場所がよく分からん。<br />多分旭川のあたり?<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140427-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140427-3.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140427-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140427-4.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />動物に餌をやるのが好きで、こういうのがあるとつい購入する。<br />熊のエサと聞いて血も滴る何かを一瞬想像したが、クッキーみたいな固形餌だった。<br /><br />続く。
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熊を殺すと雨が降る

熊を殺すと雨が降る―失われゆく山の民俗 (ちくま文庫)遠藤 ケイ 筑摩書房 2006-11売り上げランキング : 30958Amazonで詳しく見る by G-Toolsクマーや山の民小説を読む参考書として読んでみた。今まで読んだ山の民関係小説はこんなカンジ。羆嵐           ドッチかっつーと民よりクマーの怖さが先立つが。嶽神伝 無坂 上・下 山の民を絡めた歴史小説嶽神伝 上・下    上の本の前作邂逅の森       マタギ... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480422889/goodpic-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51N9T4KAQKL._SL160_.jpg" border="0" alt="熊を殺すと雨が降る―失われゆく山の民俗 (ちくま文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480422889/goodpic-22/" target="_top">熊を殺すと雨が降る―失われゆく山の民俗 (ちくま文庫)</a><br />遠藤 ケイ <br /><br />筑摩書房 2006-11<br />売り上げランキング : 30958<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480422889/goodpic-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />クマーや山の民小説を読む参考書として読んでみた。<br /><br />今まで読んだ山の民関係小説はこんなカンジ。<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-420.html" target="_blank" title="羆嵐">羆嵐</a>           ドッチかっつーと民よりクマーの怖さが先立つが。<br />嶽神伝 無坂 <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-378.html" target="_blank" title="上">上</a>・<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-380.html" target="_blank" title="下">下</a> 山の民を絡めた歴史小説<br />嶽神伝 <a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-373.html" target="_blank" title="上">上</a>・<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-375.html" target="_blank" title="下">下</a>    上の本の前作<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-202.html" target="_blank" title="邂逅の森">邂逅の森</a>       マタギ小説<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-70.html" target="_blank" title="赤朽葉家の伝説">赤朽葉家の伝説</a>   1章だけだけどね!(笑)<br /><br />山の民と一口に言っても、その種は多様であり<br />その生計も多岐に渡る。<br />本書では樵(きこり)や狩猟、魚釣りや木の実・山菜採取などを中心に<br />その伝統と知恵を十数点のイラストと共に解説している。<br /><br />またこのイラストが、すごく(・∀・)イイ!!。<br />遠藤氏自身も人里離れた一軒家で<br />自給自足に近い暮らしをしていると聞くが<br />その視点からか、道具に対する細かい観察眼が<br />それを使う人の動きや表情にも表れている気がする。<br /><br />つぶさに語られる山の生活や道具も楽しいのだが<br />山の民に根付いた心根というか、山への崇拝に個人的に惹かれた。<br />故に、山の民にはいろいろな禁忌がある。<br />例えば山仕事があるときは、ケガレに関わるものを一切断つ。<br />万一女性が仕事道具をまたいだりしたら、それだけで山には入らない。<br /><br />夢の話やサルの話は忌まれる。<br />汁かけご飯は口にしない。ただし汁にご飯をいれるのはOKだ。<br />何故それらが忌まれるかというと<br />夢は神のお告げにつながる可能性があり、猿は山の神の眷族とされる。<br />飯が汁で崩れる様は、山崩れを思わせないでもない。<br /><br />つまりは非常に遠まわしにでもケチがつく事を恐れているのだ。<br />同様の理由で櫛や下駄の歯が欠けることは<br />「身を欠く」と非常に縁起の悪い事とされる。<br />山で口笛を吹いたり、歌を歌う事も禁忌とする。<br />小さい頃に「夜中に口笛を吹くと蛇が出る」などと言われたことがあるが<br />恐らく考え方は似たようなものではないかと思う。<br /><br />些細なことを恐れることで、山の民は日常から<br />「気の抜けない」生活をすることを自分に課しているのだ。<br />山は人に豊穣な恵みをもたらす反面、<br />動物や人間の命を容易く奪うだけの力がある。<br />常に油断なく、有事にも己にも備える気概が必要なのだ。<br /><br />それを理解しているからこそ、山の民は己に足りる恵みだけを頂き、<br />後は山に返すという習慣を自然に身に着けている。<br />だからこそ獲れた獣は骨や内臓まで全てを食らい、利用する。<br />そういう山の民の「倫理」がよく理解でき、読んでいて楽しかった。<br />また熊の追い方などは、武士の戦場での陣形とも共通点があるといい<br />神を崇める姿勢や狩猟の作法などにも恐らく<br />山伏や修験者らの影響があるという、現実的な示唆も面白い。<br /><br />熊一頭あたりが、どれくらいの金換算になるかも知りたかったのだが<br />残念ながらはっきりとは書かれていなかった。<br />ただ熊に関しては、半分が「熊の胆」の勘定らしい。<br />猪や兎などの毛皮等も金にはなるが、薬として珍重されていたようで<br />「山の民」と「里」の需要供給がなんとなく見えた気がした。<br /><br />だが他の小説を読んでいても「山の民」は<br />里と何処か境界線のようなものがある様に感じられる。<br />山を崇めるが故に、無駄口をきかない民の資質が<br />コミュニケーションとして隔てを作っていたのだろうか、と<br />勝手にそんなことを妄想したり。<br /><br />自分は評を書くときは、特に付箋やマーカーは使わない。<br />印象に残った事をつらつらと書いているのだが<br />本書は心に残ることがわんさかあり過ぎて、書ききれない。(苦笑)<br />そうそう、山の弁当の食べ方なども嶽神伝を思い出して面白かった。<br />書ききれないので後は自分で読んでくれい。<br /><br />あ、最後に一つ。<br />「熊を殺すと雨が降る」という神話も<br />熊の習性によるネタバレがしてあった。<br /><br />ええーそんなあと思いつつ、面白かったから、ま、いっか!!<br /><br />個人評価:★★★★★<br /><hr size="1" /><br />獣肉といえば。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140323-1.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140323-1.gif" alt="20140323-1.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140323-2.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140323-2.gif" alt="20140323-1.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140323-3.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140323-3.gif" alt="20140323-1.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br />もう時効だから白状するが、当時後輩は未成年だった。<br />店の人に頭を下げ、お家の方に頭を下げ、<br />翌日に後輩が病院に行ったと聞いて、更に電話で謝罪。<br /><br />お家の方は笑って許してくださったが、<br />以来、自分の責任の持てない事は絶対してはならんと思った。<br />まあフツーに法律で規制されている事ではあるが<br />改めて、酒は責任の取れる年齢の人間が飲み、飲ませるものだ。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140323-14gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140323-4.gif" alt="20140323-1.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140323-5.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140323-5.gif" alt="20140323-1.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br />いやうん、反省してるよ?してるしてる。(どうだか)<br />そーいや信州行ったときに熊肉のほうとう食べたなあ。<br />次はそれ描こうかな。
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羆嵐

羆嵐 (新潮文庫)吉村 昭 新潮社 1982-11-29売り上げランキング : 2952Amazonで詳しく見る by G-Tools以前から気になっていた本をやっと読む。吉村氏は歴史ドキュメンタリー小説を手掛ける作家さんだが、冬の鷹を読んで結構好みだなあと感じた。本書はクマ作品として名前だけは知っていたのだが吉村氏の作品と知り、これは読んでみたいと思っていた。子供の頃にヒグマの特番を見たことがあり以来自分の中で、クマは最「恐」生物の... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101117136/goodpic-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51dCpQNcb9L._SL160_.jpg" border="0" alt="羆嵐 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101117136/goodpic-22/" target="_top">羆嵐 (新潮文庫)</a><br />吉村 昭 <br /><br />新潮社 1982-11-29<br />売り上げランキング : 2952<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101117136/goodpic-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />以前から気になっていた本をやっと読む。<br /><br />吉村氏は歴史ドキュメンタリー小説を手掛ける作家さんだが、<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-319.html" target="_blank" title="冬の鷹">冬の鷹</a>を読んで結構好みだなあと感じた。<br />本書はクマ作品として名前だけは知っていたのだが<br />吉村氏の作品と知り、これは読んでみたいと思っていた。<br /><br />子供の頃にヒグマの特番を見たことがあり<br />以来自分の中で、クマは最「恐」生物の認識がある。<br />今回本書を読んで、あの番組の元ネタだったのだと思い至り、<br />子供時代に感じた恐怖が改めて思い出された。<br />うおお、熊マジこええええ。<br /><br />三毛別羆(さんけべつひぐま)事件。<br />熊に襲われた死者が7名、重傷者が3名という、<br />大正時代にあった日本最大の獣害事件のことだ。<br />画像検索すると、復元されたヒグマのハリボテ(て言うな)が<br />愕然とするくらい家屋よりデカい事が分かる。ひえええええ。<br /><br />被害があったのは、開拓が進んだばかりの小さな集落だ。<br />明治時代から始まった北海道開拓はこの頃、<br />平野部から更に山間部へと手を広げていたようだ。<br />今は観光地として大人気の北海道だが<br />実はまだ開拓を始めて120年ほどしか経っていない。<br /><br />何千年も手つかずだった原生林と、本州とは異なる厳しい気候。<br />そして熊は知ってはいても、<br />「羆(ひぐま)」という生態を理解していない集落民。<br />もう導入部分だけで、お化け屋敷に踏み込んだかのような<br />「いつ出てくるんだ」という臨場感がパネェ。ひいい。<br /><br />熊と言う字は、能に四つ足がつく。<br />これは「非常に頭が良い獣」と言う事を表しているんだそうな。<br />戻り足と言って、わざと雪の上の足跡をたどって追跡者を攪乱し、<br />背後から襲うというすんごい技も使えるとか。<br />また「餌」の味や匂い、特徴をちゃんと記憶しており<br />取られると取り返しにくるんだそうな。ぎゃあああああ。<br /><br />幽霊話や怨霊ネタは何とも思わないが、いやもうクマ話こええ。<br />武井某という芸人が猛獣の倒し方シリーズでネタやってるけど、<br />あんなもんパンチ一発で即死である。<br />いやまだ即死なら幸福なほうだろう。(ぶるぶる)<br /><br />勿論、死んだフリなんか無効である。<br />熊鈴や大きい音も、激ヘリ興奮状態のクマには何の意味もない。<br />火を恐れると言うのも迷信らしい。<br />とにかく、近づかないのが一番なのである。<br /><br />だがそのクマが、餌があると認識して自ら村に下りてくるのだ。<br />隙間だらけの木造の小さな家屋は防御壁にもならず、<br />開拓民たちにはまともな武器もないのだ。<br />警察を呼んだはいいが、彼らは犯罪者に対しては居丈高だが<br />野生のクマの前では、同じく捕食される恐怖に震える動物に過ぎない。<br />マジで下手なホラー映画より、よっぽど怖い。<br /><br />クマ関係の小説としては以前に<a href="http://harubooook.blog.fc2.com/blog-entry-202.html" target="_blank" title="邂逅の森">邂逅の森</a>を読んだ。<br />本書にもマタギの男がでてくるのだが、<br />「羆嵐」とは視点が真逆でありながら、何処か同じテーマを感じる。<br /><br />マタギは熊を正しく「畏れ」ているからこそ、対峙できるのだ。<br />文明というシークレットブーツを履いた人間は、<br />自然連鎖の中では驚くほどに弱い。<br />本書はその現実を、容赦ないほどにリアルに描く。<br /><br />熊を殺した日は、山に嵐が来ると昔から言われるそうだ。<br />恐ろしい猛獣・害獣でありながらも、<br />熊は人に何をかいわんやとする神獣でもあるのかもしれない。<br />で、何が言いたいかと言うと<br /><br />やっぱクマこえええええぇぇ(|||゚Д゚)ヒイィィィ!!<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />仕事さらしを中断して、クマ話。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140307-1.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140307-1.png" alt="20140307-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />ナマモノを入れることだけはやめさせたが、<br />ちゃんと食べなさいと言う割にカップ麺をドカドカ入れてくるのも<br />便所紙が潰れてるくらいのことも、受け入れることにした。が。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140307-2.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140307-2.png" alt="20140307-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140307-3.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140307-3.png" alt="20140307-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />おかんは筋金入りのキティラーである。<br />ソレならまだ分かるが、何故●ラックマ??<br />オマケにキャラクターグッズなどに毛程も関心もない我が子に???<br />似合わない事この上ねぇし。<br />てか、クマこええええ。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140307-4.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140307-4.png" alt="20140307-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140307-5.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140307-5.png" alt="20140307-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140307-6.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140307-6.png" alt="20140307-1.png" border="0" width="420" /></a><br /><br />部屋着なら何をいれてもいいだろうと思ったんだろう。<br />が、こんな最恐生物を着て寝たら悪夢を見そうである。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140307-7.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-65.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140307-7.png" alt="20140307-1.png" border="0" width="420" /></a><br />
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雪の練習生

雪の練習生 (新潮文庫)多和田 葉子 新潮社 2013-11-28売り上げランキング : 57416Amazonで詳しく見る by G-Tools顔(=表紙)だけで本を買ってみたよ2冊目。以前、「北極からの贈り物」という写真展を見に行ったことがある。他にもホッキョクグマのフィギュア(?)が展示してあり、多分ホッキョクグマの中でもデカサイズとは思うが、コレがマジでデカくて、迫力がハンパ無い。死んだフリ以前に、マジで恐怖で死ぬと思われた。た... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101255814/goodpic-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/416dvioAZtL._SL160_.jpg" border="0" alt="雪の練習生 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101255814/goodpic-22/" target="_top">雪の練習生 (新潮文庫)</a><br />多和田 葉子 <br /><br />新潮社 2013-11-28<br />売り上げランキング : 57416<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101255814/goodpic-22/" target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />顔(=表紙)だけで本を買ってみたよ2冊目。<br /><br />以前、「北極からの贈り物」という写真展を見に行ったことがある。<br />他にもホッキョクグマのフィギュア(?)が展示してあり、<br />多分ホッキョクグマの中でもデカサイズとは思うが、<br />コレがマジでデカくて、迫力がハンパ無い。<br />死んだフリ以前に、マジで恐怖で死ぬと思われた。<br /><br />たまたまカメラマンの女性もいらしたので話を聞いたのだが<br />写真では周囲が白銀の世界で遠近感が分からなくなってしまうが<br />本当にホッキョクグマは大きいのだそうだ。<br />空腹時や機嫌の悪い時でなければホッキョクグマは<br />とても好奇心が強くて、人懐こい動物なのだと。<br /><br />だがそんな事を言われても<br />小さい頃にヒグマの特番を見た所為か、熊は最「恐」動物の認識がある。<br />くまのプー(呼び捨て)とかりらっくまですら可愛いと思えない。<br />むしろカワイイ作りのクマであるほど気が許せん。<br />なのでメロン熊は割と好きだ。<br /><br />■参考:メロン熊<br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140126.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-55.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140126.gif" alt="20140126.gif" border="0" width="200" /></a><br /><br />さておき、そんな熊不信の自分がこの表紙を見て<br />惚れたというのも何か御縁を感じるではないか。<br />という訳で<s>ハラハラドキドキ</s>ワクワクドキドキしながらページを捲る。<br /><br />ストーリーは三部構成。<br />「祖母の退化論」「死の接吻」「北極を想う日」と<br />ホッキョクグマの祖母・母・息子の三代記となっている。<br /><br />ロシアのサーカスの花形から膝を痛めて事務職に移り、<br />やがて自伝を書くようになった「わたし」から話は始まる。<br />童話か熊社会の話なのかと思われようが、舞台は人間社会だ。<br />「へ?」などと余計な詮索をしてはいけない。<br />なんせここは崩壊前のソ連なのだ。<br />ピロシキでも食べながら、うんうんと頷いて読むべし。<br /><br />次章で娘「トスカ」は、女優からサーカス団へと転身。<br />他のクマたちがストを起こす中、トスカは人間の女性とショーをするようになる。<br />舞台はまだ「東ドイツ」と呼ばれていた国。<br />「私の母は自伝を書いていたの。私は書けないけど」<br />「なら私が書いてあげるわ」<br />彼女達の友情は、思わぬ方向へ転がっていく。<br /><br />終章は、動物園の中にいるその息子「クヌート」。<br />ここでやっと「ん?」と現実とのリンクに気付く。<br /><br />以前ドキュメンタリー映画になった「クヌート」のことだ。<br />母が育児放棄し、人間に育てられたと言うホッキョクグマだ。<br />つまりはこの母が「トスカ」であり<br />人間とのショーで有名になった元サーカス団員であったことは、事実なのだ。<br />これで、ここまでの話に納得がいった。<br /><br />「祖母」は恐らく、多和田さんの創作だろう。<br />だがこの話が一番面白かった。<br />自伝を書く熊には、著者を思わせるリアリティがあるのだ。<br />トスカとクヌートの実話からこのストーリーを生んだのだから<br />確かに彼女は「祖母」と言って過言でない。<br /><br />彼女は熊の気持ちになって、これを書いたのだろうか。<br />まるで地球の天辺にある氷の国で、あの大きな身体で立ったかのように。<br />きっとその世界からは、世界の全てが見えるのだろう。<br />その双眸には、私達に見えないものが見えるのだろう。<br />ホッキョクグマ視点のストーリーは分からないことだらけなのに<br />時折びくっとしてしまうくらい、深い言葉がちりばめられている。<br /><br /><blockquote><p>子供にとって排泄物は、生まれて初めて誰の手も借りずに<br />たった一人で完成させた生産物なのだ。<br />自慢したくなっても無理はない。</p></blockquote><br /><blockquote><p>ものを書くのは狩りに出るのと同じくらい疲れる<br />獲物の匂いがしても、捕まえられるとは限らない</p></blockquote><br /><blockquote><p>動物が子供を育てるのは本能ではなくアートである</p></blockquote><br /><blockquote><p>哺乳類はその名の通り、生まれて直ぐはミルクからしか栄養が取れない<br />だから鳥のように前向きになれなくて、乳臭い過去を振り返ってしまう</p></blockquote><br /><br />切れ切れの評になってしまったが<br />本当にこれは語るに尽きない色々なものを含んでいる。<br />ホッキョクグマは地球と言う環境の、父的存在なのかもしれない。<br />だからちょっとコワイのかもしれない。<br />だから温暖化する地球の最前線に立っているのかもしれない。<br /><br />だから彼らは人懐こいのかもしれない。<br />人間に大事なことを教えてやろうとしているのかもしれない。<br /><br />そんな事を、ふと思った。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />洗面所の悲劇続き。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140126-1.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-55.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140126-1.gif" alt="20140126-1.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br />後でネットで調べたら、ホクロからの出血が止まらんって発言が結構あった。<br />仕組みはよくワカランが、ホクロまじヤバい。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140126-2.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-55.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140126-2.gif" alt="20140126-1.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140126-3.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-55.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140126-3.gif" alt="20140126-1.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/20140126-4.gif/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-55.fc2.com/h/a/r/harubooook/20140126-4.gif" alt="20140126-1.gif" border="0" width="420" /></a><br /><br />もう出勤する直前だったから、焦ったのなんのって。(笑)<br />結局、絆創膏貼ってから更にマスクして出勤。<br /><br />職場についてもまだ血が止まらん。<br />で、やっと止まったのが出血から約2時間後。<br /><br />ホクロまじやべぇ。
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邂逅の森

邂逅の森 (文春文庫)熊谷 達也 文藝春秋 2006-12売り上げランキング : 9409Amazonで詳しく見る by G-Tools「マタギ三部作」と言われる熊谷氏作品の二作目。自分としてはやはりこの「邂逅の森」が1番よかった。連作ではないので単品でオッケー。マタギとは狩猟で生計を立てる者を言う。だが彼らは「ハンター」ではない。敢えて旧式の装備を身に着け古来より伝えられてきた戒律を守り、自然に畏敬を払う。平成現在では、自然保護に... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167724014/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Blpz1fXZL._SL160_.jpg" border="0" alt="邂逅の森 (文春文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167724014/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">邂逅の森 (文春文庫)</a><br />熊谷 達也 <br /><br />文藝春秋 2006-12<br />売り上げランキング : 9409<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167724014/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />「マタギ三部作」と言われる熊谷氏作品の二作目。<br />自分としてはやはりこの「邂逅の森」が1番よかった。<br />連作ではないので単品でオッケー。<br /><br />マタギとは狩猟で生計を立てる者を言う。<br />だが彼らは「ハンター」ではない。<br />敢えて旧式の装備を身に着け<br />古来より伝えられてきた戒律を守り、自然に畏敬を払う。<br /><br />平成現在では、自然保護による禁漁などの法律があり<br />毛皮や肉と言う需要も稀になっているため<br />マタギはほぼ伝統を受け継ぐのみの存在に近いらしい。<br />本書は、真に狩りを生きていく糧として必要とし<br />マタギが山と共に生きていた時代の話となる。<br /><br />富治少年は秋田のマタギの村に生まれ<br />父も兄もマタギであり、そのまま当然のようにマタギとなった。<br />だが父はマタギが禁とする熊を仕留めてしまい<br />その掟により、みずからマタギを退く。<br />誰が見ていなくとも、山の神が見ているのだと言う。<br /><br />富治は、土地の有力者の娘に手を出してしまったことから<br />追われるようにして、鉱山の仕事につく。<br />平穏と言えば平穏と言える暮らしの中、ひょんな巡り会わせで<br />富治は再び銃を構え、熊を撃つことになる。<br /><br />それは一見、親や子や結婚と言うものを通して<br />ただ一人の男の人生を描いているようにみえる。<br />だが最終章で父と同じほどの齢になった富治は<br />神が自分を見ている事を知るのだ。<br />己がマタギになることを選んだのではない。<br />山がマタギを決めるのだと。<br /><br />ハードボイルド小説という訳ではない。<br />ハードボイルドとは「固ゆでたまご」を意味し、多分だが<br />中身も外見も軟弱じゃないぜ!的な形容なんだろう。<br />そういう意味では熊谷氏の小説は、半熟卵かもしれない。<br />芯の部分が、ちょっとほろっとしてるくらいの。<br /><br />人を描いた小説とみれば、少々歯ごたえの無さを感じるかもしれない。<br />が、熊谷氏はマタギを男一徹・こだわりの頑固職人でははなく<br />自然界の一部として書きたかったのではないだろうか。<br />その力均衡の頂点となるハードさもありながら<br />同時に、食物連鎖の最下層となる弱さもある。<br />「ニンゲン」という雑食獣を含めた、自然摂理を描いた物語だ。<br /><br />村を出た富治が30年近くをも経て、母に会うシーンがある。<br />既に母親は自分よりずっと小さくなっているのに<br />富治はその母よりずっと小さい子供でもあるのだ。<br />それは、山とマタギの関係にも似ている。<br /><br />山はマタギを生み、マタギはそうしてまた山に帰る。<br />だが富治の帰る場所も、やがて母ではなくなった。<br /><br />だからカミさんのことを「山の神」と言うのだろう。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />にしても、小説のカーチャンはホロリとくる。<br />自分のカーチャンと全然関係なくても。<br /><br />ウチのおかんは料理が本当にヘタだったので、特に思い出飯はない。<br />ネタ飯ならいっぱいある。<br />小学生くらいまでぞれがワカメの味噌汁というのは<br />ワカメが溶けだして緑色になった汁だと思ってたので<br />外で正しい味噌汁見たときは涙が出そうになった。<br /><br />無論、今でも食べたいのは正しい味噌汁の方であり<br />おふくろの味は記憶とネタの底に封印してあるのだが<br />人というのは、7歳くらいまでに食べたものが<br />身体の奥に眠る酵素などを形作っているという。<br />歳とってから昔の食べ物が懐かしくなるのは、その所為なんだと。<br /><br />……高齢になってから悪食になったらイヤだなあ。<br />
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頭のうちどころが悪かった熊の話

頭のうちどころが悪かった熊の話 安東 みきえ/新潮文庫 by G-Tools取り敢えず、ものすごいタイトルである。(笑)「頭を打った」とか「怪我をした」というような婉曲的な表現でなくはっきりと「打ち所が悪かった」とある。つまり熊の思考力が残念な事になっている、という意味に他ならない。思わず表紙の絵をまじまじと見てしまう。…成程、確かに結構残念なことになっていそうだ。全7編の短編童話集。イラストの絵柄といい、話の... <table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101367418/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51p46Bg1bjL._SL160_.jpg" border="0" alt="頭のうちどころが悪かった熊の話 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101367418/haruhon-22/ref=nosim/" target="_blank">頭のうちどころが悪かった熊の話 </a><br />安東 みきえ/新潮文庫 <br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br />取り敢えず、ものすごいタイトルである。(笑)<br /><br />「頭を打った」とか「怪我をした」というような婉曲的な表現でなく<br />はっきりと「打ち所が悪かった」とある。<br />つまり熊の思考力が残念な事になっている、という意味に他ならない。<br />思わず表紙の絵をまじまじと見てしまう。<br /><br /><a href="http://harubooook.blog.fc2.com/img/kuma.png/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-52.fc2.com/h/a/r/harubooook/kuma.png" alt="" border="0" width="238" height="194" /></a><br /><br />…成程、確かに結構残念なことになっていそうだ。<br /><br />全7編の短編童話集。<br />イラストの絵柄といい、話の雰囲気といい<br />日本の昔話よりは海外の童話のような印象がある。<br /><br />童話と言えばグリム・イソップ・アンデルセンだが<br />簡単に違いを述べると<br />グリム=ゲルマンの伝話集。少々残酷なものも多い。<br />     例)赤ずきん 白雪姫 ヘンゼルとグレーテルなど<br />イソップ=教訓的寓話・動物が登場するものが多い。<br />     例)うさぎとカメ 金の斧 ガチョウと金の卵など<br />アンデルセン=最初から子供の情操教育向けに作られた童話<br />     例)人魚姫 醜いアヒルの子 親指姫など<br /><br />「頭のうちどころが悪かったくまの話」<br /> …大事なレディ・ベアが誰なのか忘れた熊の話<br />「いただきます」<br /> …虎は狐を食べたことを後悔し、狐は鶏を食べたことを後悔し…<br />「ヘビの恩返し」<br /> …過去ばかりを振り返る父親ヘビと、未来だけを見る母親ヘビ<br />「ないものねだりのカラス」<br /> …枝が偶然象った鳥のシルエットと友達になりたいカラス<br />「池の中の王様」<br /> …おたまじゃくしとヤゴの友情<br />「りっぱな牡鹿」<br /> …意味のないことをしようと決心する鹿<br />「お客さまはお月さま」<br /> …不眠症の熊と月が友達に<br /><br />こうして一行あらすじで紹介してみると一見、<br />至極真っ当なイソップ童話のようだが<br />その微妙な着地点は、どちらかと言うとグリム似な気がする。<br /><br />出来ればウン十年前の自分の一度読ませて、今再読してみたかった。<br />例えば「池の中の王様」。<br />将来を自分で決めたいと言い出すおたまじゃくしに<br />子供なら、期待に目を輝かせる(,,゚Д゚)か<br />「おじゃまたくしはかえるになるんだよ!(#゚Д゚)」と言う<br />YESかNOの純粋な反応が返ってくるだろう。<br /><br />自分はそう言い放つおたまじゃくしに<br />これだからゆとり世代はとか思いながら<br />「そうだね、君が生物進化における<br /> 突然変異の一端になる可能性はゼロじゃないからね」<br />などとどっちつかずの態度を取りそうな気がする。<br />オトナってやつは。(嘆)<br /><br />そんな大人の感性を見越したように<br />童話の結末はどれも分かりやすい教訓的なものではなく<br />ちょっと微妙な着地点へとオチる。<br />「頭の打ちどころが悪かった熊」は幸福なのか否か?<br />素直にありのままを読む子供視点と<br />一般常識を咀嚼してから読んでしまう大人では<br />読んだ感想は違うだろうか。<br /><br />「グリーングリーン」の歌のように<br />パパと二人で此の世に生きる喜び<br />そして悲しみのことを語り合ってみては如何だろう。<br />↑<br />でも実はこの唱歌、実は7番まであって<br />すごい暗いオチがついてるんだよな。<br />ナイーヴなお父さんは検索禁止。<br /><br />個人評価:★★★★<br /><hr size="1" /><br />小学校の時の音楽の先生が、ギターで授業をしていた。<br />教科書は使わず、その先生が好きな歌をプリントしてくれて<br />みんなで歌うだけという、今思えば変わった授業で<br />確かその時に「グリーングリーン」の歌詞を全部教えてくれた。<br /><br />子供心に妙な歌だなと思った記憶がある。<br />外国の訳詩が直感的にそう思わせたのだろうが<br />後に原詩が全然違うものであることを知って吃驚した。<br /><br /><blockquote><p> a-Well I told my mama on the day I was born<br /> "Dontcha cry when you see I'm gone" <br /> "Ya know there ain't no woman gonna settle me down" <br /> "I just gotta be travelin' on"<br /><br />  生まれたその日にママに言ったのさ<br />  俺が出ていっても泣かないで<br />  女のために落ち着く気はないのさ<br />  俺はただ彷徨い続ける 歌いながら</p></blockquote><br /><span style="font-size:x-large;"><span style="color:#ff0000">こ ん な 乳 児 い や す ぎ る 。</span></span><br /><br />という訳で、実はパパは出てこない。<br />やっぱりナイーブなお父さんは検索しない方が。
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